昼は生徒で夜は先生?
延べ受講日数約20日を要する研修の、4日目が終わったところです。昼間の時間をまるごと持って行かれるこの研修、なかなか新鮮です。楽しい、と言ってもいい。なぜって
労働法の知識がぜーんぜん要らない(失笑)
まるでよその国を旅しているようだ、というのは言い過ぎかもしれません。しかし一方で、つまりこれが
業界内で期待される、代理権の使い方のあるべき姿、ってものなのか?
と、しげしげと考えこんでしまいます。借金や不動産や消費者問題にまんべんなく取り組みなさい、ってことなのか…?と。
まぁ、それは考査に受かってから考えるとしましょう。ひょっとしたら来年の今頃には、債務整理が専門の司法書士法人を立ち上げたりしてるかもしれません(冗談です!)
昼間は研修だといってもPDAかサブノートPC+PHSカードを携帯して研修に出ているため、お客さまからのメールにはおおむね通常通りの対応ができています。でもこうした期間に限って電話で話をしなければならないお客さまの待ち行列ができたりするもの。しょうがないから19時から24時までの間に電話するようお願いし、次の日の予習をしながら打ち合わせを入れていく状況です。夜間限定のパートタイム代書人、とでもいうべきでしょうか。
ところでこの二重生活、知ってるお方が受講生さんにいらっしゃいます。今回の研修受講にあたっては補助者さまから
頑張って猫かぶってきてくださいね
とのありがたいご指導をいただいており、決して僕からしゃべったわけではありません。
以前、隣県の司法書士さん達の研修を手伝いに行った際にある司法書士さんが当ブログを以前から読んでいて
司法書士ってあんなに儲からないのか、と心配した
との感想をいただいたことがあります。
念のため、まだ見ぬ受験生の読者さん達には「閲覧注意:当ブログ各記事はやり方がヘタだから儲かってない事例であり、一般的なものではありません」とか断っておいたほうがいいんでしょうかね?
いつもこの時期になると提出する業務報告書があります。司法書士として一年間にあつかった件数を書いて出すもので、開業5年目にしてようやく50件の大台に到達したところです。被告4社まとめて過払い金返還請求訴訟を起こしても『1件』、原告労働者3人まとめて割増賃金支払い請求訴訟を起こしても『1件』、抵当権抹消登記やっても『1件』なので、件数のみによって業務の多い少ないが判定できるわけではないけれど…
数字の桁が一つ少ないよっ!
という突っ込みが業界関係者の皆さんから…入りそうです。昨年においてお客さま一人当たりの報酬額が7桁に達した事案のうち一つは、この業務報告書に書く書類作成件数としては0件です。これは相続・債務整理の相談および引き直し計算数件と戸籍謄本等収集(社会保険事務所に年金相談に行くためのもので、社労士の仕事です)と現地調査、あとは事実上やってしまったファイナンシャルプランニング業務によってこうなった♪というもの。
呑気な仕事をしていても、年に一度くらいは封筒が立つほどのお金がもらえることがあり、それでなんとかやってはいけるがそれは司法書士業務ではないことが多い、というのが問題かもしれません。司法書士さんから見た場合には、なんだか変なヒト、になってるはずです。そうしたこともあって、司法書士関係者さんから『お前のブログを読んでるぞ』と言われるとなにやら背中がむず痒くなってきます。読まれてはいるが理解されてはいない、ということもあるはずです。
そういえばこのブログを読んでる受講者さん、こうも言ってました。
「補助者さまはキレイでステキなひとなのではないか」
と。これについてどう認否するか、は当事務所の存亡に関わります。人は他人の文章から、実にいろんなことを考えることができるという一例です。
さてさて今日も一件、お受けした司法書士業務とは別に未支給の民間生保の保険金を発見できたお客さまから連絡がありました。
あるいは来年の今頃、当ブログのタイトルが『旅行FP雑記帳』になっていることはあるかもしれません。債務整理そのものよりは、労働紛争や生命保険・社会保障といった債務整理が必要な状態の数歩前の問題を手広く扱う何者か、をなんと呼ぶべきなのかはFP2級を取ってからゆっくり考えるとしましょう。
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