取り立てが好きなんですが何か?
今日も今日とて仕事です。新しいご依頼をいただきました。
今回のご依頼は労働紛争ではなく、世間一般の司法書士さんが普通に扱う分野です。しかしながらお客さまは当事務所にたどり着くまでに、複数の司法書士の事務所に受託を回避されている、とのこと。経緯を聞いて納得しました。
そりゃそうだ。
そいつらは債務整理の依頼しか興味ない(爆笑)
…つまり儲かる仕事を追求してるから名駅付近の大きなビルに事務所もてたりテレビにCM出せたりするんですよ、と身も蓋もない説明をしておいたところであります。まぁその果てにたどり着いた事務所がここだ、ということが幸運か不運かは数ヶ月後に確定するでありましょう(もちろん前者にしたいと思っていますが)
ただそのお客さま、少々気になることをおっしゃいました。
当初この事務所では、そのお客さまの依頼を受けないのではないか、と思われたとのこと。
聞けばなるほど、個人が依頼人とはいえ資産を持ってる人だけが依頼人になりうる今回の仕事、労働者側を標榜する当事務所のありようにそぐわない、と心配されてもしかたないかもしれません。
そんなことありません、少なくとも名駅付近の大きなビル(←くどい?)に入ってる某事務所より受託業務の幅は広いはずです、と説明しました。それに当事務所の専門業務たる給料未払いと今回の仕事は『個人の依頼を受けて、大きな会社ではない何者かに金銭の支払いを請求し、知略を尽くして目的を達成する』という点においては共通なので、どちらかというと心情的には快適にできる仕事です。
つまり…誰かからお金を取り立てる仕事が好きだ、ということになるんですが…
これって声を大にして言うとどうなのかな、とも思います。もちろんこれも社風ならぬ所風の一つですから、名駅付近の大きなビルで債務整理に邁進する事務所がこの世に存在してもいいのと同じ理由によって、当事務所みたいな事務所も存在してもいいのだろう、と考えています。
残念ながら初動で誤った情報を提供しかけた我がウェブサイトですが、どうやら僕を気に入られたらしい今回のお客さま、こうもおっしゃいました。
「(僕の事務所は)他の人に紹介してはいけない」
と(爆笑)
ええ、その通りです!よくわかっていらっしゃる。
最近ではお客さま方に、「当事務所を紹介するのではなく、当事務所のウェブサイトを紹介したうえで依頼可否を検討させるように」と指示を出しています。
これだと、案件にかかわらず筋の通らないことを言ってくる人の来訪がほぼ阻止できるし代理権がなくたって平然と本人訴訟が選べる人しか来ない…けれど、事業としては一向に儲からないんですがね。
まぁ、いいです。名駅付近の大きなビルに事務所を移す予定は、いまのところ無いんで。
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