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2021年2月

いっそ下位互換もいいね(同業者が作った給与計算ソフト、に思う)

一仕事終えまして、晩酌です。愛媛県南宇和郡愛南町のお客さまにいただいたレモンのうち、レモンの実の部分で果実酒を作りました。お酒として果実酒用のホワイトリカーを使ったため、癖もなくスイスイ飲める仕上がりになっています。浸出期間はまず一週間ですが、ここからさらに一ヶ月ほど浸けておくつもり。

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写真後方の瓶は抽出実験設備2号です。設備1号はレモンの皮とウォッカを使い、今月初めにリモンチェッロの自家製造に成功しました。

3月から当事務所ではどれだけレモンを譲り受けても全量を即刻消費しきれる目処が立ちました(←わけもない強気)


社労士が作った果実酒の話しではなく、表題の件。

お受けしていた仕事は勤怠管理システムの作成です。
複数店舗と本部から成る飲食店さんでは、表題のような給与計算ソフトを導入しているとのこと。

これがなかなか腹立たしいソフトでして、時間外労働割増賃金の計算に際して週40時間制をまったく考慮していません。月曜日から土曜日まで所定労働時間8時間ずつの労働時間を入力すると、素直に合計48時間ぶんだけ基本給払う、時間外労働割増賃金など出さぬ、という計算をしてきます(失笑)

だから、というわけではありませんが昨年は残業代請求に経営側社労士として関与することになり(当然、僕が関与したということで相応の状況になってますが何か?)、就業規則の改正を経て、上記の件。

あ、果実酒の自家製造のほうじゃなくて給与計算システムのほうです。

導入したいのは

  1. 個店ごとに勤怠データを入力させ
  2. クラウド上にデータを集約するが
  3. 本部だけがその個店データを全店分集計することができ
  4. 本部で週40時間超・法定休日労働・有給等の操作をおこなって
  5. CSV形式に出力してから問題の給与計算ソフトに引き渡し
  6. 給与明細への出力その他の作業だけはそっちの給与計算ソフトがおこなう

という一連作業のうち上から1~5の部分。いったい今時どんな社労士が週40時間制を無視して残業代を計算するんだか想像もつかないのですが、とにかくそいつとのコラボレーション、といういい方が綺麗すぎるなら後始末または尻ぬぐい、といった仕事です。

システム構築そのものは適当なクラウドストレージとgoogleスプレッドシート、会社の備品であるPCをかき集めれば可能です。CSVは文字コードの関係でgoogleスプレッドシートからの直接出力を給与計算ソフト側が受け付けない、というさらに腹立たしい罠が仕掛けられていますが、これとてシステム開発者が事情を知っていればどうとでもできます。

開発担当者がクライアントに適当なこと言って受注単価を上げられるように、そんな願いが叶うといいな、などというソフトハウス側のご配慮…は、ないはずです。きっと。

昨日お手伝いいただいた補助者さまには多少の苦労を強いたのですが、おかげでワークシートの動作確認を一通り終えました。
文字型変数と数値型変数が違うことは知ってて当然かつ致命的、などという心ない発言をプログラミング経験がない彼女にいきなりぶつけたことが、何かのハラスメントに該当していないことを願ってやみません。文句があるならVLOOKUP関数の動作に言ってください(遠い目)

あ、忘れてましたが余計なエラーを吐かれないようにあと一つ二つ関数を追加したいんだけどこれもお客さまのためだからね♪などと言ってみたりします。次のご出勤もよろしく御願いします(棒読み)

本題に戻ります。
このソフトハウスのウェブサイトで給与計算ソフト(松竹梅の3種類がある、とでも思っておいてください)ごとの機能対応状況を見ていて、ふと思ったのです。

あとは年末調整と全銀協フォーマットでのCSV出力ができるようにしてしまえば、そのお客さまが使っている(いえ、使わされている)バージョンより安いソフトに移行させられるんじゃないか…と。

悪くない発想になってる気もします。そのソフトハウスへの意趣返しとして(笑)


これまでの17年間、当事務所に労働側でご依頼をくださった方々に一応言い訳します。決して経営側に変節したわけではありません。時節柄、紹介やリピーターとしてやってくる経営側からのご依頼が増えちゃった(正確には、労働側からの依頼が激減した関係で増えたように見えちゃってる)というだけですので労働側からのご依頼でも引き続き、受託を決めれば相応の成果を目指して仕事しております。その点はご安心ください。

経営側でご依頼検討中の方には、当事務所は法律用語をこね回すだけではなく気が向けばプログラム言語をもてあそんでちょっとした業務用システムを作ったりもします。労働法制に関する最低限のご理解があれば(←ない場合は労働側で仕事します)、小規模零細な事業所さんには向いてる面があるのかもしれません。

上記のとおり労働側に長くいた関係上、あまりオススメできるものでもないのですが…強いていえば労働者側の請求が一見妥当に見えても言動が適切でないような事案では、いささかやる気がでます。

三菱電機製テレビリモコン(RU-DM108)の接点修理

今週は裁判書類作成ではない手仕事もしています。従業員50人ほどの飲食店さんから依頼を受けて、最大労働者数5千人ほどの処理能力を持つ勤怠入力システムを作ってみたり。

…冗談です。表計算ソフトのワークシート上はそれだけの入力を許容するというだけで、意図してやったわけではありません。複数店舗から上がってくる勤怠データファイルを本部で一括して処理させるために、VLOOKUP関数とINDIRECT関数を派手に使っています。

明日この作業を引き継ぐ補助者さまにはちょっとした試練になるだろうな、とは思っているところですー(遠い目)

さて、もう一つの手仕事が表題の件。過払いバブルの頃(ご同業でない読者の方にはだいたい10年前、と考えてください)から使っていたPCモニタ兼テレビのリモコンが、いよいよヘタってきたのです。押しても反応を渋るボタンが10個以上出てきました。ちなみにヤフオクで検索したところ、中古品が4千円台で出品されています。

今年初の電化製品修理はこれで行きましょう。まず資材を発注しました。
交換用のゴム接点はamazonでいくらでも売っています。

アルミホイルを使ってどうこう、という情報もありましたがモニタ本体そのものはまだ健常なのです。もう数年以上持つだろうと期待して、(怪しいなかでも→)少しはまっとうな修理を施そうと思いました。接点にあてがう導電性ゴムを軒並み交換してしまおう!というのが今回の対処方針です。

いきなり難しかったのが殻割りです。適当に側面をこじってみたのですが傷を残しました。

分解後に確認したところ、本品(RU-DM108)は赤外線LEDが装備された面の左側(下の写真2枚目)だけ、上下のケースを固定する爪が外れやすい構造になっています。

分解にあたって最初にアプローチするならここです。おそらく同世代(品番が近いもの)は同様な設計思想で作られているのではないかと推測します。

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ネジを使っておらず嵌合だけで組み立てられていますので、殻割りできればあとは労力勝負な作業になります。

よく切れるカッターナイフで古い接点ゴム(下の写真1枚目)を切り、跡地(写真2枚目)にあたらしい導電性ゴムを接着していくだけです。

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…そのはずでしたが僕は接着剤の選定を誤りました。一般的なゴム系接着剤(あの黄色いやつ)ではくっつかないのです。

工具箱で眠っていたセメダインスーパーXを出し、最後の仕事をさせることにしました。実はフタを開けても詰まって出てこない状態で、これももう何年か死蔵していたのです。この件での使用後は廃棄することにしてチューブを切り、中でまだ固まっていなかった接着剤をすくいながら作業することにしました。作業に使うのはもともとついていたヘラではなく、爪楊枝の頭の部分がちょうどよい大きさでした。

接着剤を盛ったところにピンセットでゴムを置いていくのですが、コツがあります。

本来ゴムを置きたい箇所から1mmほど外れたところにいったんゴムを立て(未乾燥の接着剤を塗ってあるため無理なく直立します)、その後ピンセットの先でゴムを倒して所定の位置に置く、という2挙動に分けるとピンセットに接着剤が付着せず、作業が阻害されません。

その後一日放置すると、接着剤が乾きます。

この間、リモコンを使いたい場合は適当な導電性の何か(ゼムクリップとかホチキスの針とか!)で接点を短絡してあげればふつうに動作します。普段このモニタを使っておられる補助者さまには、さすがにお見せできませんでしたが。

元通りにくみ上げて動作を試したところ、挙動の怪しいところ1箇所を残して新品同様になりました。怪しいところも従前よりは改善されたので、これで修理完了とします。

挙動の怪しい理由を推測すると、そこは少し大きいボタンだったのでゴムが所定位置からずれて接着されてしまったのかもしれません。

このほか、接着剤を盛り付けすぎてゴムを半分覆ってしまい(導電性を奪うので)作業をやり直したのが別に1箇所ありました。組み上げ前の目視では問題なかったはずですが、他でもこうした支障が出た可能性もあります。

とはいえ、殻割りさえできてしまえば元あったゴムを切って新たなゴムを接着し終えるのに2時間かかりません。

…ほかに仕事があまりないなら、悪くない作業です。

裁判書類作成の依頼受け付けを停止します

今月最高のニュースは
確定申告の締め切りが4月15日になったことだ。

…親しくしていただいている税理士さんに心配されそうなことを書いてみたりしますが、心からそう思うのです(苦笑)

おかげで2月は少し安楽に過ごせるような気がしていたのですが、どうやら気のせいでした。

  • 本日、新しい裁判書類作成のご依頼を受けました。受託件数は2件になるはずです。
  • 本日、提出済みの書証の重要箇所に気づきました。計算のやり直しになるはずです。
  • 本日、久しぶりに家電品の修理のご依頼も受けました(←あ、これは関係ないですが)

以上のことがありまして、今月も新しいご依頼の受付を停めたほうがよさそうだ、ということになりました。重たい裁判書類作成の案件が3つ並んだら受付ストップ、とかそうしたルールを決めてしまってもいいのかもしれません。

本日から3月6日まで、裁判書類作成のご依頼のみ受付を停止します。
この期間は新しいご依頼を受け付けることができませんが、すでに受託したご依頼については影響ありません。

訴訟代理や裁判外代理の受付も停まるといえば停まるのですがそんな依頼は見事なまでに来ないので実害はなく、登記については来てほしくても来ないので事務所経営上は実害がある(苦笑)、ということになっています。

ちなみに上記の重たい3件の書類のうち、直接の売り上げを発生させるものは1件しかない、ということになっています。そうではあっても今月もなんとか損益分岐点越えになったところでそそくさと受付を停めてみたりするわけですが…

いま作る書類の品質は、絶対落とせないのです。

実はこの重たい3件には、もし勝てれば補助者さまに大入り袋が出せる(そして僕は一ヶ月安楽に暮らせる)案件が含まれているのだ、という話しを彼女にもしています。春が来たら、ではなくて夏が終わったら、くらいになるはずなのですが。

これらの案件をやりきったところで愛媛県にでかけよう、と思っています。できれば豊後水道を渡って九州にタッチしよう、とも。

今日あった一件、というより二件であらためて気づきました。少なくとも個人相手の裁判事務でビデオ会議への過度な依存はキケンだ、と。

"using the Mark I Eyeball"って基本があって、それは今世紀前半はたぶん有効だぞ、とも(苦笑) 

同時に、それをリモートで置き換えられると思っているオッチョコチョイ達が相手に回ればその人を出し抜く書類が書けそうだ、とも思っているところですが…ちゃんと現地に行ったり現物を見たりする士業、このご時世で一層減りそうな気がしています。それはそれで若干複雑な印象があります。

日曜日の仕事とその代わり(静岡県西部出張1泊2日)

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宵越しのみかんは持たぬ。
お客さま宅でいただいてきたみかんを広げて、妙なことを言ってみたりします。定員5名レイクビューのお部屋がとれました。

今日は出張だったのです。先週訪れた青森と比べれば夢のように暖かく、コートを置いて出てきました。すでに仕事は終わり、浜名湖に面したこの宿に泊まって帰るところです。

1泊2食温泉付の少しいいホテルの宿泊費は普通の出張で使う宿の3泊分にはなるはずですが…この一晩で、いま作っている経営委託契約書案を仕上げてしまうつもりです。居心地のいい缶詰め、ということで。

A71で三厩へ(春を迎えられない気動車で見に行く津軽海峡冬景色)

雪に沈む駅。色白で伏し目がちな少女が一人、降りた。

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奥羽本線、大釈迦です。降りたのは人間ではなくて、雪ん子だったのかもしれません。

少なくともこの駅で降りて5分以上凍らずにいられる自信は、僕にはありません(苦笑)

さて、旅の話しです。先の出張では打ち合わせ日程の変更にともない、2月14日は青森県内で一日自由に過ごせることになりました。14日の宿をまったくほかの場所に=弘前なり大湊なりに変えてしまうことも考えましたが、青森の宿に荷物を置きっぱなしにして身軽に動ける小旅行をしようと思ったのです。徐々に新車が投入されつつあるらしい五能線がまず、選択肢から外れました。

気がかりな、というより無視できない情報があります。
JR東日本管内最後の国鉄型気動車=キハ40系がこの春のダイヤ改正で引退すると。

その終焉の地が、実は青森一帯なのです。

だからこの出張を設定したわけでは、決してないのですが…往復夜行高速バス利用さらに日当なしであっても青森まで来たいな、と思わせるだけの影響はありましたとも。ただ、日程は空いたらいいなと思っていただけで決して口に出したことはありません。お客さまに選択可能な日程をお示しし、自由にお選びいただいただけです(強弁)

JR東日本秋田支社では日々のキハ40系の運用を公開しています。検討した結果、2月14日はA71の運用が奥羽本線弘前-青森-津軽線三厩-蟹田、A72なら逆ルートで日中3時間程度、キハ40に乗っていられそうだとわかりました。

さらにA71のほうが、三厩での折り返しに伴う滞留時間が長い、とも。

鉄道ファンではない読者の方に説明すると、津軽線は青森から津軽半島東岸を北上する路線です。途中の中小国までは、青函トンネルへのアクセス路線としても機能しているのですが現在は貨物列車だけが使用しており、中小国から本州最北の駅である三厩(みんまや)までは純然たるローカル線であります。ちなみに僕が三厩を訪れたのは高校1年の夏、だったはず。30年以上前ですよ(苦笑)

ちょうどいい切符も出ています。青森-三厩は往復2340円ですが、土日だけ使えるあおもりホリデーパスは津軽線全線に加えて奥羽本線の弘前-青森までが自由周遊区間に含まれています。発売額は2520円。

そうしたわけであおもりホリデーパスを買い、まず青森から弘前に向かった途中で見たのが冒頭の情景。弘前から青森までは、川部で接続を受けた五能線から流れてきた鉄分濃さげな中年壮年老年男性で多少賑やかになっておりました…とはいえ4人掛けのボックスシートが相席にならない程度の乗車率でしたが。この日の東北新幹線が運休になっていなければ、もう少し混んだのかもしれません。

一気にそれらしくなってくるのは13時19分発の三厩行きになって青森を出たあとです。A72の三厩発青森行きと列車交換する奥内で鉄ちゃん達も3分の2が脱落し、2両編成の先頭車には僕ともうお一人のご同業=ここでは司法書士じゃなくて鉄道ファンの方、だけになりました。以後は終着までの1時間、この方と二人だけの状態が続きます。おかげで津軽浜名から三厩までの海沿い区間、この季節ではありますが窓を開けて楽しむことができました…あちらさんもそうしておられました。

三厩では不思議な情景が見られました。

乗ってきた客が全員折り返す、と(わらうところ)
そうは言っても乗ってきたのは6名だと(さらにわらうところ)

ちなみに、三厩には1日5往復の列車が発着します。

三厩での折り返し時間は46分あり、乗客たちは全員がカメラを抱えて駅構内を歩き回り、それでも見事なまでにお互いをお互いの画角に入れないようにしながらそれぞれ撮影を楽しんでおりました。

僕は到着直後の十数分、自販機のホットコーヒーを飲みながらゆっくりと、その様子を眺めます。

どうもこのささやかな撮影会に参加するには、最低でもミラーレス一眼、そうでなければ2軸以上のジンバル付きのスマホを必須とするようなのです。気合いの入ってる奴だけ来い、というどこかの事務所の裁判事務のような気配を少し感じました(苦笑)

満足したらしい撮影者たちが車内におさまったところで、彼らと比べればはるかに通常人に近い=軟派な僕も手持ちのスマホで撮ってきました。

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キハ40の遺影になるかもしれない一枚としては、まずまず悪くない出来だと思っています。

夜になっても本を読むか、ご飯を食べるかの二択(東京滞在1泊2日 1日目)

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参道から人影が消えました。
なにやら貴重な光景を見た気がして立ち止まり、一枚撮りました。
朝の浅草寺から、旅を始めるとしましょう。今日から東京での滞在です。
青森からのバスは6時08分に上野駅に着き、浅草で取れている宿は朝8時にチェックインできることになっています。打ち合わせは9時30分から、ということで雷門をくぐって境内にやってきたところです。

午後からは国会図書館で書見をできるのですが、閉館時間は19時まで。
緊急事態宣言の関係で、多くの飲食店のオーダーストップは19時。

ということで。表題のステキな二択になっています。

どちらを選ぶかは、明らかなんですが。

陰謀論者の強制執行停止決定

ここで転倒→意識喪失→凍死、ってことにはならないはずです。あまり自信はないですが。

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朝食後に外へ出て補助者さまへのお給料の振り込みを終えたら、日中はもう宿に引っ込んで過ごすと決めました。
20時発上野行きのバスの予約がとれています。ホテルは22時までにチェックアウトすればいいという大変結構な宿泊プランで青森市内に滞在中です。


仕事の合間の無駄話、単なる妄想、として以下の記事はお読みください。特にご同業の皆さまには、実際の事件とは関係ないことをお断りしておきます。

あるところに、どうしようもない被告がいたとします。
常識的にみても法律的にみても社会正義の観点からも到底受け入れられない主張を出して、第一審で全面敗訴した、つまり原告完全勝訴の判決がでました。いえ、出たとしましょう。

そんな人にも第一審で訴訟代理人はついていたのです。
この例では請求額は300万円、廃止前の報酬額基準では8%を乗じて24万円(*1)の着手金を取った、そう想定しておいてください。

なにしろ被告は本当に人間の●●、なんでその主張には一片の汲むべき点もない、としましょう。当事務所でもたまにあるのですが、受託時に見えていなかった問題が被告訴訟代理人から見た被告本人に見いだされてしまった、と考えてください。

つまり第一審敗訴の判決が出た時点で、第一審被告訴訟代理人と被告の心が完全に離れきった状態を想定します。

ともかく第一審は終わりましたのでこのまま離任することはかんたん、というより契約上当然に可能です。当事務所の裁判書類作成契約でもそうなっています。

ただ、そうすると。この負け筋な事件を受けちゃった第一審訴訟代理人が得る経済的利得は24万円でオシマイです。
もちろん、面倒みきれない依頼人とお別れできるプライスレスな喜びはあるはずですが…ともかく金銭上の利得は24万円。

一般読者の方に補足します。地裁で訴訟代理できる士業における、廃止前の報酬額基準では訴訟代理の着手金と成功報酬の割合は1:2になっています。請求額300万円の請求を被告側で完全に排除できたなら、着手金は24万円で成功報酬は48万円。完全に敗訴した場合は、成功報酬はゼロ、という構造です。

さて、ここで特殊な事情を一つ持ち込みます。なにしろ被告はほんとうにアレな人なんで、第一審で訴訟代理してくれる人を見つけるのに相当苦労した、としましょうか。

そんな事情も、ありまして。控訴審も第一審とおなじ代理人が受任した、そう考えてくださいね。

さりながら、控訴理由書に見る控訴審代理人の活動は極めて消極的なのです。これまでの主張を繰り返すだけで新たな書証一つ出すでもなく、原判決の読み間違いもあるようなないような、そんなペラが出てきた、そう考えていただきましょう。

控訴審代理人ノ思惑ハ奈辺ニアリヤ、というのが今日のお題です。

もう一つ、業界内では一般的に知られているが一般の方には広まっていない事情を持ち込みます。地裁で第一審を終えたあと高裁に係属する控訴審は、多くが第一回口頭弁論期日で弁論終結→和解勧試または判決言い渡し、となる実情があるのです。その傾向はお察しのとおり、原判決を維持するものです。

ですので控訴に際して本気で逆転を目指したい場合、あるいはその逆転を防がねばならない場合は、依頼人に多少の精神的経済的時間的負担を強いることをいとわず綿密かつ精力的な準備を要します。それが理解できない人からの依頼は受けてはいけないと僕は考えるわけですが…

それは僕がいま青森市内の歩道で滑ったりホテルで昼寝したりブログで妄想を書き綴っていることとは一切関係ありません。そういうことにさせてくださいお願いですから(苦笑)

さ、妄想のお話を続けます。完全敗訴した訴訟代理人が控訴審でも適当な書面を出してきた、なぜ?と。

第一審の判決には仮執行宣言がついています。
控訴審係属中でも、第一審原告は第一審被告の財産を知っていれば強制執行できるようになっているのです。差し押さえをかける、ってやつですね。

ただ、なにしろ事業家としてどうしようもない=成功するより失敗するのが好きなんじゃないか、というような被告です。身の回りにカネなんか匂いもしない、そういう状況だとしましょう。

被告はこれまでにいくつか作った素敵なダミー会社で持続化給付金をしこたまもらって直ちに隠匿したに決まってますが、それも当然ながら僕の妄想です。やっかみ半分の(笑)

つまり仮執行宣言は第一審原告にとって客観的には無意味だと、実務家なら当然に理解できる、そんな状況です。

仮執行可能な状態が、無意味なら。
それを止める申し立ても、無意味なのです。ほんとうは。

そうであるにもかかわらず、控訴審代理人は強制執行停止決定を申し立てました。請求額元本300万円の完全敗訴判決で、強制執行停止決定を得るために裁判所が定めた供託金額は260万円としましょうか。相場よりちょっと高い気もしますがこの金額も当然、僕の妄想です。

一般読者の方に補足します。
先ほど述べた仮執行宣言は、第一審の被告が控訴後に申し立てをするとその効力を止めることができます。

タダではできません。第一審被告は、国(法務局)にお金を預ける必要があるのです。

上記の例を読み替えると、請求額元本300万円プラス遅延損害金若干の仮執行を免れるために被告は現金260万円を国に預けた、つまり供託したわけです。

おカネってのは出てくるときには出てきますよね…
特に人の欲望を実現するときにはもう、すぐに(嫌らしい笑い)

お話を戻します。完全敗訴した判決、崩壊しきった信頼関係、やる気皆無な控訴理由書、執行可能な財産の不在…
そうであっても敢行された、強制執行停止決定申立て。いったいなぜ?そんな妄想をしているところです。

あくまでも妄想ってことにしておいてくださいね。お願いですから。

ただ、ここまで行けば経済的には合理的なのです。被告本人ではなく、訴訟代理人にとって。

前述のとおり、この事案を第一審完全敗訴で放り出せば訴訟代理人は自由になれますが、得られる利得は上記*1の24万円にとどまります。

これに対し、控訴審も受任すればさらに着手金がゲットできます。
想定としては第一審と同額の24万円(*2)としましょうか。

もう一つ。強制執行停止決定は控訴審とは別事件の申し立てです。本案事件の3分の1の着手金を受けることができる、とされています。
この例、いえ妄想では8万円(*3)。

調べきれなかったのですが、ひょっとしたら強制執行停止決定申立に付随する供託の代理でも別に何万円か取ったりするのでしょうか?その気になれば請求できる気もしますが、ここを省いても以下の結論にはあまり影響を与えません。

整理します。この妄想では被告訴訟代理人が得る利得は

  1. 第一審敗訴時に撤退…24万円(*1)
  2. 控訴審も受任し、やる気のない控訴理由書を出し、強制執行停止決定を得る…24万円(*1)+24万円(*2)+8万円(*3)=52万円

以上の差が生じるわけです。
控訴理由書は適当なペラ、ということで控訴審が期待通りに第一回期日で弁論終結になれば、控訴人代理人はもう仕事する必要はありません。

さらに考えると、第一審における訴訟代理人は『頑張って勝ったら、すでに貰ったお金の2倍のお金をもらえる』状態であったといえます。着手金は24万円で成功報酬が48万円なのだから。
一方、控訴審で強制執行停止決定まで申し立てを終えた訴訟代理人は『この先さらに頑張って奇跡的にベストな結果をえても、すでに貰ったお金の合計(52万円)を下回るお金(成功報酬48万円)しかもらえない』状態だということができます。

…要は、訴訟代理人が訴訟に勝つことを目指すインセンティブは明らかに、第一審受任直後より控訴審受任直後のほうが低い、と!

もっと言ってしまいましょう。どうしようもない依頼人に遭遇し、経営上の要請か一時の気の迷いによってかその負け筋な事件を受任して、順当に負けた場合に訴訟代理人がとれる最適解を考えます。業界倫理は脇に置いておいて、行動経済学的な最適解を。

敗北を前提に訴訟代理人にとっての費用対効果を最大化するには、高裁控訴審を引きつづき受任して手抜きすることだ、しかしその裏切りを依頼人には悟られてはならない…!という陰謀論にたどり着くわけです。

繰り返しになりますが、実際の事件とは何の関係もありません。廃止前の報酬額基準を適用して考えるとこう言える、というだけです。

外は雨になりましたが、ホテルの前から丁度いい時間に駅へのバスがでます。

チェックアウトする前に、もう一眠りします。こんな陰謀論は忘れて。


補足です。当事務所でも第一審終了までを一つの事件として裁判書類作成業務を受託する契約を結んでおりますが、事案が気に入るか依頼人が気に入るか相手方がもうほんとうに●●な人だった場合には特に追加費用無く控訴審の書類作成を受けて立つことがあります。

ただし控訴答弁書の作成に際して、第一審で勝ったから控訴審も当然に勝てる、などと呑気に思っている依頼人には辛く当たったりします。打ち合わせ時の交通費は発生しますが日当はあまり必要ありません。必要があれば行きますが寒いところはちょっと苦手です。

これらはあくまでも当事務所における一般論であり、個別の状況に関連する発言ではありません(遠い目)

素敵なショートカットの女性からもらっちゃった贈り物に関する件【自己検閲後、倫理上問題がないことは確認済み】

昨晩は青森もかなり揺れました。その後、2月15日月曜日の夜に青森を出る東京方面行き高速バスは各線とも本日午前中時点で残席が蒸発したことは確認しています。とはいえ僕はバスの予約が取れていますので、あとは東北自動車道さえ通行止めにならなければ16日朝東京都内で行う相談には支障ないはずです。

この出張、当初予定した打ち合わせ場所は仙台だったのですが、いろんな理由で現在地は青森なのです。
情けは人のためならず、というべきかもしれません。こっちの都合に合わせて仙台まで出てこい、などとお客さまに言っていたら今頃仙台駅で高速バス待ちの長い長い列に並んでいた可能性があります。

ですがそれは一つの可能性にすぎません。JRが止まっているのは岩手県以南、ということでここ青森は日常のなかにあります。

昼間やってきたことは後日記事にするとして、青森2泊目のチェックインが表題の件。

チェックインは朝7時から可能、チェックアウトは翌日22時、そうした夜行バス利用者のためにあるようなプランをアートホテル青森では設定しています。明日月曜日は20時青森発のバス出発まで宿で仕事するつもりなので、2泊目は予定を変更してこのプランをとりました。

で、表題の件。

チェックイン手続きの最後に素敵な担当者さんが言うのです。色白でスレンダーでショートカット、推定年齢20代中盤の担当者さんが、カウンターの下からラミネートされた書類を出して。一つお選びいただけます、と。

書類にはレモンサワーの缶が3種類載っています。

ほう、と息をつきました。

アルコール度9%・5%・3%、いずれも350mlの缶。どれかを一つを無料で選べるようなのです。ならば。

「アルコール度がいちばん高いのを」

マスク越しにわかる満面の笑みをたたえていた自信はあります。担当者さん、フロントの奥に走っていきました。ややあって目的の一缶と、

何かがはいったビニール袋を持ってこられたことはわかりました。何でしょう?英語でいえばアメイジングになりそうな3秒間が過ぎました。

で、彼女曰く。

『サービスとしてもう一本どうぞ』

と。

なんて素敵なんでしょう。補助者さまには若干及ばないとしても(笑)

ただ、この嬉しいお酒を手にする前に。若干の障害はあるのです。

昨日に続いて他県のお客さまの電話相談が、今日は20時から設定されています。これを一時間かけて終え、お風呂に入りまして、ようやく一人酒の準備が整いました。

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昨日のお客さまに聞いたところでは青森にはいい居酒屋がたくさんあるらしいのですが…ご依頼が一つなくなりました。

ですので外に飲みに出るほど余裕のある出張ではありません。延べ3日滞在する青森県で、お店で食事ができるのは1回のみ、となる予定です。まぁ感染対策という見地でもあったのですが。

ところで今回、チェックイン時にお酒がもらえるとは思わずにこのホテルにやってきたのです。

つまり。すでにお酒は用意していたのです(笑)

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さすがにこれ、全部呑んだら回ります。もちろん呑みますが。

おつまみも用意してあります。補助者さまが繰り上げ支給してくださった贈り物をもってきました。

受領品の性質上、これは2月14日に開封するべき筋合いのものだと了解して…青森でいただくことにしたところです。お酒ももらったのですが、これはさすがに持ってこれませんでした。

当地の天気は明日、午後から雨だとか。明日は終日、ホテルで仕事して過ごすつもりです。

外に出なければ平気、な青森滞在1日目

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寒そう。
寒そう。
もう一回繰り返しますが、寒そう。

GPSによれば碇ヶ関を過ぎたあたりのようです。目が醒めました。時刻は7時23分。
細く開けたカーテンから頭を突っ込んで、朝の車窓を眺めています。斜面の雪はきらきら反射しながら後ろに流れ去り、息で少しずつ曇りだす窓ガラスは外の冷たさを伝えてくれます。カーテンのこちら側はまだ闇のなか。乗客たちが夜の続きを過ごしているところ。

東京を前夜22時10分に出発した高速バス ラフォーレ号青森行きは、ほぼ定刻に青森駅に着きました。

さ、今日は仕事です。
もともと日曜日にお客さまをお呼びする想定で青森に2連泊することにしていたのですが、予定が変わって打ち合わせは本日実施、場所も手配していただくことになりました。チェックイン朝9時、チェックアウト翌日夜、そんな夜行バス利用者御用達のようなホテルをとってありましたが、午後から場所を移します。

そこはずいぶん贅沢な会議室の使いかたで(まさに十分な対人距離がとれました)、きっちり四時間の面談を終えたところです。

駅から宿は歩いて3分ほど。
あれこれ見て回ればいいお店はたくさんありそうですが寄り道しないで帰らねばなりません。寒いのが耐えられないほかに、21時から電話相談が入っているから、でもあります。

防寒装備欠如で行く冬の青森出張4泊3日

運休を示す赤色表示がそこら中に出ています。8番線から21時30分発の青森行きも運休だとか。

金曜日の夜とは思えない、東京駅高速バスターミナル。寒いです。

寒い理由はさらにあります。
背広の上着を着てくるのを忘れました( ̄▽ ̄;)

夜行バスで往復し青森には3日滞在できる4泊3日の出張、とはいうもの。現地ではあまり出歩かないほうが身のためだ、と思っています。

3月愛媛出張の日程調整を始めました

先日は久しぶりに車で遠乗りに出ました。名古屋から西へ、ゆっくり走っても1時間ほどで行ける津島の法務支局へ。

予定より少々遅れて名古屋を出たため、津島市に入るころには日が西に傾きます。運転席正面、山並みに近いところから照柿色に赤みを増す空。川を渡るたびに路面は少し高くなり、冬枯れの田んぼを見渡せるドライブが続きます。

NHK-AMはその時間、いつも通りのパーソナリティがいつも通りにカフェセレクションを流していたはず、ですが。

その男性ボーカルの放った音声データが何やら、刺さったのです。
中年の声で妙に綺麗な日本語を操って、素敵で大事な人に会うことへの渇望を歌い上げていらっしゃる。

誰かに会いに行くことそのものに変な抑制がかかったご時世だからかもしれません。わけもなく泣きながら歌詞だけ覚えて帰宅し、google検索をかけました。YouTubeには当然ながら、たくさんの動画がアップされておりました。

 

町役場の建設課長?でなきゃ家裁出張所の裁判所書記官?
で、超絶技巧のギタリスト。村下孝蔵ってそんな人だったんだ(呆然)
しかもお亡くなりになられていたとは…没後二十余年を経て初めて知りました。ファンになるかもしれんけど、これから僕どうしたらいいんだろう(苦笑)

いろんなお役所のカウンターの向こうにいる同年輩の方々が実は卓越した日本語表現能力や超絶技巧の持ち主、という可能性はそう高くはないはず。
でも見れば見るほど田舎の役所にいそうです、こういう人。

とりあえず人が見てない高速バス車内等で聞かないと、そう注意しながら『陽だまり』ほか数曲をオーディオプレーヤに送り込んで、明日からの旅支度をととのえつつあります。

青森への出張は2月12~17日で確定しました。
16日は国会図書館東京本館の入館抽選に当たったため都内に宿泊し、16日の夜と17日午前中は都内での相談余力を一応残しています。ただし面談希望のお客さま方には、会合時の距離確保と直近一週間でのご活動の事前確認をするよう努めているところです。

もし闇営業してるお店に集まって酒飲んでましたー♪なんて笑顔で言われたら一瞬で面談謝絶、そうでなければ吹きさらしの屋上にでも相談場所を設定するところなんですが、これまた当然ながら全ての関係者が正直に振る舞ってくれるとは限らない実情はあります。

ですので少々申し訳ない気もしますが、これまでご依頼履歴のない初めての方には積極的な告知・勧奨はしていない、という状況です。

だからかもしれません。ベストな方針として人に会う、という活動に邁進できない状況に少々ストレスがたまっておりました。

このあたり、世の中の様子やお客さまのご意向や自分の社会的立場とにらめっこしながら自制したり促進したりを繰り返していくんだろうな今年も、と言わざるを得ません。そうではあってもできるだけ促進側にいるつもりだ、とご依頼検討中の方々にはお伝えさせてください。

今日の電話は2件。いずれも県外・裁判事務関連のお客さまです。うち1件のお客さまは、ご自身では意識しておられない発言だったかもしれませんがこの事務所の活動やご依頼を(不急かもしれないが)不要ではない、と言い切られた愛媛県のお客さまです。

どうやら次の出張でも新たな相談のお客さまが待っているらしい、ということで精神的にも経済的にも勇気づけられます(笑)

この件があって南予での滞在日程は少なくとも1日延びること、春の青春18きっぷのシーズンが始まること、そうではあるのですがピーチアビエーションが関空発着の国内線利用者に対し、期間限定・無料でPCR検査を受けられるキャンペーンを始めたこと(!)このへんを総合的俯瞰的に(←東京弁では言い逃れつつ適当に、って意味らしい)考慮しつつ、今日から3月の愛媛県出張の日程調整を開始しました。

いまのところは3月第2~3週あたりでの実施を考えています。3月はじめに出す重要な裁判書類が2件、できてから。

行動可能な地域としては関西地方~愛媛県、出張相談が必要なら愛媛県から夜行のフェリーで行ける小倉・別府・臼杵が許容範囲となります。不急かどうかはさておいてお客さま自身が不要と判定しない案件ならば対応、を基本方針とするのが僕とお客さまには気分よくいられそうです。

もちろん出張前の面談会食等自粛・場合により抗原検査かPCR検査の受検といった措置は当分実施を前提としますが…結局何をどうやったってウェブ上で叩かれれば無傷ではいられない一方、長期でのご依頼増減に影響しない、と了解してなんとかやっていこうと思うのです。
むしろ下手に萎縮することで失うもののほうがはるかに大きい、と考えました。

心あるお客さま方には、今後ともできる範囲でご理解とご協力をお願いします。
初めての、遠方のお客さまには…
まぁちょっと勇気とお金もお出しになって、と付け加えさせてください(^_^)ゞ

久しぶりに聞くマジックワードとそれへの対応に関する件

大きな声でいうひとり言、としましょうか。

  1. 来月も愛媛県に行くはずなのです。
  2. 八幡浜からは別府へのフェリーが出ています。
  3. 以上のことから、別府までお越しいただければわたしとの面談は可能です。

その費用は相談時間2時間までの場合、交通費相談料込み1万5千円を超えません。

ほとんどの場合において、地元で弁護士にタイムチャージを払ったりお客さまのほうからわたしに会いにきていただくよりは受け入れ可能な手間と費用でおさまるかと思います。

日当?なにそれ


ちょっと苦労は背負い込むがそれもいいかな、と思える言葉。そんなマジックワードが不意にお客さまから放たれることがあるのです。

他県発・裁判事務のご相談に限るのと、だいたいの場合当事務所の収益性を低下させることになる一方、長期に継続することで補助者さまの当事務所へのロイヤリティが維持または向上するというプライスレスな副産物が生じます。決して悪くはないのです。

今日は21時・22時と夜間の電話相談がありました。うち1件はリピーターのお客さま。粛々と出張日程の調整を始めたところです。もう1件は新しいお客さま。出張の必然性は現時点ではないし、これより詳しく口外するわけにもいきません。ただ、大きな声で一般的な(または、それより若干条件のよい)出張相談場所の可能性を宣言しておく程度ならよかろうな、とは思えているところ。

何を言ったらそうなるか、は端的に言うと昨今の社会情勢にはちょっと逆らう一言ですが、もちろん違法でも不当でもありません。熟練したクレーマーさんに聞かせれば品位保持義務やら倫理に照らしてどうこう、この非国民、などの苦情が飛んでくることもあろうか、という程度のものです。

僕から見れば、虫のいい話しやサービスを探してネットをさまよう人じゃないんだな、と思える内容を含んでおります。そういえば今年は初めてです。このご発言。

まぁそういうときには、日当の計算を忘れてみたりするのです。
冬じゃなければ豊後水道をフェリーで渡るのもいい旅になるはずです。

※若干の正当性を主張するとすれば、お客さま方にとっては不急かもしれないが『不要』ではない、そういう案件で(さらに、密にならず地域に存続してほしい交通機関を慎重に選んで)移動しています。そうした活動をあえて隠匿することを求められるところまで人の道に厳しい人もこのブログの閲覧者にはいないだろう、と期待しております…拡散謝絶、ってことで(笑)

なお、裁判書類作成の受託にあたって面談不要とする扱いは今月中に縮小することとしました。わかりにくいんですよね…通信回線の向こうの相手のことが。この事務所まで来れるか・出張による打ち合わせに応じるか、という要素で依頼を制限するのは、当事務所のような零細事務所では理にかなっていると再認識させられています。

ストレスを抱えた人の匂いが代表的なんですが、ビデオ通話でごまかせる部分にいろいろチェックしたい要素があって…などと書けばそれこそ非難を誘いそうですね。でも労働相談・裁判事務ではそういう部分に個性が出るし、受託後に難化したり受けてはいけない案件に気づくのが少し早くなったりするようです。

とか言いながら。

明後日も一件、他県の方で裁判事務の電話相談があったりします…当記事はそちらの方に向けたものではありません。

寒くて遠い国への安くて細い道(どこに続いているかは不明)

まるで学生時代のようだ。苦笑しながら確定ボタンを押しました。
人のカネで=gotoトラベルか何かで実にならない贅沢を続けてダメな人になるよりましか、とは思うのです。
いずれにせよ胸を張って正当性を主張できるものでもないよな、とは思っています。週末予定の出張の件。

さて、僕の執務室の壁には気が向くと1時間15分遅れる電波時計がかけてあり(この事象は週一回程度しか発生せず、この時計は開業時に両親からもらったものなので捨てる気にはなりません)、その脇にビックカメラのカレンダーを貼ってあります。日本地図の。

スタンディングデスクを使って立位で仕事しているとき、ちょうど目の高さにくるこの街へのバスの予約が取れました。

Dsc_0272

あれこれ調べたところによると、上野駅から青森駅へは弘南バスのパンダ号4列シートが平日片道5000円、これが最安であるということで。

さらに調べると同区間、JRバス東北・岩手県北バスが加わるトリプルトラックになっていて各路線とも5千円台の運賃を設定しています。

近隣窮乏化競争、といった言葉が頭をよぎったりもしますが、ここは僕が助けたい順に予算配分しましょうか。弘南バスとJRバス東北を採用しました。

…というのは半分だけ冗談で、弘南バスは4列シート車を投入して廊下側の席を販売しないとウェブサイトで宣言したのに惹かれたこと、JRバス東北は高速バスネット(JR系の予約サイト)と発車オーライネット(独立系の予約サイト)で買える座席が違い、後者に3列シート独立席でトイレの後ろの席が残っていたのが一番大きな理由です。要するに乗車率が上がっても対人距離が確保しやすい席を買った、と。

これが30年前ならば。
青森への旅は急行津軽と八甲田、繁忙期には臨時急行の十和田・おいらせ号なんかがあって名古屋発の東北ワイド周遊券を買えば細かいことは何も考えなくてよかった気はします。選択肢がありすぎて悩んだ記憶もありますが。平成初期の東北ワイド周遊券の発売額、学割適用でたぶん2万円台前半だったでしょうか…

そのころこんな商売やってるなんて思いもせず、現在。

東京-青森間は片道6千円弱で動けることになりました。名古屋-東京間の高速バスに定価5千円余を投じても名古屋-青森の交通費は往復合計2万1千円。理論的には2万円弱になります。ただし今回は別件の関係で、宿泊を増やすか新幹線を使うことになりそうですが。

僕も日本経済も何かを失ったと言われそうな30年は、ひょっとしたらパンドラの箱の隅っこに希望を残して過ぎつつある気はします。
注意深さや我慢を放り捨ててフジドリームエアラインズのウェブサイトをチェックすれば、2月13日発の小牧-青森線は片道26500円で空席が出ています。

なんか、こいつに飛びつきたい気がせんのです(苦笑)

目的地が青森であれ沖縄であれ、依頼人との打ち合わせに投ずる時間と僕をそこへ呼ぶことの費用が1時間あたり1万円で収まるのが一つの理想、だと常々思っています。

つまり地元の弁護士をタイムチャージで動員した場合とほぼ同様な選択肢を提示できる状態でいたいな、と。沖縄も本島ではこれは可能で、すでに実施事例があります。労働相談延べ4時間やって費用3万円台で済ませた、というのが。

自由席連結の夜行急行とワイド周遊券が共に滅亡した現代日本にもあれやこれやの工夫の余地は残ったりできたりしており、そうしたわけで今回も、数時間の打ち合わせ想定所要時間に対して上限4万円台の総費用額をお客さまに提示して出張の提案を許諾されたのです。

予算の残りは広めの宿泊場所の確保に集中投入するプランを立てまして…地を這って行く車中2泊現地2泊の北東北の旅ができました。

日当?なにそれ

我ながら過酷だ、と補助者さまに聞こえるようにつぶやいてみました。

そう考えること(だけ)はできる(ようになった)のか、といった風情で合いの手を入れてくださいます。素敵です。

ただ、いつも通りに彼女が言うのです。
さらに高い費用を提案してもよいではないか、士業としての能力的には問題ないのだから、といった風情で。

僕の事務所をいちばんよく見ている彼女からの評価として素直にうれしいのですが、ここには未だに踏み切れないのです。

それを勝手にやってくれるのが官公需の少額随契のお仕事ということで、まずはこの部分で『ちゃんと新幹線特急料金や日当をもらえる出張』に慣れたいと思いまーす(遠い目)

それに、なかなか当事務所の利用歴がない人には提示できないんですよね…世間並みの報酬。
これを理解できない人とできる人との差が凄く激しくなっており、問い合わせの最初から後者として現れる人の割合が年々減ってる気がします。もちろん探せば出会えるから当事務所は儲からずとも潰れずに済んでるわけですが。

先日は『労働審判の申立書を実費込み総額2万円で作ってほしい』という問い合わせがありました。
なるほどこの労働者は僕を愛知県最低賃金以下で労働させてくれるんだ、と了解して「そういう事務所は私も知りません」と返答をお送りしたところです。

本件含め先月は複数件、受託に至らなかった問い合わせがあり、ご依頼中のお客さまのために移動時間多め交通費少なめの出張をする余裕がでてきています(苦笑)

今年は、この事務所をすでに知っている人、つまりリピーターや利用歴がある方からの紹介で来られた方に最大限の便宜をはかることにします。この部分のサービス品質は落とさないか向上させることは、昨今の社会情勢でも可能です。
さらに依頼の範囲を広げる方向は官公需や執筆の仕事に向かうのがよさそうな気がしているところです。この事務所の芸がわかっている、という点では鉄道ファンの皆さまを新たな依頼人として歓迎することを心がけておきたい、と思ってもいます。

そうやって走った結果、冬の冷たい海に落っこちたりは…しないと期待しています。

身辺雑報(南西の町からきた材料で作る果実酒と北東の街への出張日程調整の件)

(イタリアでは)マンマがすなるリモンチェッロの自家製造を
(日本では)男もしてみんとて するなり。

…余談ですが、紀貫之は任地の土佐から帰京する際、高知県南国市からまず南東に下って室戸市室津付近を通過後紀淡海峡沿岸に出て鳴門方面に進路を変えたのだとか。現在の土讃線ルートの山越えは当時としては過酷過ぎたんでしょうが、高知から大阪に行くのに室戸市を通るのは正しいことだ、と土佐日記を書証に提出して強弁することはできないものか、と考えてしまいます。

さて、先々月の出張では愛媛県南宇和郡愛南町のお客さまからレモンをたくさんいただいたのです。

冷凍すれば保存できるよ、とは言われたものの、このレモンを一気に使うことはできないかな…と思ってたどり着いたのが冒頭の件。

リモンチェッロ(レモンの皮を使ったリキュール)を作ろう、と思い立ったのです。
このお客さまのレモン園は僕も拝見しており、皮まで安心して使えるレモンが育っていることは重々承知しておりますので。

贅沢なこと言ってないで仕事しろよ、などとはおっしゃらないでください

さて。材料はレモンの皮(アルコール1リットルに対してレモン10~15個ぶん)、度数の高いアルコール飲料、砂糖、これだけ。レシピはいくらでも公開されています。かんたんに言うと、レモンの皮をひたすら剥いて集め、瓶にいれてスピリタスか何かに漬け込み、1週間ほど経ったら甘さを加えて出来上がり、そういうもの。

Img_20210205_000730

昨今の社会情勢により消毒薬転用可となったアルコール度数70度くらいの飲料を通販で買おうかとも思ったのですが、まずは近くのスーパーで売ってるものを探します。いちばんアルコール度数の高いウォッカはニッカの40度のものでしたので、これを一瓶買ってきました。

イタリアではお母さんが作ってどうこう、という自家製リモンチェッロなんですが、端的に言うとレモンの皮に含まれる炭化水素(リモネン)をアルコール溶媒を使って抽出せよ、ということです(あ、にわかに無粋になってきました…ご容赦ください)。

上記の製法からしてアルコール度数が高い方が作業はしやすいはずですが、僕はアルコール溶媒を50℃ほどに加熱して抽出速度を上げられないか試してみました。理科実験そのもの、になってしまったので写真公開は自粛します。

で、今日。概ねそれらしい色合いになってきたと判断し、蓋を開けてみます。強烈なばかりのレモンの香りが昇ってきます!

スプーンにとって舐めてみます。後ろから殴られるようなキツさ…はそりゃそうだ。溶媒がウォッカだもん(笑)

ときどきイタリア料理店で頼むときのように、まずはソーダで割ってみます。本品まだ製作中のため、砂糖を付加しておりません。アルコールに溶ける甘味料は、と棚を眺めると。

これまた愛南町のお土産がありました。ビワの花の純蜂蜜です。これも先々月から、少しずつ少しずついただいています。

ちょっと贅沢な気はしたのですがこれを二さじ混ぜまして。

愛南リモンチェッロのソーダ割り、ができました。後ろの大瓶が抽出設備1号、です。

Img_20210205_000822

これは売れる、と思います。道の駅に出せるんじゃないかな…たぶん。

あとは寝酒にお湯割りを試してみましょう。きっと温かく眠れるはずです。

※皮を剥いたあとの実はふつうに使うほか、さらに別のお酒を試します

次、寒い話題。

2月14日、出張が決まりました。当初目的地は仙台だったんですがいろいろあって盛岡に変更。寒そう(笑)
この関係で、本日から初めてのお客さまとの面談を休止します。

この出張では最初に肝心な用件を東北で済ませてしまい、そのあと復路で相談・打ち合わせをおこないます。該当しそうな方とは個別に日程調整を始めていますが、ご希望のあるお客さまもお問い合わせください。

特に緊急事態宣言延長が決まった一都三県ではご自宅や貸会議室など十分な対人距離を保てる場所を選定してくださいますようお願いします。

気がつけば『るん(笑)』がいる

今日は数年に一度のスーパーラッキーデーなのかもしれません。

久しぶりに…数年ぶりに番号非通知の電話を取ってみたところ、
有料相談のご予約をいただきました\(^O^)/

実は普段、番号非通知の着信は拒否しているのです…いいか悪いかはさておいて。

さて、本日より電話の受付およびご依頼の受付を再開しておりますが、今日はそれとは全然ちがう話です。


数少ないサブスクリプション型サービスとして、雑誌読み放題のウェブサイトを使っています。
昨年まではdマガジン(ここはサブスク型サービスには珍しく『鉄道ファン』が読める)、最近は楽天マガジンを試しています。こちらはTIMEが読めます…とはいえ英語版なんで1冊読んでるあいだに一ヶ月経ちかねないのですが。

これらのサービスのいいところは

下ネタに走ってみるのも考えましたがつまらないのでやめておきます

独身の中年男性が通常読まないであろう雑誌を読んでも誰からも見とがめられないこと、だと確信を持っています(笑)

具体的にはいろんな雑誌の書評・新刊紹介だけを読んで回っているのです。特に女性雑誌のそれには意表を突かれます。

先週の紹介本はと言いますと

婦人公論(読みたい本)

  •  湖の女たち 吉田修一 新潮社
  •  あしなが蜂と暮らした夏 甲斐信枝 中央公論新社
  •  夫が倒れた!献身プレイが始まった 野田敦子 主婦の友社

ELLE JAPON(CULTURE NOW!)

  • ニッケル・ボーイズ コルソン・ホワイトヘッド 早川書房
  • るん(笑) 酉島伝法 集英社
  • 存在しない女たち キャロライン・クリアド=ペレス 河出書房新社

25ans(25ans CULTURE CLUB)

  • とわの庭 小川糸 新潮社
  • 行った気になる世界遺産 鈴木亮平 ワニブックス
  • 英国菓子 知っておきたい100のこと 牟田彩乃 産業編集センター

Oggi(今月のカスタマイズ・カルチャー)

  • 考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール 益田ミリ 幻冬舎
  • 儲かる副業図鑑 山田真哉 小学館

上記はたぶん、対象読者の推定年齢(←を、偽装攪乱改竄等する技術もこれらの誌面で読者に提供されている気はしますが…気づかないほうが男性は幸せに暮らせそうな気もしました)やら大なり小なりその雑誌の気風、というものを反映してのセレクトであるはずなのです。

なのですが…『あしなが蜂と暮らした夏』がよくわからん。
蜂を育てながら暮らした人のエッセイ(笑)

小川糸は妥当過ぎて可愛らしさを愛でるしかないのですが、その対極にあっていっそ清々しいのは『儲かる副業図鑑』でしょうか。

ところで。

もちろん男性週刊誌のほうもチェックはかけているのです。新潮文春現代ポストプレイボーイSPA!などなど。

昨週最も心打たれた選書が週刊プレイボーイ(新刊書籍速攻レビュー)の『うんちの行方』(新潮新書)かどうかはさておいて。

なかなか紹介対象がダブらないことをそれ自体楽しんでいるといっていい、男性誌対女性誌のブックレビュー、週刊文春(文春図書館)の一冊が上記女性誌群の紹介本と重なったのです。一冊だけ。

 

SFは好きなのですがこの人の本は読んだことがありませんでした。次に国会図書館に行くときには目を通してみたい、と思っています。

出版団体の皆さまには失礼ながら、凄く読者層が限定された雑誌…林業関係の雑誌に法律関係の記事を寄稿するようになって3年半ほど経ちました。そういう立場から意識してみていると、マイナーな雑誌あるいは有名な月刊誌の小さなコラム等に、ときどき何かを思い切ったコンテンツがあるような気がしてならないのです。

僕みたいに同業者さんが見てないところで執筆者が言論の自由を楽しんでいるのか(もちろん責任が伴うことは自覚しています)、あるいは何か不滅の理想や不屈の意志をもって読者へのアプローチを試み続けている担当者がいるのかわからないのですが、気になる女性誌がいくつかある、のです。

各誌1ページか2ページだけ(笑)

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