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裁判所提出用 反訳書作成覚え書き その1

関西弁での言い合いを聞いていると、脳みそが過熱する。そんな気がするんや

弱い三河弁と標準語がミックスされた富士南麓の少数言語圏=根方弁が母語である僕と標準語の普及率が高めな北の国から来られた補助者さまを構成員とする当事務所にとって、関西弁の反訳書作成は常に試練です。

作業開始二日目ぐらいから、脳内でものごとを考えるさいに使ってる言語が関西弁になりかけて慄然とさせられました(苦笑)

意図的に遠ざけていた反訳書作成のご依頼を、思うところあって先日久しぶりにお受けし、どうやら作業終了のめどがたった、そんな秋晴れの祝日です。

今回あえてご依頼をお受けしたのは、「ちゃんとお金をもらって反訳書を作成するサービスを制度化し、それを告知するページを当事務所ウェブサイト内に増設する」ためです。今回は作業分析を兼ねて、録音時間1時間あたり4000円で延べ3時間分の録音を反訳しましたが、これは録音1時間あたりの料金を標準1万2千円とすべきだ、ということを改めて確認しました。

さて、申立書提出前になぜか僕だけが負けるような闘い=超安価な反訳書作成業務に乗り出したのには、一応の問題意識があります。

ここ数年のスマートフォンの普及にともなって、誰でも気軽にあれやこれやの話し合い・説教・不平不満に誘惑に恫喝などなど(苦笑)を録音できるようになりました。

ところが、さまざまな理由でその録音データは雑音だらけ・聞き取れても意味不明・果ては「録音はしたが、そのやりとりを思い出すと涙が出て止まらなくなるので聞きたくありません。だから先生が聞いて下さい(ただしその作業にお金は払わない、という設定がなぜかデフォルト)」等、取扱に困る録音と録音者が毎月のように現れてくるようにもなったのです。

これらの問題点をクリアして自分で録音内容を文字化したという人も、実は正確性をどこかに置き忘れてきた人や頑張って全録音時間を文字化した結果どこに注目したらいいか不明な書面ができた人、その他読みにくいわかりにくいなんとなく嫌な気配がする味方してはいけない気分になる、そんな反訳書ができてくる、ということにもなりました。

ならばウェブで探して録音時間1分あたり150~300円取るような専門業者にまかせたら素敵でしょうか?

いいえ。介護業界の訴訟ということがわかっているのにオープンハウスを「ポンポンハウス」と反訳してきた業者とそれをスルーして提出してきた訴訟代理人にであってしまった、そんなこともあります。反訳書に社判をおすから正確だ、ということではありません。

彼ら専門業者の弱点は、録音前後の経緯を無視して音を文字にするだけの存在になっているうえに、依頼人に反訳書案を見せてリテイクしない場合は(どうもこれが標準らしい)成果品を一発納品したらそれでよし♪というところにあるようです。

彼らに言わせれば、「先入観なく客観的に聞き取りの結果を文字化する、だから公正で信頼性が高い」ということらしいんですが…

民事訴訟の一方当事者が出す反訳書はそれ自体、書証の一つとして相手側の反論にさらされるもの。ならば内容の改変にわたらない範囲で提出当事者側に有利な体裁をとってもいいのではないか、と僕は考えます。どうせ録音とセットで提出されるし相手方も同じ会話を録音している可能性があるので、言ってないことを言ったと言い張ったり稚拙な改ざんをほどこしても墓穴を掘るだけです。

そんなことを考えさせられまして、僕のところでやっていることを一通り説明してみようと思うのです。

  • 出発点は、適当なスマホ使って「これ録音しちゃったもんねヒャッハー」と言ってる人がいるだけの呑気な状態。
  • 目指すべき終着点は、それが民事通常訴訟に提出可能な成果品一式になってる状態、です。

次回に続きます。

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