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2016年6月

にくきゅう+ゼロの一ヶ月

先日のこと。出張相談実施中に、国会図書館のOPACの使い方を説明する必要が出てきました。参考文献の探し方も、当事務所では本人訴訟の相談の中でお話ししているのです。

しかしながら、Windowsタブレットの画面遷移がおそろしく緩慢、というより事実上止まっています。モバイルルータは今月から利用を開始したFreetelのSIMを使って、通信データ量としてカウントされない低速なモード=節約モードで通信していたのです。

このモードを変更するには手持ちのスマートフォンから同社のサイトに接続し、節約モードの利用を止める必要があります。

…が、鞄のなかの定位置にスマホがありません。

スマホがありません。

「スマホがないようですね」

他人事の顔でつぶやいてみます。お客さまに(遠い目)

試しにこのスマホで使っているIP電話に別の携帯電話(キャリアの契約を残しているガラケー)からかけてみると、呼び出し音がなります。

「どこかには、あるみたいですが…(相談を)続けましょうか」

電話を切って、他人事の顔でつぶやいてみます。この時点でお客さまのほうが動揺されていたかもしれません。

遷移のおそいブラウザの画面を指してゲストログインから詳細検索、雑誌記事検索を探して云々、と説明しているうちに、どこかで聞いたような電話の音が鳴り出しました。

音源の方向としては、僕のおしりのあたりから。

しかし。僕はさっき電話を切りました。

お店の電話かなにかだろ、と見切って説明を進めます。なぜか電話に出る人はおらず、なおも続いて電話の音が聞こえます。

音源の方向としては、僕のおしりのあたりから!

妙な焦燥感に駆られて後ろのポケットに手をやると、平たい板状の硬いものが入っている感触があります。

どこかに行ったかと思ってた僕のスマホ、F-11Dが戻ってきました。

問題はさっき僕が発信したFUSION IP-Phone Smartの着信音が鳴りっぱなしであるという点です。

そう、とっくに切った電話が今も鳴りっぱなし(笑)

こういうことは一切の説明を省略して(なかったことにして)相談に戻るのがいい手です。

当然のような顔をしてF-11Dに入れたOperaを立ち上げ、Freetelのサイトにログインして通常モードに変更します。F-11Dには、これも今月から利用開始したSo-netの0 SIMのSIMカードが挿してあり、こちらは速度的な制限がなく高速通信できるのです。

インターネットへのアクセスは見違えるように早くなり、何事もなかったように説明が終わりました。

今日はモバイル通信の契約が複雑になり、その代わりに安くなった、という話しです。


数年前までは僕も人並みに、ガラケーのパケット通信に上限4410円を投じておりました。

これが高い、と感じたことをきっかけに使い出したBiglobeのSIM、5月の時点では税別1020円で月間3GBの高速通信とSMSの送受信ができています。通信量にかかわらずこの値段。3GBの容量を使い果たすこともありません。

これをもう少し削ろう、と思い立ったのはこの春、新しいWindowsタブレットを導入したくなったから。加除式の法令集一冊分のカットと併せて1年間で1万円ほどの経費を削りたい、というわけで。

Biglobeの契約を置き換えて、月間500MBまで高速通信でき基本料金無料の0 SIMと月間100MBまでなら299円のFreetel SIMを今月から導入することにしたのです。特にデータ通信量としてカウントされないFreetelの節約モード(公称速度200kbps)がどれくらい使えるかに、大きな関心がありました。

これを一ヶ月運用した結果。

まず0 SIMのSIMカードはF-11Dに挿して、IP電話の待ち受け・メールの送受等に用いたところ、データ通信量は80MBほどしか使わずにすみました。もう少し遠慮なく使ってもよさそうです。

モバイルルータで運用したFreetel SIMは高速通信したデータ量70MB、モバイルルータ側で記録されたデータ通信量の差を取ると、節約モードでは50MBほど通信したようです。

したがって、月間のモバイルデータ通信の料金合計は税別299円。予想よりも好結果となりました。

で、Freetel SIMの節約モードの性能はあまり高くない印象があります。

例えるなら、開業直後にWindows98搭載のサブノートで使ってたプリペイドのPHS通信(公称速度64kbps)に戻った気分(笑)

Windowsタブレット(ブラウザはEdge)でYahoo!のトップページを開くのにだいたい2分くらいかかり、F-11DでFusion IP-smartで通話を試みるといささかいただけない音質に甘んじることになり、データを圧縮する習慣のないお客さまから添付ファイル付きのメールを受信したが最後、各機器とも意識不明の重体になってしまう、まぁそんな感じです。

そう書いてしまうといかにも救いがないのですが、ブラウザはOperaやOpera Miniにしてデータ通信量を節約するモードに変更すればよく、IP電話は通話中のパケットロスは派手に出るものの昔の携帯電話程度の音質をキープしており、メールに関しては同時に携行しているガラケーで本文だけ先に読んでしまえばよい(笑)ことがわかりました。

問題のほとんどは運用と我慢とでなかったことにカバーできるのです、きっと(遠い目)

7月からは、月間データ量500MBまでの制限がある0 SIMのほうをモバイルルータにさし替えてみます。節約モードが一応使い物になるFreetel SIMはF-11Dに挿して、IP電話とメールのモニタリングに使えばよさそうです。こちらから電話の発信をするときだけ通常モードに戻して高速(つまり高音質)通信をさせればいいのかもしれません。

予想よりも削減できた通信料の差額を使って、タブレットで雑誌が読み放題になるサービスに加入しようか考えています。僕のWindowsタブレットでも、Androidのエミュレータを走らせたうえでこうしたサービスが使えます。

この手のサービスで、交友社の『鉄道ファン』も読めることに気づきました。

僕にとっては、ここが重要です。

なぜか不動産な週末

なぜか不動産な週末
メールを開いて、苦笑する。

(僕になら)騙されても楽しそうだ、と、先日の相談をしたお客さまが書いてきた。

…賛辞だと思いこんだほうが幸せに暮らせる、そんな週末です。午前の部の出張相談を終えて、三重県北勢を次の目的地に向かっています。

この週末は相談三名、フォームからの新たな問い合わせ二件、極めて珍しいことには、それら全てが不動産に関するものです。複数ある本人訴訟の件すら不動産関連。

登記は…登記は、

午後からの打ち合わせはそうであるはずです。たぶん。

三重県への短距離出張をおこないます

運用実績落ちた。
イギリス●ね

などと言ってはいけない平日の昼下がり。僕の問題はそれほど深刻ではありません。

出張から帰って平常業務を再開し、数日前におこなった投資判断と真逆に変化する為替の状況に白目を剥きながら…出張計画をたてています。変額保険特別勘定のスイッチングで世界株式型為替ヘッジ無しに重点配分して今日を待っていた、ということで…保険契約上は僕が死んでしまえば問題はなくなります。保険金は満額出ますから。毎月の積立金の繰り入れも、世界株式型為替ヘッジ無し=いずれやってくる円安にシフトした状態を維持しようと考えています。

生きてるうちはまじめに仕事しなきゃ。虚勢はこの程度にして(苦笑)

さ、気を取り直して表題の件。6月26日、三重県へ出張します。目的地は非公開としますが名古屋からJRまたは近鉄四日市までの区間で出張相談が可能です。

まじめな仕事の分野でも、一つ失敗をしました。

精神的に動揺していたからではありませんが…今回はお客さま指定の県外への出張なのに出張日当(隣県なら食事一回分=1000円程度)の加算を忘れておりました。

まぁいったん口にしてしまったことですし、いいとしましょう。悪いのは離脱に投票したあいつらだ(←八つ当たり)

ひょっとしたら今回のお客さまには、ささやかながら海の向こうの誰かが離脱に投票した恩恵をお受けになる、ということなのかもしれません。それもいいかと思います。

他の方々についても、26日に上記の区間で出張相談を行う場合は交通費はほぼ不要(途中で改札口を出ることによる運賃差額のみ要負担)、相談の料金は2時間税込み5400円です。ご興味のある方はお知らせください。

お問い合わせのメールや電話で「離脱バンザイ」などとおっしゃるようなことがなければ、日当は不要です(冗談です)

昨日の相談でもそうだったのですが、どのような事案であれ『どこかで多少は楽しめる』そうした相談をこころがけています。探究心旺盛な方や遊び心のある方、試行錯誤を苦にしない方には向きますが、意志の強い方とはいい方向にも悪い方向にも相性がはっきり出ます。

とはいえ失敗しても相談料数千円で済みます。そんな事務所でよろしければどうぞ。

その遠回りが、くせになる

16時11分、東京駅高速バスターミナル。
窓外の雑踏を他人事にして、バスは9番線を離れました。
1番線の鹿島神宮行きにはいつも通りの大行列ができています。

僕はいつも通り、お膳の支度を始めます。

その遠回りが、くせになる

今日も中央ライナー3号名古屋行きで帰ることにしました。
東京駅発車時点で乗客乗員、計2名。バスタ新宿まで35分の二人旅です。

まさか東京のど真ん中で乗客が僕だけのバスに乗れるとは思いませんでした。

この中央ライナー3号、同時間帯に競合する自社や他社の便があり所要時間が遅いためにいつも比較的空いてる、そのうえコンセント装備で幅の広いシートの車両がいつも充当されるという素晴らしい長所を持っています。
東京-名古屋の移動にあっては週末運行になってしまった知多シーガル号昼行便と並ぶスリーピングビューティーなんじゃないか、などと思ってる人はきっとそう多くなく(笑)、所要時間や運賃といったもっとはっきりしたメリットをみなさん追求されるようです。

…このバスも、新宿では早売21と早売3の座席で、隣の席に他人がアサインされました。
早売3の人、要領悪すぎ(苦笑)数百円ケチってそうなるなら、最初から競合他社のトイレのないバスでも使えばまだ早く着くのに…

東京出張の帰りは早売1で空席状況をみながら、基本はこのバスで帰るようにすればいいかな、と思えてきました。

名古屋まで隣に誰も座らないことはもう当然として(勝手だ)、一層空いてる東京ー新宿の所要時間は、観光バス気分でお弁当をいただくのにちょうどいいのです。

その遠回りが、くせになる

今日はデパ地下でご飯少なめのお弁当に、マグロのおつまみ三点盛りをチョイスしました。雨上がりの東京は、ビルの向こうの空も皇居の木々も、司法省のレンガさえ色鮮やかです。

…いっそビールの一本もつけたいところですが、今次出張ではそこまでの成果は上がっていません。残念。

タブレットカバー自作計画

当事務所2代目となったタブレットPCは、東芝のdynabook tab S80です。導入直後の一時期は遅くて重くてスリープに入ると復帰しないロクデナシに見えた本機、今では性能面では満足しているのですが、不満があります。

もともとサブノートPCを置き換えて導入されたタブレットは、膝の上でキーボードと一緒に使えないのです。

…当たり前です。キーボードがない一枚の板状のパソコンなんで(笑)

さらに補助者さまが言うのです。何かカバーをしないのか、きっと傷がつくに違いない、と。

オレンジ色の趣味のいい革製のカバーにくるまれた彼女のiPhone6を眺めながら、そうおっしゃる。

そう、もう一つの不満は、おそらくはビジネスマシンとしてこき使われるらしい本機に適合するタブレットカバー、専用のものはそんなに種類がないことです。iPhoneと違って。

これはなんとかならないのか?できれば同時に。できれば安く。

これが今日のお話です。

B5判の紙とほぼ同じ大きさ、厚さ約5mm、重さ約570gの板。硬いけど落とすと壊れる。壊した場合の再調達価格、5万円。

そんな本機をあり合わせのものを使ってカバーするには何がいいのでしょう?

B5判が入ればいい、ということで、プロトタイプ1号。

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寸法はぴったりですが、画面をタッチできません(苦笑)

画面がタッチできればいいのか?ということでレバーファイルを使ったプロトタイプ2号。

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これはいいような悪いような感じです。バインダーの締め付けがきつければ本体を損傷し、ゆるければ使用中に脱落します。ただ、速やかに着脱できるのはなんだか悪くない感じです。

別の方法で紙を固定できる何か、があるといいのでしょうか?amazonを探すと、賞状を挟むような厚紙の表紙が売られています。証書ファイルというのだそうです。

当事務所にも似たものがありました。

プロトタイプ3号。

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ある会社がくれたサンプルなんですが、もう少し腰の強い紙でないといけません。

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登記識別情報通知を挟むサンプルはもう少し腰の強い紙でしたが不採用(遠い目)

さて、ここまででわかったこと。

B5の紙を挟むことができる機構をもち表紙の腰が十分強いフォルダのようなもの、があればタブレットカバーへの転用に耐える、ということらしいのです。

慎重に慎重にamazonを見て選定したのがこの一品。コクヨ ヨハ-SK50Wです。

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来たるべき再就職に備えて、というわけではありません(苦笑)これはコクヨのライティングホルダーと称する商品で、開くとB5判のルーズリーフを80枚収容する透明ポケットがついている、表紙は硬いから机のない場所でも下敷きとしてつかえる、その他資料をファイルしたり運んだりする機能をもっている、そうしたものです。

この透明ポケット、予想も期待もしたとおりに本機を収容できます。

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…決して再就職を視野においたわけではありませんが、このライティングホルダーの機能をできるだけ損なわずに改造を加えます。

画面に相当する部分だけ透明ポケットを切ってみましょう。

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画面より少し大きめに寸法をとってカッターで四角くポケットを切ります。ポケットの材質は柔らかいので加工には苦労しません。

できあがり。本体付属のペンも同時に入れられます。

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少し問題を残します。写真では上側からルーズリーフやタブレットを入れる関係で、上側の短辺は固定されていません。

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また、2枚上の写真の右側長辺の上側半分も固定されていません。ちょうどこの部分に電源スイッチ類が来るのでこのまま使いますが重い物を入れるとゆがみます。

何かこの部分を仮に支持でき、かんたんに取り外せるものを探します。

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マジックテープみたいなものを接着するのが良さそうですが、当事務所にあったのは壁にポスター等を固定する粘着剤。

これでも、逆さにして数秒おいたくらいではタブレットが落ちない程度には固定できます。

残りの問題である、ラップトップ風に使うために準備工事を行います。

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タブレットを入れないほうは普通の事務用パンチをつかって穴を2カ所開けます。

タブレットを入れる透明ポケットがあるほうは…お話しを派手にするためにハンドドリルと5mmの鉄工用ドリルなどを持ち出してみましたが、穏便にやるならそこらの目打ち等で大丈夫です(笑)適当な位置に、穴をひとつあけます。

で、プロトタイプ4号。実際の使用時を想定します。キーボードはelecomのbluetoothキーボードですが、ライティングホルダーの上におければ何でも使えます。

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ビニールひも以外の素敵な素材が手配できれば、こんなかんじで固定するとタブレットをラップトップで使えると思うのです。ビニールひもを通す穴の位置を選べばタブレットの角度が変えられる、そんな想定をしています。

目指すところはこれなんですが、山手線や京浜東北線の車内でこれをこのまま広げる勇気は僕にもないな、と思うのです。

※都会にお住まいのみなさんからは、他人のやることなんか誰も見てないから大丈夫だと言われそうですが…これはダサい。いかにもダサい(笑)

今回、改造に供したライティングホルダーには透明ポケットがB5判対応のものとA4判対応のものがあります。右のがA4対応、左が今回使ったもの。

見ての通り数百円のものですので、手荒に使って壊れたらもう一個買えばいいのが素晴らしい。フォルダであって封筒や袋ではないはずなので、タブレットを装備したまま国会図書館(透明でない袋やバッグも持ち込めない)に入れるはずです。

ところで、市販のほとんどのタブレットカバー兼スタンドは、自立はしますがタブレットの後ろで支える構造をとるため、キーボードと組み合わせて膝の上で使うことができません。あくまで平らでうごかないテーブルの上などにおいて使う想定のはずなのです。電車やバスの中では危なくて使えません。

プロトタイプ4号はおそらくこれを解決します。

とはいえ、上に重い物が乗ってるのでキーボードから手を離すと後ろに倒れるだろ、という突っ込みは当然あり、です。

僕が以前使っていたNECのLifetouch Noteからの伝統として、まぁそれは運用で対応すればいい=常に手を添えていればいいだけだ、と考えています。

実はコクヨのライティングホルダーと比べて、最後まで採用を迷った機種がありました。

それは野外調査に公式対応した、いかにもスパルタンなできばえの一品です。

  • 野外での紛失対策であろうビビッドな配色!
  • 首からかけるのにも使えるひもと穴、標準装備!
  • 盤面には寸法測定用の目盛りが振ってある!定規不要!
  • 運搬時にはタブレットカバーのように、ボタン付きベルトで閉じておける!
  • そしてなにより、自分が何者であるかを簡潔に語るネーミング!

そんな至高の一品。

デビカの『観察たんけんボード』

あ、あまりまじめに考えないでください。

ただ、子供の野外学習と大人の現地調査で必要なものは意外に重複している、というだけです。

EUの行方に賭けてみる

この事務所を開業する前年から、変額保険に入っています。
今は亡きクレディ・スイスのユニットリンク保険と変額終身保険、現在はアクサ生命が契約を承継した変額保険商品です。

これは9種類の特別勘定にスイッチングを繰り返して60歳まで…僕の事務所がそれまでに傾いて解約とならなければ保険料を積んでいく、運用をしくじっても死んでしまえば所定の保険金は出る(笑)そうしたタイプの保険です。

変額終身保険の方はここ数年、変動保険金額を上積みされており、運用がおおむね順調であることを示唆しています。まぁ、日経平均8千円台だった運用開始当時から日本株式型に資金を突っ込んでれば誰でも儲かるわけですが。

この変額保険、久しぶりにスイッチングをすることにしました。一昨年から徐々に減らしてきた日本株式型をさらに減らします。世界債券型からも少し資金を引き揚げることにしましょう。この会社の特別勘定は世界債券型に日本の国債が含まれてしまうため、高くなりすぎた日本国債にはちょっと近づきたくありません。

増やしたのは世界株式型(為替ヘッジなし)と、珍しいところで『欧州株式型』。

ええ、イギリスの国民投票、EU離脱せず、の方向に賭けているのです。

しばらくのあいだ世界株式型に資金を積んでって、いつかまた来るだろう円安をのんびり待つつもりでもあります。全般的には円安/債券安/ただし日本株はもう上がらず、といったシフトでしてあまり日本経済の行方に信頼を置いてない感じですが…

8ヶ月ぶりのスイッチングの吉凶は、来年のいまごろぐらいにはわかると思います。

特定受給資格者へのグラデーション

昨日・今日、名古屋はいいお天気になりました。法務局に登記済の書類を取りに行き、県立図書館に本を返す途中で裁判所に立ち寄ってみます。

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司法書士が個人を訴えてる報酬請求事件の口頭弁論期日が、簡裁で設定されています。

傍聴してみたくなりましたが見ないふりをするべきだとは思います。

でもその事務所、大阪にあってヤミ金対応に注力しておられる…ずいぶん強気な写真が印象的なウェブサイトをお持ちのあの事務所さんです。ウェブ担を兼任する僕としては作りたくない傾向のサイトを持っておられるその先生、戦う対象が県外の、しかも元顧客に向いちゃった経緯にはちょっと興味がありますね(苦笑)

報酬なら持参債務になるはずだから、事務所最寄りの簡裁に引っ張り寄せて提訴することは当然できたはずなのにそれをしない理由に、特に関心があります。

あえてこれをやる場合もあります。元依頼人がなんらかのタイミングで転居し、これを理由に報酬の請求を免れられると誤信しているような場合に

  • 転居してもちゃんと住所調べられるし、提訴して訴訟を維持できるから

ということをわかりやすく示すために原則通り、被告の住所地に提訴するのは悪くありません。依頼受託の際に契約書をちゃんと作っていれば、その契約書で(債権保全のため)元依頼人の住民票を取ることはふつうにできます。

裏技というほどのこともないのですが、相手が住民票記載の住所地に住んでいないが別のどこかへ郵便物の転送はかかってるみたいだ、ということもあります。

この場合、何らか特別送達がかかる法的手続きをとったあと、その送達記録を自分で閲覧すれば相手の居所(正確には、そいつが届け出た郵便物転送先)は分かります。●●士照会なんかしなくたって(笑)

前置きが長すぎました(こちらのほうが参考になる、という方もいらっしゃるかもしれませんが)。

今日は本来の目的と異なる使い方ができる手続きとしての、労働審判の話をするつもりだったのです。

先日のお客さまからの報告。特定受給資格者になることができた、とのことです。

つまり、ふつうに退職届を出して自己都合で退職しながら給付制限がかからず、解雇とおなじ給付日数の雇用保険失業給付を受けられる立場になられた、と。まぁ、おめでとうというべきです。

特定受給資格者になることができた理由はよくある長時間労働です。一般的には退職前の3ヶ月間、45時間の時間外労働が発生していることが特定受給資格者に該当する理由の一つとされています。

さらに通達では賃金計算期間で上記の月を区切ること、有給休暇を取ったなどで必然的に残業が無い期間を持つ場合はこの期間を評価から外すことなどが定められています。

あと、時間外労働は法定時間外労働のことだ、とも。

今回、お客さまにとって最大の問題は、契約所定の時間外だが1日8時間に満たない労働時間=法内残業を含めて月45時間の時間外労働時間を確保しているが、法定時間外労働だけでは月45時間に満たない月が3ヶ月中、1ヶ月あることでした。

これについて、まず残業代そのものは労働審判手続申立で支払を求めます。

平行して職安には、念のために離職理由に異議を出しておいてもらいます。当初は退職理由が自己都合であったが、実際には時間外労働過多が理由である、と。

どこかの地裁の労働審判(ええ、どことはいいません/たとえば東京地裁も一期日で終わるのが好きそうですし、大阪はもうちょっと柔軟ですが一期日で終わる可能性を常に探ってます)が決まって一期日で終わりたがる実情は、今回はプラスに作用します。

職安での離職理由を巡る判断が保留(頓挫とか対処不能などという言葉を用いるべきではないでしょう。それを見込んで行動してますから)されているあいだに、先に労働審判での結論が何か出る、というより出せるためです。

今回は労働審判で、会社は時間外労働時間数のだいたいを認めて労働者は金額面では譲歩、それと会社側が職安に対して、離職理由については労働審判手続申立書添付の時間外労働時間の計算表(って、僕が作ったやつ)を提出して特定受給資格者に該当するか否かの判断を職安にゆだねる、という合意(調停)が成立しました。

こうした合意を成立させるべき法的根拠はありません。言ってしまえば、その場のノリと勢い、言ったもん勝ちの世界です。

ですが上記の通り、離職理由変更をめぐって会社側に雇用保険手続きに協力させる合意が…成り立ちました。

その後。

職安でもなにか不思議なことがあったようで、あえて内容をぼかしますがこの方は特定受給資格者にしてしまう、という判断がでたのだそうです。

これは毎回狙って実現できるわけではありません。もちろん、法定時間外労働時間が本当に45時間超過しており、これが連続3ヶ月揃っていれば使用者側が何を言っても労働審判を経て確実に特定受給資格者の立場にたどり着けます。

今回は『法定時間外労働が45時間に達しない月がある』場合でも大丈夫だった、というところが特殊です。

このほか、雇用保険被保険者の資格の得喪や離職理由を巡る紛争と労働審判とは結構相性がいい、そんな印象を持っています。

くだらない理由でできもしない懲戒解雇をしたと言い張る馬鹿な社長を蹴散らすだけならまさに一回の期日でなんとかなり、そうしたくだらない理由が見えているなら(お客さまにその旨告げるかどうかはさておいて)解雇無効の判断が出ることに、なんの心配もいりません。司法書士としては内心で解雇の成否を見切って粛々と書類作成を受託すればよいだけのことです。

会社によってはたまにごまかす退職日(過早に離職したことにし、主に社会保険料支払義務を免れる)を、勤務記録などから正しい退職日に数日だけずらすことも労働審判で可能です。どうしても健保の任意継続被保険者になりたいとか、ぎりぎりで雇用保険被保険者期間を満たさない可能性がある人をなんとかするのにも労働審判が使えます。

こうした情報を整理してコンテンツにしたいなぁ、と思っているのですが時間がない、というのは僕が無能な証拠です。

いっそ事業者向けのコンサルティングフィーをふんだくれないかなぁ、50万も取れれば一ヶ月執筆に専念できるのに(笑)、などと思いつつ、今日もやってきた古い悪い友人からの相談メールを眺めています。


※つぎの東京出張は6月22・23日です。22日の出張相談枠はふさがりました。23日は午後に一件、国会図書館で対応可能です。

当事務所では労働紛争・裁判書類作成・労働保険および社会保険・失敗しそうなマンション投資とその手じまい方等のご相談を、司法書士・社労士・ファイナンシャルプランナーとして…お待ちしております。初回の出張相談は事業者側であっても2時間税込み5400円です。

プライスキャップ特約、(今回も)発動の件

補助者さまには今週、在職8周年を迎えられました。

これに敬意を表して当ブログでは以後、補助者さまさま、とお呼びすることにしようか迷ったのですが絶対に嫌われるはずですのでやめておき(←冗談ですから)、ささやかながらお祝いを用意して今日の出勤をお迎えすることにしました。

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スパークリングワインといえば聞こえがいいかもしれませんが、昼間酒というと途端に自堕落な気配がただよってきます。そこがまたいいのですがね。

そういえば最近補助者さまの賃金計算をしていて、おやつの時間の休憩が平均58分あることに苦笑した…そんな事務所から、一応まじめに働いてるんだよという話しです。

今日あったもう一件の嬉しいお知らせ。先月の労働審判手続で成立した調停に基づいて、解決金が払われたとのご連絡です。

やれ嬉し、と請求書の起案にかかりますが少々厄介な儀式があります。

当事務所の労働訴訟での書類作成では一般的に、書類作成枚数等で計算される原則的な料金と『請求額に対し、上限5%の金額+回収額に対し、上限15%の金額』とを比べて後者を料金の上限とするプライスキャップを課しています。

単純な成功報酬制と違うのは、上記のとおり『実際の作業の対価』たる書類作成枚数や打ち合わせ時間数での積算額と比べて、料率で計算した報酬をあくまで『上限規制』として用いる点です。

この上限規制が実によく機能するのです(苦笑)

たとえば。今回の事案とは、少し金額を変えます。

当初は請求額60万円で労働審判申立書類作成のご依頼をいただきました。

この際、作成したのが正本だけで26枚。

当事務所では地裁に提出する裁判書類について、正本最初の4ページまで3万円、以後1ページ増加するごとに6千円を報酬の標準額としてウェブサイトにも掲示しています。

これで26枚だと、16万2千円が報酬額になる…はずですが。

まず受託時に、プライスキャップがかかります。請求額が60万円なのでその5%、税別3万円で作業開始です。

その後期日前にいささかの検討作業を要したため、別表を68枚ほど追加で作り書証も同じくらいの枚数作成し、副本は4部印刷しているのですが…上記の税別3万円の上限に規制されて、これらの作業ではただちに報酬が発生しません。

ただ積算されて、後日、成果の実現があったときにお支払い、ということになっています。

で、本日、少し金額を変えていますが、40万円の支払があったとのご連絡です。

この15%が報酬の上限ですので、6万円。

作業開始時の報酬と合わせても9万円、ということになります。

書類作成枚数にしたがった報酬(最低でも16万2千円ですか…我ながら他人事のような設定ですが)と上記の9万円と比べて安い方を報酬額とする契約であるため、今回も当然のように上限規制にしたがって報酬を決める、ということになりました。

※以上のことをお客さまに説明するために、書類作成枚数で一通り報酬計算をしなければならないのです。決して請求を通すためではない、報酬計算が適切に上限規制にかかっていることを確認する一種の儀式として(苦笑)

残業代請求に熱心な事務所さんが回収額の15%だの20%だのの完全成功報酬制で熱心に仕事してくれる、と信じている方はそちらに行ってもらえればいいとして、支払額に対する一定料率で報酬の上限を定めることは(作業者が報われない可能性を受け入れるなら)、暴利に至らず依頼人を保護する方向で機能する、と考えています。

特に請求額/支払額が数十万円台~100万円台あたりまでの事案に適合的ですね。もう受託した瞬間にプライスキャップ特約に服する自分が目に見えてくる(遠い目)

…もちろん、『みかけだけ安そうな報酬額を提示して問い合わせを集め、儲からないものを捨てることで泣き寝入りを促進する』という方向で運用することも可能です。

これを上手にやると、過払いバブルの夢の続きを残業代請求労働審判で見られるはず。

冗談です。少なくとも僕のところでは請求額による依頼の選別はやってません。
ちなみに昨年は請求額6万円弱のご依頼をお受けし、いつも通りに訴状と準備書面をお作りしました。で、上記のプライスキャップ特約をいつも通りに適用しました(苦笑)

勤務開始当初は他士業のあの人たちが常に社会正義の実現や基本的人権の擁護(何かの士業の法律に書いてありましたっけ)に邁進していると信じていたらしい補助者さまも、いまではすっかりこの事務所の実情に馴染まれたようです。

事務所にも依頼人にもまぁ困った実情があるなかで、それらに絶望せずにほどほどにおつきあいいただければありがたいな、と思っているところです。

さて、新たなご依頼の着手金の請求書も今日は起案しました。

今回は代理人として振る舞うため着手金といいます。着手金額、1万円です。

東京出張の日程が決まりました

雨もやんで、空が高くなってきました。昨日につづいて執務室から南をみています。

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青空も見えるような気がする、ちょっと嬉しい夕方。先週出した2案件の登記申請は、もう補正の連絡は来ないはずなのです…来ないはずです(自分に言い聞かせています)

さて、昨日のこと。裁判書類の起案中にメールが入ってきました。添付ファイル付きです。

ラーメンの写真。

東京出張のたびに訪れる新橋の行きつけのお店(お酒を供するお店なのですが、お米を使った料理を3品頼むのが最近の我々の慣行です)の臨時メニューを体験したらしい、お客さまからのメールでした。

炭水化物に惹かれたわけではありません…ありませんが(自分に言い聞かせています)、いつもより早く東京出張の日程が確定しました。

6月22・23日で、22日午後と夜の相談枠は無し、23日のみあと1件、国会図書館でのみ対応余力があります。

ひさしぶりに、出張相談の料金で交通費が補える出張になりそうです。あと2件以上、または都内からではないご依頼があった場合は、一泊滞在を延ばして対応するか検討します。引き続きご予約を受け付けていますので、ご興味のある方は送信フォームからお問い合わせください。

電話での問い合わせは、おすすめしません。

出張相談の調整はわりと綿密にやってますし、場合によっては他のお客さまの時間も変更していただいて対応余力を作ることもありますので、熟慮する時間や要素がない問い合わせは謝絶になりやすい面があるのです。

オイラは優良賃貸人(虚勢)

夕方から雨が降りだしました。
眺めと風通しが自慢の当事務所、執務室から南の眺めも今日はいまひとつです。

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思うところあって、というのは姑息でしょうか。久しぶりのこの物件の賃料を調べてみました。

ちょうど僕が入っているのと同じような築年数・間取りの中古マンション一棟売りから始める不動産投資について相談を受けたのです。古い悪い友人から。

労働紛争から知り合い始めた労働者属性のお客さまから聞かれたら、それこそ張り倒してでも止めますが(笑)ちょっとそうもいきません。いっそ貧困ビジネスを始めるんだと胸張っていわれりゃ堂々と絶交できますが、そうでもないようなのです。

じゃぁ、十数年後には築40年になるマンションって誰が借りたいの?

という質問はまさに裸の王様に投げるのとおなじ種類の質問です。

本人に直接ぶつけて無傷でいられるには当事者以外の大勢の人か客観的なデータか、そうでなければ酔った勢い(笑)を味方につけておく必要があります。

住宅土地統計調査か何かに築年別空き家率がわかるデータがありそうですが、見たいような見たくないような気がします。

とりあえず思い入れゼロで判断して登記の受託は回避とし(登記報酬に釣られて賛成するものではない、というシグナルを出す必要はあると判断しましたし、なにより僕が司法書士として加入している損害賠償責任保険の上限額を大幅に超えています)、さらに調べてみます。

やっぱりな、と思えるのは物件検索サイトに見る、築30年超えの物件賃料の顕著な低下と物件候補そのものの減少、です。

ただし、この国で中高層の共同住宅が派手に建てられるようになったのは昭和50年代後半~60年代、その後バブル期前後に一つのピークを持つため、名古屋のような地方都市では市場に出ている築40年超えの非木造賃貸物件(ただし、分譲賃貸除く)は本当に絶対数が多くない、ということなのかもしれません。

賃料相場としては、おそらくは築20年~30年のあたりに三途の川が流れていて、標本集団をこのへんで区切って比べると、立地が僕の物件よりよさげな検討地区でもこの前後で賃料に1~2割の下落がありそうな気がします。

では。

地上8階総居室数24戸、地下鉄駅から公称9分の家族向け賃貸マンションたる我が物件はどうでしょう。

ちなみに現在、3階が3室とも空き情報がでています。これを含めて稼働率、8割弱。

この春いくつかふさがって少しましになりましたが、我が7階もワンフロアに僕だけしかいなかった時期が1年以上続きました。

で、家賃。僕が入ったときにはこのマンション、お部屋のグレード別に6.5万-7.5万-8.5万の設定でした。僕が取ったのは真ん中のグレードの東南角部屋。川に面した西南角部屋が8.5万、当然ながら家賃の順に面積大、となっていました。

入居時になんらかの理由で家賃を若干値引きしていただき、その後現在に至っておりますので上記家賃は僕には他人事です(遠い目)本来住居専用物件だったここに入居できたのも、駅前の不動産屋さんがなんらかの適切な判断と交渉をされた結果であってすべて一切合法だ、ということにさせてください。

世の中には押さなくても走る横車があるのかもしれませんが、それはさておき。オーナーチェンジ後も既得権として既存の価格で既存の条件で居座っているところであります。

この各物件の現在の家賃、13年後たる現在では。

5.5万-6万-6万で募集がかかっています。ちなみに敷金1ヶ月礼金ゼロ。

僕の時には敷金3ヶ月。

なるほど。ということは。

ここ1ヶ月ほど僕の居室前の蛍光灯を切らしたままの今の管理会社のやることがこれ以上気に入らなかったら、

  • 契約解除しまーす♪
  • で、同じ日に別の不動産やさん経由で西南の角部屋に入居しまーす♪
  • 部屋の損耗のほとんどは経年によるものなんで敷金返還請求は管理会社の頭越しに家主に法的措置をとりまーす♪

と宣言するともれなく今より1部屋ひろいうえに壁紙ぐらいは新品の物件と年間十数万円の経費削減と十数万円の一時金が手に入る、と。そりゃ夢のようだ(遠い目)

いまの管理会社(よりによって名古屋北郊、江南市にある。東京駅前の物件を川崎の会社に管理させるのと同じくらいの理不尽)はかなり能力が低いため、家主に対しては一切同情しません。賃料払ってる限りはオレ客だからな、とどこかの代書人が絶対毛嫌いしそうな『自称 お客サマ』として振る舞おうと決めているところです。

あ、冗談はさておいて。築20年台の本物件ではこの13年で、家賃は20~30%、敷金は実に3分の1に下落をみた、ということになります。

してみると、築20年台のマンション一棟売り案件をカモにすすめるブローカー(たぶん、自称コンサルタント)どもが物件価格と現在の賃料から表面利率を提示してそれを全面に押し出すのがいかに罪深いことか、よくわかるとは思います。

あと、いまだに一昔前の家賃水準で住み続けてる僕って結構いい人かもしれません(冗談)

まぁ、事務所として大変気に入っているのでこのままの賃料で住まわせて、いえ、住んであげようと思っています(あ、いまちょっと虚勢を張りました。少なくとも賃料減額調停なんか申し立てませんから)

たまーに「レジデンス野並」で検索してくる方がこうした記事を読むかもしれませんが、そんなもの僕の知ったこっちゃありません。事と次第によってはその方々を支援します。

立地にもよるがふつうの賃貸物件の家賃、だいたい築20~30年のあいだでそれ以前より1~2割減る、というのはだいたい間違いなさそうです。

あ、何らか特殊な賃借人にめぐりあってしまう、というリスクもあるかもしれませんがそこはこれ以上考えないことにします。

じゃぁ、どうしたらいいのか、何人かこの世界に詳しい方に聞いてみようと思います。

うちお一人は、元は労働紛争のお客さまです。この方には一献差し上げてもお話しを聞いてみたい、と実は考えていたところです。

東京出張の日程調整をはじめます

この季節、お天気のいいときにはそこの窓から顔をだしてお茶をひいています。

事情を知らない初めてのお客さまには、エレベータを降りた瞬間まさにこの角度で誰かが外を見てるのがわかる、ということになります。

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名古屋市域の南東端、緑区にある居住用マンションの東南角部屋におかれた当事務所、その一番北側の部屋を相談室にしています。西の方をみると遙か遠くに大都会のビルが見えて…というのが前回の記事。東側も見晴らしがいいのです。

ここ何日か風邪を引いており、気温30度でも窓を開けて風を通すと悪寒が走る、という状態だったのですが今日から相談に堪えるところまで復調してきました。

さて、のども治って電話が取れる、ということでいくつかの電話に出ます。さっそく一件、依頼を回避しました。この登記の問い合わせ、ちょっと詐害的な気配がします。

念のためお断りしておきますと、当事務所にあっても依頼を断ったり出てってもらって塩をまいたりすることは、決して多くはありません

ええ、決して多くはないのですが定期的に出現します(苦笑)

もう一つ言い訳すると、請求額の多寡が依頼回避に影響したことはここ数年、皆無です。

そんなことばっかり言ってるからかもしれませんが最近、新しいお客さまから初回の相談終了時に「実は依頼を受けてもらえないのではないかと心配した・不安に駆られた・悩んだ」等のご指摘をたびたびいただいています。

えーと、ですね(遠い目)

基本的に僕や補助者さまが関わりたくないと思うのは、ウェブサイトの記載をろくすっぽ読まずに無料電話相談を希望してくる人やウェブサイト各所をよくお読みでも自分の正義を声高に主張して恥じないタイプの人たちなので、受託可否を心配される方々のようにご自分の弱みやなさりたいことを自覚してさまざま思いを巡らす方のご依頼はお受けしたい(または、お受けすべきだと考える)ことが多いと考えていただければよいかと思います。

通常は労働側を標榜している当事務所ですが、ちゃんとした問い合わせをお受けした場合には経営側に立つこともあります。ご依頼が来たら来たで結構な仕事、するんですけどね。これはごく一部の方が知っていてくださる、ということでしょうか。

そんなこと言ってるからいつまでもこの眺めと見晴らしのいい賃貸マンションの一室から出られないのですが。

さて、今月も出稼ぎにでるとしましょうか。

東京出張の日程調整を始めます。候補日は6月21~24日の2日間です。

すでに一件、受託可否を心配されたらしい方からお問い合わせがあるのですが(きっと大丈夫だと思いますよ)現時点では対応余力を残しています。

出張相談の料金は例によって2時間税込み5400円、国会図書館内の喫茶室を使う場合は交通費・日当負担なし、これ以外の場所を指定される場合は交通費の起算点を東京駅とし、べつに日当を見積もります。

…お受けしたくない出張相談の日当は高めに提示したり、してませんから(遠い目)

そうしたわけで、今回もご興味のあるお客さまからのお問い合わせをお待ちしています。

少しだけ興味のある業務

先週金曜日の夜から今日にかけて、合計8件の相談・打ち合わせが入りました。うち5件を終えたのが、昨日夕方のことです。

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眺めと風通しだけは良好な相談室から、階段の隙間にみえる遠ーい町(名古屋駅)の遠ーいビル(JRセントラルタワーズ)を眺めています。

この事務所が名古屋市にあるのは、気のせいなのかもしれません。

さて、相談分野は例によっていろいろです。労働・年金・家事・損害賠償/書類作成・裁判外代理・人生(笑)…登記だけはありません、とまとめようとしたら今日追加で夕方に設定された8件目の相談が、1件だけ登記の相談になりました。

逢魔が時の相談室で、この先のしごとをあれこれと考えてしまいます。

別にこの週末の相談に触発されたわけではない、ということにしておいてください。

残業代請求にかぎって経営側を支援するのはそろそろ、ちゃんとやったほうがいい業務になりそうな気がします。ネットに転がってる愚にもつかない情報をさらに取り違えて根拠のない(時には、実際に払われるべき額の数倍の)請求をぶつけるような奴はたとえ労働側であっても撃退されてしかるべきだ、と思えてきました。

-とは申せ、計算方法と方針の組み合わせで計算額が6倍違う、ということは当事務所でも一応あるんですが…根拠皆無、ではさすがにお受けしませんよね-

もちろん経営側がまともかといえばそうでないことは創業以来12年変わらずいつも通り(苦笑)なのでクライアントはよほど慎重に選ばねばなりません。

-だからといって相談中に経営側の人に「社長ってやってると馬鹿になると思うんですよ/時間を区切って人を思うように使う労働契約はその本質上、使用者側に自分の立場が偉いものと錯覚させる要素を秘めているんです」などと真顔で言ってはいけない気もしますが、それで受託に至らないなら単にご縁がなかったということで(遠い目)-

冗談か本気かはさておいて、残業代請求に対する反撃(経営側)、というのは依頼と依頼人を選べば気持ちよく仕事できると思えてきました。

もう一つ。

交通事故その他損害賠償請求、ただし加害者側、というのはどうなんでしょう。節操なさげな他士業の事務所さんのウェブサイトには被害者側のみ対応、とかいう記載があります。こちらもやっぱり、というべきでしょうか、妙な知識を身につけた債権者側が過剰な請求をぶつけて無駄に混乱を招く局面があるようです。妙な知識でもあればいいのですが、知識が無い人が内容の無い訴状を出していきなり頓挫する、というパターンもあって思わず被告代理人を応援したくなります。だったらこの事務所も、それに近いものになればいいかもしれません。

上記の両者は、依頼者が自分の弱みを自覚している場合(つまり、目標が債権者からの過大な請求を適切に縮減することにある場合)にはよりよく機能する裁判制度がありそうです。

本気か冗談かは保留にしておきたい(いまのところは事案ごとに受託可否を検討させていただきたい)上記二つ以外に問題になってきているのは、労働側で生じる退職・解雇前後の問題です。離職前後に資格取得費用の返還請求やくだらない理由での損害賠償請求や離職票不交付、ラスト一ヶ月分の賃金不払いでの相談がなんだか日常の光景になってきました。

単にまとまった金額の(他事務所でも儲かると認識される)残業代請求事案が上位互換の他士業と新規参入組の同業者に持ってかれたからというだけ、かもしれませんが。

離職をめぐる相談では初動の対応として提案する手続きが妙に似通ってきて、先月はほぼ毎週、雇用保険被保険者資格取得の確認照会(確認請求ではなく、単に現況を把握するほう)をかけよと助言しています。被保険者資格喪失の手続きすらまともにやらない黒い企業がそれだけ多いからかもしれません。

本当だったらこの部分、ちゃんとコンテンツを作って情報提供したいと考えています。凡庸なウェブや書籍で説明されてる手続きが敵の妨害のせいでうまくいかないときに的を絞って、傾向と対策を説明できたらいいのに、と。

たとえば離職票記載の離職理由をめぐって労使対立が生じ、職安側も動けないときどうするか、とか。僕のところでは粛々と労働審判の申立を取ってよければそれでなんとかできるわけですが、地裁の手続きで法律相談できない立場上これを真っ正面から推奨できません。ここをあらかじめ情報提供できれば僕もお客さまも状況が改善されるはずです。

  • もっと登記のご依頼が増えれば執筆余裕時間が増えてコンテンツも増えるのに

と言っても事務所内ではすでに誰も相手にしてくれなくなってるので、ブログでつぶやいてみましょうか。

晴れた日には、データバックアップをしよう

数年ぶりの衝撃。

作業中のPCにエラーが発生し、2時間分のデータが吹っ飛びました。昨日のことです。

正確には僕の2時間分ではなく補助者さまの2時間分の作業がフイになったということで…損害額が計算できてしまいます(苦笑)

昨晩の晩ご飯がおかず無し・雑炊のみとなったのはこれとは別の理由だ、ということにしましょう。昨夕時点で少々のどがいがらっぽく涙目気味で妙な寒気がしたのです。

実は先週まで裁判書類作成の仕事が少々渋滞しており、あまり健康的な生活をしておりませんでした。今週に入って月・火・水曜日と設定されていた期日(いずれも本人訴訟なので僕が出廷するわけではないのですが、打ち合わせやらなんやらが必要です)が終わり、温かいものを食べてゆっくり眠って目を覚ました今日。

急ぎの仕事が、ありません。嬉しいようなそうでないような気分の日中を、コンピュータのバックアップ環境整備で過ごすことにしました。

デスクトップPC2台のマイドキュメントのデータをNAS上のフォルダに集約して暗号化し、その後クラウドに同期するのです…と文章にすれば2行なんですが、簡単に実行できて安全性が高いシステムを安く導入するのが結構難しい。バックアップ用のソフトとクラウドへの同期のソフトをまとめられると思っていたのですが、数千円で調達できるシステムにするためには別々にせざるを得ませんでした。

※具体的にどんなソフトを使ってるか、それ自体がセキュリティに関わる情報なのでお話しがかなり漠然としたものになっていますが仕方ない、と考えてください。その辺から集めたフリーウェアやシェアウェアででっちあげたシステムですが、暗号化完了までには複数のソフトが介在しています。

設定さえ済ませてしまえば、マウスクリック数回でバックアップが終わります。

光ファイバー経由でもアップロードに数時間かかるのはこの際不問にします(遠い目)

鍵を壊せば押し入れるマンションの一室とセキュリティは多重だがネット経由で全世界につながってるデータセンターとどちらにデータを置くのがいいかはなかなか難しい選択です。さしあたっては東南海地震と関係なさそうな地域にデータセンターがあると標榜する会社のサービスを採用しました。

さて、来週明けまでにしなければならない仕事は登記が二つ。

あとは週末が相談の集中日になりそうです。

裁判書類作成からはしばらく遠ざかって過ごせるようですが、先週までの書類作成作業のせいで右腕がしびれるようになってきました。腕に負担をかけずに済むと期待して導入しているWindowsの音声認識による文章入力は、入力精度が高くなるヘッドセットの着用時に側圧が少々気になる問題をはらんでいます。

そんなわけで。

ググって集めた情報によればティッシュの箱を用いておこなえばよいとされているヘッドセットの側圧調整を、手近なこの機材で行うことにしました。

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無印良品のサーキュレータは直径約25cmと、人の頭より数センチ大きいのです。

次に補助者さまが出勤される土曜日まで、彼女の作業卓にこうして置いておいて様子を見てみることにしましょう。

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