15ヶ月ぶりの裁判所
名古屋を出たのは、7時前。高速バスと地下鉄と私鉄と路線バスを乗り継いで、さいたま地裁管内の地裁支部にやってきました。所要時間は6時間半、といったところ。
今日のミッションは、進行中の訴訟の記録を閲覧することです。裁判書類作成の相談(労働事案ではありません)にあたって是非見ておきたい、ということでお客さまには出張相談のほかに2000円だけ日当を追加していただいて、閲覧に来ることができました。
もちろんこれによる行動時間の増加は、東京を起点とすれば三時間ではおさまらないのですが…まぁ今回は、一時間ぶんだけの請求です。
ところでこの裁判所、昨年2月末にも訪れています。僕に対する裁判書類作成報酬の踏み倒しを企てた不良依頼人を提訴した際に、簡易裁判所のほうを利用して目的を達成しました。
…この裁判所、労働紛争では来れないジンクスでもあるのかな(苦笑)
さて、報酬不払いとまではいいませんが、このところ複数のお客さまから
(当事務所で提示した報酬が)予想より高い
と言われることがありました。いずれも、現時点では弁護士・司法書士に依頼せずに訴訟を行おうとしている方達です。
残念ながらというべきか、僕が見る限りで彼らに自力での訴訟維持能力は、ありません。今日僕がやってるような、地道でときには無駄な営みを重ねて自分の弱みを潰しておく努力や、そうした発想そのものがないのです。
そうした作業の重要性をご理解いただける方からは依頼を受け、そうでない方とはご縁がないと諦めるのですが…あまりいい気分ではありません。
特に、既に自分で訴訟を始めた人への支援は(もともと、あわよくば実費だけでケリをつけようという発想があるためか)報酬に関して辛めの評価を受けやすい仕事のようにも思えます。
また、当事務所でも『すでに訴訟を起こしてしまったひと』からの書類作成の依頼は、枚数を基準に一枚あたり4000〜6000円で決めているため、請求額に対する割合で決まる通常の体系が適用されると考えてきた人にはショックを与えるようです。
でも、更地に家を新築するのと傾いてるボロ家を解体後に家を改築するのとでは…どちらが手間取るかは自明だと、思わないんでしょうか?
やはり、ウェブサイト内でこの分野の報酬の説明を充実させたほうがよさそうですね。労多く益少ない仕事として他事務所と同様に依頼を回避するのは、残念なことだとは…まだ思っています。
ただ、こう付け加えたほうがいいかもしれません。
思ってるより高いかもよ、と。
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