スリムな足の下手人
先月から調子が悪かった当事務所のルータは、今週に入ってついに有線LANの約半分が使えない事態に立ち至りました。このルータにつながっている機器のうちデスクトップPC3台は使えるがスキャナ・プリンタ・ファクスは使えなくなっているのです。
前回の記事ではこのルータ、接続ごとに毎回違うIPアドレスを発行するようになったと紹介しました。その後最大で192.168.0.115まで違うアドレスを発行しまくったため熟慮した結果
平手で三回ほど殴打に及んだ
ところ、ほどなく192.168.0.3まで戻って十日ほど安定期に入り、今日に至ったというわけです。
さてさて、機能の大部分が失われたとはいえそのまま捨てるのは惜しいこのルータ、まずはどこが悪いのか特定してみたいところです。現象面から切り分けてみますと…
- 有線LANでは配下の機器にIPアドレスを発行しません。
- 無線LANでは、通常通り動作しています!
・・・なるほど、分かりやす過ぎです。有線LANに関する部分だけに異常は限定されています。
さっそくネジをはずして内部を見てみます。三枚の基板を慎重に目視していくと、
妙なにおいがしますよ?
そういうときには絶対なにかあるもの。慎重に慎重に見ていったら、ありました!
電解コンデンサのスリーブ(胴)から下に出ている足のまわりが、茶色に膨張しています!まさに、おもらし状態。周囲を探してさらにもう一つ、股間からおもらし状態のコンデンサを発見しました。
犯人はこいつか?
目視によるかぎりでは、この箇所意外に異常は見いだせません。試してみます。
ニッパーを持ってきて、このコンデンサ二つの足を切断しました。その後普通に組み立てて通電したところ、普通に立ち上がってADSLのリンクを確立します。
- 有線LANでは配下の機器にIPアドレスを発行しません。
- 無線LANでは、通常通り動作しています!
どうやら犯人の確保に成功したようです。原因の特定はできたのですが、さてこれを素直に直そうかどうか、迷いがあります。一番楽しいのは修理していったん通常動作するのを確認後、あえて新品を購入すれば負けを認めなくて済むかな、と。
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