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物言い! in 過払い金返還請求訴訟

僕が訴状を作って僕が裁判所に提出に行かないことは、よくあります。

事案によっては郵送で提出することもあるし、お客さまに持っていってもらうこともあるからです。

そうした提出形態をとる場合は提出から2日のあいだに補正指示がくだらなければホッと一息、とばかりに胸をなでおろします。訂正箇所なく訴状が受理されたことになるわけですから。ちなみにこれが債権差押命令申立書みたいにある程度のスピードやタイミングを要する申立て類型のものだと、提出後2日間は電話がなるたびにビクっとしています。

そんな小心者が油断しきった提出三日後に、その電話はやってきました。妙に遠慮がちな電話の主は、佐●地裁●●支部の書記官だと名乗ります。何をいまさら、と思った瞬間、彼はまさに予想もしない、しかも必殺の一撃を放ってきました。曰く

いやぁ先生、名古屋のほうでどうかは知らないんですがこちらでは、被告の主観的併合を認めてないんですよぉ

うええええええっ!?じゃぁその訴状、真っ二つにしろってことですかぁ?

思わずひっくり返る代書人。背後では補助者さまが相変わらず冷静です。そういうことになりますね、と書記官氏付け加えて曰く

●賀地裁管内ではみんなそういう扱いなんですよ。と。

 今回僕が作った訴状は、一人の原告が二つの貸し金業者をまとめて訴えるかたちにしていたのです。こうすれば一社ずつ分離するよりも、切手代・印紙代が安くすむため。

今回はどちらの会社への請求も140万円を超えていたため、事物管轄(140万円を境に、地方裁判所に提訴するか簡易裁判所に提訴するかが変わります)で悩むこともなく、いつもどおりにまとめたら、なんとなんと恐ろしいローカルルールが出てきたもんです。つまりこの県内で過払い金返還請求訴訟を起こす場合には、他県より実費がかかるわけで。

かくして僕が出した訴状は完全出しなおし、しかも収入印紙代が6000円増額、ということでひどい目にあったのですが、お話しには続きがあります。

なぜかこの補正依頼を妙に遠慮がちにくださった書記官、最後にこう付け加えました。

これって(この訴訟って)ぶっちゃけ和解で終わるおつもりですか?

書記官からぶっちゃけられるとは光栄ですねぇ、と笑いながら僕も

まぁ少しはゴネますが、そんな感じでおさめるつもりです、と応じたら

じゃぁ切手代については追納しなくていいですよ。こっちで二分割します

ですと!

厳格なのかいい加減なのかわからない九州某地裁支部、しかも最初の提出日付けで事件番号を二つぶん空けて書類提出を待っててくれる、とのことです。

まぁ裁判官が填補されてくるのは来週ですから

と呑気に言ってくれたこの書記官氏には、いっぺん会いにいってみたいです。こういう人は、わりと好き♪なんで。

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