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今日は一日、市内めぐり

 この土曜日は1人の新しいお客さまと1件の継続中の打ち合わせで、計5時間、日曜日は2組3人の新しいお客さまと、計7時間の面談を行いました。さすがの僕も、少々ぐったり、と言ったところです。

 ということで気分一新。月曜日は外に出る用事を集中してやっつけることにしました。今日使うきっぷは、名古屋市交通局の市バス・地下鉄一日乗車券(850円)です。

 しごとの内容。

  1. 日曜日に、提訴前の企業情報の調査として受託した2つの会社(K社・C社としておきましょう)について、会社の登記情報の取得。
  2. 可能ならば上記2社の社長の住所地の不動産の登記情報取得。
  3. この他必要に応じて取締役等の血縁関係調査。
  4. 静岡の実家からの要請により、ヤフオクで落札した白ロムをプリペイドの携帯電話として運用するために、栄(名古屋市の繁華街で、当事務所からは地下鉄で20分以上かかる遠いところです。念のため)の携帯電話会社の直営店へ出頭。
  5. 夕方から、大阪から名古屋へ来られたお客さまと打ち合わせ兼食事。

-これだけかき集めると、そりゃもう一日仕事です。特に、調べなければならない会社のうち、C社は、社長が『どこに住んでるのか、登記をみないとわからない』。北海道、ということはないでしょうが、遠くだったらどうしましょう…事案の重要性から、東海三県に限り事前の承諾なく出張してよい、と言われてはいるものの、不安といえば不安です。

10:30 出発 地下鉄桜通線野並-新瑞橋-名城線伝馬町(230円)

 地下鉄車内でしこしこと、法人登記の登記事項証明書交付申請書を書き始めます。もともと字を書くのが遅いので、1枚書いているうちに電車は野並から新瑞橋へ。ここで乗り換えて、伝馬町へ。まず名古屋法務局熱田出張所へ行くことにしたのは、ここが調査すべき会社のうち、K社の本店兼社長の居宅の所在地の、管轄法務局だからです。併せて、別の法務局管内にある、もう一つの会社の登記事項証明書もここで取ってしまうことにします。

10:50 動揺 名古屋法務局熱田出張所

 登記情報は取れたけど…妙なことになってますよこれ。

 ここで取ったのはK社およびC社の、会社登記の履歴事項全部証明書と、K社の社屋の敷地の、不動産登記の全部事項証明書です。

 まずK社。零細な電気工事業者と聞いて調査にかかったつもりなんですが…

 社長の個人名義の土地に、担保権が一切設定されてない
まっさらだよオイ!バブル最盛期に2件6500万円の極度額で設定されてる根抵当権の登記が数年で抹消された、ってことは…この会社、財務内容はケ・ン・ゼ・ンなのかしらん?その割には従業員にお金が回ってないようですが…
じゃぁ遠慮なく殴りますよ、裁判で!

 つぎにC社。先月社長が死亡して後の処理がおかしいとのことですが…

  •  そもそも先代の社長って半年前に死んでるじゃん
  •  でもって平成3年からこっち、役員改選の登記をやってない(爆)
  •  しかも社長の死亡時の住所、隣県だよ(ぐはっ)

 しかしながら、新しい社長の住所は名東区である様子。名古屋市の方ならおわかりですが、いま登記を見ている熱田区の法務局から名東区は、一番遠い区役所と言うべき位置関係にあります。

 先代の社長の住所は隣県某市。しかもこの某市は、法務局へは電車だけで行けない上に、市役所と法務局が強烈に離れていて、行って帰ってくるだけで半日仕事です!さらに今の社長の住所は名東区・・・
これだけでこの会社、もう訴えてやりたくなってきます。

11:20 ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な 地下鉄名城線伝馬町-栄(200円)

 さて今後の予定を、どうしましょう。C社の財務状況を迅速に把握する、という趣旨に忠実ならさっさと隣県某市に行くのがスジです。一方で名古屋市の端っこである名東区にも、今日行っておかないとせっかくの一日乗車券が勿体ない気がします。

 悩んだ結果、今日は地下鉄が一日乗り放題なので(ってそれが理由かい)栄で降りて携帯電話の手続きを済ませ、東山線で本郷へ行くとしましょう。ここが名東区役所と、名古屋法務局名東出張所の最寄り駅です。

12:30 だから某foneは嫌い 地下鉄東山線栄-本郷(往復520円)

 予想外に時間をとられました。要は店員がトロいからです。あえてこの会社の電話を運用しつづける理由は、月あたり1000円でプリペイド式の携帯電話を維持できるから、という以外には皆無で、特に都市近郊丘陵地域~山間部におけるこの会社の電波状況は、あるいは旅行書士たる僕がお客さまからの電話に出なくて良い口実を整備してくれているのではないかとさえ勘ぐりたくなってくるほどです。とりあえずこの店にいったん電話機を置いて、番号札をもらって名東区へ。さすがに帰ってくるまでには、できるでしょう…

 と、おもって3時間後に戻ってきたら、店でもらった番号札と店が管理していた番号が違う、ということでまたロスタイム。だから嫌いなんです。某fone。

13:20 歩け!歩け! 名古屋法務局名東出張所

 あの…暑いんですけど…

 この日の晩のニュースによれば、東海地方の各所で真夏日を記録したとのことです。雨が降ってるよりはまし、なのですが、最寄りの駅から15分は歩かされるこの名古屋市内で一番不便な法務局、歩いているうちに自分は一体なにをやっているんだろう…などと来し方行く末に思いをはせてしまったりします。だいいち、登記申請より訴訟準備で法務局に行く機会の方が多い司法書士、っていうのは…ちと情けない気もするのですよ(泣)

 さて、ここまでわざわざやってきたのは、C社の現社長のお住まいの不動産登記をしらべるため。提訴そのものには不要、と言えば不要なのですが、このブログを読んでる普通の方々のために説明しますと、社長個人がもってる不動産になんらか会社の債務を担保するための権利(抵当権・根抵当権。『担保に取られている』というのは、ふつうはこれらの権利が設定登記されてる状態を言います)そのほかの登記がなされているならば、

  •  その債権者の質・数・債権額(銀行か信金か、はたまた街金か、担保余力がありそうか)
  •  併せて担保に入っている他の不動産(たまーに、芋づる的に所有不動産が発見できます。『共同担保目録を請求する』にチェックをつけてくださいね)
  •  相続を巡る紛争の有無(社長死亡からずっと放っておかれているならば…遺産分割協議がまとまってないのかもしれませんよ)
  •  他に、同じ会社に対して請求権を持っている誰かの有無(すでに差押えや仮差押えの登記が打たれていることもあります・住宅ローンを滞納して、抵当権に基づく競売申立を受ける者もいます)

 ~こんなことをいぢわるく読みとることができるので、少々財務内容が怪しい会社を相手取るときにはここまでやることをお勧めしています。ただし、住所と登記上の地番は一致しないことがままあって、これの対照関係を調べるためには管轄の法務局まで行って専用の地図(ブルーマップと言います。住宅地図に、登記上の地番を重ねてありますので、これで住所から地番がわかります)を見ねばならないことが多く、社長の住所が隣県某市だの名東区だのと言われると思わずブチ切れ、になる、というわけ。

 登記情報の請求そのものは、難なく終わり。敵さんまあまあのグレードのマンションにお住まいのご様子で、住宅ローン以外に妙な登記はございません。

 ・・・ただ、取締役部長だの社長だのをやってるわりには、ローンで借りてる額が妙に多いのはナゼだっ(苦笑)

 やはり、あまり金回りのよくない会社ってことですかね。

14:10 「ネタにして、いい?」 名東区役所

 職権請求用紙、ってご存じですか?司法書士(および、弁護士・行政書士など法律関係資格職能)には、他人さまの戸籍謄本だの住民票だのを勝手に請求するための特殊な専用用紙が使える、というきまりごとがあります。

 僕は社会保険労務士と司法書士の資格をもっているので双方の用紙を業務に応じて使い分けていますが、昔はたらいていた土地家屋調査士兼行政書士の事務所ではなぜか前者の用紙しかなくて、うそばっかりの用途で請求をかけていた…しまいには娘の見合い相手の戸籍謄本まで『使用目的 登記 提出先 法務局』として取り寄せていた…ご様子ですが、それはさておいて(いや、正確には懲戒すべきです)。

 ここではその用紙をつかって、以下のことをします。

  1.  まず会社の登記を見ればわかる、社長の住所から、住民票を取得。
  2.  住民票に書いてある本籍から、戸籍謄本を取得。
  3.  戸籍謄本に書いてある結婚前の本籍へ、さらにさかのぼり、会社の登記に取締役として書いてある『名字がおなじ、ほかの取締役』への到達をめざす。

 ~ま、最終的には取締役全員&会社本体に同時に請求を叩きつける(対企業同時多発テロ、とおっしゃる方もいますが)ための準備です。

 順番をよばれて窓口へ。担当さんはみるからに人のよさげな、年の頃40代前半のメガネっ娘、です。職権請求用紙を上から順に、記載事項をたどっていく指先が…一番下、『使者』の欄で一瞬とまります。そこは請求する司法書士の補助者が、名前を書くところ。僕は当然司法書士本人なんで、関係ありません。

 なにかおもしろいことが、おきそうな予感!

 1.5秒後、彼女はきっちり、やってくれました。

 担当さん:(いささかとまどい気味に)「えーと、本人確認してもいいですか?」

 僕:(とびきりの笑顔で)-免許証提示-

 担当さん:『あぁ!(司法書士)ご本人ですかぁ』

 僕の内心:さーて、どう突っ込んでみようか(ニヤリ)

 僕:(上目づかいで、すかさず)「ただのペーペーだと、思いましたぁ?」

 担当さん:(手は動かしつつも…動揺開始)「いえいえいえいえ、そんなぁ(苦笑 スマイル0円ってやつか)」

 僕:(できるだけいたずらっぽくした表情で)「ネタにしゃおっかな…ブログの

 担当さん:(番号札をこっちに押しつけながら)「ひゃあぁぁぁぁ~」

 僕:「んじゃ、お願いしまっす♪」

 ふっふっふ。残念ながらまだセンセイ本人と思われないことも多いのですが、こっちもそれなりの(楽しい)報復を用意してお待ちしているのですよ。

 ところでこの社長、本籍は関西につながる模様です。残りの取締役の捕捉は、次の次の出張時にでも行うとしましょうか。

16:10 「これも何かの縁、でしょうか」 栄バスターミナル-名古屋駅(200円)

 さて財務内容には心配ないと思えるK社はよしとして、C社の方は調査続行の必要があります。隣県某市へ行くのですが…段取りが肝心。ところでこの隣県某市、同じ日に相談をうけたお客さまのお住まいと同じ、です。場合によっては書類の受け渡しができるかも…?等々考えを巡らしながら、バスで移動です。

 お気づきの方もいるかと思いますが、栄-名古屋は地下鉄で2駅4分。バスだと10分はかかります。わざわざムダな時間を費やしているように見えますが、これは純粋に好みの問題、です。

17:20 誤解? セントラルタワーズ13階テラスカフェ

 別に下心があるわけではないのですが(だって今日のお客は人妻さんですし)、一応年頃の女性をエスコートする関係上、事前にお茶を飲む場所の下見を実施しておきます(けなげだ…まるで司法書士とは思えん)。今日はお天気もよく風もなく、この駅ビルのカフェレストランは、名駅から名古屋城~栄を一望する、なかなかの眺め、です。今日はここで、お茶をいただくとしましょう。話の内容はやや鬱になるものなので、せめて外の風景ぐらい気の晴れそうなものであって欲しいです。

 ・・・というような準備などおくびにもみせず(笑)13階から地上まで降りて改札口でお客さまと合流。そしらん顔して13階まで戻り、店にはいり、室内ではなく迷わずテラスを選びます。ただ・・・妙ですよ。

 このテラスカフェ(建物の屋上の一部を使っている)のテーブルの配置は、建物側から空中側(つまり、眺めと雰囲気のいい側)へ向かって

  1.  室内の席
  2.  テラスに出るが建物側の席
  3.  テラスに出ており、最も空中側の席

 があります。今回、店員さんの誘導にしたがって着席したのは…最後に一つ残っていた3.の席。一番奥に座った関係で店内を見渡すと、

 どうもカップルを3.の席に、男だけの客を2.の席に誘導しているご様子。

 待てーい!と言うべきなのかどうなのか…ま、この手のお店は男一人ではかなり入りづらいので、お客さまをダシにした僕の狙いが図に当たったということもできそうではあるし…とりあえず、お客さまとは話のネタにさせていただきました。このお店、県外から来る女性のお客さまの接遇には、いいかもしれません。このあと3時間半、楽しくお話をさせていただきました。帰りにおみやげとしてお菓子までいただき、大変嬉しかったのですが…

 関西からきたお客さまに名古屋のお菓子をおみやげにもらうってのは(笑)

 さて全日程を消化して、家にもどったのは22時過ぎ。今日の交通費は一日乗車券のおかげで850円でしたが、全区間の正規の運賃合計は1440円です。

 え?お客さまにはどうやって請求しているのかって?

 その話は、また、にしましょう。

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