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2008年12月

行き暮れて、三河安城

行き暮れて、三河安城
今日から実家へ帰ります。
新幹線を奮発しようか青春18きっぷを使うか迷っていたら、気になっていたお客さまから連絡があり、『和解金が全額支払われた』と。

いい気分で新幹線を選び、三河安城16時12分発こだま566号車中の人となりました。

が。

小田原駅で人が通過列車と接触したとやらで、我がこだま号は現在三河安城で抑止されてます。

そうこうしているうちに、本線に上りのぞみ号がよろよろと入線、座り込んで動かなくなりました。

さてさて、僕は普通列車を乗り継いだ場合より速く富士まで帰り着けるのでしょうか?

今年はなかなか激動の一年でしたが、最後まで無事には終われないようです…あ〜あ。

1枚のスキャンから (代書やさんのDocuWorks その3)

 これは『代書やさんのDocuWorks その2』のつづきです。例によってアフィリエイトへのリンクを貼っておきますが、ヤフオクであれば一つまえのバージョンが1万円弱で手に入ります。僕としてはこっちもおすすめです。

 さてさてお手もとにDocuWorks(体験版含む)とスキャナがあるとして、手元の紙をどうやって電子文書として収容していけばよいのでしょうか。今日はその話しです。

 題材にするのは先ごろ当事務所にやってきだダイレクトメール。相続登記の名刺広告を出さないか、といういつものやつです。愛知県内の司法書士さん方がみんな持ってるだろう1枚。(dm1.pdf)

これはグレースケール300dpi、圧縮率50%でスキャンしたものです。ファイルサイズは630KBほどになっています。

同じ原稿を、やはりグレースケール300dpiでスキャンし、DocuWorksに取り込みます。ファイルサイズは540KBです。(dm1.xdw)

上記両者を見比べてみましょう。白黒の文書を取り込むだけであればフルカラーにする必要はありません。文書のサイズとスキャンの時間がいたずらに増加するだけです。白黒2値にしてしまうとファイルサイズは減少しますが、鉛筆で手書きした部分や細かい文字が読み取りにくくなります。ファクスで受信した文書はもともと白黒にされてしまっているのでそのままスキャンしてかまいませんが、見やすい文書の保存という点からはおすすめできません。

さて、上記設定でDocuWorksに取り込んだ文書をOCRにかけたらどうなるか、は上記添付ファイルのOCR結果のとおりです。以下の問題が見受けられます。

下半分の『実施要項』欄内で、まず●を付けた項目を始めに下までよみ、その後本文を認識しました。

文字の認識の間違いが15カ所あります。『テーマ』のテの部分を複数の文字として認識した・『掲載料金』の金を盒と認識した・金額欄の『000-』の-を、漢数字の一と認識した箇所が13箇所です。このほか、文字ではありませんがピクトグラムの電話のマークを文字と誤認したのが二箇所あります。

この結果を満足すべきものと考えるかなんだそんなもんかよとみるかは各人の個性ですが、それでも

『人力で目視で検索するよりよっぽどまし』であることは確かです。いざとなったらプリントアウトしなおして再度紙にしてパラパラめくる、ということもグレースケール300dpiで読み込んでおけば可能ですから(ってそれを言っちゃおしまいですがね)

ところでこのOCR結果、200dpiと600dpiでスキャンしたサンプルを作ってみましたが、特に精度が変化することはありませんでした。なら200dpiでもよいではないか、という声もでてきそうなのですが、プリンタで再度印刷したり画面上で拡大したりすると、200dpiでは多少劣ることが肉眼でわかってしまいます。これに対して300dpiと600dpiでは目でみて比べる限りさしたる違いを見いだしにくいのです。一方で600dpiでのスキャンは所要時間が顕著に増大してきます。解像度が2倍になればデータ量は4倍になってきますから。

参考に200dpiでスキャンしたもの(330KB)(dm200.xdw) をあげておきます。

 なお、OCRの詳細設定には注意が必要です。『空白文字を挿入する』にチェックをつけてしまうと、本来空白が入るべきでないところに空白が入ることがあります。『司法書士』という認識結果が『司法書 士』となったりします。こうした文書に対して『司法書士』というキーワードで検索をかけても後者の結果はヒットしませんので、空白文字の挿入はさせないほうが無難です。

 あとは、文中に英単語がなければ言語は『日本語』にし、『日本語知識処理を行う』にはチェックをするのがよいでしょう。原稿レイアウトは上記の例のような文書であれば『横書き多段』、縦書きであれば『縦書き多段』を選択します。横書き・縦書きとも、一段を積極的に選ぶメリットはないような気がします。これを行いたい場合(どうあっても一段組の文書とさせたい場合)には、OCRにかける領域を指定したほうが確実です。そしてそんなことをやって作業性を落とすより、初期設定のままたくさん取り込むことを優先したほうがよいでしょう。複数のページを読み取らせるが文書内に縦書きや横書き、表や文章が混じる場合には構成も段組も『自動判別』にしてしまいます。空白文字さえ挿入させなければ、個々の文字列そのものの認識結果にまで影響が生じるようなことはありませんので、それ以外は自動にしてあまり深く考えないことを推奨します。

まとめです。

お手元にある紙の文書をDocuWoksに取り込むには

  • 色の設定はグレースケール
  • 解像度は300dpi程度
  • 取り込みと同時に、または事後にOCRにかける
  • OCRの設定では空白文字を挿入させない。あとは自動判別で

というのがよいことになります。ただしこれは、e-文書法に準拠した設定ではありませんが、手元の紙文書をとにかくさっさと取り込むにはこれくらいでよいでしょう。

たとえばこれならお客さまからあずかった取引履歴を片っ端からスキャンしておいて、訴訟になるならプリントアウトして甲第●号証としても全然支障ありません。従来通りのコピーをするにしたってコピー機のフタを開いてスキャン(または、ホチキスをとってADFにセット)→印刷という動作は誰かがやるのです。それとくらべて、DocuWorksに取り込んでおく作業がとくに手間がかかる、というわけでもないでしょう。


 ところで。同業者さんのブログで一つ気になる記事がありました。

 僕が平成15年に派遣切りされるまえに住んでいたその市で事務所を開いておられるそちらの執筆者さんはこっちを読んでるはずなんですが、その方がお使いのPCで毎朝一回目の起動に失敗するとのこと。これはよくある現象でして、電源かマザーボードのコンデンサが劣化(ドライアップ)していることで発生します。Windowsが勝手にセーフモードに突入するのは電源周りの不調を察知してのことで、これはこれなりに所定の挙動です。

 いずれにせよ業務用として長期の使用はおすすめしません(が、僕のように秋葉原で新しいコンデンサ買ってきてマザーボードのコンデンサをハンダゴテで引っこ抜いて交換して使用続行、などということをおすすめもしません♪)。

 もしメーカー製のPCなら『(型番または機種名) 冷間起動 失敗』で検索をかけると誰かがなにか言ってるのが見つかるかもしれません。

 さてさて、明日は当事務所の忘年会です。出席者は補助者さまと自称産業医の親友。楽しみです。

気分で動く新鋭機

 予想も期待もしていましたが、補助者さまがロールケーキとシャンパンを持って出勤してこられました。今日は彼女の本年最終勤務日です。

 ご厚意にあまえてウィークデーの昼間酒を楽しんでみます。就労開始以来早くも当事務所の個性の一端を形成するに至ったと言ってよい(当人は迷惑がるかもしれませんが)補助者さまとは対照的に…

 導入4日目にして、心が離れつつある奴がいます。

 新たに導入したA4判インクジェットプリンタです。インクジェットプリンタ出荷台数12年連続世界首位と豪語するそのメーカー、送ってきた印字サンプルは黒色のテキストをきれいに高速にA4判普通紙に印字させたい、という嗜好にぴったり来たのです。(サンプル検討の時点で、フラットベッドスキャナとレーザプリンタを使ってるE社、もう9年インクジェットプリンタを使ってるが今回あらためて偉大さを再認識させられたキヤノン、独自のインクが興味を引いたR社、A3対応のインクジェット複合機に萌えを感じさせてくれたB社を、候補から落としています)

 ただし、導入予定機種の口コミを検索するとかなりひどい言われようです。曰く、

 紙詰まりがひどい

 と。メーカー直販サイトから買えば30日以内なら無条件返品OK、ということで、Amazonより7000円ほど高い23000円ほどで購入してみることにし、今週はじめにお輿入れとなりました。

導入しての印象。

 動けばすばらしい性能だが、動くか動かないかは不定。

 そういうプリンタです。このブログにごく少数いらっしゃる戦史に詳しい方なら『四式戦闘機 疾風みたいな機体』と言ったらよいでしょうか。

 熟練の技術者がベストな部品で組んで万全の調整をおこなってあげればすばらしい性能なんだろうよ、と思います。ですがなんといいましょうか、オクタン価の低い燃料ならぬ湿気でふやけた使い古しのコピー用紙での運用を常とするこの事務所では、期待の高性能とはほど遠い働きに甘んじています。

 ただし、中古で買って以来5年半働いているE社のレーザープリンタならなんの問題もなく通過する新品の、しかも密封容器にシリカゲル500gをいれて保管してあるコピー用紙を給紙しても

 30枚連続でプリントアウトできなかった

 ことは指摘しておかないといけないでしょう。250枚搭載できる給紙トレイを装備しておきながら50枚に2~3回は用紙が詰まって印刷中断となるのではちょっとお話になりません。用紙を吸入する速度が速いのかと思って、試みに設定を『ラベル』にしてみましたが、遅い吸入速度になったものの用紙詰まりの確率は低下しないようです。しかもこのプリンタ、給紙経路になにか余裕がないらしく、詰まったらかならず用紙が真っ二つに引き裂かれます。

 つまりこのことは、すでに捺印済みの抵当権設定契約書や銀行さんがくださった抵当権解除証書への印字には恐くて使えないことを意味します。約3%強の確率で、二度とはもらえない用紙を真っ二つにされるわけですから!

 印字が成功したらしたで(プリンタの印字が『成功する』という表現がそもそもヘンなんですが)、さらに問題があります。

 用紙の端をうまく検出してないらしく、おなじデータを複数回出力すると、そのつど違う場所に印字されます。上下左右に最大2mm程度は普通にずれてきます。

 なにか僕はまちがった要求をしたのか?と思って平成12年始めに導入したCanonのBJC-465J(A3判対応インクジェットプリンタ)で同じことをやってみましたら、何のためらいもなくきっちり同じ位置に印字してくれました。9年弱こきつかってこれ、なんだから偉大です。まぁこちらは、紙詰まりではなく用紙が重走する癖があるのですが、別に重走したって白紙をはき出すだけで特に不都合はありません。失敗ごとに用紙を破るよりはるかにまし、です。

 そんなわけで、図らずもBJC-465Jの便利さを痛感してしまったところです。さてさて今回導入した新鋭機、もう少しいじってから突っ返してやろうかという邪念が頭をもたげています。

 最後に本件紛争に際して補助者さまから、下記のようなお言葉をいただきました。

 ひゅーれっと・ぱっかーどを選ぼうとする時点で、すでに普通ではない

 と。

 なお、問題の機種の名前は『Officejet Pro K5400dn』です。少なくとも、所定の用紙や誰かが記名押印したような紙には使ってはいけない、といえます。うっかり給紙すると、真っ二つにされますよ?

代書やさんのDocuWorks その2

 思い立って数えてみたら、研修資料だけで28文書延べ2444ページをDocuWork形式の電子文書として保有していることがわかりました。

 これらは全部、紙媒体(1枚ものの紙、ホチキス留めされたもの、冊子)をスキャンして電子化したものです。紙文書の電子化は、ある程度蓄積が進むと一気に効果が出てきます。単純に2444ページの文書、と言うと厚さが16センチほどになり、まずこのぶんだけ書棚が空きます。

 メリットは場所の確保にとどまりません。特に研修資料をスキャンしてOCR(光学文字認識。紙文書をスキャナにかけて取得した画像データをコンピュータで処理し、紙に書いてある文字を読み取って文字データに変換すること)にかけた状態で保存した場合、複数の研修資料をまたがってキーワードで検索をかけて、ただちに該当する資料のページを呼び出すことが可能になります。

 つまり『資料のさがしやすさ』が紙をパラパラめくるだけの検索より爆発的に向上します。たかだか一万円ちょっとのソフトウェアと、業務用ソフトの営業さんが適当にあてがった(笑)シートフィードスキャナでこれが実現できるならおそろしくコストパフォーマンスが高いと思います。

 というより、この状態を実現するためにシートフィードスキャナを新しく買ってもいいくらいかもしれません。

 実はここに第一の問題があります。まずスキャナを選ばないと、文書電子化は思ったより進みません。

 まずADF(自動で給紙する装置)を装備していることは必須です。値段の安い複合機でフラットベッドのスキャナのみを持っているようなものしか無い場合、常人では数千回どころか百回連続でスキャン動作を行うことにも無理がありますので、新しくシートフィードスキャナを導入したほうがいいことになります。

 たまたまADFがついているとしても、能力が貧弱だと作業が困難になります。具体的には用紙の搭載能力が少ないと、つぎからつぎへと給紙してやらなければならなくなります。つきっきりで作業しなければならず、搭載枚数10枚程度のADFしか持ってない機種を導入すべきではありません。国内大手メーカーの現行機種でもそうしたものがありますから、注意が必要です。

 理想なのはADFの搭載能力50枚程度かそれ以上、一度に紙の両面をスキャンできるものがよいでしょう。これだと、適当に給紙すれば表裏合計80ページぐらいの文書は一気に作成できることになります。

 …で、僕はKodakのi40というシートフィードスキャナをヤフオクで一万円弱で買ってこれをこき使っています。なかば実験的に買った機種なんですが、2400回余のスキャンで用紙を詰まらせたり2枚重ねて送った回数は合計5回ほどあった程度で性能には大変満足しています。ADFの構造がしっかりしているかどうかも非常に重要なので、価格.comのスキャナや複合機の掲示板に給紙失敗の指摘が目につく機種は避けるのがよいでしょう。

あと、富士通のScanSnapシリーズは残念ながらそのままDocuWorksで利用することができません。ただ、いったんPDF文書を作ったうえでDocuWorksで他の文書と一元管理することは悪くない気がします。

 一番気楽なのは、コピー機+ファクス+スキャナの機能を持った高性能な複合機を保守契約付きで導入しているかコピーチャージ制でリースを受けているパターンです。これだとスキャナはどれだけ使っても費用負担が増加しないので遠慮無くこき使って、しかも支障が発生した場合にはサクッと担当者を呼びつければよい、ということになりましょう(笑)こうしたうらやましい事務所も、結構多いのではないでしょうか。

 十分な性能のADFがあるスキャナとここ数年に発売された(PentiumⅣ 2GHz程度の)パソコンを持っていれば、A4判50枚の紙文書の裏表100ページをスキャンしてOCRにかけてDocuWorksに収容するのに、10分ちょっとしかかかりません。スキャンに3分弱、OCRに8~9分といったところです。そしてこの間はスキャナを横目でみながら他の作業をしていればよいことになります。

 次回はためしに、先週やってきたダイレクトメールを1枚取り込んでみます。その間に、他の記事が入ります。

代書やさんのDocuWorks その1

 今日からカテゴリを一つ増設します。きっかけは先日隣県某市の司法書士さん方に訪問したこと。そこで彼の事務所の高性能な複合機の活用法として、文書管理用のソフトウェアとしてDocuWorksを使ってみたらという話しになったのです。そこでの話しは結構ウケたようですが、残念ながら具体的な使い道をあまり話せなかったのです。

 というわけで今回から不定期に連載する『代書やさんのDocuWorks』はその司法書士さんと、すでにこちらから一ライセンスを供与してご自宅で使えるようになっている当事務所の補助者さまに向けて書いていくとしましょう。

 さて、先週は別の司法書士さんと話しをしましたが、不動産登記だけで当事務所の全売上の二倍程度の売上をたたき出しておいでのこのお方、当然ながら一部の申請をオンラインでやってます。

 そのためのソフトウェアは業者が販売しているものを営業さんを呼んで導入・装備しており、その際に添付書類をPDF化することを目的としてシートフィードスキャナを買った(というより、売られた)とのこと。

 ・・・そしてそのスキャナは、もっぱらオンライン申請にしか使っていない。

 こういう人は結構多いのかもしれませんね。司法書士としては大先生だがコンピュータにはちょっと、という人はだいたいこれになるでしょう。

それではつまらんだろうよ、と思うのです。

 もう数ヶ月前になりますが、本人確認をめぐる会則改正云々が問題になったときにある司法書士さんが

「会則の案にしたがった方法で本人確認記録を作成したら、こんなになった(書類の量が増えた)」

 というような発言をした、そんな記事が会報に載っていました。

 大丈夫か?

 ~というのが僕の、この大先生のご発言への印象です。上記発言者を含む諸先生方が紙の文書を紙のまま保存することになんの疑いもなく記録の保存を10年にするだの7年にするだのと議論していること自体、ちょっと近づきがたい気分です。ここ数ヶ月間で会則改正やその阻止に必死なお偉方は、本人確認記録の保存は義務づけられているがその記録を電子化してはいけないとは言われていないことに気づいていないのではないでしょうか。ちょっとした司法書士事務所における数十年分の本人確認記録など、電子文書ならDVD一枚に保管して十分おつりがくるというのに。

 さてそれを可能にした法律であるe-文書法の肝心な部分を一言で言うと、司法書士事務所を当然に含む民間事業者に対して保存が命じられている文書(事件簿やら領収証やら)を、一定条件下で紙文書をスキャンして作成した電子情報についてはその電子情報を保存しておけば紙の文書は保存不要とするもの。さらに作成段階からすべて電子機器を利用し、紙への印刷・出力をまったくせずに文書を完成させて保存することも可能です。この記事が最終的に、DocuWorksにプラグインを仕込んでe-文書法所定の条件を満たすかたちでの文書保存に言及できるかはさておいて、DocuWorksはそうした用途に使用できる可能性も持っています。

 そこまで行かないにしても、まずはお手元にあるスキャナ+PCがDocuWorksの導入でどんなに便利になるか、を少しずつお話ししていきましょう。ご興味があれば発行元のウェブサイトから体験版をダウンロードしてインストールしておいてください。60日は全機能がタダで使用できます。

 さしあたって次回では、PCとスキャナがあってDocuWorksが使える状態にあると仮定して、事務所に山積みされている?研修資料や会報やたまにしか使用しない本や事件記録といった紙文書たちを一掃することにしてみましょう。

※なお、DocuWorksを上記のAmazonへのリンクから買っていただくと、僕は購入額の3%の紹介料がもらえることになっています。それでもよいのですが、ヤフオクで注意深く探すと送料込み1万円程度で入手が可能です。前のバージョンである6.0~6.2を買うのもよいでしょう。スキャナをオンライン申請以外に使ってない・せっかくリースされた複合機をコピーとファクスしか使ってない、というあなた?

 世界が、変わりますよ。

伊勢市から大阪へ

伊勢市から大阪へ
今季一回目の青春18きっぷを、快晴の伊勢市から使い始めます。9時16分発の列車で亀山―加茂―大阪と動いて大阪地裁に書類を出し、あとは適当に帰ってくる予定です。

今週は水曜日に埼玉県まで行く予定があり、来週は掛川に行くことになりそうです。

気がつけば、金がない

気がつけば、金がない
名古屋16時10分発賢島行特急で、木曽川を渡っています。

発車4分前に飛びついた自動券売機は無情にも廊下側の座席を出してきました…が、がっかりしてはいられません。

所持金が、3000円を割っています。

今日は伊勢市泊、明日は大阪への出張は、波乱含みの幕開けとなりました。

トイレに行って、さらに気付きます。

ハンカチを忘れています。まだ何かあるかもしれません。

納得できないストップ高

今日の東証一部株価値上がり率ランキングはなかなか興味深いものがありました。

5位 アイフル 23.32%

15位 武富士 15.70%

17位 SFCG 15.47%

ノンバンクでは上記三社がトップ20位入り。投資家の考えることと、法律家や多重債務者の考えることはぜーんぜん違うんだねぇ、と思わず嘆息してしまいます。特にSFCGは10月~11月下旬の安値圏から3倍ちかく値を飛ばしておりますが、まさかまさか秋口以降法律関係者間で大問題になっている強引な貸し剥がし活動を市場はプラスに評価して株価急上昇、などということは…ない、と信じたいのですが…かといってこの業界に景気のいい話しなんて何一つ聞こえてはこず、なぜこんな急上昇を見せるのかがまったくわかりません。

いっぽうで値下がり率ランキングにはこの会社が姿を見せています。

14位 ロプロ 6.90%

かつて名をはせた(ま、高名ではありませんが)商工ローンの両雄のこの違いもなかなかに興味深いです。四季報をみると継続性疑義の注記もついています。しかしながら、もしこちらの会社がコケた場合に残存者利益でもう一社に躍進されるのも、それはそれでイヤな未来です。

ただ気にとめておかないといけないのは、投資家としてなーんにも考えずにSFCGの株買っちゃう人、ってのは結構いる、ということなんだろうと思います。企業の社会的責任を云々して株を買う銘柄を決める、という考え方は決してメジャーではないはずですから。

ところで今夕、スタンダード&プアーズはアイフルとプロミス・三洋信販について、長期カウンターパーティ格付けと長期優先債券格付けをそれぞれ引き下げると発表がありました。無責任な僕としては、明日の上記各会社の株価が楽しみです。

ちなみに僕は先月クレディセゾンの株を1080円で100株取得しており、これは株主優待目当てです。

ところで僕はこの会社に、いくばくかの過払い金返還請求権を持っています。よって投資家としての最適解は、『過払い金返還請求をおこなったあと、さらにそのお金で同社株を買い増す』ということなんですが、さてさてどうしたものでしょう。

クレディセゾンの本日の終値は、1382円です。

「大府まで出しときますか?」

 本日より1月20日までが、冬の青春18きっぷの使用可能期間です。今季はすでに来週二日分の使用予定があり、うち一回は関東への出張に使います。

 稼いでるような儲けてないようなこの事務所、やっぱりこの季節の出張に一度はムーンライトながら号を使ってしまいます。自転車で10分ほどのショッピングセンターにあるいつもの旅行会社にきっぷを買いに行くと、カウンターの向こうでは

  1.  初めて見る眼鏡ッ娘
  2.  見慣れたおとーさん

以上の二人の手があいてるようです。どちらに担当してほしかったかはさておいて、12月16日名古屋発の指定券の申込書を書き終わって振り向いた瞬間に『どうぞ』と微笑んだのはおとーさんのほう。軽く落胆しましたが…

今日はこいつが本性を見せてくれました。「まずムーンライトながらの空席をみてみますね」と端末をあたりながら軽くジャブを放ってきます。

「・・・(席が)ありますね。窓際だしていいですか?」聞いてもいないのに続けて「結構空いてますよ。200席ぐらい」

「そうでしょうね。学校が冬休みになるのが25日頃からのはずですから」

軽く答えてしまった口ぶりからおとーさん、何かを感じたようです。プリンタから排出されてくるきっぷを受けながら、上目遣いで決定的な一言を放ってきました。

  • 「大府まで出しときますか?」
  • 「あ、僕これ岡崎から乗るんでいいですよ」

これだけのやりとりで、カウンターのこちらと向こうで完全に意思が通じています。

お前ら一体何者だ?と首をかしげた人は、まぁ普通です。説明します。

青春18きっぷは一回分で暦日の0時から24時まで使用可能です。一方で名古屋発東京行きのムーンライトながら号は23時55分に名古屋発です。よって名古屋から旅行をはじめたい(または、青春18きっぷを一回分しか使いたくない理由がある)人は、同列車が0時を過ぎて最初に停車する駅から青春18きっぷを使い始めるのがお約束です。時刻表を追って行くと、0時08分発の大府がこの駅に相当するため、『名古屋-大府』の片道乗車券+青春18きっぷ一回分を利用して東京まで行くというのが常識だ(←ま、常識なんて集団に依存します)、という小集団が、発券担当のおとーさんと僕の間で形成されたわけ。

僕が何者であるかをほぼ見抜いたおとーさん、カウンターから今年青春18きっぷで行ったあちらこちらのことを楽しげに話しはじめます…いいのか?と思って周りを見回しましたが、なるほど平日夕方のショッピングセンターでは、僕の後ろに待ち行列もできていないようです。

おかげでいつもより若干時間がかかって無事にきっぷを手にすることができました。まさかこんなところに乗り鉄(旅行派鉄道ファン)仲間がいるとは、思ってもみませんでした。

『条文にない…』対『究極の…』

大きな本屋さんにでかけて手に取ったのが、この本。弁護士さんの手になるものです。

 この本での債権回収とは企業の売掛金を指すと言ってよく、個人間での取引や会社に請求したい未払い給料にはほとんど言及がありません。

 最近この分野の本にとても興味があり、本屋さんでは必ず本棚をみるようにしています。こうした本を書く人というのは

  1. サービサー・経営コンサルティング・金融機関関係者
  2. 弁護士
  3. 司法書士・行政書士

内容がおもしろい順に並べるとこんなかんじになってきます。1.は時に暴露本になってしまうのですが、それだけに内容が具体的です。つまり有用です。3.は著述が法律手続きに偏重するきらいがあり、目の前の債務者に対してなにをやったらいいのかの手がかりにはほとんどありません。2.は玉石混淆です。これはその弁護士さんが普段何を仕事にしているか、にひどく影響されているようです。

 で、今回は玉を引き当てました。内容があまりにも特殊です。言及されているのは

 目一杯強引かつ迅速な回収を、合法性の衣をまとって実施する方法

 です。これが具体的に書いてあるのです。回収側がやることをいちいち正当化していく手腕は、えげつないことをやってる会社にできのいい弁護士がついたときの会社側準備書面をみるかのよう。債権回収のために考えられる行動として、何も考えずにやったら半分白で半分黒の危険な状態を、白8割黒2割くらいにしてしまう芸が満載されているのです。

 この著述どおりにやれば倒産会社から黙って商品引き上げてくることくらいは僕でも笑ってできてしまいそうな気がします。目的が債権回収であって裁判手続きなんかあくまでも手段でしかなく、この本のなかではせいぜい選択肢の一つとしてしか扱われてないことも大いに気に入りました。類書がないので発注をかけたところであります。

 ちなみに、この本のとなりにあったのは司法書士が書いた本。究極のマニュアルと言ってるわりには裁判手続きが一通り並んでいるだけで、ほぼ無視してよい内容に仕上がっています…あーあ。

間に合わせるための知識?

 茨城から鹿児島まで、いろんなところに書類をぶん投げるのがこの事務所の仕事です。

 当然ながら、それを『期限までに到着させる』ことが重要になってきます。通常は、事務所がある名古屋市緑区の隣の区にある天白郵便局(自転車で20分)に

  • 17時(南九州行き速達扱い)
  • 19時(長崎以東各都府県行き速達扱い)

までに持ち込めればOK。問題はこれに間に合わなかったときです。

強引に決着をつけることもあります。いままでに書類をハンドキャリーした最遠距離記録は、宇都宮地裁栃木支部です。当然ながら、行きは自腹で新幹線です。

これをやらずに済ませるには?

 昨年までだと思いますが、名古屋市港区にあるヤマト運輸名古屋主管支店が20時30分まで荷物の受け付けをしてくれていました。そこまでは、車で30分。ただし最近は、最終受付時刻は20時頃になっています。

 これはまずい、ということで他の手を考えました。名古屋市熱田区にある、名古屋郵便集中局は名古屋市の集配郵便局からの郵便物が集約される位置にあり、天白郵便局に19時に出した郵便物の動きを追っていると21時過ぎにここを通過します。

 と、いうことで。

 昨日、福岡行きエクスパック500でやってみました。差し出し時刻は20時です。結果は

  • 20:01 引受
  • 21:05 通過(名古屋郵便集中局)
  • 10:51 通過(新福岡支店)
  • 13:02 到着(福岡支店)
  • 17:44 お届け済み

というわけで、窓口基準で20時までなら行けそうです。あるいはもうちょっとだけ遅れてもいいかもしれません。

 実験してみたい…気がします。かくて余計な知識や経験が、また少しずつ蓄積されいくのです。

あなたが言いたいこと わたしが聞きたいこと

 何らかお困りらしい方からコメントをいただいています。労働審判の申立を検討しているようです。

 ですが、現在のところ回答しておりません。今後そのつもりもありません。

 身勝手な読者さんからは『お前は困ってる人を見捨てるのか?』とかクレームが入りそうな気もします。一方ですでにご依頼のお客さま方は、いかにもこいつがやりそうなことだと納得されるのではないかと思います。

 さて僕は、業として労働相談にあたっており、よその事務所とちがって無料相談の制度をもっていません。

 一方で有料の相談が、相場と比べて安めの設定(2時間税別4000円・労働相談は初回のみ1時間1000円)になっています。

 知識を無駄にばらまいたり、無料相談を標榜して実はオイシイ依頼だけを誘致する、なんてのは大嫌い。だけど知識にお金を払える人には便利に使ってほしい、というのがその理由です。大抵の場合、この回答内容に比して4000円は安い、と言われますので値上げも値下げも考えません。そしてなにより、この4000円または1000円と無料のあいだには、おそろしい断絶があります。まさに無限の距離が開いている。

 それは何なのか?

お客さまの気合いが違うのです。
もちろん有料のほうが、比べものにならないほど真剣です。

 相談にお金を出せる客層と無料相談を求めて漂流している層とは、少なくとも本人訴訟支援の世界では決して重なりません。無料相談で見込み客を集めて適当に景気のいいことを言って刈り取り、代理人として適当に振る舞うことでお客さまは何もしないでいいですよ、なんて微笑できるならよいのでしょうが、幸か不幸か僕は傭兵ではなく軍事顧問です。お客さまが戦う気になってくれないと、なんにもできないのです。

 だからこそこちらも、ある程度お客さまを選ばなければなりません。

 もちろんそうした意志と時間と必要最低限の慎重さ(笑 最低限で結構です)を持った人には2時間4000円が安いと思えるサービスを提供せねばならず、それを可能にするために必要な『事前に聞きたいことの最低限』を労働相談用の送信フォームにしています。これだけのことを対面で聞いていくと10~20分はかかってしまい、30分5000円などという相談が実は非現実的であることがわかりますし、これだけのことを聞いてもなお有効なアドバイスができないからさらに相談時間内に事情を聞いていくのです。

 それと比べて。上記コメント投稿者のいう『相談』は…なるほどこれで回答が出せるならなるほど30分5000円でもいいんだろうな、と思います。少なくとも僕は、この相談でなにか答えられるような能力あるいは無能力を持ち合わせてはいません。よりよい相談のために僕から聞きたいことと、相談希望者が言いたいことにはこんな断絶があるわけです。質的にも量的にも。

 所定のフォームを使え、と言っているわけではありません。困ってるなら困ってるなりに丁寧に今の自分のありさまを説明してみせてほしいのです。数行の書き込みからそれができない人かどうかを判断するのは冒険ですが、この投稿者は自力で法律事務所を探し対面での相談ができる以上、相談にも相応の手順を要し時にはいくばくかのお金がかかることは知っているはずです。それなのに、ブログへのわずか数行のコメントをもって相談だというのはどうしたことでしょう?

この人の争いは、こんな情報量で総括できるものではないはずなのに。

 この人が労組→労基署→法律事務所をたらいまわしにされているには、このあたりにも理由があるのかもしれない、と考えてしまいます。

 上記各相談機関の担当者も人の子です。目の前の人を助けるか助けないかをぎりぎりのところで迷った場合、どっちに転ぶかはわりと気分で決まってくるもの。

 それを助ける方に転ばすことができない人、というのは確かに存在するのです。もちろん僕も人の子なんでそうした面があります。

 ま、その辺について気をつけて…さらにご自分に合った相談機関をお探しください、と申し上げます。少なくともここは、言いたいことをそっちの都合でならべたら何か投稿者に都合のいい答えが返ってきて勝たせてくれる、などというところではありませんし、いまの調子でこの先裁判所に行ったらさらに強烈にストレスフルな環境におかれることは断言します。特に労働審判では、ね。

眠りを誘う昼行便

眠りを誘う昼行便
知多シーガル1号で、浜名湖までやってきました。知多シーガル号は東名ハイウェイバスと違って、毎日『早売1』とネット割の適用があり、東京から知立駅北まで片道3570円で来れるのです。

さて今回傍聴してきた労働審判は、期日の当日審判廷内で会社側から和解金を払わせて終了となりました。
和解を巡るぎりぎりの駆け引きの中で僕が傍聴席から投げた案に、うまく裁判所が食いついてくれたのです。

ただ、金額面で結構譲歩しており、手放しで喜ぶわけにはいかない結果になりました。

ともあれ、これでもう年内に終われる労働訴訟はありません。今日は国会図書館で一日、労働問題以外の本を読んで過ごしてきました。

少し疲れた心で乗りこんだバスは東京からずっと、車内を減光しています。寝ろ、と言わんばかりに。

でも外がよく見えて、かえって寝つけません。耳栓で修理したサブノートPCも安定して動いてるし…などと言ってるのは僕だけのようです。

耳栓でパソコンは直るのか?

耳栓でパソコンは直るのか?
今次出張における最大のテーマです。繰り返します。

耳栓で、
パソコンは、
直せるか?

…勤務日ごとに本職からこんな話をまじめに聞かされる補助者さまへの同情が集まりそうですが、それはさておいて。

ここ数ヶ月、出張時に携行する9年物のサブノートPCの調子が悪く困っていました。操作中に、いきなりディスプレイが真っ暗になる。
原因は、コネクタの接触不良です。ケーブルの接点を上から押さえて端子と接触させる構造で、匡体内側とコネクタの間にはさまってコネクタを押し付けるスポンジが経年劣化していました。

以来、適当な素材を試しては出張の度に挫折する繰り返しです。
耐久性が高く安価で加工性がよく、押し潰した際に元の形に戻りやすいが周りのものを破壊しない素材。

そう。科学の耳栓がありました。

バスは東名江田に到着。これまでになく良好な試験結果です。

忙しくならないという、異常

 先月から現時点まで、人材派遣・業務請負(偽装請負)で働く人からの相談や問い合わせは、1件も入っていません。

 というより実は当事務所、設立時の理想に反してこうした業界の労働者からのご相談があまり入らないんです。問い合わせは、あっても月1件程度、裁判書類作成に至っては皆無です。歯がゆい思いではあるものの、現状ではどうしようもない、というのが正直なところ。というより、営業政策として『依頼人をある程度選別してしまう』ウェブサイトを保有したことのマイナス効果が発生しているのかもしれません。手っ取り早い救済を求めるひとは、もっと景気のいいことが書いてあるウェブサイトにながれる、その結果長期戦を戦いうる意思と経済力がある人達…つまり正社員の人で、請求額が数十万から百万円台の割増賃金未払い事案を多く扱うことになってしまったのではないかと。

 さてさてこれをどうすべきか。先日来運用を開始している、料金後払い制に関するコンテンツは昨日からgoogleの検索に、少しずつひっかかるようにはなってきています。順位の推移を見守りながらコンテンツを修正していくつもりです。

 コンテンツの増改築はひきつづき行っていく一方で、そろそろリアルな世界からの依頼招致を考えねばいけません。ただ労働者救済を熱心に叫んでみせる個人団体にも結構アヤシイ連中が混じっていて、そうした連中に尻尾を振ったら体よく使い捨てにされた上で非違行為のみ押しつけられかねない。この辺は残念ながら、多重債務とおなじです。

 この辺どんな手を打っていったらいいのか、を考えながら、明日は関東へ出かけてきます。第一回期日から傍聴を重ねてきた労働審判の第三回、つまり最終回の期日が入っています。最終回に当たってのお客さまへの指示は会社側和解案について

 気に入らなければ 蹴っ飛ばせ!

 と、至ってシンプルなものなので事前打ち合わせも要せず、期日が夕方であることもあって明日はゆっくりと、名古屋を9時発のバスで発つことにしています。ところでこの『好きに打て』というサイン、僕はお客さまに出すのが結構よくあるんですが、それはもちろんそれによって導き出される事態をフォローしていくこっちの意思を、ある程度信じてもらえないとそうは言えないわけで。

 ですがおそらく、例によって裁判所側からかなり激しい説得が入るんだろうな、と覚悟しています。実はご担当の裁判官がなかなか懇切丁寧な人でして、この人がお客さまに切々と話しかける姿は傍聴席にいて聞いていても肩に力が入り、一期日傍聴が終わると僕のほうもぐったりしてしまうほど。会社側提案を断る場合には…相当な説得がまた、見せてもらえるんだろうな。

 非常に見応えのあるこの事案、交通費を請求しておりません。僕自身が勉強させてもらってるからです。

 

出来高払い はじめました

 アメリカ合衆国での弁護士報酬の決め方に『完全成功報酬制』とよばれるものがあります。これは、実費を依頼人ではなく弁護士側がすべて払ってしまう代わりに、勝訴できた金額のかなりな割合(3割とかそれ以上などと言われます)を弁護士が報酬として受け取るというもの。依頼人からみれば、費用負担はなく「とにかくやってみる」という気持ちで弁護士を使うことができる、という利点はあります。

 ただこれは、安易に訴訟を起こすことに道を開くものですのでさすがに賛成できません。当事務所の新しいサービスの実施にあたり、こうした言葉をうっかり使うと、変なところから苦情や批判を受けかねません。

 さて、これまで少しずつこのブログで予告をかねて反応を見てまいりましたが、12月1日から一部の業務について、着手の際に報酬(料金でも着手金でも言い方はいろいろですが)を支払わなくてもよい扱いをはじめることにしました。もちろん実費はお客さまに払っていただくので、上記の完全成功報酬制とはちがいます。依頼の成果が実現したあとで、その一定割合のお金をもらうというところは似ています。ただ、こうした報酬設定も分野によっては珍しくありません。過払い金返還請求については、着手金を不要とする事務所はどこにでもあります。探すのに苦労はしません。

 もちろん、依頼が欲しいのはそこではありません。少額の給料未払い事案を受けることをまず考えています。成功報酬の料率としては、支払われた金額の25%としましたが、これは『10万円の請求でも平然と受けられる』料率のほぼ下限、という設定です。100万円の請求について25万円を取るのはごく普通の事務所ですが、20万円の請求に5万円しか取らない事務所はちょっと探すのが難しくなってくるはずです。10万円の請求を行う訴状一式作って必要なら債権差押命令申立書を書いて合計2万5千円、という設定ならまず希少動物の仲間入りができるはずです。この事務所では、そういう部分の請求に対応することを狙います。

 なぜ養育費の請求を扱うのか、というのはこの事務所が単に会社と戦うだけの事務所だと思って見てると不思議に思えるかもしれませんが、この事務所では毎年必ず誰かからの紹介で離婚・養育費の請求にかかる事案を受けているのです。この案件をめぐっては、正直言って親権を持ってる親が子供の権利を真摯に守ってるとは言い難い=養育費を自分の都合で『請求しない』ことができるとお考えの人もあり、あるいはひたすら責任逃れ(つまり、踏み倒し)に走るたわけ者たちに接することもあり、そうした現状とはまったく別に児童扶養手当の給付水準は養育費支払い義務がある(が、踏み倒しを画策中の)親の所得を一方的に勘案して削減されてしまう現状もあって、未婚独身という立場から見ても納得しがたいので…、とにかく何かはじめてみよう、と。

 債務整理・債務者の相続については上記二者と密接にリンクします。

ある借金をかかえた人をみて、『いったいなにゆえそんなに借金が増大したのか?』を考えたときに出てくる要素…つまり貧乏の素、とでもいうべきライフイベントはいくつか挙げられます。浪費は論外として、 

  • 交通事故や病気。
  • 子供の私学への進学。
  • 親の借金の発覚。
  • 事業の失敗または会社の倒産・給料不払い・失業。
  • そして、離婚・母子家庭化。

このへんはどうも、比較的ひとを多重債務者においやりやすい危険性をもっていて、できるかぎり債務整理と一体的な対応を要するのではないかと考えます。つまり給料未払いも養育費未払いも貧乏の素→多重債務の原因たり得ると。僕としては結果としての債務整理より、その原因のいくつかに対処する方向で動けないか、とまだあれこれ考えています。ともかくこの新しい取り扱いがどう育っていくか…あるいは育たないかを、向こう半年ほど観察してみるとしましょう。

 ~結果がでるまでに日本が不況を脱する、ということは、残念ながら考えないでもよさそうですから。

 

 

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