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倒産速報出る

 年に一回あるかないか、ですが労働紛争の相手側会社が倒産することがあります。昨年は一件、おととしも一件ありました。

 今年も一件ありました。自己破産を前提に弁護士一任、との発表です。負債総額三十数億と少しスケールが大きいということでtsr-van2等でチェックしていたのですが、午後に出先にいたところお客さまから連絡が入り、帝国データバンクで速報が出た、とのこと。

 さすがに自分が訴状を送りつけた会社が大型倒産速報に載るのは初めてだったのですが、報道発表・一般労組・巨大掲示板・お客さまのブログとまぁこれだけ言ってることが錯綜するものなのだ、としみじみ考えさせられました。とりあえず今後は、『例によって』(という表現がわかる人は数名ですが)利害関係人として破産申立書を閲覧してみましょうか、という話をはじめたところであります。

 実のところ今回は、お客さまの直接の雇い主企業が破綻したわけではないので、僕とお客さまとの関係では落ち着いていられるのですが、当事者会社に雇用されている人は常用臨時併せて数百名いらっしゃるということでさぞ不安だと思います。だれか専門家が着いて正確な情報を選択できる人はそう多くはないなかで、たまたま派手に騒いでいる一般労組に加入してみてもそれが適切かどうかがわからない、という状況であればなおさらです。

 言ってみれば会社という一隻の船が沈没する際に、いち早く逃げ出した経営者、少しまともな小型高速艇に移乗済みの当事務所のお客さま、退船時に多少水を浴びたり溺れたりする可能性があるそのほかの従業員の皆さん、ということになるのですが、その小型艇の艇長たる僕はある意味で

僕のお客さまだけの安全を図ってさっさと離脱しつつある

ようなわけで、さてこれでいいのかどうか、常に考えさせられます。この先(この事務所がいつまで健在なのかはさておいて)何度もこうした場面を見るのでしょうが、こうしたときには代理権が欲しいと思いますね。もちろん、損得度外視で活動できる経済的余力も、ですが。こうした点で、時として手弁当で弁護団を組成してしまう『資格職能としての弁護士さん』達を尊敬せずにはいられません。

 さ、とりあえず今回の弁護士一任発表で、やるべきことは比較的はっきりしてきました。まずはお客さまの様子を拝見してくることから始めるとしましょうか。

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