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二極化 万歳!?

 この記事ですが、当初タイトルを『すずき事務所ぼったくり事業部(仮称)発足の辞』としようとしたのですが…やめときます。同業者さんもごらんのようですから。

 さて今日いらっしゃった、あるお客さまとの打ち合わせで彼(隣接士業者さん)がおっしゃるのです。その事務所でどうしても出来ない類型の申請があるが、手伝ってくれないか、と。僕はその経験があり、そちらへ技術移転をするに吝かではないのですが、その人とはいろんなオトナの事情がありましていま僕はかなり優位♪な立場に立ってます。ですのでいつもの通り冗談半分で

 即金で100万払うんならいいっすよ即金で(はあと)

 と申し上げたのですが…その後の彼のまなざしに、通常とは違う感情の光が差したのを僕は見逃しませんでした(震撼)

 彼曰く、

 ・・・それくらいならまぁ・・・

ここで先ごろ全訂版が数年ぶりにでた『実例民法』(自由国民社)から民法第93条を見てみましょう。この本は司法書士受験中から気に入って使っている、大好きな民法の参考書です。

★心裡留保--一人でするうその意思表示(後略)

 僕がその仕事を受けるのかどうかは後日ネタにすることもあるでしょうよ。

 さて、どうも最近、特急料金とか急行料金とか、はたまた不動産訴訟の控訴審の書類作成で即金○百万円とか、一件あたり単価が異常に上がってきています。一種のバブルなのか?とも思うのですがバブルになる要素がない=実態価値と異なる価値を買い手に妄想される・させるというわけではないので。むしろ僕は断ってるのに相手が懇請してくるのを仕方なく受けるパターンですし、お話をよく聞いていくと、余所ではそれより高く受ける(まさにぼったくりの境地ですが)ところもあるとかで。

 つまるところ僕の仕事には、どうも顧客とタイミングを選べば7桁の値段で売りつける(ヤな言い方♪)ことができる要素が含まれているようだ、だが今までは何か間違って数千~数万円の値付けをしてきた面なしとしない、と言うことがようやくわかってきたのが現状です。自分の時給がいまだに数百円台にとどまっている理由が、ようやくつかめてきました。

 ただ、残念ながらそうしたご依頼は、当事務所の存在理由たる労働紛争とはなーんの関係もないところで、ただし労働紛争への関与を含むさまざまな局面で僕が蓄積しちゃったいくつかの能力を活用できる形でやってくる、と。

 さて、困ったな、と思うのですが、

 ここは一つ、しばらくのあいだ開き直ってそうした依頼を受けてみよう、と思います。

というわけで『ぼったくり事業部(仮称)』設立構想がでてくる=つまり僕が本来受けたい労働紛争以外の分野でなにか思惑があって僕を使いたい人には、(僕のいままでの金銭感覚からすれば)強烈に吹っかけた上で受託してやろう、ただ、高値で受けるだけの機動力をこれまでとはちがったやり方で発揮できまいか、と、漠然と考えています。そうした中で、できれば会計処理も別にしてしまいたいな、と。ゆくゆくは

  • 請求額10万円の給料未払いの訴状でもちゃんとペイする料金で作り、高速バスやら普通列車やらで地を這って歩き、一件の出張でなぜか数件の用事を掛け持ちする、これまでの旅行書士の顔と
  • 即金で7桁のお金を払えない依頼人は相手にもしないが、その依頼についての移動と調査には金に糸目を付けないもう一つの旅行書士の顔と

表と裏、というわけではありませんが、二つ持てたらよいのかな、とも。

 もちろん後者の方は年に1~2件あればそれで十分だと考えていますが、最初「年に1~2回お客さまのお金で遠くに行ければいいな」と思って始めた旅行書士業務で今月は延べ17日県外に行ってるということもありますから、どうなるか…わかりませんね。

 また、特急料金の上に超特急料金を作ったら、といわれたこともあるのですが、そうではなくて『チャーター便・団体列車・グリーン車または特等船室(笑)』そういった性格の料金を新設するのが正しい気がします。つまりここからは速さではなくて、速さ以外のサービスの品質で区分するのがよいようで。ただそうした業務は、えてして通常の司法書士・社会保険労務士および他士業の業務に該当しない=ある意味では規制の外にあるということができるので、そろそろ僕が持ってる休眠合資会社を起こしてこっちにお金を流すことを考えようかという今日この頃です。

 そうした変化の陰で、今週は現時点でただ一社あった本来的社会保険労務士業務の取引先との取引を打ち切る方向に動きます。理由は簡単。

 社長になった途端に連絡が途絶した

 から(笑)。社長になる人がかかるいくつかの病気の一種として、

  • 自分の企業が大きくなったときに備えて、今からありもしない組織を妄想する
  • 経費で落とせるといいながら妙な金を使いたがる
  • 当座役に立たない備品・見かけを整えたがる
  • 理想は高いが現実と一切無関係
  • 配偶者は犠牲にして平気
  • 携帯電話で連絡ができないと嫌だ

等々の症状がありまして…僕は脱サラ起業に失敗した隣接士業者の事務所で、補助者としてそこが破綻する姿を見てきてることもあって、そうした傾向を示す人からはさっさと逃げることにしています。今回のお客さまも、ここには書いてないものも含めていくつかの症状がでてますので、預かり金を全部突っ返して他へ行ってもらいます。

 ついでにこの人から依頼を受けて実行済の会社設立登記の報酬も突っ返すのですが、そうまでされて何も考えが及ばないならそいつの会社も長持ちはせんだろうな、ということ。一般従業員から心配の声がこっちに届いてしまう状況はすでにあるのに、当の社長は気が向いたときに携帯から電話してくるだけ(で、こっちがかけ直すと出ない)ならこっちは説教も出来ないので、ならばどこへなりと行ってもらいます。

 少なくともそうした会社から嘱託を受けて、労働社会保険諸法令に違反する手続を漫然と実行することは社会保険労務士法の許すところではないので。それにこうした単純業務は、名古屋ならそれをやりたい事務所が佃煮にするほど存在します。幸か不幸か、社長がセレクトした従業員だけ社会保険に入れちゃう社労士事務所だって探せばたくさん出てきますよ。大丈夫大丈夫。

だから安心して他を当たってくださいませ、

というよりリースの審査が通る可能性に一喜一憂するほどカネがないなら、そんなこと外注にやらせるな自分でやれっ

と、普通の司法書士さんや社労士さんが読んだら目を剥くようなことを言ってみますが、

 まぁよいではありませんか。その代わり、私はアナタの事務所と競合しません(揉み手しながら)。共存できるのです(遠い目で)

ということで今後はやっぱり、誰でもできる対事業主業務は『やらないよ~ん』という方向で、さらに当事務所の業務の華である給料未払いへの対応はこれまでどおり堅持、さらに加えて『ぼったくり』じゃなくて高額な報酬を要する特殊な依頼への特殊な対応、の余地を持つ、そんな事務所になるだろうと…考えています。将来の当事務所へのお客さまは、大きく分けてこの二つに分かれるでしょう。実際問題として、社長サマの言われるままに健康保険厚生年金保険の被保険者資格取得の手続を行う職業と、単価数万円の給料未払いの裁判書類作成の間をぬってこっぴどく難しい不動産訴訟の書類作成や調査を行う職業とならば、そりゃ後者を選びます。後者は少なくとも、遠慮無く真実に近づけますしお客さまから下請け扱いされることはありませんからね。

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