気がつけば、対策してないキーワード
朝から降っていた雨はあがりましたが、窓の外には低い雲。工場街にあるこの事務所は休日の今日、いつもより静かです。すっかり涼しくなって、一人で準備書面を起案するにはいい季節になりました。
キーボードを打つ手を止めました。鼻がむずむずします。
なんとはなしに抜いた鼻毛が、白髪です。
…年をとった、と感じる黄昏時であります。
四十になったら、惑わずにいられるんでしょうか?と補助者さまに聞いたら後から殴られかねないので彼女にお聞きするわけにはいきませんが、それにしても事務所の運営って難しいものです。
※ちなみに先日、『この事務所が儲からない理由を三つ述べよ』と補助者さまに聞いたところ、簡潔にわかりやすく理由を摘示してくださいました。後から殴られるのとどちらがよかったかは、少々判断に迷うところがあります。
さて、この事務所ではインターネット経由のご依頼が圧倒的大部分を占めているということは先日の記事にも挙げたとおりなのですが、要は検索エンジン対策がしっかりできていればどうにかなってしまうわけです。よくある検索エンジンに表示できるPPC広告(債務整理型事務所で常に上位表示を狙う場合、ときに一クリック200円を超える)を使わずに、しかも事務所が潰れないだけのご依頼は得ることができている…と思って安心していたら。
先日コメントをいただいた方が執筆していたブログを実はずっと前から知っていた、ということに気づきました。
で、その方が指摘された検索キーワードを投入してもこの事務所のウェブサイトは引っかかりません。なるほどこれでは当事務所の存在が、その方に気づいてもらえなかったわけです。こっちはこっちでリアルタイムにその方のブログを見ながら『いったいこの人はどうして真っ当な相談先にたどり着けないんだろう?』とやきもきしていたんですが
そりゃ、お前が悪い!
と言われかねませんよ(苦笑)
そうしたことがありまして、これまで意識して対策していた=専用のコンテンツを設けてSEO対策をはかっていた『給料未払い』・『給料未払い 内容証明』というキーワードのほかに労働紛争関連のキーワードで検索順位を調べてみたところ、惨憺たる結果がでてきました。
- まず『派遣 給料未払い』 google1位。 Yahoo!100位以下。
- 『派遣 労働相談』google・Yahoo!とも100位以下。
- 『残業代 訴訟』google・Yahoo!とも100位以下。
- 『残業代 法律相談』google・Yahoo!とも100位以下。
- 『サービス残業 裁判』google・Yahoo!とも100位以下。
どうやら当事務所ウェブサイトは、あくまで『給料』という語にむかって最適化されており、労働紛争で使われそうな他のキーワード(上記のほか、名ばかり管理職・解雇予告手当・不当解雇・有給休暇等)に対してはほとんど対策されていなかったことがわかってきました。
この結果、どうやらこれからたくさんの依頼拡大の余地があると喜ぶべきなのか、逸失した利益の大きさに想いを致して愕然とするべきなのか…準備書面案も完成したことですし、秋の夜長にゆっくり悩んでみたいところです。
で、皆さんはいったいどんなキーワードでこのウェブサイトにたどり着かれたんでしょうね?そこに、この事務所が儲からない問題と困ってる人がこの事務所を発見できない問題を同時に解決するヒントが眠ってるらしいですよ。
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