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2011年12月

東海道中、ナビ比べ

東海道中、ナビ比べ
窓の外は一面の茶畑。バスは景色を楽しませるかのように、ゆっくりゆっくりと動いています。

東名高速牧之原S.A.東側上り線で、事故渋滞にはまっています。ここまで20分ほどの遅れで来たバスは、さらに40分ほど増延しそう。

何か暇つぶしになって仕事につながることないかな、と考えていたら、思いつきました。

最近、携帯電話で使えるナビゲーションをいくつか試しているのです。たまに乗る自動車にナビがないのと仕事がら徒歩でのナビを使いたい、というのでこれまではゼンリンのサービスを使っていましたが、これは渋滞情報を積極的に活用しているふしがありません。

なら他社のはどうか?

相良牧之原ー静岡間の自動車での到着予定時刻を、いくつかのナビに出させてみました。

まずDoCoMo地図ナビ(ゼンリン)。16時37分。

次に全力案内。16時44分。
超速ナビ。16時42分。

どうやらこいつらは渋滞情報を反映しないようです。16時34分時点で、バスは吉田インターにすら辿り着けておりません(苦笑)

最後にNavitime。17時16分(おお!)

前三者より30分以上、そして道路に出ている電光掲示板とほぼ一致の時刻を出してきています。

これだけは無理サービス終了後もしばらく使ってみる価値がありそう。
なんとはなしの満足感はある一方、この結果はつまり…

このバスが所定より一時間遅れで着く可能性を示しているわけで。

年末の贅沢を少し

年末の贅沢を少し
昨日で売上記録を締め切ったところ、昨年の売上より少しだけ増加が見られました。さらに素晴らしいのはその増加分が今月に集中して発生したため、どうにかこの冬を乗り切れる蓄えができたことです。

その一部を使って帰省前に鞄を新調し、少しいいホテルに泊まってから実家に帰ることにしました。
このホテル、駅や列車が見下ろせる客室とどこかの業界団体会館ビルが見下ろせる客室を持っており、今回はトレインビューのお部屋です。

チェックアウトを済ませたら、いつもの調子で旅を始めます。13時発東京行きのバスの予約が取れています。

来年が楽しみで楽しみで

 官公庁御用納めの今日、先週申請した抵当権設定登記の書類を法務局から請け出してきました。これを明日銀行さんに持って行って、当事務所の今年の仕事もおしまいです。

 先週22日に刈谷-熱田-津島の法務局に出してまわった抵当権設定登記たちは、いずれも補正の連絡無し。クリティカル・ヒットになりかねない補正指示があり得る期間=申請書提出日から2~3日間を無事生き抜いて、どうやら勝ったのか?僕は勝ったのか?(笑)と、試験で久しぶりに平均点を取れた劣等生のような低レベルな感慨にひたっているところです。

実際のところ抵当権設定登記の申請書を一つ作るのと名ばかり店長の残業代請求訴訟で準備書面を一つ作るのとでは断然後者のほうがストレスが少ない、と僕は思っています。

前者は精進潔斎して登記の神さまに申請の完遂を祈り、適当な誰かを生け贄に捧げてから(←ウソですが、●●書士事務所の補助者が何かの生け贄に供される実情はあるようなないような)作成にとりかかる必要があり作業中は記載事項に指差称呼を繰り返し無駄口一つ許されないのに対し、後者はご飯を炊いたりお洗濯したり補助者さまと相手の訴訟活動を批評したりしながら、まぁごく普通に作れる、そのくらいの違いがあります。

そういえば過払いバブルの絶頂期、債務整理がご専門の同業者さんの中には、『(取引履歴の計算と業者へのお電話数回でざらざらりん、とお金が返ってくる世界にいるからか)登記の厳密さに堪えられなくなった』と言われたかたもいらっしゃいました。

そうはなりたくないな、と僕は思います。登記と裁判事務のどちらかに業務が偏る、というのは緊張感の維持からも売り上げの維持からも、よろしくありません。

ただ、裁判の世界というのが職業的に慣れればかなりヌルい、というのは地裁以上で訴訟代理ができるあの職業の方々も同じなのかもしれません。

携帯への着信ごとに法務局からか!どこの法務局からか!と震撼戦慄して受信していた事務所の留守電からの転送のなかに、今日和解の期日が設定されていた労働訴訟のお客さまのメッセージがありました。

聞けば会社側の訴訟代理人が、今日の期日を無しにしたいといきなり言いだし、果ては欠席しやがった、とか。

不登校かそれは(苦笑)

判決言い渡し日がすでに決まっている控訴審でそういうことやってもし裁判官がヘソを曲げたら大変なことに=弁論終結を宣言されてまず上告できない敗訴判決言い渡しになだれ込みかねないはずなのに、それでも裁判官、ねばり強くもう一回和解期日を設定してくれたとか。やれやれ、であります。

抵当権設定登記の仕事とはちがって、労働関係の訴訟の仕事は展開を統制も予測もできる…ことが多いです。今回も予期せぬ期日追加にはなりましたが、判決言い渡しの日取りはいまのところ遅れておりません。

でもありがたいのか迷惑なのか、ちょっと微妙な年の暮れになりました。


念のため申し上げておきますと、この事務所では登記申請の依頼件数が業界平均の数十分の一しかない、というだけで、法務局から補正指示をうけることなく申請を終えるのはむしろ通常でしてこの分野で技量が低い、というわけではありません(たぶん)

伊勢市まで1300 円

伊勢市まで1300<br />
 円
30分後に出る紀伊勝浦行き特急の自由席には、すでに行列ができています。

反対側ホームの快速みえ9号で出発を待つ、名古屋駅です。四両編成になって以来、発車10分前に着けば平日昼間ならまず座れるまことに結構な列車になりました。金券ショップの自販機で快速みえ得ダネ4回数券のバラ売りを1300円で買えば、近鉄の急行より安く伊勢市まで行くことができます。

今年の仕事はあらかた終わって、友人の司法書士さんとお酒を飲んでこよう、というのが今回の最大の用事。ついでにあちらの事務所にDocuWorks(文書管理ソフト。のはずなんですが、当事務所の補助者さまはこれで年賀状を作られたとか…恐るべし)を導入するのを手伝ってきます。

22日に出した三件の抵当権設定登記は、いずれも1月に完了予定との掲示がでていました。

補正の連絡さえなければ、いい旅になるはずです。

かつてなく司法書士らしい一日

 先日のこと。ある金銭請求事件の被告となられたお客さまをエスコートして某裁判所への地下鉄出口を出たとたんに、メールが入りました。

 抵当権設定登記のご依頼です。わお♪

 何が起きたのか、とお尋ねのお客さまに(その方のご依頼が裁判事務であることはさておいて)、当事務所において抵当権設定登記のご依頼がいかに少なく、そしてお金になる素晴らしい依頼であるかを全力で説明し(だから裁判事務のお客さまにそれ言っちゃ駄目だってば)、かててくわえて

「今日のこの幸運をわけてあげましょう」

とまで申し上げて(だからいま一緒にいるお客さまは裁判事務のお客さまだって!)法廷に送り出したら…

 適切な対原告反対尋問の実施をへてそのお客さま、原告には一円もお金を払わない和解をその日のうちに成立させてしまいましたとさ。

 抵当権設定のご依頼。

それは当事務所において、少々不利な訴訟さえ勝たせてしまうほどの幸運をもたらす特別なイベントなのです(よそでは違うんですか?)

 ちなみに今年は1月から11月までで3件もの抵当権設定のご依頼があり、昨年比3件増という素晴らしい成果を記録しておりました。これが12月上旬までの状況です。

 それが今月は、なぜか抵当権設定のご依頼が4件になりました。

しかし。好事魔多し、というべきかもしれません。

 上記のうち3件を一日のうちに提出することになったのです。

  • 一件は、刈谷。
  • もう一件は、熱田。
  • 最後は、津島。

刈谷-熱田-津島はそれぞれ20km程度ずつ離れています。午前中は、このうち一件の契約締結を事務所で行うために動けません。

登記の事務所なら半日で法務局三カ所くらい普通に回りますよ、と申し上げたのは昨日。補助者さまがひどくおびえた顔で僕を見ます。

…なんだか、倫理的に好ましからざるはかりごとをめぐらしている気分になってきました。そりゃ確かに、抵当権設定どころか一日に複数の依頼人の登記申請を出すだけで創業以来の異常事態ではあるんですが、そこまでわかりやすい反応をなさらくても(苦笑)

ただ、なけなしのプライド(←もちろん否定的な意味での。むしろ我執というべきでしょう)もありますのでここはきちんとこなしてみせなければいけません。

事務所を出て銀行に寄り、預かっている登記識別情報通知を貸金庫に突っ込んで野並から金山へ出て刈谷へ-申請書を出し受領書をもらい登記事項証明書1通とってコンビニから銀行さんにファクス送付してお昼ご飯を買い新快速で金山へ-金山で補助者さまと待ち合わせて車に乗せてもらい熱田へ-申請書を出して津島へ-要約書1通とって申請書提出、までを3時間30分ほどで、つまりごく普通の登記型司法書士事務所の補助者のみなさま程度のスピードでは終えることができ、まぁ最低限の面目をほどこすことはできたはずです。

そして、気がつくと。

僕の預金口座には、どうやら来月まで働かなくてもよさそうなだけのお金が集まっておりました。なるほどこのペースで働くと、年収一千数百万にはなるんだろうな。

だったらそうするか?と補助者さまに聞かれるのですが、答えはわざわざ口にするまでもありません。

ただし…ただし!

月に一件くらいはあったらいいな、抵当権設定登記の依頼。

380円の自腹新幹線と特別下車の話し

380円の自腹新幹線と特別下車の話し
今週は4件、抵当権設定登記のご依頼が入っています。

…1月から11月までに入った件数より多い、というのがなかなか複雑な心境です。

そのお客さまに会いに行く、というのが今日夕方から二件あり、安城を経て豊橋まで出かけてきました。
名古屋ー安城(下車)ー豊橋(下車)ー名古屋と移動するのに最安値なのは、名古屋ー豊橋の往復きっぷと名古屋ー安城の片道切符を買い、安城ー豊橋と豊橋ー名古屋間のみ豊橋往復きっぷを利用する組み合わせになるようです。

この往復きっぷ、土曜・休日は380円の新幹線変更券を買えば豊橋ー名古屋間で新幹線を使えます。
調べたところ、この時間は豊橋から三河安城まで新幹線でって在来線に乗り換えるのが最速です。

しかし。

新幹線の三河安城駅から在来線の同駅へは、いったん改札口をでて移動する必要があります。

実際にやってみた結果、新幹線の自動改札機は『三安 特別下車』と印字してきました。途中下車前途無効のきっぷではありますが、乗り換えを理由とする(と、自動改札機が判断できる)場合には改札外に出られるんですね。

…と、いうことは。
往路で設定した打ち合わせを、三河安城でやっていれば…?

支払督促の予納郵券額を調べたら…

 今月、というより今年最後の裁判書類作成の仕事は、東京簡易裁判所への支払督促申立書作成になりました。支払督促としては初めて申し立てる裁判所ですので申立に際して提出する郵便切手=予納郵券とその金額を調べようとしたところ、少々妙なことになっています。

『東京簡易裁判所 支払督促 予納郵券』で検索をかけても、上位30位以内に正確で汎用性のある情報がでてこないのです。

まず東京簡裁のウェブサイトには、書面での支払督促申立書類作成の説明そのものがありません。びっくりしました。

上位10位以内に入っている甲法律事務所の記載見本では、債権者債務者各1名分の場合の申立書と予納郵券額の組み合わせが示されているものの、債務者が複数いる場合への言及がありません。

同じく上位10位以内の乙司法書士事務所の予納郵券額一覧表は…後で分かったのですが現在の扱いと違います(苦笑)

あとのサイトは、まぁ雑魚というべきでしょう。探偵業者か、司法書士でない士業のウェブサイトです。内容もそれなり。

…と、いうわけで。東京簡裁への支払督促申立書提出にあたっても、結局のところ『窓口に電話で聞け』というのが正解、ということになりました。素人のふりして(というより、この裁判所に対しては素人ですが)聞いたことを正確に記すと、つぎのようになります。


債権者債務者各1名での申立に必要な予納郵券の組み合わせは下記1~3となります。これが基本形です。以後、債権者か債務者が増える場合は4~6を必要に応じて加えます。

  1. (1000円1枚+80円1枚)が1組
  2. 120円が1枚
  3. これに、葉書が1枚。葉書には債権者の住所氏名を書くこと
  4. 債務者が1人増えるごとに、(1000円1枚+80円1枚)を1組加える
  5. 債務者が1人増えるごとに、3.と同じ葉書も1枚加える
  6. 債権者が1人増えるごとに、120円切手を1枚加える

このように用意する切手・葉書について

  • 申立書に記載する『督促正本送達費用』に算入可能なのは上記1.と4.
  • 『支払督促発付通知費用』に算入可能なのは上記2.と6.
  • 葉書は枚数に関わらず、申立手続き費用に算入しない

こういうものでした。

たとえば債権者1名、債務者2名の場合には上記1~3の組み合わせに上記4・5を加えて郵便切手合計2280円(申立書の記載としては督促正本送達費用2160円+支払督促発付通知費用120円)+葉書2枚、ということになります。


ところで。

この程度のことがどうしてみんな説明できないんだろう?と不思議に思ってしまうのです。妙に不親切な色合いが漂う上記甲乙両事務所しかり、申立費用欄を空白のままにしてある手抜きな雑魚ウェブサイトしかり。どうせなら、ちょっと調べて書いてくれればいいのに、と自分の横着さを棚に上げて腹立たしく思ったことであります。

案外そうやって調べたことほど、公開したくなくなるのかもしれませんね…それなら納得できるか(苦笑)

ちなみに、僕の事務所で支払督促申立書を作成する場合の報酬は、通常は2万円です。何もかも自分でやろうとする人からすれば高いでしょうが、人によっては安いと思う価格設定かもしれません。

地元産木材を使った土産物ですが、何か?

地元産木材を使った土産物ですが、何か?

先日の松山出張では、駅の土産物売り場で手頃なコースターを見つけることができました。二枚を買って帰ります。なんでも高知県産杉材を使っているとのことで、机に置くだけでちょっといい香りがします。

いつも通りに勤務開始後のコーヒーをサーブしてくれた補助者さまの手が、コースターをそっと裏返して、

やさしく、でも一瞬で元に戻しました。

そんなにおかしなものではないはずなんですがね。

地元産木材を使った土産物ですが、何か?

「なんでしたら『うわじま』をあげましょうか?」

そう申し上げたところ、あっさりと辞退されました。旧国鉄の香りただよう四国の二大急行のコースターは、どうやら彼女のお気に召すものではなかったようです。

さてこのコースター、JR東海が300系新幹線デビューの時に配ったコルク製コースターが古くなってしまったのを置き換えるために買ったもので、僕は結構気に入っています。

でもお客さまにお出しするには…少々個性的過ぎるかもしれません。

Operation "SIMPLE"

作風といいましょうか、芸風といいましょうか。裁判書類=準備書面の作成にもそうした要素があります。さいきん少々その芸風が変わってきました。

この芸風、主として会社側訴訟代理人と派手に殴り合ってる状態で色濃く出てきます。それも、能力にちょっとした問題がある御仁を相手取ったときに。

これまででしたらそういう人がお作りになった書面には微に入り細をうがってウソや矛盾を一つ一つ糾弾する、という基本方針だったのですが…

これをやり続けるより、適当なタイミングで切り上げたほうがより面白い展開になることがわかってきたのです。具体的に説明するのが辛いのですが、会社側の書類作成方針が方向を見失って迷走するのを確認できたところで以後はあっさりとした認否に切り替える、というのがよろしいようで。これが上手にできると、一人で盛り上がってる相手方とそれを疎んじる裁判所、いつのまにか仕事が楽になってる僕のお客さま、という構図ができあがってきます。

意図してそれをやった事案が、今日一区切りつきました。

この夏にかなり派手に勝たせてもらった残業代請求訴訟。会社側は総論から各論まで二十数ページの控訴理由書を出してくる一方、こちらは単に原判決を維持してもらえりゃそれでOK、という立場にありました。ちなみにその控訴理由書、第一審で派手に負けた訴訟代理人がお作りになっただけあって内容は相応の出来、であります。さてこれをどう料理するか?当初は全力での反撃を考えましたし付帯控訴も検討したのですが、これって

強烈に淡泊な認否だけしてなにも語らずにおけば、議論が成り立たずに第一回で弁論終結になだれ込むんじゃないか?

こう考えた理由は控訴理由書の出来ぐあいもさることながら、会社側は控訴理由書で引用した書証をまだ提出してないことに気づいてない(たとえば、乙第20号証までしか出してないのに乙第21号証を引用して主張を展開している…ってこれ弁護過誤じゃないの?)、という点もありました。

控訴審で負ければ取り返しがつかない(上告なんてほぼ無理なんで)のでこの作戦を、というより早期の結審をめざすどんな作戦をとるのも冒険的ではあります。とはいえ大逆転の労働側敗訴判決を出す気なら、こちらにも反論の機会くらいは設けるだろうと期待して、淡泊な淡泊な…

本文たった4ページの答弁書を作りました。最後に1ページだけ、紛争発生から第一審を経て控訴提起にいたるまでの会社側の対応に異議をとなえ、だからこそ付加金給付判決も許されるのではないか、という一文で締めくくって全5ページの答弁書に仕上げます。

これが意外な展開をたどります。第一回期日一週間前を切ったころ、会社側が新たな準備書面と書証、陳述書に証人申請までしてきたのです。

ちっ。気取られたか(苦笑)

どうやらこっちがまともに取り合う気がない、ということが悟られたらしく、守った締め切りより破った締め切りのほうが多い会社側訴訟代理人にしては特別サービスとでもいうべきでしょうか、期日二回分の書面を一回で出してきました。逆に考えればあちらからみても第一回期日で弁論終結になる可能性を懸念しているんだな、ということでこの書面にもあえて対応しない、という方針を維持することにしたのです。

効果てきめん。本日某高等裁判所で開かれた第一回期日では、会社側が出した書証をあらかた不採用にし、会社側提示額より一桁おおい和解金額を提示する一方で判決言い渡し期日を定めて終結となりましたとさ。そんな面白い期日なら、自腹で傍聴にいけばよかったかも。

とはいえ往生際の悪い会社のこと、やらでもがなの上告受理申立をしてくるはずです。

しかしそれを考慮しても来年はお客さまにも僕にも実りの秋が来るはずだ、と思っています。来年の話ではありますが、鬼が笑うというほど非現実的なものではないでしょう。

明日は土地家屋調査士さんとの飲み会です。美味しいお酒になりそうです。

2020.12.12修正

傍聴席から見えるもの

 先日傍聴に行った大阪家庭裁判所での期日。守秘義務に反しない部分=僕のお客さま以外の登場人物の挙動になかなか興味深いものがありました。ところで、訴訟である以上家庭裁判所で扱うものでも大部分は傍聴可能というのはまだ一般的な知識ではないのかもしれませんね。これは家裁での手続のうち、傍聴を許さない家事調停に関する情報と混同されているからなのかもしれません。

 僕はこの期日(証拠調べ)前にお客さまに要請して『同じ裁判官が担当する、できるだけ同じような事件名の証拠調べの期日』の傍聴をしてもらってありました。裁判官の態度や言動を事前に見させて慣れてもらうというのも一つの目的ですが、『その裁判官が、どういう態度の当事者や尋問を好むのか』を知って尋問計画の参考にする、というのも結構重要だと考えています。

 延べ三時間に及んだ期日は、まず敵対当事者=原告側への尋問から始まりました。一般的な意味での正当性、あるいは保護される必要性は一応原告にある類型の訴訟なんですが…

第1幕 裁判所でひとを呪うんじゃない!

当事者尋問の最後にくっつける質問事項として『最後に話しておきたいことはありますか』というのは結構よくあります。労働訴訟では『最後に裁判所に話しておきたいことはありますか』という形で設定するのですがこの訴訟では違っていました。原告側代理人が尋ねたのは『被告の●●さん(僕のお客さま)に言いたいことはありますか』だったのです。原告、顔を上気させて曰く

『●●さんに一生、不幸がまとわりついたらいいと思います』

…馬鹿かこいつは!文字通りそう思いました。いくら正当性が向こうにあるとはいえ、こんな言われ方をするとまず反感が先に立ちます。というより、こういう奴の請求なら踏み倒してOK、よーし頑張ろうぜ、という気になってしまう(笑)

この原告の陳述書は原告側の正しさをのっぺりと並べてたててあって返ってウソくさい代物なんですが、こういう場合、あまり突飛な意向を示すとどうしても発言者が怪しく見えてしまいます。この点原告側では予行演習がしっかり実施できていなかったのかもしれません。いずれにせよ、僕は被告側でよかったです。

第2幕 たしかにここも、本庁だ

証拠調べが終わった裁判官、てきぱきとその後の日程を指示していきます。次回の口頭弁論期日を定めてそれを最後の期日とすること、弾劾証拠と補強証拠の提出はできれば年内に、最終準備書面の提出は期日一週間前、では期日を決めよう、ということで代理人に日程を確認したところ、代理人には差し支えがあるようです。『その時間、(地裁の)本庁の期日があるんですよね』裁判官微笑みながらも間髪入れずに

『ここも(家裁の)本庁ですよ』

そりゃそーだ♪とばかりに笑い広がる法廷内。傍聴席には僕を含めて三名の傍聴者がいましたが、僕が一人で笑いをこらえて痙攣しているほかは特に反応してはいなかったようです。なかなか素敵な突っ込みを見せてくれた裁判官、少し皮肉も入っていたのかもしれません。

閉幕後 紹介無用でお願いします

傍聴席で気になっていたのは僕以外の人。どうやら廷内の人物とは無関係のようです。そのうちの女性一名がいかにも思い詰めた顔をして聞いています。こりゃ間違っても話しかけちゃいけないな(=専門外の事案で面倒ごとを背負い込むことになりかねないな)と思っていたら。

あちらさんから話しかけられてしまいました。閉廷後、場所をラウンドテーブルに移して和解勧試に入ります。当事者とは別にある傍聴人の出口から出たとたん、廊下で『ラウンドテーブルというのは傍聴できないんですか』と。

なるほどこの人、素人さんです。僕はお客さまに随行している関係で廊下で待機しますが、一般の方は和解について傍聴などでお話を聞くことはできません、と説明してお帰りいただきました。その後お客さまから聞いたところではその女性、そちらにも話しかけていた様子です。どうか間違っても僕の事務所を紹介することはなさらないで、とお願いしたことであります。


 家庭裁判所でも本人訴訟をおこなうことは制度上可能です。

ただしそれで好結果を得られるかどうかはわかりません。その人とその紛争次第、です。そうした要素を少しでもご自分有利に傾けたい、という人の準備として、事前に証拠調べの傍聴を経ておくのはわりとおすすめできます。家庭裁判所なら事件名にそう変化があるわけではありませんので、同じ裁判官が担当する同じ事件名の他の事件の証拠調べを傍聴することさえ不可能ではありません。

また、どんな紛争でもつきまとう危険として『そいつの主張としては正しくても、周りから見て支援する気になれない』立場に落っこちることはあるんだな、と労働紛争を離れて改めて認識させられました。先日はそうした傾向のある労働者について以後の依頼を受けない旨通告したところさっそく電話相談の料金を踏み倒されましたが(もちろん督促かけますけど、今回をもって料金後払いでの相談は廃止いたします)、こういう人たちって、自分の主張の怪しさ、あるいは立場の危うさにお気づきなんでしょうかね。そこを認識するという目的であっても、誰かに相談する意義があると思うのですが。

さて、来年はどこに行けるでしょうか

さて、来年はどこに行けるでしょうか
さて、来年はどこに行けるでしょうか
誰もいない松山城二之丸庭園で、秋の終わりを楽しんでいます。

今年の宿泊が伴う出張は、予定がある分はこれでおしまい。1月の沖縄・北海道に始まって、今年もいろいろなところに行かせていただくことができました。愛媛・島根・鳥取・秋田・新潟の各県が、今年仕事で行った県に加わっています。
明日裁判所に出廷すれば、今年期日が入っている簡裁訴訟代理の仕事もおしまいです。いいか悪いかはさておいて、余所の事務所より早く年末休暇に入れるか…と皮算用していたのは先月のこと。


実は創業以来の異常事態が静かに進行しています。

去年は一件もなかった抵当権設定登記のご依頼が今年はすでに二件あり、今月はこれからもう二件入っていて、さらに一件、見積もりの問い合わせを受けているのです。

去年は…問い合わせさえなかった仕事が(笑)


これをどう解釈すべきか、バスの中でいろいろ考えました。

・24年ほど遅れてバブルがやってきた
・来年から三年ほど抵当権設定の依頼が途絶える
・このまま週に一件ずつ依頼があるようになり、泊まりで出張する暇がなくなる

この程度しか考えられません。

…先月増やしたコンテンツが、不動産登記関係での検索エンジン対策になっている、というのでないならば。

午後の休みを興居島で

午後の休みを興居島で
午後の休みを興居島で
興居島、と書いて『ごごしま』。今日は打ち合わせと裁判所への出廷が昼前に済んでしまったため、高浜から230円で渡れるこの島に行ってみました。島への航路は二本あるので、島内で散歩して往復で違う船を使うことができます。

松山では安くて美味しいカレーやさんをようやく見つけることができました。気に入らない和解案もしっかり断って、今回はまずまずの出張です。

勝負服ならぬ『破綻服』

たった一人の滞船者を乗せて、駅への送迎バスは港を遠ざかっていきます。

東予港着6時のフェリーでは、7時までの船内休憩ができるのです。8時から今治での打ち合わせを入れているのは、これに合わせたためです。

今日はこの打ち合わせのほかに、和解を蹴る期日が入っています。そんなとき専用のワイシャツを着てきました。揉め事を起こしたいときや何かをぶち壊しにしたいときに着る、勝負服ではなく破綻服とでもいうべきもの。似合うと言われて買わされたブツなのですが値段だけでも十分に腹立たしいうえに着心地もよろしくありません。持て余した末に破綻服になってしまった、と。

さ、今朝の壬生川はいい天気です。何か壊すには、いい日和です。

松山出張、帰路未定

松山出張、帰路未定
一昨日実施した大阪への出張は、予期せぬ好結果を収めたためにお客さまとの酒席が反省会転じて祝勝会になってしまいました。
ほどよく酔った頭でそれでも大浴場のあるホテルをとり、翌日名駅に戻って打ち合わせ、事務所に帰って久しぶりに法律扶助適用の無料相談、さらに今日、もう一件扶助適用の相談をやって…

いまから大阪に向かいます。わざわざ名古屋に戻るだけの売上が発生したのかはあまり考えないことにします。

休日に増発される、18時25分名古屋発のアーバンライナーを使うことにしました。なんばで少々遅い晩御飯にすれば、22時30分大阪南港発のフェリーにはちょうどいいはずです。

ところで今回の出張、帰りをどうしようか決めていません。なんとなく、広島に出たい気分(そういう『気分』についての説明は難しいですが)もしますし、瀬戸大橋をバスで渡るのも未経験です。6日の予定は、バスでもぎりぎりでその日のうちに帰って来れそうな時間に終わります。

さて、どうしたものでしょう?

ワレ退去要請ヲ受ケツツアリ( 苦笑)

ワレ退去要請ヲ受ケツツアリ(<br />
 苦笑)
特に悪いことをしでかしたわけではありません(対立当事者はこの見解を争うでしょうが)。閉庁時刻とのことで庁舎外に追い出されて佇む、大阪家庭裁判所前であります。

お客さまはもちろん庁舎内で引き続き協議中。単なる随行者に過ぎない僕は、待機場所のロビーをでなければならなくなりました。


先週の秋田ほどではありませんが…寒い(苦笑)

ただ、仕事の内容はそう寒いものではならなさそうです。
ただいま17時41分。近くの喫茶店に逃げこんで、吉報を待っています。

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