色は事案のほか
タイトルからピンと来た、という希少なお客さまには、相談料金を割り引きましょう。あなたとわたしの趣味は共通します。ご依頼時にそのようにおっしゃってください。
さてこの記事のタイトルですが、『色は指南のほかでございます』が落ちである古典落語『稽古屋』風にしてみたかったのです。こちらの落ちも、もともとは『色は思案のほか』(意味についてはリンク先参照)にかけたもの。
主として労働紛争解決支援、あるいは個人向けの登記・社会保険等手続の代行を主たる業務とする当事務所にあって、他人の男女関係諸問題については、それが何らか法的手続に結びつかないかぎり当然ながら相談の範囲外である…はずです。
その一方で、東京駅から東名ハイウェイバスに乗り、進行方向に向かって左側に席をとって下を眺めていると、西麻布~渋谷駅手前あたりで
-法律相談から人生相談まで-
というキャッチコピーを出している法律事務所が見えてきます。いろいろな意味で、うまいコピーだと思います。このキャッチコピーに描写されるように、もともとなんらか悩みがあってやってくる人たちを相手取る相談担当者にとって、本体業務に関する相談以外のところで人生相談めいたことをするようになってしまう、という機会はよくあることです。担当者がそれを忌避軽蔑するか歓迎するか、はたまた淡々と時間で料金を徴収するかは、さておいて。
昨晩もそのような相談がありました。携帯電話が鳴ったのは、22時前に隣県某市から帰ってきてそろそろ寝ようとしていた午前1時過ぎ。僕は携帯電話を電話に使うことがほとんどないので、不審感まるだしで電話を取ったら女性の声がします。当ブログを見ていたらしく開口一番
-センセイ、いま●●市におるの?-
事案終了後経過観察中の、隣県某市のお客さまからです。しっかりと行動状況が捕捉されています。
既に名古屋に帰ってます、という僕の返事は、何らか期待を裏切ったようで、今の彼女の状況についてお話を聞き所感を述べ、40分ほどで通話を終えたのですが、あちらさんはあちらさんでしっかりとブログのネタにしています(笑)。概要はリンク先をごらんのとおりなのですが、僕は男女関係分野の相談は全く不得意、もう全然ダメ、できれば忌避したいのですがこれ自体民事紛争の一大原因になっているらしく、いつのまにやら相談せざるを得ない状況に追い込まれていることが年に何度かあります。相談に時間をケチらない僕の方針上、自然とよその男女の
- 結婚だの
- 離婚だの
- 同棲だの
- 不倫だの
- 果てはカラダの相性だのその時の技術の有無だの嗜好だの!
~と、まぁいろんなことを聞かされて耳年増への階段を一段飛ばしですっとんで行くこともしばしば。
もっとも、こうした相談は聞いていて時々意識が遠くなることさえ気取られずにいれば、だいたいの場合相談者の話を聞くだけで満足、となることが多いので…いいんです。
あと、直接お金にならないことが我慢できれば(泣)
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