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どこか不思議な数字たち

先ごろ送られてきた業界誌には、平成24年の取扱事件数が載っていました。

-ここで補助者さまに質問!

前提1。本県司法書士会の、この調査に対する提出会員数は1200名余。不動産の登記事件数は49万件弱とされています。会員お一人あたり、400件弱の扱い事件数。

前提2.昨年度当事務所の登記受託件数は、この数分の1(笑)。かなり10分の1に近い(泣)

前提3.当事務所の今月度裁判書類作成件数は、4件となる予定です。

では。民事事件の裁判書類作成関係業務の県内会員一人あたり年間取扱事件数はどれだけあると思いますか?

「ひとり1件弱。」

  • なにかを見切った様子で、補助者さまが答える夏の午後。
  • どこか冬の海のような瞳の色を、見たような気がします。

正解は一人あたり、年間で1.9件弱。補助者さまの冷たい推定(同業者のみなさま、教育不行き届きでごめんなさい)よりは若干ましな数値を示しています。絶対数では年間6千件余り、このほか簡裁訴訟代理7千件弱、裁判外和解約4万4千件、だそうです。

本県では裁判外和解の一人あたり受任件数が全国平均よりやや多い=大都市でそうした傾向がでるのは、債務整理やらなんやらの依頼を派手に集める大規模事務所が立地するからだと推測しますが、そのほかはこの分野で全国平均より大きく乖離してはいないように見えます。

さて、そうすると。我が事務所において民事事件裁判書類作成関係業務の件数は、業界&全国平均の約20倍の扱い高、とウェブサイトで言っていいのでしょうか?

嘘ではありません。広告規制に関する会則にも反してはおりません。でも。

なんだか冴えないビタミン剤や洗剤の効能PRみたいにも思えます…ミドリガメ350匹ぶんのビタミンC含有、とか当社比20倍の洗浄性能、などと真顔でうたう広告を見てしまったときの気分にもなれそうです。やめておきましょう。

この状態で当事務所を長良川の西側に引っ越したらどうでしょう?

三重・岐阜とも裁判書類民事事件の扱い高は単位会一つで年間400件内外のようですから、僕の事務所がたとえば年間50件の扱い高をもって引っ越したら、その県の扱い高の10%は当事務所♪と大言壮語することができるでしょうか(失笑)

もちろん冗談ですが、どんな分野であれ統計に影響させられるシェアがあることに気づかせてもらえる、というのは決して悪い気分ではありません。

ただ、僕のところのような零細事務所で一人あたり平均の20倍以上を扱ってる、ということは一部の事務所に扱い高が偏っている(破産申し立てを積極的にやるいくつかの事務所をあわせると、年間扱い高の大部分を占める、とか)可能性を推測させるのですが。

正直なところ、みんな案外やってるようでやってなかったのね裁判書類作成、という印象です。破産も個人再生も地裁本人訴訟も強制執行も(そしてもちろん簡裁本人訴訟や労働審判など、当事務所で扱う労働紛争関係業務の大部分も)みんな含んでこの件数、ですからね。

今回の取扱事件数集計表、ほかにも気になるところがいっぱいです。おやつの時間の話題にするには格好の資料です。

『その他の登記』。不動産・商業・法人・財団・債権譲渡・動産譲渡、これらではない登記で司法書士ができるもの…ということで個人向け業務としては夫婦財産契約とか立木登記あたりを考えましたが、ほかに何があるでしょうか?全国で1800件余のうち117件が釧路会で計上されています。本県では6件。

『国籍に関する書類作成』。全国336件のうち61件が岡山会。本県では19件。

『検察庁提出書類作成』。全国128件のうち44件が宮城県会。半数の単位会で扱い高が0なのに(愕然)

集計表の最後の項目は、『その他の業務』。全国3万8千件、うち6500件余が新潟県会で1位。2位の大阪会を2500件以上引き離しており、これは一つや二つの事務所が仕事を量産したら実現できるような数値ではありません。

一体これらの各単位会に、なにがあるんでしょう?

いっそ電話して聞いてみては、と楽しげに補助者さまがおっしゃいます。

その他の登記117件、にはちょっと興味があります。

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コメント

これは興味深い数字ですね。

この数字達を見ていると司法書士の仕事にはまだまだ可能性があるみたいで、受験生としては希望が持てます(笑)

釧路は漁業が有名だから、その他の登記117件は船舶登記か何かでしょうか?

ちなみに私はそれよりも検察庁提出書類作成の44件が一体なんなのか気になります(笑)

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