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そんなにすごいか、『どうこうしえん』

 今日は社労士会の研修の日。本県社労士会は熱田に自前の会館があるのに研修ではなぜか使わないらしく(収容能力の関係なんでしょうね)、いつも通り池下の研修会場のいつもの部屋まででかけました。着席すると、何列か後の席から妙に張りのある、女性の声が聞こえます。

-あいちはけんむら-

 というキーワード。(ひらがなにしてあるのは検索エンジン対策です)

 はっきりとデカイ声!なんで嫌でも聞こえるのですが、この女性社労士が派遣問題に関するなんたらネットワークの唯一の構成員なのだとか。さらに社労士は司法書士や弁護士より云々、とか言ってます。


接近危険、と推測します。


なおも聞こえてくるその声、予想したとおりに生活保護相談および申請へのどうこうしえんの必要性を周りの社労士に吹聴しています。相談を受けている方まで落ち込むが是非一度見てみてほしい、等々。

この人達のご努力はそれ自体素晴らしいんでしょうけど、今ひとつ何かが納得できません。以前当事務所にお話に来られた新聞記者さんとも話しをしたんですが、相談先としての弁護士・社労士・司法書士は多かれ少なかれ

『行くところまで行ってしまった状態の人のところには手弁当で駆けつけて集団を作って盛り上がるんだけど、それ以外の人にはちょっと使いにくい』

という面があるように思えます。受託して業務を遂行する能力、という点でも、それに対する報酬設定という点でも。正社員の人達が持ってこられる少額の労働紛争、というものに取り組んでる少数派のひがみ、だといいのですが…

さてさてプロボノ活動にもならないし儲かりもしない、つまり職能集団の対外的お体裁という見地から評価すると悲しくなるほど中途半端な位置づけの業務になってしまう『少額の労働紛争』。もちろん社会的な必要性は確信できる業務ですし、これはこれで専門的にやってると非常に面白く意義深いものがあるんです(その境地にたどり着くのに数年かかるところに結構な問題がありますが)

それがわかって冒頭の同業者女史、せっかくお持ちの労働法の知識を『用いない』業務の意義を力説するのかな、と少々複雑な気分でありました。最近当事務所に持ち込まれる複数のご依頼で、会社側に社会保険労務士が関与したがために紛争が激化・状況が悪化したとしかいいようがない案件があり、なかには

「社労士は悪い奴だと思ってたので、同じく社労士である鈴木先生への依頼を躊躇した」

と言われて思わず笑ってしまった、というものまでありました。職能集団で適当にくくって、社労士は弁護士よりどうこう、とか司法書士は社労士とちがってどうこう、という議論自体にあまり意味はないし、生活保護を要する集団、をひとくくり設定したうえでさあこの人達をみんなで支援しよう、とがんばる動きはその反面で、要保護水準まで行ってないけど安価で精緻な支援を要する人の存在にあっさり目をつぶるものにもなりかねない、そんなことを考えながら、ちょっと遠い目で資料を眺めておりました。

さぁ、明日は同業者さんとの勉強会です。プロボノ活動にもならないし儲かりもしない労働紛争の魅力(笑)を少しでもお伝えできるでしょうか?こうした営みがうまくいって労働紛争に関与する人が増えたら、なんたらネットワークの諸先生の仕事が将来少しは減るかもしれません。

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