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お客さまの言葉から

 今日、ある労働事案のお客さまと電話で打ち合わせをしていたら…不意に言われました。

 さいきん、妙なしごとばっかりしてませんか

 ・・・思わず落涙(半分冗談)。  これは図星を突かれました。

 ハンズフリーで電話している机の右脇には、どーみたって提出自体が犯罪になるような写真を出してきている敵の証拠書類。もちろん労働以外の事案。

 机の左脇には、これまた人にはいえないタイプの、しかも緊急のご依頼。もちろん労働以外の事案。さらにストレスがたまることには、料金支払の額も時期も決まってない。

 確かにさいきん妙な仕事に追われています。加えて、例によって出張前の仕事ヒートアップ状態に突入しており、きのう寝たのは今日の午前3時。起きたのは午前8時でそのまま仕事突入、朝ご飯が正午、昼ご飯は6時間遅れ、夕ご飯が5時間遅れ、この記事は11月19日午前1時に書いています。今日だけで4人の方と電話で打ち合わせし書類を起案し判例を調べ敵側提出書類を検討し家からは一歩も出ずそれでも対応しきれなかったお一人にはお帰りいただいてさえこの惨状。なんだかちょっと、やりきれない気分です。

 ただそんな状況下にも素敵なお客さまはちゃんと見ていていらっしゃって、あるメールで近況報告(先週風邪をひいた件)を兼ねて僕が『病気をたまにするといろんなひとが優しくなるので実はすこし好き(なんて奴だ)なのですが、お体には気を付けてくださいね』と送ったら、こんなお返事をいただきました。

>ホント、そうですよね。 だから、治ったあとは自分自身も人に優しく出来るような気がします。

 ・・・思わず落涙(半分冗談)。  こちらは、ちょっと虚を突かれました。

 ただ、これはきれいな言葉です。このお客さまはときどき優しい嘘をつけるタイプのとても素敵な方で、僕も見習いたい点が多々あるのですが正直足下にも及びません。人としての度量の差を歴然と見せられてしまって、返事すら、書けない。

 すこしだけ、すこしだけ愚痴ってもいいのかな、誰か親しいひとに。

 辛島美登里の『涙のリフレイン』を聞きながら、ぼーっとそんなことを考えてみます。明日また起きたら、元気で仕事をするとしましょう。せめてこの人に笑われないように。

 依頼人以外の人間に忠誠誓ってどうすんのよ、とはまぁ、おっしゃらないでくださいね。こんな商売やってるからこそなおさら、間近に見える善きものがある、自分がまだそうしたものに気づくことが出来る、ってのはそれ自体結構素晴らしいことなのではないかなと、思うのですよ。いずれその人をお酒に誘うときに、そんな話をしてみましょうか。

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