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『条文にない…』対『究極の…』

大きな本屋さんにでかけて手に取ったのが、この本。弁護士さんの手になるものです。

 この本での債権回収とは企業の売掛金を指すと言ってよく、個人間での取引や会社に請求したい未払い給料にはほとんど言及がありません。

 最近この分野の本にとても興味があり、本屋さんでは必ず本棚をみるようにしています。こうした本を書く人というのは

  1. サービサー・経営コンサルティング・金融機関関係者
  2. 弁護士
  3. 司法書士・行政書士

内容がおもしろい順に並べるとこんなかんじになってきます。1.は時に暴露本になってしまうのですが、それだけに内容が具体的です。つまり有用です。3.は著述が法律手続きに偏重するきらいがあり、目の前の債務者に対してなにをやったらいいのかの手がかりにはほとんどありません。2.は玉石混淆です。これはその弁護士さんが普段何を仕事にしているか、にひどく影響されているようです。

 で、今回は玉を引き当てました。内容があまりにも特殊です。言及されているのは

 目一杯強引かつ迅速な回収を、合法性の衣をまとって実施する方法

 です。これが具体的に書いてあるのです。回収側がやることをいちいち正当化していく手腕は、えげつないことをやってる会社にできのいい弁護士がついたときの会社側準備書面をみるかのよう。債権回収のために考えられる行動として、何も考えずにやったら半分白で半分黒の危険な状態を、白8割黒2割くらいにしてしまう芸が満載されているのです。

 この著述どおりにやれば倒産会社から黙って商品引き上げてくることくらいは僕でも笑ってできてしまいそうな気がします。目的が債権回収であって裁判手続きなんかあくまでも手段でしかなく、この本のなかではせいぜい選択肢の一つとしてしか扱われてないことも大いに気に入りました。類書がないので発注をかけたところであります。

 ちなみに、この本のとなりにあったのは司法書士が書いた本。究極のマニュアルと言ってるわりには裁判手続きが一通り並んでいるだけで、ほぼ無視してよい内容に仕上がっています…あーあ。

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