その技量を身につけた場所は…
今月1日に、司法書士会の無料相談担当者に動員されたことは以前記事にしましたが、そのときのお客さまから電話がかかってきました。前回と同様、やや遠慮がちなお声で『あの…すずきしんたろう先生ですか…?』とおっしゃったので向こうが名乗る前に
「ああ!例のマンションの○○さんですよね♪…じゃああの時の●●さんとは、お話まとまったんですかぁ?」
三週間前の案件ですが三時間前に聞いたかの調子であっさり本題に入ったこっちに、お客さまが呆気にとられた気配が伝わってきます。はて、ワタシ何か気にさわるようなこと言ったかしらん?
もちろん要件と相手を僕がまちがったわけでなく、今度いっしょに事務所に来られる方が会社を休まなければならないと心配されるお客さまにいつもの調子で
「あの~うち土日も夜間もやってる事務所なんですけど(その代わり平日昼間寝てることがありますけど、とは言いませんでした)?」と軽~く言い放って再度呆気にとられたようなのですが、さて電話を切る段になって、お客さまが聞いてきます。
・・・あの…先生、よく声だけで(そのお客さまと、要件が)わかりますね?
「あはははは(←ネジのゆるんだ調子で)まぁそーゆー商売やってますから」
・・・でもあの(無料相談の)日だって何人も相談してらっしゃるんでしょう?
「えーえー、8人いらっしゃいましたが皆さん声聞けば思い出すしご用向きも覚えてるもんですよ(←緊張感ゼロ)」
・・・そういうものなんですか?
「はい!そういうもんです。これはこれで便利でしょ?(←きっぱり)」
変に恐れ入られた可能性がありましたが、これは僕がかつて丁稚をつとめたあの事務所で…『おはようのない事務所』で身につけたものだったりします。
『鈴木クンっ!電話は声で覚えるンや声でッ!名前なんか聞いたら怒られるでっ!』
↑なーんて、あの法務支局の隣の隣の隣のこぎれいな地獄ではまだ●政書士兼●地●屋●査士のダンナが丁稚を怒鳴り散らしてるんでしょうか。あのときは、センセイ様のヒステリックなトレブルブースター全開のお声とその他過酷な労働条件と相まって、殺意を抱くほどくだらんと思ってたのですが、ああ、
カラダが覚えてるのよっカラダがっ!
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