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その復活に、異議あり!

 いったん倒産しても、社長はまた同じ業種での再起をはかるものだ、と『ナニワ金融道』(青木雄二著)で読んだ覚えがあります。

 さて、興味があってときどき、TSR-VAN2をつかって『かつて破綻に追い込んだか破綻を加速させた会社の社長』の名前で企業の検索をしてみることがあります。東京商工リサーチのこのサービスは、ある会社の情報を検索するのに

  •  会社名
  •  その読み
  •  代表者名
  •  その読み
  •  電話番号

 のいずれかのキーで検索をかけることができるのです。これを使うと、社長の名前で検索して全国規模でいきなりヒットがでることがあり、そこで判明した正式な会社名と本店所在地を使ってこんどは商業登記情報をオンラインで確認する、という流れをとることになります。本来なら『雇い主の会社名や社長の名前はわかるが所在地がわからない』などというときに使います。今回思うところあって、会社の破産により完敗した賃金請求訴訟に出てきた社長の個人名を入れたら…

 検索に該当が出てきました。その破産の3年後に、はやくも会社を一つでっちあげてるようです。やっぱり以前とおなじ業種で、ウェブサイトには耳ざわりはいいが内容が怪しい言葉が踊っています。なによりその主力商品名が

 正義の●●

 ぎゃっはっは(爆笑)

 前の会社の破綻時に使い捨てられた労働者&関係企業ご一同さまが聞いたらきっと全員笑うか怒るかするぞ、と思ってしまったところであります。この社長が語る正義というのがなんだか知りませんが、少なくともこの事務所にあるものとは違うんでしょうね。

 もちろん破産という選択肢がすべて正義に反するなどというつもりはないけれど、関係者に迷惑をかけるだけかけておいてあっけらかんと再起されても、もてあそばれて捨てられたこっちはちょっと困ってしまいます。願わくば社長の前歴に関する情報が適切に広まって、新たな会社との取引を回避する人が増えればよいのですが、残念ながら破産会社の経営者が個人の破産手続廃止決定後に違う住所で起業してしまった場合、個人レベルでその前歴を察知することはかなり困難です。

 もちろん債務者の経済的更正のためにはそのほうがイイ、という人もいます。

 一方で、同じ過ちまたは倫理的に非難されるべき行為を繰り返されるとまた被害者が出る、それはマズイ、という立場を取る人もいます。僕はこちら側です。

 さてこの会社、ウェブサイトの更新が早くも半年以上停まっています。いつまで持つのかね今度は、という関心で…しばらくウォッチしてみるつもりでいます。


 ところで給料未払いでお困りの個人の方など、オンラインで企業情報を検索できるサービスが使えるお知り合いがいない場合には、@Niftyで簡易なものを利用できます。1件1200~1600円なので、試してみるとよいでしょう。もちろん当事務所では、裁判書類作成業務ではお客さまに言われなくても相当の調査を行っていますし、その分の費用を請求することもありません。相談の際に知りたい、という場合には、実費をご負担くださればその場で検索します。相談者も知らなかった何かがポンと出てくることが、結構あるものですよ。

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