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2015年5月

調べなければ、見えない

昨日までの大阪出張。オマケのバスと出張相談のお客さまのおかげで、2日の時間は使いましたが費用として持ち出しにならずに大阪地裁・簡裁での開廷表調査を終えることができました。

-西成区にある一泊2200円の宿、ってのを使ってみたのですが案外快適でした-

それはさておいて。5月28日・29日の二日間での、両裁判所における労働関係事件数の合計です。

大阪地裁

  • 賃金 6
  • 地位確認請求 5
  • 退職金 1

大阪簡裁

  • 未払賃金支払・賃金 3

以上です。高裁には地位確認請求控訴事件が3件ありましたが、簡裁からの控訴事件は観測されませんでした。

さて、同業者の皆さんと一般人の皆さんとで別々の感慨を抱かれるでしょうか。賃金請求その他の労働事件は東京簡裁でも一日あたり4件弱、大阪簡裁でも2件弱なのです。

おおざっぱな事件数の傾向として大阪は東京の3分の1くらい、名古屋は大阪の3分の1くらいと前々から考えています。今回の結果もそこから大きく外れてはいない、ということは名古屋での件数もさして増えてはいないはず。これは来週確認してみます。

はっきり言ってしまえば、東京・大阪以外の簡裁にふらっと傍聴へ行って労働関係の裁判にお目にかかることなんてないし、もっと言ってしまえば東京・大阪も含めて、簡裁で労働関係の事件を積極的に訴訟にしている事務所なんてほとんどない。

事件数が笑っちゃうほど少ないうえに本人訴訟が混じるのだから、そう言わざるを得ません。以前、名古屋簡裁で一定期間の労働事件について訴訟記録を閲覧したことがありましたが、4分の3程度が定型訴状への手書き=司法書士が作るタイプではない訴状での訴訟提起だったと記憶しています。

残業代請求がバブル化することはまぁ今後もないと考えましょう。あれは過払い請求亡き後の夢を追ってる事務所さんが、なにか間違ってウェブサイト作成にお金を突っ込んでしまっただけのものです。ああした事務所の残業代請求はおおむね裁判外和解をかせいぜい労働審判の申し立てを目指すもので、残業代請求訴訟の件数を5年前の1.5倍に増やす、というまでのインパクトもありません。

過払いと同じように、誰かが一生懸命戦いぬいて最高裁で判例が次々に作られてそうしたパイオニアの功績が簡裁まで広がって…という意味での盛り上がりはまぁ、期待するだけ野暮です。

だったら、というのも変な話ですが。

残業代請求の分野への参入を明言してかまわないな、と考えています。この事務所ではお客さまが戦い抜きたいならそうするだけの力を持つし、コンパクトに収拾したいならそれを試みるのもよい、という立場を採るならよさそうだ、と。

ただ、今までこの事務所のウェブサイトには個々の手続きごとの特徴を解説したコンテンツはあったのですが、他事務所さんみたいに紛争類型(つまり残業代請求)ごとに依頼を集めるページは持っていなかったのです。

出張前に作って公開をはじめたところ、一日に数件ずつのアクセスが観測されています。まだご依頼にはつながっていません。

え?見せなければ見えない、って話じゃないのか、って?

行ってみなければわからない

僕の嫌いなピンクのバスは、大阪駅から歩いて10分以上かかる旧梅田貨物駅跡の向こう側、梅田スカイビルに発着します。

-駅から遠くに発着すれば不便だといい、OCATみたいに便利なところから発着すれば生意気だというだけで、つまり僕が勝手な奴だ、ということなんですがそれはさておいて-

ウェブサイト記載のアクセスマップによれば梅田スカイビルへの最寄りはJR大阪駅・阪急中津および梅田駅の三候補が提示されています。

きっとこれは罠だ、と今回確信しました。

梅田スカイビルから大阪市営地下鉄に乗るには、つい梅田を目指してしまいたくなるのですが、アクセスマップ上の目的地にされているJR中央北口から御堂筋線の梅田・西梅田まではそれぞれ5分程度かかります。東梅田まではさらに3分くらい。

-四捨五入すれば20分だ、などとは僕がいくら勝手な奴でも申しません-

さらに、梅田に近づいてからは雑踏の中を歩くことになりますのでスピードを上げにくい、というのも不便です。

そうしたわけで今回採ったのはアクセスマップの北東、御堂筋線の中津を目指すルートです。JRの貨物線にしたがってあるき、曲がれるアンダーパスに来たら右へ曲がる、すると地下鉄中津駅南の交差点にでる、ということでルートもシンプルですし、さっさと歩けば15分かかりません。道中に階段がない(または避けられる)ため、キャリーカートをひいて歩くならこちらがいい、と思えます。

狙って探した余録もありました。

地下鉄中津駅南交差点から貨物線のアンダーパスまでの数百メートル一帯に、ちょっと素敵な食べ物やさんが点在しているのです。

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1日目はこの道の右手奥にある、鳥料理のお店のランチに間に合いました。こちらのチキン南蛮はタルタルソースがしっかりと手作りです。700円~800円で5品ほどのメニューが選べます。

2日目は…出張相談が早めに終わりましたので(決して決して、1日目になにか発見したからではありません)ランチをとってから13時30分発のバスに間に合わせることができました。

歩道の右側にあるこちらの洋食屋さんは1日目のお店より少し高め。800円~1050円で肉料理が中心です。チーズハンバーグのランチを頼んだところ、牛すじ肉がころころ入ったデミグラスソースがたっぷりかかって出てきました。930円。

実はもう一件、両店のあいだにある居酒屋がランチメニューを出しているのです。

この道から南に外れたところにはタコライスのお店が、北側にはパエリアのお店があることもわかりました。

結局バスターミナルが遠いとか全然関係ないだろ、という突っ込みがかかりそうな気もするのですが、なにしろ僕は勝手なので。バスターミナルは許せないが途中の道のりは歓迎だ、ということにして残り6乗車ぶんのオマケを使っていきましょう。遅い時間の出発なら、夜のメニューが試せます。

もちろん従前に引き続き嫌い(笑)なピンクのバスではありますが、乗車前後に楽しみを見つけられたのは嬉しいことです。

遅れ承知のバスで行く開廷表調査の旅【西へ】

遅れ承知のバスで行く開廷表調査の旅【西へ】
画面の下では、左下へと赤いラインがのたくっています。

自位置の矢印は上のほうで左上を、北西に向いています。

集中工事で一生懸命渋滞中♪の東名阪道から名神高速道への迂回が決まったバスは、若干の遅れで木曽川を渡るところです。

先月何かの手違いで手に入れてしまった名古屋ー大阪をピンクのバスで10回使えるきっぷ。先月の一往復で早々に購入価格分を償却し、オマケとして残った権利8回分の2回を使って大阪へ行くのが今回の旅です。

所詮オマケだからな、と乗り込んだバスは三列シートで、しかも隣に誰もアサインされてません。嬉しいような腹立たしいような気分です(苦笑)

さて、なにやら安楽な出だしになりました。明日新しいお客さまとの相談があるほかは特に予定もありません。大阪地裁・簡裁での開廷表調査を終えたら大阪府立図書館を見に行くのがよさそうです。

28・29日とも、大阪に滞在します

以下は笑い話になると思うのですが、いかがでしょうか。

月曜日のこと。決して多いとはいえない相続登記の書類をゆっくり味わってまとめていると、ラジオから道路交通情報が聞こえてきました。

-東名阪道下り線は四日市インターチェンジから亀山ジャンクションまで21kmの渋滞-

…は?

よくよく聞けば当事務所にはよくあるパターン。当初予定していた出張にひっかかるかたちで、集中工事が設定されていたのです。NEXCOの特別ページでは、例の帽子かぶったねーちゃんが看板持って立ちふさがっています。

さらに調べてみたところ、この出張で使う予定だった大阪へ行けるオマケが4往復分残っているピンクのバスは東名阪経由という方針を崩す姿勢を見せておりません。しかもこいつは、トイレがありません。

早々に各超特急の迂回運転を発表していたJR東海バスのページと比較して、ああやっぱりピンクのバスは嫌いだ♪、と半ば安心したことであります。

さて、この情報に接した月曜昼の時点では出張相談のご希望なし。もともと梅雨入り前に行っておこうという程度の動機で設定した日程です。掲示板の表示をこっそりと、

  • 実施が確定しました

から、

  • ご依頼がない場合、中止することがあります

に書き換えた夕方。メール着信を告げた携帯電話を開いて、豆の嚥下に失敗したサザエさんのような声(んがぐぐ、というアレ)が出たのは仕方がない、と思うのです。

新しいお客さまから、出張相談のご依頼が入りました。もちろん大阪府内から。


そうしたわけで、中止に近づきかけた大阪出張は実施が本当に確定となりました(苦笑)

調べたところ29日の集中工事区間は少ないので出張相談はそちらの日程でお願いして、28日は少し遅めの、朝10時半発の便をおさえます。前回のったバスとはシートが違うらしいのです。是非乗ってみましょう。ちゃんと嫌いになれるか確認するために。

このバスが往路で2時間遅れても、28日16時以降は大阪にいられることになりました。同日夕方~夜間の相談は、もちろん可能ですとも(遠い目)ひきつづき、交通費の起算点を大阪駅として対応します。

29日は朝の早い時間のほか、交通費を片道分ご負担いただければ午後の相談に対応できるようにします。週末の遅い時間はピンクのバスが早々に満席になってしまうので、遅くまで滞在したい場合はアーバンライナーのほうがよさそうなのです。

お申し込みの際に、合い言葉として「ピンクのバスは嫌いです!」と言ってくださったお客さまには交通費ご負担免除、とか考えてみてもいいでしょうか。

相談料金は平常通り、2時間5400円でございます。

大阪出張の日程調整をおこなっています

今のところご依頼はないのですが、大阪で調べ物をしたくなりました。

そうしたわけで、5月28・29日のいずれかに大阪に出張します。

先月オマケを手に入れた、ピンクのバスで(苦笑)

きっかけは、先日の東京出張です。二日間にわたって行った開廷表調査で、労働関係訴訟の件数が大きく増えてはいないことがわかったのです。簡裁ではここ3年でまったく変化無し、といえます。

二日間の合計件数は

地裁 20件

  • 時間外手当・時間外労働賃金・残業代 5
  • 地位確認 4
  • 賃金 4
  • 退職金 2
  • 賞与 1
  • パワーハラスメントによる慰謝料 1
  • 損害賠償請求 3

簡裁 7件

  • 賃金 5件
  • 解雇予告手当 2件

簡裁では被告が同じで同一の日時に期日が設定されている訴訟が2件あります。地裁賃金請求の1件は、簡裁からの控訴事件です。

地裁の残業代請求は昨年より増えていそうです。賃金請求事件にも残業代は含まれている可能性があります。「時間外労働賃金」という事件名の訴訟が2件ありました。プロならあまりつけない事件名なので、本人訴訟の可能性があります。パワーハラスメント~、もそうです。

昨年あたりまでは地裁で6~10件/日、簡裁で2~6件/日を観測していましたので地裁でやや増、簡裁据え置き、という印象。ただ、地裁の増加分はひょっとして本人訴訟なのではないか、そういう見立てです。

…つまり、過払いバブル崩壊後にこの分野に大量参入された専門家の皆さまは概して争いを好まれず(笑)裁判外和解とせいぜい労働審判を駆使しておられる、と(遠い目)

どうせなら同じ時期に東京大阪名古屋で調べ歩けば、事件数ベースで全国の約半数が属する裁判所の現状を調べられることになります。そんなわけでの大阪行きなのです。

まぁ、オマケで手に入れたバスの権利を使うにはちょうどいいと思います。あとは府立中央図書館を見に行って、なんばウォークでランチを食べてくるとしましょう。

そんな必然性ゼロの不純な出張、というより私的おでかけではありますが、出張相談のご依頼がありましたら積極的に対応します。
相談料金をただちに宿泊費に充当すれば二日間調査できます(キッパリ)

今回の調査…いえ出張日程は、地裁労働部で合議体でない期日の枠が設定されている曜日としての木・金曜日にしているのです。シンプルな残業代請求訴訟が合議体で扱われることは考えないでいいんで、残業代バブルは幻だ、という作業仮説をもって開廷表調査にでるならこの曜日かな、と。

どうせならオマケのバスの権利を駆使して、観測した事件の訴訟記録を別の日に全件閲覧してしまえば代理人の関与の有無も見えてきます。よりはっきりした結果が出てくるでしょう。

少しまじめな狙いも当然あります。

上にみたように簡裁での事件数の盛り上がりがないのが、どうやら幻に終わりつつある残業代バブルと過払いバブルとの顕著な違いと言わねばなりません。東京簡裁での件数だけみれば、まだ交通事故による損害賠償請求のほうが多いのです。

さりながら世の残業代請求が大部分140万円以上、などということがあるはずもなく、事件化していない少額の残業代/賃金請求がもっとあるはず。そこは当事務所でちゃんと対応するといいですね、

と、補助者さまがおっしゃるのです(え、本職が言えよって?)

新しい(賃金請求の)お客さまがお土産にくださったコーヒーが、お気に召したのかもしれません(微笑)ごちそうさまでした♪

本日最後に得られたものは…

本日最後に得られたものは…
法務省ビルの脇から、妙に透明感のある夕日が照らしてきます。

…東京のくせに、と思いながらもブログの写真に採用です。

午前中はお客さまとの打ち合わせと開廷表調査、昼以降は国会図書館で雑誌を50冊ほど請求をかけてみました。ぎりぎり間に合った17時30分発のバスは、廊下側に誰もいないラッキーなお席がとれています。

思うところあって集中的に閲覧をかけたのは、上位互換なあの士業の会報一年分、です。この面でも国会図書館は大変便利でして、在京の三団体および大阪のはとりあえず一年四ヶ月分、あとは話のタネに岩手・長野・静岡・横浜・兵庫・奈良のを一冊ずつつまんでみました。

問題意識は二点あります。あの人たちが代理人になる手続き(一部の社労士さんがむりやり関与してる手続き)について、手続き実施側からなんらか苦言めいた評価が近年でているようだ、と補助者さまから指摘があったのです。
地元の県立図書館で閲覧した会報三年分(←このヒマ人がっ)にはたしかにそんな記事がありました。

だったら東京大阪でも何かあるはず、と踏んでの調査では、一箇所ですが昨年、そうした記載がでてきています。おっつけ全国規模での問題になるのかもしれません。

もう一つは彼ら業界団体の他士業への関わり方を示唆するものがないかと考えました。彼らの論理や立ち居振る舞いを知って備えることは今後ますます重要になってきます。

そのうちネット上の文字情報を自動で収集して彼らが気に入らないサイトの運営者に警告を出したり呼び出しをかける、ぐらいのことはやるんじゃないかと個人的には考えており(ソフトウェア的にはもう可能です)、あんまりはっきりしたキーワードは使いたくない、そう思っています。

思わず後日郵送複写の手配をとりましたが、彼らの会報には自分たちの業務に違法に関与しようとする者を

『被疑者』

として

『取り締まる』

という表現が当然のようにでてきて愕然とさせられました。まるで警察みたいだね、というのはもちろん皮肉です。こちらはちょっと衝撃的でしたが、単位会の会報のほうがより各会員のホンネが出てくる、ということなのでしょうね。

…あと、在京三団体の会報『L』『1』『2』各紙を読み比べたところ、L紙はわりとお仕事寄り、ということもわかりました。地方の会報はまぁ、会員達に感心が寄ってるようで今後はL紙を定点観測するとしましょう。

ネットの普及と食い詰めた他士業が組み合わされると何が起きるのか、予断を許しません。まさか民間団体から被疑者として取り締まられる可能性がある、とは思ってもみませんでしたが、調査の結果を踏まえてさらにウェブサイトの記載を変えて行かねばならなさそうです。

心配はここまでにしましょう。出発間際に『酵素玄米二色弁当』を半額で仕入れることができました。

…そう。これが今日、最後の成果です。

遅れ承知のバスで行く開廷表調査の旅

遅れ承知のバスで行く開廷表調査の旅
カーブの向こうには、富士山が見えています。バスは順調に、甲府盆地に入りました。

集中工事での渋滞を承知して選んだ中央道は、まさに新緑の季節です。

今日の出張相談は夜から一件。十分に余裕があるのですが国会図書館の休館日です。

久しぶりに広尾の都立図書館に行ってみるとして、あとは今日・明日で東京地裁の開廷表をチェックしてみるつもりです。

ここは標本集団(つまり、一日に開かれる期日)が名古屋と比べて格段に大きいので、泊まりがけの出張で二日間調べれば賃金や残業代請求訴訟の増減も捉えられるはずです。

これを踏まえて、なにか新しいコンテンツやトピックスをかけないかな、と思っているところなのです。不動産登記のご依頼がもう少し増えればこうした草の根調査の活動にももう少し日程を取れるのに。
ということで昨晩、ウェブサイトの不動産登記に関するコンテンツをあれこれ加筆しておりました。

おかげで睡眠時間が2時間弱なのですが、これから始まる渋滞でよく眠れると期待しています。

間もなく、談合坂です。

勝った事案の決めぜりふ

少々配慮を要する労働紛争が一つ、裁判外和解で解決しました。お客さまには挨拶に参りたい、とのご連絡であります。

ご芳志痛み入ります、とばかりに出張前日の今日を来所日時に指定しました。

…エレベーター運休期間中であることを告げずに、地上7階へのご招待を。

含むところがあったわけではありません。たまたまエレベーターが、月曜日から金曜日まで絶賛点検中、そうした期間だったのです(遠い目)

ちなみに僕、今日は部屋から出ずじまい♪

一通りの書類チェックを最後に終えて、最近労働紛争解決時のお約束になってる一言を申し上げました。

「今度は不動産登記のご依頼でお越しください」

無理な注文をしている自覚はもちろんありますが、そのくらいの冗談は許される条件での和解にこぎつけた自覚もあります。

このご依頼、相手方に弁護士でも司法書士でもない士業のセンセイが出てきています。守秘義務には触れない、この人の挙動についてお話しましょう。

敵対側の登場人物として、この方がなぜか裁判外での交渉に割り込んできました。社長に代わってお客さまに電話をかけて和解条項を提案したり引っ込めたりし、関連書類を送る送らないでお客さまを怒鳴った、というやりとりが録音されています。

僕は今回、2時間4000円の相談を連打してお客さまの背後で交渉を統制していた(請求額が140万円以下だったので法律相談可能な事案)のですが、さてこの方、自分がなにをやってるのかわかっているのでしょうか?

あっせんの申立をだしてるわけではないので、この方が裁判外で代理人まがいのことができるはずはないのです。

でも。

こういう奴は適当につきあって使い捨てるに限る、とかなり早い段階でお客さまには指示しています。いい条件を持ってくるなら話をきいてやり、動き出した和解交渉が何かの都合で決裂するようなら僕が代理人になったうえで、相手の社長ではなくそいつのせいにして社長本人に交渉再開を再提案すればいい。ついでにその怒鳴ってる録音内容をその先生に送り、綱紀事案として業界団体と監督官庁にも持っていくか僕の依頼人に慰謝料5万払って和解契約結ぶかご提案申し上げよう、と。

複数回決裂には近づいたものの僕がこのセンセイの職業生活の安寧に影響を及ぼすことはなく(最後の最後に、実は介入の準備をしてたのですが)、あちらは僕が背後で踊ってたことは知らずに終わっているはずです。

これはまぁ、お客さまと僕のヒミツ、としておくのがいいでしょうかね。同業者さんには気を悪くされるような記事ですが、調子に乗って安易に素人さんをいじめると思わぬところから刺されるかもしれない、というお話です。

ただ、担当者をすげ替えて仕切り直し、というのは地裁通常訴訟でもたまにみかけます。敵対当事者本人または新しい代理人が「あれは前の奴が●●だったんだよ」と言ってきたら遠い目をして聞いてあげる、という度量があればわりと使えるやりかただ、とは思っています。和解に際しては逃げ道はあけておいてあげよう、というお話でもありますか。

お客さまには短い間でしたが、お疲れさまでした(階段が?)

かなり厳しく接した自覚もありますが、私が代理人になって顕著な費用負担を強いることがなかったのは、まぁ結構なことだと考えております。

最後にいただいたお礼は今回の東京出張の宿泊先を安ーいカプセルホテルに決めたあと確認したので、宿泊先をグレードアップするのは別の方を勝たせたときにしましょう。どうもありがとうございました。

2015.05.23.追記

お客さまにはコメントありがとうございました。実名をお出しの部分だけ変更させていただきました。

少額事案、どんとこい(←虚勢)

ふと気づいて、たじろいだ。

ここ1週間で受けた新件が三つとも、価額10万円以下の紛争だ(汗)

これから1週間で受ける最低二つも…(後略)

司法書士登録11年を経てなお暮らし向きが一向に楽にならない構造を発見してしまった気がします。(みんなこの分野に見向きもしなかった)過払いバブル期真っ最中は月に二つは常に持ってた100万円越えの残業代請求事案、今は一つしかありません。

そういえば、全般的に関心が高まってるはずの残業代請求、僕のところにあまり来ないのはなぜだろう?しみじみとウェブサイトを眺め、ふと気づいて…たじろいだのです。

残業代云々、というコンテンツがない(大汗)

しかも付加金なんかとれねーよ、なんて情報がブログに転がってます。

暮らし向きが一向に楽にならない構造的問題はむしろ、こちらにあるのかもしれません。

合法的に残業代請求に割り込む工夫はつぎの出張時にゆっくり考えるとして。

関東からも関西からも愛知県内からも普通にやってくる、少額請求事案に今後どう対処するかはなかなか悩ましいものがあります。

ここで少額、とは専門家側からみた勝手な言い分としての少額、でして、アルバイトから正社員までのおおむね一ヶ月分の給料、つまり数万円から約30万円までの多額、の金員の請求、あるいは、言いがかり的に放たれるこうした金額の損害賠償請求の踏み倒し、です。

請求されるほうでの対処はわりと楽です。さっさと代理人に就任して数千円もらって回答書か通告書か警告書を一発放ってそれでよし、にできます。自称債権者が電話をかけてきてくれれば、自動録音付きの電話機でご用をお聞きするだけの話です。なにか失言をしてくれればそれがオウンゴールになって(そこを突いて和解を提案して)ゲームが終了し、そうした電話もほぼありません。

こうした事案では、通告書作成と相談二回の料金込みで1万円、これで自称債権者を黙らせよう、という制度設計になっています。だいたい成功します。

今も昔も問題なのは請求をかけるほうです。主に賃金、そうでなければ業務委託報酬の請求で、こちらの相談が徐々に増えてきています。

相手になにか弱みがある場合、代理人になってそっとそこを突いてあげる、というのはわりといい手法です。これが上手にできると、内容証明なんてお高い郵便使わなくてもある程度望んだ反応を相手から引き出せます。とはいえ度が過ぎると脅迫だのなんだの、ということになりますので注意は必要です。

よく考えたら残業代請求に備えた時効中断以外の目的でここ数年、内容証明を出した記憶がありません。特定記録かファクスで何とかできてる印象がありますが、それより訴状や労働審判手続申立書の作成件数のほうが多いのでは、という疑いもあります。

戦わねばならない、ということもあります。

こうした場合は仕方ありません。本人訴訟を前提に請求額の5%を払ってもらって訴状作成作業開始、以後延々と書類つくって成果の実現時に15%もらう、という契約にするのですが、これはあくまで費用の上限だ、実際は書類作成枚数で報酬を計算し、どちらか安い方を収受する、というのがいかにもわかりにくいのです。

特に、やってはいけない労働審判支援をやってる社労士さんの標榜する(法的な正当性はなにもない)報酬体系と比べると…到底僕の事務所に依頼しようなんて思えない(笑)

残業代請求:着手金32400円+成功報酬15%。わかりやすいですよね。違法かどうかはさておいて。

ああしたごく低額(または無料の)着手金+成功報酬または完全成功報酬制に一本化する報酬設定は昨年まではよかったでしょうが、同業者さんが行方を見守ってるあの訴訟の上告受理が蹴られたら(たぶんそうなるでしょうよ)これは危険な選択肢になるはずです。

上記の赤字の部分を8ポイントで書いて(なんの契約書だよ!と消費者法に詳しい先生方がお怒りになるかもしれませんが)パーセンテージで報酬を定めるのはあくまで上限だ、という表示の手法をつきつめて考えてみたいところです。

すみません、お話がそれました。

おおむね30万円以下の賃金請求のご依頼をお受けするにあたっても、基本的には代理によるより本人訴訟を基本に対処します。相手より強い立場でアプローチできる場合のみ、裁判外代理の活用を検討しています(イヤな考え方ですが)。

というより、裁判外で代理して決め手のない交渉を続けたり不本意な妥協をするよりはさっさと見切って本人訴訟にスイッチしたほうが解決が早く、お客さまの手取りが減らないようにもできる、と考えているのです。

逆に、相手方にある程度賢明な代理人がついてくれればアンダーザテーブルで裁判外で調整の余地は多分にあるのですが、そうした素敵な交渉相手は年に一回くらいしか拝めません。

仕方がないので裁判所を使いたいし、そうであれば大阪だの東京だのまで僕を呼んじゃいけないよ、ということで本人訴訟になるわけです。

しかしながら、ウェブサイト閲覧者の中にはどこかにいる給料取り立て屋さんに1割から2割の手数料を払えば未払い給料が回収できる、というファンタジーの存在を期待している人がいるようなのです。

ふつう取り半だろ?とは申しますまい。それはナニワ金融道の世界です。

先日は一件、そうしたご依頼を即決で断りました。依頼人が決めた、せいぜい2割弱の報酬(しかも全額後払い!)で給料取り立ててこい、少額訴訟を起こすと言って相手を説得してみろ、といった態度が気に入らなかったからです。報酬も交渉手法も依頼人が決める代理人なんて、見たことありません。それは子供のお使いでしょう。

…あ、結局そういうことなの?と言われればもう、創立以来そのとおりです。

そんなこともあって労働紛争関係のページの大部分から電話番号の表示を消してしまった関係で、新しくやってくるお問い合わせの量は減りましたが質がぐっと上がりました。

そうしてできた余裕で、もちろん30万円以下の請求の本人訴訟支援に注力するわけですよ(←虚勢)

東京出張の出張相談について

5月20~21日実施の東京出張は、いまのところ20日の夜・21日午後の相談に予約をいただいています。

対応できるのは20日午後・21日午前中ですが、ご依頼につながる可能性が強い出張相談については滞在日程を22日まで伸ばして対応しようと思います。この場合、21日の夜・22日の午前・午後が相談可能な時間帯として追加されます。

…実施担当者としては、2件ご依頼があれば一日延泊しても苦しくないかな、と考えております。

実は20日が国会図書館の休館日だったことに気づきまして…20日のご相談は大歓迎です(揉み手)

無計画な作業で実現する計画的な作業成果

労働審判手続・相続登記・通常訴訟と書類を送り出したり受け取ったりしていた今週。その合間を縫って、ウェブサイトの改装作業が進んでいます。

改葬、と第一候補で出たのは何かの間違いだと信じています(遠い目)

今朝の朝ご飯までにできるだろう、と見切って最後の仕上げをはじめた朝。

確かに朝食までには終わったものの、朝からカツカレーが食べられそうなほど空腹になってきました。朝4時台に起き出して9時前にようやくアップロードすればまぁ、半日分の仕事はしているということです。

本日より、登記費用自動計算の各計算ページの表示を一新して運用中です。

作業をあおったのは、歯医者さんと土地家屋調査士さんを意識してのことです。

まず土地家屋調査士さん。この方がお持ちのiPadで当事務所ウェブサイトの登記費用自動計算のページを見てしまい、同じコンセプトのサービスを提供している他事務所さんのページのほうが見やすいとのお言葉を賜りました。これが先週のこと。

労働審判手続申立書作成と相続登記申請書作成と地裁通常訴訟の訴状作成と同じ重要度の作業として「登記費用自動計算ページ改装」をセットしたのは去る日曜日からであります。

次に歯医者さん。ここの待合室にはiPadがおいてあって(雑誌スタンドに、ぽこーんと挿してあるんです。それはそれは無造作に)、WindowsタブレットとAndroid搭載のスマホしか持っていない僕がApple社の製品でウェブサイトを閲覧できる環境がここにしかありません。

この予約が今日の11時半に入っていたのです。

さて、改装前のページはこんな感じ。フォームを自動で作ってくれるページに行ってダウンロードしてきたフォームに、自作のJavascriptを実装しています。
縦長にだらりと長く殺風景な作りではありますが、計算はしてくれます。ただ、iPadで見たときには一部のフォームの配置が崩れていたのにこっそりとショックを受けていたところなのです。

Photo

で、改装後。

2

改葬とは言われないで済むかな、というところまでたどり着いているはずです。

左側にパラメータの入力を、右側に計算結果を配置した作りですが、見出しに少し工夫しました。

このページを利用されてからご依頼をくださったお客さまが「相続の登記費用の計算」と「贈与の登記費用の計算」を間違えて使われたらしく、5倍違う登録免許税の結果をたたき出してから当事務所に来られた、ということがあったので近いうちに各類型で見出しの色を変えるつもりです。

そりゃ、今日の計算と明日の計算で登録免許税が20万違ったら恐いですから(笑)

もともとこの作業、来週水曜日の東京出張までに終えたいと思っていたのですがiPadの、いえ歯医者さんの予約が来週火曜日に入れられない関係で今日までにケリを付ける必要が出てきたのです。

次のiPad、ではない歯医者さんの予約は25日。抜いてもらった親知らずの穴がふさがるまでに、もう少しこのページを綺麗にしようと計画しています。

それまでApple製品各種を利用してこのページをごらんになることは…内容重視での閲覧にご留意いただきたく存じます(^_^;)

東京への出張日程が確定しました

冷凍庫のなかに、ダブルソフト3袋が眠っています。

白いお皿を手に入れるために先月大人買いした4袋のうち、ようやく1袋を食べ終わって…今月いっぱい朝ご飯はダブルソフトのトーストで決まりです。

二週間前には出したい東京への出張日程は、今日確定しました。なにやら計画性に欠けるな、と自覚しています(それを柔軟性という向きもありますが)

5月20~21日、都内に滞在します。出張相談のご依頼は引き続き受付中です。料金は2時間5400円です。往復の交通機関は未定ですので、今週中に東京~名古屋間のどこかで手を挙げられた方が出ればそこで止まって相談を実施することにしましょう。

この出張までに、やってしまおうと決めたことがあります。

今や一日150件ほどもアクセスを集めるようになった登記費用自動計算のページをきれいにしようと思います。

先日、土地家屋調査士さんとのお酒の席に彼がiPadを持ってこられました。あれやこれやの話をしているうちに、僕のところより綺麗に自動計算のシステムを構築・公開されている横浜の事務所さんのページを見せたところ、「(そちらのほうが)見やすいですね」と感銘を受けられたご様子なのです。

あああああううううおおお(泣)、とカウンターに突っ伏してしばし嘆いたことは言うまでもないでしょう。

つまみはあぶったイカがあり、灯りはぼんやりともってる、そんなお店です。煙たいお店にはいささか不似合いなRetinaディスプレイには、そちらの事務所の素敵な表形式の計算フォームが映しだされています…うう(嘆息)

まぁ、作って公開したとたんに全国レベルで比較されてしまうことはウェブでの商売の宿命です。いずれはそうしなければならなかった、というだけです(←自分を納得させるのに必死)

おそらくスタイルシートをいじれば9割方どうにかなるはずなのです。

計画的に取り組めば、冷凍庫のなかのダブルソフトがなくなる前には終わるはず、です。

東京・大阪出張の日程調整をはじめます

レターパックをもって、集配郵便局へ。川沿いに自転車を走らせる夕方。

いい風が吹いています。今日も気持ちのいい一日でした。

…これが仕事でなければ(苦笑)

貧乏暇無し、などというおそろしい格言を生み出したのは一体誰なんでしょうね。

さて、今週末はいつもお世話になっている土地家屋調査士さんと会食の予定が入っており、計画的にお腹を減らしておかねばなりません。いまはこれを楽しみに、もう少し仕事を進めていくとしましょう。工場街にある当事務所は休みや夜がとても静かになり、作業はこういうときにしたいのです。平日昼間はむしろ昼寝に適します。

いまお受けしている仕事が終わるはずの5月第4週に、東京への出張を設定しようと考えています。5月18~22日のこの週は、入居物件のエレベーターが工事で止まります。

候補日は5月19~21日のうち連続2日間です。早めに相談希望をくださった方に合わせて日程を決めていくことにします。

出張期間中は、出張相談の交通費の起算点を東京駅とし、出張相談の料金は2時間5400円とすることはこれまでと同じです。東京以遠への出張も当然可能です。

先日実施した出張で、正規運賃1往復分の料金をはらってあと4往復分のオマケを手に入れてしまったピンクのバスでの大阪行きも…とりあえず今月もう1往復分使ってしまいましょう。これは、大阪方面のお客さまからお呼びがあれば随時実施とします。こちらは交通費の起算点を大阪駅とします。基本的に日帰りの出張なので、夜間の相談はできません。大阪以遠への出張は一応可能です。いっそ思い切り遠くからのご依頼なら、宿泊の問題が解決されます。

関東・関西両方面またはそれより遠方からのお客さまには、お問い合わせをお待ちしています。先日の出張では、そういえば新しい県に仕事で訪れたことになりました。事務所のまわりでは、まだ石川・福井・徳島県には仕事で行ってないな…と地図を見ながら考えています。

あとは思い切ってオマケの大阪1往復、無駄に(完全に私用で)使うのも悪くないかもしれません。なにしろこの連休、休みがないことになっています。

完全成功報酬制での残業代請求のように、節操のない受託形態を取ればまた遠くのお客さまから仕事が入ってくるようになるのかもしれませんが…先ごろ配られた会報に載ってた高裁判決をつらつら読むと、お偉いさんの評釈はさておいて安易に成功報酬制を標榜するのはしばらくのあいだ避けた方がいいだろうな、とも思えてきます。

僕のところは裁判書類作成の計算で実現した成果と「実働の対価」とを比較して低い方を採る報酬体系に数年前からなっているので暴利行為に該当する可能性がなく、その点では心配ないんですが、考えなしに代理だの成功報酬だのというコトバをウェブで使うと別の業界団体から警告書がポンポン飛んできかねない世の中になってるようです。第一審被告側の上告受理の申立が蹴られたらしばらくのあいだ、別の業界団体が活気づくだろうな、と。

そんなこともあって、その別の業界団体単位会の会報を過去三年分ほど、愛知県図書館で閲覧してきました。これも連休の、まぁ仕事のうちに入ってるでしょうか。おのれの敵を知れ、というわけではないのですが、この団体が他士業に行う照会書・警告書送付・さらには懲戒請求やら告発といった活動をどれだけ積極的にやろうとしているかには結構な関心があります。紙つぶてと同じで、邪魔な奴にはぶつけてみるものだ、と了解しておけばいいのかもしれませんが…僕のところにはまだ来ていません。もし来るようなら粛々と応じたあとで個人情報開示の請求をかけて、そうした文書の決済過程を合法的に教えてもらおうとは思っています。

べつに、どこの団体の会報とはいいませんが他におもしろい記事もありました。

某地裁労働部との意見交換会で労働審判手続申立書の品質の低下(申立人側)が裁判所側から問題視されてるのには少々笑ってしまいました。きっとちゃらんぽらんな残業代請求が増えたせいでしょう。交通事故紛争処理センターに出入りする○○書士の人が困る、という話題は複数回観測されました。そちらの他士業の方には深刻なトピックスになるはずです。

他の都府県でも同様なやりとりが存在するのかどうか、ちょっと調査の必要がありそうです。東京と大阪の図書館、というのはそんな調査にちょうどいいでしょう。

この会報、最後にもっとも気になったのは某地裁執行部の発表。

一年間に行われた何千件かの債権差押命令申立のうち、実に90%超が預金か給料を差押債権とするものなのだそうです。そんなのだったら本人だって○○書士だって申立できるじゃん(で、実働の対価でお金もらえばよっぽど安くつくよ)、と言ってはいけないんでしょうか?

・・・いずれにせよ当事務所における実情と、いくぶん異なってるようです(愕然)

総合労働支援フロアの開架図書が減った件

繁華街の空は、狭く、白く、そして遠い。

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見上げてため息をつきました。背後のビル…ウインク愛知にある総合労働支援フロアで4時間ほど、資料を探していたのです。

昼ご飯を抜いた甲斐あって目的の裁判例を発見できたのですが、同フロアは4月1日付でリニューアルが実施されたとのこと。なるほど、みたところ相談機能の充実が図られるのと引き替えに、開架図書が大幅削減された、そんな印象です。自分で調べて歩く向きにはつらいリニューアルになりました。

その一方で、奥にある就労支援コーナーには少々だらしない格好の人たちがひっきりなしに訪れ、左手にある内職相談コーナーには妙に短いミニスカートをはいたねーちゃんとその彼氏が内職先のファイルを見ています。本県内でも内職で稼げるのは月額2万円程度だとかどうだとか。

確かに、相談に来るにはいい場所になったんでしょうね。

残り少なくなった開架図書は、ちょっと困った使われ方をしているようです。

試みに同コーナーのOPACで『労働審判』と検索をかけたところ、素人向きの本が三冊、返却期限を10週間ほど遅れているとの表示が出ています。

労働審判の申立なんかやってるあいだに自分が訴えられるぞ(冷笑)、そういう状態なんでしょうか。

なんだか丁寧に調べ物をしたり書類を作ったりするのも辛い世の中になってる気がします。

ウェブの世界でも、最近妙なコンテンツが増えていませんか?それらのコンテンツは

  • 内容と直接の関係がない適当なフリー素材の写真が冒頭に貼ってあって
  • 文章の量はそこそこあるがオリジナリティがない、時には正確性を欠いていることがすぐわかる文字情報が続いていて
  • それがハウツーものの体裁をとっているかまとめサイトの一部を構成していて
  • 腹立たしいことには、当事務所ウェブサイトのあまり重要でないかそのコンテンツに関係ないページに適当なリンクを張ってある

そんなコンテンツをよく見かけるようになった気がしてなりません。

こちらはgoogleの検索エンジンがコンテンツの内容を重視するようになったためで、みんな大慌てで「それなりに整った文章をもつサイトという外見」を持とうとしているからだと思うのです。そうした素人が作ったような文字情報が増えたおかげで、有用な情報がどんどん隠れているような。

さりとて製作業者になにか作らせたら素敵なものができるわけでもないようで、

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今日のポータルサイト。目の焦点が合ってないねーちゃんのバナー広告が並んでいます。

左の広告を踏むと残業代の計算機を経て(といっても一日8時間の所定労働時間を仮定して月給額とで割り算した単価からおおざっぱな残業代を出すという程度の)法律事務所のサイトに誘導を試みるようになっています。

過払いバブル末期に、よく見かけましたね。

右は論外。無差別にファクス広告を流す会社のPPC広告ですが、本体のサイトにもこのねーちゃんが大量に出現しています。

適当に探して適当にでてきた素材を適当につかって適当な成果品を納品する、そんなのの繰り返しで社会が動いていくものなんでしょうか?ウェブの可能性について少々考えさせられた週末でした。ひきつづき当ウェブサイトでは、画像はないが独自性のあるコンテンツの増強と参考書籍の紹介に力を入れたいと考えています。

僕の事務所へは、ありがたいことに上のような広告やサイトを「嘘くさい」と感じられるお客さまがまだ訪れてくださいます。これはこれで手強いのですが(苦笑)

電話番号を隠してみたら

ここ三日で入った、不動産登記のお問い合わせは3件。全部ウェブサイトからです。

言い方が正確ではなさそうです。

司法書士登録以来11年間でウェブ以外の依頼経路で来たご依頼が11件に満たず、残りはウェブからだ、というべきでした。

残念ながら最初の2件は、ちょっとタッチしてはいけない気配です。

…子供の体操服の名札を書き換えるのと同じような感覚で、ちょっと不動産の名義変えてよね、とおっしゃるのです。原因あっての所有権移転でしょ、ということを納得していただけないまま通話を終了することになりました。こういう人たちが本人申請を強行するとあとあと面倒なことになるんだろうな、と思えてなりません。

こういう電話が朝入るとしばらく頭痛がするようになりました。なんだか紛争の巣からもめ事のヒナが生まれたところをリアルタイムに見てしまっている気がするのです。

当然ながらそうした方々は電話で手際よくお話をお聞かせくださることもありませんで、「父と主人と長男が…」という語りだしの話を5分聞かないと、話者から見た主人と話者の父からみた長男が同一人物だ、とわからないこともあります。

不動産登記の場合はまだいいのです。最初から質問だけして終了、というパターンの電話は大体5件に1件程度にとどまっており、残りは条件次第で依頼を出す、そういうお電話です。

ま、とにかく言うがままに名義だけ変えるとか、とにかく言うがままに価格調整するとか、とにかく(以下略)というのが半分くらいあるわけですが。

これが労働紛争と裁判書類作成になると、無料相談ご希望の電話が5件中4件、そんな感じなんです。ここ数年、正確には過払いバブル崩壊後、残業代請求で依頼誘致のための無料相談を標榜するウェブサイトが増えた3年ほどが特にひどくなりました。

そんなわけで。三月下旬、ここ一年ほど温めていた計画を実行してみたのです。

労働紛争解決支援・裁判書類作成の各ページ右上に出していた電話番号を、片っ端からとっぱらってしまいました。

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跡地には、相談のページへのリンクを置いています。そのページには電話番号を置いてあるので、○○を検索したらお前のサイトが出てきたから電話した、というようなお気軽な問い合わせが減るはずだ、と思ったところ…

わかりやすい結果がでました。

この分野での、電話での問い合わせがほぼ消えました(わぉ!)

3月に8件あった電話での問い合わせが4月には1件、この1件は有料での相談につながっています。

フォームからの問い合わせは3月に8件あったものが4月は9件。全体の印象としてはとても楽になった、そんな気がしていたのですが、問い合わせの記録を数えてさきほど納得しました(笑)

フォームからの問い合わせはもともと数秒~数十秒で内容が把握できます。文字情報のよさですね。お客さまの姿勢がすぐわかるため、丁寧に書いておくってくださった方には丁寧に対応することでご依頼や有料相談・法律扶助による無料相談を提案して成果が得られるのでこのまま置いておけばよく、電話でタダでなにか聞きたい、という人がどこかへ(全国系の大事務所にでも)行ってしまったぶん頭痛が減ったかな、と。

さすがにこれを不動産登記でやるほど図々しくはなれませんが、少し効果が出すぎたかな、とも思っています。

気になったのは相談へのリンクで、「無料相談」という語をいれてもあまり顕著な反応はなかったこと。法律扶助による無料法律相談は相談者からみれば無料相談なのでウソではないのですが、こうした文言を見えるところにおいておいたらクリックしたくなる、というものでもないようなのです。

なにかもう少し、リンクと周辺の文言を工夫してみたいところです。


ご依頼を検討中の皆さまにご案内します。

当事務所は連休中も平常通り執務しており、相談は10時から22時まで可能です。

電話の受け付けも…行っておりますよ(遠い目)

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