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調べる/話す/考える午後

1.調べる/午後

 第6次開廷表調査は、1回の欠測を出して本日までで7日分を確認しました。今年の労働関係事件数は地裁高裁で減少・簡裁で若干増えているのではないかと推測しており、この推測の当否を確かめるために1ヶ月間調べてみることにしています。

この7日で検出された簡裁労働事件は4件。これまでの調査で、測定日数あたり0.5件出たことはないので…このままのペースが続き、二十数日間調べきったら有意差のある増加を確認した、といえるかもしれません。

 比較的簡単に確認できること。

  1. 全国に支店を持ってる(で、不当利得返還請求訴訟では開廷表にでてくることを確認できる)あの大規模弁護士法人が労働訴訟で代理人になってる事例が見つからない
  2. 賃金請求/残業代請求など、残業代の請求を基幹とする請求が増えているわけでもない

あの事務所はウェブで言うほどやってない(またはその逆)、ということはデータを蓄積すると、うっすら見えてきます。雨後の筍のように増えた残業代請求業務をかたるウェブサイトも、結局は訴訟を顕著に増やすほどまじめなものじゃない(過払いバブルの幻影をまだ追ってるんでしょうか)ことが見えてきました。その一方で例年見かける代理人の方も、ちゃんとおられます。

※もっとも、コンスタントに訴訟代理を務めておられるから仕事ぶりが真っ当だ、とは言えませんので、もしお客さまにそうした先生方の誰かを紹介せねばならないときには訴訟記録を複数閲覧してから、ということにしましょうか。

情報は集めて束ねて整頓して公開するか保有をほのめかす(笑)と自ずから価値が出るもの。5年間百数十件の開廷表調査記録を斜め読みしていると、あの学校法人は毎年従業員と揉めてるな、などといったこともわかってきます。当地では、被告側でコンスタントにお見かけする企業を挙げるとしたらこの学校法人なのかもしれません。労働事案と非労働事案、地裁と簡裁で同時に被告側になっていたりする会社もあるので、開廷表調査が信用調査につながることもありそうです。

あまりおおっぴらに言うのもどうかと思いますが、今後は開廷表調査と同時に『特定の会社が訴訟当事者になっているかの調査』を請け負ってもいいのかもしれません。

2.話す/午後

 秋になって気温が下がり、モバイルルータとスマートフォン(の、ようなもの。SIMカードはモバイルルータに挿しっぱなしで、それ自体では電話をかけられない)でVPN接続を維持しやすい季節になったようです。スマホが落ちなくなりました。

先月まではいつのまにやら電源が落ちてたんですが(苦笑)

 補助者さまの車で移動中、スマホからノクターンのオルゴールが流れます。

あまり仕事したくなさそうな着信音ですが、当事務所のIP電話への着信=労働関係のウェブサイトに掲出してある電話番号への着信はVPN接続が維持されていてオペレータが対応できるなら、事務所外でも通話できます。5分ほどの対応を終えて、運転席の彼女の反応を伺います。

「…いいと思います」

最近補助者さまには、僕の電話の対応に対して継続的に不満の意を表明されていたのです。いくら無料相談希望者が多くても、初っ端からバッサリ斬りすぎじゃないか、と。

そうしたわけで。

今月を電話応対品質向上月間とすることに決めており、先月までよりはいささかましな応対になっている…かもしれないというわけで。具体的には給料未払いについて聞きたいが、と言われた際に

  • 「こちらでは電話での無料相談はありませんが、有料相談のご予約をされますか」(希望しないなら直ちに終話)

と応じるのをいったんやめて、

  • 「お話を聞いた結果、有料相談やご依頼をおすすめするかもしれませんがよろしいですか」(それさえ応諾されなければ早めに終話)

として数分は話を聞いてみることにしています。

※ウェブはきれいだが訴訟代理はイマイチなローファームなら、無料相談と言いかねないレベルまで品質を上げたかもしれませんよ(遠い目)

ある程度ちゃんとした方の場合は、上記の問いかけには一応応じてきます。

逆に、最初から無料相談にしか関心のない人は

  1. 2秒弱、黙り込む
  2. 返答する声のトーンが落ちる
  3. 適当に承諾する

といった対応が返ってくることもわかりました。より穏やかな選別に移行しただけだ、と言われればそうなんですが、月内はやさしい応対を心がけますとも(遠~い目)

3.考える/午後

 おやつの時間。

今日の補助者さまとの話題は、本県内の同業者さんのウェブサイトです。僕のところを含め5つほどのサイトを見比べながら、あれこれ勝手なことを言い合っています。

  • このサイトはどこかの法律事務所のに似てる、とか
  • このサイトの経営者なら、うまく持ち上げれば気分良く仕事しそう、とか
  • このサイトの事務所に出せるのは安さ重視の不動産登記だけ、とか。

そうして見比べてみると…最上層のインデックスページ、しかもファーストビューに

『ここは、旅する代書やさんのウェブサイトです』

などと言ってるのは僕んとこだけだ、ということがよくわかります(笑)

事務所の優越性をアピールする文章もなければ笑顔な家族のイメージも頼もしげな本職の写真もない、それどころか電話番号すら載せてない、ということも(爆)

なんとも営業精神の欠けたサイトではあるのですが、なぜか今月は10日間で21件の新しいお問い合わせが入っています。

先月と比べてサイトへのアクセス件数はほぼ横ばいです。先月一ヶ月間での問い合わせ件数は十数件台にとどまっており、これまで一ヶ月あたり30件を超えることがなかったのでこれは明らかに異常です。実は、

  • アベノミクスなんてない
  • アベノミクスなんてウソ
  • 寝ぼけた人が見間違えた(以下略)

そうした経緯で労働相談だけが増えている…というわけでもなく、民事法律扶助を適用する無料法律相談(給料未払い)もあれば登記のご依頼も複数入ってきている、と。

これはウェブで商売している同業者さんに聞いてみたいところです。

先生のところも、五十代より上の方からのウェブ経由での新件が増えていますか?

スマホの普及で「わからないことや欲しいものはとりあえず検索してみる」という振る舞いがとても活発になり、それがPCを利用しての検索に波及して、これまでより高齢な方々がいきなり問い合わせをかけてくる、というパターンが増えているように見えるのです。

だとすると。

ここ1~2年で、ちゃんとしたウェブサイト(レスポンシブデザインを必須とする)を保有して検索エンジン対策をしている同業者さんはわりと稼げるようになるのかもしれません。

という予測はしますが、自分がそうした時流に乗れないこともよく自覚しておりますので、こんな企画を立ち上げてみようと思っています。


○いそがないご依頼うけつけがかり(仮称)

…ああ、もうダメだ、と思われた読者さんがきっと複数おられるかもしれません。

この事務所では普通に受けるが一般的にはそうでないご依頼のうち、「少額・定型的で、緊急性のない裁判事務」を思い切り安価に受けると言い出したらどうか?という発想です。補助者さまのお考えはもう少し過激です。

●訴訟費用額確定処分受付センター(仮称)

にすればよい、というのです。あまりにも儲からなさすぎるからやめようね、あと受付センターとか相談センターとか単一事務所のくせに豪語するのダサいから。と応じました。

サービスを始めるときには他の依頼類型も含むはずですが、訴訟費用額確定処分に関しては次のようなことができないか、と考えています。

  1. 訴訟費用額確定処分申立書の作成の依頼受託を目指す。
  2. 報酬は簡裁で判決確定したもの3千円、地裁6千円、高裁9千円とする。
  3. 受託範囲は名古屋のほか、東京~大阪間各地裁本庁と、同所在地の簡裁。
  4. 毎月一回依頼の締め切り日を設け、納期を一律でその3週間~1ヶ月後に設定する。
  5. 一定条件下で、受託時の本人確認を簡略化する。判決正本記載の住所氏名での依頼であれば面談を要しない、等。
  6. 依頼に際して要する訴訟記録の閲覧は上記費用で当然に行う。
  7. 上記受託範囲内であれば交通費は不要とする。

当事務所のような零細事務所の場合、結論が見えていてゆっくりいつでもできる仕事はそれ自体歓迎できるものです。だからといってその辺に生えている事務所のように抵当権抹消代行2980円、とかいうのは、未来がなさすぎます。

補助者さまがそうした安さ強調だけの業務をあからさまに軽蔑しておられるようだ、というのも結構気にしています(笑)

だったら、他の人はまずやらないだろうし強制執行への発展も期待できるこうした仕事はどうでしょう。納期を長めに設定し、作業開始時期は統一してしまう、定期的に行う出張は活用し、その範囲をサービス提供範囲にする、もちろんウェブサイトには、自分でページを追加する、ということだと赤字が生じる余地がありません。

補助者さまはこれを、「前から考えていた」と恐ろしげなことをおっしゃるのです。

訴訟費用額確定処分のご依頼だけ受ける、ってのはちょっと(笑)

しかしながら、まじめに考えれば?受託時の本人確認を面談による依頼類型としてなら、少額訴訟の訴状・支払督促申立書作成もこうしたシステムに載せられそうな気がします。

あとは、適当な名前をこのサービスにつけてあげたいところです。なるべく営業熱心さを感じさせないネーミングがよさそうです。

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