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とにかくググってごらん

 お客さまの弁によれば、彼の訴訟の和解成立に力があったのは司法委員だとのこと。どうやらこのお客さまが当たった司法委員は、かなりまともな部類だったようです。もちろん、労働事案のはなしです。

 さて、少々はずし気味の訴状を作ってお客さまが提訴、僕が相談を開始したのはその後、第一回口頭弁論で被告側は和解拒否、第二回期日には僕のほうでかなり介入度を上げて作成した準備書面陳述、同日、今度は被告側が応じてなんとか引き分け的和解成立、という展開をたどったその訴訟。無事に和解金の支払いがあったのでなんとでも言えるのですが、僕がなにをやったかというと、

準備書面をもってする、一種のハッタリ

です。主張として無理なところをバッサリ斬って、通りそうなところの難しさを目一杯強調し、一時的にどっちが勝てそうか不明な状態を作り出して、本人訴訟で対処中の被告側を幻惑させて一気に和解になだれ込もう、というのが作戦。支払額が○○万円なら和解に応じてはどうですか、と知恵を授けて出かけたお客さまは、うまい具合にそれより5万円多い金額で妥結してもらって帰ってきました。その司法委員がかなり強引というか、彼が示した金額にお客さんが応じなければ和解にむけてのあっせんを即打ち切るというような口ぶりもあったようです。ただ、その金額はこちらの希望より高かった、ということで難なく解決となりました。僕としてはこの訴訟、相談開始が提訴のあとだったこともあって、判決までなだれ込まれたらどうなるか、についてかなり悲観的な見通しをもっていたのですが、よかったよかったと言ったところです。で、その強気な司法委員が元裁判官だとお客さまが言うので、口頭弁論調書記載のそのお名前をとりあえずgoogleで検索してみたら…

どこかの高校の、同窓会費納入者名簿にぶちあたりました(失笑)

ただ、その高校が愛知県内のそれであること、昭和28年の卒業生であることが読みとれること、そしてその高校は、いわゆる旧制中学の流れをくむ高校であること、あたりをみると、この同窓会費納入者(笑)がその司法委員の正体、なのかもしれません。『全裁判官経歴総覧』(こういう名前の本が出ています。地裁の本人訴訟をやってる人で裁判官の資質に疑問を感じちゃったときにでも、ごらんになってみては?)の昔のものがどこかの図書館で閲覧できれば、一体どんな事件に関わってきたかわかるのですが。

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