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失望もあり、尊敬もあり?

 本日時点で、Yahoo!において『給料未払い』で検索すると、約115万件中第6位と7位に当事務所のウェブサイトが入ってきます。googleだと7万800件中、3位に。

 かくて当事務所はさしたる営業活動をしなくても安泰、つまり検索エンジンで上位に出ることによってウェブサイト経由で依頼を誘致し続けることができるわけです。しかしながら、この副次的作用として『同業者さんにも、あるいは何らか悪意を持って閲覧する人にも』同様にこのウェブサイトの存在が知られる、ということはあります。ごくたまに、某巨大掲示板で取り上げられることも出てきました。

 さて『通りすがりの司法書士』さんからコメントをいただいています。内容はとてもキレイで、論駁のしようがありません。ただ僕は、この人ほど簡単に誰かに『失望させられ』はしないな、と考えます。一面識もない人間が書き散らしたたかだか数百キロバイトの文字情報だけでそんなに簡単に失望したりがっかりするのはいったいどんな気分なのか、人間なんて労働訴訟で一年つきあったって容易にわからないのに、と。

 ただ、こういう調子の先生がお好きな方はそちらに行かれたらよいだろうし、この人の考え方を否定できる根拠もない、ということでこのコメントは公開しておきます。

 一方で、少し困った同業者さんがいます。

 先頃『旅行書士』でgoogle検索していたら、

・密かに尊敬している同業者がいる(←ってそれ、ひそか、とは言わないよ!とディスプレイに向かって全力で突っ込みました)

 というフレーズで僕のことを取り上げていらっしゃる方がおられます。こちらの方とも、まだ面識はありません。

 さて尊敬されると困るのか、ということなのですが、上記の通りすがりさんのようにウェブサイトやブログの記述は不特定多数の人・同業者さんがごらんになりますので、この事務所のように素性が怪しいところと自ら関わりを持ってしまうと誰が目をつけるかわかったもんではありません。

 僕だって、そうした訳のわからない根拠で法務局本庁の司法書士制度担当部署からお呼び出しを食らって録音付きで1時間ほど根掘り葉掘り聞かれたことがあります。これは当時関わっていた他士業の人が『いろんなことをやらかした』のをうすうす知っていながら、その人とつながりを持ってしまったため。その時に知ったのは、この業界ではなにか変わったことをしたり、そうしようとしている人とつながりを持つのはそれ自体、一つのリスクだ、ということです。

 ただ僕の場合はその他士業者とちがってまだ法務局にたてつくこともなければ怪しからんことに手を染めて荒稼ぎすることもないのでまだ危険度は低いかもしれません。でも『関わっていることを知られると、同業者内ではリスクになりかねない人』は、確かにいます。みる人がみれば私はそうです。一方で、僕の主力の業務は他の同業者さんに質問したり指導を仰いだり紹介を受けたりする必要がほぼ絶無であり、ネット経由で依頼が来ればこの事務所は大丈夫。

 ではそのためにどうしているか、といえば、上記の通りすがりさんとは到底相容れない立場でしょうけれど、このブログを通じてできるだけ『もし画面の向こうの読者と一緒に話をする(あるいは、お酒を飲む・補助者として働いてもらう)ようなことがあったら、こんな話をするだろう』といった調子で話をし、そういう話をする人間だが何らか依頼をする相手として受け入れられるのか?の判断を顧客に迫ってから受け入れています。

 というより、北関東から給料18万円の未払い回収の案件を依頼されて訴状を作り傍聴に行き訴訟費用額確定処分を申し立て少額訴訟債権執行までして全額回収し報酬合計3万円、交通費は東京基準の普通列車一往復分のみ、などという奇跡的な事務所が、このブログに現れるような口の悪さを隠しきって万人向けに存在してしまったら、そりゃパンクします。ところが実際にはそうした少額事案は公設事務所すらサクッと見捨ててしまっている実情があり、司法書士とは、その仕事とは云々という論理が弁護士にも(法テラスにも)適用できるなら救済されてしかるべき人が、そうなっていない。実は、一見すばらしいが実際にいつも役立つわけではない理想と実情とのゆがみの波を乗り切っていこうとしている、それがこの事務所なのだと僕は考えています。

 だからこのブログの論調を正当化できるものでもないんですけどね。ただ僕はいまは、会社という客船が各地で沈没しつつある洋上にあってそう多くない救助船=しかも上等級の船客(労働組合や弁護士の支援が得られる労働者)以外の人に対して救助活動を展開しつつあるものの、船(事務所)の大きさにも性能にも限りはあるわけで、何らかの形で人を寄せ付けない部分があるならば、それは依頼前にわかってもらったほうがよいと考えています。

 などという論調が業界内で一般化することなんか絶対ないから(笑)せめて隣県の一部の同業者さんたちみたいに、異邦人としての僕の存在を適当に楽しみながら時々こっちの知識の提供を受ける程度の関わりにとどめておいたほうがよかろうか、と。依頼誘致のツールとしてのブログの使い方、というのは、債務整理の世界にあっても積極的であってよく、特に一般のひとのコメントをほどほどに受け付けると効果があるんだけどな、と思いながらそちらの先生のブログを、ときどき眺めています。尊敬したり失望したりはしませんが、なかなかあっちも興味深い世界なんだな、と。


堅苦しい話はそれくらいにして。

15時過ぎ、不意に電話が鳴りました。市外局番05●●-。

脇の下から嫌な汗がにじみ出してきます。今週初めに分厚い訴状を出した裁判所からです!慌ててPCを立ち上げ、訂正箇所の指摘に備えます…

~が。

聞けば今回は、証拠説明書で証拠の番号が一つ違う、というだけで労働者三名分の賃金計算と論理構成といった訴状の根幹部分はそのままスルー、となりました。丁重に電話を切ったあと、一人で踊ったことであります。

さっそく9月1日、新潟県魚沼市のビジネスホテルと9月3日太平洋フェリー仙台発名古屋行きB寝台の予約を完了!所定だったら月曜出勤の補助者さまには31日の日曜日にお越しいただいて9月1日から4日午前中まで、遅れてきた夏休みに入ります。

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コメント

私が思うに,先生の依頼者は,このブログの論調が好きで依頼してくるんじゃないでしょうか。
この論調(スタンス)で相手方とも戦ってくれるんじゃないかと,期待しているんじゃないでしょうか。
私は先生とタイプが違うと思いますし,このようなブログは書けませんが,自分が依頼者だったら,綺麗ごとばかり並べたHPよりも,よっぽど親しみと信頼が持てます。

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