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2015年11月

裁判所提出用 反訳書作成覚え書き その3

時折仕事をくださる他士業の先生。一昨年からのおつきあいなのですがなかなか寛大な方のようです。

昨年は(株式会社の)役員の任期管理はしているか、と問われて「やったことはないし、その前に僕の事務所がなくならないように気をつけたい」とお答えしたところ、他に何か定型的なお仕事をくださるとのことでした。

で、先週末。その先生からご紹介のお客さまがやってきました。1時間ほどの相談を終えて、最後に念のため付け加えます。

「僕の事務所では開業12年間で、今回お話しした社会保険新規適用の届出は1件しか出したことありませんが、(ご紹介の)先生からはお聞きになってませんか?」

僕はあらかじめ、このお客さまを紹介されるにあたってその先生には正直に告げてあったので…この事務所は司法書士もやってるんですよ、というのと同じ調子でお話ししたのですが。お客さまの反応はまぁ、皆様のご想像にお任せします。

聞けばその先生、お客さまには僕を含めて2件の社労士事務所を紹介しており、僕のほうは

「話がしやすい人だから」

ということでのご紹介だったとのこと。先生、なかなか手堅いです。

このいささか痛いインフォームドコンセントが創業2件目の新規適用の受託に結びつくかどうかはさておいて、こうした発言を録音して反訳書を作るなら上記の1箇所だけ文字の大きさを四倍角にして反訳書を作り、立証趣旨を

  • 被告すずきに通常の社労士業務の経験が少ない事実

として証拠説明書をつけるといいのでしょうね。

さて、反訳書作成の説明の続きです。


録音結果がスマホやICレコーダーに入ってる、じゃあこれをどうやって裁判所に証拠として提出する?というお話しです。

当然ながらダメなのは、

  • 録音結果(音声)だけ提出する
  • 反訳した内容だけ提出する(録音結果を提出しない)

この二つです。反訳した内容だけ書証として提出することは不可能ではありませんが、それをやっても本人作成の陳述書と同じ程度のもの=適当に書いたものと同じくらいにしか扱われてないでしょう。録音内容のみ出したい、という場合は即時にやさしく突っ返されます。反訳書を出せ、と。

高裁書記官室のカウンターでそんなやりとりをしている不幸な素人さんを一度見たことがあります。

録音結果を聞き取って文字にすることはできるとして、録音内容はどうやって提出したらいいのかについても実は明確な規定がありません。しょうがないので、以下のことには気をつけます。

  • 録音時間またはカウンタ(カセットテープの場合ですが、もうありえないでしょう)で反訳書と対照して再生できる形式であること
  • 裁判所にも被告(またはその代理人の事務所)にもあるような機材で再生可能であること
  • 提出する媒体として、入手・保存しやすいものであること

これらを順当に満たすものとして、僕のところでは録音結果を音楽用CDの形式で焼いて提出しています。

なかにはPCで再生可能なMP3やWAVE形式のファイルをCDやDVDに焼いて出す人もおられるようですが、過去にはPC用のデータCDを誤ってふつうのCDプレーヤーで再生しようとするとプレーヤーを破壊する、と言われていたことがあります。

そうした争いを作るのは嫌ですしWindowsが標準で持ってるメディアプレーヤーは当然に音楽用CDを再生できるので、録音時間の上限が80分弱にとどまることを除けば音楽用CD形式による提出には、さしたる不都合はありません。

録音時間が79分までであれば、CD-Rに書き込めるドライブとWindows7搭載のPC(Windows Media Player)を使って特に問題なく音楽用CDを作成できます。『Windows7 音楽CD 作成』で検索してみましょう。

スマートフォンではなくICレコーダーで録音された場合に、メーカー独自のファイル形式で保存されていることはあります。大抵はPCにデータを移送する際に、レコーダー自身か添付のソフトでMP3などPCで使えるファイル形式への変換ができるようになっています。

あまりやりたくないのですが、そうしたツールがない場合でも3.5mmのイヤフォン用ピンジャックはどんなICレコーダーでも持っています。それとPCのライン入力端子をケーブルでつないでICレコーダーで録音内容を再生しつつ、それをPCで録音し直す、ということにすればよく、PCへのデータ移送の点はしばしばお客さまから聞かれるのですがここで作業が頓挫することはまずありません。

MP3かWAVE形式で音声ファイルをPCに収容することと、それをCDに焼くことはできるとして、録音時間が音楽用CDで対応できる時間数より長い場合はどこかでファイルを切ってあげる必要がでてきます。

これとノイズ除去のために、フリーソフトのAudacityを使います。ここで説明するより検索をかけてもらったほうがわかりやすいので概要を説明すると、

音声ファイルは録音時間で範囲を指定して、削除やコピーができます。200分の録音結果から70分10秒・70分10秒・60分ずつの音声ファイルを切り出すことはとても簡単です。『カギログ』さんの記事が丁寧だと思います。

波形が現れている部分をマウスでドラッグして範囲選択することもできますが、正確な時間数のファイルを切り出す場合には用いません。

エアコンやモーター音、電子回路由来の雑音など、音質・音量が一定のノイズは減少させることができます(が、原音も損なわれると考えなければなりません)

この説明は『無料効果音で遊ぼう!』さんのサイトにとても詳しい説明があるのですが、僕も全容を理解できていません(苦笑)

かろうじて思うように使えているのは『ノイズの除去』です。これをやって背後の雑音を少なくするだけでもだいぶ聞きやすい録音結果に仕上がります。

このツールを効果的に使うには、『消したい雑音が一定の音質・音量で、その雑音だけが何秒か録音されていること』が重要です。

たとえばファミリーレストランでの会話を録音しようとした場合、隣にいる他人の声や通過する車の音はこのツールで消せません。エアコンの音や録音機材固有のノイズは減らせますが、その音だけが入っている状態が1~2秒録音されている必要があります。

ファミレスや喫茶店で誰もしゃべっておらずその他の突発音もない3秒間、というのがうまく録音できるかは運次第です。相手より少し早く到着しておく必要があるかもしれません。考え方を変えれば、会話のはじめからおわりまでだけを録音するより、会話の前後にそうしたムダな部分を録音しておいてノイズ除去に利用し、あとで会話部分の前後だけカットしたほうがいいと言えます。

そうやって録音した、余計な声や音が入っていない雑音部分をノイズプロファイルとして適切に指定できるかがノイズの除去のツールの効果を左右します。

このほか、聞きたい話者の話し声が小さければその区間だけ増幅、大きすぎる場合は正規化、その気になれば男の声を女っぽくしたりその逆も可能ですが、こうした操作を行うほどもとの音源からは遠ざかるし、上記リンク先のサイトでも強調されている『完全にノイズ”だけ”を削ることはできない』ことは意識しておかなければなりません。

ノイズ除去がちゃんとできるだけでも、適当に録音した雑音だらけの会話から聞き取りやすい会話にだいぶ近づきます。反訳書作成前にやっておけばイライラがだいぶ減少するのですが、僕の場合は反訳作業がだいぶ終わってからノイズ除去ができるようになりました(苦笑)

次でこの記事を終わりにできるでしょうか。反訳書作成のツールとしてもう一つ欠かせない『Okoshiyasu2』と、文字起こしについて説明していきましょう。

裁判所提出用 反訳書作成覚え書き その2

少々重たい仕事が、一区切りつきました。

仕事はあるがお金はない状態が改善されて、仕事はあまりないがお金もあまりない状態に遷移した、そんな気がします(苦笑)

昨日までは20時過ぎのお総菜半額と21時半過ぎのお弁当半額がお約束のスーパーに晩御飯の買い物に行っていたところ、今日は久しぶりに日のあるうちに買い物に行けました。

隣のレジにお客さまがいらっしゃるのを見かけて声を掛けたら、なぜかそのままイートインに場を移して相談を行うことになり…相談料金をいただいた結果、買い物に行く前よりも懐が温かくなって帰ってきたところであります。

さて、一週間ぶりのブログです。反訳書作成の続きをお話しするとしましょう。

スマホに代表される適当な機材を使った録音結果を持ってる人が訴訟なり労働審判なりにそれを提出することを目指した場合、何をしていったらいいのでしょう?そんなお話しです。まず、

  • 反訳書なんかいちいち読みたい奴はいない。
  • まして録音なんか触りたくもない。そんな時間はない!

弁護士司法書士裁判所、当事者以外みんなそうだ、と言っていいと思います。

素人さん向けに、あえてがっかりするような断り書きを入れるとすれば『当事者が適当に録音した何か』に対する実務家の対応はそんなもんです。

さて、上記の身も蓋もない基本認識に立って、少しはストレス無く読んで貰える成果品を作りたい、こう考えましょう。実は録音結果の提出にあたってどうすればいいかは、あまり厳密には決まっていないようなのです。反訳書の様式は、東三河南部反訳作成技術者協会のホームページによれば…などという参照はするだけ無意味で、そんな団体は民間人が適当につくってなんとなく登記した一般社団法人でしかありません。権威があると思ったら負け、そういう世界です。

そんなわけで、他事務所さん・反訳業者さんとはやりかたが微妙に異なるかもしれませんが、僕のところでは以下のようにしています。これで裁判所から文句言われたことはないのですが…だからといって僕に権威があると思って参考にしたら負け、です。あくまで参考にとどめてください。

○録音した音声

  • 元の音声を壊さない程度に、ノイズをカットする。
  • 会話の前後に、話し声が入っていない録音時間部分はカットする(録音時刻が重要な事案で、それを記録するための音声が録音されている場合はそれを保全する)
  • 会話の始めから終わりまで反訳する。会話中の音声のカットは絶対しない。
  • 裁判所・相手方への提出には、音楽用CDに焼く。録音が80分を超える場合、1枚目と2枚目のあいだに十秒(または、会話のやりとり一回程度)くらいを重複させて複数枚のCDとする。
  • CDの盤面には事件番号・当事者名・事件名・甲第1号証の2などの番号を書いて、紙か不織布製の封筒に入れ、提出可能状態とする。

○反訳書

  • 一般的な裁判書類の書式にこだわらない(長時間の録音時に、37字26行では反訳書の枚数が膨大になりかねないので、字数・行数は必要に応じて詰める)
  • ケバとり(えぇと、等の意味をなさない語の削除)はしない。発声はできるかぎりそのまま記載する。
  • 聞き取れない箇所は何かの記号をつけ、その前後の音声をできるかぎり反訳しておく。
  • 発言者・発言の内容の記載のほか、発言に連番をつける。
  • 特に音声との対照を要する箇所には、録音時間の記載を加える。
  • 長時間の録音の場合は、数分ごとに録音時間の記載を加えておく。
  • 備考欄を設けておき、状況その他の説明はそちらで行う。
  • A4判で印刷し、一枚目に発言者一覧、録音日時を書いておき、右肩に甲第1号証の1などの番号をつける。当事者本人の反訳である場合、反訳した者の署名捺印は要しない。

こんな感じにしています。発言に番号を付して引用するのは証拠調べの日の口頭弁論調書と判決文の関係でも見かけますので、同じようなことを反訳書と準備書面でも行うわけです。

あとは、本当に重要な発言だけ太字・違う色・アンダーラインを引いておく、ということもありますが一ページに1箇所か2箇所を超えてこういう細工をすると、見苦しさが際だちます。

-このブログを書いてると、そう思えます(苦笑)-

ですので文字飾りによる強調はスクロールできる一画面に1箇所、じゃなくて反訳書全体で何箇所か、という程度に留めたほうがよさそうです。

作成に使用するのはワープロではなく表計算ソフトです。時間や連番の入力や列幅の調整がしやすくなります。連番・録音時間・発言者・発言内容・備考の各欄を一行に並べます。

ある日の作業風景を反訳すると


聴取不能箇所には*を付した場合

連番 録音時間 発言者 発言内容

299 1:30:45   代書人 バ、バナナはおやつに入らないって*ってましたか?

300 1:30:52   補助者 それ、いま書いてる労働審判の申立書と関係

301 1:30:58   代書人 ないでしょ。これは僕自身にとって重要な問題なんです!


…もちろんこれはフィクションですが(もっと馬鹿げたやりとりになっているかもしれませんが)、こんな感じでしょうか。一列に連番・録音時間・発言者・発言内容の記載欄を並べ、それぞれ1セルを使っていきます。必要に応じて、さらに右側に注釈または備考欄を設けます。

録音時間は、全ての発言に付す必要はないと考えます。どうせ裁判所や敵対当事者が、こうした録音を何度も何度も聞くことはありません。

発言299の*の箇所が『ってました』か『ってました』か聞き取れずに悩む、というのはよくある話です。こういう場合、この発言の右側に備考欄を設けて「『知って』または『言って』と思われる」と書いておくこともあります。本当に重要な箇所なら相手方もその箇所だけは録音を聞いて、相手方なりの見解を出してくるかもしれません。

ちなみに、反訳が正確じゃない・編集加工があったと言いがかりをつける、というのは隠し録音を本人が反訳した事案でたまにある、相手方からの反論です。ですので正確じゃないところは変におかしなことを書かず、聞き取れないと認めたほうが実害がありません。

相手が何か言ってる途中にさえぎって話し出す話者、というのは実によく見かけます。

度が過ぎる奴はとりあえず殴る、などの対処方法がありますが(←ウソです)、発言がさえぎられた箇所はその旨備考欄か発言の冒頭に記録しておくことがあります。

「辞めるつもりは、ありません」

というつもりでしゃべりだした労働者の発言は、上司にさえぎられる場所によって致命的な結果をもたらしかねませんから。

ケバ取りしないのは、話をしている際にどもったりつかえたりするかどうかは少なからず話者の個性を反映するためです。

意地悪な人なら話しぶりを聞いて、「ああ、こいつは理屈だけのヘタレだ」「せっかちな奴だな」「レスポンス鈍いのは風邪引いてるから?」等の身勝手なプロファイリングをするかもしれませんが…録音を聞かねばわからない、という状態よりは、多少字面が読みにくくなってもケバ取りしないほうが状況描写として正確になります。

基本的には反訳書を読む人はみんな反訳書なんか読みたくない人だ(笑)という点から、録音を聞かせずにできるだけ反訳書だけでわかってもらうべきだということをもう一度強調して、次の記事に続きます。

次はせっかく録音したのに死蔵されかねない、音源の整理について説明してみましょう。


さて、takoyakiさんは初めてコメントをくださる方ですね。

実はあのコンテンツは労働紛争を巡る相談について、相談者も同業者もきっと気を悪くするような【何か】があれこれ書いてあって(苦笑)アクセス数も決して多くありません。

しかし、お読みになる方はわりと長時間読んで下さる傾向があるようです。万人受けしなくても、法律の条文やコピペで拡散される上っ面だけの情報とは違うことを書いてみたかったんですよ。

そんなわけで、気に留めていただけて嬉しいです。どうもありがとうございました。

今日の携行品は巻尺

今日の携行品は巻尺
出張前に終わるはずだった書類作成の作業が遅れています。

愛知県内の相手方にだす内容証明、新宿で差し出す予定です。

提出済みの書類は裁判所から訂正指示が降ってきた、との連絡も入っています。

…さて、出張です(苦笑)
いいお天気の諏訪湖までやってきました。

上記いずれも僕以外の方々に起因する支障、ということで出張から帰ったあとは忙しい週末が約束されています。

あ、前回の反訳書作成覚え書きも、まだ書いてません。

…まずは、出張です。
(何かから目をそらしてなどいませんから)

さて、今回興味のあるお題。

布の裁断の寸法。
コンクリート基礎の寸法。
筆跡。

こんな分野で新たな知見を得たいと思っています。

今日は都内から横浜〜千葉一帯で一泊一万円以下のホテルの空きが見事に払底しています。

いつも僕の出張予定を見て酒席のお誘いを下さる人材業の社長(といっても、元は僕の得意分野のお客さま)から、今回は何も言って来ないことと関連がありそうです。

バスの予約状況は平常通りなので、若い人が集まるイベントではないはずですが…今日、都内で何があるんでしょう?

来月の東京出張で、そのお客さまに聞いてみましょう(検索すりゃ一瞬でわかりそうですが)

裁判所提出用 反訳書作成覚え書き その1

関西弁での言い合いを聞いていると、脳みそが過熱する。そんな気がするんや

弱い三河弁と標準語がミックスされた富士南麓の少数言語圏=根方弁が母語である僕と標準語の普及率が高めな北の国から来られた補助者さまを構成員とする当事務所にとって、関西弁の反訳書作成は常に試練です。

作業開始二日目ぐらいから、脳内でものごとを考えるさいに使ってる言語が関西弁になりかけて慄然とさせられました(苦笑)

意図的に遠ざけていた反訳書作成のご依頼を、思うところあって先日久しぶりにお受けし、どうやら作業終了のめどがたった、そんな秋晴れの祝日です。

今回あえてご依頼をお受けしたのは、「ちゃんとお金をもらって反訳書を作成するサービスを制度化し、それを告知するページを当事務所ウェブサイト内に増設する」ためです。今回は作業分析を兼ねて、録音時間1時間あたり4000円で延べ3時間分の録音を反訳しましたが、これは録音1時間あたりの料金を標準1万2千円とすべきだ、ということを改めて確認しました。

さて、申立書提出前になぜか僕だけが負けるような闘い=超安価な反訳書作成業務に乗り出したのには、一応の問題意識があります。

ここ数年のスマートフォンの普及にともなって、誰でも気軽にあれやこれやの話し合い・説教・不平不満に誘惑に恫喝などなど(苦笑)を録音できるようになりました。

ところが、さまざまな理由でその録音データは雑音だらけ・聞き取れても意味不明・果ては「録音はしたが、そのやりとりを思い出すと涙が出て止まらなくなるので聞きたくありません。だから先生が聞いて下さい(ただしその作業にお金は払わない、という設定がなぜかデフォルト)」等、取扱に困る録音と録音者が毎月のように現れてくるようにもなったのです。

これらの問題点をクリアして自分で録音内容を文字化したという人も、実は正確性をどこかに置き忘れてきた人や頑張って全録音時間を文字化した結果どこに注目したらいいか不明な書面ができた人、その他読みにくいわかりにくいなんとなく嫌な気配がする味方してはいけない気分になる、そんな反訳書ができてくる、ということにもなりました。

ならばウェブで探して録音時間1分あたり150~300円取るような専門業者にまかせたら素敵でしょうか?

いいえ。介護業界の訴訟ということがわかっているのにオープンハウスを「ポンポンハウス」と反訳してきた業者とそれをスルーして提出してきた訴訟代理人にであってしまった、そんなこともあります。反訳書に社判をおすから正確だ、ということではありません。

彼ら専門業者の弱点は、録音前後の経緯を無視して音を文字にするだけの存在になっているうえに、依頼人に反訳書案を見せてリテイクしない場合は(どうもこれが標準らしい)成果品を一発納品したらそれでよし♪というところにあるようです。

彼らに言わせれば、「先入観なく客観的に聞き取りの結果を文字化する、だから公正で信頼性が高い」ということらしいんですが…

民事訴訟の一方当事者が出す反訳書はそれ自体、書証の一つとして相手側の反論にさらされるもの。ならば内容の改変にわたらない範囲で提出当事者側に有利な体裁をとってもいいのではないか、と僕は考えます。どうせ録音とセットで提出されるし相手方も同じ会話を録音している可能性があるので、言ってないことを言ったと言い張ったり稚拙な改ざんをほどこしても墓穴を掘るだけです。

そんなことを考えさせられまして、僕のところでやっていることを一通り説明してみようと思うのです。

  • 出発点は、適当なスマホ使って「これ録音しちゃったもんねヒャッハー」と言ってる人がいるだけの呑気な状態。
  • 目指すべき終着点は、それが民事通常訴訟に提出可能な成果品一式になってる状態、です。

次回に続きます。

東京出張の日程調整を始めます

 今月も新しい、裁判書類作成のご依頼をお受けすることにしました。

嬉しいようなそうでないような気分です。なぜなら今度のお客さまは、リピーターの方だから。

つまり、その方は数年ぶりにまた、そうした困りごとに巻き込まれた、と。

不動産登記をこよなく愛する僕としては(遠い目)
不動産登記のお客さまのリピートを心よりお待ちしているのですが(揉み手)
そうした方はいない(苦笑)
ということになっています。

なぜか労働紛争その他裁判事務の方々だけが僕の事務所をよく覚えておられて(または、素敵なタイミングで思い出されて)突然メールを送ってこられる、相談が始まる、ご依頼になる、と。

先日はせっかく労働紛争のお客さまにご紹介いただいた不動産登記のお客さまに対して「(その登記の手続きは)自分でもできますが」と言ってみたりもしたのですが、もう昔のことです。忘れます。裁判事務のお客さまがリピーターとして訪れた場合にご依頼になりやすいのは、めったに「自分でもできますよ」などと言えない状況で来られるからなのでしょう。

そうしたわけで、また県外からのご依頼をいただくことになりました。

よくよくお話しを聞いてみれば相手方の対応には相当な突っ込みどころがあることがわかりました。普段触ったことがない分野の争いごとですので、例によって下調べから入ってみたいところです。

そうしたわけで、国会図書館に出かけたくなりました。東京出張の日程調整を始めます。

現時点での候補日は11月12~14日のうち連続二日間です。中央道経由の高速バスで紅葉を見るには、いい時期でしょうか。

書見に十分な時間を取りたいので、出張相談は2件程度の対応余力があることにします。また今回は、実施場所を国会図書館内喫茶室に限定します。夕方~夜の一部の時間は、今回のお客さまのためにふさがっています。

第二日目の最後の相談のみ、少し柔軟に対応できるかもしれません。

東京での不動産登記の出張相談は、開業以来11年半で1回しかありませんでしたので…労働紛争および裁判書類作成に関する出張相談ご希望の方には、お問い合わせをお待ちしております、と申し上げます。ハイ。

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