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「これを持って実家に帰るといい」

さきごろ取材をうけた雑誌の掲載誌が送られてきました。

このブログの閲覧歴が長い大方の、というよりきっと全部の読者の皆さまの予想を裏切るはずなのですが、相続登記に関する記事です。

労働紛争じゃないのか!
おまえが人に言えるような仕事と言ったらそれしかしてないだろ!
と困惑またはお怒りの(笑)皆さまには以下のとおり、相応の理由があるとお考えください。

まずその雑誌を読んでみよう、と思い立った一部の方には…残念でしたね。
僕も今回あらためて図書館での所蔵状況を探したところ、愛知県内の公共図書館にはゼロ、三重県内でもゼロ、岐阜県内では岐阜県立図書館が寄贈を受けるのみ(受け入れるが所蔵はしない、というパターンのようです)、名古屋大学と三重大学にはかろうじて所蔵がある、そうした結果になっています。

名古屋から一番近いところで、向こう何年か読めるとしたら浜松市天竜図書館。これがヒントです。

もう少しわかりやすいところで、大学図書館のうち三重大では演習林に所蔵がある、とされていました。

上浜町のキャンパスじゃなくて…そこからバスで1時間半かかる山のなかに(苦笑)

種明かしです。今回取材を受けたのは一般社団法人全国林業改良普及協会が出している林業家向けの月刊誌「林業新知識」で、山林の名義変更についてお話ししたものが記事になった、というわけです。

お話しがやってきた経緯は、このブログのごく一部の読者さんが僕になさったのとほぼ一緒です。

ある日突然県外からメールが入り「実はおまえのウェブやらブログやらを見てたんだが(以下略)」と言われて始まるあの展開です。それが、これまでとは違って業界団体の研修講師のご依頼ではなく、一般の方向けにわかりやすい記事を作りたい、というものだった、と。

ただ、最初に来たメール開いた瞬間に「なにこれ広告企画?」と疑った僕は凡人です。

次に発信者の団体をググって「現代林業出してるところじゃん!」と一瞬で応諾を決めた僕はさらに凡人です。そちらの雑誌は三重大学の森林社会学研究室で毎月読むことができ、開業後も国会図書館で定期的に目を通していたのです。僕は大学時代の専攻が林政学=大学内の名称では森林社会学だったしウェブサイト内でそれを表示していたことも、僕が取材先に選ばれた理由の一つです。

つまりこうした雑誌の読者層は、林業家・森林組合その他の林業事業体や関係官署・そうでなければ林学系の教育機関にほぼ限定されていて、法学部を出た司法書士がふつうに暮らしていればまず接することはない、客観的にはそう言って差し支えありません。

同業者が見てない、という立場の居心地のよさは労働紛争のほうでよく承知しておりますので(笑)、取材にお答えする内容は司法書士側より依頼人寄りに傾けました。

「(登記は難しいですから)お近くの司法書士へご依頼を」となどというよくあるポジショントークは最初っから引っ込めて「登記はやろうと思えば自分でできる(できるかできないかの見極めを、相談を通じてすればいい)」という方向での情報提供を目指しています。もっとも、事前の質問に対して取材前に回答事項案を送る段階でそういう立場を取ると通知しているので、それが気に入ってもらえた可能性もあります。

世に出た記事は、まるでいつもの僕など関与してないかのような穏健中正で消費者寄りでわかりやすい仕上がりです。人に話したことがプロの手を経てこういう文字になっていくのか、ということを勉強させられました。

※とはいえ8ページの記事に24箇所の修正希望を出したりもしたのですが、きっちりと処理していただいております。ありがたいことです。

…やっぱり僕のウェブサイトもちゃんとした人に手を入れてもらうべきなのか、と心が揺らぎましたがそれはさておいて。

ちなみに、補助者さまは今回の記事を「読むのが嫌にならない」と評されました。

僕のウェブサイトについては、その時点では特にコメントはありませんでした(遠い目)

取材担当者さんは造林学がご専攻だった方、つまり法律やら登記には縁遠い、でも雑誌を出してる過程で読者から来た反響を通じて、司法書士側とは違う関心や問題意識をお持ちです。

そのあたりの違いがよくわかったのは、当初の回答で僕があまり多く扱わなかった評価証明書の取得や非課税の土地の評価額の決定過程に多くの行数が割かれたこと。保安林は固定資産税が課税されない関係で、確かにここは興味が持たれるところなのでしょう。

深刻に解すれば、こうした情報を求める側と提供する側の意識の乖離は業界内にありうる問題点なのかもしれません。

今回僕が話したことはべつに、僕で無くても話せるはずだし、司法書士側からの情報提供が充分になされていたら相続登記の話を聞きにわざわざ東京から名古屋に来る必要がない、と考えればこれはこれで問題ではあるのです。

…とは申せ。首都圏所在の同業者さんが担当者さんの目にとまらなかったおかげで僕が拾ってもらえたきっかけは大事にせねばなりません。

記事は来月も掲載されるので、もし迅速な反響があれば担当者さんにお聞きしながら内容を微調整できるかもしれませんし、なにか別の方向に話が進んでいくかもしれない、と思っています。

ところで補助者さまはこの記事掲載決定に際して、表題のようにも論評されたのです。

さすが人の親、というべきかもしれません。確かに、通常は林学科出て司法書士になること自体が想定しがたいので、親を納得あるいは信用させる最強の成果物としてこれを提示せよ、という判断は妥当というよりほかありません。

事務所内での思惑はそこまで話す時間もなかったのですが、掲載誌は7冊お送りいただきました。

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