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いい本が入りました

 去る3月に、鶴舞にある労働図書資料室が閉館されたのを嘆いた記事を書きました。その資料室は労働関係の書籍を集積した、非常に珍しい専門図書館だったのです。

 この図書館亡きあと、仕事で使う資料は市立図書館や県立図書館、そうでなければ国会図書館で集めていたところ、鶴舞の市立図書館に労働・社会保険関係の書籍が徐々に増えてきているような気がします。今日見つけて思わず「オっ!」と声を上げたのは、この一冊。

今年の冬に出たばかりの新しい本です。傾向は、労働法の教科書というよりは裁判運営がどうなされるか、という切り口から多くの解説(請求原因・紛争類型別の要件事実や抗弁・訴訟運営の傾向など)と書式を載せている、文字通りの実務書です。このブログでもおすすめしている『労働事件審理ノート』の拡大強化版と言ってもいいかもしれません。内容としてはこちらのほうが充実しています(お値段もこちらのほうが高いですが)。両者の顕著な違いは、今日紹介する『労働関係訴訟』は労働災害と集団的労働関係で各一章を割いているのに対し、『労働事件審理ノート』にはこれが無いということ。

最初に本屋さんでこれを見つけたとき、思わず購入しかけたのですが、この手の続き物の書籍は図書館にどーんと導入されることがままあって…それを待っていたところなのです。予想より速く蔵書化されて助かりました。

これらの本はいずれも実務家むけの本ではあるのですが、本人で(専門家の助けを求めずに)地裁レベルの労働訴訟・労働審判を起こす人においても目を通しておいたほうがいいと思います。むしろ経験がないぶん、事前の準備として必読というべきかもしれません。裁判所という場で何が求められるのか、の何分の一かをこれらの本で知ることができる、これは良書です。ただし、書いてあることがよくわからない、という印象を持ってしまった場合、そこにはなにか危険が隠れている(予期せぬ反撃を喰らったり、無知から自滅したりする可能性がある!)と考えてもらったほうがよいでしょう。

…まぁ、愛知県内であれば鶴舞の図書館から何とか借り出せるし、それぞれの人が知りたい分野の記述はそう膨大ではないので、なんとか読み込めるとは思いますよ。

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