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現時点で反響一件(苦笑)

もう6月号が刊行されたので、裏話をしていいでしょうか。

4月中旬の夕方。事務所内では僕と補助者さまが、登記申請書の作成をそっちのけにして激論を繰り広げておりました。

二人のあいだには先頃出た6月号の記事原案と、そこにはめ込んでもらうために僕が作った別の文章の案がおかれています。

編集担当者さまは大変優しい人で(そうしておきます。お互いの素晴らしい今後のために)具体的な作業の締め切りは明示されておりませんでした。

補助者さま曰く、

「これは表を作って貰うべきで、そのほうがわかりやすいに決まっている その程度のことも言えないのか(←誇張)」

僕、論駁して

「そうした要求を追加することで我々以外の誰かの作業量がふえ、万一にもサービス残業を強いられたりするようなことはあってはならない。我々としては編集部側が作表の労をいとわないような、いい素材を提供して判断を待つのみである(←誇張)」

お話しは、もう数日前に遡ります。

司法書士による山林の所有権移転登記の説明をQ&A方式で行う、という企画が僕のところに来たのは2月、当初は1回ぶんの記事になる予定がなぜか2回に増えたのが3月、2回目の記事の案が来たのは、4月はじめのこと。

その第2回目の案に、僕から見ればあまり必要なさそうな情報が載っていたのです。

僕の写真と、プロフィールが。

第1回目の記事には、すでに同じものを載せていただきました。実家の親に見せて一生の思い出にさせるには、もう充分です(苦笑)

せっかくだからこのプロフィールをとっぱらって、なにか読む人のためにいいものを入れてもらおうと思ってしまったのが、第三者からみれば余計な苦労の始まりなのかもしれません。

※もっとも、準備書面でも雑誌記事でもこうした余計な苦労を全くせずにいいものを作れるわけではない、ということも今ではよく理解できますとも。

編集担当者さまにプロフィール跡地の再開発に関する選択肢を提示し、承諾をもらったのが上記の激論の2日ほどまえのこと。補助者さまが出勤するまでに、その場所にきっちり入る字数行数の文案を練りに練って彼女の査読を待っていたのです。

僕の提案。

日司連がウェブサイトで公開していた司法書士の報酬に関するアンケートの結果があります。今回の企画で主に扱った相続・売買・贈与の登記の報酬について、この結果を抜粋して注釈を加えよう、というものです。住宅の登記を想定したアンケートの設問と山林(不動産2個=2筆分)の登記とで、報酬額に違いが生じる要素は特にありませんから。

もともとはこの取材を受ける時点で費用に関する問いがあり、僕から回答を提示していた各手続きの費用の説明は、第1回目の記事で掲載されていませんでした。

これに補助者さまが、控えめに不満を述べられた経緯があったのです。

ええ、この一点だけを、それは控えめに(ここは誇張ではありません)

僕がどうするべきかは全く明らかなのです。忖度どころの話ではありません。

元々のアンケートデータは、登記申請の類型ごとに関東・九州などの地区別で分けられた平均値と上位下位10%に限った平均値が出ています。

言ってしまえば、全体の平均のほかに特に事業に成功しておられるセンセイの平均値と何か間違ってしまった可能性のある先生の平均値がでている、と。

※どっちが成功でどっちが間違いかは申しませんが。

さて、記事原案で空けてもらった場所はもともとが僕のプロフィール跡地、ということでスペースは1ページの4分の1、まさに1段しかありません。

僕は僕で、一般消費者の代表である補助者さまとは別の…もう少し立場に拘束された思惑を持っています。

このデータを上手に提供することで「よく探せば、司法書士の報酬はそう高くない(かもしれない)」という印象を読者に持ってもらえないかな、と。

ですので、標本数も母集団も最大であるはずの関東地方のデータを引っ張りつつ、そのデータから報酬額の「全体の平均」と「下位10%の平均」だけを抜き出してこれに解説を加え、最後に報酬以外の要素にも注目して選んでほしい、とまとめる文章を作りました。

さらに、同条件で当事務所が出す見積もり額を試算したところ上記の両者の間に位置するところから、これも加えておいたのです。

で、文案を補助者さまに見せたところ、冒頭の激論にたどり着きました。

引用した数値を、全部縦書きで列挙しただけの文章なんか見せたから(^_^;)

ちなみに、当事務所の見積額に関しては補助者さまは削除反対、僕自身はというと「場所が無くなるその他の理由でなら削除可」、そうした見解をとっておりました。

これらの激論や思惑を一切示さずに、文案と以下のような説明を付して編集担当者さまにお送りしたのです。

  • なにかいい表示の仕方があればいいのですが

と。

情念かなにかが伝わったのか、あるいは単に扱いにくい文章(または作成者)と思われたのか、数日後に示された記事案では数値は見やすい表に整理されておりました。

で、僕の事務所の数値だけは消えておりましたとさ。もちろん納得のいく説明をいただきましたが。

特に不満はありません。なにより、編集担当者さまに対してはこのアンケートとその説明の提示により、司法書士の報酬は(よく調べれば)思ったほど高くない、という印象を持ってもらえたようです。

狙い通りだ、と虚勢をはっておきましょうか。

とはいえ、この記事が出たことで当事務所への直接の反響は、他にはいまのところありません。オカシナ期待ヲシテハイケナイ、ということもわかりました。

最後にもう一つ、この記事掲載を巡って嬉しいことがあったのです。

僕の裁量がまったく及ばない、記事とは別の最後のページ(編集後記があったりするページ)に、前号に引き続いて今号でも、僕の情報提供を補足する説明が追加されていました。前号では登記情報提供サービス、今号では日司連のウェブサイトと報酬アンケートについて説明を加えてもらっています。

この部分は記事ではないので掲載前には知らされず、それでいて純粋に編集部側の意向を反映しているはずだ、と実はひそかに注目して、6月号の送付を待っていたのです。

そんなこともありまして、掲載誌を受け取ってまず最終ページを開き、木材市況のグラフの上に「相続登記はお済みですか」のスクリーンショットがあることを確認して深い満足感を味わったことは本記事投稿時点で誰にも話してはおりません。

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