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ドラマティックな期待は無用に願います

 先日のこと。滅多にならないフリーアクセスの電話(当事務所では、愛知県内から固定・公衆電話での発信にかぎって通話料無料の電話番号を持っています)がなりました。労働紛争に関する依頼をご希望とのことでさしあたって収集すべき資料を指示したまではよかったのですが…このお客さま、ちょっと無視できないことをおっしゃいます。曰く、

「●●書士が出てくる日曜日のドラマを見ていて、こういう人達も給料未払いの解決ができるんだと思って『●●書士 給料未払い』で検索をかけたら先生ののウェブサイトがでてきました」

 ですと!もちろん●●の二文字に入るのは司法でも旅行でも賞状でもありません。最終的にこの事務所にたどり着いたのはまぁいいとして、ちょっと釘をさしておかねばなりません。少なくとも当事務所には、ルックス一流コンプライアンス四流の熱血補助者もいなければ一体なにやって稼いでるのか不明の美人書士もおりません(苦笑)

『あのう…いいですか?あなたがそうしたドラマにきっかけを得てそうした検索をされた、としてもまずこの事務所は司法書士の事務所であってそっちの●●書士事務所ではありません。あと、あくまで現実世界の紛争というのは法律的御託を並べたら相手がひれ伏すほどお気楽でもなければドラマティックに状況が好転することもなくお金はかかるし時間もかかるしなにかとかったるいし不愉快な思いもすれば腹立たしい気分も味わうことになる、そういうもんだとご了解いただきたいんですが…?』

 通信回線の向こうから、鼻白む気配が伝わってきます。

 回線のこちらでは…補助者さまが作業卓に突っ伏して動きません。何かに耐えているかのようです。

 そのドラマの概要は補助者さまから聞いており、どうやらその内容に深く憂慮すべきものがあると考えていたんですが、まさかまさか自分のところへのお問い合わせにつながるとは思ってもみませんでした。かなり手厳しくドラマの世界との相違を強調したので、実際のところ依頼につながるかどうかは不明です。

 でも。

 まさかまさか、そのドラマを見て『ワタシも●●書士になる♪』な~んて考えてしまう人、いるんでしょうか?もしこの事務所への求人応募でそんなこと言ってくるお方がいたら、その素晴らしい理想は●●書士事務所の適切かつ合法的な維持により実現されるよう忠告して、採用を辞退させていただきますが。

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