海からの誘惑
11:55 師崎港フェリー乗り場にて
港口へしずしずと入ってきた彼女は、きれいな180度のターンをみせてくれました。
『彼女』=名鉄海上観光船「フラワーライン」号で師崎から伊良湖へ、さらに伊勢湾フェリーで鳥羽に上がろうと思います。
さて、出発地を知多乗合南知多町役場前バス停、終着地を近鉄難波に採った場合、この間の移動の候補としてはどんなものが考えられるでしょう?終着地を『佐賀県唐津市』としたならば?
名古屋−新大阪を新幹線で行くことは真っ先に除外。中部国際空港までバス2本で行ける位置につけている、にもかかわらず名古屋−福岡を飛行機にすることも論外とします(笑)
2万5千円程度で名古屋−福岡の往復の航空機+それなりのグレードのホテル1泊、という旅行商品があることは承知しているのですが、当事務所御用達の名門大洋フェリー2等洋室(2等寝台相当)なら、早期購入なりインターネット予約の割引を適用して、片道6千円台です。
名古屋−大阪を近鉄の名阪まる得きっぷと組み合わせれば、名古屋−小倉の往復は2万円に収まります。
ならば、やれ携帯電話の電源入れるなだの離着陸時は電子機器の電源を切れだのと言われる飛行機より、眠るもよければ仕事してもよし、飯はうまいし風呂もでかい、そんな船で行った方が『いいに決まってます』(って強引な…)
加えてあの飛行機って奴は、立ち居振る舞いがいかにも地に足が着いてない感じです。(って実際飛んでるワケだし)
それに、こうした航空機利用の旅行商品では名古屋を出て福岡に行き帰りに大阪に立ち寄るような芸などできず、片道予約でも割引ができるフェリーとくらべて日程の柔軟性を大きく欠くのです。
今回のように、唐津にどうしても泊まりたい、というような場合、地方中小都市のホテルを取り込んだ設定がない点も気に入りません。
ということで。時には2〜3千円高くなることもあり、所要時間としては十倍違うのですが、僕は名古屋−九州間の移動に大阪南港−北九州新門司間の名門大洋フェリーを常用しています。
13:31 伊勢湾フェリー 神島沖
お話をもどしましょう。では南知多町から大阪市までどうやって行ったらいいか、新幹線ナシで、です。
一番最初に選択肢にあがり、今回も順当に採用されたのが師崎−伊良湖−鳥羽のフェリー乗り継ぎ後近鉄特急で難波へ出る案。ただし、これは『お天気が命』です。よって最初からやるき満々、というわけではありませんでした。
また、もっとも安価な案より2千円程度高く着くので、先行した町役場での調査がうまくいって上機嫌なときでないと気分良く金が出せないのも難点です。
次に単純なもの、かつ安価で速い、しかしながらつまらない案として、もと来た道を名古屋まで(つまり、名鉄で)戻り、名古屋から大阪へ近鉄名阪特急をつかう線を考えました。お天気が悪ければこれにしていたでしょう。
中部国際空港を、単に交通の結節点として使う、というのも楽しそうな気がしました。
南知多の役場から河和にもどり、名鉄にのらずにバスで中部国際空港−高速船で伊勢湾をつっきって津に上がるのはなかなか魅力的です。空港バスも高速線も未体験の交通機関ですので。
〜ただし、これは空港バス対高速船の接続が悪く1時間以上の待ち時間が生ずる可能性が高い、ために不採用。
・・・ところで。交通手段の選択を行う際に『楽しい』だの『魅力的』だのという表現をおこなうと大抵の人はお話についてこれない、または(僕が依頼受託中の司法書士でなければ)逃げ出す寸前の顔をして僕を見る人がいるのですが・・・
旅行書士の思考としては、いたって普通、です(笑)移動することが楽しめなければ、こんな商売やってられません。
聞けば司法書士や弁護士の日当には、移動中仕事ができなくなること、つまり拘束時間への対価のほか、移動にともなう精神的肉体的苦痛への補償という趣旨があるとのこと。
いったい、どこの世界のはなしなんでしょうねぇ?
船は順調に航行中です。バッテリーはあと6時間は持ちそうだし、仕事も淡々と進みます。
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