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2008年8月

12時間後にどこにいる?

明日の予定が決まっていません。選択肢が多すぎるのです。

明9月1日から夏休み、ということで山形まで行ってきます。それは決まっています。9月1日の宿も決まっています。只見線の始発列車に乗るため、新潟県魚沼市は小出駅ちかくのビジネスホテルに泊まります。

で、そこまでどうやっていくか、が未定です。

残り3日ぶんある青春18きっぷを使う関係上、その日のうちに小出に着きさえすれば何をやってもかまわない、というルールでおもしろそうなのをいくつか考えると、

  • 名古屋-中津川-松本-糸魚川-直江津-長岡-小出
  •              松本-長野-越後川口-小出

これは信州から大糸線を使って出るか飯山線を使うか、ということで、いまこれで迷っています。松本到着時にお天気がよければ大糸線に山を見に行き、糸魚川まで行ってしまいそうな気がします。これは文字通りお天気しだい。長野から直江津へのルートを行く手も当然ありますが、今回は大糸線か飯山線にしたい、と思っています。

とか言いながら。

  • 名古屋-岐阜-高山-猪谷-富山-直江津

も捨てがたいな、と。高山本線にもここしばらく乗っていません。ただ、これをやってしまうと小出着がひどく遅くなります。

 さて12時間後の9月1日正午の時点で僕はいったいどこにいるんでしょう?

 さらに9月2日も、只見線の始発で小出から会津若松に出ることだけは決まっていますが会津若松から磐越西線を郡山へ出て福島-米沢から米坂線に乗るか新津あるいは新潟から坂町-米沢にするかが決められません。泊まるところも決めていません。

 というわけで、9月2日正午の時点でどこにいるかも未定です。

 気分次第、です。

来月の出張予定

 鹿児島まで来ないかと言われております。裁判の傍聴そのほかで。

 嬉しいような…そうでもないような。というよりは、もちろんはっきりと嬉しいものの、ご依頼の内容からしてあんまりお金使ってもらうのはどうか、という全般状況なのです。よって工夫が必須です。

 で、次の日が名古屋地裁で第一回口頭弁論期日のお客さまがおいでです!

 ただ神様はいるらしく、こちらの期日が15時30分に設定されたとのこと。よって九州島内をバスで移動していつも通り北九州新門司港から名門大洋フェリーで大阪南港へくるか、志布志からダイヤモンドフェリーを試してみるのもよさそうです。10月上旬に福岡高裁で実施の証人尋問について予行演習が必要なので、この日の前に佐世保へ行ってから、という線で考えています。これは来月下旬のオーダーです。

 来月上旬は、やはり尋問を傍聴に行くことができます。こちらは三重県南部の簡易裁判所。近いと思えます。バスでたったの3時間。とりあえず、この二つが来月の主要な出張です。これに臨時の東京・静岡県西部への出張を適当に入れようかな。

 さてそうすると。9月1日から4日午前中までは私用の旅行なので、いまわかっている県外での日程を全部束ねると一ヶ月のうち10日は県外に出ていることがすでに確定してしまいました。いたって当然のことながら、満足に日当をもらっている案件など皆無(失笑)。できれば、新しい労働訴訟のご依頼が一件ほしいところです。それでなんとかできてしまうのが零細事務所のすばらしさ、というべきでしょうか。今日発送した訴状で、着手金をいただいてはいるが訴状を作ってはいない案件を一掃することができ、今日は久しぶりに一人でお酒を呑んでいます。

 本当は9月1日からの、遅れてきた夏休み甲信越南東北青春18きっぷの旅(長いタイトルだ)では、サブノートPCを持ち出さずに身軽な旅にしたいところ。どうやら旅程上での出張相談のご依頼もなさそうです。

 ですが、それを決行する度胸がありません。外付けのバッテリーのみ置いていこうと思います。いろいろと作りたいコンテンツがあるのに、遅々として進まないことに、少々焦りを感じます。コンテンツ増強の効果が現れてくるのはだいたい半年後からなので、いまがんばっても生活がよりよくなるのは来年春以降です!

失望もあり、尊敬もあり?

 本日時点で、Yahoo!において『給料未払い』で検索すると、約115万件中第6位と7位に当事務所のウェブサイトが入ってきます。googleだと7万800件中、3位に。

 かくて当事務所はさしたる営業活動をしなくても安泰、つまり検索エンジンで上位に出ることによってウェブサイト経由で依頼を誘致し続けることができるわけです。しかしながら、この副次的作用として『同業者さんにも、あるいは何らか悪意を持って閲覧する人にも』同様にこのウェブサイトの存在が知られる、ということはあります。ごくたまに、某巨大掲示板で取り上げられることも出てきました。

 さて『通りすがりの司法書士』さんからコメントをいただいています。内容はとてもキレイで、論駁のしようがありません。ただ僕は、この人ほど簡単に誰かに『失望させられ』はしないな、と考えます。一面識もない人間が書き散らしたたかだか数百キロバイトの文字情報だけでそんなに簡単に失望したりがっかりするのはいったいどんな気分なのか、人間なんて労働訴訟で一年つきあったって容易にわからないのに、と。

 ただ、こういう調子の先生がお好きな方はそちらに行かれたらよいだろうし、この人の考え方を否定できる根拠もない、ということでこのコメントは公開しておきます。

 一方で、少し困った同業者さんがいます。

 先頃『旅行書士』でgoogle検索していたら、

・密かに尊敬している同業者がいる(←ってそれ、ひそか、とは言わないよ!とディスプレイに向かって全力で突っ込みました)

 というフレーズで僕のことを取り上げていらっしゃる方がおられます。こちらの方とも、まだ面識はありません。

 さて尊敬されると困るのか、ということなのですが、上記の通りすがりさんのようにウェブサイトやブログの記述は不特定多数の人・同業者さんがごらんになりますので、この事務所のように素性が怪しいところと自ら関わりを持ってしまうと誰が目をつけるかわかったもんではありません。

 僕だって、そうした訳のわからない根拠で法務局本庁の司法書士制度担当部署からお呼び出しを食らって録音付きで1時間ほど根掘り葉掘り聞かれたことがあります。これは当時関わっていた他士業の人が『いろんなことをやらかした』のをうすうす知っていながら、その人とつながりを持ってしまったため。その時に知ったのは、この業界ではなにか変わったことをしたり、そうしようとしている人とつながりを持つのはそれ自体、一つのリスクだ、ということです。

 ただ僕の場合はその他士業者とちがってまだ法務局にたてつくこともなければ怪しからんことに手を染めて荒稼ぎすることもないのでまだ危険度は低いかもしれません。でも『関わっていることを知られると、同業者内ではリスクになりかねない人』は、確かにいます。みる人がみれば私はそうです。一方で、僕の主力の業務は他の同業者さんに質問したり指導を仰いだり紹介を受けたりする必要がほぼ絶無であり、ネット経由で依頼が来ればこの事務所は大丈夫。

 ではそのためにどうしているか、といえば、上記の通りすがりさんとは到底相容れない立場でしょうけれど、このブログを通じてできるだけ『もし画面の向こうの読者と一緒に話をする(あるいは、お酒を飲む・補助者として働いてもらう)ようなことがあったら、こんな話をするだろう』といった調子で話をし、そういう話をする人間だが何らか依頼をする相手として受け入れられるのか?の判断を顧客に迫ってから受け入れています。

 というより、北関東から給料18万円の未払い回収の案件を依頼されて訴状を作り傍聴に行き訴訟費用額確定処分を申し立て少額訴訟債権執行までして全額回収し報酬合計3万円、交通費は東京基準の普通列車一往復分のみ、などという奇跡的な事務所が、このブログに現れるような口の悪さを隠しきって万人向けに存在してしまったら、そりゃパンクします。ところが実際にはそうした少額事案は公設事務所すらサクッと見捨ててしまっている実情があり、司法書士とは、その仕事とは云々という論理が弁護士にも(法テラスにも)適用できるなら救済されてしかるべき人が、そうなっていない。実は、一見すばらしいが実際にいつも役立つわけではない理想と実情とのゆがみの波を乗り切っていこうとしている、それがこの事務所なのだと僕は考えています。

 だからこのブログの論調を正当化できるものでもないんですけどね。ただ僕はいまは、会社という客船が各地で沈没しつつある洋上にあってそう多くない救助船=しかも上等級の船客(労働組合や弁護士の支援が得られる労働者)以外の人に対して救助活動を展開しつつあるものの、船(事務所)の大きさにも性能にも限りはあるわけで、何らかの形で人を寄せ付けない部分があるならば、それは依頼前にわかってもらったほうがよいと考えています。

 などという論調が業界内で一般化することなんか絶対ないから(笑)せめて隣県の一部の同業者さんたちみたいに、異邦人としての僕の存在を適当に楽しみながら時々こっちの知識の提供を受ける程度の関わりにとどめておいたほうがよかろうか、と。依頼誘致のツールとしてのブログの使い方、というのは、債務整理の世界にあっても積極的であってよく、特に一般のひとのコメントをほどほどに受け付けると効果があるんだけどな、と思いながらそちらの先生のブログを、ときどき眺めています。尊敬したり失望したりはしませんが、なかなかあっちも興味深い世界なんだな、と。


堅苦しい話はそれくらいにして。

15時過ぎ、不意に電話が鳴りました。市外局番05●●-。

脇の下から嫌な汗がにじみ出してきます。今週初めに分厚い訴状を出した裁判所からです!慌ててPCを立ち上げ、訂正箇所の指摘に備えます…

~が。

聞けば今回は、証拠説明書で証拠の番号が一つ違う、というだけで労働者三名分の賃金計算と論理構成といった訴状の根幹部分はそのままスルー、となりました。丁重に電話を切ったあと、一人で踊ったことであります。

さっそく9月1日、新潟県魚沼市のビジネスホテルと9月3日太平洋フェリー仙台発名古屋行きB寝台の予約を完了!所定だったら月曜出勤の補助者さまには31日の日曜日にお越しいただいて9月1日から4日午前中まで、遅れてきた夏休みに入ります。

訴状もう一件提出へ

明日から4日間の日程で出発予定だった東北甲信越方面への旅行は、延期することにしました。

誰とはいいませんが土曜日に打ち合わせ希望をかけてきたお客さまのせいではありません。

このお客さまではありませんが(くどい?)なんとなく相性の悪い人、は確かに存在します。たとえば

  1. 不在の時にかぎって事務所に電話をかけてきたり
  2. 電車に乗ってるときにかぎって携帯電話にかけてきたり
  3. 出張出発直前に緊急の電話をかけてきたり(!)
  4. 必要な書類はすぐ送ってこず
  5. 特に必要ない書類は速達で送ってよこし
  6. すぐ必要な重要書類は、こちらの不在のときに配達記録で到着させ
  7. 打ち合わせをしたいときに限ってIP電話の調子が悪くなり
  8. 出張中、乗船5分前のメールチェックを狙って大容量のxlsファイルを送りつけ
  9. こちらが作った訴状案の小さなミスは発見するが
  10. 巨大な錯誤はサクッとスルーしてくれる

まぁ、そういう人。故意でなく過失でやってるからなお泣けてくる=怒りのやり場が見つからない、というタイプです。こういう何人かのお客さまのおかげで、高速バスやせいぜい近鉄特急で行けるはずの出張が自腹新幹線になってしまう、ということで何度かネタにはさせてもらってますが、さすがに旅行日程まるごと吹っ飛ばされるとは思ってもみませんでした。今回は複数のお客さまのしわざだったんで、破壊力もなかなか大きいです。

彼らにはちょっと苦言を呈しておいて、余力をつかって今月もう一件、請求額100万円超の割増賃金請求訴訟の訴状作成作業を追い込んでしまいます。さいきんようやく『試しにつかってみる』から『したいことができる』レベルに到達しつつあるDocuworksのおかげで訴状&証拠書類の出力作業がすばらしく楽ちんになり、たとえ証拠書類が甲130号証まであろうがマウスクリック数回で番号を付与して順番に各部数出力でき、ここでは大変ご機嫌です。

さて、僕の遅れてきた夏休みはどうやら9月1~4日になりそうです。きのう出した労働訴訟の訴状の訂正指示が今週にこなければ…というより、書類処理の速度からして明日いっぱいこなければ、きっといい夏休みになる、はずです。きっと(祈)

訴状一件提出終了

 この事務所ではときどき、訴状および添付書類一式のおもさをキログラム単位で計るような事案を扱います。

 具体的には過去にさかのぼる時間外労働割増賃金の請求で、証拠が完備されているときです。訴状を書いて別表で労働時間の計算と賃金計算をやって証拠書類をつけて原告被告裁判所用と三部出力して、とやってるうちに500枚のコピー用紙を一束使い果たし、お客さまに発送するときには小包扱いにすることを郵便局員のほうがすすめてくる、という事案。

 で、今日提出したのはそうした請求が労働者3人分あったので、それはそれは賑やかなことになっています。陣容は

  • 訴状本文12ページ
  • 別表60枚
  • 証拠書類130枚
  • 証拠説明書2枚

しかも被告が二名いる、ということで裁判所に提出するものだけでも三部576枚必要で、ためしにはかりにかけたら2.7kgありました。さすがに提出しただけで根拠無き達成感を覚えます。ほんとうに戦いが始まるのはこれから、なんですが。

さて、これで今月中に提出できる訴状は全部といいたいところ。しかしあと一件、お客さまの評価を待っている訴状案が一つあります。もしこれが出せれば、今月一ヶ月間に労働事案で提出する訴状に記載した請求額(訴訟物の価額)合計が3年半ぶりに1000万円の大台に到達します。毎月毎月そんなことになればこの事務所にも冷房を導入できるのですが、あいにくそんな繁忙は年に1回ない、ということでこの夏もさしたる設備投資をできずに終えることとなりました。この訴訟に勝てればなぁ、といった皮算用は、過払い金返還請求訴訟とちがって絶対ムリ!なので妄想のみにとどめます。

事務所運営上の理想を言えば、毎月1件くらいずつ200万円程度の割増賃金請求訴訟と100万円以下の賃金請求訴訟の裁判書類作成のご依頼を新しく受けることができれば、だいたいお金にこまることはないようになっています。それができないのが僕のヘタレさ加減を表しているわけで。うまくあおればご提案すれば依頼になりそうなとびこみの電話相談も、さしあたりお金がかからないような手続きを提案して初回相談料1000円もらっておしまい、というのが先週は3件ほどありました。あんまり稼いでどうすんの?とは思いつつ、背後の補助者さまが気になる今日この頃です。

ハードに殴りかかる書類をつくっている合間に。

当事務所でもっとも古いお客さまが、久しぶりに相談に来られました。この方とはもう4年半のおつきあいです。相続・年金・知り合いの借金・変額保険・労務など1時間ちょっと話すようなテーマをもってきて話しをし、5000円おいて(当事務所では相談2時間4000円が基本なので、規定の倍!とも言える)気持ちよく帰っていく、僕にとっては理想のお客さまの一人です。たまには平和な相談もしないと、いつもいつも弁護士ごと会社をどうこうする相談ばかりでは、心がささくれてしまいます。

今回の訴状提出で、割増賃金をもりもり計算する案件はひととおりカタがつきました。この夏だけで延べ110ヶ月ぐらいの計算をやってるはずです。

おかげで、手元にいろいろな形態の時間外労働計算用の表計算フォームが蓄積されてきたことに気づきました。

  1. 1日8時間・1週40時間・深夜・休日労働のみ計算するもの。(これが基本)
  2. 所定労働時間が8時間を割っており、法内残業の計算があるもの。
  3. 一日に休憩が2回あるもの。
  4. 1年単位の変形労働時間制を前提として時間外労働を計算するもの。
  5. フレックスタイム制をとって一ヶ月で時間外労働を計算するもの。
  6. 1日複数回、業務開始と終了を繰り返しても割増賃金を適切に計算するもの。
  7. 深夜時間帯のどの時間に勤務開始・終了・勤務の継続があっても深夜労働割増賃金と時間外労働割増賃金を適切に計算するもの。

などなど。できれば汎用的なデータにして、計算用のワークシートを公開できればと思っています。

ですが手が足りません。僕がいつも使っている、ジャストシステムの表計算ソフトである三四郎からExcelに移植するのに、関数を少々いじらないといけないのです。

誰か手伝ってくれないかな…と思いつつ、背後の補助者さまを振り返ってみたくなります。

だめですか?さしあたり公開作業が進まないのを、彼女のせいにするつもりはありませんが。

山形へ -昔馴染みを見送りに-

そいつとは、中学生時代からつきあいです。昔は元気でやっていたのですが、そろそろ仕事を辞めなければならないと知らせが入ってきました。

彼、あるいは彼女、かもしれないそいつの名は、キハ58。

昭和30年代から生産が始まった国鉄の急行型気動車です。JR東海管内ではすでに定期列車での運用がなくなったこの車両、僕が一人で鉄道旅行を始めた二十年前はそれこそ全国各地で会え、大好きだった車両の一つですが、この秋でJR東日本からも定期運用が無くなります。彼らの最後の仕事場が、山形県米沢市から新潟県へ抜ける米坂線です。

遅い夏休みをとって、乗りに…というより、会いに行ってこようと思います。

米坂線とキハ58をはじめとする国鉄型気動車の組み合わせの魅力を普通の人に説明するのはまず不可能、ということでこれをする気はありません。しかし

  • 大学受験当時、静岡に住んでいたが第一希望の三重大学のほかに新潟大学を受験し、帰りにわざわざ米坂線に乗って米沢-山形に出、山形発の夜行高速バスで東京に戻り、翌朝静岡に帰った(実家では若干の反発があった)
  • 平成10年司法書士試験の受験後、合格発表までの空白期間を利用して運転免許を取得することになったが、名古屋近郊に住んでいたにもかかわらず米沢市で合宿免許で免許を取ることにし、学校の合間に短区間乗車を楽しんだ

とか言えば思い入れの一端を推測してもらえるかもしれません。

さて仕事のほうは

  • 先週一件、割増賃金請求訴訟の訴状を提出しました。
  • もう一件は月曜日に提出可能な状況…というより出さないと時効で結構な金額の未払賃金債権が吹き飛び、出さない選択肢がありません。
  • あと一件作っていたものも、訴状案としてお客さまに送付ずみ。

 よって今月の事務所での仕事は、25日で終わりにできそうです。手元に残っている青春18きっぷは三日分。

さらに

  •  8月25日以降、仙台-名古屋間の太平洋フェリーの運賃が繁忙期から通常期の運賃にもどります。
  •  8月26日に、静岡県西部のお客さまから打ち合わせ希望が入っています。

 こりゃどうあっても東へ行け、ということだと勝手に解釈し、たぶんつぎのような行程で動きます。

8月28日 静岡県内-甲府-長野-小出(泊)

29日 小出-会津若松-郡山-福島-米沢-小国-米沢(泊)

30日 米沢-山形-仙台

仙台からは8月30日発のフェリーで名古屋港へ帰ってくるつもりです。只見線と米坂線でおなかいっぱいの29日を除いてわりと行程に余裕がある構成ですので、通過地域周辺で出張相談を受け付けます。たぶんご希望はでないと思うのですが、南東北・甲信越へ出かける機会はあまりないのでどなたかこの機会にいかがでしょうね?これでもし福島から真剣さ一杯で緊急度の強烈に高いご依頼が入ってしまったら、それこそ悶絶しますが…それは無いことを祈ります。

昨日の友は、明日の…?

 僕のブログは精神的になにか問題があるときには、荒れる、と指摘されたお客さまがいます。

 僕はこのお客さまを尊敬します。文は人なり、とはよくいったもんです。

 最近はその代わりに、しばし執筆を休んで間をあけるようにしています。

 さて今日は少し憂鬱です。理由は、これから提訴する割増賃金支払請求訴訟にあります。いま作っている訴状、作成過程でいろいろ調査をしていたら、敵側関係者として以前僕が割増賃金の計算を受託した弁護士さんの名前が載っているのを発見してしまいました。

 二度ほど話しをしたその先生を相手取っての訴訟に、なるかもしれません。なまじパーソナリティの一端を知ってしまっているだけに、妙な緊張があります。もちろん最低限の成果は挙げるつもりでいますが、この事案いろんな事情があっていろんな請求をくっつけなければならないかもしれません…ことばにできないいろんなためらいがあります。

 司法書士も簡裁代理権の導入により、司法書士相互間での法廷対決が一般的になるのかもしれない?といった発言を、開業前にうけた研修で聞いたことがあります。

 ことの是非はともかくとしてそうなってないらしく、どちらかといえば代理権をもつ司法書士さんたちはうって一丸となり金融業者と戦ってるように見える…それはそれで結構なことなんですが、同業者間であんまり対決しない、のがいいことか悪いことかは、なかなか難しいと思います。競争相手あっての進歩促進、という要素はかならずあるはずで、戦後の労働判例の重要ないくつかは、昔懐かし日経連側の弁護士さんたちと総評弁護団の弁護士さんたちとがつくって残してくれた遺産なんで。

 この商売をやってれば、いつか知ってる人を向こうにまわす日がくるだろうな、と思っていましたが、希望よりちょっと早く来たそのタイミングに、少し憂鬱、です。

ただ、笑われないようにはしませんと、ね。実は静かな気合いも、入っていたりします。

会社がない!?

あなたの会社は、じつは存在しないのかもしれません。

今日はそんな話です。

給料未払いにかぎらず、会社をはじめとする法人を被告として訴訟を起こすさいには、訴状提出の際に添付書類として『その法人の、登記事項証明書』を裁判所に提出することが必要です。今日発送する約束の訴状にもこの証明書をくっつけるために法務局に行ったら…窓口氏が少々ふてくされた顔で僕を呼び、淡々と大騒動の開始を宣告します。聞けば

新宿区でこの会社名、ってのは見あたりませんね…本局(ここでは、東京法務局)ならこれが出てきましたが

彼が示したのは今回のターゲットとは全然無縁な瀬戸物やさんの登記事項証明書。なんで?

血相変えて事務所に舞い戻ったのは1712分。郵便局19時までに差し出しを行わないと、約束した明日に書類が到着しません!

まずtsr-vanを立ち上げて、会社名で全国検索します。今回の会社とおなじ名称の法人は、青森のNPOから兵庫の有限会社まで6社。東京都内だけで3社あるようです。肝心な相手会社の本店は、これでしらべてもやっぱり新宿区。お客さまから教わった通りです。さらに社長個人名でも全国検索してみます。やはり、今回の相手の会社一つしかありません。

仕方がないので登記情報提供サービスへ。試しにtsr-vanで取れた社長の自宅がある都内某区で検索してみます。

エラー

各支店の所在地を入れてみます。

名古屋市・横浜市・大阪市…

エラー

だんだん背筋が冷えてきました。嫌な汗が背中ににじんできます。17時45分を回りました。

さて、登記情報提供サービスは法務局が持ってるデータをみられるわけで、ここでヒットしなければ必然的に法務局でどう騒いでも登記事項証明書がとれません。ただtsr-vanとちがって最低でも市区町村単位で指定しないと、法人の登記情報の検索そのものができません。つまり

本店所在地は不明だが、とにかく登記を探せ

と(呆然)

ところで登記情報提供サービスは、所在地の入力としては市区町村まで必要ですが、入力後の検索結果は管轄がおなじ法務局単位で、複数の市区町村にわたって出力されてきます。

さーて。東京法務局のウェブサイトに行ってみます。管轄のページを参照しながら、商業登記の管轄ごとに一カ所ずつ、まずは東京23区をしらみつぶしにあたってみることにします。つまり千代田・中央・文京区はどれか一個を入力すれば東京法務局本局から検索でき、次は板橋区を入れれば板橋出張所管内から検索でき…

って恐いぞ東京!ほぼ各区ごとに出張所があるじゃねーか!

何度かの入力と何度かのエラーを繰り返すこと、さらに15分。

目的の会社は、会社のウェブサイトにもお客さまの話からも預かってる資料からも全然関連を察知できなかったベイエリアに本店を置いていることが判明しました。

おかげで訴状表紙は出力し直しです。まだ提訴もしてないのに被告会社社長への鬱憤がたまる一瞬です。

しかし、そうしてみると登記上の本店を与那国島でも礼文島でも適当な、事業活動とは全然関係ないところに置いておいて、その本店所在地を秘匿したまま商売を続けるならばその会社の登記事項証明書を取得するにはとてつもない労力が必要になる、それこそ全国しらみつぶしで探索する必要がある…そんなこともあるのかもしれません。場合によっては、会社を名乗りながらじつは登記そのものが本当に存在しない、というパターンも、絶対ないとはいえません。いったいどれだけ調べたら、確信をもって『この会社は存在しない』と断言できるのか?

願わくば向こうしばらくのあいだ、そんなご依頼がこないことを祈ります。

月額7875円の悶絶

 この記事は8月7日付『月額16800円の逡巡』の…いささか情けない続きです。まず夏バテの同業者さん、コメントありがとうございました。Niftyの同サービスは僕もごくたまーに使うのですが、判例全文一発出したら三千円、という料金設定が恐くて近寄れません。それに、一番ほしいのは判例の全文なんでこれはやっぱり使えないんです。

さーて困った、市立の図書館では加除式の判例大系を書庫にしまってしまったため、そろそろ自宅で判例が検索できるサービスを導入したい、ついては外資系L社のはどう?というのが前回のあらすじ。

 提示された見積もりは、『判例検索・判例解説・書誌情報』のセットで月額16800円でした。この金額をポンとだすには…まだ蛮勇が必要です。が。

 話しに続きがありました。さらに詳細な見積もりを取ったところ

判例のみなら 月額7875円

 とのこと。ここで即決採用できないまま一週間悶々としている自分がいます…ただ、これならなんとか食費を切り詰めれば出せる(失笑)契約は一年単位とのことですが、しくじったとしても打撃は9万ちょっとで済みます。たぶん採用するんです、けれど…

 その金がすぐに出せない自分が、います(泣)


などと情けないことを言っておいて信じてもらえるかどうかは別として『素人です』さんのコメントにはお答えするとしましょうか。はじめまして。

実は最近、訴訟費用額確定処分で検索をかけてくるひとが増えてきているんですよね…たぶん素人さんたちだろうとは思います。

さて手元の『民事訴訟費用等に関する執務資料』(司法協会)を探してみたところ、ご指摘の160円・580円はたしかにつけられそうです。

根拠として訴訟費用額確定処分は、それ自体強制執行を開始できる紙=債務名義ですので、これの送達証明申請には手数料として印紙代『150円』と、書類の交付を受けるために必要な費用として『160円』が請求可能です。根拠条文は民事訴訟費用等に関する規則第2条の3です。

つぎに執行文付与の申立には、手数料として印紙代が『300円』、債務名義の正本の交付を受けるための費用の額として、『580円』が請求できます。こちらの根拠条文は、同規則第2条の4です。よって少額訴訟債権執行などの申立書には

  • 訴訟費用額確定処分送達証明申請手数料(申立手数料でも、意味は通ると思います) 150円
  • 同申請書提出・受領費用(送付費用とするものもあるでしょう) 160円
  • 訴訟費用額確定処分執行文付与申立手数料 300円
  • 同申請書提出・受領費用 580円

~と、書いたらよいことになるでしょうね。あるいは、少額訴訟の債務名義(判決正本か口頭弁論調書か)の送達証明等の手数料・提出受領費用と合計して計上することもできるかもしれません。送達証明と執行文、という点ではおなじですから。

そういえば。ワタシ聞いたふうなこと言ってますけど…?

これってなるほど確かに執行準備費用に計上できるんですが、僕も実際に請求掛けたことってなかったような・・・?

半ば意地になってさがしたら、あったあったありました♪

ろくでなしの事業主が養育費の支払いを怠ったんで、手形の割引に使ってる預金口座をわざと差し押さえてやった事案で…

執行費用を実に12項目計上しているなかにありました♪

とりあえず上記記載のとおりで債権差押命令申立はとおってますので、素人ですさんの少額訴訟債権執行そのほかの強制執行にあっても執行費用としてはそのままとおるでしょう。

で…そうそう。

異様にこまかくなった執行費用欄をみて、書記官が苦笑いするんだよ(笑)

ま、それもまた佳し。よき窓口担当者に会えることを祈ります。

部屋が暑いのでCPUを改造しよう

 コンピュータをつかった作業をしていると、足下が気になります。

今使っているのはAthlonMP1200MHzのCPUを二つ積んだPCです。これが、特に夏は熱くなるのです。で、足下に設置した筐体から熱が放射されてくる、と。この熱が非常に気になるのです。

 そこで前々から興味があったことを、やってみることにしました。CPUの改造です。

具体的には、CPUの表面にある小さな接点の一つを無理矢理つないで(鉛筆でなぞる、という方法を用います)AthlonMPではなくノートパソコン用のCPUと誤認させる、というもの。これでCPUの動作中にクロック周波数を下げることができるようになり…

すこしは熱くなくなるのではないか

という切ない望みをかけて作業開始です。用意するのはドライバーと、HBの鉛筆一本。

昨日行った第一回目の作業では、二つあるCPUのうち一つだけ成功、もう一つは失敗。やれやれ、と一服していたら、携帯電話が鳴り出しました。古い悪い親友からです。

「今日どうすんの?」

…はて? そうか!

中学校の同窓会って今日だったんだ(呆然)

この会話、名古屋市内でなされています。で、同窓会は静岡県富士市での開催。ただ、会そのものは午後6時からの開始だとのこと(いや~知らなかった)。電話は昼前にかかってきたため、新幹線で一緒に出頭することに決めました。

中学卒業から二十年、さて誰がどうなっているのか、という人間観察をかねて行った同窓会は、そのままの風貌を保存しているひと・相応の経年劣化がみられるひと・原型をとどめないひとがそれぞれ正規分布的な割合で存在していることを確認できて満足でした。ただ、やっぱり

たばこを吸ってると、お肌がくすむのね

というのは思わず声に出しそうになり、ちょっと危険でした(苦笑)

やっぱり35歳だと、もう隠せないひとは隠せないようで。

このおかげで、残りのCPU改造作業は本日に持ち越しになりました。気合いを入れて鉛筆でガシガシとパターンをつなぎます。結果みごとに改造成功!

現在、フリーソフトをつかって少しだけ、クロック周波数を可変にして運用しています。設定を派手に変えるとハングアップするらしいので。この運用が定着すれば、もう数年は当事務所の主力機であり続けてくれるでしょう。5年前にヤフオクで中古で買ったこのPC、よく考えたら

  • マザーボードを交換して
  • ケースを交換して
  • ハードディスクを交換して
  • グラフィックボードを交換して
  • メモリを交換して
  • CPUファンを交換して
  • キーボードとマウスを交換して
  • OSをインストールしなおして

います。

はて?これを同一のパソコンというべきなのでしょうか?いちおうCPUだけは健在なんですが?

何のことはない、二十年後にあったら誰だかわからない…あるいはわかったようでわかっていない卒業生たちと、結局おなじような気がします。同じと思えば同じ、違うと思えば違う、ということで。

助けて・勝たせて・食べさせて?

助けて・勝たせて・食べさせて?
よく食べてよく飲んだわりに、あっさりと目が覚めた朝。

窓の向こうは、尾鷲港です。

松阪での初回の相談から約11ヶ月、ときには尾鷲の裁判所で・四日市の労基署で・名古屋の事務所で、相談や打ち合わせを重ね、やっと勝利的和解にたどりついた、ということで、このタイミングでお客さまと呑む酒がまずいはずがありません。
伊勢での予定がキャンセルになり、今日はゆっくり名古屋に帰ることにしました。

今日は、宿からすぐ近くのバス停から乗れる松阪行きの南紀特急バスで帰ります。

紀勢本線無ダイヤ地帯

紀勢本線無ダイヤ地帯
今日の鉄路の安全は、手信号の彼が担っています。

紀勢本線相賀駅、16時24分です。列車は停止信号を現示して動かない出発信号機にむかって、ためらいがちに歩みをすすめます。

数日前に尾鷲駅の信号設備に火災が発生したのをすっかり忘れていました。おかげで紀伊長島-尾鷲-熊野市一帯はいつ列車が出発し到着するのか不明な混乱地域と化しています。しかもその混乱区間でお盆の臨時特急二本とすれ違う運命のこの列車、割を食ったかたちで遅れを増幅させ当駅を1時間27分遅れで発車です。

労働者保護のための本人訴訟支援、ということで決して悪事をはたらいているつもりはないのですが、どこかで誰かにいぢわるされている気がします。

心 軽くして 南へ。

心 軽くして 南へ。
昨日とは打って変わって、普通列車の旅です。

今夏の青春18きっぷ2日めは、名古屋から尾鷲のお客さまにあいに行き、来月にせまった当事者尋問の打ち合わせをすること。

この方からは労働訴訟ほか1件の本人訴訟の依頼を受けて、同時に支援に当たってきました。

それが本日、労働訴訟のほうが和解成立したとのこと。

よかったよかった、です。

30万円ちょっとの請求にわざわざ弁護士をつけて迎撃してきたのに、最終的には元本全額の支払義務を認めさせられた使用者には手向ける言葉もありません。

が、自動車でも列車でも四日市から尾鷲まで片道3時間かかるところを一回とはいえ出頭させ、結局のところ利息カットを中心に数万円の成果しか挙げなかったこの弁護士にたいしてどれだけの金が払われてしまうのかには…暗〜い関心があります。

さて、このお客さまのもう一件の訴訟も、実は敵側に同じ弁護士がついています。

…お会いするのがもう、いまから楽しみで楽しみで(笑)

贅沢に、慣れてきた

贅沢に、慣れてきた
例によってぷらっとこだまエコノミープランのグリーン車です。
最繁忙期ですので片道一万円かかるのですが、それでも通常の普通車指定席より安くあがります。

今回の東京出張ではお客さまに同行して労基署への申告を無事終えたほか、渋谷で一件・東京で一件の出張労働相談を経て二件とも裁判書類作成のご依頼になるようです。

さてと、そろそろ新しいご依頼の受託を制限するか考えなければいけません。

明日は、尾鷲に出かけます。

登記だ!登記だ!隣県だ(笑)!

今夜は、いつも補助者さまが使っているオペレーションデスクで仕事をしています。

南向きLDKの窓に面したここから、東海市の花火大会が真っ正面に見えるから。

何年か前のこと。どうしても仕事以外のことでお話を聞かせてほしいお客さまとの打ち合わせを、わざとこの日にぶつけて作業を長引かせ、そのうち夜になってこの花火大会がはじまり、バルコニーに並んでいるうちにそのひとが幾つか持ってる鍵の一つを開いてしまったことがありました。この部屋とこの人(僕のこと)は、話を聞き出すうえですごくよくできている、と何人かの人に言われたことがあるのですが、そうした『人から話を聞かせてもらう装置』の年にいっぺんだけ使える最強の切り札を…ぼくはその人にぶつけたわけです。

しかしながらそうしたレベルのはかりごとはできるくせにその後の対処に適切さを欠いた、ということで僕は明日付で、独身生活まる35年を迎えることになります。はぁ(嘆息)

ま、そんなこともありまして、この部屋から見えるいちばん華やかな花火大会は、少し甘やかに、そしていささか寂しく一人で仕事をしながら眺める、というのがお約束です。

が。しかし。

そんな感傷に干渉する電話!

聞けばいま中国地方某県にお住まいの、以前のお客さま。思わずトーンダウンした声を必死で営業用に切り替えながらお話を聞いてみると…ああ!神さま!

登記の仕事をやってくれ、というではありませんか!

知らずして400km向こうの相手に営業スマイル全開です。なにしろ不動産登記のご依頼は約半年ぶり。

先週、補助者さまに司法書士補助者の仕事に関する本を読んでもらったら「登記に関する部分がわかりません」といわれて思わずこっちが泣きそうになりました。これでなんとか彼女にも、この事務所がほんとうは司法書士事務所なんだ、ということを納得いただけるはずです。

ところでこの仕事、目的不動産と主な相続人の住まいは、名古屋からだとバスで2時間以上かかるところにある隣県某市にあります。なんでも、今回遺産分割協議を経て相続登記の名義人になる方が、僕に頼みたいとのご指名があったとやらで。

光栄です。

さて、8月12日といえば交通機関の最繁忙期ですが、希望の列車のきっぷをサラッととってきました。例によってぷらっとこだまエコノミープランで東京往復日帰り出張です。

今回はすでに東京で三件予定がみごとに入り、しかもすべて労働紛争で一件受託済み・二件は新しいご依頼の相談。おかげで今回の東京出張では相談に応じる余力がなくなりました。ただし、再来週にもう一度、東京を通過する予定ができそうです。出張相談ご希望の方のお問い合わせをお待ちしています…登記も歓迎です(笑)

月額16800円の逡巡

入るべきか、入らざるべきか、迷っています。

●exis●exis JPの、オンラインでの判例等検索サービスです。

いまトライアル期間中なのでいろんなコンテンツを覗いて遊んでいますが、肝心な判例検索がなかなか使えそうなのです。

こと労働訴訟にかぎってはそれなりにハードな叩き合いを、地方裁判所で訴訟代理ができる連中としなければならない当事務所にあって、登記の先例やら通達よりは裁判例やら信用情報を検索することのほうがよほど重要なのです。単に登記の仕事がないだけ、でもありますが。

そうした負担に耐えかねて、ずるずると導入してしまった東京商工リサーチのtsr-van2はいまのところ、月額のミニマムチャージである3000円を支払うに足る効用を発揮してくれています。信用情報のほうはこれでよしとして、この一年で判例検索が不便になりました。

 鶴舞にある市立図書館から、加除式の『判例大系』が消えたのです。

正確には開架から閉架の書庫に入っただけなんですが、

目に見えねーなら存在しねーのと同じだっ!

と乱暴な認識論を持ち出せるくらいの打撃があります。いちいち書庫に請求しないと本そのものが出てこない時間のロスもさることながら、書架の前をうろちょろしながら適当な巻を手にとってめくる、という試行錯誤を繰り返せないのが辛いのです。労働関係の判例だけは、隣の勤労会館にある労働図書資料室に判例大系がおいてあるためまだ商売になっている、とはいうものの、いよいよその不便さに嫌気がさしてきました。鶴舞まで行かなければならないうえに、図書館の休館日や夜間はどうにも動きが取れないわけで。

ということでオンラインの、あるいはソフトウェアとしての、PCで検索可能な判例集をいくつか探していたところ…

僕でも出せそうなおかねで

それなりの品質を持ってそうに見えたのがこの会社のサービスなのです。で、どうやら1IDあたりのお値段として

判例・判例解説・書誌情報: 16,800円

とのこと。これに法令情報が着くと月額27300円となり論外となり、全コンテンツ月額50400円と三途の川の向こうに行く覚悟が必要な料金設定となっています。だって司法書士会の会費が3ヶ月55000円、なんですよ?一ヶ月で5万円の固定費出したら…サクッと干上がるのは確実です。

ということで悶々としながらトライアル用IDをもらってしまったところ、実は判例そっちのけでキーワードから収録雑誌情報が検索できる『書誌情報』の機能に萌えてしまったのです。これで当たりを付けておいて、あとは鶴舞なり永田町なりの図書館(両者を同列に論じるのはどうかとも思いますが)で閲覧すればよいわけだし。

まぁ16800円なら1年間くらいは出してもよかろうか、と…

実はもう、ここ5ヶ月くらい踏ん切れずにいます。嗚呼。

まぁ一つだけ言えることは、事務所に冷房が入るのよりは早く導入するべきだ、ということで。そういえば今日は室内の温度が33度を超えることがなく、いささか涼しい一日でした。

物言い! in 過払い金返還請求訴訟

僕が訴状を作って僕が裁判所に提出に行かないことは、よくあります。

事案によっては郵送で提出することもあるし、お客さまに持っていってもらうこともあるからです。

そうした提出形態をとる場合は提出から2日のあいだに補正指示がくだらなければホッと一息、とばかりに胸をなでおろします。訂正箇所なく訴状が受理されたことになるわけですから。ちなみにこれが債権差押命令申立書みたいにある程度のスピードやタイミングを要する申立て類型のものだと、提出後2日間は電話がなるたびにビクっとしています。

そんな小心者が油断しきった提出三日後に、その電話はやってきました。妙に遠慮がちな電話の主は、佐●地裁●●支部の書記官だと名乗ります。何をいまさら、と思った瞬間、彼はまさに予想もしない、しかも必殺の一撃を放ってきました。曰く

いやぁ先生、名古屋のほうでどうかは知らないんですがこちらでは、被告の主観的併合を認めてないんですよぉ

うええええええっ!?じゃぁその訴状、真っ二つにしろってことですかぁ?

思わずひっくり返る代書人。背後では補助者さまが相変わらず冷静です。そういうことになりますね、と書記官氏付け加えて曰く

●賀地裁管内ではみんなそういう扱いなんですよ。と。

 今回僕が作った訴状は、一人の原告が二つの貸し金業者をまとめて訴えるかたちにしていたのです。こうすれば一社ずつ分離するよりも、切手代・印紙代が安くすむため。

今回はどちらの会社への請求も140万円を超えていたため、事物管轄(140万円を境に、地方裁判所に提訴するか簡易裁判所に提訴するかが変わります)で悩むこともなく、いつもどおりにまとめたら、なんとなんと恐ろしいローカルルールが出てきたもんです。つまりこの県内で過払い金返還請求訴訟を起こす場合には、他県より実費がかかるわけで。

かくして僕が出した訴状は完全出しなおし、しかも収入印紙代が6000円増額、ということでひどい目にあったのですが、お話しには続きがあります。

なぜかこの補正依頼を妙に遠慮がちにくださった書記官、最後にこう付け加えました。

これって(この訴訟って)ぶっちゃけ和解で終わるおつもりですか?

書記官からぶっちゃけられるとは光栄ですねぇ、と笑いながら僕も

まぁ少しはゴネますが、そんな感じでおさめるつもりです、と応じたら

じゃぁ切手代については追納しなくていいですよ。こっちで二分割します

ですと!

厳格なのかいい加減なのかわからない九州某地裁支部、しかも最初の提出日付けで事件番号を二つぶん空けて書類提出を待っててくれる、とのことです。

まぁ裁判官が填補されてくるのは来週ですから

と呑気に言ってくれたこの書記官氏には、いっぺん会いにいってみたいです。こういう人は、わりと好き♪なんで。

どう読むか、統計 ―無回答の彼岸―

僕が所属している業界団体の連合会のウェブサイトに、報酬に関するアンケートの結果が公表されています。よく見るとなかなか興味深い結果です。

説明によれば本アンケートは全国から2700名余(つまり、母集団の約14%)を無作為抽出し、さらに回答を回収できたのは1100名余(母集団の約6%)とのこと。すでにこの時点で、まずは『報酬を回答した』人の集団である、という一種のバイアスはかかっているのかどうか、にも本当は注意しないといけません。

さて内容はといいますと、不動産登記・商業登記・裁判事務・債務整理といった分野に分かれています。興味深いのはその回答件数です。というより、ある意味裏読みしたくなってしまう。

さて上記1100件余の回収件数のうち、不動産登記の申請類型として比較的単純な所有権移転登記・抵当権設定登記に関する報酬は、それぞれ1100件以上の回答があります。回答率97%以上といえましょう。

データが妙な挙動を示すのはそのあとです。この所有権移転登記で『本人確認情報』を作成する場合の報酬に関する設問への回答件数が、いきなり900件台に落下します。

ここで同業者さんではない人のために、本人確認情報というものについて簡単に説明します。

一般に不動産の名義をAさんからBさんに変える=売買や贈与で所有権を移転する登記申請をするための大事な添付書類の一つとして、権利証とか権利書と巷で言われる何者か、があります。ではこれはなにか、というと、要はもとの持ち主さんがほかの誰かからその不動産をもらう(買った、とか相続した、とかで)登記をした際に法務局から渡された紙切れの一つがそれにあたります。

じゃぁその紙切れなくしちゃったらどうするのよ?という事態へのソリューションの一つが『本人確認情報』でして、司法書士が不動産の持ち主さんと会ってその持ち主さんが本当に本人に間違いなく、かつその不動産を手放す意思がある、ということを確認して書面あるいは電子情報を作成して法務局に提出するならば、その権利書やら権利証だのがなくっても登記申請がつつがなく終わる、というものであります。

つまり!

この本人確認情報の作成が必要だ、という事案は権利証なくして困ってるお客を相手取るものであるため、言ってしまえばボッタクリが発生しやすい状況にあります。

僕がお客さまから聞いた例では、この本人確認情報作成報酬として金15万円の請求を受けたが、高いと言ったら11万円に負けてもらえた♪という例があります。

ちなみに当事務所では、面識がない人の場合には1件3万円もらうのですが。

で、回答を見てみると本人確認情報の作成事案では5千円から3万円程度高くなるだろう、というデータがでています。回答をした人の集団からは。

ただここでは、やっぱり『なぜ、回答した集団中の約20%が回答を忌避したのか』がとっても気になります。

ちなみにこの本人確認情報ですが、当事務所にあってもいままで3回ほど作ったことがあります。『司法書士が依頼人と、かならず面談して本人確認して作る』というのがミソですので、これの作成のために名古屋から石垣島に日帰りさせられた、というのが当事務所の伝説の一つです。

・・・そう。極論すれば、日本にある不動産を手放したいが権利証失くした、という困ったお方はなにも日本国内にのみ存在するとは限らず、いずれはこのネタで外国にいけるだろう、と僕は期待しています。

さて登記はさておき、さらに回答件数が減るのが裁判事務です。どこにでもありそうな例である、建物賃貸借契約の家賃不払いによる建物明け渡し請求訴訟の訴状作成ですがこれ

回答数246件

おーいあとの人、どこ行っちゃったのー(絶叫)

って感じでしょうか。ちなみに中部地方における平均額は74243円になってますがが、当事務所で提出先が地裁で全4枚の訴状のみを作ったとすると、おそらく25000円ちょっと、になるはずです(うわぁ)

 さらに泣けたのが、上記設例で勝訴後の強制執行の申立書作成なんですが、これ中部地方での平均額53375円。

・・・そういえば、養育費支払いの公正証書を債務名義にする債権差押命令申立書を1000円で作ったことあったっけ・・・(北風)

夏なのに北風が吹いてきましたよ。さて次へ。

みんなわかりやすいなー、と思わず微笑んだのが債務整理関係の回答件数。こちらは、裁判事務関係の設問であるにもかかわらず300件台の回答件数に達しており、なぜか100件台にとどまっている少額訴訟の訴訟代理とは顕著な対照をみせています。しかも、100万円の貸し金返還請求で勝訴した際の着手金+成功報酬額の合計より過払い金返還請求で70万円とって和解したときの着手金+成功報酬額の合計のほうが高い。

と、いうことは。

今後過払いバブルがはじけたときにどれだけの人が『債務整理以外の』裁判事務に積極的に進出し、かつ事務所の経営としてなりたつようなお金がとれるのか、がかなり難しい=作業がカンタンな割りにお金が取りやすい分野が消えうせた場合に、各事務所がどういう挙動をとるかがわからない、という気がします。現に名古屋では、すでに債務整理から再び不動産登記に強引にシフトを移す事務所もでてきているようですし。

また、司法書士にあってもやっぱり少額な訴訟の受託に積極的ではないんだろうな、ということも少額訴訟の回答件数と過払いの回答件数の比較から推測ができます。

ついでに言うならば、金銭を回収する、という点では一般の家賃だの貸し金だのと報酬算定の根拠を同じくしうる(請求額に対する一定率で算出せざるをえない)給料未払い事案、とくに少額の事案は今後もきっと…裏街道まっしぐら、なんだろうな、と。

ま、楽しく仕事して食いっぱぐれがない、という状態が続くから、いいかしらん?今月は関東から1件、すでに労働事案のご依頼がはいっています。もう一件もたぶん依頼受託となりそうですが、請求額が10万円だとのこと。

え?なにか問題でも?(遠い目)

累損一掃!それとも一層?

 今を去ること5年前。脱法人材派遣(工場内での偽装請負)業者を退職してこの事務所をはじめる際に、約250万円の資産がありました。現金預金保険自動車コンピュータをとりまぜて、です。

 その後の数ヶ月で手持ちの現金は溶けました。当時はいまほど債務整理が猛烈に流行ってなかったため、資格さえ持ってればちょっと怪しい事務所が年俸800万円で迎えてくれる、などということはなかったのです。(もちろんそんな事務所で腐るより今のほうがずっといいのですが、当時そんな事務所があったら誘惑に耐えられたかどうか自信はありません)

 そんなこともあって、登録開業後もパン工場で夜勤のアルバイトをしたり一部二円のポスティングをしたりする日銭稼ぎを余儀なくされていたのが大体三年前ぐらいまで。その後は収支均衡とはなっていたものの、業界平均の数分の一の売り上げにとどまっていました。これではいったい、開業当初に突っ込んだ元手を回収できるのはいつになるのやら…と思っていたのは去年の今頃です。

 状況が大きく変わったのは、今年上半期です。債務整理案件の紹介を受けるようになり、そのことでいろいろな厄介ごとにも巻き込まれました。

 しかし!

 今日あらためて計算してみたところ、現時点で回収額が決まっている(裁判上・裁判外で和解ができている)過払い金の回収による報酬も一種の資産と評価すれば…

 250万円超の資産超過になっています!おお!

 あまりにもタイミングがよすぎるこの結果、決め手になったのは先月後半に地方裁判所での労働訴訟が二件、相次いで和解成立となったこと。ここで僕がもらえることになった、回収額の12~14%の報酬のおかげで、僕の資産超過額は250万円の一線をほんの少し越えました。

 開業五年、一時は負債超過となりましたが、いまやっと水面に首だけ出して息が出来る状態にもどってきた、という感じでしょうか。実は先月、ある司法書士さんから『僕のブログを受験のころから読んでいたが、こんなにも儲からないのかと心配になった』と言われその後いささか悪酔いしたことがありました。そりゃ過払いの訴訟より安い料金で、はるかに手間がかかり難しい労働訴訟にクビ突っ込んでたら事務所が傾くのは当然の結果、です。今回の累積損失一掃も、ここまで一気に状況を改善できたのは債務整理のお客さまのおかげ、ということで債務整理からも離れられなさそうです。まぁ今後は、特定調停のご依頼が一ヶ月に一件くらいあったらいいな、と。

 ですがこちらの分野でも社会保険労務士と司法書士の兼業というのはなかなか有用で、いま保険事故が発生してるにもかかわらず保険契約者に対して『保険金は払いません』と断言してしまう驚愕のローカル金融機関に食い下がっている最中です。

 さて、そうすると?

 この事務所では債務整理事案20件弱に対して1件は、社会保険の知識がシビアに必要な(逆に、ここで無知だったりあっさり引き下がった場合、100万円単位で依頼人の権利を吹き飛ばす)事案が現れる、ということになっています。相談レベルでならもう3件ほど。そのうち1件は、年金記録の掘り起こしにつながりそうです。

 と、いうことは?

 いまネットや電車に広告を出しまくってイケイケドンドン的に債務整理に邁進しておいでの弁護士司法書士事務所でも…あるいは巷でまじめに自己破産や法律扶助事案に取り組んでおられる事務所でも、おそらくは同じような割合で、じつは社会保険制度の手を差し伸べてお客さまの経済状態を改善できる事案が紛れ込んでるはずで。そこで何がおきてるのか(あるいは、何がおきていないのか)は

 想像すら恐ぇ

 ということになります。僕だってお客さまからの第一報が入ったときに、保険証券の写しが手元になければ適切に対応できていません。つまり任意整理や過払い金返還を受託しているだけならそんなもの、お客さまから見せてもらってるはずもない。僕はたまたま特定調停事案として受けていたから、保険証券と特約の記載事項を検討して(さらに、大阪の大きな本屋さんでその巨大ローカル金融機関の保険商品の専門資料を探し出して!)つまり窓口担当者が馬鹿なんだ、ということがわかったのです。

 保険のことならその保険会社に行け、あるいは年金のことなら社会保険事務所に行け、と依頼人に指示すりゃ役割が終わる、と思ってるような自称債務整理専門家が町の法律家として認知される時代は当分こない(法律や契約どおりに物事が動いてると呑気に信じられるのは、素人さんの領域です)と僕は思ってますが、さて世の債務整理事務所では、おそらく確率二十分の一で出現する社会保険という地雷をふんづけていることに、気づいてるのでしょうか?謎です。

 ただし。

 そうした助言はお客さまから見ればあくまで余技でして、手間はかかっているもののそれでお金になる、というわけではなく(払ってくれという趣旨ではありません。誤解なきように)、もちろん給付の実現→お客さまの経済状況の改善→僕への所定の報酬の支払い確実化、という間接的効果はあるものの、やっぱり一生懸命やってしまうと事務所が傾きかねない面があったりもします。

 さてさて一度は投下資本の回収に成功した我が事務所。面白くて役に立つけど儲からない『労働社会保険諸法令』の知識が経営の改善につながるのか、それともここからさらに損失拡大の道をたどるのか?

 謎です。

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