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ただいま急行運転中

 早急な対応をくれくれくれ、と騒ぐ奴ほど自分はなんにもやってない…ように見えるのはなぜでしょう?

 労働相談の希望者の話です。こっちから電話しろと言わんばかりにフォームに携帯電話の番号を書き込んで来たり、果ては『こんな紛争に巻き込まれて頭に血が上っているので、早めに回答ください』などと書き添えて来たり(!)電話で「時間を浪費したくないんですが」と言ってるそばからこちらが聞いてきたことに対する答えもせずに延々としゃべってみたり…

 彼らを冷静に観察していると、どうやら自分に対処能力がない人ほど他人に早急な対応とやらを求める傾向があるように思えます。というより、今なにをするべきか、本当に急ぐべきなのか、の切り分けができておらず初動対応段階で破綻しているから周りに向かって速く速く速くと言って回りたくなるようです。

 そうした人に冷水をぶっかけるため、ではないのですが、この事務所には(法律関係事務所ではたぶん珍しい)緊急作業料金=特急料金と急行料金の設定を置いています。特急料金は依頼から3日以内の対応完了について通常の料金に10万円を加算するもの、急行料金は7日以内の対応完了について3万円を加算するもの。速く(というより後払いで)電話相談やってくれと電話口でまくしたてる人に向かってこの規定の存在を伝えると皆さん人が変わったように引き下がるので大変便利であります。

 そうした意味では、普段は一種のおまじない、魔除けとして機能している急行料金。珍しくこれをお支払いいただけるというご依頼を受けてしまいました。もちろん労働事案で、そのお客さまの名誉のために付け加えるならば上記の類型には全くあてはまらない真剣なご依頼です。ある意味適切な判断だ、ということもできるでしょう。

 で、実のところこれで受託してしまうと大変なことになります。

 まず、これ以上の依頼輻輳を避けるため久しぶりに受付停止にすることにして、さらに暖房を無制限につけて指が寒さで動かなくなることを防ぎ、ポピドンヨード配合ののどスプレーも無制限に使って(補助者さまはこれがお気に召さないようですが)体調悪化を止めて、場合によっては食事は自炊をやめて外食または宅配に切り替え、不急のお客さまについては打ち合わせの延期の要請をかけ、ウェブサイトには緊急作業中につき電話謝絶の表示を出し、まずは書類完成まで3日間の工程表を作ってお客さまの時間を前もって拘束し、さらにその工程にそって書類を作る…この間うっかり電話かけて来るような奴は知り合いから紹介されてきた人でも敵対視しかねない(昨年これで1件依頼を失いました)、こうした経済的社会的肉体的損失の補填、という趣旨で急行・特急各料金の定めを置くのは決して暴利ではないと思う(それに、受託のさいにお勧めしないと断ってます)ので、まぁ不当と言われることはないと信じています。

 さてその工程表より2時間ほど速く今日の作業が終わったため、このブログを書くことができています。不穏な急行運転期間は、少なくとも明日まで続く予定です。お送りした文案への返事を待っているため、さすがに夜間は作業が一服できる(が、お客さまはきっと忙しい)わけです。

 で、今後ももし本当にお急ぎの方がおられるならば…

 なんだかんだと言いながらも、緊急作業としてはお受けするつもりです。でも真剣な事案の場合にはお客さまご自身にも、結構な苦痛を強いますよ?

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コメント

…ひとつだけ。
のどスプレーを1時間に何度も使用して大丈夫ですか?と質問しただけです。
まるで食べ物か飲み物のようだったので、かえって体に悪くないのかと思ってしまったので…。
どなたか先生に納得していただける説明をしてくださると助かります(汗)

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