思索的になりすぎるのも、どうだかねぇ…
今日も今日とて作表中。割増賃金支払い請求訴訟に添付する別表の作成、というのは2つの段階を経るものです。
- 第一に、ひたすら入力。日付・曜日・出勤時刻・退勤時刻などなど、『なにも考えずに入力できる』データをどんどん突っ込んでいく工程。体力勝負。
- 第二に、論理構成と表示の工夫。表内での演算・ある数値を表記するか否か、なにをどこへ置いたら見やすいか、事案によって時に全然違う(だから、定型的ワークシートなど作れない)形に、そのつどまとまっていきます。必然的に、考え込むことが増えてきます。
今日は第二の工程を処理しており、たまたまBGMに辛島美登里のアルバムを3枚続けてかけていたら・・・なんやら妙に静かな気分で来し方行く末&そのお客さまと僕とのいままでの相談内容等々に思いを飛ばしてしまいました。不思議です。
それでいて、ちゃんと手の方は動いて論理式を入力しコピー&ペーストを反復し、目の方は各月の表を見渡してチェックをかけていくのですが、それらの作業が妙に静かで暖かい気分(なんの根拠もないけれど、とにかくそう思えてしまう)で進んでいくのです。
これは初めて経験する境地です。いつもは膨大なデータを処理するとき&被告代理人に挑戦する陳述を展開するには島谷ひとみのアップテンポな曲(赤い砂漠の伝説・ペルセウス・ANGELUS-アンジェラス-Garnet Moon・Falco-ファルコ-等)をかけて『目一杯、あおっていく』のですが、静かな気分で闘争的な書類を作るのも悪くないのかもしれません。というよりは、作っている書類は確かに権利のための闘争、に使われるのですが、作っているこっちはお客さまと仕事に対する一種の愛情を込めてますので・・・ラブソングでもよいのかも。あるいはいよいよ頭が壊れた(←先日ある酒席で、お客さまから心配されました)のかも。
この仕事をやってますと、特に労働紛争に関する分野では、時にいろんなお客さまの生の感情をぶつけられてたじろぐことが多々あります。時には、隠しとおして終わるつもりだったこっちの感情を気取られて焦ったり、図星を突かれてとりみだすことも。このあたりについては僕もお客さまも、法律一辺倒では到底割り切れない世界の住人である、正しい手続きの執行だけが正解にたどり着く道ではない、ことはわかっているつもり、なんですが、ならばどこまで深く関与すればいいのでしょう。たぶん永遠に回答不能ではありますが、常に考えて行かねばなりません。この点では『誰かを想う気持ち』がちょっとだけ動かされるような曲を流しながら静かな気持ちで書類を作るのもいいかもしれませんね。
僕はあなたにどんな書類を作ったら、お役に立てますか・・・?
どんなふうに相談したり話を聞くことができたなら、あなたの心配が少しは楽になるでしょう・・・?
→って妙なところでまったりしてないでさっさと作れよオラ、納期いつだと思ってんだよ(怒ッ)
と言う声が・・・すいませんすいませんすいません(平身低頭)
とりあえず、今日も夜なべ、です(泣)
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