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2009年2月

出張日程を変更します!

 研修も残すところあと3日。今週末は昨日・今日そして明日が研修日です。終わって帰る道すがら、隣の席の受講生さんに言われました。

すずきさん、めっちゃ帰りたそうにしてましたけど?

違う!違うんだ!帰りたいのは今日じゃないっ(絶叫)


 当ブログを続けてお読みの方はすでにおわかりだと思います。明日から九州・関西方面に出張する予定を入れており、いつものとおり大阪南港-北九州新門司港でフェリーを利用したいのですが当日にかぎって欠航便発生+ダイヤ変更のため15時半ごろには研修が終わっている必要があるのです。

  • で、今日は提出すべき文書の起案が終わったのが14時まえ。
  • 期待がふくらんだのもつかの間、妙にまったりと時は流れて離席できたのが16時半すぎ(うわぁ)

 明日この、終了時間不定のまったりタイムが発生したときに精神に変調を来さない自信がちょっとありません。春でもありますから。

 ですので今回は、ちょっと安全な方向での行程変更を行いました。3月3日の帰りには、ゆっくりフェリーで帰ってきます。

 さて、どんな経路を取るかはまだ秘密にしておきます。守らなければならないのは、北部九州で3月2日午後の早い時間に設定された期日の傍聴に間に合っていること。

 さきほど、遅れていた訴状案をようやく脱稿してお客さまへ送りました。これで今月の仕事はキレイにおわったため、明日徹夜で遅れていた仕事を片付けて3月2日朝発の新幹線や飛行機であっさりと九州に降り立つ、などということは、せずに済んでいます。

研修日の次は出張日

3月9日、東京への出張が決まりました(わーい)

 久しぶりの九州出張の記事にコメントをくださった友紀さん&1班の天然パーマさん(って僕にはわかりやすすぎなハンドルネームですが、彼は今回の研修の受講生さんです。僕は2班)に対するウケ狙い、というわけではありません。お二人にはそれぞれ楽しんでいただいているようでなによりですがね。コメントありがとうございます。

 さてさて昨日いきなり確定した東京出張、裁判所での書類閲覧と新しいお客さまとの打ち合わせがしっかりと予定として入っています。ついでに申立書を一つ出してくるかもしれません。ことと次第によってはそのまま土浦まで行くかも。

 春が近づいたこともあって、事務所の活動が活発化してきました。先月から断続的に設定されていた研修は、いよいよ27日~3月1日・3月7~8日の5日間で終わりなのです。

で、いろんな人からの要請がいろいろあって…

  • 3月1日夕方から5日までは九州・関西へ

これに続いて、

  • 3月9日・10日は関東へ

それぞれ行け!行ってしまえ!ということになりました。まぁ関東出張は場合によっては3月5日になるかもしれない、という展開を首尾良く避けることができたところなので僕から見ればラッキーだ、楽だよとさえ思えてしまいます。

入っている用事&目的地もいろいろです。

  1. 福岡県で裁判傍聴+打ち合わせ
  2. 大阪で相談
  3. 京都で書類提出
  4. (可能なら、私用で和歌山へ)
  5. 東京で書類閲覧+打ち合わせ
  6. 東京で打ち合わせ
  7. (場合により、書類提出)

 今回はなかなかうまい具合にいろんな用事をセットすることができました。こうして書くといかにも仕事がいろいろあるように見えますが愛知県内からのご依頼がとっても少ないため、そんなに忙しくはありません。この東西二件の出張で合計5組9名のお客さまのご用に応じているので、個々のお客さまに対する交通費の請求は新幹線片道分に満たない額にとどまっています…というよりほとんどの人に請求をかけていません(泣)

 そして今回の出張は、さらに難易度の高い仕事へ発展する可能性を秘めています。これから裁判書類をつくることになりそうなお客さまのなかに、遠隔地に転居予定の人がいらっしゃるのです。転居先は

 フェリーでも飛行機でも行けるところ(笑)

 つまり転居前に意地でも打ち合わせしてしまわねばならないということで、上記のむりやりな日程を組んだのです。

 法律と裁判をめぐるいろんな制度や実情のゆがみのなかで、取りこぼされそうな人とまじめにつきあったらなぜか端から見ていて楽しい活動になってしまった、ということでしょうかね。請求額10万円台の訴状作成を労働者側から見てペイする料金で受託し、そのサービス範囲を全国に広げると宣言したら法律の行商が商売になってしまった…と。上記9名のお客さまのうち8名までが労働紛争のお客さまで、その半分が1か月ぶん程度の賃金の請求をかけるひとですから。

 まぁこの事務所のありさまは法社会学的には興味深いものであるはずなので、社会学を専攻された天然パーマさんがなにか楽しい考察をすませているかもしれません。研修終了後の打ち上げのときにでも尋問していえ、お聞きしてみたいところです。妻子持ちには決しておすすめできない仕事なので、研修終わったらやってみたら、などとは申しませんが。

ところで。確かに人にはおすすめできない行動形態なのですが…?

 もしこれから依頼を受けるお客さまが、現時点における作戦計画通りに北の国の独立簡裁で少額訴訟を維持することができたなら、

 傍聴に行ってみたい気がします。そこに海があるから、フェリーで(笑)

 もちろん実際にはやらないはずですが、別件で原野商法の残骸のような土地をお隣の地裁管内に持ってるお客さまがいます。そういえば『いつか現地を調査してみる必要がありますね云々』とか言った覚えが…ありますよ?

予約入れよか やめとこか

3月2日に、傍聴+お客さまとの打ち合わせの予定が入っています…

九州で。

これをめぐって少々困ったことになっているのです。交通費が自腹なのはさしたる問題ではありません。行きがかり上そうなった、というだけです。

先月末から3月8日まで開かれ、欠席不可の研修をいま受けていて、こんどの開講日は2月28日から3月1日まで。2日午後に九州島内にいればよいため、当日朝発の新幹線でも飛行機でも、適当に乗れば適当にたどり着きます。

肝心なのは3月1日、名門大洋フェリー大阪発新門司行きの運行ダイヤの変更日にあたっていることです。通常は2便あるところ、日曜日だけは大阪発の1便船が欠航し2便船(通常19時50分発)の出発時刻が18時30分に繰り上がります。

で、3月1日の研修は所定では15時ごろに終わることになってはいるものの、これまでにも終了時刻が後ろにずれることがままあったのです。18時30分マイナス10分前に大阪南港フェリーターミナルに着いているためには16時15分名古屋発ののぞみ37号に乗っている必要があり、研修場所はこの30分前に出ている必要があります。

 微妙な時刻でありすぎます。終われるようにも終われないようにも見える。もう一本遅い16時35分発ののぞみ75号が絶対使えない、というわけではありませんがすべての列車が時間通り運行し、新大阪・コスモスクエア・フェリーターミナルの三駅で全力疾走するのが必須です。

それがイヤだ…ということになると残りの選択肢で現実的なのは名鉄バスセンター21時発の夜行高速バス(10500円)、あるいは2日朝中部国際空港発の飛行機(13000円)、ということになってどっちもどっちな感じ。

 ちなみに大本命の名門大洋フェリーでいくらかかるか、といいますと

  1. 名古屋-新大阪 5670円
  2. 新大阪-フェリーターミナル 360円
  3. 大阪南港-北九州新門司港 6400円

ということで合計12430円。ふだんは3200円で移動する名古屋-大阪間に新幹線を使ってしまうと、コストパフォーマンスは高速バスに劣ります。通常人なら迷わず飛行機を選ぶところでしょうね。ただ、それがイヤなんです。どうせならバスのほうがましな感じはします。

とりあえず…前日の2月28日の研修がどれだけ遅くまでかかるかをみて船をあきらめるかどうかを決めるつもりでいます。


 ところで、たまーに『いまなら名古屋から飛行機や新幹線往復利用でホテルの利用とセットになった旅行商品があるでしょう?』と言ってくださる人がいます。

 甘いです。今回の出張では関西で一件、裁判所に書類を出しに行く用事がすでに入っています。目的地と出発地の往復ができればOK、というような商品は、大抵の場合使えないのです。

 で、さらに来月は東京まで行けることになっており、いっそ全部つなげてしまおうか、などとも考えています。やってできないことはありません。そうするとしばらく事務所に帰ってこれなくなるため、どうあっても今月中に出してしまわねばならない訴状が…

零細事務所の一日

 長きにわたった研修も大部分を終了し、今週は日曜日から木曜日までが予備日となりました。徐々にこの事務所も、研修の合間に仕事をする状態から仕事の合間に研修に出る状態に移ってきています。今日は久しぶりに、補助者さまもおいでです。

1.IT革命の波が来た!

 昨日は一日、新しく導入した中古(なんじゃそりゃ)のADSLモデム兼ルータ兼VoIPアダプタの設定とLAN再構築に費やしておりました。無事に全機能の作動を確認して、NTTから借りていたVoIPアダプタの返却手配を取ります。ついでに116のオペレータさんに、意を決してある設備の変更を告げました。近時めざましい情報通信技術の発展に遅れないために。この変更は、ここ4年間慎重に慎重に計画を練っていたものです。

「えーといまダイヤル回線を使ってるんですが、プッシュ回線に替えてくれませんか?」

おもえばNTTがプッシュ回線の追加料金(三百円程度でしたっけ)を廃止したのが4年前の1月。プッシュでもダイヤルでも同一の料金となったものの、局内工事の2100円が出せなくてダイヤル回線に甘んじていた=事務所のくせに個人と兼用のダイヤル回線一本とADSLで使えるIP電話一回線しか保有していない(し、それで済んでいた!)当事務所もようやく、IT革命の波に乗ったわけですよ…

 と補助者さまに申し上げましたところ、なんとも言えない表情で目をそらされてしまいました。

 はて なにか気に障るようなこと言いましたっけ?

 さてさて今回のプッシュ回線への変更は明日午前から発動となります。以前購入した電話転送設備をつかって、自宅のプッシュ回線←→転送設備←→自宅のIP電話←→携帯電話の転送・逆転送ができるシステムを組もうというのが最終的な目的です。これが稼働すれば、お客さまのところには052-の番号を通知して電話をかけた状態で僕は事務所以外のどこか(いろいろな、どこか♪)にいることができる、という仕掛けになります。

2.許してくれ、一万円で許してくれっ!(大汗)

 お昼前。メールを起案しながら延々と考え込みます。ある過払い金返還請求訴訟で、和解がこじれて判決になったものがあるのです。認容額は、正社員のひと月分の月給程度。

  •  お客さまは関西のひと。
  •  本社の所在地は、東京。

 おそらくは債権差押申立をおこなってその会社の銀行口座を襲えばなにかが出てくるだろう、と考えています。当然ながら差押申立書は目黒にある東京地裁民事執行センターに提出する必要があります。

 わー 目黒か三年ぶりだよあそこ行くのー

 と、途方に暮れたつもりでつぶやいたら隣の部屋から優しく突っ込みが入ります。曰く、ちっとも困ってるように見えない、と。

 ですが場合によっては本当に目黒まで行かねばならず、その際の交通費をどう請求しようかかなり悩みます。往復新幹線にして日当取ったら、せっかく手にする過払い金の一割以上を持って行くことになりかねません。それはちょっと、と思うのです。でも、いくら青春18きっぷ適用期間に入るからといって東京-名古屋往復で交通費日当合計4000円、というのはちょっと酷です。と、いうわけで。

 お客さまには、名古屋-東京を往復する場合には一回分1万円をお支払いいただくようご提案。承諾を得ました(安堵)。

 併せてこのお客さま、平日忙しい場合も考えて確定証明・執行文の取得をこちらで代行する提案もしています。当然ながら、判決出したのは関西の某裁判所。こちらは来月九州に行く帰りにでも手続きすればよいし、それができなくても青春18きっぷで往復できるということで交通費+日当で最大4000円とご提案したら…

 承諾されました(うわぁ)

3.ウェブサイト増築の効果は、忘れたころにやってくる

 夕方、新しいお客さまから電話が入りました。当事務所のウェブサイトで2ヶ月前に新しく作ったページをごらんいただいたようです。大体において新しいコンテンツの追加は、半年程度経たないと影響がでないものだと冷めていたのですが、今回は予想より早く影響が出てきました。

 もう少しコンテンツを増やしたい増やしたいと思ってはいるもののなかなか筆が進まず、逆に考えればもしコンテンツができてしまえばさらにご依頼は増えるんだろうな、とも思えてきます。

 ただし。

 その時増築したコンテンツは、すべて着手金不要・回収成功時に料金をいただくというもの。

 つまり!

 今回なんらか仕事をお受けできるとしても、それが収入につながるのは…本当に忘れたころかもしれません。

続 スリムな足の下手人

 今週の、研修がない日=予備日は火・木・金曜日。木曜日である昨日は、大須観音で待ち合わせてお客さまとの打ち合わせを行いました。ここには電子部品を売っているお店がいくつかあり、コンデンサ一個からばら売りしているのです。

 打ち合わせ後買い入れたのは4つのコンデンサ。前回の記事になっている有線LANが使えないルータと、1月31日の記事にしたFMトランスミッタを、これで治そう、という計画です。お値段は4つで180円。

 夜にはいっておもむろにハンダゴテを持ち出し、古いコンデンサを基板から引っこ抜いては新しいコンデンサに換装していく作業をすすめます。まず肝心なルータは、コンデンサを三つ交換しました。さっそく電源を投入してみますが

 変化なし。

 がっかりしつつも作業を続けます。FMトランスミッタのコンデンサは、買ってきたものが背が高すぎてケースに実装できないトラブルに見舞われましたが、足を長めにして基板につけたうえでコンデンサを基板上に倒してしまえばクリアできる、とわかって修理完了。こちらは無事にFMラジオから音がでました!ヤフオクで買って以来一度も聞こえなかった音が!

 これで対コンデンサ二番勝負は一勝一敗。何とかルータを直して逆転勝利に持ち込みたいところです。この時点で日付は変わっていますが、なおも基板を検討します。なにかが漏れ出したような汚損があるのに、汚損の原因がつかめません。本件故障の真犯人は、そいつのはずです。さらに、各コンデンサにテスタをあてて調べていきます。今回交換した三つのほかに一つ、電解液が漏れるところまでは行っていませんが足の付け根が膨張しているのが見つかりました。念のため基板からはずしてテストしてみますが、コンデンサとしての仕事はしている様子です。いろいろやってもらちがあかず、冗談半分でルータにつなぐケーブルを、いつもの5mから30cmに短縮してPCをつないでみたら

IPアドレスを発行してきました!

なにごともなかったようにインターネットにも行ければLAN内のほかのPCの共有フォルダも見ることができます。ならば、と思って1mのケーブルをつないだらこれも成功。2mのをつないだ時点で認識不能となりました。つまり

接続するケーブルの長さ1m以内ならば、有線LANの機能は回復できた(強弁)

ということになります。一勝一敗から一勝一引き分けくらいになったかもしれません。

が、しかし。

この現象を発見できたのは本日午前4時すぎ。すでにヤフオクで、つぎのADSLモデム兼ルータを落札できた後でした。今度導入するこの機器にはIP電話機能がついており、いままでは毎月350円でレンタルしていたVoIPアダプタを返却できます。落札価格と送料合計5000円ほどなので今後15ヶ月ほど使用できれば、元はとれるはずです。中途半端に治ってしまったルータは、無線LANのアクセスポイントとして余生を送ってもらうとしましょう。今回退役させるルータはNECのAterm WB65DSLで中古で買って5年半ほど使ったものでして、発売から8年は経っていることから考えれば天寿を全うしつつある、とも言えます。いまはBフレッツしか契約できないこのマンションに光プレミアムが導入できるようになったら、またNECのルータを買うつもりでいます…その時点でネットボランチの新しい機種がでていなければ。

スリムな足の下手人

 先月から調子が悪かった当事務所のルータは、今週に入ってついに有線LANの約半分が使えない事態に立ち至りました。このルータにつながっている機器のうちデスクトップPC3台は使えるがスキャナ・プリンタ・ファクスは使えなくなっているのです。

 前回の記事ではこのルータ、接続ごとに毎回違うIPアドレスを発行するようになったと紹介しました。その後最大で192.168.0.115まで違うアドレスを発行しまくったため熟慮した結果

 平手で三回ほど殴打に及んだ

 ところ、ほどなく192.168.0.3まで戻って十日ほど安定期に入り、今日に至ったというわけです。

 さてさて、機能の大部分が失われたとはいえそのまま捨てるのは惜しいこのルータ、まずはどこが悪いのか特定してみたいところです。現象面から切り分けてみますと…

  •  有線LANでは配下の機器にIPアドレスを発行しません。
  •  無線LANでは、通常通り動作しています!

・・・なるほど、分かりやす過ぎです。有線LANに関する部分だけに異常は限定されています。

 さっそくネジをはずして内部を見てみます。三枚の基板を慎重に目視していくと、

 妙なにおいがしますよ?

 そういうときには絶対なにかあるもの。慎重に慎重に見ていったら、ありました!

 電解コンデンサのスリーブ(胴)から下に出ている足のまわりが、茶色に膨張しています!まさに、おもらし状態。周囲を探してさらにもう一つ、股間からおもらし状態のコンデンサを発見しました。

 犯人はこいつか?

 目視によるかぎりでは、この箇所意外に異常は見いだせません。試してみます。

 ニッパーを持ってきて、このコンデンサ二つの足を切断しました。その後普通に組み立てて通電したところ、普通に立ち上がってADSLのリンクを確立します。

  •  有線LANでは配下の機器にIPアドレスを発行しません。
  •  無線LANでは、通常通り動作しています!

 どうやら犯人の確保に成功したようです。原因の特定はできたのですが、さてこれを素直に直そうかどうか、迷いがあります。一番楽しいのは修理していったん通常動作するのを確認後、あえて新品を購入すれば負けを認めなくて済むかな、と。

そこに爛熟を見るか、あるいは腐敗をみるか?

 2月になると、思い出します。ある法人の創立3周年記念パーティーに招かれたことがあるのです。ホテルのバンケットルームで100名を越える招待者を招いて開かれたそのパーティーで僕は隣の席の人に、こうつぶやきました。

5周年パーティーがあるかどうかは、五分五分ですね

 果たしてその法人、5周年経過時点で設立に関与した人が二人ともスピンアウトし、人員構成だけみれば全く違う社団(ひとのあつまり)になっています。法人制度の問題点と、いうべきなのかどうか。中身がまったく入れ替わっても、法人のドンガラは存続してしまうのです。

 さて僕の上記発言、○○○新聞に広告出しまくって債務整理の依頼を刈り取るその事務所をやっかんだ、というものではありません。

 控え室に詰めていたその法人の補助者さんたち十数名が、来客に聞こえる声量でサービス残業の大規模発生を嘆いているのを聞いてしまったからなのです。なるほどつまりこの法人、内部ではモラルハザードに向かってるのね、と。

 まもなくその法人と、社会保険労務士としての僕は取引を打ち切り、その後向こうさんは設立当事者たちがそれぞれ別の事務所をお作りになった、とのこと。どんな商売でも創業から三年(あるいは五年)持たせるのはなかなか大変です。儲かっていても、それゆえに分解の危機は訪れると考えなければいけません。研修に出席してもそうですが、人間は個々人ではまともでも束ねるとトチ狂った方向へ走り出すことがままあり、それを修正するシステムがないところは相応の変化が生じます。そのあおりを食らった方の何人かは、幸か不幸かこの事務所にたどり着きます。労働紛争のお客さまとして。

 一見すれば盛会におわった催し(あるいは、儲かっている企業)があっても、その陰で誰かがどこかで泣いて・怒って・焦れている、せめてその可能性に思いを致すことができれば、また違う見方ができるのにね、と補助者さまには申し上げておきましょう。適当に勉強すれば試験に受かるような資格より、この事務所ではそうした微妙な何事かをゆっくり身につけてほしいものです…とかいいながら、彼女には現在FP3級の勉強をしていただいております。

 結局のところ僕も僕で言ってることが微妙に矛盾を生じることがままあって、そこは遠慮無く突っ込んでかき回してもらわないと、この小さな事務所もどこかが腐っていくのかもしれません。くわばらくわばら。

 さてさて今日も研修は無事に(と、言っておきましょう。その陰で何があったかはさておいて)終了しました。明日は現地調査が一件、書類収集が一件入っていますが、この二つの目的地と当事務所がそれぞれ正三角形の位置関係にあり、一辺の移動時間が1時間以上かかることになっています。楽しすぎです。

あと一日を耐えたなら…

 西尾張放浪の旅が、待っているようです(嘆息)

 先週金・土・本日と続いた研修は、明日をしのぎきれば予備日に突入します。今週末以降は、研修日程の連続は最大3日に納まり、さらに週3~4日は予備日が設定されています…が。しかし。

 講師のかたちをとった神サマは、呑気な受講生が要領よく研修を消化することを許していないようです。今回の研修における最初のサブノートPC投入から1週間、天罰は裁判所の訴状審査なみの速さで下りました。

 今日の研修は準備書面を起案せよというのがお題だったのですが、パソコンで作成しプリンタで出力する余裕(時間ではなく、外出可否)が与えられておりません。明示的にではないものの、手書きが必須な状況です。機動力を封じられました(といっても例年通りになっただけ、なんでしょうがね)。

 それに、本件変更はあくまで講師のかたちをとった神サマのご意志によるものであって別に講師の先生に対してどうこう、などとは…露ほども!異議のかけらも!ございません(遠い目)

 かくして半分泣きながらA4判二枚の手書きを終えた会議室。目線がうつろな代書人の携帯電話に、労働訴訟のお客さまから素敵なお知らせが飛び込んできました。

 昨日話したことと、ちがう事実を思いだした♪というもの。


嘉門達夫であれば迷わず、『チャラリー 鼻から牛乳~』と歌い出すタイミングですよこれは。

新・鼻から牛乳 嘉門達夫 歌詞情報 - goo 音楽


 で、その供述如何によってはこっちが出すべき(本物の訴訟の)準備書面の味付けがだいぶ変わってきます。追加で調査回答を依頼してぎりぎりまで待ったのですが正確な状態が把握できないまま、ただいま2月16日0時54分。さきほどお客さま方に、これまた半分泣きながら作った準備書面二件と答弁書一件を送り終えたところです。これはもちろんパソコンで両手で打鍵していつもどおりの作業を終えたものの、いつもより右腕が重い。インドメタシン局所吸収薬を塗りつつ、深夜のアイスクリームを味わっているところです。チョコレートにまじってメントールの香りがします。

 とにかく、明日一日を乗り切れれば火・木・金曜日は予備日です。ただし。

 数ヶ月ぶりの書類収集作業で、愛知県西部のどこか市役所を何カ所かさまようことになりそうです。

恐るべし、『マーケット展望』

 投資の世界の格言に、『曲がり屋に向かえ』というのがあります。曲がり屋というのは、予想が当たらないひとのこと。予想を外しまくっている人の反対に相場を張れば成功する可能性が高い、という意味です。

 僕が利用している某ネット系証券会社の持っているコンテンツの中に、かなり偉大な曲がり屋がいます。

 次の週の外国為替市場の予想レンジをしめして適当な解説を加えているのですが、昨年12月第4週分から8週間連続して予想レンジを外しているのです。

 ちなみにその曲がり屋マーケット展望の、今週のユーロ円の予想レンジは116円-124円。週明けの米国の金融安定化策発表を見込んでレンジをやや円安に設定してみた…ということなんでしょうが、さてさて本稿を書いている時点で1ユーロ114円97銭(失笑)今週もきっちり外してくれました。ここまでやってくれるとこのマーケット展望を逆用してなにかできないか、と考えてしまいます。このコンテンツは為替証拠金取引の口座を開かないと見られないのですが、何らかのかたちで外貨建て資産を持ってるならば口座だけ持って情報をタダ取りするのがよいかもしれません。なお8週連続で予想を外していると言いましたが僕がこのコンテンツを見るようになったのは8週間前からです。

 もちろん実際に為替証拠金取引に手を出すことは決して万人にお勧めできるものではありませんので、誤解のありませんように。ただ、こうした証券会社やFX業者のレポートには結構曲がってるものがあり、読んでいて楽しいのです。僕の予想では来週は、大きく円安方向に外すのではないかと思っています。

寝坊特急二階席

寝坊特急二階席
10時25分発の特急に乗るつもりで目覚めた朝。

時計は10時51分を指しています。

…何かに疲れているようです(愕然)

大慌てで遅延の連絡を入れ行程を組み直し、地下鉄から12時10分発の特急に乗り継ぐことができました。

券売機で適当に窓際を指定したら、3号車9番の席を出してきました。ビスタカーの二階席に座らせて貰えるようです。

到着後に昼ご飯を取る予定も取り消して、360円のパンを朝食兼昼食に。使えなかった特急券1280分の損害は、昼食変更の差額で補填されました。

今回は1280円ですんだのですが、これが研修日なら14万円が吹っ飛ぶうえに再受講は一年後です。

ちょっと良からぬ夜更けの妄想

 今週末は金曜日から月曜日までが研修実施日。準備書面をひとつ起案して提出できるようにせよ、というお達しが出ています。

 僕の場合、仕事で訴状や準備書面を起案しようとするときは締め切り日の数日前から資料に目を通し散歩中や電車の中や便座の上や食事中に構成をなんとなく…ああでもないこうでもないと考えて大きな方針をたて、それにしたがって一気に書き上げていく、ということが多いです。

 できれば締め切り日前に、自班の中ではなんらか統一見解を得ておきたいこの起案、今日から検討開始です。代理の正否や二段の推定やらで争えよ、という問題作成者の意図はしっかり伝わってくるのですが…資料をパラパラめくっていくと、いつものとおり淫らな考えがムラムラと。


これって、無権代理云々より被相続人の持ち家を被告の一人に相続させた遺産分割協議を詐害行為取消権で吹き飛ばしてやったらどうなの?


 保証会社から代位弁済にもとづく支払の請求を受けた連中相互間で遺産分割協議をやって相続登記を経ているわけだから、それを取り消すと言ってやれば、どうせあやふやなままで終わる代理の正否なんか関係ないのに…

 などと思ってしまった23時22分。よく考えたら、今回のお題では準備書面作成以外の訴訟活動は想定されていないことに気づきました。準備書面でできることのなかに『請求の趣旨の追加的変更』も含むのだ、と居直ればやってできないこともないんですが、たぶんそれはダメ、という指示が出るんでしょうね。念のため明日、すでに数年前の研修を終えられた友人に聞いてきます。

 ところで今回の研修、話しに聞いたほど起案→提出に時間がかかっていない印象を受けます。同業者さんの話では、時として見当違いな論議にはまったり研修実施日以外の日にも自主的に出てきて集まるような羽目になったり妙に大変だ、ということもあったようですが、少なくともこれまでの起案は退出可能時刻から20分以内に提出できています。

 もちろん他力本願でそれができたわけでなく、サブノートPCを持ち込んで編集・起案し近くのセブンイレブンまで行きネットプリントで印刷して提出しており、書類作成にかかる単純な労務の時間は減っているはずです。コンセントを使ってよいことがわかった今後はいよいよモバイルプリンタを持って行こうかな、といった状況。

 なんとなく本来の研修とは別に、横着の技術を磨いている気がします。まぁ、いいか。少なくともこのブログでは、課題の回答を晒して研修それ自体に関わる横着を助長するようなことはしていませんから。

大事な予備日のつかいみち

 明日から三日間は、研修はお休みです!

 …と言っては、いけないのかもしれません。日程表には『予備日』と書いてあります。予備の日だ、と。

 この日程表をみてなんとなく、予備日である以上誰かの判断でいつでも受講生達に出頭を命じたり作業を課したりできる日なのではないか、と妄想して戦々恐々としていたのですが、最近ようやく予備日には特になにかする義務が発生することはないことに気づきました。よかったよかった。

 さて今週の予備日は10日から12日まで三日間。11日は伊勢市まで行ってきます。物見遊山ではなく、すでに研修を終えられた方のところへ過去の考査に関する資料をいただきに。手土産には以前僕が受講した障害年金・遺族年金の研修資料を封筒いっぱいに用意してあります。僕のところではDocuWorksへの取り込みが終わったので、あちらでしばらく役に立ってもらいましょう。

 少し奮発して近鉄特急で行くことにして、いつも使っている近鉄 インターネット予約・発売サービスから予約を入れ、決済を済ませます。このサイトを含めて、僕が旅行するときに使うウェブサイトへのリンクを昨日作成しておきました。知名度の高くなさそうな、または『知ってるひとは知っている』ところを選んでいます(『じゃらん』は常用していますが、これはよく知られているので選外としました)興味がある人がすでに何人か覗いておられるようです。

真逆!な回答

 研修は残り12日となりました。ただいま時刻は2月9日0時28分。先ほど、訴状の起案と印刷が終わったところです。起案に際しては仕事で使う判例検索システムが妙な活躍をみせたのですが、他の受講生諸氏と横目で見比べて一瞬でお蔵入り、にさせるかもしれません。

 さてさてこの研修は主としてゼミ形式で行われ、受講生11名講師1名が一つの会議室でそれはそれは楽しいひとときを過ごしています。

 部屋の中には先生と言われるひとが、三人います。

  1.  まずは講師の先生。当然ながら、簡易裁判所の代理権をすでにお持ちです。気鋭の先生!という位置につけています。
  2.  もう一人は、登記の大先生。業歴だけで国民年金が受給できるほどの長きにわたってこの仕事をしておいでです。それだけで室内全員からの尊敬を得るに足る位置につけています。
  3.  そして最後に、『先生のようなもの』。

 どこかで起きた窃盗事件のニュースに出てくる『バールのようなもの』と大体おなじです。登録だけは済んでるが何を仕事にしてるのか、上記先生方および当ブログを閲覧してない受講生さん達からみればおそらく不明、の僕です。

 講義中に、ある判決にもとづいて二つの不動産登記をする順番を問われました。悶絶しながらの僕の回答をひとしきり聞いた講師の先生、眉ひとつ動かさずに登記の大先生ならどうするか、と尋ねます。

 答えた大先生、僕とは反対の順序を一瞬で回答します。

 もちろん大先生のが正解です(大汗)。さすが大先生。

 不動産登記の件数が労働訴訟の件数より少ない『先生のようなもの』にそのご下問はいささか酷なのでは?という不平はもちろん却下されて当然です。講義は粛々と訴訟のほうへ戻ります。受講生約一名の胸に、ひそかな不平を沈殿させたまま…

 被告A、B、Cのうち被告A、Bのみに対する請求をかけるときの請求の趣旨(被告は原告に対し、金100万円を支払え、とか。判決の主文になる部分です)について講師の先生が、請求の趣旨を『被告らは…』としてそのまま話しを進めていきます。受講生達は、身じろぎ一つ見せません。オイオイちょっと待ってよねぇ?

 意趣返しというわけではありませんが、突っ込んでおきます。

「先生、それは被告AおよびBは…になりませんか?」

 別に意趣返しではないのですが、まぁこうした小集団ならときには先生に突っかけてもよいかしら(笑)ってことで…楽しくやってます。楽しく。

ちょっと気になる調査の日付

 ある過払い金返還請求訴訟で、判決を経て強制執行してみなければならない案件が出てきました。会社側ご主張の和解金額は、訴状記載の請求額の10分の1。連中の答弁書によれば、弁護士司法書士の諸先生方にもこの条件でご理解ご協力を得ている云々、と書いてあります。

 これは各事務所の個性なんでしょうが、サラッと無視して判決を取りに行ったら…順当に判決になってしまったということ。別に敵側主張の金額で和解してしまうことが悪い、とは言いきれません。

 さてさて、ではこの会社に殴りかかってなにか分捕れそうか?tsr-vanで調べてみます。

そんなもん調べたって、たいしたこと書いてないだろ?とおっしゃる方もいるかもしれませんが…

 そうですね。ここで興味があるのは、調査レポートの更新日なのです。誰かがその会社のなにかを調べるために東京商工リサーチに依頼を出せば、その成果は他の会員が有料で二次利用できます。逆に考えれば『一件最低数万円の調査料を払っても、その会社になにかをしたい奴が他にいる』かどうか、が僕の興味の対象なのです。

 これから強制執行に入りたい会社については特段の異常はなかったのですが、ついでに見てみた●●コーポレーション(昨年、債権者破産の淵から帰ってきちゃったあの貸金業者です)は

 2009年1月7日に、調査が入っています。

 こちらは決算期が12月である以上、このタイミングで調査を入れても2008年12月の決算のデータは手に入りません。よってそれ以外の目的で調査をかけた奴がいる、ということになります。

 これが世間一般の会社であれば、融資や取引を新しく始める誰かがその会社に調査を入れることはままあるのですが…債権者破産申立を食らってから半年経ってないような会社とわざわざ取引したい企業があるとはちょっと考えられません。

 いったい誰が、何のためにこの調査を使ったのか?

 興味があります。まさかもう一回、債権者破産をどなたかお考えだとか?

浅草に禁忌あり

浅草に禁忌あり
チェックアウトまでに、仕事が終わりませんでした。近くの江戸東京博物館の図書室でタイムカードと格闘を続けます。なんとか終わったのが14時。帰りのバスは17時40分なので、時間が半端です。さてどうしよう…

そういえば。

以前、浅草在住のお客さまが、『浅草には天麩羅やが多いが、決して食べてはいけない』と言ってました。

試してみましょう(苦笑)

浅草へは二駅。品質が安定しているチェーン店は外して、昔からありそうでなおかつある程度お客が入っているところを慎重に選びます。

頼んだ天丼は、なかなかのものでした。

天つゆにふやけきった天麩羅が力なく横たわっています。
一口頬張って震えました。
冷たいのです。電子レンジの時間が短いようで。
ころもからは、なにか苦い味。
食べ終わると、なにやらこめかみが痛くなってきました。

あれから一時間。
頭痛が収まる気配は、皆無です。

膝の上の事務所、東へ

膝の上の事務所、東へ
冬のサブノートPCは、膝の上でカイロの代わりを果たしています。
高速バス知多シーガル2号は東名江田をでたところ。椅子の背中にタイムカードのコピーを突っ込んで対照しながら、表計算ソフトで勤怠時間を計算しています。

これまでになく面妖な労働時間管理をやっている会社を相手取ることになり、半ば悶絶しながら表計算と格闘するうちにバスは浜名湖から多摩川まで来てしまいました。ちゃらんぽらんなことをやってる方は楽なんでしょうが、それを裁判官がわかるように説明するこっちは恐ろしい苦労を強要されます。

所要5時間の移動が絶対ヒマにならないのは、いいことなんですがね。

さてと、いま渋谷駅の上を通過しました。降りる支度をしなくては。

見てみたい、●●官の胸のうち?

自分が人からどう見られているか、は結構気になるものです。

僕が社会保険労務士・司法書士として仕事で関わる大事な立場の人であるにも関わらず、滅多なことでは話しが聞けない人の本を、今日は紹介します。

 左側の本の著者は元労働基準監督官、右側は裁判官です。

さて労働基準監督官は給料未払い事案の比較的初期段階で関わる方。労働基準監督署に相談ではなく労基法104条の申告(違法状態を告げて、是正を求めること)をし、それが比較的難しいか真剣なものと認識されたときにようやっと机の向こうから現れてくれる、という役回りです。本書では、おそらくは数年昔の労基署の実情を中心に労働基準監督官が何に目をつけどう動きたいのかが読みやすく書いてあります。

 ただし、この本自体は購入というより図書館利用または本屋さんでの立ち読みを推奨します。わざわざ購入して備え置くほど重要ではありませんが、社会保険労務士や労働問題に関わりたい司法書士が労基署内部の事情を知るにはよいでしょう。各所にあるコラムを拾い読みするだけでも結構興味深いことが書いてあります。名古屋市立図書館には所蔵がありますが、三重県内各図書館にはありません。残念!

 もう一冊は、催眠記憶術の本に次ぐ超おすすめ物件です。催眠記憶術の次、ってどうよ、という突っ込みはなさらないように。少なくともこの本は、司法書士事務所で本職の書棚においてあっても補助者さん達から怪しいまなざしで見られずにすみます。もとはこの本、数年前の判例タイムズに連載されていたのを発見し、あまりの楽しさに毎号コピーしてとっておいたのがハードカバーになったものです。定価は6800円なのですが、なぜかamazonのリンクでは倍以上の値段がついています。八重洲ブックセンターでは定価販売になっていますのでこちらからの購入をおすすめしますが、在庫僅少との表示が出ています。ただ、下記に述べるこの本の特殊な性格からしてこんないい本が絶版になるようなら司法制度改革もヘッタクレもねぇだろうよ、と僕は思っています。

 さてこの本、著者のことばを借りるなら『現実の、リアルな民事訴訟実務と制度のエッセンス』『従来の民事訴訟理論と実務のはざまにあって未だ十分に論じられていないけれども、それに対する体系的な知識を有するならば、実務家がその仕事の質をいくぶんなりとも向上させることができるのではないかと思われる、そのような法律家の技術、あるいは実務に臨んでの姿勢、心構え、訴訟観、考え方の枠組み』(同書1~2頁)を記録にとどめようとして書かれたもので、それが裁判官から、つまり裁判所から原告席や被告席に座ってる弁護士や司法書士や本人達を眺める立場で書かれており、他に例がありません。極めて真剣に書かれた本書ですが、時として身も蓋もない表現がでてきて失笑することもあります。結構楽しんで読め、考えさせられる章は

  • 法律家と市民のものの見方(視点)の相違
  • 弁護士の受任の自由、また、受任しないほうがよい事案(?)について
  • 事件の進行管理と書面提出の督促
  • 当事者本人の話をどのように聞くか?
  • 効果的な書証の提出
  • 弁護士集団のわかりにくさ-建前と本音
  • 本人訴訟-理想と現実

このあたりでしょうか。特に最後の一章は、オレ裁判自分でやったことがあるんだと息巻いたりネットで集めた知識だけで突っ走ったりする素人さん達にぜひ一読しておいてもらいたいもの…ですが、まぁ無理でしょうね。ただ、真剣に本人訴訟をお考えで時間に余裕があるならば、どこかの図書館から本書を借りだして本人訴訟が裁判官からどう見られているかを確認しておくのは素晴らしいことです。本書680ページ以降の30ページで述べられている筆者の本人訴訟観には結構容赦ないものがあり、地裁をうろちょろする僕の足場は実は結構危ういことを痛感させられます。職業として訴訟にかかわる人でないなら、この部分だけ立ち読みするのもよいでしょう。

 さて、明日から三日間は研修がありません。

 明朝7時17分知立発の知多シーガル2号で東京に行ってきます。このご依頼があったおかげで、今月ほかになんにもご依頼がなくても生きていけることになり、ありがたい限りです。久しぶりに明日は両国泊まりです。

昼は生徒で夜は先生?

 延べ受講日数約20日を要する研修の、4日目が終わったところです。昼間の時間をまるごと持って行かれるこの研修、なかなか新鮮です。楽しい、と言ってもいい。なぜって

 労働法の知識がぜーんぜん要らない(失笑)

 まるでよその国を旅しているようだ、というのは言い過ぎかもしれません。しかし一方で、つまりこれが

 業界内で期待される、代理権の使い方のあるべき姿、ってものなのか?

 と、しげしげと考えこんでしまいます。借金や不動産や消費者問題にまんべんなく取り組みなさい、ってことなのか…?と。

 まぁ、それは考査に受かってから考えるとしましょう。ひょっとしたら来年の今頃には、債務整理が専門の司法書士法人を立ち上げたりしてるかもしれません(冗談です!)

 昼間は研修だといってもPDAかサブノートPC+PHSカードを携帯して研修に出ているため、お客さまからのメールにはおおむね通常通りの対応ができています。でもこうした期間に限って電話で話をしなければならないお客さまの待ち行列ができたりするもの。しょうがないから19時から24時までの間に電話するようお願いし、次の日の予習をしながら打ち合わせを入れていく状況です。夜間限定のパートタイム代書人、とでもいうべきでしょうか。

 ところでこの二重生活、知ってるお方が受講生さんにいらっしゃいます。今回の研修受講にあたっては補助者さまから

 頑張って猫かぶってきてくださいね

 とのありがたいご指導をいただいており、決して僕からしゃべったわけではありません。

 以前、隣県の司法書士さん達の研修を手伝いに行った際にある司法書士さんが当ブログを以前から読んでいて

司法書士ってあんなに儲からないのか、と心配した

 との感想をいただいたことがあります。

 念のため、まだ見ぬ受験生の読者さん達には「閲覧注意:当ブログ各記事はやり方がヘタだから儲かってない事例であり、一般的なものではありません」とか断っておいたほうがいいんでしょうかね?

 いつもこの時期になると提出する業務報告書があります。司法書士として一年間にあつかった件数を書いて出すもので、開業5年目にしてようやく50件の大台に到達したところです。被告4社まとめて過払い金返還請求訴訟を起こしても『1件』、原告労働者3人まとめて割増賃金支払い請求訴訟を起こしても『1件』、抵当権抹消登記やっても『1件』なので、件数のみによって業務の多い少ないが判定できるわけではないけれど…

 数字の桁が一つ少ないよっ!

 という突っ込みが業界関係者の皆さんから…入りそうです。昨年においてお客さま一人当たりの報酬額が7桁に達した事案のうち一つは、この業務報告書に書く書類作成件数としては0件です。これは相続・債務整理の相談および引き直し計算数件と戸籍謄本等収集(社会保険事務所に年金相談に行くためのもので、社労士の仕事です)と現地調査、あとは事実上やってしまったファイナンシャルプランニング業務によってこうなった♪というもの。

 呑気な仕事をしていても、年に一度くらいは封筒が立つほどのお金がもらえることがあり、それでなんとかやってはいけるがそれは司法書士業務ではないことが多い、というのが問題かもしれません。司法書士さんから見た場合には、なんだか変なヒト、になってるはずです。そうしたこともあって、司法書士関係者さんから『お前のブログを読んでるぞ』と言われるとなにやら背中がむず痒くなってきます。読まれてはいるが理解されてはいない、ということもあるはずです。

 そういえばこのブログを読んでる受講者さん、こうも言ってました。

「補助者さまはキレイでステキなひとなのではないか」

 と。これについてどう認否するか、は当事務所の存亡に関わります。人は他人の文章から、実にいろんなことを考えることができるという一例です。

 さてさて今日も一件、お受けした司法書士業務とは別に未支給の民間生保の保険金を発見できたお客さまから連絡がありました。

 あるいは来年の今頃、当ブログのタイトルが『旅行FP雑記帳』になっていることはあるかもしれません。債務整理そのものよりは、労働紛争や生命保険・社会保障といった債務整理が必要な状態の数歩前の問題を手広く扱う何者か、をなんと呼ぶべきなのかはFP2級を取ってからゆっくり考えるとしましょう。

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