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2015年12月

さようなら、厄年

例年、大掃除と合わせて普段できない作業をしています。

昨年は床のワックスを剥がしてかけ直しました。今年はコレです。

 

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来年で製造から20年経過する軽自動車の、サビサビワイパーを綺麗にして気分よく平成28年に向かって走りだそう(遠い目)という企画です。

ご覧の通りこのワイパーのアーム、いささか劣化が目につきます。

こうした物の修理の情報もWebで探すことができ、先達の皆さんがその情報を公開してくれています。普段は弱電・PC・電子回路関係を扱っていてときどき裁判書類作成、登記は月に2件ほしいな、という僕でも自動車関係の作業に乗り出しやすくなったのはウェブの功徳ですね。

まずは大晦日のうちにサビを落として脱脂します。
元日になったらホームセンターで買ってきたサーフェーサーと黒色のスプレーで塗ってしまいましょう。

今日はサビ落としの作業をしながら、今年実用化できた音声入力でこのブログを書こうということになっています。

ヤスリがけのように雑音がたくさん出る作業でなければ、手を動かしながら音声入力でブログを書けるのです。

紙ヤスリをつかったサビ落とし中でも音声入力はできるのですが、紙やすりでこするノイズを適当な文字にされてしまいます。

マイクのオンとオフを頻繁に切り替えて、音声の入力が終わったらすぐにマイクをオフにするとよいかもしれません。マイクをオンにしてしゃべったら、すぐにマイクをオフにして紙やすりをかけ、横目で認識の精度を見ながら必要に応じて修正をかけ、頭の中で文章を句読点まで作ったらマイクをオンにして一気にしゃべって入力し、また作業に戻ると、なるほど作業はできます。上腕部のみならずあっちこっちが望み通りに動かなくなってきつつある42歳には、音声入力の実現こそが今年最大の、未来につながる成果かもしれません。

さて、前後3年に及ぶ厄年も今日で終わりです。

  • 前厄。紛議調停申立を受けました。
  • 本厄。祖母が世を去りました。
  • 後厄。売り上げが前年比で3割減りました。

なんとか生き延びられて良かったな、というのがというのがまず正直なところです。

まじめにやったら報われるとか受け入れられるなどとは考えない方がよく、だからといってぼーっとしてたら寿命が来てしまう、というのがこの3年で学ばされたことでしょうか。

ですが少なくとも来年やる仕事があって、大晦日にのんびりとワイパーアームに紙やすりをかけられていられます。補助者のころ買った車がまだ使えてワイパーアームのサビが落ちていくことのほかに、何か良いことを探してみます。

○今年下半期の、送信フォームからのお尋ねを見てみます。

 送信で入力されてくるテキストのサイズが、大底を打ったらしい一昨年よりも増大している感じがします。これは送信者の方々が、自分が聞きたい事をよく書いてくれるということを示しています。

 私にとっては歓迎すべきお客さまが増加に転じたことになるはずです…そう信じたいです。

○労働関係での裁判書類作成における、最小の請求額記録が更新されました。簡裁通常訴訟におけるその請求額は、10万円未満となっています。

そのお客さまも、問い合わせの段階からご自分の考えをしっかり伝えてくださっていた方のひとりです。着手金数千円でのスタートでしたが、おかげで気分よく事案の終結を見届けることができそうです。

作った書面一枚あたりの単価が数百円になることは、まぁ笑ってネタにすればよい、というだけのこと。これは自分が望んだ仕事です。

○以前ご依頼を下さった方がさらにご依頼をくださることも、増えてきました。

不動産登記ではそうしたことがありません。みんな紛争がらみ(涙)

かつて依頼を下さった方のリピートはありますが、どなたか他の方を紹介していただくということもないようです。

  • 自分は気にいったが、他の方の紹介には支障があるとお考えなのでしょうか(汗)

まぁ、それでも良いということにしましょうか。来年は、不動産登記のお客さまがリピーターになってきてくれたらいいな、と勝手なことを言ってこの話題は終わりにしましょう。

●事務所の周りでの、気になること。

 士業の事務所でのもめ事や争いが増えたような気がします。横領・懲戒・他士業からの干渉・ブログの炎上、僕自身が関わったことでは、補助者の方からの労働相談が今年は複数入ってきています。同業者を相手方とするご依頼も受けました。

これらは最終的に、世の中からみた士業の事務所全体の信頼を損ねることになるのかもしれません。ブログに滅多なことを書けないような世の中にもなっていく中で、開かれた形でWebからの集客を続けるのには工夫が必要になるかもしれないな、とも考えています。

だから完全会員制の事務所をでっちあげて閲覧者限定で言いたい放題言おう、とは今のところ考えていません(それはそれで楽しそうではありますし、紹介必須という手法は客層の安定にきっとつながります)。

◎来年は今年できなかった、裁判関係の書式の公開・提供をはじめたいな、と考えています。

一部の書類につき、閲覧者限定で(笑)

一回でも当事務所の有料相談を経由した人は閲覧可能とし、1~2ヶ月は閲覧可能にしておいたら各種本人申立の支援に有用なのではないか、と思っているのです。不特定少数の人にパスワードとIDを発行しコンテンツのダウンロードを許可し管理・更新するしくみ、というのをあれこれ探しています。

※補助者さまに来年の当事務所がどのようなものであるといいか、を聞いてみました。

  • 「倒せる敵がいっぱいいる事務所」

少年マンガかそれは!と今年の笑いおさめをさせてもらったことであります。

当地の同業者さんがブログで失敗したように世の中までは敵に回すことなく、文字情報の多さやそれが示唆する現実の厳しさにへこたれない閲覧者の方々には…自ら望めば会社を相手に戦える選択肢を提供し続けよ、という訓辞だと信じて今年を終わりましょうか。

皆さまには、平和で充実した新年をお迎えになりますように(遠い目)

本年最終、相談クライシス

2時間の訪問相談を終えて、領収書を差し出す代書人。

すでに2度目の相談になったお客さまは、慣れた調子で1万円札を出されます。

こちらの財布をみれば、所持金198円(愕然)

ちなみに当事務所の訪問相談、料金は交通費を除き2時間税込5400円ということでもう笑いを誘ってごまかすしかありません。

相談終了後に軽く窮地に立ったところで、今年の有料相談はこれでおしまい。
おそらくは来年も、このお客さまからの相談が続くことになるはずです。


さて、当地では同業者さんがブログを大炎上させてくれたおかげでここ何日か、相談中にちょっと立ち入ったことを言ったあと

「こうしたことはブログでは書きませんから」

というだけで乾いた笑いが取れるようになりました。開業以来12年、一般市民の皆さまにもっとも社労士の資格名が広まってるようにも感じます。

何かうっかり言ったり書いたりすると誰からどう刺されるかわからない、という世の中の行き着く先がどうなるのか、想像するだに恐ろしいところはあるのですがひょっとしたら

  • 大事なことはウェブなんかに書かない

そんな時代に回帰するのかもしれないな、と思いながら一連のニュースを眺めています。業界団体で必要な研修は、倫理に加えてスピンなんじゃないか、とも。この期に及んで自分の正当性を主張するような言葉を全国ニュースで流されたら、社会的に抹殺されかねません。今回の大炎上を実現した同業者さんも他士業に相乗りして懲戒請求を申し立てたという同業者も情報操作がヘタだ、と僕は思っています。

特に後者は、それが正義だというより業界内に自治能力がない(から、わざわざ監督官庁に申立をする)という世論操作に使われかねない行動です。業界自治を確立していると標榜したい他士業と組んじゃダメだったのではないか、というのは考えすぎだといいのですが。

お話しを戻します。言ったり書いたりして提供する情報の危険性について。

スマートフォンがふつうに録音機能を持ってる以上、相談で回答する内容が隠し録音されている可能性も想定してよいわけですから、そのうち一見さんとリピーターさんとのあいだで提供する相談サービスのクオリティが違う、ということも出てくるのかもしれません。

ここから先は単なる妄想なのですが、そのうち士業の事務所のクオリティも雑誌かなにかが隠れてチェックし違法あるいは不適切・低レベルな内情が暴露されるような世の中が来てもおかしくないのではないか、とさえ思えます。

士業の事務所における電話での無料相談、というサービスがどんなものかを暴露するだけなら、電話とパソコンとブログを持った素人さんが半日かければすぐできてしまう。恐すぎる(笑)

そうした事実上の制限を克服してウェブからご依頼を集め続けることが今後も可能か、は今後も興味深いテーマです。なにか凄い文章力の向上を実現しないと難しいような気もします。

明日で今年もおしまいです。請求額が140万円以内におさまっている残業代の計算をしながら、品行方正に越年いたしましょう(← 一部にウソが混じっています)

書類がいっぱい&お酒もいっぱい♪

  • 段ボール箱2箱の資料がきた!
  • ショルダーバッグ一杯の書類も預かった!

…そんな官庁御用納めの日。今年最後のゴミ出しと古紙回収と廃トナーの発送と納税と、あと登記事項証明書のオンライン請求も終わりました。

乙号オンラインが仕事納めというのはしょぼいのではないか、ということと実は今年一番仕事が溜まってるのではないか、ということはそれぞれ考えないでおきましょう。

このほかに簡裁通常訴訟(非労働事案)の訴状一件と、簡裁通常訴訟または少額訴訟になるもの一件、労働審判手続申立書一件を今週末中にどうにかしないといけません。途中で年が変わるらしい、というのはせいぜい申立書類の記載事項として気をつけておけばよいだけのことです。

あと一件ご依頼になりそうな案件があって資料収集状況を尋ねていたのですが、そちらは現時点で反応なし。賃金請求ですので時効消滅の可能性だけチェックしてから、どうぞどうぞそのままよいお年をお迎えください(遠い目)と申し上げたい年の瀬になりました。

業界団体で例年夏頃にやってる新人の方の配属研修、僕のところは事件数過少のため協力できずにいるのですが、いつもこれくらい新件があったら裁判事務をやりたい人にはいいのかもしれませんね。

登記の経験はもちろん別の事務所で積んでもらうとして(苦笑)

そうしたわけで久しぶりに受付停止をかけようと思ったのですが、どうせ世の中のほうが止まってしまうのでそのままにしておきましょう。

本日以降お受けする新しいご依頼は、すべて来年1月5日以降の書類作成開始となります。

今年の大掃除は来月1日、御用納めは同2日を予定するとして、作業が順調にすすめば1月4~6日頃、実家に帰省するかなにかで残りの青春18きっぷが使えるはずです。とりあえずこれを楽しみに仕事に邁進するとしましょうか。

素敵なお客さま方の後方支援で、燃料は十分に補給されています。

今年の売上げは例年になくひどかった(ええ、後厄を飾るにふさわしいひどさです)のですがお客さまがなにか食べ物やお酒をくださることが今月に入って一気に増えました。

特に何人かのお客さまが、年末年始どころか春まで余裕で持つほどのヱビスビールをさずけてくださいました。まずは箱を積み上げて朝な夕なに眺めては、

ウチにはヱビスビールがあるんだ(ニヤリ)

などと、ほくそえんでは(以下略)

新件の裁判書類が脱稿したときにビールを一本飲むことにしています。仕事量はともかく、酒量はほどほどにできるはずなのです。

ところで、裁判書類作成の受託件数が業界内で減ってきているというのは本当なのでしょうか?僕のところでは、件数ベースでは減ってない(売上げは聞かないでほしい)のですが、なんらか経験を共有するような試みがこれから必要になるのかもしれないな、と思って周りの様子を眺めているところです。

まずはヱビスビール持参の入門希望者がいたら最優先で歓迎することに(以下略)

目指すのは2×3+2

冬至が過ぎたというだけで、すこし日が長くなったような気がします。あと何日かで、僕の後厄もおしまい。そんな年の暮れです。

「来年もいい年にならないかな」

鈴鹿山脈の向こうに少し残る残照をながめながら、窓辺でそっとなごんでみたつもりだったのです。

「いい年にするんですよ」

作業卓の向こうから声が飛んできました。今年の勤務回数あと2回の補助者さまが、さらに続けます。

「いい年にするって言わないんですか?」

な、なにかの指導が始まったような気がします(苦笑)

相手方から反撃を受けつつある地位確認等請求労働審判事件第二回期日に備えて、先方から出てきた資料の束を片っ端からスキャンするのが、昨日時点での彼女の仕事です…が、適当なタイミングで適当なことを言っていいのはこの事業場の最大の特徴というべきでしょうか。

そうですねぇ。事務所の受託事件の傾向を制御して経営状態を改善したい、と思っています。具体的には、毎月お受けする新しい事件数が

  • 労働紛争での裁判事務は、地裁1件、簡裁(または裁判外代理)1件、合計2件。
  • 労働紛争以外では、分野不問(裁判外代理含む)で合計2件。
  • 不動産登記は所有権移転か抵当権設定を含むもので、2案件。

これくらいがコンスタントにお受けできるように調整できると、毎月何十万円かの売上げにはなるわけです。裁判事務関係では、成果実現・依頼終了による報酬もコンスタントに入ってくることになりますから。

あ、あとは県外への出張が毎月2件あって、相談料だけで交通費が補えるか新たなご依頼につながるものであればいいな、と。

この目標、毎月のものとしては現状より少しだけ高いところに設定しています。今月は労働紛争・不動産登記で目標達成、労働紛争以外の裁判事務が一件、中止相当の意見を出したおかげで(出張相談でこれを言うのは結構ショックですが)未達、となりました。

では、いい年にするよう努力しましょう。補助者さまにも若干の協力を仰いで(遠い目)

出勤回数あと1回の補助者さまにプレッシャーをかけるわけではありませんが、上記の目標達成過程で集まった仕事量をみると1月2日までは平常業務になりそうです。

上位互換なあの士業による法律相談前置主義を検討する件

頭上の敵機、とでもいうべきでしょうか。
司法書士の職能と上位互換な関係にあるあの士業の業界団体があっちこっちの他士業に出してる警告書が気になるご時世になりました。

僕のところはまだ彼らから爆撃を受けたことはないものの、爆撃の標的になった事務所さんから直接お話しを聞くことができる程度には近くなってきたな、というのが今年の実感です。

あちらの士業の単位会によっては、警告やら事情聴取等の相手方を『被疑者』(←民間人が民間人を指してこうした言葉が使えると思ってる奴と私は社会正義や基本的人権を共有できません)などという表現を使って推進している、他士業による法律事務取扱への警告。これの一つの傾向として、代理権の過剰な行使を標榜する他士業に対して行われている印象があります。ウェブサイトを発見されて爆撃されるのはほぼこのパターン、でしょうか。あなたの代わりになんでもやります、というのは典型的なNGワードです。

あの人達が司法書士・社労士・行政書士といった他士業の事務所を襲う、いえ彼らの表現によれば被疑者として取り締まる動きは今後も強まりこそすれ、弱まることは決してないと考えなければなりません。あちらさんも食い詰めてる構成員が多く出ているはずですから。

しかしながら、僕と僕の事務所は来年以降も労働側で労働紛争の解決に従事したいので…少なくとも爆撃に耐える抗堪性か回避能力を持たねばならないので。

まず今日一件、相談のご依頼を断ってみました。

…あ、論理が思い切り飛躍しました(苦笑)

こういうことをしてみよう、と思うのです。想定は一部の社労士さんが無謀なやりたい放題をしている分野=本人申立による労働審判手続、特に不当解雇を巡る労働側での申立への関与です。

期限の定めのない労働契約の解雇無効を理由とする地位確認請求事件は、金銭に換算できない請求として地方裁判所が扱う(し、労働審判そのものが地裁でしか扱わない)ため司法書士は必然的に法律相談で正社員の解雇無効を云々できません。

だったらいいじゃん、それで。と思うのです。

この決まりごとを無視するのではありません(適当な言い訳をしてそうやってる社労士さんもいますが、そうした方々とは同じに扱われることさえ避けたいです)。

その原則論、もっと徹底したらいいのではないか、と僕は思っているのです。

より具体的には、解雇無効を前提に地位確認請求に関する労働審判手続きの書類作成を依頼しようとする方に対して、事前に上位互換な他士業の事務所で法律相談を受けてくることを推奨したらいい、と考えています。

今日お断りしたのはそうした事例。解雇を巡って法的判断をすることになりそうな相談だと判断し、他事務所での法律相談を推奨したところです。

聞きたいことの真意を知るために電話口で少し意地悪い反対尋問をしかけてしまった自覚はありますが、それはさておいて。

もう少し発想を進めます。

単に法律相談を推奨するのではなくて、それを経由してくることを歓迎するにはどうしたらいいでしょう?

たとえば、上位互換な他士業の業界団体(←普通に言えば漢字4文字なんですがねぇ…その言葉で検索エンジンに引っかけられないための逆SEO対策、と考えてください)の法律相談センターを利用して領収書を持ってきた人に対して、当事務所で裁判書類の作成報酬を値引きしてしまったらどうなるでしょうか。

値引きには領収書などの証憑の提示を必須とし、値引き額は30分の相談数回分、2~3万円を上限とするとしたら。

依頼経路によって報酬が変わるという点で不当誘致にあたるかどうかが一応問題ではありますが、これは業法と業界団体内の問題です。他団体から爆撃、いえ取締対象とされるかどうかには影響しません。

僕のところでできない法律相談を他でやってきてね、というだけなのでその『他』の士業の方々の業務に食い込んでいる、というおなじみの論理構成を取ることもできません。

結果的に不便を強いられるのはお客さまですが、「恨むならこんな法制度を作った方々を恨んでくれ」等とほんとうのことを言わなければ他士業への誹謗中傷その他品位保持義務違反に該当することもなさそうです。

-どうもこれは、違法性皆無だと考えざるを得ません-

あとは…同業者さんから見た場合に原則論者がウザい・できるだけ黙っててほしい(笑)というのが問題として残るでしょうか。

ただ、この部分も債務整理ではなく労働紛争というマイナーな分野で騒ぐだけにしておけばまぁ、競合する人がいないぶん敵に回す人も少なく済みそうです。そんなわけで。

年末年始のお休み中にウェブサイトをいじって、そうした記載を追加してみようと思っています。

この変更で損するか、といえば確かに1案件最大何万円かの売上げ減少にはなります。

ですが、どんなウェブサイト閲覧者からみても見かけ上の正当性を手に入れることができるのは実に魅力的です。

…で、上位互換な他事務所の法律相談の事例と内容もしっかり集めるんだろ、って?

いえ、そんなことは決して(遠い目)

ここまではしないにしても、この分野でどこかのコンサルティングファームがウェブサイトの表現に関するコンプライアンス対策セミナーをやってくれれば儲かるんじゃないかな、と思うのです。『このウェブサイトに警告書!東京三会による最新取締事例100連発』みたいなセミナーがあれば、ぜひ受講してみたいものです。

今年三件目のしごと

今年はなぜか、電気電子・電算通信関係のちょっとした仕事のご依頼をうけることがありまして、今日はその三件目。

報酬は現物支給のすずき電器店を標榜して、ご依頼を受けたいものはお受けするということにしています。

今回は正確には受けたいご依頼というより、いつのまにか受けることにされていたご依頼で松阪までやってきました。昭和時代に販売されたステレオシステムのスイッチが切れないのをなんとかしろ、ということです。先月の東京出張時には巻き尺をもって人の寸法測りにいってきたのですが、今日はテスターを持って行って抵抗と電圧の測定にいそしんでおりました。

3時間ほどの試行錯誤を経て本当になんとかしてしまい、最終の名古屋行き快速に間に合うように松阪まで戻ってきました。

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こんなことなら、現物支給された作業前のランチをもう少し派手に食べておくんでした(苦笑)こちらの業務にあっては、報酬の最低額に関する規程をしっかり設けておいたほうがよさそうです。

ともあれ、これで今年の出張はおしまいです。よほど素敵なご依頼がない限りは県外にでることはない…と、思うのですが自信はありません。

事務所で進めているしごとも年内になにかしなければならない案件がほぼ終わり、越年する仕事のご依頼が少しずつ集まりだしています、あと1~2件新しいご依頼があったら受付停止をかけてしまうほうがいいかもしれません。

台東区から武蔵野市へ

台東区から武蔵野市へ
浅草にあるこのホテル、一泊4千円台でバストイレ付きです。宿としては悪くないのです。

前回泊まったときは就寝中に両足がつりました。

きっと偶然だろうと思って泊まった昨晩、また両足がつりました。

足の筋肉を不随意に動かす特殊な電波とかでてないだろうな、と窓の外を眺めてみます。

準備書面を期日直前に出してきた代理人のせいで朝8時からになった電話での打ち合わせを終えて、国会図書館へ行く途中に別のお客さまからメールが入りました。

こちらの方の訴訟は前回の期日をもって首尾よく終了した、とのこと。


あらら、残念。

あと12時間早く連絡を貰っていれば、昨晩のお酒がさらに美味しくなったのに(苦笑)


などと身勝手な感想はおいておいて、午後から吉祥寺に移動します。

新しいお客さまとの初顔合わせを終えたら、一泊5千円の宿が待っています。

よくある郵便物大迂回の件

よくある郵便物大迂回の件
今日から出張です(^0^)/
法務局からの着信履歴があります(>_<)

今月一件目の所有権移転登記、しかも出張開始直後にこの連絡はかなり痛いです。一体なにがあった!?


首を洗って電話した島田駅コンコース。担当さんから開口一番

「補正じゃないんですけどね」

と言われて空の高さに気づく余裕が戻ってきたところです。


さ、改めて、と。

今日から出張です♪

あるお客さまの労働事件、書類の提出から第一回期日の時期を推測して今回の出張を設定していたのです。
うまい具合に相手からの書類提出後・期日前になり、出張で打ち合わせできる案件が一つ増えました。

これを含めて用事は5件、2泊3日の出張は、出張相談による売上だけで出張費用をまかなえる理想的な出張になっています。ここ何回かの東京出張は、出張後にご依頼を受けないと費用が持ち出しになるものだったので、わりと心に余裕があったのです。

朝一番で入った法務局からの着信履歴を見るまでは(苦笑)

それも解決できて一件目の打ち合わせも終わり、沼津から東京へのバスに乗り込みました。

今日やらなければならないはあと二人のお客さまに会うことと、名古屋市内のお客さまに送る遺産分割協議書案をポストに入れること、です。

今月の出張について

17日から実施の東京出張は、滞在が19日まで延びました。

宿泊場所の調整に手間取っているうちに、17日の予約を入れていた浅草の安い宿がふさがってしまいましたが今回はお客さま費用負担での宿泊です。浅草で取れなかった反動、というわけではありませんが18日は府中市での宿泊となりました。

いまのところ18日・19日には都内での出張相談各1件程度の余裕があります。ご希望の方は送信フォームかメールでお知らせください。

来週22日には三重県中勢までの出張を予定しています。こちらは日帰りです。

…携行品がテスターに半田ごて、そうした出張なんですが…なぜそうなったのかわからないまま実施を承諾した気がします。

東京出張の復路から冬の青春18きっぷを使うつもりです。年内に大阪までの出張を入れるつもりでいたのですが、これは誰かからご依頼があった場合のみ実施しようと思います。こちらのお問い合わせもお待ちしています。

給料未払い:書類送検の先にあるもの

先日の労働相談、気になることを聞きました。
労基署の手口がこれまでとは変わってきたようなのです。

その労働者の方によれば、ある労基法違反事案(給料未払いではありませんが最終的には簡裁の訴訟でなんとかできる、類型としてはお金の未払いになるもの)で労基署に相談後、労基法違反として申告したとのこと。

労基署は一応、使用者を呼び出して事情を聞きました。使用者がこれに応じるも言を左右にして支払に応じない…ここまでは労働者・労基署とも、セオリー通りに振る舞っています。

あ、使用者も(苦笑)

 

ところが、労働者がそこで刑事告訴を希望したところ、労基署はさっさとこれを受理、調書を作成して書類送検してしまったのだとか。

あまりいい話とは聞けなかったのは僕の性格が悪いからではありません。念のためその方に確認します。

「刑事告訴を受理して書類送検するけど、
もう労基署としては関与しないよって、言われませんでしたか?」

予想はしたが期待はしていない返事が返ってきます。確かにそう言われた、と。

これはいけません。さらに確認します。

「そのあとは自分で訴訟起こして回収するしかないよって、言われましたね?」

確認するまでもありませんでした。確かにそう言われた、とのこと。

 

意地悪く推測してみます。ひょっとしたら労基署の担当者、のらりくらりと逃げ回る社長相手に延々と説得する時間を割くよりもさっさと書類を検察庁に送って(つまり、書類送検して)自分の仕事を終わらせることを選んだのではないか、と。

だとしたら労働者による刑事告訴を経て使用者が労基法違反で送検されることは、労働者にとっては解決でもなんでもないわけです。つまりそれは、労基署が見かけ上順当な理由で仕事を終わらすことができるだけだから。

そんなことがあって、改めて調べ直してみたのです。労基署から書類送検された事業主、どうなるのでしょう?

これまでの漠然とした印象では、普段扱う給料未払い事案のようなよくある労基法違反は、書類送検されること自体少なく、しかも送検が労働者にとっての問題解決=使用者からの未払い金の支払いに結びついた事例を見たことは文字通り皆無です。

実際にどうなのか、の手がかりになる資料は検察統計にありました。2014年分が、e-Stat(政府統計の総合窓口)のサイトに置いてあります。

罪名別 被疑事件の既済及び未済の人員 の表をみてみましょう。労基法違反の既済事件(つまり、検察庁がなんらかの結論を出して終わった事件)数782件、まずこれが、全国の労基署が書類送検した件数に近いものと考えましょう。

実際には検察庁が労基法違反被疑事件を扱う端緒として、労基署のほか警察・あるいは理論上一応ありうる検察庁への告訴という経路もあります。ですので新受件数・既済件数とも労基署が書類送検した件数よりは多いことにはなりますが、そう多くないと推測します。

    • さて、検察庁での既済事件数が782件のうち不起訴になったものは508件
  • 起訴されたのは136件、うち公判請求2件。略式命令請求134件となっています。

残りのうち130件あまりが『他の検察庁に送致』というところに計上されていて、これでほぼ全部です。

そうすると。労基法違反で書類送検されたとしても3分の2は不起訴!なわけです。

送検されたって3分の2は放免だよ♪と言ったらみなさんがっかりされるのでしょうか。

ちなみに不起訴508件中、起訴猶予が378件。起訴猶予をとりつけるために被疑者や弁護士が何をするかを考えれば、書類送検されたあとで「ごめん、あとで払うわ」と一筆書いて労働者の合意をとりつけ、起訴猶予処分をゲットしたあとで踏み倒す、そうしたことも一応あり、です。器用な方なら弁護士の助言がなくてもそうなさるかもしれません。

首尾よくか運悪くか、起訴されるとしても圧倒的大部分が略式命令、つまり100万円以下の罰金を課すために簡裁でなされる、すぐ終わる手続きに向かっていくこともわかりました。つまり罰金払えばそれで終わりにできるのです。年間130件ちょっとしかやってない手続きだから、裁判所に行ったってその存在を知ることができるはずもない。

つまり労基法違反で会社や社長が起訴されて刑事訴訟がはじまって社会的に悪評判が広まって、などというのも単なるファンタジーにしか過ぎません。

以上検討したとおり、給料未払いは犯罪だ、なんてどの面下げて言えるのか僕には全く理解できず、給料未払いに対する法的手続きを解説する当事務所の既存コンテンツでも刑事告訴の効果についてはきわめて冷淡な立場をとっているのですが…なぜかいろんな士業のウェブサイトに給料未払いは違反だ罰則だ犯罪だなどと書いてあります…

処罰なんか、されないのに。

それを違うと言い切る論拠にもウェブからたどり着けるのですから、まぁ落ちついて調べることができるなら結構な世の中になったものだと思うのです。

ちなみに、年間での総合労働相談コーナーの利用件数は約100万件。このうち申告監督を要する労基法違反の相談の件数が分離できればさらに絶望的な数値(つまり、労基法違反の申告が書類送検を経て起訴に結びつく割合。1万分の1より多く1000分の1より少ないはず)が出てくるかもしれません。

明後日からの出張で、国会図書館にあるだろう統計資料を漁ってみようか少し迷っています。

仮にそれをやってしまうと、当事務所へのお問い合わせや労働相談が依頼に結びつく割合がさらに減る可能性が高いのです(苦笑)

東京出張の日程調整をはじめます

12月も東京出張の日程調整をはじめました。

候補日はいまのところ12月17・18日で、明日には確定します。土曜日の相談を希望する方がおいでのときには、1日延長するかもしれません。

現時点でご希望いただいている方以外の出張相談は、17日の夕方~19時過ぎまでと18日昼頃を除いて対応可能です。

この日の出張相談は、交通費の起算点を東京駅とします。

例によって東京以遠からなんらかお問い合わせがあればいいな、と思っているのですがこの夏以降そうしたご依頼がなく、ちょっと残念に思っています。

青春18きっぷのシーズンにも入りましたし、仙台-新潟以南からのお問い合わせを、来年もお待ちしています。もちろんそれより遠くてもかまいません。

そのウェブマーケティングがひどすぎる

見慣れない検索キーワードでの流入が、そのサイトの発見につながりました。

『すずきしんたろう事務所 民事再生』

…僕のところでは明らかにSEO施策の対象外なキーワードです。個人的には民事再生の申立より再生債権評価の申立をしたい債権者にシンパシーを感じます。

当事務所ウェブサイト内のどんなページがひっかかったのか検索をかけたところ、そのサイトが見つかったのです。僕の事務所のページがあります。

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…なんだこれは(呆然)

さらに画面が下に続きます。

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『すずきしんたろう事務所も良いのですが』と知らない人に言われても(憮然)

最後に無料相談のバナーが貼ってありました。どこにデータ送られるのか全然不明なバナーが。

当然ながら、こんなサイト作ってもいないしデータを提供したこともありません。こんなゴミサイトに絶対協力しなさそうな団体の記載を探してみました。ありました。

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どうやら公開されている士業の事務所のデータを集めて、適当な債務整理相談勧誘サイトをでっちあげてあるようなのです。

目的がどこにあるかは不明です。無料相談のバナーを踏ませて問い合わせを送信させることにあるかもしれません(収集したメールアドレスに士業の事務所からメールを送っても信用が失墜するだけですが、ヤミ金からダイレクトメールをお送りするのはどうでしょう?)。以前は、こうしたゴミサイトのなかに1箇所だけ『本物の士業の事務所』が紛れ込んでいて、正面切って自分の事務所を勧誘しないためにリンク集やランキング形式のサイトを作ってある、というパターンもありました。

さて、僕のところでは目下債務整理のご依頼を積極的にお受けしていないため、本物のすずきしんたろう事務所を探している人がこのサイトから相談のメールを出す心配はほぼありません。ブログのネタとして笑う、というだけです。

ですが本当に民事再生の申立を受託している事務所さんだとどうでしょう?依頼人になろうとする人の錯誤を誘うこのサイトは邪魔かもしれません。作りがだいぶ甘いので検索エンジンで上位表示されることもなく、おそらくはこのまま消えていくサイトだとは思うのですが。

石が流れて木の葉が沈み、淡々と人並みに仕事やってるだけではもはや報われないのがウェブマーケティングの世界です。当ブログをご覧の諸先生方。先生のサイトも、このサイトに載ってるかもしれませんよ。

裁判所提出用 反訳書作成覚え書き その4

いつの間にやら秋から冬になってしまいました。11月中に書き終われると思ったこの記事、書いてしまって今年第1回目の忘年会に臨むとしましょう。明日は隣の県から友人の同業者さんがやってきます。

さて、『テープ起こし ソフト』等と検索をかけると必ず見つかる定番のソフトに『Okoshiyasu2』があります。これはPCに常駐させて(つまり、ワープロや表計算ソフトと同時に動作させて)、任意に割り当てたショートカットキーで音声ファイルの再生・停止・早送りや巻き戻しを行わせることができるものです。

詳しい説明は作者のサイトをご覧いただくとして、そちらに載っていない問題について説明します。

僕のところではWindows7 64bit版と32bit版のPCがあります。64bit版のほうでは、ショートカットキーが機能しません…致命的です(苦笑)開発が止まったソフトなので文句は言えません。実はほかにいくつかソフトを使ってみたのですが、これがいいのです。

Windows7環境下で、起動時にウィンドウのサイズが小さすぎる事象が広く発生しています。これはインストール後に設定ファイルを探し、テキストエディタで書き換えることで対策できます。Okoshiyasu2インストールディレクトリ内にあるoko2.iniをメモ帳等で開いて、後ろのほうにある[Window]以下を

[Window]

SelfHeight=350

SelfWidth=500

lblPosition2Left=236

lblPosition2Top=56

ぐらいにすると、普通に使えるようになります。

使えば便利なショートカットキーにも問題があります。同時に使うワープロ・表計算ソフトに割り当てられているショートカットキーと重複するショートカットキーは使えません。文字入力時のソフトにExcelを使おうとすると、これが問題になってくるかもしれません。

使いこなせれば便利なのはイコライザです。以下はノイズ除去をしないファイルを聞くときのものです。

Photo

人の声にあまり関係してこない低音と高音の部分(120・200・10K)を思い切り低く、400・4Kのあたりを高めに、1.2Kはなぜか少し低めにとったほうが聞きやすい気がしますが、なぜそうなるのか自分でも説明できません。

このソフトでは、音声ファイルの再生停止からまた再生をさせるときに自動で何秒か戻って再生させるようになっています。少し前から聞き返す、というときに有効ですが、戻る秒数を多くし過ぎると作業が進みにくくなります。2~5秒くらいからお好みで設定しておいたほうがいいでしょう。巻き戻しも同様に、一回のショートカットキー押下で戻る秒数を設定できます。

このソフトで小刻みに再生・停止を繰り返しながら聞き取った発言を文字入力していくことになります。

ただ、別の記事で述べてきたWindowsの音声認識機能をつかってリスピークする、つまり「録音で聞いた内容をヘッドセットで聞いて、聞いたとおりに自分でマイクにしゃべり、それをPCに音声認識させて文字入力していく」手法を採ると、キーボード入力が大きく減ります。楽ですし、人によってはこのほうが早くなりやすい面を持っています。音声認識で入力しやすい、に標準語の日常会話では特に効果がありますが、方言でなされる口げんか等でこれにトライしようとすると話者を逆恨みしたくなるのでやってはいけません。


反訳書作成のための文字入力で特に気をつけることを説明します。

1.できるだけ録音直後に反訳作業を開始すべきです。聞いた人本人が、その内容を忘れることは普通にあります。逆に、完成した反訳書が聞いた人の記憶を呼び起こすこともあるといえばあるのですが…そうやって出てくるのは自分に都合よくゆがめられた記憶(不正確な記憶)なのかもしれません。僕自身は結構、この段階で出てくる『記憶』に対して冷めた見方をとっています。

2.発言だけでなく、話者を明確にしておく必要があります。同性の登場人物が複数出てくると、これを間違えることはときおりあります。話者に記号(1.2.3.4.5とかA.B.Cとか)をつけて話者の違いを記録したつもりになる人がいますが、これはやめて名前や名字を書くべきです。間違いが増えるだけです。

3.ショートカットキーの問題を除けば、発言は表計算ソフトに入力して一つの発言に一セルずつ使うのがよいでしょう。話者が代わるまでになされる同じ話者の発言を、一つの発言とします。発言中に相づちが重なる場合、積極的な同意として聞こえる場合は発言をそこで切って相づちの部分(『はい・うん』など)を反訳します。

4.前項を前提として、録音時間・発言者・注釈もそれぞれ一セルずつ使います。準備書面等での引用時に参照しやすいよう、長い会話では発言に連番を付すことをおすすめします。一つの行に、連番-録音時間-発言者-発言内容-注釈と5セル並べて一行を作ります。違う人が発言したら、行を改めます。罫線は必要ありません。

5.聞き取り不能箇所は適当な記号(*とか)をつけておきます。重要な箇所や数秒間続く場合、

-聴取不能-

と一行書いて、その前後に録音時間を付しておきます。『女性の発言複数。聴取不能』等とすることもあります。

6.「あー」「えー」などの意味のない発言はできるだけそのまま記載します。方言もそのままです。

※緊張するとどもる人、その人ならではの語り出しや口癖など、精神状態や個性が読み取れるかもしれません。訴訟に出す反訳書は講演や会議録ではないので、生の発言をできるだけ正確に書いたほうがよい、と僕は考えています。

7.反訳しながら、訴状や準備書面で引用する重要箇所は録音時間も記録しておきます。

 これは反訳専門業者に出した場合にはなされない作業です(全ての発言に録音時間を記録するだけなら業者さんでもできますが、重要なところかどうかの判断はできません)本人が自分で反訳書を作る場合や、当事務所のように裁判書類も反訳書も作る事務所でないとできない作業になります。

8.何かの「言い間違い」はよくあるものです。できるだけ、何を言いたい発言だったのか注釈をつけて説明しておくべきです。

 失言はしばしば、本音を反映する形ででてしまいます(苦笑)

9.指示語(これ、それ)や疑問系(ってことは?など)も説明を要します。書類をやりとりするときにはしばしば出てきますので、何を指すのかを注釈欄に書いておきましょう。

10.その人ならではの表現や何かの略語、その職場のみで使う専門用語なども、話の流れやその人の心象に沿って説明しましょう。

 僕は「スキャナに火を入れる」という表現を相談室でよくするのですが、これは「スキャナの電源を投入する」という意味です。同じく相談時に「おいておく」は「放置する」という意味で使っているかもしれません。「社長からの損害賠償請求の内容証明なんて、そのままおいておけばいいですよ」というようにです。相続登記をやりたい司法書士なんざ佃煮にするほどいる、と言うと、補助者さまからは「司法書士は佃煮にするほどいないと思います」とやさしく指摘が入ります。

…そうした、各事業場での特殊な用語・符丁は説明がないと他の人には理解困難だ、という事例です。皆さまも気をつけてくださいますように(遠い目)

11.発音が似た語・同音異義語の聞き間違いはどうしても避けられません。会館と快感を聞き間違える会話はあまりないはずですが、「会館の工事」と「外観の工事」「配管の工事」は間違えるかもしれません。そうやって考えさせるだけ考えさせておいて、実は株式会社カイエダ・カンパニーというクライアントの工事かもしれません。

12.上記と関連して、どうしても意味を一つに絞って聞き取れない箇所は無理に聞き取らないことにしましょう。どう聞こえるかの選択肢の併記も、場合によってはありえます。

こうしたことに気をつけて書きおこした書面を反訳書とし、甲第1号証の1などの枝番をつけます。CDのほうには『甲第1号証の2(3,4…)』の枝番をつけて、証拠説明書には甲第1号証としてまとめて立証趣旨等を記載します。

証拠説明書に記載する、書証とする文書の作成日を録音の日とするか(電子文書たる録音データはこの日に作成されました)反訳書完成の日とするか(反訳した文字データを記載した文書はこの日にできあがりました)は少々迷いがあります。

両方書いてしまえば、自動的に正解になるわけですが(笑)

作成日を仮に反訳書完成の日とした場合、証拠説明書の立証趣旨の欄には『○月○日になされた、甲野一郎と乙山太郎の会話の反訳。甲野が乙山に対し、即時解雇を言い渡した事実』等と書き添えておけばそれでも通っていきます。

最後に、反訳作業の所要時間と費用です。以上のことに気をつけて、普通に聞き取れる音声ファイルから会話の内容をワープロや表計算ソフトに入力しようとすると、初めての方なら録音時間の10倍程度かかります。自分でなさる方には、頑張って、としか言いようがありません。

作成作業を外注させる場合の費用はまさにいろいろです。裁判所提出書類としての反訳書作成を標榜する業者さんですと、録音時間1分当たり百数十円~四百円台といったところでしょうか。法律事務所や司法書士事務所からでないと依頼を受けないというところも結構あります(そうしたところでも、単に会議録と同様にテープ起こしするだけなら依頼を受けることがあります)。

単にテープ起こしだけなら、ランサーズなどクラウドソーシングのサイトを通じて適当な個人事業者に発注し、1時間三千円台で済ませるという可能性も一応ありますが作業者の質が玉石混交でありすぎます。

僕のところでの反訳書作成の料金は、今月以降は標準で録音時間1分当たり200円とし、録音不良・方言の使用・特殊な業界等で何割かずつの加算をして最大500円とします。これも年に一度あるかどうかの依頼類型になるはずですが、ウェブサイトに説明のページを追加するとしましょう。

この秋やったように要ノイズ除去・関西弁・話者多数といった音声ファイルですと1時間あたり1万8千円ほどいただくことになるのですが、これを4千円でやってしまったことはなかったことにします。

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