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零細事務所の一日

1.旅行書士夏の自由研究 ただいま準備中!

 名古屋市営地下鉄は平日午前10時以降、昼間割引の乗車券が使えます。名古屋簡裁での補助者さまとの待ち合わせを10時40分にしたのは、それが理由です。

 今回裁判所を訪れたのは、書類提出でも訴訟代理でもありません。調査です。前回のブログでお話した、名古屋簡裁における労働関係訴訟の調査のために、まず開廷表を調べるやり方を打ちあわせておく必要があったのです。作業自体は単に開廷表から事件番号や当事者を転記していくだけなので、とても簡単です。

 ところで彼女には、開廷表が載っているカウンターに案内の職員の方がいらっしゃるのが少々気になるご様子。東京・大阪地裁クラスの超大規模庁なら、開廷表を書き写す人はいっぱいいるんですがね…いっそ職員の方に話しかけてみたら、と助言してみましたがどんなもんでしょう?『おかしなことやらされちゃって困ってるんですよ~』とか言ったら、案外お友達になれるかもしれません。

 ともかくこれで、僕と補助者さまが交代で簡裁の開廷表をメモできる態勢はできました。あとは調査を実行するだけなのですが、彼女が言うには『通常はこうした調査は、したいと思ってもしないのではないか』と。

 …そうかもしれませんね(遠い目)

2.不動産登記部門を再興せよ

 裁判所から帰ってくると、お昼前。昨晩来たメールの返事を出しながら、最近使い始めたフリーウェアを立ち上げます。『おお!』青い字の順位表示に、思わず声を上げました。使用開始4日目にして、はじめて結果が現れたのです。

 運用を開始したソフトは、ウェブサイトの検索順位を複数のキーワードで一斉に調査して表示するもの。SEO対策に使います。順位を観測しているのは、当事務所ウェブサイトのうち不動産登記の費用に関するフォルダ内の各ページ。このうちの一つが、キーワード『相続登記 費用 名古屋市』でYahoo!の検索順位が52位から18位にジャンプアップしてきたのです。

 ウェブサイトからご依頼をもらおうとした場合、目的とするキーワードについて検索をおこなって表示される順位が20位以下のサイトは存在しないも同然です。そうした現実に耐えた労働関係各コンテンツは生き残りましたが、かつてこの事務所でも不動産登記のご依頼がウェブから取れていた時期があったのです。FPの資格も取れたことだし、今から独自性を主張しつつ相続登記や財産分与の分野に割り込めるか?

 せめて毎月一件、不動産登記のご依頼をいただく態勢を作るのが今年の目標です。毎月一件でいいですから(笑)

3.『しんたろうさん居る?』だとー!(怒)

 午後から遠方の地裁で、労働審判の第一回期日が始まっています。電話が気になります。そのお客さまから電話があったあと、電話番号をロクに見ずに出た電話。いきなり、

 『しんたろうさん居る?』

 …何様?

 聞けば昨日僕が受任通知を送った零細企業の社長です。

 つまり代表取締役。ちなみに年齢、30代前半。

 で、名乗りもせずそれかい(嘆息)

 もちろんこの社長の人格識見が●●なことはお客さまからよーく承っておりましたので、それと寸分違わないことを素早く確認した上で

 『(あなたの主張は)一顧だに値しない!』

 と言い切って電話を叩き切りました。この間約1分10秒ですが、2分以上聞いていたら何かが伝染しそうな気もしましたし、それでよいかと思っています。初対面の人間に名乗りもせず丁寧語も使えない会社社長って一体なんなんでしょうね。

 ちなみにこの社長への受任通知には内容証明など使わず、特定記録で発送しています。打ち合わせ段階でお客さまからよくご事情を聞いて、何を指摘されたら思わず連絡したくなってしまうかを押さえておくことができれば内容証明である必要は全然無い、というのが僕の持論です。

4.釣り合いは取れるものだ、と補助者さまは言った

 ●●な社長からふざけた口調で話しかけられた後。念入りに耳を洗ったのですが、心が晴れません。お客さまへの報告をまとめているうち、そろそろ16時です。今度は労働審判のお客さまからの連絡が。

 なんと第一回期日で和解成立、しかもこっちの最低防衛ラインを余裕で超える金額です!手続き選択にあたって少額訴訟の利用を検討したのを労働審判を選んだ作戦勝ちなんですが、職業代理人を動員してなお完敗した相手方経営者の顔を廊下で見てみたい気がしましたね(笑)

 この事案は書類作成をお客さまがおこない、その添削をするかたちでの支援ということで、コスト面でも最良の結果を挙げることができて大変満足です。今日はいい一日になった、と喜ぶ僕に補助者さまが言うことには、「(いいことと悪いことの)釣り合いは取れるものなんですよ」と。そんなものなのかもしれませんね。

 とにかく今日は、一人の労働者に勝利をもたらすことができ、一人の経営者を破綻への入り口に立たせることができました。まぁ、充実した一日でしたよ。

 ところで、僕が給料未払い事案で代理人になる場合、最低着手金は無しで請求額の最大7%(つまり10万円の請求なら7千円)、内容証明その他の形式による催告書作成から訴状提出、必要なら債権仮差押申立を経由してもこの金額から増加せず、増えるのは実費だけ、さらに実際にお金が労働者の手にわたらなければ全面勝訴しても成功報酬は取らないし、成功報酬を取っても最大15%、というかたちになっています。

僕はこれで当然だ、と思っています。何しろ●●な社長が嫌いなので。

しかしながら経営上のバランスも重要でして、不動産登記が少々ほしいな、と思っています。金融登記を毎週1件くれる社長なら、『しんたろうさん居る?』とか言われても笑って応対できる…かも?

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