おーい!あと2日だぞー!
って、彼の事務所に言ってきたい、そんな気分です。
相手は昨年登録したばかりの○○士。いわゆるイソ弁です。
いま、この事務所から500kmほど離れた某地裁支部で、この人を向こうに回して労働訴訟の真っ最中なのですが、ちょっとした理由から原告側司法書士も被告側代理人○○士も、名古屋市内ということになっています。
さて、こいつに限らず労働訴訟の被告側代理人ってのはどいつもこいつも
裁判所が指定した期限にちゃんと準備書面をだしてこないのです。3人のうち2人以上は平然とこれをやる。
こいつら小学校でなに習ったんだ?と思ってしまうのですが、よくよく経験を重ねてみるとむしろこれが普通、のようです。まったく人を舐めた話です。
しかしながら、あまりのレベルの低さに脇で見ていて少々心配になってしまう面もあって、たとえば、これを直に経験した素人さん達が
ねぇねぇ、○○士って常識ないんだよ
などと酒席のネタにしてしまう、というような悪影響って考えないのかしらん?とも思います。納期を平然と破って謝罪一つせんでもイイ、ってのは結構なお商売ですよ。
もっとも今回の僕のお客さまはかなり物慣れたお方でして(原告席に座っていらっしゃる姿を傍聴席から見てますと、胸にバッチがついてないことに違和感を感じます)、この代理人が裁判所指定の提出期日である先週金曜日にきっちり書面を出してくるか否かは、前回の弁論準備期日の時点で既に信じてなんかいなかったのですけれど。
それどころか、このことで被告側への裁判所の印象が一層悪くなることを期待してもいたり。
なにしろ先方からはすでに和解希望がでてございます(笑)
単に原告側がゴネて和解条件を有利にしたいとしても、今の段階でこんなことやっちゃ あちらが不利になるだけだ(爆)
ともあれ、予想通りに発生した書類提出の遅延。あおりを食っている(または、食っているふりを演じてみたい♪)のはワタクシでございます。これを出してくるか否かでここ数日でやらねばならないことが少し変わったのですが、まあ一番シンプルな形でいくとしましょうか。
もともとの、先方の書類提出期限は先週金曜日。弁論準備期日は、来週月曜日。今週残っている平日はあと2日。たぶん明日あたり出してくれるんじゃないかな、というのが僕の見立てです。奴もプロですから、裁判所が自分の出した書面に目を通すヒマはあっても原告側には期日の当日手渡しされるようなタイミングを選ぶ…ような気がして。
教訓。
残念ながら、一般の人がお思いであるほど民事訴訟は綺麗なものではございません。漫然と訴訟を考えてる一般労働者が書式うんぬんをネットで調べてそれが書けたからといって、どうなるもんでもない、というのは、こうした事実上の妨害工作への対処能力がないことも理由の一つと言えましょう。そんなこと、恥ずかしくて言えませんからね。○○士サンのウェブサイトでは。
さりながら。何事も経験、というべきでしょうか。世の中にはその辺をちゃんと見切った上で作戦計画を立てる代書人もいたりします。
こうした、小刻みな提出遅れなどの『責められない不正』というのは、自分はやらないが相手方にはやってもらい、それにつけ込んでなにか仕掛ける、というのが一番スマートだと僕は考えています。なにしろワタクシ、性格わるいんで。
どーせ予想も期待もしてたんだからさ(笑)
※おことわり
昨日のブログのコメントに、過分なお言葉を頂戴しているのですが…これこのとおり、黒いですよワタシ。
もっとも当職の職務といたしましては、司法書士法第1条の精神にのっとり訴訟手続きの適正かつ円滑な実施に資することで労働者の権利の保護に寄与していると
言えるような言えないような
ま、そのへんまで含めて、世に道理が通っていく過程を楽しめるお客さまとはうまくやっていけることは確かです。この商売も相性が大事なので、その辺を見極めてもらうために安価な相談を用意している、というわけ。司法書士なら、弁護士なら、誰でも安心、とは言えないですもんね。
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» [hatena] 旅行書士雑記帳さん [うにゃ鉄駄部屋]
やはり○鉄旅系△法律系には興味深くw 正直あこがれますねぇ。 18きっぷは疲れるし、拘束バスは好きではありませんがw 司法書士は2%、社労士もカナリの難関、、縁の無い世界ですが。 FIVAにグレ電と、かなりのベテランのカタのようにみえて、 同年代なのですけど^^;。σ(... [続きを読む]
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