« 三日間で7つの期日 | トップページ | 労働相談だと思ったら…? »

わたしも!あなたも?『起業●●』


正直にいうともともと私はおカネに執着するタイプではない

金銭感覚は人並みにあると考えているが、ガツガツ儲けようという気持ちは薄いように思う。それよりも、カッコつけるわけじゃないが、「志」を大事にするタイプだ。


などと僕の事務所を紹介したら、純朴な読者さんたちが何人か真に受けるかもしれません。でもこれは僕の言葉ではありません。今日紹介する本の一ページからの引用です。(『起業バカ』渡辺仁 著 光文社 2005年)

今日は久しぶりに、本をおすすめしてみましょう。タイトルの●●のなかには、上記のとおりあまりにも身も蓋もない一言が入ります。

世の(諸々の国家資格での開業を含む!)起業志願者さん・起業まもない経営者さんたちには是非一読しておいてもらいたい『起業の失敗』の赤裸々なカタログ、というべきこの二冊。僕は冷や汗をかきつつも笑い転げて読みました。ただ…

この本に載っている

  • 営業力不在の開業も!
  • 資金ショートの発生も!
  • 怪しい奴らの誘惑も…!

た・し・か・に!

僕も経験させてもらいましたよ先月までに(大汗)それらを知った今だからこそ、この本を実感を込めて推薦できるというべきでしょうか。もちろん本書の著者も、起業して失敗した経験者です。年齢としてはちょうど私が司法書士試験合格後に初めて就職した土地家屋調査士行政書士事務所の雇用主と同じ年代での開業と破綻の道をたどったようですが、その過程で発生した

  1. 営業力不在の開業
  2. 怪しい取引先の出現および依存
  3. 手持ち現金の払底
  4. 本業以外に脱線しての金策
  5. 家族関係の崩壊

という一連の過程は…僕が昔補助者として、一宮市の片隅の某零細事務所の一室で見たそれにどこかで似ています。安易な起業に大事な退職金を突っ込もうとしている団塊の世代の皆様には必ず読んでほしいものですね。

 特に、フランチャイズでの起業がバラ色の道では決してなく、時として、あるいはかなりの確率で、地獄の門をくぐることになりかねないことをさまざまな実例をもって描き出している点は大変すばらしいです。

もしお知り合いに、誰かFCでの開業をお考えの人がいたら…

  • だまって優しく、この本をプレゼントしてあげましょう(爆)
  • おそらくは一生感謝されるはずです(笑)

しかしながら法律関係者として本書を読んだ場合、不利なFC契約から抜けられずに自らと自らの家族を精神的経済的に追い込んでいるひとたちの潜在的な数に思いを致して慄然とさせられるものがあります。個人事業主の破産申立はできるようにしておかないとまずいかな、とも。

ところで。

冒頭の引用は、以下のように続きます。


だが、いまはっきり言う。これは起業家として致命的な欠陥なのだ、と。カネに執着し、欲を剥きだしにし、人を押しのけるほどの気迫がなければ成功なんて覚束ないのだ。


これまた身も蓋もない、のですが、ウェブからの集客にご依頼の95%以上を依存しており、そのウェブの世界は至る所で石が流れて木の葉が沈んでいる、そうした立場で見てみると、事業の形態はともかくとして上記の『気迫』はないとまずいんだろうな、ということもわかります。すでに労働関係のキーワードでPPC広告を出している弁護士・社労士事務所も出現してきており、その傾向が弱まることは決してないはずです。もちろん儲け一辺倒に転ぶつもりはない、でもそうした意図で集客をもくろむ有象無象に負けるわけにもいかない、この事務所の立場はこれからも微妙で難しいものであり続けるだろうな、と読了して溜息をつきました。

ま、当事務所の存亡は、さいきん不当利得返還請求訴訟の訴状が起案できるようになった素敵な補助者さまにかかっていると…そういう理解でいいんですよねぇ?

冗談はさておいて。彼女の奮闘によって僕に与えられる時間のつかいみちを誤ると、僕も起業バカの一員になるはずです。くわばらくわばら。


最後に、今日はw-19さんからコメントをいただきましたので業務連絡です。同業者さん以外の人にはわからない文章ですがご容赦ください。さてお気づきの通り

  • 僕は当日開催の研修の講師では『ありません
  • さらに僕はぜんせいしにも、しょうわかいにも『入っていません』(検索エンジンが妙な形で捕捉しても困るので、ひらがなで表記します)

・・・じゃぁお前は何しに四日市までいくんだよっ!とお思いでしょうが、偶然の一致でも何かの抗議行動(いまだったら洞爺湖にいくべきでしょうな)でもありません。

 まず今回四日市で泊まるのは、もちろん同日四日市で開催の中部ブロックでの研修に関与するためで、ミッションとしては12日に登壇して労働者派遣に関する発表をするさんせいしの司法書士さんたちの『支援』です。

支援の程度と内容は…まぁ当日の状況で柔軟に決まってくるのではないかと。講師陣がある程度鋭い質問の矢面に立たされてしまったような場合に、有効な支援をおこなうことを期待されているようです。このブログにも少数ながら安定して存在する、戦史や軍事に詳しい読者さんには『地上部隊に直接協力する航空部隊のような役割』をもって展開すると言ったら理解がはやいかと。脅威がなければなにもせずに終わります。

たまたま三重県会に知己があった関係で、県境と所属団体の枠を飛び越えての参入(乱入?)になりますが、まぁこれはそうなった理由を知ってるひとたちに引き合わせてご説明しますよ。僕は当日の研修のみならず、懇親会も楽しみにしています。急転直下のご参加もよろしいではありませんか?

« 三日間で7つの期日 | トップページ | 労働相談だと思ったら…? »

この本をおすすめします」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: わたしも!あなたも?『起業●●』:

« 三日間で7つの期日 | トップページ | 労働相談だと思ったら…? »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31