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そこに爛熟を見るか、あるいは腐敗をみるか?

 2月になると、思い出します。ある法人の創立3周年記念パーティーに招かれたことがあるのです。ホテルのバンケットルームで100名を越える招待者を招いて開かれたそのパーティーで僕は隣の席の人に、こうつぶやきました。

5周年パーティーがあるかどうかは、五分五分ですね

 果たしてその法人、5周年経過時点で設立に関与した人が二人ともスピンアウトし、人員構成だけみれば全く違う社団(ひとのあつまり)になっています。法人制度の問題点と、いうべきなのかどうか。中身がまったく入れ替わっても、法人のドンガラは存続してしまうのです。

 さて僕の上記発言、○○○新聞に広告出しまくって債務整理の依頼を刈り取るその事務所をやっかんだ、というものではありません。

 控え室に詰めていたその法人の補助者さんたち十数名が、来客に聞こえる声量でサービス残業の大規模発生を嘆いているのを聞いてしまったからなのです。なるほどつまりこの法人、内部ではモラルハザードに向かってるのね、と。

 まもなくその法人と、社会保険労務士としての僕は取引を打ち切り、その後向こうさんは設立当事者たちがそれぞれ別の事務所をお作りになった、とのこと。どんな商売でも創業から三年(あるいは五年)持たせるのはなかなか大変です。儲かっていても、それゆえに分解の危機は訪れると考えなければいけません。研修に出席してもそうですが、人間は個々人ではまともでも束ねるとトチ狂った方向へ走り出すことがままあり、それを修正するシステムがないところは相応の変化が生じます。そのあおりを食らった方の何人かは、幸か不幸かこの事務所にたどり着きます。労働紛争のお客さまとして。

 一見すれば盛会におわった催し(あるいは、儲かっている企業)があっても、その陰で誰かがどこかで泣いて・怒って・焦れている、せめてその可能性に思いを致すことができれば、また違う見方ができるのにね、と補助者さまには申し上げておきましょう。適当に勉強すれば試験に受かるような資格より、この事務所ではそうした微妙な何事かをゆっくり身につけてほしいものです…とかいいながら、彼女には現在FP3級の勉強をしていただいております。

 結局のところ僕も僕で言ってることが微妙に矛盾を生じることがままあって、そこは遠慮無く突っ込んでかき回してもらわないと、この小さな事務所もどこかが腐っていくのかもしれません。くわばらくわばら。

 さてさて今日も研修は無事に(と、言っておきましょう。その陰で何があったかはさておいて)終了しました。明日は現地調査が一件、書類収集が一件入っていますが、この二つの目的地と当事務所がそれぞれ正三角形の位置関係にあり、一辺の移動時間が1時間以上かかることになっています。楽しすぎです。

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