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かつてなく司法書士らしい一日

 先日のこと。ある金銭請求事件の被告となられたお客さまをエスコートして某裁判所への地下鉄出口を出たとたんに、メールが入りました。

 抵当権設定登記のご依頼です。わお♪

 何が起きたのか、とお尋ねのお客さまに(その方のご依頼が裁判事務であることはさておいて)、当事務所において抵当権設定登記のご依頼がいかに少なく、そしてお金になる素晴らしい依頼であるかを全力で説明し(だから裁判事務のお客さまにそれ言っちゃ駄目だってば)、かててくわえて

「今日のこの幸運をわけてあげましょう」

とまで申し上げて(だからいま一緒にいるお客さまは裁判事務のお客さまだって!)法廷に送り出したら…

 適切な対原告反対尋問の実施をへてそのお客さま、原告には一円もお金を払わない和解をその日のうちに成立させてしまいましたとさ。

 抵当権設定のご依頼。

それは当事務所において、少々不利な訴訟さえ勝たせてしまうほどの幸運をもたらす特別なイベントなのです(よそでは違うんですか?)

 ちなみに今年は1月から11月までで3件もの抵当権設定のご依頼があり、昨年比3件増という素晴らしい成果を記録しておりました。これが12月上旬までの状況です。

 それが今月は、なぜか抵当権設定のご依頼が4件になりました。

しかし。好事魔多し、というべきかもしれません。

 上記のうち3件を一日のうちに提出することになったのです。

  • 一件は、刈谷。
  • もう一件は、熱田。
  • 最後は、津島。

刈谷-熱田-津島はそれぞれ20km程度ずつ離れています。午前中は、このうち一件の契約締結を事務所で行うために動けません。

登記の事務所なら半日で法務局三カ所くらい普通に回りますよ、と申し上げたのは昨日。補助者さまがひどくおびえた顔で僕を見ます。

…なんだか、倫理的に好ましからざるはかりごとをめぐらしている気分になってきました。そりゃ確かに、抵当権設定どころか一日に複数の依頼人の登記申請を出すだけで創業以来の異常事態ではあるんですが、そこまでわかりやすい反応をなさらくても(苦笑)

ただ、なけなしのプライド(←もちろん否定的な意味での。むしろ我執というべきでしょう)もありますのでここはきちんとこなしてみせなければいけません。

事務所を出て銀行に寄り、預かっている登記識別情報通知を貸金庫に突っ込んで野並から金山へ出て刈谷へ-申請書を出し受領書をもらい登記事項証明書1通とってコンビニから銀行さんにファクス送付してお昼ご飯を買い新快速で金山へ-金山で補助者さまと待ち合わせて車に乗せてもらい熱田へ-申請書を出して津島へ-要約書1通とって申請書提出、までを3時間30分ほどで、つまりごく普通の登記型司法書士事務所の補助者のみなさま程度のスピードでは終えることができ、まぁ最低限の面目をほどこすことはできたはずです。

そして、気がつくと。

僕の預金口座には、どうやら来月まで働かなくてもよさそうなだけのお金が集まっておりました。なるほどこのペースで働くと、年収一千数百万にはなるんだろうな。

だったらそうするか?と補助者さまに聞かれるのですが、答えはわざわざ口にするまでもありません。

ただし…ただし!

月に一件くらいはあったらいいな、抵当権設定登記の依頼。

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