« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月

ただいま予定遅延中

ただいま予定遅延中
関西にはまだ駅前のアーケードが健在で、早足で眺めていても楽しくなってしまいます。
ここへくる途中で一悶着あって若干遅れ気味なのですが、何かお腹にいれないと夜のお客さまの用件が終わるまで持ちません。

うまい具合に、コロッケを揚げているお肉屋さんがありました。

2分の待ち時間に食べるプラットフォームから見上げれば、徐々に明るさを減じていく空。

ラストスパートをかけているのか、轟然と走り去るディーゼル特急の後ろ姿に、数秒間なごみます。

次の予定が終わって帰るまでに書類をチェックしないといけないのですが、久しぶりにアーバンライナーのデラックスシートにしてみたい気分です。

お金もらってよかったのー?

当事務所の、裁判書類作成報酬の体系は二つに分かれます。

一つは、請求額と実際に回収できた金額に対する割合で決める方式。これは労働事案で用いています。いまのところ、適用料率を最大に取っても20%が上限ですが、労働基準法第114条の附加金とか、何らか理由があって本来請求したいお金より多く取ってしまった場合には加算を行います。

もう一つは、書いた書面の枚数を目安にして定める方法。これは、労働事案以外の裁判事務で用いています。『目安にして』というのは厳密に枚数比例でお金をもらうという意味でなく、受託の際にだいたいの枚数を予想して請求し、予想通りの枚数でおさまったことなんか一度もないため常に過少な請求が上がる(泣)、という報酬体系です。

ごくまれに、ですが不請求、という事案もあります。年に3回までしかやらないつもりと決めていたのですが、今月は2件ありました。これらについて、延べで結構な枚数を書いていますが報酬なし、としています。要は手持ちの正義感が激しく刺激される事案で、別に依頼をもらっているお客さま(上記のお二人からは、他の案件でお金をもらっています)については、そういうこともある、と。たぶん今年は、もうやりません。

そんな感じで決めている当事務所の報酬、中にはご自分が『もっとたくさん払わないといけない』と思いこんでる方も現れます。こうした場合にはまず受け取らないのですが、昨日もそんなことがありました。

昨29日は、昼から・夜からと二件のお客さまに、名古屋駅と亀島駅で会う予定がありました。夜からのお客さまは、先ごろ出た判決で原告からの金銭的請求の97%以上を吹き飛ばして今後の紛争の根を事実上断った元被告さんです。いろんな挑発を繰り返してわざわざ請求を拡張させ、その部分まで含めて揉み潰したので勝ち方としてはまず理想的なもの。請求額は、もちろん7桁です。

判決の内容は聞いていたので、当然ながら意気揚々とお客さまのところに訪問し判決文と証人尋問の調書を後学のために受領し、そのまま焼鳥屋さんになだれこんだのですが…席に掛けようとする瞬間、お客さまがおっしゃる。

「で、鈴木さん 報酬のことなんですが」

~はぇ?

こっちはすでに呑むことしか頭にありません。呆けた顔して見つめられたお客さま。しばし妙な間を満喫してみます。ややあって

「ですから今回のお金を払わないと」

~あぁ、それ要りませんから(断言)

ここで呑ませてもらって、それでおしまい!と、準備書面作成時の打ち合わせでも見せなかった力強さで言い切って、その後久しぶりにリミッター解除で食べまくったのですが、ハテ素直にお金もらったほうがよかったんでしょうかね?

労働事案とは関係ない本件事案では、枚数を目途とする報酬をその都度もらってたので(と言っても実質的には1~3千円/枚)、結果にかかわらず終了時の報酬はない、と説明していたはずです。ただ、確かに吹き飛ばした金額が当事務所の一年分の売上げに匹敵するだけあったので、気分良くもらってもよかった気はします。

ところでこの酒席でちらっと聞いたのですが、東京では過払い金返還請求をめぐるバブルは終息の兆しがあるとか。東名阪三大都市圏における破産申立報酬の下落をウォッチしていると、さもありなんとも思えます。せいぜい今のうちに高い適用料率で稼げばいいさ、と、ちょっと斜に構えて見ています。なまじお金になりやすいシゴトばかり受けまくっても…その後どうするんでしょうかね。せいぜい今のうちに、資本の原初的蓄積ってやつをやっておける才覚があるといいのですが。

当ウェブサイトは広告収入で『も』成り立っています

 当事務所のウェブサイトの各ページに、広告を表示させるようになってからもう一年以上が過ぎました。Javascriptを用いていますので、これを無効にしてアクセスしてくる方と携帯電話からアクセスしてくる方には見えないのですが、それ以外の大部分の方は、ページの右側になにかならんでいるのがごらんになれると思います。

 さてこの各広告、閲覧者の皆様のクリック一回ごとに僕に、数円~百数十円のお金が支払われるというものです。当然ながらサイトの運営者たる僕がクリックすることは禁じられており、いかなる手段をもってしても僕以外の人に作為的にクリックさせることもまた禁止、ということになっています。

 つまり…いったんソースコードを組み込んだHTML文書をアップロードしたらあとは概ね『放っておけ』ということで、気がつくと何ヶ月かに一度、それなりのお金がたまって僕の銀行口座に入ってくる、ということになります。もともとこの広告を設置した動機は、どうせ閲覧者の皆様が当ウェブサイトを気に入らなければ一瞬で他に移動できるのだから、なにかの弾みで広告経由で他に移動してくれるならいくらか落としてもらえるわけで、結構さまさまじゃないか、という程度のもの。言ってしまえば現代風『右や左の旦那様~』なのですが…

 そのIT乞食商売がいつのまにやら無視できない売り上げを計上するようになってきました。理由はおそらく、昨今の債務整理&過払い金返還請求バブルだと思います。

 この『バブル』(と言っては失礼かもしれませんが、個々の事務所が広告を打ってペイする弁護士・司法書士の業務、というのはそれ自体、どこか不純なものをはらんでいると思います)のおかげで当ウェブサイトでもその分野=自己破産・債務整理・消費者金融業者への過払い金返還請求訴訟を受託するという触れ込みの各事務所がずらっとならび、おそらくはそれを物色しているのであろう一部の閲覧者さまのおかげで当ウェブサイトの広告クリック数も増え、おかげさまでこの一年間における『ウェブサイトの維持およびADSL接続・プロバイダにかかる料金』を全部払って余裕でおつりがくる状態ができあがっていました。つまるところ当事務所において『ウェブサイト』は宣伝費の発生源ではなく、それどころか単体で黒字をだしてしまう部門だったわけ(笑)

 それ自体はありがたいのですが、当事務所ではやらないはずの債務整理バブルの恩恵を間接的に受けてしまっていることは少々イヤだったりします。一種のわがままです。

マルチモニタ生活 はじまる

 先月から今月にかけて、勝って終わる事案が妙に増えています。請求額310万円の訴訟を起こされていたお客さまから今日入った連絡では、先ごろ出た判決ではお客さまに支払を命じられた額が『10万円』だったとか。相手方はあわれ300万円分の請求を蹴散らされたうえに職業代理人に支払った金額を考えれば大損害を出しているはず。

 これも含めて先月末からの一ヶ月間延べ5件の事案で、400万円を超える金額をぶんどって300万円の請求を踏み倒したかたちになります。おかげさまでこの月末は少々ふところがあたたかく、ひさしぶりにPC環境を改善するためにお金を使うことにしました。勇をふるって、7千円(失笑)。

 実は先日、結婚したばかりの古い悪い友人(と、彼は言う)の新居を訪問する機会がありました。そこで目を引かれたのは、机の上に二つ並んでいる液晶モニタです。あれは確かに便利そう。

 一体どこ見て帰ってきたんだ、という突っ込みは無しにしてください。あちらはドクターコース在学中とは言いながら僕の数ヶ月分の売上げを一月で、それもアルバイトで稼ぎ出すお医者さん、一方で僕の方は、この冬越せるかどうか不明な身の上です。すぐに仕事につながらないものはとりあえず見ないことにしておいたほうが精神的にも経済的にも健康に過ごせるというもの。

 さて、つまるところ今の当事務所に必要なのは素敵なお嫁さんでも大画面のテレビでもコーヒーメーカーでもなく、まして法務局の隣の隣のこぎれいなマンションでもなくて(なぜか彼の新居は、さきごろ統廃合がきまった法務局出張所の至近)、マルチモニタ、って奴だ、と了解しました。これが約4週間前のこと。例えばスキャナで取り込んだ書証をチェックしながら準備書面を作ったり、ブラウザで書式例を見ながら登記申請書を書いたり、表計算で割増賃金を計算した結果と書いている訴状を並べて見たりできたらきっと便利だろうな、と思ってあれこれ考えます。

 一方で、この事務所におとずれた何人かのお客さまを動揺あるいは驚愕させてきた『画面が時折ゆがむが、叩くと直るディスプレイ』をそろそろ退役させたほうがよさそうです。飯山電気のMF-8617といえば当時は結構知られた一品ですが、さすがに14年使ってきた今では無警告で火を噴かれても文句は言えません。むしろよく頑張ったほうです。叩けば直るうちに使用を中止したほうがよいでしょう。

 代わりのディスプレイは二台、ちゃんと待機しています(だったら使えっ!と何人の人が言ったことか)一台はCRT(飯山電気のMF-8617 知ってる人は笑わないこと)、一台はDELLの15インチLCDなのですが、この際これを一つのPCにつないでマルチモニタにしてみよう、というのが今回の企みです。

 新たに必要なのは、グラフィックボード1枚。とはいえマザーボードの性能に制約されますので、いまどきそれか、と言われそうですがAGP4xに対応している新品を売っているお店も、大須ではもうずいぶん少なくなりました。とりあえず5000円弱のを買ってきます。つぎに自分で作ったPC用のラックの使用をやめて、相談室においてあった黒い机を執務用の部屋に移動させます。この上に、A3フラットベッドのスキャナ→17インチCRT→15インチLCDの順に並べると、これはなかなかいい感じ。書証をたくさんスキャンしないといけない訴訟でも、左においたスキャナでゆっくり取り込みながら右においた液晶ディスプレイを見て淡々と文章を書いていればいいはずです。

 最後の問題は、そうした能力を活かすご依頼が今度いつ来るか、ですかね。今日勝訴判決を得たお客さまの弁によれば、僕は

  1. 上質だが
  2. なびかない
  3. オオサンショウウオのような

司法書士なのだそうです。1はともかく2および3を改善しないと仕事が増えないよ、とおっしゃってるようにも思え、なかなか複雑です。

2020.12.01修正

『ぶちゅう。』なお礼は受領拒否!

 予想はできているが避けられない攻撃、というのは確かに実在するものです。今日はそういう話しです。

 そのお客さまは、今回もやってくれました。彼女はこれまでに数回の期日を経た労働関係訴訟のお客さまで、当初のご依頼からすでに1年を超えるお付き合いなのですが、本件事案でだれより脅威度が高いのは

お馬鹿な社長でもなく!

その代理人弁護士でもなく!

お客さまです(汗)

最初に事務所にお越しになったときにはこのお客さま、サラ金から支払督促をぶつけられた多重債務者みたいな不景気な顔だったのですが、さてこの方が打ち合わせごとにお化粧ののりがよくなっていくのはいいとして、何の罪もない僕に対して性的嫌がらせ一歩手前のご発言を連打してくるようになったのは、訴状提出後。つまり、僕が逃げ出せなくなったあとからです。女の人って精神状態とお肌の状態が少なからずリンクするのね、というのはこの方の継続観察で気づいたのですが、納得した途端にこのお客さまが僕にとってはかなりな脅威だ、ということにも気づきました。今日の打ち合わせ中もまぁいろいろなご発言をいただきまして、

  • さしあたり恋人は要らないが(中略 -18歳未満の方の閲覧に堪えません-)は欲しい、とか
  • なんなら見せましょうか?とか(気になる部分のシェイプアップに成功されたとのことで…ほかの人に見せてきてください)

そうかと思えば、本県司法書士会本人訴訟支援センター作成の離婚相談ハンドブックの表紙をみて一人で馬鹿ウケしだすし(曰く、相談の相という時の男女の図案化が激しくツボにはまったとのこと。デザイン担当者が聞いたら泣いて喜ぶでしょうよ)

作成中

 いやはやまことに、この年頃の女性ってときどき百戦錬磨、ときどき女子高生、って感じで僕としてはただ翻弄されているしかないのですが、上記のような発言をサラッと受け流すようになるには一体どうしたらいいのかがわかりません。せめて、脱ぎましょうかとか見せましょうかとかワタシ露出狂なんですとか言われるたびにいちいち動揺したり白目を剥いたり椅子から落ちそうになったりせずに済ませたいのですが、それは僕にとって、訴訟に勝つよりまだ難しい。

 そんなこんながありますので打ち合わせも時間がかかります。10時から13時半過ぎまでほどよく嬲られて(ただしなぶりのものになったのは男性側であり、決して女性側ではありません)今後の対処方針が決まりました。なんでも13時半までに帰らないといけないご予定があるとやらで、この雨の中車でいそいで帰るのは難儀なことだと思いながらお茶を片づけていたら…電話がかかってきました。

「あの先生、車のバッテリーがあがっちゃったみたいで…」

これが、日々市井の片隅で小さな労働紛争の解決支援に努めている弱小零細代書人をいぢめた彼女への天罰でないことだけは確かです。当事務所兼居宅が入っているマンションの前に停めた車の前で、お客さまは様子を見に駆け降りた僕に、至って普通の口ぶりでこうおっしゃるのです。

「ボンネットって、どう開けるんですか?」

~このタイミングで、いかりや長介風に『だめだこりゃ』と言い放って終わりにできるかどうかは世代的に難しい気がしました。このお嬢さんの年齢だとむしろ俳優としての印象のほうが強いかもしれません。

かくて雨の中、春風駘蕩の微笑みをもって見守るお客さまに代わってなぜか僕が復旧作業を始めることになります。なんだったらJAFを呼ぶわと言う言葉とは裏腹に、しっかり下駄は預けられました。

  • まず一回、セルモーターを回してもらいます。

・・・百戦錬磨のオトナの女性にいたぶられた独身男性代書人のような情けない音がします。エンジンは起動しません。なるほど。

  • 見ればスモールライトがつきっぱなしです。

・・・確かに雨の中来られたわけですからね。これでまぁ、原因と結果はほぼ決まり。救援作業にはいります。

駐車場から僕の車を出して彼女の車の正面につけ、工具をとってきてバッテリーカバーを外し、おもむろにブースターケーブルを取り出したら彼女が傘を差し掛けながら優しくおっしゃるのです。

「そーゆーのってどんな車にも積んであるんですか?」

・・・笑顔の素敵な若い女性に傘を差してもらってこれだけ嬉しからざる思いをさせられたのは当然ながら初めてです。思わず救援車からの赤黒ケーブルを彼女の右手左手に結線しかけましたが、これ以上元気になられても次回の打ち合わせが恐いだけなのでやめておきます。

僕の車のバッテリーは所定より大容量のものを積んでいる(アイドリングストップを積極的に行うため)こともあって、別段エンジンの回転をあげるまでもなく普通乗用車のエンジンを起動できました。お願いだからしばらくエンジンを止めないでくれと申し渡して完了となったのですが、ご満悦のお客さまから締めの一言を賜りました。

「なんなら『ぶちゅう。』ってしてあげましょうか

  • 唇に指をあてながら!
  • 悪魔の微笑みで!!

なんだかすごく複雑な思いでご辞退申し上げたのですが、お帰りいただいた後はいつもより激しく精力を吸い取られた気がして、ややぐったり気味のアフタヌーンティーとなりました。

とは申せ、おみやげにもってきていただいた栗のプリンはたいへんおいしゅうございました。どうもごちそうさまでした♪

その技量を身につけた場所は…

 今月1日に、司法書士会の無料相談担当者に動員されたことは以前記事にしましたが、そのときのお客さまから電話がかかってきました。前回と同様、やや遠慮がちなお声で『あの…すずきしんたろう先生ですか…?』とおっしゃったので向こうが名乗る前に

「ああ!例のマンションの○○さんですよね♪…じゃああの時の●●さんとは、お話まとまったんですかぁ?」

三週間前の案件ですが三時間前に聞いたかの調子であっさり本題に入ったこっちに、お客さまが呆気にとられた気配が伝わってきます。はて、ワタシ何か気にさわるようなこと言ったかしらん?

もちろん要件と相手を僕がまちがったわけでなく、今度いっしょに事務所に来られる方が会社を休まなければならないと心配されるお客さまにいつもの調子で

「あの~うち土日も夜間もやってる事務所なんですけど(その代わり平日昼間寝てることがありますけど、とは言いませんでした)?」と軽~く言い放って再度呆気にとられたようなのですが、さて電話を切る段になって、お客さまが聞いてきます。

・・・あの…先生、よく声だけで(そのお客さまと、要件が)わかりますね?

「あはははは(←ネジのゆるんだ調子で)まぁそーゆー商売やってますから」

・・・でもあの(無料相談の)日だって何人も相談してらっしゃるんでしょう?

「えーえー、8人いらっしゃいましたが皆さん声聞けば思い出すしご用向きも覚えてるもんですよ(←緊張感ゼロ)」

・・・そういうものなんですか?

「はい!そういうもんです。これはこれで便利でしょ?(←きっぱり)」

変に恐れ入られた可能性がありましたが、これは僕がかつて丁稚をつとめたあの事務所で…『おはようのない事務所』で身につけたものだったりします。

『鈴木クンっ!電話は声で覚えるンや声でッ!名前なんか聞いたら怒られるでっ!』

↑なーんて、あの法務支局の隣の隣の隣のこぎれいな地獄ではまだ●政書士兼●地●屋●査士のダンナが丁稚を怒鳴り散らしてるんでしょうか。あのときは、センセイ様のヒステリックなトレブルブースター全開のお声とその他過酷な労働条件と相まって、殺意を抱くほどくだらんと思ってたのですが、ああ、

カラダが覚えてるのよっカラダがっ!

にわか労働司法書士団 完勝!?

複数の弁護士が共同して一つの事件の弁護に当たったら弁護団といいますが、

さて複数の司法書士が共同で一つの事件の書類作成に当たったらそれはなんというのでしょう…?

春日三球照代風に『それを考えると夜も眠れない』日々を過ごしかけたのですが、考えてるうちに訴訟のほうが終わってしまいました。訴状提出から40日ちょっと、第一回口頭弁論期日の当日に、訴状記載の割増賃金元本の全額がいきなり支払われてしまったのです。会社側についた弁護士さんが一体どんな手管で社長を口説き落としたのか、もしいくらか払えば教えてくれるっていうなら聞いてみたいものです。

この事案、友人の司法書士さんとの共同受託という形を初めて導入したのですが、目指すところは技術の移転です。お客さまとの相談と作成書類のチェック・膨大にあった書証のスキャニングを僕が、訴状の文案作成と勤怠状況の入力作表をもう一人の司法書士さんが行いました。この形態は、ある程度レベルの上がった司法書士さんとやるならなかなか悪くありません。作業分担によっては司法過疎地や事件過疎地(あ、こりゃ全国どこでもそうだ)の司法書士事務所における労働事案の対処能力をいきなり上げてしまう、という芸もできそうな気がします。

問題点は二つありました。

まず一つは、今回あまりにもあっさりと解決してしまったため、お客さまには大変よかったのですが、いわば『これから盛り上がってくところ』をもう一人の司法書士さんに経験していただくことができませんでした。本案前の答弁として、遠方の裁判所への移送申立が出ていたので、これに反対する意見書を出すところから始められると思っていたのですが。

次の一つは、報酬について。彼の事務所と僕の事務所では報酬額がだいぶ違う、というより労働事案においてさえ過払い金返還請求訴訟より安いような報酬体系を組んでしまった当事務所ですが、さすがにこれは二人の司法書士とのあいだに均衡をたもつ必要が出てきます。

あ、あともう一つありました。どうせお金もらっちゃったから言ってもいいでしょうが…

 この事案では、時間外労働や休日出勤は確かに膨大にあったのですが、反面で会社側が結構な日数の代休を、勤務期間の末期に付与していたのです。その日数、約1ヶ月。

 で、提訴にあたってはその代休をわざと無視して請求をかけたところ、その金額が残らず払われてしまったのです。単に吹っかけてると思われるのも困るので裁判所には予想される争点としてあらかじめこの部分を挙げておき、金額面では譲歩できる(代休の効力はともかく、実際に働かずにもらった給料部分についてはもらえる根拠があいまいだったため)と書いておいたのですが、ハテあちらの弁護士サン、一体どうしちゃったんでしょうか(遠い目)

 かくして今回も、僕のお客さまはみごとに実質負担ゼロ、というより若干焼け太りした状態での事案終結となりました。お客さまにはめでたしめでたし、なのですが、我々にわかづくりの労働司法書士団(仮称)の打ち上げは、若干複雑な心境で挙行されることとなりそうです。

ソラ号事件の夜は明けて

 10月23日午前8時5分。お客さま方に、最後の添付ファイルを送りました。お客さま宅のプリンタはなかなかの性能らしく、数分後に印刷完了の連絡が返ってきます。本文18ページ別表2ページを全2部プリントしてください、という指示を出していたのですが、先行させた証拠書類約50枚全2部と同様に、つつがなく印刷を終えた模様です。

 送付したのは、ある即時抗告申立事件の抗告理由書。事件番号は、ソラ第●●●号です。当事務所からバスで3時間半のところにあるこの裁判所への抗告理由書の提出期限は10月23日で、お客さまに印刷とハンドキャリーをおこなってもらうことで作業工程をなんとか間に合わせることができました。久しぶりに完全徹夜で、横になれたのは朝8時半。22日は風呂にも入らず昼ご飯は14時間遅れで晩ご飯と夜食を兼ねて、という状態です。そんな日に限って電話はホイホイかかってくるしスキャナのADFは紙詰まりするし添付ファイルは容量オーバーで突っ返されるし、まぁえらい一日になりました。

 さてこの即時抗告申立、現存する知力と資料と証言の限りを尽くして書き上げたつもりですが既存の統計では、申立側に強烈に不利な傾向を示しています。その意味では、僕はこの申立のために印紙代と切手代4000円を出してくれたお客さまに感謝しないといけません。

 ですがもし首尾良く目的を達成できたなら…そうですねぇ、何日かゆっくり南の島へ船の旅にでも出ましょうか。行きがかり上勝っても負けてもお金が取れない、そしてそれゆえに精力を遠慮無く投入できる、そんな本件事案ですが、それくらいの楽しみはあってもいい気がします。

君去りしのち 宿酔?

 先日は過分なコメントをいただいてしまいましたが、勝利の余韻もどこへやら。10月20日は朝から波乱の展開をたどります。

 今日朝一番の電話は、数日後に地裁労働部での第一回口頭弁論を控えたお客さまから。既に提出された答弁書によれが被告代理人弁護士がきっちり選任されており、請求の原因に対する認否はまるごと留保されている、ということで時間稼ぎの予感がします。ですが、その被告代理人からお客さまに直接文書が送られてきたとのことで、お客さま曰く

「先生読み上げますよ…『当社におきましては、貴殿からの訴え提起を受け、その対応について検討した結果、貴殿ご請求にかかる割増賃金を支払わせて頂くということになりました』って言ってますがどうします?」

ええええええええーっ?

どうすりゃいいかって、そんなもんこっちが聞きたいよ、と言いたい気持ちを押し隠してとにかくファクスを送ってもらいます。文面だけ見てるとたしかに、ごねたり値切ったりひっかけたり、と言った悪意は感じません。しょうがないので応じることにするのですが、これが本当なら当事務所創業初の超例外事例です。過払い金返還請求訴訟を全くやらない当事務所では、提訴後は会社側の代理人と準備書面を応酬するのがお約束とばかり思っていましたから。

一方で午後から訪れたお客さまは、事情聴取と資料精査と陳述書作成をリアルタイムで行わねばならない特殊事案でのご来訪です。14時から始まった作業は延々と続き、できあがった陳述書にご捺印をいただくころにはお月様が真南にのぼっていました。作業終了後、新瑞橋にあるいつもお客さまを連れて行く串焼きのお店に繰り出したのですが、少々お酒を過ごしました。頭の後ろがやや重い状態です。

特に重要なお客さまや、反訳書作成などの特殊作業を行う場合には、居宅兼事務所のこのマンションの、いつも相談専用に使っている玄関脇の部屋ではなく、南側の部屋に入ってもらいます。一人暮らしということもあって、居室に誰かが入ると、お帰りになられたあとに一抹の寂寥感が残りますね。

2020.12.01修正

少額訴訟債権執行 完了!

 朝一番の電話は、文字通りの吉報でした。市外局番02●●の電話番号に飛びつくと、ここ2週間で聞き慣れた銀行の担当さんの声です。

「きのう○○社長にお越しいただきまして、債権者さんへの振り込みをしてもらいました。私も確認しましたが、たしかに振り込まれています。」

 ひゃっほー♪

叫びだしたい気持ちを抑えて丁重にお礼を申し上げて電話を切り、いそいそとお客さまへのメールを起草します。依頼から14ヶ月超、判決確定から11ヶ月超、そして債権差押処分発令から2ヵ月半、ようやっと差押債権全額の支払をみたのです。

 その金額、実に23万418円。
お客さまには就労期間一ヶ月分の未払い基本給と時間外労働賃金が主な内訳です。

・・・ただし、僕とそのお客さまを敵に回した社長の認識では、本来労働者に支払ってやるべき給料はおそらく15万円程度だったはず。

 じゃ差額8万は一体?と言うのが今日の話題。給料未払いは時として非常に高くつくのだよ、というお話しです。

-たまに誤解される方(残念ながら同業者さん含む)がおられますが、この記事はお客さまの了解を得て、若干詳しく公開しています-

 さて今回無事に回収した23万円余の内訳ですが、より厳密に見ると次のようになります。大ざっぱに示してみましょう。

  1. 少額訴訟で支払をもとめた未払い賃金 17万9千円
  2. 訴訟費用額確定処分を経た、訴訟費用 1万1千円
  3. 上記1に対する、年利14.6%の遅延損害金 2万5千円
  4. 少額訴訟債権執行の際の、執行費用 1万4千円

合計 約23万円

 賃金の支払の確保等に関する法律第6条第1項の規定により、退職後の給料未払いに対しては年14.6%の遅延利息が取れることになっています。

しかしながら、今回敵に回した社長は

  1. 少額訴訟では欠席(このため欠席判決で全面勝訴)
  2. 任意の支払はせず
  3. 訴訟費用額確定処分の送達を二度妨害し

判決確定から訴訟費用額確定まで、無駄に7ヶ月引っ張ったのです。

そう、年14.6%の利息の支払いを命じる判決が出ている意味に気づかずに。

 支払いを引っ張るだけ引っ張って破産で踏み倒しきるならともかく、この超低金利時代に年14.6%で資金をまわすとどんなことになるか、は上記のとおり一目瞭然で、このお客さまは給料未払い発生から少額訴訟債権執行申立まで約11.5ヶ月を要しました。

きっちり計算して請求をかけたら、利息だけで2万5千円になった、というわけです。

 訴訟費用全額被告負担と認められた訴訟費用は、訴訟費用額確定処分を申し立てれば強制執行できるということでこれも遠慮なく申立てました。

 訴訟費用の1万1千円のなかには、四千円弱の出頭日当をはじめとして切手代・印紙代・登記事項証明書取得費用から距離比例の交通費480円まで、とれそうなものは片っ端から計上してかき集めたら、こうなったわけです。

 執行費用がちょっと高くないか?と、見る人は思うかもしれません。

 はい。高いのです。今回の少額訴訟債権執行申立では、『少額訴訟判決』と『訴訟費用額確定処分』の二つの債務名義をつかって一件の申立を、一つの第三債務者を定めておこなったため、債務名義二つぶん=4000円×2=8000円の申立手数料がかかっています。

 もちろん、差押えがヒットすれば手数料は真っ先に回収できるので、これまた遠慮無く費用計上します。

 債務者会社の預金残高が4000円余計に減りますが、こっちの知ったこっちゃありません。自業自得です。

 結局こうやって費用は積み上がり、23万円になってしまったのですが、そもそも裁判上の請求について、労働契約で約定した総支給額を計上しています。

 つまり、本来なら労働者が負担し、給料支給のさいに使用者が控除すべき健康保険・厚生年金保険・雇用保険各保険料および源泉所得税については踏み倒すなんにも考えないで請求をかけてみました、というわけ。

実はこの部分が推定2万円超ありまして、本当ならこの月の労働者の手取額は15万円ちょっとになるはず、だったのです。

 こちらはそうした控除と納付が適切になされているか知らされていないので、なんにも考えないことはやむを得ない、とリクツを用意しています。

 もしこの無責任社長がちゃんと口頭弁論期日に出席して、保険料等の控除を考慮した和解を持ちかけてくれば、それは応じざるを得なかったはず、なのですが欠席だの引き延ばしだのするからこんなことになっちゃった、というわけなのです。

 おかげさまで、と言いましょうか…本件一連の申立てでは、僕がいただく報酬は

  1.  書類作成開始時に 1万円
  2.  書類作成終了時に 3万1千円

 合計4万1千円なのですが、上記の遅延利息だけですでに2万5千円、結果として控除を免れた賃金が約2万円ある結果、お客さまからみると実質負担ゼロ(失笑)で手続を終えたことになってしまいます。

 ~実は本稿執筆の段になって気づいたのですが、この控除されるべき賃金部分が結構大きかったんですね。

 というわけで、今回は文字通り完全全面勝訴でめでたしめでたし、となりました。

 たった一ヶ月分のお給料、という見方をする人もいるかもしれません。
弁護士の法律相談においてそうした、泣き寝入り推奨的発言がでてくることもあります。

 あるいは本当に、着手時の1万円の料金と、数千円の実費が出せない人もあるかもしれません。

 だからと言って、当然のように『お金がないので料金の支払は回収後にしてください』などと書いてくる、そのくせタバコやスマホに毎月数千円ずつ使えるような人は僕も相手にしません。自分で最小限のリスクが取れない人と一緒に戦う気はありませんから。

 それらを乗り越えて、あえて自分の手間とお金をつかって闘うことを選び、焦らずに一つ一つ手順を踏んで権利を実現した人になら、こうしたハッピーエンドもいいんじゃないの?と思います。欲を言えば、提訴時に法定時間外労働割増賃金として2025円の請求をつけておいたのですが…

これ労基法第114条の附加金請求かけときゃよかったかも

と、お客さまに突っ込まれる前に言っておきましょう(笑)


2018.5.31追記

この記事はもう十年以上まえのものですが、『少額訴訟債権執行』の検索キーワードでいまだにアクセスをいただいています。

数年前から少額訴訟債権執行申立書作成の費用のページを設けており、書類作成のご依頼をお受けしているところです。

差押債権の類型としては預貯金から売掛金・業務委託報酬・テナントに入金する売上金等で成果を上げています。この手続きは地裁に申し立てる債権差押命令と違って司法書士でも法律相談ができるため、当事務所でもお客さまのために経験を生かして自由に助言・調査ができ、司法書士としても安心してご依頼を受けられる面があります。

この事務所は十年この方変わらずにこの分野の業務を行っております。ご興味がありましたらお問い合わせください。

旅行書士 南へ

旅行書士 南へ
これから行く方角を見上げれば、中天高くにオリオン座。5時20分の野並交差点にやってきました。5時30分が、地下鉄桜通線名古屋行きの始発です。
ここから名古屋まで29分、名古屋から近鉄の急行に乗って松阪へ、松阪までは約1時間20分。松阪で、伊勢市からやってくる司法書士兼社労士さんと合流し、彼の車でまず尾鷲簡裁に向かいます。尾鷲まで約2時間。
名古屋からの所要時間、合計で約4時間。その後さらに熊野市まで南下します。

が、今日は交通費日当とも不請求。事案の一部を技術移転のために使わせてもらうかわりに発動したのですが、少々条件が良すぎたかな、と思っています。

三重県最南労基署進出

 愛知県名古屋市にある当事務所にとって、三重県は隣県です。

当然ながら仕事もあるだろう、ということはありませんで、なぜか当事務所には隣県からのご依頼はあまり来ません。たとえば岐阜県内からの依頼は、今年はゼロです。裁判所には、行ったこともありません。三重県も同様で、三重県内在住だが提訴は名古屋で、という方が一年に一人ぐらいいらっしゃるほかは、たまに現地調査に行く程度です。

・・・と、思ったら。

ようやく三重県内の裁判所で仕事ができることになりました。明日は傍聴に行ってきます。ですがこの三重県、南北に長いのが特徴。来たご依頼は尾鷲からです。しかも明日は、三重県最南の労働基準監督署たる熊野労働基準監督署まで、労働基準法第104条の規定による申告書を出しに行って来ることになりました。申し分ない素晴らしい仕事です。

ちなみに、名古屋からはJRの特急列車で熊野市まで2時間50分。高速バスなら3時間53分が所定のようです。隣県とはいえしっかり一日仕事になる遠さ、バスで3時間50分といえば名神高速線なら大阪どころか三宮まで行ってるじゃん、ということで、時間距離では神戸より遠い熊野市。でも隣県です(苦笑)やっぱり手強いです。三重県。

これからしばらくの間、少なくとも尾鷲までは何度か行くことになりそう。でも東京や大阪と違って、同時に実施できる出張を併合して交通費を減らす、ということが難しい状況です。南勢各地のお客さま、他にいらっしゃいませんか~?

などと言いながら安い移動手段を探していたら、まだ熊野古道シャトルバスが残っていました。いよいよとなったら使いますが、背広にネクタイで乗ったらさぞかし場違いな気もします。

行きも帰りもロングシート

行きも帰りもロングシート
名古屋から伊勢市までは、近鉄の急行で1時間半ちょっとかかります。

運が悪いと、この4扉ロングシート車にあたります。久しぶりに友人の司法書士さんのところへ技術移転に訪れた今日は、往復やられました。
20時26分伊勢市発名古屋行き急行は、他に誰が乗るでもなく出発します。名古屋に着くのは、22時前の予定です。

『たいしたことのない裁判』ですと?

打ち合わせ実施中に、依頼人からそんな言葉を聞きました。ご自分の案件について、

「先生にとってはたいしたことのない裁判かもしれませんが」とのことで。

そんな贅沢な裁判はこの事務所には無い!と、この際はっきり言い渡す必要があるかもしれません。

そもそも、このお言葉が出てきたのは22時過ぎなのですが、では大したことがない裁判の打ち合わせ、などというものがもし仮にこの世にあるなら、それをわざわざ相手の都合に合わせて深夜に実施してやるほどヒマじゃない、というのがわからないんでしょうか…?もちろん、このようにお安く見積もられたからといって以後の書類のクオリティを落とすほど悪人にもなりきれませんのでこれまで通り仕事はしますが、さて果たして世の法律関連職能において『大したことのない裁判』の依頼、なんてあるのかしらん?と、少し考えてしまいます。たとえば

  • 破産までの引き延ばしだけができればそれでいい、通常訴訟の被告会社側とか?

・・・あ、確かにこれはあり得るかも。というより、これだ(失笑)

反対当事者側から見ていてあきらかに手抜きとわかる訴訟活動、というのは、僕の経験ではそうした事案がある程度です。能力が低いのかいい加減にやってるのかわからない、というのはいくらでもあるのですが、それらは単に能力の低い専門家が一生懸命やってるだけなのかもしれないし。少なくとも、冒頭の発言をした依頼人は破産予定の債務者ではないのでこの訴訟、大したことがないどころか大げさにいえば司法制度への信頼がかかっているとさえ言える事案だ、と認識しています。

その辺の問題意識の共有ができないところが、あるいは本件事案の敗因になる日がいつか来るかもしれません。弁護士を代理人に選任して勝つ気満々でかかってきた会社側が、それこそどーんとばかりにひっくり返る、というのをたまに見るのですが、相手側は本人訴訟であるらしい本件事案では、あるいはこちら側の陣営がそうやって転覆するのかも。油断してると勝てるものも負けますよ、とは伝えてありますが、どれだけわかってもらえたかどうか。

元気そうでなにより

今日は司法書士会の研修の日。昼過ぎから始まって18時半過ぎまでの長丁場になりました。この研修では、10名ほどのグループを組んで二時間ほどの討議を含んでいたのですが、同じグループに配属されていた司法書士さんのなかに、久しぶりにお見受けした元気そうなお顔が。

彼とは、ちょうど10年前の平成9年秋、某中堅チョコレート工場で夜勤のアルバイトとしてご一緒していたのです。そのときには同じ受験生。二人ともめでたく翌平成10年の司法書士試験に合格し、口述試験会場の名古屋法務局で再会します。その後、あちらはすぐに開業しいくつかの金融機関を顧客に持つ事務所を作り上げ、僕はしばらく迷走した後に社労士合格を経て、彼の開業に遅れること五年、やっと司法書士になりました。

ですが、この5年遅れという周期だと、司法書士会が受講を義務づける倫理研修では同じ日程で受講する、そういう計画に乗っかっているようなのです。

司法書士試験の合格率を考えれば到底ありえないことなんですが、たかだか二十名ちょっとの夜勤者のなかにたまたま司法書士受験生が二人おり、さらに偶然同じ歳に合格した、しかも開業後の倫理研修は同じ歳に受講しおなじグループへの配属、というわけで。なんとも恐ろしい偶然なのですが、幸か不幸か構築できた事務所はまったく違う物に仕上がっていて(失笑)この司法書士さんは僕が測量士補の資格を持っていることを知っているので開口一番

あれ…(土地家屋)調査士も持ってたんだっけ?

いいえ、社労士兼業です。

と、いきがかり上なかばムキになって否定したのですが、自分のウェブサイトやそのコンテンツのことは黙っていました。まぁ、話せば無駄に長いはなしなので。

日帰り出張強化週間?

今日、僕のアドレスに転がり込んできた迷惑メールは全部で101通。そのなかにこんなものがありました。


会社を守る就業規則を作成し、労務トラブルを一発解決するために
100%経営者の立場で仕事をする竹○社労士事務所と申します。
【緊急】のお知らせでご連絡させていただきました。


 とりあえず帰れよお前はっ(怒)と思わず毒づいたのですが、さて明日は大阪・尼崎へ、15日は伊勢市へ、17日は熊野市へ、それぞれ出張となりました。当然ながら、全部労働側のご依頼です。昨日は四日市まで行ってきたので、ここ一週間は落ち着いて事務所にいることができない状況になっています。

 ところで弁護士にも司法書士にも、こうした迷惑メール・ファクスをばらまいて平気な馬鹿者がいるのですが、なぜか社労士のそれが顕著に多いのです。それだけ商売に困ってらっしゃるのでしょうか。あるいは、単にコンプライアンスから縁遠い世界にお住まいなのか。

 とにもかくにも、当事務所は現状では90%労働側で仕事を進めています。残りはなんなのか、といえば『労働者が起業してしまう』お客さまと、いたって平和な年金生活のお客さまがいるわけで。100%労働側と歯切れ良く言い切れない=わかりやすいコトバで依頼を誘致して稼げない自分に、ちょっといらついてみる10月11日午前2時過ぎ、です。

 今晩も結局、遅くなってしまいました。昨日の記事にも出てきた答弁書の作成にひとり盛り上がってしまったのが原因です。11日にお客さまに届けたいこの書面、書き上がったのが10日18時35分、最寄りの集配郵便局での差し出し締め切り時間まであと25分、ということで、以前つかった最大手宅配業者名古屋ベース着20時30分のデッドラインに間に合わせるべく、大急ぎで証拠説明書と求釈明の申立書を作ります。頭の中に文案はあるのでひたすら打鍵していくだけなのですが、背後で証拠書類を取り込んでいる(はずの)スキャナのADFがうまく紙を送りません。そろそろ機種更改が必要です。

 大騒動の結果、送付書類一式がそろったのが20時5分。夜盗に押し入られたような状態の部屋を飛び出して黄色い軽自動車に乗って駐車場をでたのが20時10分です。散らかった書類の片づけをしているヒマはありません。

 港区の、名古屋ベースに着いたのは20時34分。無情にも玄関の明かりが落ちて、入り口になにか看板が立ててあります。たぶん、『今日の受付は20時30分まで』とか書いてあるんだろうな…と思いながら、立ちつくします。さすがにこの書類をハンドキャリーしたら一日仕事になるな、とか考えながら。

 しかし。

 廊下を横切った従業員さんと、目が合いました。彼の歩みが停まります。

 ~ああ、また駆け込みの客が来た、と思われたでしょうか~

 スイッチが切られた自動ドアを手動で開けてくれました!ありがとうございます!

 つつがなく荷物を受け付けてくださったご担当の●●さんですが、この人は…。

 僕が司法書士試験合格後、最初に雇用された土地家屋調査士行政書士事務所を解雇された平成11年夏、この名古屋ベースで夜勤の書記(プラットホームで働くのではなく、事務室で電話をとったりトラックの発着状況を記録したり、わかりにくい宛先の探索をしたりするひとを、この会社では書記と呼んでいました)としてアルバイトしていたとき、班長として働いておられたお方です。お元気そうでなによりですが、もちろん相手は気づいてはおるまい、と一人不謹慎に微笑んでみます。

 なんだか職業生活の重要なところで、妙にこの最大手宅配業者と関わりを持ってしまっているのですが、それも悪い気はしません。・・・当時の運行スケジュールなら、今頃は目的地のベースにむけてひた走っているはずの、その荷物。いずれ僕も、その荷物を追って旅をすることになります。

答弁書伏撃計画

 先月、本人訴訟の支援を精力的におこなっておいでの大先生とお話をしていたときに、こんなことを口にされました。

(訴訟の支援という活動には)一種のゲーム的な、楽しさがある

と。

あぁ、それよーくわかります

おもわず膝を打ちましたが、初対面でこうした言葉を口にしていいものかどうか、これは結構悩ましいところがあります。僕の数倍の業歴と数十倍の経験をお持ちの大先生だから言えたせりふ、ではありますが。

そう。本人訴訟の支援のための裁判書類作成は、時に楽しくなってしまうことがあります。その局面の一つが

  • あちら側の主張に、彼らが予期していない大欠陥を発見してそこを叩く準備をしているとき

です。いま、手元にそんなカモ原告さんのでっちあげた訴状が一つありまして、今般の僕のミッションは被告側を支援してこの請求を蹴散らすことにあります。そのために必要な現地調査を、今日終えたところ。結果はある意味ショッキングとすら言えるもので、この原告さん民事訴訟法上

当事者適格すらないじゃんか(失笑)

という烙印を押されかねません。あまりにも楽しいので、答弁書をもってする最初の反撃にこっちの戦力を集中投入しよう、と考えています。

おそらくは、普段平和な裁判所のはずですが、ちょっと派手にやってみようかな、と。まぁたまには裁判所にも刺激があっていいのではないかしらん?などという話も、そういえば冒頭の大先生とした覚えがあります。もちろん、書類としての品質には全く遜色がないものを出して相手方を引っかき回すのですから

審理自体は充実して見える

という副次的効果(?)もあるのですが。

このあたりの調査や思考(それは時に、志向や嗜好や試行)の過程をお客さまと共有して、みなさんにもそれなりに楽しんでもらう、というのが当事務所のコンセプトです。ただ、こればっかりは使ったひとしかわからない、というようにできています。その片鱗を当ブログで見ることができる程度で。

即時抗告の夜

 ただいま10月9日、午前4時26分。夜明け前もずいぶん暗くなりました。南側に開けた視界をもつ当事務所兼居宅の執務用テーブルの向こうには、宵の口と比べていくぶん明るさを減じた夜景が広がっています。

 さきほど、即時抗告申立書を添付ファイルで送ったところです。少々虚脱気味なのですが、明朝目覚めたら答弁書を一つ作らねばなりません。行程調整上の手違いがあって、準備書面が一つ作成が遅れています。これは木曜日にはできるでしょうか。できれば水曜日に、とは思っていますが。

 ~そんな追いつめられた状況でもそれなりに楽しいことを考えてしまうのは長所なのか短所なのか自分でもわからないのですが、今晩は

 即時抗告を申し立てる場合、その書面の題名として

 即時抗告申立書

 と

 抗告状

 では、後者の方がなんだかかっこよく見えるのは僕だけか

 というもの(あぁ、くだらないっ)。

 民事訴訟法ならびに同法施行規則上、即時抗告の際に『即時抗告申立書』という題名を付けねばならないとはいわれておらず、『抗告状』と言ってはいけないともいわれていません。当事者の表示と原決定、これに不服がある旨を書いておけばオッケーだ、ということになっています。よって順当に考えると即時抗告の申立をおこなう書面に抗告状という題名をくっつけても全然かまわなさそうなのですが、本屋さんで並んでいる参考書式が軒並み即時抗告申立書というお題を使っています。ですので僕も流されてみます。必要なのは中味、なので。

 ~と、ここまで書いて気づきました。そんなことよりも…

 2年ぶりだっけ。高等裁判所宛の書類を書くのは(失笑)

とにかくググってごらん

 お客さまの弁によれば、彼の訴訟の和解成立に力があったのは司法委員だとのこと。どうやらこのお客さまが当たった司法委員は、かなりまともな部類だったようです。もちろん、労働事案のはなしです。

 さて、少々はずし気味の訴状を作ってお客さまが提訴、僕が相談を開始したのはその後、第一回口頭弁論で被告側は和解拒否、第二回期日には僕のほうでかなり介入度を上げて作成した準備書面陳述、同日、今度は被告側が応じてなんとか引き分け的和解成立、という展開をたどったその訴訟。無事に和解金の支払いがあったのでなんとでも言えるのですが、僕がなにをやったかというと、

準備書面をもってする、一種のハッタリ

です。主張として無理なところをバッサリ斬って、通りそうなところの難しさを目一杯強調し、一時的にどっちが勝てそうか不明な状態を作り出して、本人訴訟で対処中の被告側を幻惑させて一気に和解になだれ込もう、というのが作戦。支払額が○○万円なら和解に応じてはどうですか、と知恵を授けて出かけたお客さまは、うまい具合にそれより5万円多い金額で妥結してもらって帰ってきました。その司法委員がかなり強引というか、彼が示した金額にお客さんが応じなければ和解にむけてのあっせんを即打ち切るというような口ぶりもあったようです。ただ、その金額はこちらの希望より高かった、ということで難なく解決となりました。僕としてはこの訴訟、相談開始が提訴のあとだったこともあって、判決までなだれ込まれたらどうなるか、についてかなり悲観的な見通しをもっていたのですが、よかったよかったと言ったところです。で、その強気な司法委員が元裁判官だとお客さまが言うので、口頭弁論調書記載のそのお名前をとりあえずgoogleで検索してみたら…

どこかの高校の、同窓会費納入者名簿にぶちあたりました(失笑)

ただ、その高校が愛知県内のそれであること、昭和28年の卒業生であることが読みとれること、そしてその高校は、いわゆる旧制中学の流れをくむ高校であること、あたりをみると、この同窓会費納入者(笑)がその司法委員の正体、なのかもしれません。『全裁判官経歴総覧』(こういう名前の本が出ています。地裁の本人訴訟をやってる人で裁判官の資質に疑問を感じちゃったときにでも、ごらんになってみては?)の昔のものがどこかの図書館で閲覧できれば、一体どんな事件に関わってきたかわかるのですが。

『会員証を拝見します』

 今日の司法書士会での研修は久しぶりに、受講していて満腹感があるといいますか、「ああ、いいこと聞いた♪」と思えるものでした。さすが元家庭裁判所書記官の先生がおこなう家庭裁判所の裁判手続の研修。

 さてその受講前のこと。司法書士会の研修で受講者の受付をおこなうのも、司法書士の先生方です。いつもの通り、司法書士会2階階段前に、長い机をならべてらっしゃる先生方のところへ近づいていくと…本会研修では久しぶりに、会員証の提示を求められました。

 おもむろに提示したのは、手帳サイズの赤い身分証入れ。

全国社会保険労務士会連合会の支給品です。

 この見開き1ページ目に、全国社会保険労務士会連合会発行の社会保険労務士証票と愛知県司法書士会発行の会員証を挟んで保管しているので、司法書士の会員証見せろと言われるとポケットから社労士会連合会の赤い表紙と社労士マークが出てくる、ということになるのですが、いろんなところでいろんな反応が出てくるのがちょっとタノシイのです。

 その赤い表紙を脇に置いておもむろに受講者の署名をしていたら、テーブルの反対側から受付担当の先生が身を乗り出してきました。となりの受付担当の先生に話しかけます。

「これが…昨日話してた…」

~???

 思わず首をかしげた僕に言うことには

「今度、この分野の研修をやろうって話しがあって…労災とかね」

 なるほどなるほど♪

~実は先週福岡に行って来たんですが、福岡会のある支部でもそうした動きがありますよ、と少々話しをしましたが、なんでそんなこと知ってるんだ、と思われたかどうか。当事務所のウェブサイトを見ないで僕の話をいきなり聞くと、時としてかなり突飛な印象を与えてしまうことは自覚していたのでさらりと切り上げましたが、さてさてどんな研修計画を見せてくれるのでしょう。そしてどんな講師を使うのでしょう。ちょっとのぞいてみたい気はします。

驚愕の青画面

当事務所のコンピュータ環境は非常に遅れています。まず、いまこのブログを書いている現用機がPC-9821V200(当然ながら、CPUのクロック周波数200MHz)。この記事を書くにあたって改めて調べたら、発売開始が1997年1月でした(失笑)。

とはいえ、能力的にはいささか貧弱なこいつに代わってインターネット登記情報へのアクセス・プリンタおよびスキャナの統制・音源取り込みおよびテープ起こし並びに提出用ディスク作成にあたっていたAthlonMP搭載機が、本日

起動不能となりました。Windows2000がたちあがりません。

さあ大変。インターネット登記情報にアクセスできる(だけの)スペックを持ったPCはもう一台ありますが、プリンタとスキャナを人質に取ったまま作業停止されては書類が作れません。

さて、システムの支障を告げる無情な青い画面、メッセージは英語なのですがこれまでにもたまに出てきたことはあります。そのときにはなんとなくリセットをかけてごまかし切れたのですが今回は何度やってもだめ。

作りかけの抵当権抹消登記申請書を放り出して原因究明にかかります。その過程でCPUファンが起動しないのを見つけたのはまぁご愛嬌といったところでしょうか。最近連続稼働させていないこともあって、幸いにもCPUは健在でした。さて結局のところ、ハードウェアの組み合わせや配線には問題ない、ということがわかったのが15時過ぎ。すでに2時間経過しています。仕方がないので、画面に出ていた正攻法=起動用CDで立ち上げて、チェックディスクで修復させてみたら…ハードディスクには

○個以上のエラーが発見されましたが、修復されました。

って自信ありげに言われても後が困るんだよオイ、と元気に立ち上がるようになったPCを見つめて頭を抱えます。このマシンの来歴は、思えば4年前の社労士開業時にヤフオクで中古を買ったもの。つまり、ハードディスクも相応の年齢と経歴をお持ちのはずです。起動に支障するほどのエラーが出るようになったということで、このさい大事をとって粛正というより勇退していただくことに決めました。といっても、ハードディスクだけ。

 そうと決まれば足取りも軽く、大須に出かけます。ちょっと生意気かもしれませんがSATAⅡのインターフェイスボード(中古)とWindows2000に関するハードディスク容量の制約を気にせずに増設できる選択肢として一番大きかった、80GBの日立のハードディスク(新品)をおごります。ただし、マザーボードは66MHzのPCIしか装備していないので、読む人が読んだら鼻で笑えるような選択なのですが。どうせここは、CPUは200メガヘルツ、HDDは3ギガバイトのPCが現用機の事務所です。

 1万円からの買い物を終えて帰ってきたのは20時過ぎ。黙々と旧ハードディスクからの環境移行に取り組んでいますが、現在10月5日1時25分です。

 ~なんだか、長期戦の気配がします。秋の夜は、長いです。

環境移行用のソフトウェアがついたハードディスクを買ってくればよかったなんて、露ほども思っておりませんとも。ええ。

ヒマなような忙しいような…

 少しずつ、ウェブサイトの各所に手を入れています。昨日は、不動産登記関連の依頼送信用フォームについて、ようやくテーブルからCSSを使っての表示に移行させることができました。今日は、掲示板の背景を夏の空から秋の夕暮れの空に替えたところです。2週間ほどまえに、丁度いい虹が出たのを当事務所から撮影することができました。地物が写っていないのでわかりづらいでしょうが、これまでの背景は、僕が普段書類を作成している南向きの部屋からの景色、今回のは北側の相談用の部屋から北東方向を撮ったものです。

 さて、今月は無料相談会への動員にはじまって、隣の市まで自転車で書類を取りに行ってみたり圧力釜でご飯を炊いてみたり、解決済みの書類を整理してみたり…つまり、本体業務からは若干離れております。

 つまりヒマなんで(笑)

 と呑気に言ってられるのは先月下旬にいきなり和解成立してしまった訴訟が2件と、内容証明をぶつけて労基署へ労基法114条の申告書を出しただけで(当事務所の基準ではここからが闘いのはじまりなのですが)金額7桁台の未払い給料を一気に任意弁済されてしまった事案が1件あるおかげ。とりあえず、この三件だけで今月は黒字確定なので悠然としていられるのですが…

 まなじりを決して書かねばならない書面が二つあります。一つは東京行き、一つは大阪行き。どちらも、この一週間でどうにかしないといけません。大阪については、出張必須の状況です。さらに再来週あたり、三重県は熊野市まで行くことになりそう。そうしたこともあって、今晩は久しぶりに夜1時までゆっくりと仕事をしています。部屋の明かりを落として電気スタンドだけに。カーテンを開いて夜景に目を向ければ

更けゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む
恋しや古里 なつかし父母 (『旅愁』より)

~などと自分に酔ってみたり(さすがにこの状況で、敵対会社を吹っ飛ばす差押え申立書、とか作るほど僕も腹黒くはなれないようで…せいぜい作るのは内容証明での催告書程度でございます)

ただ、いつまでこの暮らしを続けることができるのか、ちょっと不安がよぎったりもします。一人で居続けるのも良し悪しといったところ。


何事も繁昌して心のまゝになるけれど心に油断があってはならない 只今より来年のことをよくよく考えてやりそこなわぬ様十分の注意をしておきなさい

というのが先週の出張でひいた和布刈神社のおみくじなのですが…いつものように、執務机の上にぶらさげてあります。折に触れて確認することには

  • 争事 勝つが進むはあし
  • 商売 利益すくなし

さて、他人様の争い事で商売をする当事務所、これをどう読み解くべきでしょうか?

『ひかり』はやっぱり遠かった

 昨日の記事で簡単にふれたのですが、当事務所の通話料金受信者負担の電話番号としていま固定電話で使っているフリーアクセスからひかり電話で使える『フリーアクセス・ひかりワイド』への同番移行が可能、ということを確認したのは昨日のこと。ならばADSL+固定電話からフレッツ・光プレミアム+ひかり電話に移行しようと、喜び勇んで手続に入りました。電話したのは『ぷらら光アップグレードキャンペーン事務局』電話番号が0120-928-702ということからわかるのですが、愛知県内限定の電話番号です。

 電話を受けたのは、イイダと名乗る女性。ADSLからフレッツ・光プレミアムに移行したいと言うと、ごくあっさりと

  • 電話番号
  • 氏名
  • 住所
  • 郵便番号
  • 接続するPCの台数およびOS

だけ聞いて、あとはNTTの担当者から電話すると言って一旦電話をきりました。ここで変だったのが、上記の質問の順番。郵便番号を先に聞いてコールセンターのPCに入力すれば住所はほとんど出てくるはずなのですが、それをしない…ってのはなにか間抜けな気がしたのです。

 予感は35分後に的中します。0120-920-938なる電話番号でかかってきた声は、NTTからだと名乗ります。こいつがあいさつもそこそこに

「そちらのマンションではひかり電話はご利用になれませんが…」

 と、至極あっさり言うのです!すかさず

~それでは契約できませんね。ひかり電話の導入が目的なので、それが使えないなら意味はないということで

 と申し上げると担当氏、言ってくれました。

「ひかり電話は導入できないマンションだと説明して了解いただいたとイイダから聞いておりますが」

~そうした説明は一切受けておりませんが

 とっても綺麗な丁寧語で、軽く殺気を込めてみます。たまにはクレーマーになってみたいよね、という気分がメタルな回線を通じて相手に伝わったかどうか。

「確認します」

 とのお言葉を賜って電話は切れましたが、僕の読みではこのまま放っておかれるのではないか、と思っています。ひかり電話が導入できないマンションに平気でひかり電話導入のメリットを書き並べたチラシを突っ込む電話会社と、ダイレクトメールを送りつけるプロバイダですから。

 インターネットプロバイダとしてのぷららネットワークスの不思議なところは、サービスだけ見ればまともなのに担当者と話すと途端に間抜けさが鼻につくところです。以前も、『お宅はBフレッツに乗り換えた方が必ず安くなるから云々』と散々電話をかけまくって当事務所の業務を妨害しておきながら、こっちがADSLモデムを買っている(屋内配線と機器で月額固定費が発生しない)こととADSLにマイラインプラスセット割引が適用されていることに気づいていなかった=安くなんかならないものを安くなると言い切って絡んできたという問題事案があったのですが…黙って使っている分にはいいのですが、ぷららの担当者とは相性が悪いようです。嗚呼。

無料相談を終えて

 今日は法の日記念の無料相談会の相談担当者として、緑区役所で午後一杯相談をやってきました。

 いやはや疲れました!13時から16時まで、のはずだったのになぜか終了が16時55分(失笑)それも疲れる理由ですが、なんといっても次から次へ、30分程度でお客さまが変わるのがしんどいです。いわば

 短時間でどれだけ要領よくお話を聞けるか?

 という課題に向かって巧緻の限りを尽くせっ!と言われているに等しいので。普段は当事務所、労働相談で利用された方はおわかりだと思いますが

2時間で4000円。とにかく2時間

 と決めています。その相談の場ではお客さまに、「30分5000円とか言われてもねぇ…あいさつしたら過ぎますよ30分なんて(笑)」などと冗談めかして言うのですが、今日は約4時間で延べ8件、所要時間40分から15分まで平均約30分の相談を繰り返してトイレに行くヒマもない、という状態を、久しぶりに味わうことができました。たまにはいいかもね、というところでしょうか。

 こうした相談で、ある意味一番困るのが

 ではセンセイがこの仕事やってくれませんか?とお客さまから言われること。無料相談は、司法書士が行うささやかながらの公共奉仕活動の一環として設定されているものであって、個々の司法書士が依頼を誘致する場ではない、という観点から原則的にはお断りせざるを得ない、という立場を僕は取っています。

~でも。

 相談するテーブルの脇にぼくの身分証(司法書士会発行のもの。写真入り)を、相談担当者の身元確認のためにちゃんと置いておいて、お客さまがそれに目をとめて帰り(当然、相談開始のときにちゃんと名乗りもしますし)、後日なんらか電話をくれるのは…

まぁそりゃ、だれも防げないでしょうねぇ(遠い目)

 などという独り言を口にしてみることも、なきにしもあらず。ただ、特に登記申請を巡っては、名古屋市内であれば当事務所より安い事務所もあるかもしれない、よく探すように、とは必ず付け加えています。


 さて昨日の記事の続きですが、当事務所で運用している0120-969-274の、固定電話のフリーアクセスでの電話番号はどうやら、固定電話をやめてひかり電話に移行しても、同じ番号が引き継がれるようです。つまり、場合によっては0120-969-274がそのまま全国から着信可能になる、と。やってみたい気もしますが、さてどうしましょう。これまで通り、愛知県内発でかつ固定電話・公衆電話からの発信のみ通話料当事務所負担、という立場をいやらしく堅持するか、債務整理まっしぐらの弁護士・司法書士法人みたいに携帯から全国どこからでも通話料受信者負担にしてみるか。選択肢が増えたぶん悩ましくなりました。ただ、050-のIP電話があることで、お客さまがどこの人でも固定電話から発信する限り3分8.4円しか必要ない、という状態にはなっているので、完全に無料にするまでのことはないのではないか、と考えています。

 ともあれ、フリーアクセスの同番移行ができるならば固定電話とおさらばすることに躊躇はありません。さようなら、ADSL、です。フレッツISDN→フレッツADSL1.5Mと、それぞれ5年程度ずつつきあい続けてきましたが、さて次の5年後、いったいどうなっているのか想像もつきません。

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30