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「危険な香り」 と彼女は言った

 最近妙に、30代の自称オトメのお客様から依頼を受ける機会が多くなっています。事案は全部、給料未払い。
 皆さん大変ステキな方ばかりです。・・・と申し上げておかないと、身の危険が(以下略)
 なにしろ当人たちの一人からの助言によれば、彼女らへの対応について心がけるべきことは
 『「敵にはまわすな!」ということでしょうか。フフッ』
 とのこと。この意味深な微笑で、たちまち退路は断たれました。ともかくこちらとしては、おおせに従わざるをえません。
 
 さて本日の出張日程でも、そんなお客様から一撃くらってきました。午前中は提訴前の現地調査です。
 
 最近開発の著しい私鉄某終着駅近くの法務局で待ち合わせて、住宅2カ所ビル1カ所、ほかの法務局1カ所をまわって別の駅に連れて行ってもらう、というのが日程。
 
 お客様に車を出してもらって、まず第一の目的地である新興住宅街へ。片側2車線の県道を右折して入った道は、どうやら彼女にもあまり覚えのない場所へ続く様子です。東関東某県のこのあたりは、大きな道から一本入ればたちまち田んぼ・畑・雑木林と小集落に。道幅も、僕たちの軽自動車がすれ違いできないくらいです。
 
 右折・左折・つき当たりでまた左折…ハンドル操作のたびに
 「ここは覚えがあります」
 「これを曲がると…あれ?違う」
 こちらでは異邦人である僕としては、口には出さずに時計を気にしつつ、その言葉に一喜一憂するしかありません。ややあって、数回目の右左折後の一言

 「あ、危険な香り…」

 思わず笑ってしまいました。一体どこへ連れてかれるのか、当座の不安を紛らわせるためにあえて笑ってみた気もしますが。
 さてさて、この素敵なお客様が一瞬ただよわせた危険な香りは香りだけで終わったようで(安堵)現地3カ所法務局1カ所の調査がおわって、1時間半ほどかかる、予定より便利な駅へ送っていただけることになりました。
 時ならぬお客様とのドライブはなかなか楽しかったのですが、一見やさしげな彼女の攻撃はじつは終わっていなかったのです。
 
 駅への市街地に入り、なんとなく交差点を一カ所通過。『数分で』そこを曲がった方がよかったことに気づきます。それまでに、今日のブログのタイトルをどうするかで盛り上がったこともあって
 「これで次の電車が1時間後、ってオチはどうですか(笑)」などと軽口を叩きつつ駅へ。(この路線の運転間隔は、日中1時間ごと)口頭弁論開始後の再会を約して別れた僕には、あまりにも定石通りのオチが待っていました。
 
 駅到着時刻、午前11時36分。
 
 次の列車は 午後12時32分。
 前の列車は、午前11時32分。
 
 ああ。僕たちが2時間前にかいだ『危険な香り』は、どうやら調査予定地から二十数キロはなれた、この駅にただよっていたもののようです。
 時間が止まったような昼下がりを過ごす駅のホームで、昨日お会いしたお客様(30代後半の女性)からのメールを受信。このお客様とも、ほかの同年代の女性への対応の困難性について詳細にご助言をうけたまわったので早速見てみると、またお便りいただけるとの挨拶の最後に、
 『オトメより』
 
 ・・・ぐはっ。
 
 この人たちは無言の共謀をもって、僕を手のひらのうえでころがすことに成功しつつあるようです。あさっては大阪へ。自称オトメの称号を用いた第一人者と打ち合わせ、です。
 
 まぁ、せいぜい…いぢめられて来るとしましょうか。

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