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2006年11月

追加予納、580円。

 訴訟より調停使ってくれよ、という法政策上のご配慮ではないはずですが、名古屋簡易裁判所の民事受付はドアを開けてすぐのところに『民事調停』の受付窓口が割り当てられています…僕も調停窓口には初めて行きました(笑)

 今月ラスト1件の提出予定裁判書類である、その民事調停申立書。申立書正本・副本と証拠書類をカウンターにおいて、僕はおもむろに訪ねます。

 これの予納郵券、って、規定通り(730円)でいいんですかねぇ?

 担当官氏、苦笑いしながら書類をはかりの上にのせて、苦笑いを維持しながらおっしゃいます。

 うーん 680グラムありますよねこれ(失笑)

 ほかの机のシマの中で…作業に余裕がある人でしょうか、何人かが思わず振り向きます。一人は楽しげな顔して寄ってきました。

 ま、労働事案なんでちょっと労働時間の集計が云々、と適当に言い訳しながら担当官氏と頭を抱えます。

 民事調停を申し立てる時に、申立書と一緒に裁判所にだす切手=予納郵便切手は、名古屋簡易裁判所においては、通常は合計730円。しかし僕の持ち込んだ書類は、相手方会社に送られる一式の重さが『680グラム』。送達一回やったら切手使い果たしますよねー、などと脳天気に言ってみます。少なくとも730円だけではねぇ、と担当官氏。

 机に戻って、執務提要でしたでしょうか。黒い表紙の内部資料をパラパラとめくって、

えーとこれ、680グラムですから…500グラムを超えて1キログラムの間ですよねぇ

 また、他の机で作業している人たちが振り向きます。僕も苦笑い全開です。担当官氏の決定は

じゃあこれ、580円ぶんの切手を追加予納してもらうってことでお願いします。

 ですとさ。追加予納と言う言葉を、初めて聞きました。なるほどなるほど。

 要はあんまり重たい書類群を出してしまうと、それ自体送付に切手代がかさみます。よって裁判所のウェブサイトに出してある標準の予納郵券額のほかに、担当官の判断で切手を追加で納めてもらいます、とのことのようで。

 では何をやったらそんなに重たいブツができあがるのか、といいますと、申立書本紙A4判12ページ+別表30枚、別表のうち28枚はA3判なので全部でA4判70枚相当、さらに証拠書類は(文字が小さすぎて縮小を不可としたため)A3判30枚+A4判7枚、つまりこっちはA4判67枚相当、合計でA4判PPC用紙換算137枚相当の書類をつくったらこうなってしまった、というわけ。割増賃金請求のために、勤怠入力を精密におこなう大規模な労働事案では、よくあることです。これまでは訴訟にしていたから気づかなかっただけのようで。

 でも?

 今日は丁度、花の都の某簡裁で一つ調停期日があったのですが、そちらのお客さまからは楽しい報告しか入っておりません。そっちにも結構分厚い書類の束を送りつけた記憶があるのですが、あっちの簡裁の担当者さまはそんなこと言わなかったんですかね?

 それともう一点、そのお客さまにご連絡です。

 すくなくともこっちの簡裁には、申立書に片っ端から捨て印押させるようなことはしておりません。それはたぶん、そっちの簡裁のローカルルールです。最後に、Mファンドの裁判の傍聴券、入手できなかったのは残念でしたね(笑)


 さ、今日の1件の提出で、作業がおくれてお客さまにご迷惑をおかけしていた事案の書類を全部完成できました。今日はひさしぶりにゆっくり寝て、明日は古い悪い親友と久しぶりに楽しいお酒をいただくことにします。

 なお12月は、労働事案において新しい依頼受付の制限を実施するかもしれません。

あと1日で あと1件!

 作成が遅れに遅れた訴状の書類一式が、深夜の郵便局から遠く東へ旅立っていきます。これで今月は2件の、あたらしい申立の書類の完成です。

 時に11月30日、午前0時53分。夕ご飯は、そのあとです。

 さてさてこの記事も11月30日になってからの公開なのですが、今月中に『もう1件』新しく申立をする書類の最終校正と提出が残っています。たぶんぎりぎりで間に合うはず。

 すると今月は、なんとか合計3件の訴状と民事調停申立書を出すことができるのですが…

 いま労働事案として、継続的に見ている案件は3つ。このほか勝訴判決後の手続きとして1つ。首都圏3件+近畿圏1件という陣容です。

 これに今月からもう3つ、さらに首都圏2件、中京圏1件が加わります。

 さらに。来月以降=12月から1月にかけてですが、あと最低2件の新しい訴訟を起こすことになる、と。これは中京圏1件、近畿圏1件。

 合計するまでもなく、来年1月からなにかとんでもないことになりそうな気がします。少なくとも、向こう2~3ヶ月の間は、あたらしく裁判書類作成の依頼をうけるのは1~2件程度にとどめておかないといけません。

 とにもかくにも、いまは今月分のラスト1件もって名古屋簡裁へ滑り込むことを目指します!

目覚めれば そこはトイレ。

 本日の静岡県西部地方は快晴でした。朝の光が窓からいっぱいに差し込んできます。

 高さ30㎝×幅60㎝の窓から。

 実はきのう『2万円』さんがコメントを放っているその瞬間、僕はお客さま宅のトイレで文字通り沈没していたのです。よってブログの更新もお休み。

 今日は、というより今日も、酒席で『やらかした』はなしです。そのうち当ブログも、カテゴリーを新設してこの話を集約しないといけないかも。


 さてさて当事務所には、いろんな職種のお客さまがいらっしゃいます。久しぶりに静岡県内からご依頼の今回のお客さまは、ちょっとしたご事情があって、僕の高校時代の先生方をよく知っていらっしゃる。これをきっかけに話が盛り上がり、食卓にならんだ大ご馳走だけ綺麗にいただいて帰るつもりが、腰に根が生えました。

 しかもこのお宅では、腰に生えた根にやる肥料として結構な量の日本酒を僕に投与してくださいまして…

 ビール→ワイン→日本酒という流れを経て腰に根が生えたと思ったら、日付が変わったあたりで腰が抜けました。素敵な奥様から注がれるままに頂いていたら、滅多にやってこずお客さまの前では一度も見せたことがなかった、飲み過ぎによる破断界が一瞬でやってきたのです。そりゃもうなんの気配もなしに。まさにおそるべし、●本盛(笑)

 その後のお客さまの証言によれば、食卓を立って数分後に便器を抱きかかえている酔っぱらい(職業:自称旅行書士33歳男性)の変わり果てた姿を発見、布団を掛けて保護した由。

 僕は半分吹っ飛んだ意識のなかで『ごめんなさい』だか『すいません』だかを連発しながらそのまま気持ちよーくトイレで眠りにつき、翌朝トイレの扉が開いているのに気づいたご家族にさらに発見されて目が覚めた…のが冒頭の情景でございます。

 ですがまぁ、これだけ道を踏み外してもこのお宅には出入り禁止にならないらしく、来週またこちらにお伺いすることになりました。よって12月5日はもう一件、出張追加です。

 で、僕は一体どの面下げてこのお宅に参上したらいいのでしょうかワタシ?ご依頼の内容上、今後結構な期間のおつきあいが続きます。

 誰か、誰か教えてくださいよぉ(泣)

打たれ弱い相談希望者

 今月は、いささか妙な相談の希望者が3件ほどありました。『希望者』というのは、いずれも受託に至っていないから。すべて労働事案なのですが、共通するのが

やっちまった後

 に、相談に来た、ということ。一人は内容証明、二人は訴状を、すでに勝手にだしちゃったあとで、です。

 しかもこれがまた、そうした会社側へのアプローチの瞬間に、どいつもこいつもどうしようもなく致命的に間違ったことをやっており、勝負をしかけた瞬間に負けてる、という面々です。しかも共通して、ある意味

 自分に酔ってる

 なにかこう、戦いをはじめた高揚状態だからでしょうか、他のまともな相談機関の(正しいが不利な)意見には耳を貸さず、相談機関を転々として、労働事案専門とうたう当事務所にたどりついたようです。ですので連中、口だけは『すずきしんたろう事務所だけが頼りです』とか『支援していただきたい』とか言ってはくるものの…

 あなたのやってることは、間違ってますが

 と、言い渡したとたんに全員音信不通になる(笑)

 これじゃあ文字通り、お話にもなりゃしません。まぁ今後彼らは順当に敗北への坂道を転がり落ちていく(一人はすでにそうなった)のですが、そりゃ文字通り自分が悪いとしか申し上げようがないのです。暴走するのもアナタなら、転覆するのもアナタなのよ、と。

 ただ、ねぇ。

 相応のお金と時間はかかるしなによりプライドが傷つく(笑)んだけれども、手を入れて立て直すことは絶対不可能ではない事案が、上記のうち2件ありました。一人でふらふらしているだけならどうにもならないだろうけど、だからと言って絶対駄目というものでもない。

 そう言った、他人からきつく指導されたりある程度辛辣に言われて『ついてこれる』人でないと、労働事案での本人訴訟には適さない面が多々あります。なにしろ敵には、レベルはともかくとして職業代理人がついてくるのだから。どうも今回依頼にいたらなかった三名様をはじめ、自分に都合の悪い現実を見たくない相談希望者が増えてきている気がします。もちろんそうでないお客さまもたくさんおいでなので、こっちとしては早期に一種のふるい分けを行ってそうした方に労力を集中多投せざるを得ません。現時点でおつきあいのある方々は、みなさんそれをパスされたので結構なのですが(笑)

 今月は労働事案にしろ不動産登記にしろ、問い合わせを受けて断った件数のほうが請けた件数より多いです。特に今月、労働事案での新規の裁判書類作成依頼は皆無です。これは久しぶりのこと。

 まぁ、すでにご依頼ずみの方からみれば、これ以上多忙になられるのもある意味困るので、その意味では明るい話題、なのかもしれません。

月末までのご予定は?

 忙しい、というよりは単に対処能力を失いつつある当事務所。主導権を取り戻すには今日から月末までの間に、県外への出張を3件やって、それと平行して訴状2件、民事調停申立書1件を出さねばいけません。平和な年末を迎えるためには、それが必要です。

 ただ、今日まず東京行きの訴状が一つ完成して、当事務所を出発して行きました。月曜日には残り2件もなんとかできる…でしょう。もちろんこの3件は全部労働事案なので、昨日までの憂鬱さ加減はどこへやら、と言った風情です。仕事も楽しいこと楽しいこと。

 一方で出張の方はすべて『となりの県』なのですが、これは行き先も用件もさまざま。ただし、全部『労働事案とは無関係』。とりあえず、

  •  26日 午後から夕方まで
  •  27日 昼過ぎ以降
  •  28日 昼過ぎまで
  •  29日 まる一日

 の間に、愛知県のとなりの3県(行き先として、同じ県がない!)へ訪れることになります。お客さまのみなさま、この期間の事務所の電話はほとんど通じません。ただし、夜間は27日を除いて大丈夫でしょう。

 今年に入って急速に出張頻度が増大しており、この夏頃からついに『出張中に完結してしまうしごと』さえ出てきました。準備書面ひとつ丸ごとバスの中で作る、というような。そうなると、灰色公衆電話と公衆無線LANだけではインターネットへのアクセス手段として不足です。電話で通話できる必要はないが、電子メールを柔軟に運用できないといけません。それにはプリペイド携帯電話ではどうしようもありません。

 ですので昨日までの出張でも、2泊ともLANを持ってるホテルにしたのですが、したというよりせざるを得ない状態になっています。今月の新しいお客さまは、少々人使いが荒く、無通告で重たい添付ファイルをどんどんぶん投げてきます。電車の時間を気にしながら灰色公衆電話にしがみついているのもそろそろイヤになってきたので、日本通信のb-mobileかなにかの導入を、考えてみたいところではあります。

 ところで、今時のPHSというのは自動車で移動中でも接続を維持するものなのでしょうか?

 ・・・もし、そうでないと

 名古屋から東京に行くときには、停車頻度が高い東名高速バスが可で中央高速バスは不可、とかになりかねません(汗)いろいろ考えなければならないことが多いです。今月から来月にかけて、労働事案だけで最低5件、あたらしい訴訟あるいは民事調停の申立を起こすのですが、これらの請求額を合計すると1900万円弱、附加金の請求なんかつけずにこの金額なので、仮にこれ全部勝って全部10%の成功報酬が取れたら、来年ほとんど昼寝して暮らせる(笑 まさに皮算用だ)。

 そうなるまでの資金が大変、仕事はお金につながらず機材は増強しなければならないし時には人を使う必要さえある、という、まさに過渡期です。あと1年くらいはこの状態が続くかな、と。

悶絶と驚愕と緊張の夜

 ときどき、ある一連の出張が、なんらかテーマ性を帯びることがあります。まったく関係のない複数の仕事が、期せずしておなじような分野になってしまうことが。

 今回は、久しぶりにそうなりまして…お題はズバリ

 男女関係。

 22日から24日まで2泊3日の日程で行われた今次出張は、33歳未婚独身彼女無しの僕にとっては、はっきり言って事情聴取すら身悶えするような苦痛(しかも僕が●●だ、ということはお客さまにはその一人にしか言ってませんが…言わないと聴取が進まないし)だったり、あるいは今まで見たこともなかった友人の司法書士さんのお姿を拝見して大いにおどろかされたり、夜のお店で諸々のお話を聞いて貧弱な人生経験の足しにさせて頂いたり、いままでになく刺激的だったのです。その代わり、棺桶までもってかないといけない秘密事項がありすぎてなんだか変に気疲れしたカラダを引きずって今晩帰ってきたら…

 ハガキが入っています。それは見慣れた、そして大学生時代には、待ち望んだことさえある文字で、僕の名前が書いてあります。発信人など確認するまでもない。

 年賀状という形をとってやってくることは考えていたのですが、この人からこのタイミング、というのはまさに想定外。一階の集合ポストでしばし硬直します。読むべきか、読まざるべきか?

 意を決して裏返します!

 喪中につき(以下略)

 あぁ、よかった。なんというか、今回の出張はお客さま方からお聞きした話がすべて過去の僕自身の過ちへの批判に聞こえてしまうという、オソロシイ状況だったので、無事になんとか帰って来られてひとまずよかったですよ。


 ところで。今回の相談では、当事務所の記録を二つ更新しました。それは

『もっとも遅い時間に面接相談を開始した記録』ならびに『もっとも遅い時間に面接相談が終了した記録』です。新記録はこれまでの記録に対して、開始時間で2時間20分、終了時間で15分、それぞれ更新となりました。お名前は出しませんが、相談者さま、お疲れ様でした!

 だから依頼料金割引、とはいいませんが(あ、『現物支給』ってのも駄目なんでご勘弁を)、男女関係であれ労働関係であれ、とにかく誰かに言ってみないとはじまらない、そういうものだと僕も思います。そしてその相手を誰にするのか、は、すぐれてその人の選択の問題になります。お客さまも代書やさんも、お互いに選び合って依頼開始にたどり着くのが一番ベストだと思いますよ。

 その点において今回、『桜通りのママさんだ!』さんからご依頼をいただいたことは大変光栄に思います。なお、携帯電話で絵文字を使って発信するとブログでは適切に表示されません。ごめんなさい。あと、ハンドルネームはこちらに統一しておきますね。


 最後に。

 今日立ち寄った(というより思い切り寄り道した)猿田彦神社で引いたおみくじの内容が実にふるってます。神様なにを思ってか、


 大吉

 こころをすなおにし身持ちを正しくすればますます運よろしく何事もおもうままになるでしょう
 欲をはなれて人のためつくしなさい 大吉

  •  願望 思い通りですが油断するな
  •  旅行 計画を十分に立てよ
  •  商売 遅いが利あり
  •  争事 八分にておけ吉

うーん、皮肉満載どころか超過積載、って感じですが、全般的にはさすが神様、こっちをよく見て書面作ってるよな(慨嘆)と、晩秋の空を見上げて思わず呆然としたところです。特に『旅行』と『争事』についての神様側のご主張には、否認も抗弁もしようがない。とりあえず、さしあたっては目の前の依頼人である『桜通りのママさんだ!』につくしてみましょうかねぇ(と、言いながら目をそらしてみる)

 なお、まーったく無関係なのですが、他の言及事項として

  •  恋愛 思い通り 大吉

 ・・・上記を読んだお客さま各位には、故松田優作調で下記の通り叫んでおいてくださいませ。

 なんじゃこりゃー

堺から恵比須町へ

堺から恵比須町へ

たまに路面電車のある街で車を運転すると、妙に緊張するのは僕だけでしょうか?

今日は時間に余裕があるので、阪堺電気軌道で旅を始めましょう。
鬱になる用件は昨晩でひとまず終わり、今日は足取りが軽いです。

古墳の街の簡裁で

 昼下がりの裁判所庁舎から、男が二人出てきます。

 幽霊よりも、若干たしかな足取りで。

 賞味期限切れのイワシよりも、若干元気な眼差しで。

 

 バッジを付けてない方が曰く

「『痛い! 痛い!』って感じでしたよねぇ…」

 

 バッジを付けてる方が応じて曰く

「ええ、こっちにも視線が…きましたね」

 

 さらに付けてない方が

「いままでかいたことがない種類の汗かきましたよ」

 

 付けてる方が

「あ、瓶につめて『がまの油』で売れますよね、きっと」

 

 双方が

「まぁ、裁判官の態度があれだけはっきりでてくるとは…ねぇ」

 


 さてさて、本人訴訟をやったことがない幸福な皆様お立ち会い。
そこのあなた、『裁判官』って、テレビのニュースに出てくる開廷前の風景みたいな無表情な連中だ、って思ってませんか?

 それは間違いです! いい意味でも悪い意味でも。

 さすがに連中も人の子、あきらかにまちがった主張を維持しようとたくらめば怒るし、まともに仕上がってない書類がでれば焦れます。訴訟が長く続くうちに心証形成がなされるにつれ、原告に対するのと被告に対するのとで、少しずつ口の利き方も違ってきます。

 その思いっきり極端なのを、見せられた、しかも自分たちに対する負の評価を。

 これを受けての冒頭の光景です。理由はただ一つ、前回の期日と今回の期日の間に、相手側から、こっちの死命を制する決定的証拠が出ちまった、ってわけ。ただ、僕の見立てが正しいなら、その証拠をとらえてのこっちの訴訟活動の結果、裁判官は『原被告どちらにも』同様のまなざしを向けているようではあります。懐疑と軽蔑と怒りのまじった眼差しを。強いてその眼差しに、吹き出しをつけるなら

てめーら何やってるんだ お互いに

って感じです。

 ただし。僕が書記官殿と実施しておいた事前調整の甲斐あって、不法行為をあつかう事案であるにもかかわらず不法行為に関与した当事者本人には、当事者尋問を実施せず裁判所に出廷する必要なし、になりました。これで僕のお客さまは、裁判所で弁護士から叩かれずに済む。強いていえばこれだけが、小さな勝利なのかもしれません。

 今回やっぱり感じたのは、『傍聴は大事』ということ。裁判官の表情から読まねばならないことは、実に多いです。

 もう日付が変わってしまいました。今日は伊勢市まで移動して、さらに宿泊です。

2020.12.01修正

また やっちゃった…

また やっちゃった…

そのうちこれで、事務所を潰す可能性があります。恐るべし、『乗り遅れ』。予定だったらアーバンライナーに乗ってたはずなのに(泣)

いろんなお客さまがたから指摘をいただいている無理がたたってこうなった、でもわかっちゃいるけどやめられない、ということですが、徐々に対処能力を失いつつある自分がいます。今月は、あまりいいことのない月でした。

ま、明日の厄落としを楽しみに、気を取り直して行ってきます!

謀略の許可代理人

・・・とタイトルを付けてみたのですが、法廷サスペンス風になってしまっていますねこれ。

 もちろん当ブログのこととてそんなご大層なものではなく(期待している方、ごめんなさい)、ちょっとした訴訟で試みようとしているちょっとした訴訟戦術の話です。


 さて、みなさん簡易裁判所の『許可代理人』という制度をご存じでしょうか?

 裁判所のなかでも簡易裁判所においてだけは、訴訟に裁判所が許可した人物(職業法律家ではないひと)を代理人として出廷させて民事訴訟をおこなうことができる制度があるのです。

 とはいえ誰でも彼でも許可をうけて訴訟に出られるようにしたらきりがないので、『許可』の基準はなんらかあって、企業が当事者ならその企業の従業員、個人が当事者ならそのひとの近しい血縁者、あたりしか許可されず、さらに申立には理由が必要です。

 さて、職業法律家を代理人にする場合もそうなのですが、代理人を立てる訴訟での最大の問題点は『紛争当事者と訴訟活動をする人が、ちがう』点にあります。両者が適切に意思疎通しないと、敵対側に僕のような性格の悪い人間がいた場合、本人の陳述書と代理人が作った準備書面の齟齬に茶々を入れられたり、より極端には矛盾をついてひっくり返されたりしてしまう。しかも職業代理人の場合は倫理だの契約だのいろんなものに縛られて、いったん受任してしまえばあとは多少ご無理な訴訟活動でもやって叩かれねばならない、というお役目もお持ちです。ま、因果な職業ですこと。

 さて、そうした連中はほっといて、ご家族が紛争にまきこまれたために、せっかく許可代理人になったのに、その呑気な当事者本人のおかげで一気に不利な立場に立たされることになってしまった、事案があります。決定的証拠を握られていたことを当事者が許可代理人に言ってなかった、ってやつ。

 さ、許可代理人の大迷惑がはじまります。「おそらくは次回以降の口頭弁論期日から、●●さん針のむしろですよねー」代書人は脳天気に許可代理人に言い放ちます。ただ代書人も、後日この呑気な当事者にお説教する特殊任務を抱え込み、実はぶっ倒れそうだったりします。

 ただし。

 このままでは、出廷する許可代理人があまりにもかわいそう。いたずら好きな代書人が一計を案じます。今回、裁判所側が認識しうるこちら側の登場人物としては当事者本人と許可代理人の二人であり、かつ職業代理人ほどの拘束はないので…

 許可代理人の私見を述べさせて、敵対側の当事者本人&職業代理人、その他敵対側関係者、およびこちら側本人に対する牽制をさせることにしてみます。この争いの顕著な特徴として、その紛争に関与した連中(向こう側職業代理人含む)が全員とも、やっちゃいけないことに手を染めている点(立証完了)があるので。法廷に出られる人物中、許可代理人だけはその紛争に関与していないので、

 こっちにも非はあるけど、オレから見たらつまりお前ら全員悪いじゃん

 といえる素敵な立場なのです。これを活かさない手はありません。

 この限りでは許可代理人は、限定的にこちら側当事者批判の論陣を張ることになりますが、事案の性質上今回に限り、それでかまわん、と考えています。そういう味付けで作った文案を、趣旨を説明せずにお見せしたら、当の許可代理人さまがその箇所で一言

「僕だけがめちゃくちゃ『正義のひと』っぽくなってますね」 (笑)

「そうですそうです狙いはそれです! それを理解してもらえればもう言うことないです」(爆笑)

 さてさてこれで、せめて針のむしろの法廷に座布団一枚分程度の敷物を敷けたかな、という感じでしょうか。あるいはうまくいけば、どっちが勝っても誰も幸せにならないこの事案で、許可代理人一人が、いわば『はきだめの鶴』でいられるかもしれません。手頃な別人格を使えると、こういうことができるのはなかなか便利です。

 ところで。

 準備書面、というより民事訴訟の遂行全般において、当事者がたとえば裁判所の訴訟指揮に対して、あるいはこの訴訟に対する見解として、適時に何事かを述べることは、書面提出という形であれば、だいたいの場合読んではもらえるようです。もちろん、節度を守り揚げ足を取られず本来の主張立証活動とは明らかに分けておかねば、タダの素人の世迷い言になってしまいますが。

 ですので僕は、いままでもお客さまの意向を汲んで、攻撃防御の方法を書いた準備書面の前または後ろに、数行の『はじめに』『おわりに』『上申事項』やらなんやらをくっつけておくことが、よくあります。もちろん別途に上申書を起こすことも。

 これらは主としてお客さまの意向を適切なタイミングで裁判所側に伝える(あるいは、伝えるふりをして敵対側をひっかける)点、あとはある程度長大な準備書面で、概要と背景を一気に把握してもらう点では、効果があることが多いと考えます。あとはこれを付けるとたいていわかりやすい書面に仕上がる面があり、それを読んだお客さまと僕との信頼関係、という面では、常にプラスに作用しますので、僕はこの手法を気に入って使っています。ただ、ふつうの方にはおすすめしませんよ。言いたいことをまき散らして終わる公算が大(というより、それしか見たことがない!)で、そうした訴訟の修復にはひどく苦労します。

 今回もその一つを、いつもとは違った味付けで仕掛けてみるのですが…

 さーて、どうなりますやらね。

 ところで明日から出張です。このために今朝繁忙のピークが来て、昨晩は事実上徹夜、寝たのが朝6時すぎ。ただ今日は久しぶりに夜2時前に寝られるのではないかと、いまから緊張しています。

 ただ、実はまだ明日の宿が決まってなかったりしますが、まぁそこはそれ。和歌山港午前0時40分発徳島港2時50分着、徳島港午前3時30分発和歌山港5時40分着、のパターンでフェリーで往復したら、4000円で一晩すごせるよなー、とか妄想してみたりします。

 もちろん実行はしませんよ。

 どうせやるなら神戸三宮-高松東港のフェリーの方が安いから(半分冗談)

どっちだと 思います?

 お客さまのなかには、妙に頭の回転のはやい方がおられます。

 そんな方は得てして当事務所の所風やウェブサイトの各コンテンツを素早く把握した上で、一種のちょっかいをかけるのが大好き(笑)だったりして、ときどき当ブログのネタをくれます。今回のもなかなか痛烈です。

 そのお客さまは、正式な依頼としてお受けしたのが先週木曜日。なのに今日の電話で曰く

お客さま: ところで、鈴木さんは22日から24日まで旅なんでしたよね?

旅行書士: っ…(裏声) そんな旅だなんてぇ(遠い目) 出張ですよ出張!(大汗)

お客さま: いや、だから旅なんでしょ、旅。(←確定)

旅行書士: そりゃ違います仕事しますんで…うっ!(赤字部分に気づく)

お客さま: (含み笑い)


 なんかこう、僕を手のひらのうえでもてあそぶお客さま方が妙に増えてる気がします。あるいはこの方々、法律なんか知らないふりして実は反対尋問の達人なのかもしれません。世の中油断できません。

 いやもちろんワタクシとしましては、お客さまへの負担軽減を第一に、ご利用しやすい費用での出張実施を常に心がけておりまして、よもやそれで自分が楽しもうなんてもう、滅相もございません。これは旅ではなく、純然たる出張であります(メモ棒読み)

 さてさてその出張が、例によって少々まとまって設定されています。掲示板記載のとおりこれから3週間弱のあいだに、大小こきまぜて4連発。

 最初の出張では、先日ご紹介した司法書士さんが社会保険労務士試験に合格された祝勝会兼彼との共有物件たるCHIVAS REGAL 1●年(2か8かは、秘密にしておきます)の残りを空けに行ってくる、という素敵な用事も入っており、早くもその保管者たるduneママさんからお誘いが入っております。

 でも、こちらをご訪問したのもまだ2回しかないのですが…ハテ何たる探索能力。敬服しました。ただ僕の名前は真太郎ではなく慎太郎だったりしますが、このお店では僕はまだ名刺を渡しておりませんでしたっけ。既に前回怒られてますので、次回お持ちします。たぶん。

 さ、その前に…かるーく徹夜になりかねない危険性をはらんでいるのですが、明日完成予定の準備書面を作ってしまいますよ!ここ数日、というより今月は、事務所の運営やお客さまとの関係をめぐって少々考え込まされることが多かったのですが、ある意味吹っ切れた気がします。

それは過ちの墓標

 わたくし、18歳で三重大学に合格したときから名古屋市内の図書館を日常的に使っております。そのころは、実家をはなれて住んでいた三重県鈴鹿市から名古屋まで出てくるのがそれ自体ちょっとした旅だったものです。

 その後もずっと、大学生→司法書士受験生→自分の労働訴訟提起→社会保険労務士受験→開業と、日常的に名古屋市内の図書館を使っていました。いつも使うのは、名古屋市立中央図書館と、愛知県勤労会館内の労働図書資料室です。私的な用事では、緑区・天白区の図書館も。

 ですが、ここ数年間近寄らなかった大図書館がもうひとつあります。

 丸の内にある、県立図書館です。

 ここは平成8年、当時大学4年生だった僕が、対人関係面で空前絶後の大失敗をやらかした、その結果33歳独身男性彼女無しの司法書士ができあがるのに大いに影響した、というより事実上の出発点になった場所、ということでその街区一帯の立入りを禁忌としていたのですが(もちろん図書館にはなんの落ち度も恨みもなく、単に僕がいまよりずっと不実で間抜けで臆病だったというだけで)、このたび久しぶりにその封印を解かざるを得なくなりました。理由はかんたん。

 火曜日の朝までに判例時報を照査したうえで準備書面を作らねばならず、かつ市立中央図書館が図書整理期間で休みだったから(爆)

 だれでも過去の自分の失敗を思い起こすのはそれなりに嫌なものでございまして、僕もかなーり複雑な気分で、みかけだけは当時とかわらない建物の中へ入っていきました。作業そのものはただの判例調査であって時間をかけてページをたぐっただけ進んでいくのですが…

 正直いって、10年前の自分はいまの自分のすがたを決して想像できなかったよな、と窓辺にうつる自分の顔を見てさえ、ある意味感慨深いものがあります。しかも今回の判例調査はなんとなんと『男女関係』。

 ・・・唯物論者の僕でも、なにやら神様にいやがらせされているような、そんな気がしてきました。なんぼなんでも自分の失敗の場所で他人の失敗の尻ぬぐいの調査とはね。正直言ってぶっ倒れそう、でございます。

 ただ、あの頃は責任能力がなくてなにも決められず何もできなかった、それに比べれば今はそれよりずっといい、のですがね。いまの公私ともに多事多端な状態が一段落したら、もう一回あの場所に行って、そのとき紹介してもらった小説を読み返してみようかな、とも思います。パウロ・コエーリョ作の『アルケミスト』という長編なのですが、この選定自体に、僕に対する痛烈な不満の表明(あるいは、優しく諭してくれたのかもしれません)が含まれていた可能性が、かなり大なので。

 僕がそこで泣かせてしまったそのひとから、来年もまた年賀状が来る、かもしれません。不実で間抜けで臆病な旅行書士の僕は、毎年そのひとの年賀状の到着を確認してから(名字が変わってた、とかこの世にいなかった、とか言う可能性が恐い)、出張先からの便りにかこつけて、元気でいるだけを伝えています。

 ・・・許されたことを、自らしないのも、過ち。

 ・・・してはならないことを、してしまうのも、過ち。

 他人の事案で自分の過ちや過去に受けた仕打ちを追体験するのは、この職業の『業(仏教用語の)』とでも言うべきものなのかもしれません。これは労働事案でもそうでして、この分野の依頼に応じる限り僕が僕の雇い主からされたことを平然と思い出せる日はこない、のかもしれないと考えています。まぁそれは自分で選んだ道なのですが。

 それにしても!


 だー 

    かー

         らー、

男女関係がらみの依頼は、イヤなんだよっ(怒)

 ついでにもう一つ!


 だー 

    かー

         らー、

丸の内にある名古屋の裁判所は、行くのがイヤなんだよっ(八つ当たり)

ああ、すっきりした(笑)

 ところで当事務所では、創業以来名古屋地裁・簡裁・執行部に申し立てた事件より『それ以外の裁判所』に申し立てた事件の方がずっと多いです。無意識に避けてるのかも。

お客さまの言葉から

 今日、ある労働事案のお客さまと電話で打ち合わせをしていたら…不意に言われました。

 さいきん、妙なしごとばっかりしてませんか

 ・・・思わず落涙(半分冗談)。  これは図星を突かれました。

 ハンズフリーで電話している机の右脇には、どーみたって提出自体が犯罪になるような写真を出してきている相手方の証拠書類。もちろん労働以外の事案。

 机の左脇には、これまた人にはいえないタイプの、しかも緊急のご依頼。もちろん労働以外の事案。さらにストレスがたまることには、料金支払の額も時期も決まってない。

 確かにさいきん妙な仕事に追われています。加えて、例によって出張前の仕事ヒートアップ状態に突入しており、きのう寝たのは今日の午前3時。起きたのは午前8時でそのまま仕事突入、朝ご飯が正午、昼ご飯は6時間遅れ、夕ご飯が5時間遅れ、この記事は11月19日午前1時に書いています。今日だけで4人の方と電話で打ち合わせし書類を起案し判例を調べ相手側提出書類を検討し家からは一歩も出ずそれでも対応しきれなかったお一人にはお帰りいただいてさえこの惨状。なんだかちょっと、やりきれない気分です。

 ただそんな状況下にも素敵なお客さまはちゃんと見ていていらっしゃって、あるメールで近況報告(先週風邪をひいた件)を兼ねて僕が『病気をたまにするといろんなひとが優しくなるので実はすこし好き(なんて奴だ)なのですが、お体には気を付けてくださいね』と送ったら、こんなお返事をいただきました。

>ホント、そうですよね。 だから、治ったあとは自分自身も人に優しく出来るような気がします。

 ・・・思わず落涙(半分冗談)。  こちらは、ちょっと虚を突かれました。

 ただ、これはきれいな言葉です。このお客さまはときどき優しい嘘をつけるタイプのとても素敵な方で、僕も見習いたい点が多々あるのですが正直足下にも及びません。人としての度量の差を歴然と見せられてしまって、返事すら、書けない。

 すこしだけ、すこしだけ愚痴ってもいいのかな、誰か親しいひとに。

 辛島美登里の『涙のリフレイン』を聞きながら、ぼーっとそんなことを考えてみます。
明日また起きたら、元気で仕事をするとしましょう。せめてこの人に笑われないように。

 依頼人以外の人間に忠誠誓ってどうすんのよ、とはまぁ、おっしゃらないでくださいね。こんな商売やってるからこそなおさら、間近に見える善きものがある、自分がまだそうしたものに気づくことが出来る、ってのはそれ自体結構素晴らしいことなのではないかなと、思うのですよ。いずれその人をお酒に誘うときに、そんな話をしてみましょうか。

2020.12.01修正

これもまた 重要なしごと

Dscf0348

 昨日はブログの更新をさぼってしまったのですが、その理由の一つがこれ、です。

 ごらんの通り、中古で導入以来3年使った(機種としてはどうやら6年もの)のファクス機が昨日、不慮の故障を出しました。印刷時に用紙を給紙すると、用紙サイズか用紙の端かをうまく認識できずファクス出力が不可になるというのが症状です。

 もともと7千円弱で買ったものなのであっさり捨てるのも選択肢ではあったのですが、ここは一つ分解してご機嫌を伺ってみよう…と思い立ったのが昨日午後。しかし原因特定ができないまま断続的に作業は続き、ついに今晩までなにもわからないままでした。

 ブレイクスルーがあったのは2時間前。用紙サイズを検出するために4つならんだスイッチの一つがほこりまみれで一種の導通不良になっていたのです。

 これを吹き飛ばして最低限の仮組みをおこない、これが印字試験中の映像。いままでの不機嫌ぶりがうそのようにいい仕事にもどりました(笑)

 写真のとおりバラバラだったのを組み直して電話線につないでみますが、現時点で全機能異常なし。かくて当事務所の中古家庭用ファクスは現役続行と相成りました。

 もちろんファクス送受信は、ほかにもスキャナ+PC+ファクスモデムで可能だったのですが…

 手元に壊れた電化製品があると、なおしたくなる

性分でして。ここは中古品をだましだましこき使ってどうにか動いている事務所でして、今日いらっしゃったお客さまにも、僕がいまだにPC-98シリーズを現用しているのを一瞬で見破られました。正直に『これは某マンションのゴミ捨て場に不法投棄されていた機体です』と言ったのですがそれでも依頼への意思がかわらないらしく、ひさしぶりに『個人じゃない』人格との取引がはじまります。

 これは残念ながらネタにはできないのですが、いろいろと楽しいことになりそうです。そのうちうまく話がころんだらお話できることもあるかもしれません。今回の仕事は、僕の別の仕事を見ていた方からのものですので非個人からの依頼ですがお受けしてみようと思います。ただこれで、ただでさえ出張を控えて多忙な週末がいっそう忙しくなりました。


ちょいと一件のつもりで請けて

いつのまにやら大事件

気がつきゃ深夜の事務所で夜なべ

これじゃ体にいいわきゃないよ

わかっちゃいるけど やめられない♪

・・・とりあえず、明日からまたブログの更新は平常通りです。

2万円出張計画

例によってアクセス解析をみていたら、こんなワードで来られた方がいました。

名古屋 旅する 代書

へーぇ、そんなひとがいるんだねぇ(遠い目) と、すっとぼけておいて本編へ参りましょう。

 さいきん北海道だの埼玉だの大阪だのから『旅行書士』って検索ワードで飛んでくる方がぱらぱらおられて、それはそれで要注目なのですが…あまり深くは考えてないよ、という話でもあります。


 さてさて昨晩は、奇しくも北関東のおなじ某簡裁をへてそれぞれの道に歩まれた二人のお客さまからコメントをいただきました。お二人とも…ある意味で小規模労働訴訟の身も蓋もない現実をとっても鋭く描き出しておられます。でも!

 このブログって、弁護士さんが開設しておられるブログからリンクが設定してあって、そこから毎日来訪者があるんです(爆)。 ま、いいことにしておきましょう。あちらはあちら。こちらはこちら。試しに、『旅行書士雑記帳』でgoogleで探すとでてきますよ。そちらも。

 まずその名の通り欠席判決で完全勝訴された『完全勝訴』さん、裁判所からの特別送達の消印からして、遅くとも木曜日には被告の会社に送達されている…とは思いますが、来週明けまで待っててくださいね。申立の方法について裁判所側と調整をはじめます。ただ僕の目から見た『完全勝訴』さんは文字通り素敵な奥さん(って雑誌ありましたよねぇ)という感じだったのですが…『ざまーみろ』は僕の前か当ブログのコメントか心の中だけにしておきましょう。そういうお下品なことばは場末の旅行書士にでも言わせておけばよくってよ、ホホホ。ってことで。

 一方で、地裁支部へ裁量移送後のんびりゆっくり敵を追いつめている2万円さんのコメントによれば、僕はまた2万円で買われてしまったとのこと。さっそくご入金を確認いたしました。

 さーて、出張計画を立てましょうかねそれじゃぁ。目的地は栃木県栃木市栃木駅。ここに10時50分までに到着していること。ほかの制約条件としては

  1.  2万円ですませろ(笑)
  2.  次の日11時に大阪地裁で傍聴だ(爆)

以上の2点。ちなみに青春18きっぷのシーズンではありません。あくまで通年で調達できる交通手段でたどりつけよ、ということになります。ちなみにてきとーな路線検索サービスで

 発駅 地下鉄桜通線野並駅 着駅 JRまたは東武鉄道栃木駅 としてさがしたら、新幹線に東武特急をつかえば当日の朝出て間に合うかわりに

 片道12990円

 ハイ、却下(笑)普段から考慮にもいれませんがね。

 ここからはまじめな話に移りましょう…といいながら引っ張り出すのは高速バスの時刻表。本当にまじめなのか、何がまじめなのかはあまり考えないでください。それが旅行書士事務所を快適につかいこなすコツです。

 まず今回はじめて『午前中』に期日を入れられました。これがちと中途半端です。夜行バスで首都圏に朝着くと早すぎる、前進基地としてつかえる静岡県富士市の実家(いつぞや他のお客さまに、実家ベースキャンプと言ったらひどくウケたっけ)を早く出ると間に合うことは間に合いますが、通勤ラッシュに突っ込むか普通列車グリーン料金を出して回避するかの二者択一を迫られます。よって今回は実家早朝出発案は不採用。今回は夜行バスとして三列シートのドリームなごや号を使うならば、

  1.  野並-名古屋 290円
  2.  名古屋駅-東京駅 4800円(高速バスネットで早売3・ネット割併用時)
  3.  東京-栃木 1070円(北千住-栃木間を東武鉄道経由にした場合)

で、合計6160円。まぁ新幹線が慮外者になるのも無理はないなとご理解いただきたいですわな。ただこれだと、8時半には栃木駅に着いてしまう。これだけが難点です。ま、いちおうこれは候補に採用。なお、前回採用した名古屋-東京の青春ドリームなごや号は…もういいです。一度乗ったらそれで。やはり4列シートはいけません。

 もう一つ。僕は3ヶ月に一度だけ、実家のある静岡県富士市の床屋に行く(その床屋における最遠距離常連客になれるかと思ったが、違うらしい)のですが、そろそろ行かねばなりません。無理やり実家によるとして…2日前に名古屋を出ると(笑)

  1.  野並-本郷 290円
  2.  名古屋インター-東名富士 3060円(東名ハイウェイバス昼行便) 実家で一泊して
  3.  東名富士-東京駅 2240円(東名ハイウェイバス昼行便)
  4.  東京駅-足利駅 1600円(足利わたらせ号11便) 健康ランドで仮眠して1900円(会員価格ですが、僕はすでに会員)
  5.  足利-栃木 480円

合計9570円、というのも一応あり、です。これも一応候補。東京駅発22時30分の足利わたらせ号に乗って午前0時30分足利着、でも候補に入れてしまいます。これだと、いつも使っている大きなお風呂に入れ、かつゆっくり寝て起きることもできる。

また、聞けばいま実家でガスコンロが一つ着火しないらしく、テスターとはんだごて持って一度修理にお伺いしないといけない義理があるので、そんなことも考慮します。

 かえりは簡単にすませます。宇都宮までお客さまにつれてってもらい、

  1.  宇都宮-新宿 1890円
  2.  新宿駅-名古屋駅 4490円(高速バスネットで早売14・ネット割併用時)
  3.  名古屋-野並 290円

 で、合計6670円。ただ、宇都宮-東京をバスにして、東京-名古屋を東名高速道経由、という線も一応あり、です。値段はほぼおなじ。これで日付が変わるまでに名古屋へ帰ってこれ、次の日大阪へ行くために翌日始発のバスに乗ることは十二分に可能です。

 さてさてそうすると。往復12830円~16240円で名古屋-栃木を往復できる、のですが、では『2万円』でどれだけ遠方から僕を呼べるか考えてみましょう。通年で、という条件をつけると…

 仙台はOKです。バスなら往復18340円。名古屋-仙台を『船』にした場合B寝台で片道6660円になって、仙台を足場にさらに遠くへ行けそうですが、時刻設定(仙台着17時)からそれは無理なようです。よっておそらくは仙台が北限でしょう。

 東北からはお呼びがかからないのですが九州へは実績があって、名古屋-難波を近鉄の株主優待券(片道1500円)で連絡してしまい大阪南港-新門司を往復13000円(名門大洋フェリー2等寝台)の通年実施の主催旅行を使うと、名古屋-福岡は16000円、ですので佐賀まではなんとか行動圏内にはいってきそうです。このフリープラン(リンク先参照)があるおかげで名門大洋フェリーを使うことが年●回(笑)。いい物は広めて回るその影響を受けてか今週末、先日記事にした社労士の試験に受かった司法書士さんがこのフリープランで九州にお出かけの予定です。ご安航をお祈りします♪

 ただ大阪-別府、大阪-宮崎のフェリーはいい割引がなく使えないため、九州では福岡・佐賀の両県と大分県北部だけがなんとか対応可、ってところでしょう。

 中国・四国各県は考えるまでもなく、高速バスでカバーでき、名古屋から直行できるか大阪で乗り換えるかの違いがあるだけです。

 ・・・ということを普段から考えていると、突然舞い込んでくるたいていの相談は僕にとって『近い』ところからのお問い合わせになるのですが・・・

 いやほんと。近いですよ。ここに書いてあることを信じてもらえるならば。

続 訴訟費用の話をしましょう

 これは昨日の記事の続きです。全2部中の2部めです。

 一般のひとが『裁判の費用』と思っているものの大部分は実は職業代理人に払うお金だということ、それゆえに(少なくとも給料未払いや私人間の貸金返還請求訴訟では)裁判の費用は相手に請求の『しようがない』こと、それとは全く関係ないところで『訴訟費用を相手に請求すること』は、制度はあっても実際には行われていない…ようにみえる、というのが昨日のあらすじです。

 さてさて、勝訴した判決にせっかくくっついてくる文言である、

 訴訟費用は、被告の負担とする

 という一文。これが見事に空文化しているのはなぜなんでしょう、というところからお話をすすめていきますが、この理由は単に『判決取ったあとに必要な手続きが独立して存在し、それはやってもやらなくてもいいから』と言ったところのようです。つまり、完全に本人のみで訴訟をやって勝った場合には、そもそもこうした手続きの存在を知りもしない可能性が高い。一方で専門家達はどうかとみれば、この話をいろんな同業者さんたちにすると、大体きまって

・・・そこまでやらなくてもいいじゃん

 という反応が返ってきます。確かに100万円の貸金返還請求訴訟で全面勝訴したあと、1万~2万数千円ほどの訴訟費用額を確定するために別途申立を起こすか、と言われたら、たしかに考えてしまいます。

 もう一つは、ここで訴訟費用額がいくらかかったのかを決めてもらう手続き=『訴訟費用額確定の申立』を一個の独立した事件の受託と捉えてしまうと、依頼人にとって絶対にペイしない、ということもあるとは思います。一番メリットがある完全な本人訴訟では手続きを知らないまま実行されない、手続きを知ってる専門家には頼んでもペイしない。よって誰もやらない、ということでしょうか。

 あとは、そもそも判決で訴訟が終わることが割合としてそう多くない=和解で終わってしまえば訴訟費用は各自の負担、つまり相手には請求不可になり、この申立をする機会は失われる(その代わりに解決金を増やしてもらえることもあるので、常に見捨てられるわけではない)、ことも理由と言えば理由です。これらが相まって、訴訟費用額確定の申立は広まらない、ということのようです。

 つまり、民事訴訟の知識があろうがなかろうが、実はだーれもやりゃしない。

 でも、それってあまりにももったいない、と僕は思うのです。まぁ当事務所は、300円の配達証明料金をケチって内容証明を出す事務所なので(笑)

 特に、訴訟費用が確定すればそれに基づいて強制執行はできるので、仕掛けて取れる財産があるならば見過ごす手はない、と考えています。

 当事務所でもいままでこれをやる機会がなかったのは、そもそもいままで判決で終わったことが地裁で2回、簡裁で1回(今回の事案)しかなく、先行する地裁の2回については、1回は元本と利息を強制執行で回収後、この申立を準備している間に会社が潰れた(我々の強制執行が引き金になったというご意見も)、もう1回は、通常訴訟の提起と一般先取特権に基づく債権差押申立を平行させた結果、判決を取るより先に一般先取特権で債権額の過半を回収しており、その結果やっぱり取れる財産がない状態になった、のが理由。

 なんのことはない、いままでは判決とった会社がその後生き延びた例そのものを見たことがないわけで(なんて嫌な事務所なんだろう…我ながら)

 確かに、給料未払い事案で完全勝訴したとしても訴訟費用は労働債権じゃないので、勝訴後に会社が吹っ飛べば(法的整理・私的整理含む)、訴訟費用額確定の申立そのものが意味が無くなります。つまるところこの意味でも、訴訟費用額を確定してそれに基づいて強制執行をかけることができる可能性はさらに少なくなるのです。

 だったら今後も無視していいのかよ訴訟費用は?と問われたら…そうではない、と僕も思います。ですので今回は、というより、事情が許す限り今回以降も、勝訴判決が出た場合は別途料金をとらずに訴訟費用額確定の申立を行うようにしよう、と考えています。

 たとえば今回の事案。請求したのは基本給を基幹とする18万円弱の請求、および14.6%の遅延利息です。これが欠席判決により、一応全面勝訴となりました。

 さてこれに、お客さまは実費としていくらかけたでしょう?列挙します。

  1.  収入印紙代 2000円(正確には手数料といいます)
  2.  郵便切手を使った分 4200円(特別送達4回分)
  3.  登記事項証明書代 1000円

 合計 7200円です。

 さらに。民事訴訟費用等に関する法律第2条により、原告本人が口頭弁論期日に裁判所に出頭する日当として、

 3900円

 加えてこの方、実は県境を越えて裁判所に来てますので旅費が請求できることに。民事訴訟規則第2条1項1号および別表第1により、これが1㎞あたり『30円』。よって、おそらく

 480円

 さらにさらに。訴状の作成および提出にも費用は請求できますので、同規則別表第2により

 1500円

 思い出したように出てくるのですが、登記事項証明書は『法務局』で取ってます。よって同規則第2条の3により、登記事項証明書の交付に要する費用の額として

 160円

 以上の、いわば見えない費用を合計すると、3900+480+1500+160=6040円。結構な金額になります。よって、債権差押え命令申立てで請求できる元本を18万円とすると、請求として

 18万円で終わるか

 18万円+7200円+6040円+8760円(18万円に対する、4ヶ月分年利14.6%の経過利息)=20万2000円請求するか

 は、結構な違い、になってきます。少なくとも僕には、無視できません。


ちなみにこの事案で僕がもらったお金は…

 まず着手時。

 東京-この簡裁最寄り駅(出張相談実施地)までの普通列車往復運賃として

 2900円

 書類作成開始時の料金 18万円×6%弱として

 1万円

 合計12900円。出張相談は実施してますが、相談料金は請求せず。これも、いつもどおりです。

 次に、強制執行で回収できたときに

 書類作成終了時の料金として

 18万円×10%=18000円(訴訟費用額確定の申立書作成の料金含む)

 債権差押命令申立書作成の料金として

 1万円

 合計、28000円

 総計 40900円になります。先ほどの20万2000円が回収見込額だとすると、

202000-40900(当事務所への費用)-7200(使った実費)=153900円が手取額。当人が回収できないと認識した=依頼のきっかけになった給料未払いの額は18万円なので、この8割以上は手取りとして確保できる、ということになります。

 反対に会社は、訴訟費用を取られ利息を取られ債権差押え命令申立費用は取られるということで、最終的には21万円程度ふんだくられることにはなりますが、これはべつに『ざまーみろ』と言っておけばそれで済みます。自業自得です。

 手取りといえばさらに制度上のおまけがつきます。ここで差押え命令により回収できる金額=訴訟上の請求額は、所得税や社会保険料控除『まえ』の金額です。よって実は、これらを控除されて支払われる場合の金額と回収できた手取額はほとんどかわらない、という可能性もこの例では一応あり、になってきます。

 この事例では、たまたま同時期に東京や宇都宮まで行く用事があり、そちらでは交通費(と、言っても高速バス代を基本としておりますよ)をもらっていたために、それと相乗りさせて交通費を圧縮したためにこの程度の請求で済んだ、ということもできます。ただし青春18きっぷが出る時期を選んでもらえれば交通費など2往復4600円で済み、実はこの事案でかりに名古屋-東京間高速バスを使って請求をかけても交通費としては2往復2万円程度しかかからない…ことにはなっています。

 まぁ、決して安いとはいいませんがこの程度なら、コストパフォーマンスにご注目いただいて受け入れていただけるのではないか、と思うのですが、どうでしょう。

 ところで友人の司法書士さんの言によれば、過払い金返還請求訴訟の裁判書類作成でも報酬として回収額の25%は取るののだとか。

 ・・・うーん、だから、なんでしょうか、最近コメントを頂いている『2万円』さんは、自営業者として大変優秀な経営者なのですが、当事務所の料金設定がおかしいといつもお説教をするのです。それを適当にはぐらかしながらお酒をお食事をいただくのがいつもの夜の宇都宮での風景。

 まぁ、いいじゃありませんか。それで事務所がつぶれるわけじゃなし、 ね?


2015.04.18 追記

訴訟費用と訴訟訴訟額確定処分の申立書作成については本人訴訟を完遂された方を中心に関心を持つ方があり、当ブログのいくつかの記事がお役に立っているようです。

東京~大阪間の裁判所を対象に、このたび訴訟費用額確定処分申立書作成だけを受託するサービスをはじめました。

訴訟費用額確定処分申立書作成のページ

訴訟費用の話をしましょう -全面勝訴したあなたへ-

 さて素敵な補助者さまの誘惑(?)により少々道を踏み外しかけてここ数日過ごしてまいりましたが、ひさしぶりにまじめな話にもどりましょう。

 実は先月末に北関東某県簡裁で一件、欠席判決を取ったのがありまして、今週末で判決正本の送達から二週間経過します。つまり判決が確定します。このお客さまと話しをするついでに、皆さんにも話しをしてみましょう。おそらくこれは、あとでウェブサイトのコンテンツに取り込みます。

 なお、この記事は2部構成をとります。今日はその1です。

 さて、ここで閲覧者ご一同さまのうち、民事訴訟法にさわったことがない皆様に聞いてみましょう。

 『裁判にかかる費用』って、いったいどれだけのもんなんでしょうね?

 また、一般的にいわれているところの『裁判の費用は負けた方が負担する』というのは一体どういう意味なんでしょう?

 落ち着いて考えるとよくわからなくなってきます。実は民訴法がわかっていてもわからなくなってくる面があるのです。


 一般に『(民事の)裁判はお金がかかる』という考え方について、これは給料未払いの請求や貸金返還請求訴訟にかぎれば、実は単に訴訟代理人の動員にお金がかかるだけ、ということには注意する必要があります。彼ら職業代理人たちに言わせればあれはあれで順当なお値段設定なのですが、だからといって世間一般の(月給20万円台~30万円台の)会社員さんたちが、たとえば2年分2千万円の割増賃金支払い請求訴訟を起こすときに着手金100万(これ実例です)ポンと出せるか、と言ったら、そりゃ無理でしょう。おそらくは清水の舞台から飛び降りないと出せないお金、であるはずです。

 ところが、たとえば請求額2000万円、被告は会社として1社だけ、だれか個人を訴えるようなことはせず被告はこれだけだとすると…

 訴訟を起こすときに必要な『実費』は、実は9万円弱、です。内訳は

  1. 収入印紙代 80000円
  2. 郵便切手代 約7000円
  3. 登記事項証明書取得費用 1000円

 はい、これだけ。いまここでは請求額2千万の訴訟を起こす際の初期費用を見ましたが、この例では弁護士への初期費用対裁判所への初期費用が、約11対1になりました。

つまり普通の人が『訴訟を起こすのにかかる費用』だと思いこんでいるものに代理人への費用が含まれている場合(残念ながら、たいていの場合)は、その圧倒的大部分が代理人への費用だ、ということがわかります。ところが代理人に払う費用、というのはほとんどの場合、相手方に請求することはできません。給料未払い事案ではまず無理です。当然ながら当事務所で書類作成のみを依頼された場合でも、同様に書類作成料金を会社に請求することはできません。

 ところで当事務所において、請求額比例で料金を設定した最大の事案が今週裁判所に提出されるところなのですが、この請求額は670万円、ここで僕が書類作成前の料金として受け取った金額は、22万7千円です。

 もともと当事務所の料金設定としては、書類作成前の料金として下限3%-上限6%ということで、この金額は当時の予想の3.5%になっています。これは、延べ35ヶ月分の勤怠データを入力せねばならなかったのと、提訴すればいったんは激しく衝突する恐れが高いことから、下限から0.5%だけ増額請求したもの。これで、あとは結論がでるまで請求を行いません。ですから仮に請求額2千万円の給料未払い、という依頼を仮に受けてしまった場合は、僕でも下限3%、つまり60万円…とるかとらないか微妙なところですが、これを上回って請求することはないでしょう。

 話がそれました。当事務所で書類を作って670万円の請求をするときには、司法書士に払う料金の一部(残りは判決なり和解なりが出たときに請求)として、22万7千円、これに切手代等の実費は、この請求額で訴訟の場合だと46000円程度。つまり、さきほど請求額2千万を例にとって代理人を使った場合に11対1だった、手続き担当者に払うお金対裁判所に払う実費、の比率は5対1程度になってきます。

 つまり、実費の存在が無視できなくなってきます。代理人を使うときには、代理人に払うお金の1割にも満たなかった実費が、当事務所を使うときには、司法書士に払うお金の2割強のお金を実費に払うことになるので。

 さて、では司法書士や弁護士に払うお金、は、訴訟に勝っても相手に請求できない、なら相手には何を請求できるのでしょう?

 一応の正解としては、上記で挙げた実費プラスアルファ、ということが出来ます。プラスアルファ、には、例えば僕のお客さまの事案では『日当・訴状提出費用』が入ってきます。

 でも。実は僕も周りの司法書士さんたちが『訴訟費用を相手に請求した』という話を聞きません。他のウェブサイトを頑張ってさがしても、やった記録に尋ねあたりません。

 理由は僕にもよくわからないんですが、どうやら判決取れてもなーんとなく無視されている、らしいのです。あとは、和解で終わった時には訴訟費用を相手に求めることができないか、それをなーんとなく組み込んで解決金を設定する、と言う形で、やっぱりなーんとなくこの問題を解決したようなかんじ、になっている、と。

 実は僕の事務所でも、この申立てはいままでやったことがないのですよ。今回が初めてです。

 ・・・と言っても別に、訴訟費用額確定の申立書は訴状よりは簡単に作れる書類ですので、お客さまにはいったん安心してもらって、明日に続きます。では!


2015.04.18 追記

訴訟費用と訴訟訴訟額確定処分の申立書作成については本人訴訟を完遂された方を中心に関心を持つ方があり、当ブログのいくつかの記事がお役に立っているようです。

東京~大阪間の裁判所を対象に、このたび訴訟費用額確定処分申立書作成だけを受託するサービスをはじめました。

訴訟費用額確定処分申立書作成のページ

しばらく休んでわかったことは…

 風邪のため先週月曜日から木曜日までブログの更新を休んでいたのですが、そのおかげでかえってはっきりとアクセス解析の結果が見えてきました。

 まず第一点。

 このブログには、どうやら二十数名もの熱心な閲覧者さまがおいでだということ。大変ありがたいことですが、この方々は毎日~2日おきずつ当ブログをチェックされておられました。ただ気になるのが、このうち半分程度がお客さまでは『ない』つまり当ブログ以外に僕との接点をもっていないことです。

 さて木曜日に打ち合わせをしたお客さまに対してもそうなのですが、ブログに書いている文章と僕が全力発揮して作った書類とは、その精度と表現と破壊力にかなーり大きい差がありまして(ブログを読んでいる限りただのアホ、または33歳独身男性彼女無し、にしかみえない可能性が高い)、特に最近ウェブサイト本文の更新がとどこおっている関係上、おちゃらけた当ブログが閲覧者さま方に与える影響が大きすぎないかと少々心配してしまいます…

 が、なるようになるでしょうよ(笑)なかには、毎日毎日これだけ文字が書けりゃ大丈夫だと言ってくださる方もおいでです。

 続いて第二点。

 急速に勢力を伸張する補助者さまの姿(爆)

 あるいはそのうち補助者さまファンクラブができるやもしれません。写真があったら公開せよ、という意見が1件、どんな人か興味を示すご意見が2件、すでに電話とメールで来ています。

 さて、これは当ブログのバックナンバーの閲覧件数ランキングであきらかになったのですが、第1位は補助者さまからコメントを賜った11月5日付『風邪?』になっています。ほぼ同率で追うのが昨年から1年越しのおつきあいがある『2万円』さんがコメントをいただいた、11月1日栃木出張記録のひとつである『胎動 22時24分東武宇都宮−栃木』。これはまぁ、僕が労働訴訟で勝ったらどう振る舞うか、を自認したことにもよりますが。

 これら上位2位の半分以下のアクセスしか集めていないのは『登記は他の事務所へw』さんがコメントをされた10月29日付け『一本つけたい 秋の夜』。これはまぁ、原則論なら他でいくらでも聞けるよ、ということのようです。ブログをごらんのお客さま方に聞くと、むしろ当ブログ・当事務所ではこの『登記は他の事務所へw』さん、好むと好まざるとに関わらず悪役としての位置づけを獲得しつつある、というところでしょうね。

 ただこれは、客層として原則論しかおっしゃらない●●士さん・●●書士さんの相談からたらい回しされてたどり着く、あるいは債務整理の必要があるより債務整理に走った知人に財産を吹っ飛ばされたお客さまが多い当事務所ならではの特殊な現象というべきでしょう。社会的には、彼のような真っ当な司法書士のほうが万人向けでつかいでがあるはずですから。

 しかしながら当事務所のお客さまの中には、専門家による債務整理の経験者ですら『●●士・●●書士の債務整理は大手中小のサラ金のみを相手取る限りにおいて、一種の弱い者いじめだ』と言い切って僕を呆然とさせる(さすがの僕でもここまで言えませんでしたが、言われてしまえば確かにこっちの考えに同調できる)ような方もいます。

 大変申し訳ありませんが、あるお客さまが言われました。『登記は他の事務所へw』さんのコメントには、読んでいて笑いもなければ救いも学びもないのだと。管理人としてはたしかに同意せざるを得ず、もっとブラッシュアップを望みます。当ブログ唯一の、倫理と良識の砦として(笑)。今後はむしろ僕よりは、読者の顔を見て投稿してください。たとえ給料未払いで来たお客さまでも、この事務所を利用する以上どこかでそれなりに楽しんでもらう、というのが当事務所の所風であり、それに一致するように当ブログも作られているのですから。お客さまからいい反響が聞こえない以上、今後は内容としてつまらないと見たコメントは、ほかの方々のそれと同様『削除!』で行きますんで。

 さてさて、一方で補助者さまの出現と存在がいまのところ現実世界のお客さま方にも素直に歓迎されるのは、これと表裏一体の現象というべきでしょう。こんな妙ちきりんな事務所を助けてくれた(これはすべての依頼人達にとっての福音ですわな、確かに)うえに、ネタも提供してくれる実に貴重なお方だ(笑)さらにどうやら僕を完全に尻にしいているらしい(汗)。僕の書面を見たことがあるお客さま方は特に、『あのとんでもない代書人をさらに尻に敷くとは一体どんな人なんだ?』という傾向の関心をお持ちのようです。これは面白いからそのまま放っておきましょう。できればどんどんコメント下さいませ。

 ほかの当事務所のお客さま方についても同様に、コメント歓迎です。これは上記お三方のコメントへの対応と違って、他の閲覧者さまに『ああ、ほかにもこの事務所の利用者&ブログの読者がいるんだ』とご理解いただく助けになりますから。一種のサクラ、といったら身も蓋もありませんが、その意味で投稿してくださればそのまま掲載、べつに僕を窮地に追い込む楽しいコメントである必要はありません。ついでに掲載基準を説明すると、当事務所のお客さまからのコメントは全部掲載、単なる閲覧者の方の場合は、僕個人に向けられたに過ぎない&その他つまらないと見たコメントは不掲載、閲覧者さまご一同が楽しめそうなものは大歓迎、そんな感じで行ってます。これまでは『登記は他の事務所へw』さんを少々優遇しすぎましたが、彼は当事務所のお客さまではないので今後はそれなりに。ネタにできそうなら採用、そうでないなら不採用です。


 まぁこうしてみるとなかなか難しい舵取りを当事務所もこのブログも迫られていくのかな、とは思います。顔を見たことがある同業者さんには少々厳しい注文も付けられますし、当ブログ編集の大方針として法律家としての原則論から踏み出していないと聞こえない声がある、それを耳にしたいからこそ、このまま品位保持義務違反で引っ張られるまでこの論調で突っ走ることは規定方針なのですが、それがいつ来るか、は僕にもわかりません。あるいは幸運に恵まれて、誰もなにも言ってこないかもしれない。そうあることを祈りますが…

 いつか訪れるその日までは、論調はそのままだ!と開き直ってみたものの、どうやらいつのまにか僕は補助者様に『お婿にいけなくなるような事』をされてしまっていたようで、

 さて なんのことでしょう(遠い目)

 むしろワタクシが直面する当座の問題は、この素敵な補助者さまの追撃を免れることのようにも思えます。実際にはこの補助者さまにしかけたちょっかいと言えば、せいぜい彼女の昼ご飯を僕のフォークやスプーンでつまみ食いした程度なのですが(コメント中の、風邪がうつっても仕方が無い状況とはそうした意味でしょうかとかわしておきますよええなにもしてませんとも僕は無実です以下省略)、二十数名の常連の閲覧者さま、まぁ楽しみに見ててくださいませ。

 でもって願わくば、業界団体に電話なんかかけて『けしからんブログを書いてる馬鹿がいる』などとおっしゃいませんように。皆様がたの暇つぶしのネタが、一つなくなってしまいますから。

さくら通りであいましょう

 今日は大変すばらしい日です。日本で二人目の旅行書士が誕生しようとしているのだから。

 さてその彼は、専業の司法書士さんです。そして今年の社会保険労務士試験に合格したとの知らせが、いま届きました。まだ実務の研修をうけねばなりませんが、早ければ来年のいまごろには、三重県ではおそらく唯一の『司法書士兼社会保険労務士』の事務所(合同事務所ではなく、同一人の兼業によるもの)が出現するはずです。

つまり186万三重県民の期待を一身にうけて立つ司法書士社労士兼業事務所という状態(笑)

 思えば彼とは、平成15年実施の司法書士中央新人研修からのおつきあいです。たまたまこの年から愛知県は西日本の仲間入りしたので彼とも会えた、のですから人の縁は不思議なもの。同時期に開業後は、彼はバランスの取れた地方型のなんでもやる事務所へと健全に、僕は都市型の、というべきでしょうか、まぁ労働事案専門を標榜する少々特殊な事務所へと不健全に、それぞれ育っていきました。

 とはいいながらも、彼も労働事案には少なからず関心を持っておりまして、そこへ僕がいろんなネタをご披露したりときには高速バスやフェリーでいろんなところに(栃木県小山で傍聴から、福岡県福岡市の事務所訪問まで結構広い範囲)つるんで出かけ、ことあるごとに社労士兼司法書士の楽しさを吹き込んだ結果…

 今回の良き日を迎えることができたというわけです。

 合格おめでとう! これで二度と受験のための勉強はしないで済む(笑)

 一方で彼のバランス感覚は、ともすれば過激に流れやすい僕にとって大変貴重で、しかもスマートに夜遊びをされるやり方を心得てみえることから、僕にとってのそうしたお店訪問の引率者として唯一の人物であります。これらは経験によって蓄積されていく分野なので、やはり先達はあらまほしきもの。

 つまるところ、なかなか上手い具合に両者楽しくつるんでる、そういう状況ですが…

 これからは一層楽しくなりますよ。なんせ来年からは、二人とも司法書士兼社会保険労務士、ですから。社労士会の研修資料もお互いに融通できるし、労働訴訟の連名での受託もいいかも。あとはお知り合いのほかの司法書士さんに社労士兼業のすばらしさを吹聴して回って下さい。僕とちがって企業側の依頼を排除しないぶん、可能性ははるかに大きいはずです。

 ともあれそうした話は、いまや現実のものとしてそこにある、ということでまた、彼の住む街へお酒を飲みに行ってきます。なんでボトルキープしてある最寄りのお店が隣の県なのか、は一切考えないことにして(笑)、再来週は三重県出張決定です。

 では、さくら通りであいましょう!

 

病み上がり書士 再始動です

今回の風邪のピークは早かったです。月曜日におかしくなって火曜日には一日お布団のなかで起案して、水曜日には少しよくなったので木曜日の仕事を追い込んで夜なべ仕事(徹夜を覚悟したのですが、意外に速く朝5時過ぎに一旦終了。3時間も寝ることができた)、午後は久しぶりに外に出て打ち合わせを実施してきました。

いちばん肝心な文書構成を寝床の中でおこなった(最初の3行決まったーっ ウゴゲホっ てなかんじで)にもかかわらず、完成した書類は極めて好意的な評価を得ることができたのですが、なによりよかったのはその打ち合わせで、今後たどり着くべきハッピーエンドの有様が明確になったこと。来週から、晴れて新作戦の発動です。ところで読者のみなさま方、

怪文書って どーやって書くんでしょうねぇ?(猛爆)

↑こんなこと書くとまた、品行方正公明正大清廉潔白な『登記は他の事務所へw』さんが目くじら立てそうですがね。まぁここは当たり前のことを当たり前にやって仕事が済む事務所じゃないんで。

今日は一日図書館に行って調べてきたんですが、『よくわかる怪文書の書き方』『怪文書文例180』『新入社員のための怪文書作成マニュアル』とか言う本は一冊もなくて(あったりまえだっ)、今回の作戦行動では僕がこれから起案する文書がかなり重要な役割を果たしてくるのです。しかもその文書の味付けでもっとも肝心なのは

正確な情報を伝え、受信者に信用してもらい、かつ発信源を誤断させること

 目的がはっきりしているから製作方針は立ったとはいえ、こりゃまたなんとも、難易度の高いお仕事でございますよ。僕も代書人生活4年目に突入してますが、怪文書の代書は初めてです(笑)。

 まぁ今回の事案では、お客さま以外の第三者に作成文書を評価していただいて、いわば能力を買ってもらってのご依頼続行(でしたよね?とお客さまに確認してみたりします…この方も当ブログを毎日チェックしていただいているので)ですので、これからの作戦行動も大変やりがいがあるのですが、現段階ではいっそ女性の文字で手書きさせて最後を『かしこ』で締めくくってやろうかしらん、と思っていますよ。これならこれで、一種のストーリーを完全にでっちあげてやることもできます。発信者の性別も年齢もいつわって。


 と、ゆーわけでこのお客さまに業務連絡。

僕をなだ万で接待してくださるのは勝った後にして、さしあたり和紙製のいい便箋を買っといてくださいね。


 ってのは半分冗談ですがあるいは本気…かも。

ただこの(怪)文書のもう一つの目的=一種の労働紛争と見て、被害者をついでにもう一人助ける、という線を強調する(ふりを、受信者に対してする)ならばそれもよいのかもしれませんよ。なりきるならば徹底しないといけませんから、字のうまいご家族に協力依頼をしておくのもよいでしょう。

 ところで読者のみなさま方、たとえば先日いただいた『登記は他の事務所へw』さんのコメントもそうなんですが、実はこれなんかは、コメントをいただいたこの記事そのものが彼への引っかけのために作られたモノでして(・・・あ、言ってませんでしたっけ?てへへ)。

 債務整理に邁進するまっとうな司法書士である彼を念入りに挑発した甲斐あって、少々遅れ気味でしたがこっちの期待通りの投稿をいただくことができて満足です。じつはこれ、事務所で使う需要がいくつかあったんで。でなけりゃ僕もああまで書きませんよ。その狙いがわかりませんでしたかねぇ、ふふっ。ただ、本気で作らないと相手も乗ってこないことは、はたで見ている読者ご一同さまにもおわかりいただかないと困ります。それが当事務所の価値なのでね。

 ことほど左様に私文書をやりとりして私人を思い通りに動かすってのは難しいもんなのですが…まあ、やってみますよ。僕もなだ万でお食事ができる機会はのがしたくないから(ってそれかよ)

 来週はこの大作戦(僕が文字と言葉を操って手玉に取らねばならない人の人数は、これまで最大らしい)のほか、名古屋・東京・茨城へ新しい裁判書類を出す予定。極めてにぎやかなことになってきましたが、体が健康なら精神的に不健康でもなんとかなるでしょう。

 と、そんな僕のさらに上手を行く面を持つのが当事務所の補助者さまなんですが…素敵なコメントが入っています。都合の悪いときには入院してしまう政治家のように都合の悪いコメントをもらったら風邪を引いてしまう…なんてことはない…ですよ。たぶん。

さて、その補助者(さま)1号(かっこ内は筆者追記)のコメントをご参照いただいてから…

特別企画のお知らせです。題して


 『○○○ン』を探せ! -素敵な補助者の残置物件-


 ってな感じで。さああなたも、彼女が当事務所に忘れてきた『○○○ン』が何かを探して旅行書士の生殺与奪の権を手にしてみませんか(笑)

 さすがにこれをコメントされたときには、『あの格好』でベランダに出られたのと同じくらい肝が冷えた(どんな格好だったかは絶対言えませんそりゃもう)のですが…この件はぼくもネタにする勇気がなかった(と、いうより、ネタにして楽しむだけの文書制作者としての技量がなかった)のに…でもまぁ仕掛けられたからには受けて立ちましょう。当意即妙のやりとりでは時に補助者さまのほうが洗練されているので今後もなにか気の利いた一撃を放ってくるかもしれませんけど。

 さて、彼女がコメントで示唆した『○○○ン』。わかった方先着1名様には依頼料金1割引きまたは相談1回無料にいたしましょう。回答は当ブログへのコメントあるいはメールでお知らせください。

一応、ヒントです。

  1. 室内で使います。よって、『エンジン』などではありません。
  2. 食べられません。『タウリン』など、食べられる物質でもありません。
  3. 厳密にカタカナ4文字で表記するのが正解です。『抵当ケン』とか、そういう無理矢理な表記はなし(そりゃ抵当権を忘れていく補助者さまなんていないよ…)
  4. 財産価値は、一般的に高くありません。
  5. その割に、妄想たくましく構成した場合僕の社会的生命を抹殺するだけの怪文書ができあがります(笑 ネタとしてこれを選んでくるのは、すなわち補助者さまの能力が高い証拠です)

なお最後に、コメントをいただいた時のこの補助者さまのハンドルネームは『補助者1号』だったのですが、当事務所既定により、補助者(さま)1号と変更させていただきました。

じゃ、僕と補助者さま二人して、読者の皆様の素敵な邪推もとい、ご推測の披露をお待ちしておりますよ。明日から、健康な肉体と不健康な精神で平常業務に復帰です。皆様ご心配をいただき、ありがとうございました。

風邪?

 昨日の記事のとおり補助者さまも無事帰られて、少々寂しい感もある朝。まずのどが痛いことに気づきました。おそらくは一昨日、お酒を飲んで地下鉄3駅分あるいて帰ってきてそのまま風呂にも入らず妙な格好で寝て起きたのがいけなかったのかもしれません。

 きのう帰られた補助者さまにはどうやらうつさずに済んだのはよかったのですが、このまま推移すると2日後くらいにピークが来ます。3日後に仕事の打ち合わせが入っており、ちとまずいです。

 最悪の場合歩く生物兵器と化して風邪のもとをばらまいて歩くしかない(延期という選択肢がない気がする)のですが、そのまえにまず作業を続行せねばなりません。とりあえず補助者さまに手伝ってもらって作っていた原稿は、今日完成しました。あとは書類本文を、明日から三日間で作ることになります。

 ・・・と言うことで。風邪を直してしまえればよいのですがそうでなくても最低限、どうあってもカラダを持たせないといけません。体がうごくうちに、準備にかかります。

 まず明日以降横着な食生活が送れるように、野菜を多めに(カボチャを入れるのが特徴)してクリームシチューを10食分作ります(これを2回で完食する、などということは絶対ありません。たくさん食べるのは出張のときと、素敵なひととお酒を飲んでいるときだけです)。これでまぁ、あまり偏らない食事がすぐ取れる、という33歳独身男性彼女無しの生活の知恵です。

 つぎ。ミカンを買い込んで一日5個以上食べるよう手配します。薬は飲みません。強いて言えば薬用ののど飴をなめる程度。

 これでなんとかごまかして、明日以降の書類作成にあたりたいところです。おそらくは明午前中はあまりひどくならない予定なので、明日10時から入っている相談は問題ないはず。今週はこれ以外には、仕事で動く予定は木曜日までありません。うまくやれば水曜日まで事務所から外に出なくてもいいはず。これは不幸中のさいわいです。

 せっかく他のひとに手伝ってもらって作業の進度を上げたのに倒れて止まったらどうしようもない、さりとて無理して本当に倒れたらなお悪い、さてさて少々困りました。とにかく今週木曜日を無事乗り切ることを目指して作業をすすめますが、あるいはブログの更新がとまったら、その日は寝くたばってるなぁとでも思っていただきますようお願いします。今日はすずきしんたろう事務所労働裁判事務統計の10月分を公開したのと、無事帰られた補助者さまからメールをいただいたのでそれらについて書こうと思っていたのですが、手短に終わることにしましょう。それらについては、またいずれ。

補助者さま 繚乱!

 この記事は、10月30日付け『補助者さま 降臨!』の続きです。

 あえて非公表としておりましたが、昨日・今日の2日間、補助者さまにお手伝いをいただいておりました。総作業時間約12時間なのですが、おかげで調停申立書作成と反訳書の作成が一気に進展をみることとなり、大変満足です…が。

 この補助者さま、当事務所のお客さま of the year 2006にノミネートされている女性だけあって当事務所の業務に理解が深く身持ちが堅くて作業能力が高い大変すばらしいお方なのですが…

 玄関あけて事務所に入った瞬間に、あっというまに僕より高い地位を確保しました。


 以下、補助者さま語録。

1.-誤解促進編1-

 電話鳴ったらどうやって出ればいいんですか?
 『センセイはただいまお風呂に入っております』とか?

2.-誤解促進編2-

 ご実家からの電話が鳴ったらどうやってでればいいんですか?
 普通におつなぎして背後で『きゃあーっ』(←嬌声)って言ってみたりとか?

3.-穏便脅迫編-

 (以上のご発言のあと、電話のまえで)
 電話かかってこないかなー

4.-叱咤激励編-

(作業中に思い立っていきなり歯を磨きだした僕もわるいのですが)
 センセイやる気ありますかぁ?

5.-認識誤謬編1-

 (PCの突発的故障を修理した僕を見ながら)
 センセイ、パソコンにムツゴロウさんみたいに話しかけてるし…『おおよしよしよし』…とか(笑)

6.-認識誤謬編2-

 (当ブログに掲出の僕の写真をみて)
 『あっ、●●子さまだ♪』

7.-影響残置編-

 (今日当ブログにいただいたコメントをみて)私もセンセイのブログになにかコメント書いちゃおうかな…今日から一ヶ月以内に

 


と、いうわけで。

 当事務所は向こう1ヶ月間は、この素敵な補助者さまのご意向を上目遣いで伺いながら運営していく所存です。なお、実際にこの補助者さまからなんらかコメントをいただけるようですが、

 どうぞお手柔らかに(涙目)

さて、ところで本日コメントをいただいた『2万円』さんは、これまた当事務所お客さまof the yearにノミネートされるべき(解決後にね)お方でして、胸張って言えるものから隠蔽に努めるべきものまでいろいろと希有な経験をさせていただいております。コメントに描写されているのは、僕が11月1日に栃木に出かけたときの会食の内容でございますが、

 描かれていることはすべて真実です(遠い目)

えーと、ただね。無理して食べてるってことでは全然ありません。大変おいしゅうございました。いつもいつもごちそうさまです。

 最後に。今日の補助者さまのお帰りをもって、当事務所のすばらしき1週間は実りある終わりを告げたわけですが…

胸張って言えるものから隠蔽に努めるべきものまでいろいろと経験をさせてもらった、と言う点では本日ご来駕を賜りました補助者さまとも同様だと存じておりますので、当ブログにコメントをお送りいただく際には、当所におけるいろいろなご経験については

 どうぞお手柔らかに(涙目)

帰還 10時26分金山駅南口

帰還 10時26分金山駅南口

3列シートの車内は、乗ってしまえば快適です。もちろん前夜の4列シートとは比較にもなりません。
いま、金山駅前の雑踏に静かに歩みをとめたバスから、降りたのは2人。残ったのは3人。
夜行便はなかなかの盛況らしいのですが、僕にはむしろ深夜発昼前着のほうが、夜の街で少々羽目を外す余裕があり、既に官公署が動いている時間に到着できるのは実に便利です。
早速帰りに住民票を取って帰りましょう。

今回の出張はつつがなく終わりましたが、同時に来月は、7日栃木・8日大阪への出張が決まりました。

来月も、楽しいことになりそうです。

勇躍 02時40分日本中央バス足利市駅前−金山駅南口

勇躍 02時40分日本中央バス足利市駅前−金山駅南口

栃木・群馬と名古屋・関西地方を結ぶシルクライナー号は、社風と運行形態の特殊性ゆえにネットの世界でもマニアックなファン層を形成しています。
かくいうわたしも、前回利用したさいには大阪から足利市に到着するのが所定より2時間早い午前4時、という目にあったことも。

そうした、世間並みの高速バスとは一線を画しているこの路線、使える人には便利です。 特に名古屋対栃木のバス移動で東京を通らずに済むのは大変特徴的ですし、深夜2時40分発、という出発時刻も、『24時間営業の健康ランド』とセットで考えれば理にかなった使い方が見えてきます。
ただ、最初の休憩が出発5時間後、というのは…

端然 02時23分足利市駅前

端然 02時23分足利市駅前

携帯電話のカメラでは、まともな画像にならない、日本中央バス足利市駅バス停はそんな時間のそんな場所にあります。

昨日から今日へ日付が替わるころ着いた足利市。市内の(もう3回目の利用になる)健康ランドで時間調整して、ここから2時40分発の高速バス『シルクライナー号』で名古屋まで一気に帰る計画です。

布石 23時24分両毛線栃木−足利

布石 23時24分両毛線栃木−足利

その方面での知識が豊富な方は、ここで僕の計画に気付くでしょう。
今から、両毛線最終列車桐生行きで足利まで移動します。

当ブログ読者さまの大部分がわからない(単に法律関係でご利用の方、ごめんなさい)はずですが、これはこれで意味がある行動です。
次の投稿は2時30分頃の予定です。

胎動 22時24分東武宇都宮−栃木

胎動 22時24分東武宇都宮−栃木

僕が宇都宮の屋台横丁で何をやらかしたのか、についてはお客さまのコメントにおまかせします。必要なら容赦なく突っ込んでください。

さて、さすがの僕もお腹いっぱい&いい具合にお酒が回ったところで、次の行程を始めましょう。

と、いうことで。
読者さま各位には、僕が今後どんな経路で帰るのか、
予想してみて下さい。
ヒントはあした午前中に名古屋まで帰ること。これだけで正解にたどり着いたなら、その方は旅行書士になれる素質があります。問題は、栃木からJRでどこへむかうか、です

到着 14時58分宇都宮地方裁判所栃木支部

到着 14時58分宇都宮地方裁判所栃木支部

家をでてから17時間。
たどり着いた裁判所には、制度上僕の居場所はありません。
3号ラウンドテーブル法廷兼審尋室の前で、あるときは長い、あるときは短い待機に入ります。

期日が終わると、お客さまの車で宇都宮まで移動です。

ただ、今日は長丁場になりそうな気配です。

14時21分 両毛線小山−栃木

14時21分 両毛線小山−栃木

あと11分の乗車で、今回の出張の最終目的地である栃木に到着です。
さて、実は帰りの交通機関を全く決めておりません。お天気で決めるつもりだったのですが、天気が良すぎてなんでもあり、になっています。

今から適当に、決めてみましょう。

13時19分 水戸線岩瀬−小山

13時19分 水戸線岩瀬−小山

岩瀬での接続では、少々肝を冷やしました。
時刻表上は7分の待ち時間があるように見えたのですが、まずバスが2分延着します。そこは県道で、駅の気配もありません。なぜか妙に機敏な動きを見せつつ先におりた婆さんは、明らかに焦った様子。信号無視して交差点を突っ切りました。

ただならぬ気配!

思わず小走りに角を曲がったはるか彼方に、駅舎が見えたのです。

こりゃ いかん。

逃げる婆さん、追う旅行書士。通行人は不審そうですが、当人たちは必死です。

ときならぬ、岩瀬記念特別競走はハナ差で婆さんに振り切られた(こちらが切符を買ってる間に、タッチ1秒で改札を突破された)ものの、なんとか発車2分前にたどり着くことができました。これで予定通り栃木着は、ほぼ確定です。

次は、小山です。

12時31分 関東鉄道バス筑波山口−岩瀬駅

12時31分 関東鉄道バス筑波山口−岩瀬駅

ここ筑波山口にきたのは、大学生のとき以来14年ぶり。ただ、乗り継いだバスに乗客が僕しかいないのは、前回と同じです。
バスは引き続き、猫耳の形の山を右にみながら、北へ向かいます。岩瀬駅までは、40分ほどの道のりです。

正面には筑波山

正面には筑波山

僕には、猫耳に見えます。

11時25分 関東鉄道バス土浦駅−筑波山口

11時25分 関東鉄道バス土浦駅−筑波山口

ここからの日程は、地図がないと説明がつらいです。

午前中の相談はつつがなく終了し、15時までに栃木市までいけばよいのが現在の状況です。
適当な路線検索サービスでみればわかる通り、土浦−栃木は土浦−友部−水戸線−小山−栃木という経路が時間的にも費用的にも順当です。

しかし。

バスが呼んでいます。
土浦から水戸線岩瀬までは、筑波山口乗り換えによりバスで行くことができます。お天気もいいし、少し遊んでみることにしましょう。
次は、筑波山口です。

8時19分 同所

8時19分 同所

岸辺のベンチでPCをたちあげれば、そこが僕の事務所です。

さすがに資料を広げるわけにはいきませんが、来週完成予定の訴状に添付する別表をつくっています。時間のたつのは、あっという間。

散策 7時39分 土浦港

散策 7時39分 土浦港

 落ち着ける場所をさがしていたら、霞ヶ浦まで来てしまいました。土浦駅からここまではあるいて15分といったところです。
 どこか気の利いた喫茶店にでも潜り込めないかと思ってみたものの、この時間では開いていません。お客さまとの待ち合わせ時刻まで、あと1時間以上あります。幸い腰かける場所はあるので、ここで書類の起案をするのも手です。

6時17分 荒川鉄橋

6時17分 荒川鉄橋

朝の列車を選ぶ旅人だけが見せてもらえる、そんな光景があります。
それにふれたくて、あえて強行軍することも。

このあたりは自分で自分をあおってひとりで昂揚できるタイミングなのですが、結果として元気な顔でお客さまに会えるなら、それでよいではありませんか。
次は午前中の目的地、土浦です。

昂揚 5時54分上野駅

昂揚 5時54分上野駅

中学生高校生のころからお世話になったその車両、3扉セミクロスシートの415系が、しらみつつある空を見据えて出発準備を整えています。

常磐線6時03分発いわき行きです。

前夜の睡眠時間は結局3時間ほどだったのですが、進行方向窓際に席をとって、まずはご機嫌な形で一日を始めることができそうです。

暁闇 5時34分山手線東京−上野

暁闇 5時34分山手線東京−上野

急いでない時に限って、バスは定時に走るもの。今回も8分早い5時17分、わが青春ドリームなごや2号はまだ真っ暗な東京駅日本橋口に到着です。
まぁ仕事まえに乗ったらさすがの僕でもテンションが下がりかねない乗り物だということはよくわかりました。別に必然性はないのですが、とにかく先へ先へ。次は上野です。

追憶 0時55分浜名湖S.A.

追憶 0時55分浜名湖S.A.

昼間幾度となく訪れ、そのたびに目を楽しませてくれる湖も、いまは闇の向こうに眠っています。見上げれば、そこには早くも冬の星座たちの競演。
ここは、東名ハイウェイバス昼行便が必ず休憩を入れる場所です。
ところが夜行バスで、ここで休憩した記憶に思いあたりません。思えばドリーム名古屋号に以前乗ったのは大学生のとき。もう10年以上経っているのです。
道理でなんだか気が高ぶっていたわけです。久しぶりに体験する、日本でもっとも危ない夜道=東名高速道路を体が楽しんでいるのでしょう。

そういえば前回この時間に東名高速に乗り入れたのは、朝一番で車で静岡まで来てくれと頼まれた一昨年の夏。月に一度依頼があればよかったあの頃が、自分のなかでいつの間にか遠くなった気がします。

忙しくなるほどスレて行くのが嫌だから、時には損得度外視で裁判傍聴のためにこの道をたどった、そんなこともあります。直接は言いませんが、思いいれも葛藤もある仕事ですから。

そんなことを考えているうちに、牧之原。一眠りして、元気に次の一日を始めましょう。次の目的地は、東京です。

安息 0時02分 上郷S.A.

バスは最後の客扱いを、ここ東名上郷で行います。そして。

天祐がありました。
名古屋市内で4名の乗車をみたこのバス、無駄な女性専用席以外で窓側と廊下側がセットで空いているのは一箇所のみとなりました。そこが僕の席の前だったのです。

運行時刻の設定上上郷を出ればもう誰も乗ってこない、ならば上郷発車直後にこの空席に移動しても、誰もなにも言えない道理です。

これが成功して、現在わたくし、頬寄せてくる酔っ払いの制圧下から脱することができました。

ただ、廊下側の席からうらやましげな視線が、飛んでくるようなこないような。

ま、やったもんがちというべきでしょう。

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