« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月

来月の予定

 先日のこと。業界団体支部の役員をしておいでの先生から電話がかかってきました。今年度から、新たに副支部長に就任されたお方です。

「お願いが二つあるんですが」

…げっ(二つかよ!)

 すずきへの電話は常に意表を突け、という先代副支部長先生からの申し送りでもなされているのか、と戦慄を秘めて電話を聞けば一件は予想通りに、来月の無料相談会への動員下令であります。安心安心。

 もう一件は研修講師のご提案だったのですが、こちらは先約があり、辞退申し上げました。まぁ、愛知県内で労働関係の研修ということでしたら連合会のスバラシイ教材を使った伝達研修をなさっている先生がよろしいのでは、という口実もあるようなないような(笑)

 かくて10月6日、豊明市での無料相談会の相談員に今年もなりました。今年は午後の部の約3時間を担当します。もちろん、請求額140万円以下の紛争であれば労働紛争に関する相談でもかまわないのですがそこはよくしたもので、こういう相談のときにはそうしたお客さまはほとんど訪れず、大部分が相続に関する相談ということでふつうの司法書士さんのような態度で相談ができる貴重な機会なのです。

 ところで10月第三週から第四週にかけて、東名高速道路で集中工事が行われるのだとか。そして、今月は結局東京への出張は実施せずじまい。

 ですのでこの際、集中工事突入前に高速バスで東京に行ってくることにしました。10月4・5日をこれに使います。あとは訴訟代理人としての出廷を要する期日が一件入っていて、これが10月8日までの予定となりました。東京への出張は例によって、国会図書館での書見をおこなうものですが出張相談も実施可能です。ご興味のある方は、お問い合わせください。

みかんの島は、秋の空

津和地島で降りたあと、怒和島に行ってから西回り線で折り返し、中島神浦港に上陸しました。中島の大浦港から本土に帰ります。
みかんの島は、秋の空
みかんの島は、秋の空
今日は怒和島を元怒和港から上怒和港まで散歩中にお客さまから連絡があり、提出書類に裁判所からダメ出しが出たということで、思わず道路脇の瀬戸に身投げしそうになりましたが十分ほどでダメ出し撤回との連絡を受ける騒動があったのと、お店そのものがないという素晴らしい理由で昼飯抜きになったのを除いて、素晴らしい一日でした。

いい気分て写真を撮って回っているうちにすっかり日焼けしてしまい、あさって出勤の補助者さまに笑われそうな気がします。

電池残量も少なくなった携帯電話で、最後に夕日の写真が撮れるかやってみるとしましょう。

船は東を目指しているため、山の向こうの夕日がなかなか沈まないのです。

みかんの島は、秋の空

秘密基地好適物件

汽笛の音量さえ、五割増しで大きくなった気がします。船は忽那諸島最初の寄港地、釣島に着岸しました。

この島、というより港、どこかに似ているような…

秘密基地好適物件

この春に労働相談に行った島前(隠岐)みたいです。外海から島陰に入ると、島に囲まれた波の穏やかな水域があって…
なんというか、秘密基地的な雰囲気。世が世なら水軍が跋扈するだろうと思えてきます。

秘密基地好適物件

次の寄港地は、中島の神浦です。

秘密基地好適物件

右に左に曲がる船

右に左に曲がる船

この船は純然たる生活航路らしく、船内に気の利いたパンフレットなど皆無です。
その代わりに日付白地の領収書兼乗船証明書がたくさんおいてあるのですが、さすがにこれを貰っていくわけにもいかないし。

GPSで位置を確かめながら楽しんでいると、島を縫っていくこの船、しきりに回頭を繰り返します。

右に左に曲がる船


興居島へのフェリーをかわして高浜で徒歩乗船を行い、さらに島を回り込んで、まずは釣島へ向かいます。

右に左に曲がる船

松山市内の島へ

モバイルい〜カードにチャージしようと思ってチャージ機に携帯電話と一万円札をセットしたら、問答無用で全額をチャージされました。

…なにかが微妙に上手く行かない出張の三日目は、仕事はお休みであります。昨日の松山城からみていて気になった島へ、忽那諸島を巡るフェリーに乗ってみようと思い立ちました。
中島汽船のフェリー西回り線は一日二便。この会社でもおサイフケータイが使え、運賃が5%引きになるということで飛びついたい〜カードでしたが、どうやっても6千円以上の残高を残して終わることになりそうです。

さ、今日はこれからどんな目に遭うかしらん(笑)

松山市内の島へ

9時10分。フェリーじんわは定時に三津浜を出港しました。

松山市内の島へ

松山城太鼓櫓にて

暦によれば松山の日の入りは18時00分。少々早く、松山城内に上がってきました。猫に遊んでもらいながら、いい夕日の写真が撮れそうか西の空を気にしています。

松山城太鼓櫓にて

残念ながら雲の隙間から一分ほど顔を出した夕日が撮れただけで終わりました。仕事の方もうまくいったわけではなく、やはりいつもなにもかもうまく行くわけではないのだな、と一人ごちています。
坂の上にはきたけれど…目指すべき雲に手が届かない、そんな一日でした。

松山城太鼓櫓にて

さて、気になるコメントをいただいています。
まずBJシリーズのプリンタをWindows7にインストールする便法についてファイルの更新が許可されないとのことですが…こちらでは見なかったメッセージです。全作業を管理者権限で実行してみて欲しい、としか申し上げられません。

次に病院職員さんはいつもの楽しげな顔文字がないですね。全体に葛藤を感じさせるコメントだと考えています。

守秘義務云々の関係で詳しくは書けませんが、上手く行かない仕事ほど『作業そのものに淫してしまう』逃げ方が魅力的に思えてくるな、と思えることがあります。『頑張りには仕事で報いる』と言う(が、残業代の存否を争う)士業の事務所はいくらでもあるし、それに安住している街の法律家の卵さん達もいくらでもいます。何やら楽しげに諸方を巡り歩いている●●書士だって実は(以下略)

まあ、最近ではおおっぴらに労働審判への関与を標榜する社労士さんもいれば司法書士法人を作ったり壊したりを繰り返してるような司法書士さんもいるんですが、彼らが語るのっぺりとした正義が満ちあふれる事務所紹介よりは…よほど好みですね。

満席ですか、ひょっとして

満席ですか、ひょっとして
15時10分発京都行きがいつまでたっても出発する気配がありません。
何か名古屋を離れたくない理由でもあるのか?と、待合室で名鉄バスを眺める15時20分。

今日から出張です。大阪行きのバスを待っています。

そういえば、ずっと向こうで早々に客扱いを始めたバスがいます。
西日本JRバスのカラーリングです。

さてはあいつか!
やれやれと腰を上げたところへ、発車案内のアナウンスが追いかけてきます。

今日の出張では大阪までのバスで、廊下側の席を引き当ててしまいました。バスはほぼ満席で、隣席の女性は早々にカーテンを引いてしまい、廊下の向こうでは黙々とジャンクフードを食っている男が。悪い油の臭いが僕のコーヒータイムを邪魔します。

少々意気の上がらない旅立ちです。

まあ、大阪南港でご機嫌になれるはずです。

難波で打ち合わせを終えたら、四国へのフェリーが待っていますから♪

さ、行ってきます!

LBP-5050 色ずれ補正エラーが偶然直った事例

このブログではときどき当事務所の情報機器の故障とその修理が記事になります。先月はLANディスクを領域解放してしまい、Linuxで復旧しました。今月のお題は、レーザプリンタのようです。

昨年冬に就役したCANONのレーザプリンタLBP-5050Nが月初めから色ずれ補正に失敗するようになりました。プリンタステータスウィンドウには、『色ずれ補正が実行されていません。色ずれ補正しなおしてください。』というエラーメッセージが出て印刷を抑止されます。エラー復帰のボタンをクリックすると印刷はできるのですが、下記のように色ずれして出力されます。

Img009

複数回色ずれ補正を繰り返しても状況は改善せず、ユーザーサポートにメールを出したのは一昨日のこと。翌日返ってきたメールには、簡潔な対処法が記されておりました。

  1. トナーカートリッジを再装着する
  2. または、プリンタドライバの[グレー補償]を[使わない]設定へ変更する

これで復帰するようなら記事になんかしませんって(笑)

さて改善がみられないプリンタを前に、しばし考えました。ユーザーサポートからのメールには、上記でだめなら修理を推奨するとURLが書いてあります。見れば出張修理には、最低1万円の出張修理代がかかる、と。これで清掃なり修理なりが発生すれば、さらに数千円~数万円の加算、ということになってしまいます。もちろんこれを受け入れる、というのも一つの有力な選択肢です。

値段が暴落気味の他のA4カラーレーザプリンタを買ってしまう、というのもあり、かもしれません。1万4千円台で買えるということは、LBP-5050のトナー3本分に満たないお値段です。恐ろしい時代になりました。

どうやら一万数千円はかかる上記二つの選択肢に加えてなにか他にできないか、プリンターテストページを見ながら考えました。全般的に赤っぽい色が、文字の左側に出ています。ウィンドウズのロゴをよく見ると、青色がずれているようにも見えます。

なにか思い当たることはないか?

そういえば、最近シアンのカートリッジを交換しました。もちろん純正でNTT系の通販サイトで買ったもの、ということで品質を疑うのは野暮というものですが…

手元にヤフオクで買った、純正で新品だが個人から買ったカートリッジが待機しています。CMYK4色で送料含めて16000円ほど、という安さに思わずポチってしまったのが。

これを交換してみたらどうか?

トナー1本約4千円だから、原因を切り分けながら3本取っ替えても費用は1万2千円。これでうまくいけば、出張修理を頼むより安くつきます。

まず最近換えたばかりのシアンを交換します。これはハズレ。

次に何を換えるか、には迷いがあります。文字の左側にでている赤っぽい色がマゼンタ1色なのか、シアンが抜けた状態でイエローとマゼンタが混ざった色なのかが僕にはわかりません。前者であればマゼンタを交換すべきですし、後者であれば(シアンを交換して改善しなかったのだから)トナー交換で改善を期待できないことになりそうです。

で、僕はイエローを取っ替えることにしました。

全然脈絡ないではないか!と思われるかもしれませんが、実はイエローは交換間近というメッセージが出ておりまして…これを交換して万一直れば経済的な損害増加を最小に抑えることができます。

そんな愚劣な理由でイエローの新品カートリッジをセットした僕に、プリンタはわかりやすく冷淡な反応を返してきました。

改善、なし(泣)

こりゃぁ来週出張から帰ったら修理依頼か、と出張旅費(主として食費!)を削る算段を始めつつ、駄目で元々とばかりにもう一度だけ色ずれ補正をかけたら

成功しましたよ!?

Img010

ステータスウィンドウからは異常は消えて、テストプリントも普通に成功してしまいました。つまり新品のカートリッジ一本だけ廃物にしただけで復旧してしまったことになります。さっき外したシアンのカートリッジを再装着すれば、イエローが悪かったのかどうかが確定できますがそれをやって新たな失敗が起きたときに、それに耐える強い心を持ってる自信がありません。このままそっと、次のトラブルが起きるまで運用を続けることにしました。

タンデム型レーザプリンタの仕組みからして、色ずれが常にカートリッジの交換で直るわけではありません。交換できない部分=転写ベルトやその制御に失敗していればプリンタそのものの修理が必須になるわけですが、お手元に新しいカートリッジがあればそれで直る可能性に賭けてみてもいいのかもしれません。

ちなみにこのプリンタ、購入以来モノクロ2800枚、カラー1800枚ほどを出力し、カートリッジはCMYK各1本とCY各1本を交換しました。カートリッジ5本は通販業者で買って約5300円、1本はヤフオクで約4000円ですので3万円ほどのトナー代で上記の出力をおこなっており、もちろんシアンとイエローは新品という状況です。

つまり現時点でも1枚平均7円弱で出力できていることになり、書証に赤い字で付番してカラー印刷することが多い裁判書類作成の仕事で使うならまぁまぁ悪くないかな、と思っています。一枚数円のコピーチャージを取られながらコピーした書証に事務員が赤いハンコで甲第●号証とひたすら押し続ける、というのと費用的にはそう違いはない、と言っていいでしょう。

そう、次の色ずれ補正エラーがいつ勃発するかにもよるのですが。

昇天→奈落→そして、宙ぶらりん。

不動産登記。

ふだんの仕事が労働紛争である僕にとっては、『月に一度は関与してみたい、夢のように利益率の高いあこがれの仕事』であります(一部の同業者さんの失笑する声が…聞こえないふりをしましょうか)

さて今月は一体何がおきたのか、その不動産登記について4件のお問い合わせがあり1件は受託確定となりました。そして今日。

次の日曜日からの松山出張に備えて朝から今月最後の裁判書類の仕事を追い込んでいると、名古屋市内の知らない番号からファクスが入りました。3ページ 5ページ 7ページ…受信枚数が増えていきます。

今月本人が出てきた賃金請求訴訟の被告に、職業代理人でも着きよったか?

なら結構なことだよな、と、手書きで読めない答弁書を出してきたそのおばさんのことを思い出していると、受信終了。画像データに変換されたファクスをディスプレイで確認して、飛び上がりました。

不動産業者からの見積もり依頼です!

そういえば今月あった問い合わせの中には、決済への立ち会いを伴うものもあったっけ♪と早くも皮算用しながらページをスクロールしたところ

決済実施日 9月26日

がーん。

よりによって来週の月曜日、僕が松山で用事があるその日に立ち会いなんか設定せんでもいいじゃないか、しかも見積もり依頼者にはこの日が対応不能だと連絡済みなのに!と逆恨みモードに入りかけますが、ちょっと待てよ?

この人、決済が来週明けなのに司法書士決まってないの(恐いよそりゃ)

不動産業者からの添え書きによれば見積もりをあと2時間で出せ、とも書いてあります。なんだか僕の頭越しになにかが動きつつある気配。仕方がないので担当者氏に電話をかけて、と。

「どうもはじめまして(中略)この方なんですが、見積もりをお出しするまでもなく私はこの日に立ち会いをお受けできません…その旨お伝えしているはずですが」

-嫌な沈黙-

ややあって担当者氏より、理解不能なお言葉を賜りました。

「では取引は月末でも10月でもいいので、見積もりだけは出してください(中略)合い見積もりということで」

だったらそこに書かれてる決済予定日は一体なんなんだ!今日を基準に26日なら翌営業日だろうが!と聞くのは野暮というものなんでしょうかね。とりあえず、おとなしく見積書を作成してファクスしましたがこのお話、おそらく僕にとっては永遠に宙ぶらりんのままだと思います。

そう思って、見積書に一文を付け加えておきました。

  • 下記は参考であり、この費用で受託を約するものではありません。

僕が出した見積書が一人歩きして、他の先生の費用を叩くのに使われても困りますからね。一度そんなことに巻き込まれたこともありましたので、念のため。

でも。登記が中心の事務所なら、見積もり2時間で出してみろなんてのはまさによくあることなんでしょうかね。受託から3日以内に完結する作業に対して特急料金10万円という(半ば受託回避的な)設定を持ってる当事務所ではちょっと考えられない時間の流れ、です。登記重点型の彼らには彼らなりの難しさややり甲斐があるんでしょうよ、と補助者さまと話しながら午前中の作業を終えたことですが、彼女によれば登記の仕事はいささかおもしろみに欠けるのだそうです。

誰か、労働紛争の世界で三年育ってしまった司法書士補助者に対して不動産登記の世界の素晴らしさを簡潔に説いてくださるかた、いらっしゃいませんか?

出張と出張のあいだ

どうやら昨日が今月の多忙のピークだったようです。最寄りの郵便ポストの回収時刻15時20分に間に合うようにレターパックを差し出せば、四国の裁判所に送る書類が期限に間に合う…!と書類チェックに集中していた昼下がりのこと。

反対側のパソコンデスクを振り返ると、おいしそうなアイスコーヒーがおいてあります。グラスが涼しげに汗をかいています。

僕が書類を広げている机と背後のパソコンデスクの間隔、120cm。

・・・一体誰が?ってわかりきったことなんですが、確認を。

隣の部屋で作業中の補助者さまにお伺いしました。コーヒーを入れてくれたのですか、と。

彼女答えて曰く、「(彼女がグラスを置くときに声をかけたら)はい、って言いましたよ」と。

 


そんな

   記憶は

         ありません!(汗)

 


強度に集中していたというより単なる心神喪失、という感じもします。

そういえば先日、お客さまとの打ち合わせの際に「仕事で自動車を使わないと、不便ではないか」と問われて

僕の専門は労働関係の訴訟なんですがね?

  • あれって他のことをしてるときにこの辺のアタマで(といって、右手を右のこめかみあたりでひらひらさせながら)この証拠やら論理構成使おうかな、とか
  • この辺のアタマで(同時に左手を左の頬あたりでふわふわさせながら)こうやって会社側書類の矛盾叩いてやろうかな、とか
  • 適当にこう、にゃにゃにゃにゃにゃっ、と考えながら(と、右手と左手を先ほどの位置でひらひらふわふわさせながら)

頭の中にできあがったのをわーっと書き出してくんです僕の場合。ですので自動車の運転しているとこの、にゃにゃにゃにゃにゃっ、ていう時間が取れないんで車の運転はあまりしたくないんです。

と申し上げたら納得されたのか、あるいは納得されたふりをしてくださったようです。この方からはちゃんとご依頼をいただくことができたのですが、頂いたのはあくまで相続登記のご依頼であって労働訴訟のご依頼ではありません。

さて、先週までの出張で溜めたり作ったりした仕事たちを今日午前中までにようやく払い出すことができました。どうしても出張の前後では仕事が忙しくなってしまいます。それが終わると、来週は週明けから出張の予定が入っています。今回は松山までの比較的シンプルな経路設定の出張にするつもりなんですが…

大崎上島町のウェブサイトで何かを調べている自分に気づいたりします。意図してやってるのか気づいてないのかはさておいて。

最後に、僕が労働関係訴訟の裁判書類を作るときは大体上記のような感じで作業をしていく、ということで依頼を躊躇される方がきっとさらに増えるだろうと思うのですが、この3ヶ月で3件の労働訴訟の判決を取りました。うち2件は職業代理人が会社側につきましたが、いずれも請求額元本を基準にした場合の95%超の請求を認容されているものばかりでしたので、自分では満足しています。実際に債権回収を実現するまでには紆余曲折が予想されており、判決の夏が実りの秋につながるものではなさそうなんですがね。

2020.12.20修正

船好きにはたまらないホテル

神戸での仕事も今日で無事終了。春から続いた神戸通いの終わりに、神戸市内でも西の端、舞子までやってきました。下を通る山陽本線から見上げて気になっていた、このホテルに泊まってみるためです。

5階の部屋に入った瞬間、思わず声をあげました。

明石海峡を通る船が見放題です。予想も期待もした通りに(笑)

船好きにはたまらないホテル

荷物をほどいて一息つくと、九州出張で見慣れた船がやってきました。

大阪南港17時発の、名門大洋フェリー新門司行1便船です。

今回泊まることにしたシーサイドホテル舞子ビラ神戸では、6500円で朝食付きのプランを利用しています。ビジネス客向けということで17時チェックインであることが受け入れられれば、ツインの広いお部屋をシングルユースでこの値段なら安い、と思えます。

ところで、滑走路周辺などで飛行機を見て楽しむのはプレーンスポッティング(和製英語ではありません…外国にもそういう趣味の人達がいらっしゃるんです)というそうです。

一方、船を見るのはシップウォッチングというのが一般的らしく、シップスポットティングとは言わないようだと、検索結果から推測できます。

しからば車や電車はどうか、検索しかけてやめました。

船好きにはたまらないホテル

…そんなことより、窓の外を見ていたほうが楽しそうです。

昼と夜とのあいだ

左舷側に椅子を据えて、シルエットになった家島諸島を眺めています。

日没まではあと30分ほど、身を乗り出せば明石海峡大橋が、振り向けば水平線ぎりぎりのところに鳴門大橋が見えています。

昼と夜とのあいだ

夕日を、待っているところです。

昼と夜とのあいだ

写真を撮り終わると、眼下の海は既に明るさを失って、夜の海に変わってきました。今回は予想より素敵な風景に恵まれ、素晴らしい旅になりました。何の根拠もありませんが、明日もいい日になりそうです。

ところで手の平や指に水疱がたくさん出来てここ数週間困っていたところ、今回の旅行中にあらかた治ってしまいました。東郷温泉のラジウムか、はたまたストレスからの解放が聞いたのか、実に現金な体の作りです。

坂手港延発の見込み


二十四の瞳の舞台になった岬を回り込んで、坂手湾に入ってきました。高松から1時間15分ほどで、坂手港到着です。

坂手港延発の見込み

この港からバスで5分ほどのところに、素敵なご夫婦が切り盛りする小さなレストランがあるのですが、今回は上陸するわけにはいきません。いっそさっさと出航して、などと思っているときに限って遅れがでるもので、所定16時20分発のこの船、30分を過ぎても下にまだ積み込む車を残しています。

小豆島経由神戸行き

高松港を出ると、左舷側にはきれいな三角形の大槌島・小槌島の向こうに瀬戸大橋を見ることができます。

小豆島経由神戸行き
さらに前を見れば、男木島・女木島、その向こうに豊島が見えてきました。

小豆島経由神戸行き

15時高松発のフェリーで、見所だらけの東瀬戸内海の旅を始めたところです。

ところでこの航路、7月から小豆島の坂手港に寄港することになっています。そろそろ、左舷いっぱいに小豆島が見えてきました。

頑張れば間に合う接続

頑張れば間に合う接続
昨日のこと。来島海峡大橋を眺めながら今治に着岸した高速船は、所定より8分遅れの13時53分着になりました。岸壁からバス乗り場に回ると、駅前へのバスが出たところです。

頑張れば間に合う接続

是非もなし、とばかりにタクシーに駆け込み、ホテルに着いたのは14時01分。直ちに打ち合わせに入ることになりました。

明けて本日。朝から始めた打ち合わせは、10時35分に終わりました。ここからフリータイム再開です!

これまた微妙な時間です。10時46分の普通列車なら高松着が14時半頃になり、高松発15時発の神戸行きフェリーに乗れることがわかっています。これだと神戸まで、約4500円。
当初候補にしていた13時今治発の高速バスはほぼ同額ですが一時間以上早く着きます。いずれも名古屋まで日帰り可能な組み合わせ。

・前者は昼間乗ったことがない
・後者は松山からのバスでほぼ経験済み

というわけで、例によって楽しそうな前者を採ると決めました!チェックアウト後駅まで走り、発車1分前に間に合ったところです。

頑張れば間に合う接続

素晴らしき『暴露甲板』

弓削島12時45分発の高速船は、今治までに4つの港に立ち寄ります。佐島・岩城・伯方・友浦(大島)と、港や島のたたずまいを見比べながら約1時間の船旅を、吹きさらしの二階の甲板で楽しんでいます。

素晴らしき『暴露甲板』

素晴らしき『暴露甲板』

ところでこの二階、出入口の上に『暴露甲板 定員12名』との表示が。

素晴らしき『暴露甲板』

素晴らしき『暴露甲板』

確かに風やら塩水やら日光やらに、思いきり曝されてきました。途中ですれ違った僚船(ちどり。本船は、つばめ)には解放されている甲板がほとんどありません。島巡りの観光に使うなら、配船予定を聞いたほうがいいかもしれませんね。
「暴露甲板のある船に乗りたいんですが」と。

汽船ゆげじま 15 分の旅

土生港の待合室から、海をみていました。

汽船が一隻、のんびりと横切っていきます。
船には白いワゴン車が一台。搭載能力はこれで一杯です。

ワゴン車には赤い回転灯が載っていて
ー上島町消防署ー

って救急車!?

きっと救急車を搬送してるだけで救急患者を搬送してるわけではないはず、です(笑)

さて上島とはどこかいな、と検索をかけたら、因島の南にある弓削島がそうだ、とわかりました。

11時30発の汽船にのれば、弓削島で今治行きの高速船に乗り換えられる、と思って桟橋で待っていたのですが5分前になっても船がきません。28分になって島陰からそっと出て来たのがこの船。よくいえばコンパクトで展望良好なお船です。

汽船ゆげじま 15<br />
 分の旅

15分ほどで弓削島にわたり、お客を降ろすとあたりはいきなり静かになりました。旅行者は僕一人のようです。

汽船ゆげじま 15<br />
 分の旅

お昼を探して入ったスーパーは、どんな魔法を使っているのか商品がみな本土なみのお値段。名古屋のアピタで298円の『一日分の野菜』が158円、というのは法外です。

本土とつながらないうちに、何日かこの島ですごしてみたくなりました。

重井から土生へ

重井港をでた船は大きく取り舵を切り、因島の西岸を南に向かいます。

重井から土生へ

しまなみ海道因島大橋をくぐると、土生港には10時47分着。たった三人の客を下ろした船は、すぐに対岸の生名島に向かいます。

重井から土生へ

ここからは12時30分発の高速船がでていて、これに乗れば今治には13時45分に着くのです。

しまなみ『裏』海道へ

三原港でいい船を見繕った結果、今治まで全行程を船で行くことにしました。

10時15分発の高速船しまなみは、後部甲板が解放されていて椅子があるのです。
この船で、まず土生港まで向かいます。

しまなみ『裏』海道へ

猫と港と路地の街

なんたる不覚!寝過ごしました。

といっても6時11分。朝日は仙酔島からでてきたところです。

8時07分のバスで松永にでると決めたため、朝のうちに鞆の浦の港に出かけます。

猫と港と路地の街

至るところで猫に話かけてみたり、路地を覗いては趣のありそうなところに入ってみたり。観光施設は開いていませんが、鞆の浦は夜と朝がいい、と勝手に納得したことであります。

猫と港と路地の街

猫と港と路地の街

福山からバス30分のこの街、ひどく気に入ってしまいました。広島から岡山一帯で、ご依頼が欲しいものです。

14時過ぎから今治市で打ち合わせです。
三原港で適当な船を見つけて芸予諸島に渡り、適当なバスに乗り換えて適当に今治に着き…何事もなかった顔で、打ち合わせを開始する予定、です。

貸し切りできる?いろは丸

用事が終わった直後の発言が、この日最も切迫したものだったかもしれません。
「松江駅まで送ってください。13時23分の米子行きに乗りたいんです!」

…駅近くの横断歩道でお客さまの車から放り出してもらうと、発車時刻まであと8分。駅の隣の百貨店に駆け込んで498円のお弁当を買い、脱走するような勢いで松江を離れます。米子から新見までだけ特急やくもを利用すると、18時40分に今日の宿へ、鞆の浦にあるホテルへたどりつきました。

夕食のバイキングは見た目の派手さはないものの、ちゃんと人が作っている気配がします。

温かいご飯にありつくのは、昨日の朝以来四食ぶりです。別になにか後ろめたいことをしてきたわけではない(今日の仕事は、少なくとも失敗してはいない)のですが、わけもなくほっとする味です。

お腹が満たされたところで、気になっていた施設を見に出ます。仙酔島への市営定期船乗り場が見えたのです。

貸し切りできる?いろは丸

往復240円所要5分定員99名の平成いろは丸、一番気に入ったのは20時発のその便が、僕以外に乗る人がいなさそうだ、ということ。

仙酔島での散歩を即決し、なんの必然性もなく乗り込んだその船は、実は夜の鞆の浦で最高のアトラクションでした。

貸し切りできる?いろは丸

デッキから見上げる、夏の月。水面には旅館街の灯がゆらめいて綺麗です。
ライトアップされた弁天島を回り込んで島の桟橋に着くと、船は直ちに折り返して出発します。

貸し切りできる?いろは丸

取り残された気分です。なにか黒いモノが、おそらくは狸が三匹ほど、待合室の脇からこっちを見ています。

貸し切りできる?いろは丸

海と月と風と光を楽しんで、30分後の船で帰ってきました。もう少し島にいたいというより、もう一往復してみたくなる船です。

水鳥と散歩ができる湖

朝湯を使いにいったら、男性客とすれ違いました。
昨日はお客がいる気配を感じませんでしたが、誰も泊まってない、というわけではないようです。

じゃらんポイントを使えば一泊三千円台で泊まれる、恐ろしくひなびた宿は、部屋から二分で湖に出られます。散歩にでてみることにしましょう。

湖からふいてくるのは、気のせいか甘やかな風。あたりは梨の収穫期に入りました。

水鳥と散歩ができる湖

カメラを湖に向けて構図をとっていると、何か気配を感じます。

水鳥が…やってきますよ?
岸辺に沿って動きだした彼らを追って僕も歩き出すと、逃げるでもなく並んできます。時折こちらを見上げながら。

水鳥と散歩ができる湖

水と陸との散歩はしばらく続いたでしょうか。何か餌になるものを持ってくれば、もう少し仲良くしてもらえたかもしれません。
ここは倉吉市の東、湯梨浜町の東郷湖です。運がよければ、朝の散歩を鳥と一緒にできるかもしれません。

さて、朝9時前までに松江に入っていればいい今日は、用事を済ませたらすぐ福山市まで行かなければなりません。鞆の浦のホテルが、18時までにチェックインできたら夕食サービスという条件をつけています。

落差を楽しむ、陰陽縦断路線

明日は松江で用事が入っています。まだ乗ったことがなかった智頭急行経由で、鳥取に出ることにしました。この区間の運賃はJRとは別に負担しなければならないため、ここでは特急に乗ってしまおうと思います。
スーパーはくと7号に上郡から乗ったのは僕一人。自由席も十分に余裕がありますが、グリーン車もよさそうです。智頭急行線内だけならグリーン料金510円なので、上郡から智頭まで40分ほどグリーン車を試してみることにしました。ちょうど姫路で買った298円のお弁当(特売日だったようで)を食べてしまえる時間です。費用合計800円余りの、少し贅沢なお昼ご飯になりました。

ところでこのグリーン車、シートは現代的ですがフットレストが古風な…それこそキロ28やサロ165あたりが装備していたような構造のものです。最近のグリーン車ではあまり見かけなくなりましたが、こんなところで生き残っていたとは。

落差を楽しむ、陰陽縦断路線

満足して降り立った智頭では首都圏色のキハ47が待っています。15時52分発の鳥取行きです。

落差を楽しむ、陰陽縦断路線
ここからは、ふたたび青春18きっぷの旅に戻ります。

猫の縄張りを越えて

猫の縄張りを越えて
目覚めたら、世界がやけに明るいです。さては寝過ごしたか!

戦慄しながら時計に目をやると、7時11分。タイマーは7時15分にセットしてあり、今日もいいお天気です。
昨晩寝たのが4時過ぎだったにしては、妙にいい目覚めです。

世界が明るい理由はお天気のほか、もう一つあります。

昨年秋から受任していた北海道での労働訴訟の判決に基づく第一次強制執行がまずまずの成果を挙げており、今朝その成功報酬を受け取ったのです。

ルンルン気分(死語)で今日から出張ですが、入居している物件への出入りに注意が必要な状況です。

写真の彼女が、先日から一階エレベーターホール一帯でピケットラインを設定しているのです。見たところ首輪はないのですが体型がスリムで毛並みがよく人に慣れており、誰かが手なずけているのかもしれません。
この猫、僕を見かけると必ず絡んできて、体をすりすりしたりエレベーターに乗り込んだりしてきます。ひとしきり遊び終わると立ち去るのですが、後には猫毛だらけのズボンが残る、と。

今朝このピケットラインにひっかかると大変まずいことになります。
智頭急行経由で倉吉までの接続が崩壊します。
邪険に追い払うのも考えものです。
実は僕もこの猫を気に入っており、あまり敵対したくありません。どうしよう、と取り越し苦労をしながら降りていったら管理人さんが一階を清掃中。猫の気配もありません。

余裕を見て出たために一本早い列車に乗れて、乗り継ぎが一回減りました。

幸先のよいスタートです。

西日本への出張を追加します

数ヶ月前のこと。補助者さまが僕に、何か黄色いマスコットを示して聞くのです。これは何だと思いますか、と。

バリィさん。

名古屋市の司法書士事務所で愛媛県の地方都市のゆるキャラを無造作に即答してはいけなかったでしょうか。結果的に彼女の意表を突いた形になってこっちが驚かれましたが、まぁしょうがありません。少し前にその街で、現地調査を終えてきたばかりだったのです。


9月9・10日、バリィさんの街まで打ち合わせに行くことにしました。

Banner1

愛媛県今治市です。名古屋からだと高速バスを乗り継いで10時間弱かかるこの街へ、今年はなぜか全然違う案件で訪れることになっています。さらに、この街からしまなみ海道経由で広島県福山市に抜ける高速バスがあるためさらに乗り降りする回数も増えてしまい、僕にとっては四国最大のパワースポットになっています。今治市。

おそらく今年だけで5回は行ったり通ったりしているその街への行程は現在検討中ですが、8日をまるごと移動日に使うつもりです。できればどこか適当な島か海の見える宿に泊まって9・10日はまじめに仕事しようかな、とも思っているのですが、どなたか他のお客さまから出張のご依頼があればそれに応じる余裕はありますので、特に大阪~広島あたりまでのお客さまにはご検討いただきたいと思っています。

指折り数えてみると、関西~中国・四国地方で今年は結構な件数のご依頼をお受けしています。簡裁訴訟代理3件、裁判書類作成5件、継続的相談1件(ちなみに、債務整理・過払い関係は皆無です)が現在進行中。必然的に向こうに行く機会が増え、出張機会が増えると相談余力も増え、相談が増えるとご依頼も増える好循環(笑)、といったところでしょうか。東京は常にこの状態なんですが、一昨年あたりまでは九州がそうでした。

本職一人で全国対応を標榜しながら実際にお客さまと会いに行ってしまうしいつの間にやら現地調査もやっている、というこの事務所にはこのとおり種も仕掛けもあるわけで、いつでも全国まんべんなく受託しているというよりは、上記のような過程をたどって受託能力が上がるいくつかの地方からのご依頼を扱っているのです。そのうちに、誰か他地方で勇気のある方が交通費を払って僕を呼んだり、ご依頼をくだされば今度はその地方に行く回数が増えて…うまくいけば、上記の好循環に入ります。

ところで上記の案件のいくつかは、今月中に終結の目処が立つはずです。

そんなわけで。そろそろどなたか他の地方から、ご依頼くださらないかな…?

困ったときの、情報公開?

久しぶりに名古屋もいいお天気になりました。開け放った窓から涼やかな風が入ってきて、少々早い秋の気配です。

さて、この夏の自由研究に一区切りをつけることができました。この記事は7月7日付『自腹で挑め(笑)情報公開の壁』の、まぁ実りあるといってよい続きです。

僕はときどき、実務に関するいろいろなテーマを決めて、そして自腹で(笑)何事かを調査研究してみるようにしています。主として労働紛争・労働訴訟に関するものですので小中学生の自由研究よりいくぶん腹黒い動機と関心で実施されるこの自由研究、今季は『労働訴訟における書証入手のために、情報公開の制度が使えないか』『助成金、特に中小企業緊急雇用安定助成金の不正受給に関する証拠を情報公開制度を使って入手できないか』という観点から試行錯誤を繰り返しておりました。ここで情報公開制度と言っているのは、国との関係では行政機関の保有する情報の公開に関する法律・行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律、都道府県との関係では各県の条例(公文書の公開・個人情報の開示に関するもの)をまとめて指しています。

『情報公開制度』で検索してくれれば制度の説明はいくらでも出てくるし参考書は上記リンク先の記事から入手できますので詳細な解説は省きますが、一言で言えばお役所が持ってる文書の写しがもらえる、というこの制度、次のような違いがあります。

情報公開制度

  • 誰でも利用できるが、個人情報の開示は開示請求者本人のものもふくめて開示されない。文書になっていて役所が持っているものは開示の対象になるのが原則だが、実にさまざまな理由で文書の一部や全部の開示が拒否される。開示拒否、という結果も活用できることはあるが、文書があるかないかさえ回答しない、ということ(存否応答拒否)もある。
  • 役所が作成した文書のみならず、使用者側企業が様々な許認可・届け出等の申請で提出した文書も、理論的には請求可能。僕の関心はむしろこの部分にある。
  • 職業安定関係の助成金申請ほか人事制度に関する文書全般について、非開示になる可能性が高い。中小企業緊急雇用安定助成金の申請書類について僕が存否応答拒否をくらったことは上記の記事のとおり。
  • 不開示となる理由について、人事政策のあり方というのは、『公にすることにより、当該法人等又は当該個人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるもの』(情報公開法5条2号イ)に該当するから…らしい。納得できないが、いまのところこれを打破する論理構成にたどり着かない。

個人情報開示制度

  •  役所が持っている個人情報の開示(ほか、訂正や利用停止等)を求めることができる制度。当然ながら、申請する本人の情報のみの開示等を求めることができる。上記の情報公開制度を利用して申請すると、個人情報に関する部分は自分のものも他人のものも非公開にされてしまうので、両制度を併用することは常に考えられる。
  • 役所が作成した個人情報だけではなく、使用者側企業が作成・提出した個人情報について開示請求することが可能である。
  • 中小企業緊急雇用安定助成金の申請に添付された書類であっても、個人情報に該当するものについては開示を得ることができた。

結論としては、労働紛争に巻き込まれたある労働者個人が、自分自身に関する情報を集めるだけなら一応機能する、と考えてよいと思います。中小企業緊急雇用安定助成金について会社側の申請書類の中には、個人情報に該当するものとして

  1. 休業に関する協定を締結するための労働者代表への委任状
  2. 休業計画および実績の一覧表
  3. タイムカードあるいは出勤簿
  4. 賃金台帳

これらが含まれているのを数百円の手数料で役所から(つまり、会社側の抵抗を一切無視して♪)コピーをわけてもらえる、というのは大変素晴らしいです。最近では労働相談で足りなさそうな書類が出て少し困るたびに

えーと、この会社何か補助金もらってません?

と揉み手しながらお客さまに尋ねている自分がいます(苦笑)

厚生労働省関係だけでなくても、いろいろなことに使えそうです。要は『役所への許認可の申請にともなって使用者側が作成した文書は入手できるかもしれないと考えて、その使用者が世に存在するためにはどんな申請等を行っているはずか、そしてその添付書類は何か、を検討すれば何が入手できるか見えてくる』のですから。

これまでよくあった活用機会は、

  • 飲食店(あるいは風俗店)で給料未払いに遭ったが、そもそも経営者がだれかわからない→飲食業あるいは風俗営業許可申請書を情報公開請求で入手できないか?

実はこの問いに関して昨年までは無力だったのですが、これは是非やってみるべきだと思います。というよりすでに一件実施してみるよう指導した人がいるのですが、この人は民事法律扶助による無料相談の利用者でしてその後連絡がありません。悔しいところです。このほかにも

  • 会社側が中小企業退職金共済に入っているらしいのだが労働者には中退共手帳を交付しない。実際に共済契約はあるのか?→個人情報開示請求をかければ一発でわかる(ただし、根拠法は独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律)

数年前にあったこの相談では、会社が勝手に解約しようとした共済契約の返戻金を仮差押しようか真剣に悩んだことがあり、契約の有無が把握できないことから見送ったのですがもうそんな愚かなことはしない、はずです。

  • 係争中の介護事業者について就業規則を使用者が開示しない。なんとかできないか?→介護事業を始める際の申請に添付されていて、自治体への情報開示請求でごっそり入手できた

こういった、紛争本体とは関係ない許認可申請で就業規則が添付されていることがあるのはなかなか気づきにくいかもしれません。この開示請求自体は数年前に経験済みだったのですが、その成果を拡張できることには今まで気づきませんでした。困ったものです。


今月も、中安金の申請への添付書類に関して個人情報の開示を行ってもらっている案件があります。

これで賃金台帳と休業実績一覧表が首尾よく入手できたなら、いま進行中の訴訟がだいぶ楽ちんになるはずです。申請を成功させるため、とは全く違う関心から、許認可やら助成金の申請に詳しくなる必要がある、というのはいかがなものか、とも思えるのですが。

今月の出張日程

今月も西日本からの引力を感じています。9月13日には神戸までの出張が確定、最終週に松山までの出張がほぼ決まり、という状況になっています。

一つ問題があります。夏の青春18きっぷを二日分残しているのです。これを来週中に使ってしまわなければなりません。来週どうしても名古屋にいなければならないのは、訴訟代理人としての出廷を要する訴訟1件の予定だけなので『なんとなくどこかへ行ってしまう』ことは可能なのですが、これを遊びに使うのは芸がありません。そんなときに限って、僕が自腹で押しかけなければならないほど込み入った状況になっている事件がありません。

…強いて言えば現地調査に行ってみたい案件が一つあるのですが、これは目的地が北海道です。これはさすがに無理(笑)

あとはこの記事をみたお客さまの誰かから、何かお問い合わせが来ないかな、と虫のいい期待をしてみます。今週末までは僕が青春18きっぷで行って帰ってこれそうな範囲からのご依頼歓迎、ということで。


これと関連するかどうかわかりませんが、一つ考えていることがあります。僕は簡裁訴訟代理権をもっている司法書士である関係上、請求債権額140万円以下で簡裁に申し立てるのであれば仮差押申立の代理を行うことは当然可能です。

先月も一件この申立をおこなったのですが、緊急性を要する仮差押申立の代理をわかりやすい報酬設定で行うことはいい仕事にならないかな、と思うのです。何かいい検索キーワードを発見できればそれに最適化したページを作ってみたいところです。でも、どうも『仮差押』というキーワードは普通の人はあまり使っていないように思えます。なかなか難しいところです。

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30