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2008年1月

一ケタ違うって!

 今日の相談は、名古屋法務局が入っている合同庁舎11階の食堂でおこなうことにしました。名古屋城を眼下に見下ろし遠く木曽御岳が見える昼下がりの食堂は、利用者もまばらです。

 内容はというと、例によって当事務所の専門分野たる労働紛争、それも割増賃金未払い事案に関するもの。さらに例によって2年さかのぼっての計算を受託するところからはじめます。お客さまはすでにタイムカードのコピーをお持ちなのですが…強烈です。

 各稼働日の拘束時間が妙に長いです。

 一週間6日出勤してます。

 で、月給制です。

・・・と、いうわけで。これまた例によって、各稼働日8時間を超えた部分の労働時間を労働基準法第32条第2項に抵触する時間外労働と捉えたのはいいとして、週40時間を超えた労働時間、つまり労働基準法第32条第1項への着目がごっそり抜けています。具体的にはこんな感じ(実際にはもっと悲惨です)。

  1. 日曜日 週休日
  2. 月曜日 労働時間9時間 所定内8時間 残業時間1時間
  3. 火曜日 労働時間10時間 所定内8時間 残業時間2時間
  4. 水曜日 労働時間9時間 所定内8時間 残業時間1時間
  5. 木曜日 労働時間11時間 所定内8時間 残業時間3時間
  6. 金曜日 労働時間12時間 所定内8時間 残業時間4時間
  7. 土曜日 労働時間10時間 所定内8時間 残業時間2時間

合計残業時間 13時間


~問題ないじゃん、とか思っちゃった人?

 もしアナタが労働者だったら、迷わず当事務所の有料労働相談を受けることをおすすめします。

 もしアナタが●●●士だったら…ご愁傷さま、としか申し上げられません。ただまぁ、内容証明作成を標榜するヘタレ業者どもを選別にかけるには丁度よいレベルの設問です。

 さてさてここでのミソは、上記の歴週のなかで所定内と書いてみた、というだけの労働時間の合計が8時間×6稼働日=48時間あること、です。つまり労働基準法第32条第1項の、週40時間の規制を超えています。よって、普通人なら契約所定内の労働時間と誤信してしまうであろう、土曜日の8時間の所定内と書いてみただけの労働時間は、労働基準法上は所定内どころか時間外労働割増賃金が支払われる労働時間、ということになります。

 ですが、一日8時間を超えた労働が割増賃金が支払われるのは(同じ日の中で、先行して8時間はたらいており、心情として残業だと認識しやすいからでしょうが)わかりやすいのに対して、週40時間を超えるとどうなるか、という扱いには今ひとつ理解度が低いようです。上記の例では、土曜日の勤務については

 朝から残業なんですよ。言ってみれば。

 と申し渡したら、お客さまが目を点にしておいででしたが、それも仕方がないことなんでしょうね。相談担当者側での簡単なチェックの仕方を挙げておくと、

-ある時間外労働割増賃金の計算のやりかたで、割増賃金が『支払われない』労働時間が週40時間を超えて存在する計算結果は、ほとんどの場合間違っている可能性がある-

 と思えばよいでしょう。フレックス・変形労働・小規模事業場の特例の有無を聞いておけば、例外部分の対応はなんとかなるだろうよ、という感じで労働相談にあたっています。ところでこのお客さまなんですが、月の時間外労働時間数が、労働災害の発生を心配すべきレベルに達しています。二年分合計して、概算で時間外労働割増賃金の総額を出してみたら…電卓の画面にはこんな数字がでてきました。

8●●…

 ~?

 動揺を顔に出さずにちょっと考え込みます。80万円ね。でも、少なすぎる気がするのです。

 計算をもう一回。電卓の画面はやはり

8●●…

 ・・・えーと80万円ちょっとですか・・・

 ついに口に出してしまいます。席の向こうから、心なしか落胆の気配が伝わってくるようなこないような。でも?思い直してケタをかぞえます。

●●●●●●

 ・・・アレ はっぴゃくまんえん??

 いちにーさんしーごーろくなな。妙にネジの緩んだ口調で電卓の数字を指差称呼しながら確認します。

数字が七つならんでます。七桁あります。ってぇことは!

 ・・・あぁ8●●万でした。すいませんすいません(大汗)

 席の向こうで二秒ほど、でしょうか。お客さまが固まったような。

いやはやなんとも恥ずかしいことを言ってしまいました。普段300万円から下の世界で仕事をしていると、この世にそうした数字があることが認識できなくなってくるようです(遠い目)。さてこの権利、この先どうなりますことやら。僕としては粛々とお手伝いするだけです。

 ですが、そろそろパートさんを募集することを考えています。そうでないと依頼受付停止に追い込まれかねません。正式な募集要項は、いずれウェブサイトで公開しますが、こんな感じを考えています。

  •  週の所定労働時間が8時間程度(←一日の、ではない)
  •  勤務可能な日・時間帯から上記の時間数勤務するフレックスタイム制を採る
  •  時給2000円程度
  •  業務は、PC入力・たまに電話番・たまに書類授受のため外出
  •  有資格者おことわり。少なくとも推奨しない(余計な失望されても困るんで)
  •  他に定職をもってる人おことわり(労基法を厳密に解釈すると、他の会社で週40時間働いていた場合に当事務所で直ちに割増賃金を支払う必要が出かねないんで)
  •  日本語に堪能なひとが理想

 ~と言った感じでしょうか。基本的には学卒の主婦の方なんかが来たらいいな、とは思っています。よその事務所を見ていると、フルタイムの人を一人だけ雇い入れた結果そいつが妙ちきりんな奴だった場合、クビにもできず労働力にもならず、かえって戦力を消耗しているというパターンが目に付きます。これは避けねばなりませんので、フルタイムではない労働市場にのんびりと募集の札をかけてみるとしましょうか。

西へ東へ職権請求

 ひさしぶりに、社会保険労務士として戸籍謄本類の職務上請求を行いました。年金遺族給付の受給に関する調査をおこなうことになったためです。

 さて、この『依頼された業務の遂行のために、一定条件下で(単に顧客の関心を満たすための家系図作成、とかそういう下らない業務には使えないはずです!)他人様の住民票や戸籍謄本を取得できる用紙』=職務上請求用紙ですが社会保険労務士と司法書士の兼業者たる僕は、当然ながら両方の業界団体から用紙を購入して使い分けています。

 ・・・むかし二ヶ所の土地家屋調査士・行政書士事務所ではたらいていたときは、二ヶ所とも土地家屋調査士の職務上請求用紙『だけ!』備置しておいてホイホイ農地転用関連申請(これって行政書士業務)なんぞに使う住民票を取っていたりもしましたので、どこの事務所もきっちり使い分けている、と言うわけでもないのですが、とにかく僕は使い分けています。

 今回は、ほかの仕事と合わせて数件の職務上請求用紙を、27日の日曜日午前中に一斉に発送しました。役所がどれも遠いので、郵送で請求しようというのです。これは一般のひとでも、自分や家族のならば郵送請求可能です。

 送った先は、名古屋近郊で二ヶ所。知多半島内で一ヶ所。伊豆半島の付け根で一ヶ所。九州で一ヶ所。ただし九州行きのみ、行きだけ速達指定をかけました。

 このうち最速のレスポンスだったのは名古屋市近郊のK1市。火曜日に帰ってきました。つまり月曜日到着した請求用紙に対して当日処理をおこなって返送した、ということです。

 なかなかの冴えを見せたのは伊豆半島の付け根の温泉都市。こちらの意思を先回りしてくみ取り、確認の電話をかけてきたりします。到着は水曜日午前中

 本日午後、残りの連中が一斉に到着しました。特に愛知県内発着の二ヶ所がこれだけの時間をかけた、というのは一体どうなんだろう?という気がします。行きに速達指定をかけたとはいえ九州から普通郵便で来たものも今日着いていたり、普通郵便往復にしても伊豆半島の付け根から一足はやく帰ってきているのと比べると…どうなんだろうな、と。

 ただ、親御さんが遠方から来られた人の相続登記なんかを相続人たる子供さんが自分で処理するために戸籍謄本を順次さかのぼって請求していこう、という場合には、仮に郵送請求しても一週間あれば名古屋-九州往復して郵便が帰ってくる、と承知しておくのは悪くありません。役所によっては、先に請求の目的だけ聞き取って目的にそう謄本類を特定し、費用を計算して請求し、費用が着金してから発送する、という扱いをおこなうところもあるようです。定額小為替を組んでもらう際の料金が1枚100円になったので、適当に小為替を入れるよりむしろそちらのほうがいいこともあるでしょう。

 ところで、定額小為替の手数料が1枚100円になり、券種が1000円・500円・400円・300円・200円・100円・50円、になると…

1950円送りたいときはどーすりゃいいの?

 とまじめに悩んでしまうのは僕だけでしょうか?

 正直に1000+500+400+50円の4枚にしてしまうと手数料合計400円、1000円を2枚にしてしまえば手数料合計200円+過納額50円で250円かかることになります。

 おつりはおくってもらえないのか、と思ってしまう人もいるでしょうが、この扱いが郵政民営化以降ちょっと変化が生じており、いくつかの自治体のウェブサイトでは露骨にお釣りの振り出しを拒否するところがでてきています。

 だったら過納分の返還請求権を放棄したらどうなるの?と思ってしまいますが、地方自治法施行例を読むかぎりでは、本来納付すべき金額よりも多すぎる有価証券ではそもそも手数料を納めることができないようです。

 そんなこと考えてるうちにできる仕事があるだろうがっ

 と補助者時代なら言われたでしょうか。ためしに1000円の定額小為替2枚で出してみたら、本日無事に50円の定額小為替が帰ってきました。めでたしめでたし。

高裁事案をもう一つ

 ただいま1月30日午前4時46分。今晩の最後の仕事が、関東方面に出荷されていきます。

 作業がここまで遅れたのは、ここ数週間かなりな精力を投入していた九州方面からの依頼。こちらは控訴事件です。高裁に傍聴にも行ってます。

 …が。僕は控訴状も準備書面も作ってません。

 いろいろあって受託には至らず、今回はやむを得ずスポット的に『ある証人の陳述書の作成』だけをお受けしたのです。この最終打ち合わせのために、お客さまははるばる長崎県からやってきました。これで当事務所の最遠距離来訪者記録は長崎県になり、当分のあいだ更新されることはないでしょう。

 …が。はっきり言って大紛糾しました。

 まぁ第一審の敗訴後に初めて相談を受けたのですが、この依頼人側とはその後の訴訟遂行を巡って戦略方針の一致に至らず、だったらどうぞご随意に、と付かず離れずの関係でいたところ、今回の証人を採用させることができるかどうかで第一審に続いて全面敗訴するか一矢報いることができるかが決まりかねない、という局面なのです。紛糾するのも当たり前。

~なにしろこの呑気なお客さま、第一審で全面敗訴していながらさしたる手だてもせずに全面勝訴『だけ』を目指しています。

 →昭和20年7月の大本営みたいな方針ですねぇ?本土決戦やって講和できるって本気で言ってるのとだいたい同じですよ?

 と文字通り言い放った僕も僕なのですが、延べ4時間半で何をどれだけ言ったかは、まぁ普通のお客さまにはお聞かせできません。

 お客さまから見れば受け入れがたい文章でも、今はとにかく『裁判所からみて、その証人を採用したくなりそうな』展開を作ってしまわねばなりません。そもそもこの依頼を持ってきたのはこの証人候補者たる土地家屋調査士さんなので、彼に対しても

 せいぜいアナタの値段を(裁判所に対して)つり上げて一気に売り抜けますよ!仕手株ですよ仕手株!!

 などと身も蓋もない説明をしていたりします。とりあえずその証人の価値をどれだけ高く見せられるかが大事、なわけで。しかも依頼人が第一審からちゃらんぽらんな本人訴訟をやっており、今も高裁の法廷に意味不明で統制不能な書類達を積み上げ続けている以上、そのレベルに合わせて軽々に協調できない、というところで難易度がさらにあがっています。つまり今回は、僕が参謀として関与できるのは依頼人の全戦力ではなく、一部の部隊についてのみ、ここをうまく動かしてどれだけ全般作戦の勝利(というより、惨敗の回避)に貢献できるのか…がミソですが

-戦術的成功は戦略的失敗を補わない-

と言われればそれまでのもの。思い切って、依頼人より証人の正当性をアピールする味付けにしましたが、これが予想通り依頼人の反発を買いました。

 そんなこんなで文章表現が妥結したのが29日18時20分。その後技術的な修正指示が証人側から入ったのが23時過ぎ(泣)それへの対応が終わって、本当なら29日締め切りの準備書面案の最終修正にかかり、出荷にこぎ着けたのが30日4時46分、というわけです。

 とりあえずこれで、今年第一四半期最大のヤマは越えた…はずです。この控訴審、次の期日は春の青春18きっぷ適用期間なのでまた福岡高裁まで行ってきましょう。

 で、首尾よく証人採用決定が出たら…

 祝杯、でしょうね。証人と。

再会 -わたしの声がきこえますか-

 もう少し話がしたかったな、と思いながら離れた人が、僕にもいます。

 未練、という人もいるでしょうか。

 尊敬…しています。この事務所がこのかたちでできあがるのに、とても大きな影響を及ぼしています。

 迷惑…かけました。そのひとは大事な時間のいくぶんかを割いて、僕の話につきあってくれました。

 感謝…しています。もちろん!いろんな意味で。

願わくば次に会うときには、もう少しましな人間になっていたいものだと思っていたのですが…その機会は予想より大幅に早くやってきました。

 

 

 先週の控訴審の法廷で(爆)

 ちなみにその相手、裁判官です。男性ですが(笑)


なにか妙な方向での空想をたくましくしたお客さま方?ごめんなさいね。ここにはそんな気の利いたものはありません
ここは言葉で敵と戦ったり味方を欺いたりする代書人のブログですから♪

妙に甘酸っぱい表現にしてみたのは単に、ある程度継続して当ブログを読んでる何の罪もない読者ご一同様を引っかけて遊びたい、という程度の思惑に過ぎません。

ただ、なぜかその状況下で竹内まりやの『駅』

歌詞情報 - goo 音楽

が頭の中に流れたのは事実です…自分がわからなくなる一瞬です。

 


さて。●●●高等裁判所における被控訴事件は、第一審から継続でのご依頼です。延べ320万円の請求をぶつけられている僕のお客さまですが、第一審での請求認容額は10万円。半ば当然ながら、相手方が控訴してきました。第一審とおなじ弁護士サンを代理人に立てて(笑)控訴理由にはとくに見るべきものはなく、できればさっさと蹴散らして終わらせるかさもなくば適当に附帯控訴して戦争を泥沼化させてしまいたい、というのが依頼人の軍師たる僕の思惑です。まずは第一回期日で代理人のセンセイ様のご尊顔を拝見してみたいところ。なにしろ地裁で一回すでに勝ってるわけで、控訴人席から見た場合傍聴席にいるなんの力もない司法書士、というよりは本人訴訟で無駄な抵抗をする被控訴人を扇動する悪の黒幕にちかい立場を与えられています(もちろん実際には悪でも黒幕でもございませんが…一回勝った弁護士さんとご対面するのはこれが初体験です)

その控訴審第一回期日のこと。時間より7分早く法廷の廊下についてのぞき窓を開けると、お客さまは既に傍聴席におられます。その前の期日が開かれているようです。

こっそりと扉を開け、お客さまには目で挨拶して傍聴席に座ります。控訴審ということで、法壇の上には裁判官が三人。合議体、というやつです。真ん中の裁判長が熱心に、和解勧試をおこなっています。

 声に聞き覚えがあります! 心臓の音が心なしかアップテンポになりだします。目をこらします。

 これは!

 お客さまを目で引っ張り出して廊下に出ます。開廷表を確認します。

 やはり!

 いまは●●●高等裁判所、しかも合議体のど真ん中に陣取っているその裁判官は、平成13年に僕のはじめての労働訴訟が津島簡易裁判所から名古屋地方裁判所に裁量移送された際の、名古屋地裁の裁判官だったのです。その後平成15年、●●地裁でダム建設差し止め訴訟第一審の裁判長として、住民側完全敗訴の判決を出したものの水資源機構に水需要予測の見直しを求めるよう付言してみせたその人は、順当に偉くなって名古屋に戻ってこられたようで。

 でも、もしあのころと変わっていないなら…お客さまに助言します。

 ~あの人は能力的に極めて高いレベルの人なので、指示には必ず従ってください!特に和解勧試が出た場合、絶対に乗ること!彼は僕のはじめての訴訟を当時の名古屋地裁労働部で担当した裁判官で、僕の訴訟を自庁調停に回して一気に妥結させてしまった人で、なにか思い切ったことをしてくる可能性があります!

 …が。しかし。裁判官の対応は、ある意味でよくある、しかしこちらがもっとも期待したものでした。7年前のように「すいません…遅れまして」と言いながら開廷を宣言、素早く控訴人には控訴状陳述・控訴理由書・控訴の趣旨変更申立書陳述、被控訴人には答弁書陳述の確認を取ると、

「控訴人被控訴人双方にお尋ねします。訴訟の進行についてなにかご意見はありますか?」

「では特にご意見がないようなので、これで弁論終結、判決言い渡しは2月●●日午後●時●●分とします。判決は郵送しますので出頭の必要はありません。ではこれで終わります!」

 


 あとでお客さまに聞いたところでは、この裁判官の印象として『話し方に変化があってわかりやすく・そして進行が速い。(判決はまだ見ていないが訴訟指揮としては)的確でもあるのだろう』とのこと。僕もそう思います。

 今回控訴人から出てきた控訴理由書にはそれなりの分量があったのですが、それをサクッと蹴って第一回で弁論を終結したのは…期待していましたが大変結構な判断でした。僕のお客さまにとっては、不当な訴訟で漫然と訴えられ続けるよりはよほどいいわけですから。

 でも…僕の答弁書はあの裁判官にとって、少しは読めるものに仕上がっていたのでしょうか。当事者として法廷に入れるならば言葉を交わす機会もありますが、今はもうそれもできません。せめて何回か期日を重ねたならば、わかったはずなのに。それが少々不満です。

 ただ、僕はやはり、ひどく幸せな司法書士であることは確かです。

 自分の初めての労働訴訟がこの人に担当されたおかげで、

  • この人が移送後の第一回目の期日の冒頭で被告側の弁護士に『いくら採用時の合意があったって、雇用保険に入らないのは被告が悪いですよ』ときっぱり言ってくれたから…
  • その後1時間30分以上の時間をかけて、僕の話を聞く時間を作ってくれたから…
  • その訴訟を自庁調停に回して、司法書士と社会保険労務士の大先生を調停委員に据えてくれたから…

僕が労働事案の本人訴訟を支援する、そして(あくまで理想であり、完成してはいないけれど)お客さまと話をする時間を長く取って、ゆっくりと話ができる事務所を作るきっかけをつかむことができたのだし、その人が変わらず元気でいい仕事をしているところに、間接的にとはいえ関わることができるのですから。

毎度おなじみの…PC支障

ここ数日、全く生産性のない作業に忙殺されておりました。おかげでブログの更新も停止状態です。

と申しますのも、当事務所でスキャナとプリンタを統制する最速のデスクトップPC(と言ってもAthlon MP搭載機、ということで年代としては古いです)が例によってストライキに入ったため。必然的にスキャナ2台とインクジェットプリンタが稼働停止、ということになりました。これが発生したのが、24日木曜日の21時。

よりによって…これから特定調停申立書を一気に出力しようとしていたその矢先(失笑)

 さて、債務整理にこれまで消極的に見えたこの事務所においても、実はある程度能率的に特定調停申立書を作成・出力できるシステムを持っています。汎用的なソフトを使って、裁判所提供の書式をスキャナから取り込み、画像データとして取り込んだうえで、任意の文字列を重ねてプリンタで印刷できる、というもの。出力する文字列は、別に表計算ソフトなりデータベースなりで作成しておいてそのデータと結合させて一気に出力できる、という流れです。

つまり。24日21時の時点で、結合用のデータは別のPCを使って表計算ソフトで完成させており、あとはクリック数回でできあがりだと…思っていたところにいきなり山猫スト(って言葉も懐かしいですか)を打たれてしまったということで。ちなみにその特定調停申立書、提出期限は25日。しかも市外の裁判所に午前中に(猛爆)。

ちなみに今回PCが出してきたメッセージは

A disk read error occurred

というもの。ハードディスクのブートセクタになんらか支障が発生したらしい、ということでchkdskでご機嫌を伺おうとしたら…

 終了までに3時間経過(うぇぇ)

この時点で日付が変わり、すでに通常通りの作業で申立書を完成することをあきらめています。この作業と平行してもう一台のデスクトップPCにプリンタだけつなぎ替えますが、出力に必要なソフトウェアはこちらにはインストールしていません(一台分のライセンスしかないから)。

翌朝25日のニュースによれば、その夜は今年始めて名古屋の最低気温が氷点下になったとか。

どうりで、申立書の原本を携えて午前3時のコンビニエンスストアに向かう自転車で、妙に耳が痛かったはずです。

しかたがないので申立書のコピーを申立債権者数ぶんだけ作り、表計算の印刷機能を調整して代替出力しよう、ということでわざわざコピーに走ります。なにしろ当事務所には

コピー機がありません。

・・・いまこれを読んでる未来のお客さまが何人か逃げたな、という陳述でしょうか。繰り返しますが、当事務所にはコピー機がありません。スキャナとプリンタをPC経由でつないでコピー機能を発揮させているため、PCが止まればコピーもできなくなります。ほかのPCにつなぎ替えることはできますが、いまそれをやってる余裕がありません。

なんだかんだで申立書一式を出力し終えたときには、すでに明るくなっており、表面的には無事に提出完了となりました。今回止まったPCは結局のところOSの再インストールで回復し、なんとか安定を取り戻した、というのが現在の状況です。まぁ作業データは三台のPCに複製を取ってあるので一台止まったからといってどうなるわけでもないのですが、周辺機器が使えなくなるとたちまち徹夜を余儀なくされたりするのが困りものです。

でもまぁ、腹をくくってつなぎ替えをおこなう覚悟さえあれば…

この事務所にはデスクトップPCが現用3台、サブノートが1台、予備機としてデスクトップPCがもう3台あるのでなんとかなるんですが…発売開始または当事務所への配備から5年未満のマシンが一台もないのが今回の騒動の理由かもしれません(溜息)

株と 家族と 保険のはなし?

 久しぶりに、僕が入っている保険の営業さんがやってきました。

  •  社名変更2回目の名刺をもって、
  •  上下関係が全然読みとれないカタカナの職制名になって、
  •  去年は持ってきてくれなかったカレンダーを届けに。

 さすが外資系、なかなかに大変そうだと妙に納得してみます。僕は彼の会社がまだクレディ・スイス生命と言っていたころ、ユニット・リンク保険と変額終身保険に加入した保険契約者です。

 さてここ数日というもの、なぜだか妙に保険加入や資産運用、相続対策のお話や相談になる機会が増えています。学資保険から社会保険から変額保険まで。さらには、たまたま相続した財産のなかに株式が入っていて、先生これすぐ売却すべきですか云々、という問い合わせもあったり。司法書士として相続に関与することもあれば社会保険労務士として家族企業の健康保険の扱いを論じることもある、そして何より僕自身が変額保険に入っている、ということで株式市場の動きから目が離せません。本当なら日々の値動きなど無視して泰然自若としていればよいのですけどね。

 当然ながらお客さまから何を聞かれても個別銘柄に対する投資判断などやってはいないのですが、変額保険商品に入って特別勘定に資金を置いている関係上、日本株の動きが特に気になります。僕は昨年5月の時点で、自分の特別勘定の積立金割合を日本株式型100%から日本株式型30%:世界債券型70%に変更した=日経平均17000円台だったあのころに、株から資金を逃避させた呑気者♪なので、まぁルンルン気分で日経平均13000円割れのニュースに接していられます。そろそろまた、日本株への資金投入を再開してもいいかな、などと思っています。ただ、ユニット・リンク保険は投資信託とちがって資金移動を繰り返すと損益がわかりにくくなってしまい、よほど手ひどく運用に失敗しなければ元本割れが確定している学資保険なんぞよりよっぽどましなはずなのに、お客さまにおすすめしにくい商品になってしまっています。僕もどちらかというと個々のユニットプライスをいちいち保険会社のウェブサイトに読みに行くより、TOPIXや為替相場、10年物国債の利回りなどをテレビのニュースで見ながら各特別勘定への資金分配を決めている感じです。つまり…どんぶり勘定で。

 さて、そんな話をしたお客さま&友人たちに閲覧をおすすめするウェブサイトが『虎年の獅子座』です。内容については「とにかく毎日見てみておくれよ」としか言いようがない(素人なんで)ですが、日経平均7000円台だったころに見つけてそれからずーっと読み続けています。特に『「非公式」外資系証券寄付前売買動向』が売り越しか買い越しかを追ってるだけで非常に興味深いものがあり、昨年5月のスイッチングも、ここに記載の売り越し傾向がどうにも気になった、というのが理由の一つになっています。こうした良質なコンテンツが読めるから、やっぱりインターネットは便利、だと言えるのでしょうね。

あ~らよ 偶像一丁!?

 ネットの世界は融通無碍。有象無象が跳梁跋扈し玉石混淆のウェブサイトが百花繚乱の趣をなしています。

 ・・・漢字検定一級持っててHTMLタグ手打ちでホームページを自作する鉄道ファンの司法書士、というのももちろんその有象無象の一人なんですが、今日はもっとすごい奴の話をしましょう。タイトルからピンと来た人もいるかもしれませんが、彼はインスタントに●●●●を作れるのです。その●●●●とは…


 司法書士です(愕然)

正確には、司法書士というだけのただの人を材料にして、儲かる司法書士事務所のウェブサイトを極めて短期間にでっちあげることができる…と。

事案の内容は以下の通りです。彼が言うことには

  • ある司法書士さんのためにウェブサイトを作ります。
  • その司法書士さんは債務整理の経験ゼロ。
  • でもウェブサイトの分野はズバリ『任意整理』(ゲッ!)

ただ…そこからが恐ろしいところです。

  1.  ウェブサイトにはその司法書士さんの自信ありげな笑顔がでかでかと載っています。
  2.  債務整理専門だとうたってしまいます。そんなもん一月前までさわってもいないのに。
  3.  ウェブサイトにあふれるお客さまの声は軒並み他からのパクリか純粋な創作です。だって受託実績そのものがないんだもん。
  4.  SEO対策は厳密に実施します。ここで専門的な技量を発揮します(ま、ここは学べます)

 すると!

 依頼はあとからあとからやってきます。そのうちのオイシイ業務だけ受託して、あとは

 法テラスをおすすめして見捨て辞退させます。

 ・・・結論。

 過払い金返還を任意整理だけでおこなうだけが業務で、訴訟なんか一つもやらずに月間売り上げ7桁を大余裕で突破、のボロ儲け事務所は、有資格者一人とこの人がいればわずか一ヶ月程度の期間で作れるよ、ということなのです。

 しかもその人がいうには…この先が泣けるのですが

 でもウェブサイトを見てやってくる人には、どうしてもこの司法書士さんにやって欲しいと言ってくる人が多々ある

 ですと!(めまいが…)

 それってあんたがでっちあげた偶像にだまされてるだけじゃん!と全力で突っ込んだらこともなげに

 いや、そんなもんですよ(微笑)

・・・参りました。つまるところ、頼れる虚像をでっちあげて片っ端から閲覧者をだまして依頼を誘致し、儲かるもんだけすくってあとは切り捨て、ということで。僕からすればそんなもんを司法書士法で保護して業務独占をゆるす必要なんかさらさらなく、そんなヘタレな仕事ならどこかの四流人材派遣業者にだってできるわい、と思わず毒づいたのですが、

 でもそんなもん、鈴木さんのほうがかえって珍しい、それが実情なんだそうです(やっぱりめまいが…)

 結局のところウェブサイトの記載が鵜呑みにされ反証手段が閲覧者にない、という現状を前提とすれば、昨日登録したての司法書士だってウェブサイトに

  •  過払い金は徹底的に返還させます!
  •  あなたの悩みを一瞬で解決します!

などと扇情的なキャッチコピーを適当に付けて『自信ありげな笑顔の写真と、各ページですぐ見つけられる問い合わせ先電話番号』(ここが重要なんだ、と彼は言ってます)と適切なSEO対策を施してアップロードすれば、数日で問い合わせがごろごろ入る事務所ができ、しかも

 儲からない問い合わせは法テラス

 回してしまえばよいのだ、と言うのです。

泣けてきました。が、あえて聞いてみました。

じゃ、たとえば『男女関係紛争解決の専門家すずきしんたろう事務所-離婚・養育費・慰謝料関係諸手続大好評受付中-』とかって偶像もできるんですか?と。

当然♪ と力強く断言されました(めまいが…)

しかしながら、そのことを単に唾棄軽蔑しているだけではいけないように思えます。世の中に増殖するウェブサイトは実はそうやって作れるんだ、というならばその技術は学ばなければ、彼らに対抗できません。僕はいま、確かに目の前で石が浮かんで木の葉が沈む川のながれをみているのでしょうけれど、石を撃沈できないなら木の葉として浮揚する策は練っておいたほうがいい。

というわけでこの偶像ウェブサイト制作技術(イヤな言い方だ)の提供を受けようと思います。どちらかというと技術そのものは価値中立的なものであって、それを用いる人間が邪悪なつかいかたをしてるだけ、みたいですし、完全自作の当事務所ウェブサイトもそれなりのSEO対策を施してはいますから、まったく下地がないわけではありません。

ただ、こうも聞いてみました。

いまの僕の事務所のウェブサイトを一新して、あらためて彼の技術で『給料未払いの専門家すずきしんたろう事務所』のウェブサイトを作ったらどうなるの?と。

回答は皆様の想像にお任せしますが、ある意味おそろしいことに…なりそうです。

関ヶ原から西へ

関ヶ原から西へ
今日もいいお天気です。伊吹山が少しずつ、近づいてきます。

三ヶ日連続日帰り出張の最終日は、兵庫県への現地調査です。

昨日は茨城県土浦市で調査のためレンタカーを使ったのですが、今日はレンタサイクルを使います。風の冷たさが気になります。

この出張が終わったら、しばらくゆっくりできる…はずです。

静岡県内横断鉄道

静岡県内横断鉄道
三島発20時32分浜松行きの、ホームライナー浜松5号です。
当ブログに何度も出てくるこの列車、青春18きっぷを使って特急列車の車両と快速列車の速さで静岡県内を突っ切ることができる一日一本だけの貴重な列車なのですが、実はこの列車で東海道本線を西に下ると、青春18きっぷでは名古屋まで辿り着けません。
何はともあれ、今日も無事に全行程を終えてこの列車に戻ってくることができました。

さて、明日は大阪府〜兵庫県で行動予定です。

東海道右往左往

東海道右往左往
朝から大阪府は堺市に行ってきました。帰ってきたのは17時過ぎ。
そして今は、名鉄鳴海駅にいます。金山発23時58分の、ムーンライトながら号東京行きの指定券は、廊下側ですが確保済み。
明日は世田谷区役所→台東区役所→茨城県土浦市と回ってきます。帰りはムーンライトながらの指定がとれなかったため、無理矢理に当日帰って来るつもり。しかも全行程青春18きっぷ使用です。

さて、まずは明朝5時05分に東京駅に着いたらどうするかを考えるとしましょう。三日連続日帰り出張二日目の始まりです!

真夜中の 素朴な疑問

午前1時42分。控訴審の被控訴人答弁書が書き上がりました。相手の控訴理由書が7ページ、しかもこいつが独自規格の1ページ42行とまあまぁの物量だったため、こっちは裁判所標準スタイルの1ページ26行で12ページ、つまりほぼ同じ量での脱稿です。

で、これを文案として添付ファイルにするために、一太郎12からリッチテキスト形式で保存したら…

容量が 297KB

もともとの一太郎ファイルは 39KB

先週労働相談にお越しになったある人が言ってましたっけ。

それはゲイツの陰謀だ 最新のMS-IMEの変換効率がATOK7にも劣るのと同様に

ほ ん と かよ? としばし頭を抱えてみます。

  • 肩がこります。
  • 目がかすみます。
  • 足が冷えます。
  • のどになにか引っかかっています。
  • お客さまからもらった八海山を、グラスに少々注ぎます。本年最初に当事務所を出る裁判書類に、御神酒の一つも振る舞わないといけません。

 幸せなのか不幸せなのかよくわからない、零細代書人事務所の午前二時、です。

ちなみにこの答弁書、一件二万円でございますが…何か問題でも?

控訴審本格デビュー…ですが

 昨年最後におこなった裁判手続きは、今年最初の吉報をもたらしてくれました。某地裁支部に出した、『一ヶ月分●万円の離婚給付未払いに基づく、債権差押え申立て』は、先週末のお客さまの連絡によれば二ヶ月分の任意弁済を引き出すことに成功したとか。ちなみに、こいつ相手に差押申立を放つのは昨年10月に引き続いて二回目。請求債権としては毎月分割で支払われる離婚給付で、前回は11ヶ月分、今回は1ヶ月分。

よーするにこの差押債務者、差押申立を飛ばせば任意弁済するパブロフの犬か?

 と思ってしまうのですが、それでも申立の目的は達せられたことに変わりありません。これで、あと二~三回未払いと速攻での差押が連続すれば本当に条件反射ができあがりそうな気がします。(逆に、向こうからみればこっちは、支払いを止めれば差押申立を飛ばすパブロフの犬かもしれませんね)

 ところでこの差押債務者のご発言によれば、

 司法書士なんてなんの力もないで(←関西弁)

 ですって(失笑)

 さ、そんななんの力もない司法書士のワタクシですが、昨年ある訴訟で訴えられた人(被告ですね)を支援して、第一審の判決をもらいました。地裁での事案と言うことで原告側には当然ながら、弁護士さんが訴訟代理人についておいでです。

 その第一審判決は、原告側が延べ320万円の支払いを求めたのに対して認容額は10万円。被告側司法書士になんの力もなかったかどうかはさておいて…

 控訴されてしまいました(って当たり前?)

 というわけでなんの力もないワタクシですが(ってくどい?)引き続き反撃の任に就くこととなりました。初めての名古屋高裁傍聴デビューです。さしあたり、来週は

 第一回期日の傍聴席に陣取ってニコニコしている

 というのが最大のミッションだったりします。でもそれに先だって答弁書を出さないといけません。あちらの弁護士さんも第一審とおなじだから精神的には割と余裕(なにをされるかわからない、という恐怖感は無い)なのですが、この人の控訴理由が結構深刻な不思議ちゃんの文章に仕上がっています。つまるところ

原判決の事実認定には誤りがある

 といいたいだけのものなのですが、論理の展開の仕方がとてつもなく変なんです。やり方としては

  1.  立証できないことを勝手に決めつけて、いわば推測で大前提を設定し
  2.  小前提には争いのない事実を持ってくる形で三段論法を展開し
  3.  結果として強引な結論を導き出す、あるいは詭弁を作り出す

 というパターンがとっても多く、大前提さえ

争う。

 とだけ言っておけば、以後は立証責任の負担に堪えかねて勝手にバタバタと倒れていきそうな感じです。そんな品質の書類だから第一審では、なんの力もないはずの司法書士に事実上敗北してしまった…はずなのに?

 ともあれ、本年初の裁判書類作成を控訴審の答弁書で始めるとはなかなか波乱の予感がします。

 この三連休で、新規に受託した労働事案は三件。ほかにもう一件、特定調停の書類作成のご依頼をいただいています。去年までの僕ならば依頼受付停止を宣言して引きこもるところ。一方で出張は、本年初傍聴たる大阪地裁堺支部を皮切りに大阪・東京・茨城へと行って来なければなりません。

 青春18きっぷ残り3枚が使える、あと一週間以内に(汗)

 この一週間は、かなーり過酷なものになる、そんな気がします。なんの力もない、というわけではありませんが、少なくとも機動力を維持するに足るだけの経済力には欠けている、それは確かです。

尼崎への慣れた道

尼崎への慣れた道
ろくでなしの社長のおかげで、遠方でそう大きくもない特定の裁判所に通う頻度が妙に上がることがあります。昨年夏までは、宇都宮地裁栃木支部+小山簡易裁判所(いずれも栃木県)がそうでした。
そして昨年秋以降、にわかにブレイクしてきているのが、ここ『尼崎』です。尼崎市には地裁・家裁支部があり、今日からどちらも利用中の状態になりました。

さて申し立て書を出して気付いたのですが、以前に家裁の調停を支援したのは『さいたま家裁』(これまた遠い…)
その事案では、シングルマザーさんを支援して『多重債務者の個人事業主たる元ダンナ』から100万円多い離婚給付を巻き上げることに成功したのですが、
さて養育費を踏み倒したい零細事業主対多重債務者からもきっちり離婚給付を取りに行く代書人、今回はどんな展開をたどるやら。

旅行書士 豊橋無宿

旅行書士 豊橋無宿
好事魔多し。東京での全日程を理想的に消化したのに、さいごに味噌をつけました。さすがJR倒壊

ことの起こりは21時前。どこかのたわけ者が線路内に立入ったとやらで、我らがホームライナー浜松5号は富士で25分ほど抑止を食らって立ち尽くします。
これが終点浜松まで尾を引いて、それどころかなんとなーく増延して35分延着。当然ながら浜松所定16分待ちでの岡崎行き最終列車への接続が不成立となり、なんとなんと、豊橋着23時35分で愛知県内まで戻ってきたものの、以後の接続を失いました。

よって翌日04時55分の始発まで、ここ豊橋駅自由通路改札口前で閉まったシャッターとにらめっこするはめになったのです。

これだけ長時間、駅で列車を待ったのは学生時代、帰省ラッシュの時期にわざわざ臨時急行天の川号(←30代以上の方でないとわからないでしょうね)に乗りに出掛けた上野駅地平ホームでの5時間待ち以来のことです。

深夜の豊橋駅の外にはマンガ喫茶一つ無く、どうみても虞犯少年with少女のユニットあるいは『マッサージ3000円どう?』を連呼する国籍不明なお姉さまがたむろするこの街では、ここで静かに資料を検討しているのが一番安全なようです。

さて、午前3時40分になりました。順当に始発列車に乗れば、7時前に帰れます。

今日は10時頃から打ち合わせの約束が入っています。疲れを気付かれないようにしませんと。


その後。

無事に岡崎まで戻ってきたのは、所定通りの午前5時24分。駐車場まで突っ走ります。理由があります。

前日入庫した時間が、午前5時29分だったから。24時間までで料金を打ち切る一方それを超えた場合の明示がない…ということは、少し厄介な目に遭うかもしれません。

結局、出庫したのは5時28分。ここでは余計な面倒に巻き込まれずに済みました。

さらにその後。

10時過ぎから昼食をはさんで15時40分までの打ち合わせは…なかみはともかく無事終了。明日か明後日にも書類を出しに尼崎まで行ける態勢です。

~さて、当事務所の現役依頼人のなかではかなり厳しくこっちの状態を見切ってくる今日のお客さまに、徹夜状態の僕の目の若干の充血が見抜かれたかどうかは、あとで聞いてみるとしましょう。幸か不幸か、このお客さまは当ブログにコメントを投稿しないオクユカシイお方なので(遠い目)。

困ったときの、国会図書館

困ったときの、国会図書館
いろはがるた風に言うと、そんな感じです。今回も、わざわざ永田町まできた甲斐あって所期の調査を終えることができました。ただ、そろそろリサーチ能力だけ売ってお金が取れそうな気がします。
今回の調査は、依頼を途中でほうり出して懲戒処分をくらった●●士から、すでに支払った着手金を奪還する訴訟の支援にともなうものです。提訴の準備をしているうちに当の●●士が死んでしまい、相続人を特定しないといけないのですがそもそも『事務所は名刺にあるが、住所が不明』という問題があったのです。

当然ながら業界団体は個人情報を開示せず、公開情報だけでなんとかする必要がありました。

それが今回、ついに特定できたのです。

これで死亡時の住所がわかったので、あとは労力を投入して調べていくだけ。敵が射程距離に入ってきました。
今回の出張は、大変うまく行きました。

ノーネクタイで、東京出張

ノーネクタイで、東京出張
家からここ岡崎駅までは、車で1時間ちょっとの道のりです。5時58分始発の東海道本線上り一番列車に乗るためにやってきました。
夜の国道一号線を予定より少々早く走ることができ、駐車場に車を乗り入れたのは5時31分。
駅に行こうか少し迷ってラジオのチャンネルを変えたら、聞き慣れた声がします。
辛島美登里がゲストのようです。

少し得した気分で、雑音混じりの歌声に耳を傾けます。僕の今年の『悩んだり 笑ったり 泣いちゃったり』が誰とどんなものになるのか、楽しみになってきました。

根拠は全くありませんが、なにがしか優しい気分で今年最初の出張を始めます。今日は去年からのお客さまとの打ち合わせが主目的なので、ネクタイも省略です。計画は綿密に、実行は気楽に行きたいものですね。

では、行ってきます!

明日は今月初出張!

 青春18きっぷで東京まで行ってきます。

 ~本当はそろそろ鉄道博物館まで行って来たいのですが…それはさておいて。今回は荒川を渡るだけの余裕がありません。都内の市役所1ヶ所区役所1ヶ所で住民票を収集し、国会図書館で資料を探し、ついでに埼玉県内からお客さまに来てもらって打ち合わせをしよう、というのが今回のメニューです。

 これだけの日程を詰め込むということで、東京での滞在時間をなるべく増やす必要があります。さりとてムーンライトながらを使って午前5時過ぎに東京駅に放り出されても、ちょっと困ってしまいます。

 と、いうわけで。先月から実用化しているのが、午前4時台に車で家を出て、岡崎まで約30km走り、朝5時58分発の始発列車で東をめざすパターンです。これを使うと浜松-静岡間をホームライナーで移動でき、昼前には都内に入れます。

 帰りは18時過ぎに東京を出ることにすれば、東京駅基準で6時間は都内に滞在でき、さらに帰りは三島-浜松間をホームライナーで移動して岡崎着の最終列車への接続が成立します。岡崎着は、23時36分

 つまるところ、新幹線開業前のビジネスマンの行動パターンにだいぶ似ているのですが、これを仕事でやる人が21世紀にどれだけいるか疑問です(失笑)

 さて、この他にも今月は、実施決定順に…

  • 来週16日に大阪へ(確定)
  • 今週10日に大阪へ(確定)
  • 20日までに茨城へ(確定)
  • その他、あともう1回大阪に行く可能性がでており、場合によっては
  • 長崎県まで走ろうかな、

などと考えていたりします。

 ま、だいたいそんなもんです。どうにかなりますよ。きっと。

 誤解を招かないように言えば、大阪はもちろん大阪府、茨城と言ったら当然に茨城県、長崎は九州にある長崎県、です。明日は青春18きっぷをもう1枚(5日ぶん)買わないといけません。

素晴らしきかな、紹介事案

 お客さまが当事務所にいらっしゃる経路は、『検索エンジン経由で当事務所ウェブサイトに到達した』のがほとんどです。昨年は貴重な例外として

無料相談に動員されて区役所に行ったらそのまま依頼につながってしまった

 という例が三件ありますが、この他はことごとく検索エンジンからです。あとは一件だけ、他事務所からの紹介がありました。

 今年はのっけから、他の事務所からのご紹介の裁判事務をお受けすることになりました。なんとなんと

 特定調停

 ~なんだかだんだん債務整理バブルの渦中に(泡の中に?)近づいていく自分を感じます。どうせだったら今年は、行けるところまで行ってやろうと決めました。その事務所とは故あって一度遠ざかったのですが、なんというか口説き落とされたかごまかされたか三顧の礼をもって迎えられたか、と言う感じで提携関係を復活強化拡大する路線に、急速に舵を切っています。

 よーするに破産者には勝てないことを知ったからか?

という突っ込みが入りそうな気もします。

 そうです。今の僕の力では、万難を排して給料未払い事案で勝訴判決を取るところまで行けても、その後にやってくる破産申立には対抗できません。

 さりとて債務整理が嫌だと言っているだけでは、結局のところ債務整理の世界の実情が見えてきません。その他事務所の態勢をみていると、なかなかに問題があるようにも思えます。

 と、いうことで。ここは一つ社労士兼司法書士として、現時点では紹介事案に限定しますが債務整理の受託を積極的に行うことにしてみます。ただ、

どいつもこいつも破産させるぜ!申立書はテキトーに作るぜ!

などというどこかでみた事務所およびその仕事に対する抵抗感は根強いため当分は自己破産はお断り、特定調停と過払い金返還請求訴訟にしぼって受託する予定です。これであれば『契約の趣旨にしたがって義務を履行する』枠内での手続ですからまだ納得がいきます。

 ただ…ね。

 開き直って紹介ルートを解放しちゃうと…

 売り上げ激増の予感がするんだな、これが(失笑)もう今月はこの6日だけで、一月暮らせるだけの売り上げが立っています。

 どうせそういうものならば、やはり行けるところまで行ってみたいと思います。案外これで経営状況がよくなったら、これまで通りの労働事案の受託にも余裕がでてくる気がしますし、この提携他事務所が持っている『ウェブサイトからの集客』の技術は十分学ぶに値します。それを労働事案の受託にどう結びつけられるか、非常に興味深いところです。

楽しきかな、代筆人

 昨日からゴーストライターの仕事をしています。依頼人はほかの司法書士。ミッションは債務整理に関するウェブサイトの作成。

 ただし手段は、既存の他事務所のウェブサイトのパクリ(失笑)

 ~の、はずだったんですが! というのが今晩のおはなしです。

 この手の作業で一番やっかいなのは、現存する他事務所ウェブサイトと知的財産権上のコンフリクトを生じないか、という点です。なんぼなんでもパクリと公言するのはやばすぎだ、というべきですし、仮に黙っていても実質上パクリならばそれもだめ、です。聞けばこの事務所、これまでにもいろいろあったようななかったような。

 しかしながら、その懸案事項は作業後数分で考慮不要との結論に達します。なぜって

 元ネタとして指示されたウェブサイトが、そもそもお話にならない出来だったから

 なのです。htmlソースを見て思わずひっくり返ったのですが、まず

  • ページレイアウトの大半をtableタグに依存しているため、ページ内に数十個のtableタグが多重入れ子構造を取ってばらまかれています!
  • おかげで情報として閲覧できるテキストは数行なのに、一つのhtmlファイルは500行を優に超えています。当然ながら容量も無駄にでかい!
  • インデックスページにだけh1タグがあり、ほかの各htmlファイルにはありません!
  • ウェブサイト内に数十個ある全htmlファイルに、h2以下のタグとp(段落)タグが一つもありません!~改行と行送りは全部brタグで処理しています!
  • そしてなにより最後に、記述が妙に法律用語の世界から抜けきれず、全般に不親切です(失笑)もちろん、わざと難しくして依頼人を選別しよう、というねらいはないはず=不特定多数の素人を片っ端からひっかけよう、という作りとはほど遠い仕上がりです!

・・・と、いうわけで。これらに全部対処をすると、検索エンジンが見たって人間さまが見たって絶対に別モノのウェブサイトができあがる、ということはまず間違いございません。僕の事務所みたいに、単に以前作った古いページが手が回らないから放置してある、というわけでもないようですから(遠い目)

 結局のところ今回の僕の作業は、公明正大にウェブサイトを一つ作りましょう、というものになったのですが、よそ様のウェブサイトのソースをしみじみ検討したのは久しぶりです。しかも情報提供系のサイトのくせして

<h2>も<p>も使ってないって絶対おかしいです!(絶叫)

 そうとう間抜けな業者がそうとう間抜けなソフトを使って作らないと、こうまで悲惨な仕上がりは見せないはずなのですが、こんないい加減な仕事ではSEOにも差し支える…はずなのに。

はずなのに?

これをクライアントからパクリ、というより参考候補に提示される、ということは、そのキーワードでは元ネタのウェブサイトは上位に表示される、ということで?

じゃ、その元ネタに対してさらにhtml文書の構造を整えてあげたら…?

元ネタのウェブサイトにも、売り込めるような気がしてきました(冗談です 半分だけ)

 そもそも、この零細で呑気な旅行書士事務所が誰に下風にも立たずに4年間やってこれたのは、『集客を完全にウェブサイトからに依存し、しかもウェブサイトへの集客はSEOにより、広告費をかけない』という方針を完全に内製化して実現できたからなのですが、そうやって揉まれているうちに、法律文書ではなくhtml文書の作成技能が育ってしまった可能性があります。

うれしいような、悲しいような。

とか言いながら、そうしたご依頼があれば受けますよ。今後も♪

仕事始めは『ゴーストライター』

 少々変わった依頼が来ています。ある司法書士さんのウェブサイトを丸ごと一個作ってくれ、一式10万円、というもの。

 しかも、そのウェブサイトのジャンルは『債務整理』(爆)

 とは申せ、名変-抹消-移転-設定の連件登記の依頼を受けたって一件10万円とは取れないこの事務所のこと、ご機嫌で仕事にかかります。一月20万円売り上げれば生きていける僕にとってはこの仕事、仮に一週間で仕上げられればそりゃ申し分ありません。ただこれでまた一歩、債務整理バブルに踊る人たちに近づいてる気もしてちょっぴりフクザツな気分です。

 やってることは、モデルとなるウェブサイトの文章を換骨奪胎して著作権での責任追及をどうにか免れる仕様にすればよい、というものなのでたいへん結構なのですが、かえって説明を加えたくなって困る=換骨奪胎どころか一刀両断・爬羅剔抉・全面改訂等々してみたい、司法書士兼社労士としての自分がそこにいたりして(失笑)

 最終的にはブログを丸ごとでっち上げる、という荒技すら提案されており、その意味ではまさにゴーストライターもいいところ、なのですが、さていったんコミットするととことんやってみたくなってしまう性分なので、コンプライアンス上問題がなければしばらく代人(中国語ではゴーストライターをこういうそうな)もいいかな、と思います。つまるところブログであっても各記事と作者がリンクしていなければごまかしではあり得ないわけで。もっと進んで考えれば、実際の事案から翻案したフィクション、だったら完璧にOKになるはずです。作者名さえいつわらなければ。そんなのもいいかもしれません。もともと、完全に僕がhtmlタグ手打ち♪で作っている当事務所ウェブサイトと違って、よその事務所のウェブサイトは業者さんが作っているはずですから、文章の出所はすでにして怪しい、ということもできます。

 ただ、これは司法書士のしごとでも社労士の仕事でもないので、僕が持ってる合資会社(失笑)の収入に計上するのがよいのかな、と今からそろばんをはじいています。つまり僕も、ウェブサイト作成業者の仲間入り、というわけで。

 そんな作業が一服して、晩ご飯の支度が終わった21時前。新年初の電話着信がありました。通話料当方負担のフリーアクセス適用とのガイダンスに、少々緊張します。

 受けてみれば飛び込みの労働相談。インデックスページに出してある<夜10時まで電話受付中>という表示も、こうしてたまには役に立ちます。にわかにゴーストライターから正業に立ち返ってお話をお聞きし、初回1時間ぶん1000円のお金をいただくことにして電話を切り…

 おもむろに、冷め切った野菜炒めに火を通す34歳独身男性彼女なしの夕餉に立ち返ります。これが佐藤春夫だったらスダチの汁でも搾って涙の一つも浮かべてみたいタイミング、でしょうか?

 冗談はさておいて。おかげで今年は、小なりとはいえ正月三が日から売り上げを記録することができました。まずは幸先よし、というべきでしょうね。

すずき事務所 再起動。

 実家から帰ってきました。今日から仕事です!

 昨年は公私とも振幅の激しい一年でした。依頼人は会社社長から風俗嬢までいろいろ、出張先は茨城県土浦市から長崎県佐世保市までさまざま、訴状提出しただけで100万円以上支払われた事案あれば破産で200万円以上踏み倒された事案あり千変万化…と。

 が、しかし。とりあえずそれらはすべて去年のこと(ってことにしてください)。さて今年はどうしましょう。

 さしあたっては、昨年ようやく400万円台に達した売り上げを500万円台に持っていかないと…一昨年は300万円台、その前は200万円台の超スロースタートを切った当事務所ですが、そろそろ累損一掃の夢に手が届くところに来ていますから。昨年でようやく、独立開業前のフリーター(偽装請負の現場で働いていた)時代よりも年収が上回った=成功した転職と言える状況ができたところです。司法書士としての登録が平成16年3月、ということで『企業として三年生き延びる』ことにはなんとか成功しました。ですが労働事案を見ていると、創立後の企業にとって三年の次は五年目あたりに紛争発生の山場(内部分裂とか資金ショートとか事業失敗とか使い込み発覚とか!)がやってくる、そんな気がするのです。

 そうした事態が起こるかどうかはさておいて、『起こっても、堪えられる』だけの内部留保が欲しいところです。目先の作業に振り回されてウェブサイトの更新一つ満足にできなくなってる現状でそれが可能かはさておいて、今年は少し現実的な目標を立ててみたいな、と。

 ですので今年は、少し商売っけを強めていくことにします。既に依頼を受けているお客さま方へのサービス品質には変化はありませんが、過払い返還請求訴訟の裁判書類作成で成功報酬30%の請求をかける司法書士がホイホイ見つけられるこのご時世に、割増賃金支払い請求訴訟で上限20%の報酬体系はさすがにちょっとね、と僕も思えるくらいには、すれっからしに近づきました。しかしながら少額の紛争に関する依頼切り捨てにはつながらないように、『下限も上限も広げる』形の報酬体系変更をするつもりでいます。

 次に、たぶん数年がかりですが、家庭裁判所関係の業務を増やそうか、と思っています。手段としてはコンテンツの増強による検索エンジン経由での依頼誘致、という線はこれまでどおりです。理由としては

 何故か知らないが、男女関連の依頼から逃げられない

 から(泣)。

 最も苦手なはずのこの分野、ですが労働紛争でも登記申請でも、なぜかそっちにつながることが年に数回あって、その都度激しく消耗させられます。どうせなら逃げるより歓迎する立場をとったほうが…

 あるいは逆に、男女がらみの依頼が減るかも(笑)

 という冗談はさておいて。困ってる状況はかなり深刻だし、それだけにやり甲斐は大きいし、子供の権利を大人が吹っ飛ばすのはもとより言語道断ですし。労働紛争で蓄積した、『払いたくない人でなしから、如何にしてふんだくるか』という技術や経験は、養育費の請求という面でもかなり役に立つ、ということもわかりましたから。

 あとは、昨年の事案では惨敗した『破産者に対する免責阻止行動』も、依頼があれば是非受けたいな、と思っています。負けはしましたが資料がだいぶ蓄積できたので、これらをもとにコンテンツを作って、まずは啓蒙活動から入れないかな、と。

 つまるところ、『事業主より個人向け・債務者よりも債権者向け』という傾向には変わりなく、給料未払いがメインであることはこれまでどおりで、少し間口を広げてみたいな、と。場合によっては経営側の依頼を受けることもあるでしょうし、弁護士さんと陰に日に協働することもあるかもしれません。これらも昨年あった事案です。あくまでも『場合によっては』そうしたほうがいいこともあるようです。

 さてさて今年は、どんな一年になりますやら。あまりヒマだと私事でいろいろ考えてしまうので、できるだけ忙しくしたいですね。

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