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2013年10月

金の斧・銀の斧/酒の斧

二ヶ月ほどまえのこと。先ごろ無事に終了した新潟県での研修の打ち合わせに行く計画を詰めておりました。講師の仕事は北東北三県社労士会の研修で秋田に出かけて以来、2年ぶりです。

業界団体の研修で県外から講師に出かけるからといって、通常は主催者側でご担当の方との面談どころか打ち合わせすら(以下略)という実情はありますので、これは僕が僕自身の作業品質を落とさないために勝手に行くものであり、とうぜん交通費も自腹、ということで最初から青春18きっぷ利用を前提にしておりましたところ…

ご担当の研修部の先生から、こんな提案を受けました。

  • 交通費として●万円余が(こちらから申し出れば)本会から支払われるが、新幹線で来てはどうか

と。おお、これはまさに!

リアルイソップ童話だ(笑)

ならば。この提案(金の斧)を拒否ると銀の斧(たぶん高速バスかなにか)の再提案がなされ、それも蹴ったらベストな結果にたどり着くに違いない、と思ってご辞退申し上げたそのご提案、帰ってきたお返事は

  • そうすると思った

ですと!(愕然)

そうしたこともありまして普通列車を乗り継いで訪れた新潟はそれなりに遠く、駅の改札口で待っていたのは素敵な女神さまではないことは上記の展開から覚悟できておりましたが、今となっては笑い話であります。もちろん打ち合わせの時間まで含めて、充実したやりとりを行わせていただきましたとも。

ただ、10月初旬に実施したその次の回の打ち合わせ=秋の乗り放題パスを利用できる週末を狙って設定した自腹出張では、鉄というより鋼の斧を使わせてもらうことにしました。新潟への最終行程である新井-新潟間で特急用車両を利用した快速くびき野号を使うことにし、到着時間を2時間ほど繰り下げてもらったのです。一日3本しか走らないこの快速で新潟県内を一気に突っ切って新潟までいける代わりに、同地での打ち合わせは夜8時から、ということにはなったのですが。

そうまでやっての研修だったのですが、さて受講者のみなさまには早口ですみませんでした、と改めて申し上げます。内容についてはきっと評価がいろいろ分かれるものだったと思います。懇親会に出られたか否かで得られた情報の質と量が異なるものでもあったはずですが…これは、そうした部分がなければつまらないですからね。

また、打ち合わせ時から手弁当でご参加いただいた先生方にはあらためてお礼申し上げます。皆さま名古屋にお越しの際には、個性的な串焼きやさんかお魚のおいしい天ぷら屋さん、または当地とはなんの関係もないが美味しいタイ料理のお店にご招待しますので遠い約束として覚えておいていただければありがたいです(笑)

で、本日。

ご担当の先生から、金の斧でも銀の斧でもない贈り物がとどきました。

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これなら金の斧や銀の斧がなくても、シアワセになれそうな気がします。

全出張日程を終了しました

20時30分に待ち合わせをしていた新橋のこの店に、10分ほど遅れて到着となりました。

全出張日程を終了しました

こちらで簡単な打ち合わせを終えて、すべての出張日程は終了、となりました。

23時00分発のドリームとよた1号3番C席に落ち着いて、今回の出張もおしまいです。

まだなんらかのイベントは用意されているようです。
本日、東名集中工事の期間中です(苦笑)

少しは電車にも、ということで

12時05分新潟駅発池袋行きのバスを予約しています。

少し早く、というより夜逃げのように旅館を出て、両津5時30分発のフェリーに乗ったのは、お天気がよければ船上で日の出が見られると思ったから。久しぶりに見る海上の日の出に加えて、一足先に見る冬の星空を楽しむ旅になりました。

少しは電車にも、ということで

新潟に着いたのは8時。せっかくですのでバスが出るまで電車に乗りたいな、とあれこれ見繕ったところ、8時24分発のMaxときに乗れば燕三条ー吉田ー弥彦と回って、いい時間に新潟へ戻れることがわかりました。

…じゃあ、これ採用♪

少しは電車にも、ということで

次の仕事は夕方からです。
12時までが僕の新潟の休日、ということにします。

少しは電車にも、ということで

ねがいという名のバス停へ

ねがいという名のバス停へ

両津発15時15分内海府線のバスは、佐渡島の北東岸を回って終点の岩谷口で海府線のバスに接続します。これにより、バスで佐渡島北岸を回ってくることができます。

・一日に二便だけですが(笑)
・土曜休日だけですが(汗)

第一項だけなら当ブログではよくある展開なんですが、第二項が加わるともう飛びつかずにはいられなくなります。

そんなわけで、バスに乗りにやってきました。
出発から30分ほどで乗客がほかにいなくなり、さらに数分で車線が一車線になり、いつの間にやら離合困難区間に突入します。小さな漁港に立ち寄ってはドア扱いせずに通り過ぎる、運転手さんとの二人旅です。

ねがいという名のバス停へ

願、という小さな集落を過ぎたのは16時半過ぎだったでしょうか。僕の勝手な願いも叶ったようで、日本海の夕日が見えてきました。満足です。

ねがいという名のバス停へ

今回も、いい旅でした、と締めて終わるのは少々はやい状況です。

明日は都内で打ち合わせが入っています!

(いったん) さようなら、新潟

昨日の研修は無事に終わり、懇親会で二日酔いになることもなく、久しぶりの休日を過ごすにはいい日曜日。

昼過ぎの船で新潟を離れることにしました。

(いったん)<br />
 さようなら、新潟

12時35分発両津行きおおさど丸で。

…佐渡での休日もいいかな、と思ってしまったので。

手元にあるのは『トキめき佐渡・にいがたパス』佐渡島内のバスと新潟周辺のJR乗り放題に新潟ー両津のフェリー往復がついています。

太平洋から日本海へ

そろそろ出発しようかというタイミングで、電話が入りました。

『愛知県警の●●●です』
心当たりを三つ四つ数えつつ、まずは正直に現状をお伝えしてみます。

『これから日本海方面に旅立ちますので、また別の折にでも』

お聞きした声はどう聞いてもご同業の先生の声でしたので、別段支障はなかったかと思います。

今日も平和な当事務所。明日は新潟で講師の仕事が入っています。台風直撃で研修中止、という展開も懸念されましたが、どうやら大丈夫そうです。

名古屋を出たバスは多治見あたりで雨が止み、分水嶺を越えたところで青空が見えてきました。阿智パーキングエリアで最初の休憩です。

太平洋から日本海へ

少々帰りが遅くなるようで

昼間みていた名古屋-新潟線のバス予約状況。

明日の名古屋発は昼間の便が△(残席わずか)、夜行便が△となっていました。

もうしばらく迷っていいや、と出かけて帰って仕事して、夜。

夜行便で×の印が出ています。やれおそろし、とばかりに昼間の便の予約を入れて、なんとか窓際の席がとれました。

引き替えに、朝の東京方面への予約を取り消します。

明日から新潟へ出張なのです。8月下旬・10月初旬の打ち合わせでは普通列車乗り放題タイプのきっぷが利用できていましたが(というより、利用できる時期に打ち合わせを設定していましたが!)こうしたものが使えませんで…なんだか安直なルートに流れた気がします。

だって名古屋-新潟ってバスならたったの7時間なんですよ!普通列車なら10時間は余裕でかかるのに(笑)

帰りは関東で調査やら打ち合わせが入りましたので、これを28日に集中させて…と。

28日の夜行バスで、名古屋に帰ってくるように旅程を組み立てました。29日昼前に、法律扶助での無料相談が入っているのでこれ以上後ろに日程をずらすことができません。

このほかにも複数のお客さまのご依頼や台風の進路や自分が行きたいところ等々、あれこれの希望願望欲望をうまく紡いで日程を組むのがこの仕事の難しくも楽しい部分なんですが…。

言ってしまえば基本早いもん勝ち、でも信じた者が必ず救われるわけではない、ということで、正面切ってなにかをおすすめすることも難しい。自分でもできますよという選択肢を示してはいますが、それは制度上そう言わねばならないからだ、という部分に気づけ、と念じていても届かない人には届きません。残念なことだな、と思います。

※誤解のないように申しますと、今日相談にこられたお客さまへの提案にはそうした裏側の意志は込めてませんのでご安心を。

さて、明日はゆっくり、昼過ぎに出発です。行きがけに裁判所に寄って調査をすれば一週間分の労働事件の開廷表調査が済むことになるのですが、今次調査では簡裁の期日全体の顕著な減少が目につきます。労働事件もしっかりと減っており、この四日間で一件も検出できておりません。

困りました。

簡易援助の申し込みをしたら…法テラスから電話が(汗)

民事法律扶助の相談を受けられた方々のうち、どれくらいが簡易援助の制度を利用されるのか、僕は聞いたことがありません。おそらくはそう頻繁にはないものだと思っています。

簡易援助は、民事法律扶助による無料法律相談=法律相談援助を受けられた方に対して、

  1. 本人名義で出すことができ
  2. 法律相談の時間中に作成できる書類を交付することが
  3. 紛争の解決に資すると(当事務所にあっては、僕が)認めた場合に

そうした書類を直ちに作成・交付することで、相談にこられたお客さまと法テラスから各2000円ずつの報酬をもらっていい、という制度です。

で、いったいどういった書類が簡易援助の趣旨に適するのか、そしてなにより

司法書士がそういった書類を作ってお客さまに渡してお金もらう、というのは行政書士法には抵触しないのか(苦笑)、あれこれ考えてきたところ…どうやら時間内で作れる一枚物の書類でおそらく紛争解決に資するものであるぞ、と思える相談に巡り会ったのです。

で、相談の記録に作成した書類を添えて法テラス地方事務所にファクスを送ったのは日曜日。

きっちり月曜日のうちに、電話がかかってきました(がーん!)

聞けば今回のご連絡、やっぱり簡易援助をつけたご相談に関するものでした(大汗)

「私選受任の欄にチェックをされておられますが」

…は?

法テラス事務職員女史の着眼点は、僕が気にした箇所とは違っていたようです。

「今回私選受任にされるということですので、確認書を提出してください」

…ですって。

私選受任というのは法律扶助制度による無料法律相談を受けたあと、相談にこられたお客さまが僕に直接ご依頼をくださり、法律扶助の制度の外で契約して報酬を決めること。今回は相談後ただちにご依頼を受けてしまうことになったのでそうした記載にしたのですが、それがよくなかったようなのです。

よくなかった、というよりは私選受任の確認書を添付して申請をかけ、承認をとるようにしてほしい、と。

で、結論。

簡易援助の申し込みそのものには、なんの支障もございませんでした。めでたしめでたし。


さて、そうすると?

今回の書類作成はお客さまから話を聞きながらサクサク起案してちょっとした計算をしてその金額を記入して、というもので作成時間約10分。

無線LANの調子が悪くて印刷指示のコマンドを発行してからプリントアウトされるまでがもう10分(苦笑)。これは無視していいでしょう。

労働紛争に関する法律相談で、このくらいの時間(10分ですよ。20分ではありません)で作れる書類は何があるでしょう?

訴訟費用額確定処分申立書とか作っちまったらぶっ飛ばされそうな気がします。これはやめておこうね、と昨日、補助者さまと打ち合わせを済ませました。僕と彼女が分担して一気に作ってしまえばできるんですが…これは裁判書類そのものです。

解雇無効を通告するわけにはいきません。これは司法書士による相談は不可であるぞよ、という研修教材を一昨日出荷したばかりです。

よさそうなのは残業代がらみ。時効消滅をふせぐための催告書は出せそうです。金額を計算することは必ずしも求められていないので、請求する期間の記載以外は定型的です。

ただし、うっかり書類おくって証拠隠滅を招くのは間抜けです。

シンプルに未払い賃金の請求はどうでしょう?

計算が適切にできれば…結構ありそうです。月給・日給・時給別にワークシートを作って必死に勤怠データを入力すれば、それ以外の部分は定型的です。

解雇予告手当の請求書はどうでしょう?

これは平均賃金が計算できれば、それ以外の部分は定型的です。

そうやって考えると…使える部分が結構あるのかもしれません。もともと当事務所で無料の法律相談を受けられる方は、基本的に有料でもいいけれど要件にあてはまるから無料になっている、というだけ(最初から無料相談希望の方がほとんどいない)ので、オプションで書類一枚つくって2100円、というくらいであればご負担いただけそうな気がします。

いっそ『簡易援助をご存じですか?-シンプルな書類なら即興で作ります-』

みたいなページを作ってみようかな。そうしたことができる点で、行政書士・社労士だけの人より司法書士って便利だよな、と思ってしまったりします。

さて、友紀さんには久しぶりのコメント、ありがとうございました。今回お作りした書類は僕の職印を打ってあるので簡易援助でお作りするものにはできないんですが…せめて適時に適切な有料相談を経て状況をよくする、ってことにも意味があるとわかってくださる方がもう少し増えるといいんですがねぇ。

で、そうした相談が多数回に渡る方にはこちらも他の方より積極的に関与するのに(笑)

ふつうの仕事に、戻らなきゃ

机のうえに積んだ書類を見下ろして、ニタリと笑ってみる日曜日の夜。

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わしづかみにして、ゴミ箱にたたき込みます。スナップを効かせて。

どごんす!

ずいぶん気持ちのいい音がして、ここ5週ほど僕の週末の大部分の時間を費やしてきた仕事が…研修教材の作成が終わりました。

100枚を超えるだけあって、なかなか重たい音がしたことであります。

さきほど校正を終えた印刷用配布物を、研修部の担当者さんにお送りしたところです。

厳密には電子媒体で配布する資料の作成が残っているのですが、これは既存の申し立て書類や判決から秘密にかかわる部分を隠したり少し変えたりするだけで、執筆作業としては完了、ということになりました。

これはなにかにしないのか、と補助者さまがお尋ねです。

せっかくこれだけ作ったのだから、研修以外の何かに使わないともったいないのでは、とも。

…悪くはない発想です。情報商材として一部200円で売るとか(笑)

-どこかの業界団体が作成した教科書のホンネ・行間・裏を詳細に解説!これであの教科書もより美味しく使えるようになる、実務直結型の私家版副読本。マクロ言語なんかいらない残業代作成ソフト付き-

とか、わかる人にしかわからないようなタイトルでもつけたら、5部か6部くらい売れませんかね(遠い目)

冗談はさておいて。テキストベースで200KB、つまり当事務所ウェブサイトの大規模コンテンツ二つ分ある文字情報がオリジナルな状態でできあがっています。これを死蔵するのはちょっともったいなさすぎです。

順当で手っ取り早いのは適当に整形してウェブにさらし、検索エンジン対策にする→数ヶ月後の依頼誘致につなげる、といういつものパターンです。同じ教材を使い回して職業的研修講師をやる趣味はないので、とりあえずこの路線でいくのがいいかな、と思っています。


ともかく、普通の仕事以外で今年最大の仕事が終わったことを喜びましょう。

普通の仕事が、例によって待ち行列を形成しつつあります。さっそく明日一件、労働審判手続申立書を出してしまわなければいけない状況になりました。このほか現地調査が複数、訴状が一件、その他の申立書類作成が複数、とまぁ、ずいぶん楽しげなことになっています。

それでもこの週末から徐々に作業は進みつつあり、今日は相談室にデスクトップPCを設置してLANに加入させ、書類を即時に起案・印刷して簡易援助(法律扶助による無料法律相談中に作れる相談者本人名義の書類作成をおこなうもの)をおこなう初めての案件を扱うことができました。

さらに、ピンクでキュートで有能な助っ人が実戦配備されています。

全自動洗濯機さんが、こんなにも朝の余裕時間をつくりだしてくれるなんて…知りませんでした。今回の研修教材作成がなんとか週末(正確には日曜日の夜)に終わったのは、補助者さまと洗濯機さんのおかげです。ありがたくて敬称略にはできません。

仕事はたまっていますが、今月中になんとかできるはずです。

あれ、何週間か前に抵当権設定登記のご依頼がもらえる話があったはずなんだけど、どこかに逝ってしまったのかな(汗)

さぁて、どうしましょう

今月はすでに大阪・東京への出張を終えました。今月の出張日程で残っているのは、久しぶりの出張先=新潟県です。一昨年には長岡までの出張があったところ、このたび晴れて県庁所在地進出となりました。

この出張で10月25・26日は新潟泊となります。

問題はその前後です(笑)

肝心な用事は10月26日午後~夜にあるため、同地で一泊して27日は自由、ということになっています。

折しも、というべきでしょうか。

週に1回だけの新日本海フェリーの苫小牧-秋田-新潟経由敦賀行きの末端区間…新潟-敦賀間は、10月27日の日曜日に運航というスケジュールです。日曜夕方新潟発、月曜朝敦賀着、そういう旅ができる、と。関西方面で仕事して帰ってくるのもいいかもしれません。

帰りのお天気にもよりますが、この航路で海に面した一等船室=ステートルームBの和室を使うのは快適だ、ということはもう知っています。

実はこの便、これも一昨年なのですが秋田県に社労士の研修の講師に行くときに、往路で利用できたのです。これは前日朝に敦賀を出て、当日朝に秋田着、というパターンで。この時期は個室を一人で貸し切りにできますので、仕事が多くても安心♪ということになっています。僕にしてみれば新幹線や飛行機の狭い座席に押し込められるよりずっと合理的な選択なんですが、ほとんどの人にご理解いただけないのが残念です。

もしこの航路を使っていいとすると。27日は夕方まで新潟県内で過ごせる、ということになります。

当然ながら、東京に出る、というパターンもありです。いつも通りに国会図書館で書見ができます。この場合も27日午後まで新潟県内にいてOK,ということになります。

さすがに新潟県内で出張相談ご希望のお客さまが現れることはないかと思うのですが…実は年に1~2回は何かのお問い合わせはいただいています。案外、大きな声で出張相談のご用はありませんか、と叫んだら何かあるかもしれません。

まぁ、今回はそれは控えることにします。

佐渡にはまだ行ったことがない、という僕にとっては非常に大きな問題があって、これを解決する必要があるかもしれないので(遠い目)

『違法とは扱わない』-ある勝訴判決から-

  • ひさしぶりに少額訴訟の書類をつくりました。
  • 当たり前のように、勝訴判決がでました。
  • 請求のなかには、残業代が含まれています。

…今日は、その端数の話です。

労働時間の計算にあたって認識するべき一時間は60分からなり、時間外労働時間の割増率は1.25、賃金は時に時給や日給や月給で定められている…とすると、未払いの賃金や残業代の計算に当たってどこかで円未満の端数がでてきます。

ではその端数をどうするか?

さまざまな(おそらく初心者向けの)実務書では旧労働省通達(昭和63年基発150号)を根拠に時間当たり賃金額やら毎月の支給額やら何カ所かで四捨五入的な操作をすればよい、という表現で処理方針が示されています。しかしこの通達の原文を読むと、これは単に「違法とは扱わない」と述べているにすぎません。

ところで通常は、違法とは扱わない、という表現はどういう時につかうでしょう?

  1. 歩行者が道路の左側歩いても、違法とは扱わない(まぁ、好ましくはないかもしれませんが)
  2. 自動車が道路の右側走っても、違法とは扱わない(これは違法ではないかと…そう扱ってよ危ないから)
  3. ヒマな代書人が平日昼間に昼寝しても、違法とは扱わない(余計なお世話だ!)
  4. 深夜人通りのない歩道の隅で、酔っぱらいが立ち●●しても、違法とは扱わない(頼むから、見ないふりしてやってくれ)

このようにあれこれ考えてみると、やっぱり「違法とは扱わない」という表現がふさわしいのは、そこで判断される対象がどこか違法性を帯びて見える場合、でありそうです。

よって上記3.は明らかに用例として不適切です!平日昼間の昼寝に違法性は皆無です!

冗談はさておいて。そうすると、上記の通達で描写されている端数切り上げ等の処理は、むしろ違法性を帯びているからわざわざ「(会社側を、労基署側が取り締まるに際しては)違法とはしない」ということにしてもらってるだけで、未払いの残業代を請求する労働者側が同通達によって端数処理を正当化するのは変ではないか、とも思うのです。

…で、原則通りにやってみるわけですよ。

あきらかに判決を狙えそうな、シンプルな、でも端数計算を要する残業代請求を、少額訴訟で。

ここで原則通りに、というのは通常の労働時間1時間あたりの賃金額を円未満は少数第3位まで計算し、労働時間数は当然1分単位で積算、各月ごとの請求額を算出した時点で、50銭以上を切り上げ、それ未満を切り捨てる、という計算方法です。

これは通貨の単位および貨幣の発行等に関する法律第3条によるもので、訴状にも「そうやって計算した」と根拠条文を明示してみたところ。

しっかりとそのように、全面勝訴の判決がでてきたわけですよ。

ただこの手法の難点は、そのように解説している実務書がないという点(苦笑)

平日昼間寝てるらしい怪しい代書人がブログで書いてるより、きっと忙しい大先生が書いてる実務書のほうが信頼できる、というごく常識的なご判断を諸先生方はなさるわけで、いまのところ僕の主張は正当性の高い冗談、の域を超えてないようにも思われます。まぁ、やればできることはわかったので僕のところではほそぼそと正確にやっていこうと思います。

もちろんこうした重箱の隅をつつくような情報は研修で提供することはありません。

ただ、頭の体操としてはおもしろいんですがね。こういうの。

ところが、最近になって上記の通達によらず、賃金について通貨の単位および貨幣の発行等に関する法律第3条によって端数処理をすることを是とする本が出てきました。

ごらんのとおり賃金計算の本ではなく、企業倒産時の未払賃金立替払事業について詳細な解説を加えた実務書で、今年春に出たものです。

これは現在我が国で未払賃金立替払事業をいちばん詳しく解説した事実上唯一の良書で、この意味で今回準備している研修でもおすすめの参考文献の一つに選定しています(といっても教材の片隅に推薦文を書いておくだけにしておきます。思い入れたっぷりにおすすめすることはありませんのでご安心を)。

僕はこの本、倒産間際の会社に食い下がるのに使うでしょうが、多くの司法書士さんたちは法人破産への関与に際してごらんになる…のでしょうか。というより、ご覧下さい。

この書物にはっきり書いてあって、ありがたかったこと。

まず、残業代も定期賃金の一種として、立替払いの対象になる賃金に該当するということ。だったらつぶれかけの会社にも、場合によっては残業代請求の訴訟起こしていいかも、と思えてきます。倒産後は立替払いを当て込んでことを起こせばよいので。

つぎに、解雇無効を争って係争中に会社が倒産した場合の扱い。

これは訴訟をへて欠席判決を除く判決や和解で、未払いの期間と賃金であることを明らかにできた部分については立替払いの対象となる、ということ。

…それぞれリクツで考えりゃそうなるとは思えたのですが、ちょっと恐くて口にできなかった部分にちゃんとOKを出していただけました。ごちそうさまでした♪と申し上げたい気分です。

さてそうすると。通常訴訟によるか労働審判手続によるかはさておいて、つぶれかけの会社に対しても未払いの賃金・残業代の額を裁判手続きによって確定しておく、場合によってはあえて解雇無効を争う、ということはこれまでより魅力的にみえてきます。少なくとも労働者が法的に労働契約上の地位を有している=離職していない条件下で会社が倒産してくれれば、倒産までに退職済みの労働者とちがって確実に未払い賃金立替払い事業の適用対象になるわけですから。

まぁ冗談のような可能性ではありますが…

違法では、ありませんから。

第5次開廷表調査の日程について

ことしも当事務所恒例の、開廷表調査の季節がやってまいりました。すずきしんたろう事務所第5次開廷表調査を実施します。

数年前に支部研修の講師のご依頼をいただいて、「そういえば地元の裁判所で労働関係の訴訟って、実際どのくらい係属しているんだろう?」といった素朴な関心でスタートさせたこの調査、手法はいたって単純です。

一ヶ月から二週間程度の期間を定めて名古屋簡裁・地裁・高裁の開廷表を毎日調べ、事件名が労働関係(賃金・残業代・地位確認など)である訴訟の事件名・事件番号その他のデータをストックし、気が向いた事案は訴訟記録を閲覧する、というものです。

この4年で、調査は5回目を迎えました。2回目以降は実施時期を10月にして、当事務所の年中行事として定着しつつあります。

…馬鹿かお前は?と思われた同業者のみなさま。

昨年に引き続いてあなたのほうが健全です(笑)

ただ、継続は力なりといいましょうか。捕捉した労働訴訟のデータのストックが120件を超えていることに気づきました。すべての訴訟記録はまだ保存期間内ですので、裁判所に行って閲覧をかければ結構深い情報に接することができます。その気になればこれを丹念に整理して、単行本が一冊書けるかもしれません。

自分でそれをやらないまでも、社会統計学か法社会学の修士論文の題材に困った哀れな大学院生、程度のキャラクターにならいくらかの値段で売りつけられそうなデータです。

あ、もちろん冗談です。冗談ですから。

この調査、昨年は10月の一ヶ月間にわたってデータをとりましたが、今年は調査期間を10月21日から11月1日と定めました。

過払いバブルの完全崩壊とそれをうけて迷走しつつある弁護士司法書士の増加による残業代請求専門事務所の勃興が、どれだけ実際の訴訟の増加につながっているか、これが今回の調査で読み取りたい情報なのです。

これが有意に増えてなければ、連中がやってる残業代請求は『金儲け目当ての過払い金返還請求の続き』と推定できるでしょう。過払いのときも、訴訟が面倒だからと適当な裁判外和解で落としていた軟派な同業者さんはいっぱいおられたはずです。

さて、もしそうだったら。

こんどの研修では経営側に講義の傾向を振ってみようと思ってるのですが(この業界、労働分野の研修ではまだ労働側と経営側に講師をわけられるほど講師層に厚みはないと考えています)、全国対応を標榜する残業代請求専門の事務所から受講者の先生方の関与先企業が残業代の請求をうけたとしても

残業代請求とはいえ、どうせ金儲けであって世の中をよくする営みではないのだから、いっそ企業側の代理人について適当に値切りなさい。皆さんの過払い金返還請求を粘り強く受けて立った消費者金融側担当者の言動をヒントにして(笑)

というお話をしようか…ちょっと考えています。

これは冗談ではなく、金儲けの対象としてみた場合の過払い金返還請求と残業代請求には結構似かよったところがある一方、これをよく研究することで今後はむしろ残業代請求を受けて立つ側=企業側での関与の可能性を増やせるのではないか、と考えています。

もちろん自分ではやりませんが、研修テーマとしてはウケる可能性が高いか、と。攻撃側で経験を積んだものを防御に転用しているだけで、実質的には表裏一体なのです。そして目指すところは攻撃であれ防御であれ、平和の実現と維持であることに違いはありません(遠い目)

…え、武器商人もそんなことを言うもんだ、って?

アナタ次第の出張相談

アナタ次第の出張相談

国会図書館への入館には、一時利用者としてカードの発行を受ける手続きが必要です。

それに手間取っておられるのでしょうか。館外に着いた、というお客さまを待って、新館一階喫茶室でのんびりアイスコーヒーを楽しんでいます。誰もいないです。

…登記の書類と印鑑持ってきて、と頼んだだけなんです。

これらが禁制品になった、ということではないはずです(汗)

予定より45分ほど遅れて打ち合わせを終了した後で。

一時利用の手続きに支障でもあるのか、と考えて、午後のお客さまには少々早めにお越しいただくようご案内し、早着されても館内にいるので対応可能、と付け加えました。

で、午後のお客さま。
予定より40分ほど早く、到着のご連絡をくださいました。

世の中って、きっとどこかでバランスが取れてるものなんでしょうよ(遠い目)

ただ、個々に生じる偏りを吸収して柔軟に対応しやすい出張相談場所が国会図書館、ということなんです。前後の予定と干渉しなければ、仕事の資料を探していればいいので。

なんとか午後の相談は終わり、なんとか17時16分東京発熱海行きの普通列車に間に合いました。
この列車は沼津19時32分発浜松行きのホームライナー浜松行きに乗り継げる、最後の列車です。

つまり、夕食の時間は取れません…きわめて順当な展開として。

列車は国府津を過ぎて、グリーン車には誰もいなくなりました。
東京駅でなんとか買えた、お弁当をつかうとしましょう。

アナタ次第の出張相談

さて、上野の依頼者さんには昨日も時間通りお越しいただき、ありがとうございました。なんだかもう、ただそれだけで素晴らしいです(笑)

群馬で、12 系に乗ろう( 違うって?)

群馬で、12<br />
 系に乗ろう(<br />
 違うって?)
長岡からの普通列車でやってきた、昼下がりの水上駅。

駅のはずれにいるD51の周りに観光客がいるのはどうでもいいとして…

12系客車が5両、となりのホームにつけています!

学生時代には各地の夜行急行でお世話になった青い車体が、高崎行きの方向幕を出してそこにいます!

これは乗りたい!
かなり乗りたい!

ハアハアしながら駅員さんに尋ねたところ、空席ありとの余裕の一言に加えて、こうも付け加えました。

今から(発車まで)2時間ほどあるんですが

…今日の相談は上野駅で夕方から。旅程を遅らすにしても1時間が限度です。

もう少し計画的に振る舞ってれば
12系に乗れたのに_(._.)_
ちなみに上越線水上ー高崎間の普通列車はロングシートの車両によくあたります。
なんだかお預けをくらった気分で、座席にはありつきました。

僕にとっての新潟名物

僕にとっての新潟名物
僕にとっての新潟名物
長野までに、今日の仕事を一つ終えることができました。

直江津行き普通列車は115系。二本木のスイッチバックまでに後ろの席には人がいなくなりました。

…窓開けちゃっても、いいタイミング♪

わーい、とばかりに窓を全開にします。

圧倒的に迫ってくる、風の音。
二拍ずつを次々に刻む、車輪の響き。
飛びのいては流れ去る、ススキの穂。

これですよ。
これが列車の旅ですよ…オールドファンの(笑)

ご機嫌なうちに、列車は新井に着きました。

ここからは485系の快速くびき野号に乗ってみたいのです。

旧国鉄型特急の世界を普通列車乗り放題のきっぷで満喫できるこの列車、僕にとっては新潟名物の一つ、であります。いっそ白いシートカバーの指定席を選んでもよかったかもしれません。

明日は上越線経由で東京へ。夕方都内で打ち合わせが入っています。

寄り道は、あまりできないようです。

列車が行くから降りてみる

列車が行くから降りてみる
妙に草深い駅に放り出されました。

中央本線原野駅は、木曽福島の一つ新宿寄りにあります。ここが、名古屋から臨時に延長された快速の終着駅なのです。駅の西側は野原というか原野というか、そうでなければ、山。

いい感じです。

ここで40分ほど次の列車を待ち、塩尻に向かうところです。

10日後に来る援軍

明日から出張です。打ち合わせ場所は5日に一カ所、6日から都内に入って2泊3日の日程です。

…と言っても、明日から利用できる秋の乗り放題パスを使って動くので宿泊費を含めても費用は1万5千円程度です。都内で3件出張相談・打ち合わせのご依頼をいただいたため、これらのお客さまの負担により自腹でどこかへ行っても全然OK♪になりました。

そのこと自体は大変ありがたいのですが、当然ながら来週も忙しくなりそうなのです。

先月は久しぶりにご依頼の受付を停めたりして対処していたところ、いよいよその程度では間に合わなくなってきましたので、思い切って有能な新戦力に来てもらうことにしました。

これです。

22年半つきあってきた東芝の二槽式洗濯機を置き換えることにしたのです。

近頃ようやく洗濯槽のベルトが鳴くようになってきたし、このさき水が冷たい季節になるし、そして何より今月も忙しいし教材も訴状も作らないといけないし登記の仕事もちゃんとあるし風呂水ポンプついてるし最寄りの家電量販店でも31005円で買えるしシャープだしピンクだし6kgだし、とあるようなないような根拠を見つけただけ列挙して、ようやく購入に踏み切ることができました。

ああよかった、研修の講師のご依頼を受けて(笑)なにか特別なイベントでもなければ、今年も…というより今の洗濯機が本当に壊れるまで購入見送りにしていたところです。

ところでこの洗濯機、お店にも配送センターにも在庫がない、と店員さんにそれはにこやかに言い渡されてしまいました。お品の到着は10月15日になるのだとか。来週出張から帰ってからの2週間が今月の多忙のピークであるはずなので、その後半をカバーしてくれるはずです。

今を去ること14年前。当時丁稚をしていた●●書士の事務所にいた同僚の家電品のこだわりは、

  • モーターは東芝。
  • 液晶はシャープ。

そう言っていたことを思い出します。彼に洗脳されたせいかはわかりませんが、東芝製の洗濯機をそれから14年、その当時使っていた携帯電話から四台続けてシャープ、確かにそういう選択になっています(汗)

当時の給与明細が残っていたので、これも研修の教材に使おうか考えています。

なにしろこのどうしようもないセンセイは、月給制条件下で週40時間を超える所定労働時間を設定し、さらに通常の労働時間の賃金額を下回る残業代しか払ってなかったんで。

論点になるんですよ、ええ論点にね(怒)。

冗談はさておいて。明日の中央本線名古屋口には、さわやかウォーキングに伴う臨時列車が運転されます。

まずそれで、木曽福島に向かうとしましょう。

アナタ次第の出張日程

アナタ次第の出張日程
久しぶりに、大阪市立図書館にやってきました。

先週明け時点で大阪での出張相談のご依頼は一件あるだけだったので、この予定を夕方に入れてもらってこのまま新しいご依頼がなければ大阪府立図書館で一日過ごすつもりだったのです。

その後、昨日になって相談の追加が確定したため、大阪市外にある府立図書館への訪問はお預けになりました。

この夏の宿題(の、やり残し!)と化した研修教材作成業務は、これから二週間が山場です。どこの図書館であれ、資料は見られるところで見る、ということにします。

もちろん移動中も資料を二冊読みながら、ということにして…新幹線は論外として近鉄特急で動く必要ないかな、と。

さらに資料と無関係な文庫本も一冊持っていて、今のところ資料の半分と文庫本の半分を読み終えました。

10月6・7日は東京への出張です。両日とも一件、すでに相談の予約を頂いているこの出張、もともとの目的は国会図書館での資料の収集でした。研修教材作成が最優先とはいいながら、ご依頼があれば多少日程をいじってもそれに飛びつかざるを得ないのです。

…結局忙しいのかそれは、と聞かれたら、答えに窮する状況ですね。

さて、今月も労働訴訟の裁判書類作成を、一件スタートさせることになりました。

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