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労働相談だと思ったら…?

この事務所には、実にいろんな人が労働相談に訪れます。最近はやりの『名ばかり管理職』の皆様から代表取締役だった人・現に取締役の人、正社員・アルバイト・労働契約がないという主張が会社側からでてきている人、公務員・団体職員・会社員・派遣社員・キャバクラ嬢そのほか水商売のお姉さま方などなど。

相談者の職種が僕にとって珍しいものであればあるほど、当然ながら

僕にとって勉強になる

と、いうことになります。相談するふりして業界の裏話を聞くのに大部分時間をさいてみたり。そんな労働相談のお客さまのなかでも、先日特に勉強になる方がいらっしゃいました。彼は

大手商工ローンの元支店長

どことはいいませんが、あの会社です!僕にいわせればあの会社に数年在職できるだけでもかなりの意志と体力と能力がないとダメなはず。つまり彼は、きっと会社の中では有能な人だったはずです。

相談前の問い合わせフォームからの送信内容では在籍会社がどこなのか見えていなかったのである意味不意を突かれました。しかし興味はある分野です(もちろん過払いを中心に)。そうした中でお客さまが、さしたる気負いもなくつぶやいたことには

過払い1千万2千万あるお客さんなんて、いくらでもいますよ本人が知らないだけで

なるほど確かに、過払いは消費者金融だけの話でクレジットカードのキャッシングは関係ないと思い込んでるお客さまも時折いますもんね。司法書士でも簡裁代理権の壁にさえこだわらなければ(つまり、本人訴訟支援に徹すれば)ある程度積極的に受託すればいいのに、と思えてきます。現にそうしておいでの人もいます。

さらに妄想。

つまりこうした会社の元支店長、というのは潜在的な過払い金債権を持った人のデータを佃煮にするほど持ってるわけで…?

そうした人がなんらか会社に悪意を抱いてデータを流出させた場合…?

会社側からみれば億単位の損害(もちろん、利用者側から見れば過払い金の返還請求という、正当な権利行使ですが)を与えることは極めて容易に見えます。こ、怖いかも…

そんなこんながありまして、その相談は大変いい経験になりました。ありがたいことです。

ところで、先月起こした過払い金返還請求訴訟のなかに、ライフに対するものが複数あります。

そのうちの一件が、あの会社が会社更生法の適用を受ける以前のもの。この四月にその論点で、ライフへの一斉提訴がなされたことはアイフル被害対策全国会議のウェブサイトで知っていました。ただしこれとは関係なく、少し遅れてついていく、そんな感じで実は提訴を遅らせてあったものです(笑)

さてこの事案、お客さまには『やらなければ絶対勝てませんが、もしやってみて勝ったら利益があまりにも大きいのでやってみませんか?』と説明をしています。その点では、提訴に抵抗がない(代理権がないから裁判外和解ができないという理由がある)うえに、労働事案のやりすぎで『とにかく相手を殴ってみる』という選択へのハードルが低い司法書士に担当されてしまったお客さまのこの決断が…吉とでるか凶とでるか、興味深いところです。

しかしながら。図らずも新たなトレンドを作る活動に参加してしまっていることになりかねず、うっかり妙なタイミングで負けたら見たこともない同業者さんたちから恨まれかねない、そんな気もします。少なくとも、先行している一斉提訴の動きはよく注意して見ていないといけません。

少し背中が寒い、夏の夜、です。

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