出張報告最終日「事務所に帰るまでが、出張です」
おそらくは、少なくとも当分のあいだは、というべきでしょうか。
弟子との最後の朝になりました。
それはさておいて、昨日斬られたのが悔しいのです。師匠としては(笑)
昨晩は話せずに起き出してこられた学生さんに、昨日と同じ設問を投げかけてみます。
一定面積の場所を一定期間借りられたら人は何をするか、この質問は設定する数値をさまざま変えられるし質問する相手を変えると面白い回答が得られるかもよ、と話しながら。
設定可能な数値を最大限多めにとったなら…という方向に向けました。
「たとえば僕なら、○○をしますかね。」
と学生さんに言ったところで、パソコンの画面を見ていた弟子の耳が立ちました。
ほう、これならばいいのか、と正しく察して、さらにプレゼンテーションを続けます。
一応は学生さんに、実は、聞いてる弟子にも。
この案なら現在の問題の解決と一定期間の別の収入と周りからの関心の増加が見込めるし前例だってあるぞ、だからいっそ●●ちまえ、と言ったところで弟子が待ちきれない様子で割り込んできます。
弟子、なんだかものすごい勢いで喜んでいるようです。
師匠として改めて見直されたようでもあるのですが…申し訳ない。
お客さまの方針により今日でお別れだ、僕はこの案を弟子のあなたと深堀りできない、そうは、今は言えない立場です。
7時45分になり、お客さまが迎えの車を運転してきました。駅まで連れて行ってもらって、皆さんとはお別れです。
これが最後の会話になるかもしれない弟子には、あの質問を携えてのフィールドワークは面白いからやってみてよ、と伝えて車のドアを閉めました。
小雨のプラットフォームに、列車はほどなくやってきます。
何度かの乗り継ぎを経て、なんだか目くるめくような奈良出張が終わりました。
実は今日、14時からは補助者さまの執務があります。青山トンネルを出たところで、先に報告を入れておきます。
「取引停止となりましたが、お客さまにはよかったと思っています」と。
まぁ実際、僕が無駄に儲けるよりはよかったかな、とまぁこんなことばっかり言ってるから一向にここは場末の零細事務所のままなんですが。
出勤してこられた補助者さまに経緯を一通り説明するのに、30分はかかったでしょうか。彼女が言うのです。
- そう思ってました、と。
そ、そうだったの(愕然)
さらに言うのです。
- お客さまではない関係者を応援しても、もう利益相反はないんでしょう、と。
いやいや一宿一飯の恩義ってもんはあるから、ということで、慌てて報告を終えました。
そういえば補助者さまは、今回のお客さまが載ってる雑誌の記事のバックナンバーを独自に県立図書館で入手していたようです。
そのコピーを出発前の僕に回してきた彼女の目は、いま思えば。
浮かれ気味なプレゼンを見終えた名誉教授のそれに似ていた気がします。
ともあれ、いつもの事務所に戻りました。
さっそくですが、新件の労働審判手続の書類作成が始まりそうです。
まずは新しいお客さまのお話を聞くところからはじめましょう。いつも通りに、丁寧に。
あと、久しぶりに補助者さまをお食事に誘うとしましょうか。
もちろん、チェーン店じゃないお店で、ね。
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