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2006年6月

3周年まで、1ヶ月。

 世の新規開業者の3分の2は、創業3年以内に倒産・廃業等するというのはどこの調査結果でしたでしょうか?中小企業白書の、開業年数ごと3年間の退出率を積算していっても、たしかに半分以上は消える、そんなデータが出てきます。

 しかーし。とりあえず当事務所は上半期わりと偶然に恵まれた(偶然じゃだめなんですが)こともあって、現時点であと2ヶ月引きこもっても生きていける余裕をもつに至っています。

 と、いうわけで!この事務所は平成15年8月1日、『社会保険労務士 すずき しんたろう事務所』としての先行開業から3年をどうにか生き抜くめどが立ちました(拍手!)

 どうやら今年から単年度黒字にもなる(と、いっても業界水準の半分以下の年商ですが)ようだし、なんと言ってもお客さまのお金で旅ができるのが最高です!…あ、普通はこういうときって、オ客サマノ笑顔ヤ感謝ガ日々ノ仕事ノ励ミニナリマスとか言うのが模範解答なんでしたっけ?業界紙にはときおり、そんな表現が出てきますが、それはさておいて。僕がこの模範解答にどういう立場をとっているか、は実際のお客さまがわかっていてくださればそれでよし、にしていますから。

 さ、今月も帳簿への入力を締め切りました。売り上げ・入金とも、なんとか30万円越え。脱法人材派遣業者で働いていたちょうど3年前、つまり開業直前の給料が20万円台後半だったので、いまでも月の売り上げが30万円を超えると

 うんうん、僕もいっぱしの自営業者になってるんだねぇ

 と自分で自分をほめてみたりしています(←て、低レベルなっ)ただ、中学高校時代の同級生で親友のお医者さんと自分の経済状況を比べて、ちょっと鬱になってもみたり(笑)

 そういえば昨年のこの時期は、旅行書士業務がようやく端緒についたばかりでした。電子メール発着信の記録をみていると、丁度この時期(6月後半)に、東京で初めての『お客さまとの酒席』を経験しています。しかも生まれて初めての、同年代の女性の方との差し向かいで呑むお酒。さらに新幹線の最終を逃してしまってそのままホテルに泊まって呑みなおし、というおまけが付きました。もちろんやましいことは、その時もいままでも、そしてこれからも、なんにもないのですが、自分が少し柔らかい人間になっていくきっかけになった出来事の、最初の一回が『お客さまと』であることが幸福なんだか不幸なんだか、は、あんまり考えない方がよさそうです。一言で言えばこれって、女の人と飲んだくれて朝帰り、なわけですから。

 あのころも今もこういう酒席は緊張するんですが(特に男女間、ということになると、力関係がいろいろ微妙になるんで)、こうしたことを否定しない、というところまでやっと発想がやわらかくなってきた、ということでしょうか。この素敵で不可思議な東京出張と同時に、霞ヶ浦の近くのうち捨てられた別荘地に現地調査、というのがありました。これは80代のおばあさんの依頼。『超ハイレベル出会い系サイト』とからかわれる、この旅行書士事務所のカタチができあがったのは、ここ1年のことなんです。

 一昨年は…別の意味でひどいですねぇ。単月で『仕事があることが、それ自体珍しかった』状態だ。ちなみにこのころ(平成16年6月末)まで、夜はパン工場でアルバイトしてました。つまりアルバイトしないと食ってけなかった時期、がここまでで終わっています。

 さて今後の1年、そして3年はどうなりますやらね。予想もつきません。少なくとも、2年前の時点では自分が旅行書士に化けるとは思ってもみなかったのですから。いよいよ明日から運用を開始するtsr-van2は、上手く使えばこの事務所のあり方さえ変える影響力を発揮できるはず(企業間の、ある程度証拠の堅い訴訟を低コストに遂行する、というような?)。極論すれば、あるいは来年の時点で、じぶんは労働者側に立つ、給料未払いへの対処が専門だ、なんてもう言ってない、かもしれません。

 それだけはない、と信じたいですが、わかりませんよ。親が倒れるとかできちゃった結婚(笑 まさにこれだけはありえんな)とか、いろんな理由で、とにかく金稼がなきゃダメだ、という状況がくるかもしれないし。

 ただ、大筋では開業後徐々によい状態に向かってきた(やりたい仕事ができ、尊敬すべき人たちと会う機会が増え、お金に困らない、蛍光灯は新品だ(笑)、その他諸々)ことはたしかだ、といえます。  

 今日はようやく、ここ半年の懸案だった部屋の蛍光灯を2本新調することができました。これは先月勝った福岡のお客さまが、多めに報酬を払ってくださったから、です。

 明日は、新調した椅子が到着します。クッションがヘタりつつつある10年物の椅子(稲葉製作所がクッションの交換をやってくれるなら、交換してもう10年使いたい…僕を司法書士試験にも社労士試験にも合格させてくれた、いい椅子でした)の後任で、5万5千円のブツが。あえて過分な出費をしたのは、同じ椅子での連続作業がほんとうに過酷になってきつつある、からです。DUORESTなるこの製品、また使用感をネタにしてみようと思います。うまい具合に当たりの選択ができていたなら、来月以降作業能率が少しはあがるかも。

 いろんなことが、これから楽しみです。

 特に、いつになったら市役所の窓口に戸籍謄本職権請求(司法書士や社会保険労務士が、仕事のために所定の専用用紙でひとさまの戸籍謄本を請求すること)用紙を出したときに、『えーと補助者のかたですか』等と間違われなくて済むようになれるのか、はたいへん楽しみですよ。

ええ。今日も南区役所1階で、思いっきりやられて来ましたとも(苦笑)

あぁ、どきどきしたっ!

 だって労働法の知識が要らない裁判書類作成なんて珍しいんだもん

 ・・・のっけから傾いた出だしですいません(特に同業者のみなさま)

 今日は、名古屋近郊の某簡易裁判所で開かれた第2回口頭弁論期日の傍聴に行ってきました。久しぶりに1時間ほど車を走らせて隣の隣の市へ。開廷時刻1分前についたつもりで傍聴席へのドアについてる覗き窓(文庫本ほどのおおきさ)を覗いたら、

 既に始まってるし(げッ!)

 比較的よくある私人間の金銭トラブル、被告は遠方の人間なので出廷無し、やりたいことは口頭弁論兼実質上の証拠調べ(原告本人尋問+書証)ですのでそりゃあね。被告席と傍聴席にだれもいなくても開廷できるんだけどさぁ…傍聴席でおもわず『の』の字を指先で書きながら膝抱えてましたよ。

 ともあれ。裁判所の示唆介入あるいは指導ではありません。あくまで示唆絶対に示唆なにがどうあっても示唆以下略 あちらにもいろいろお立場があるので))により、期日一週間前にこっちがしっかり出した陳述書でだいたい心証が固まってたのか、1時間の枠がとってあった割には期日は20分そこそこで終了。次の期日は判決言い渡しと相成りました(は、速っ)。雰囲気から言って、こっちの期待通りの結果を見せてくれるようです…そうでなければ勝訴後の強制執行の可能性について裁判官から質問はでないって。

 今回はじめて見たこと。

 簡易裁判所における、一般的な金銭事案の処理のしかたおよび判決(爆)

 ええ、しらなかったのですよ。マジで

  だってだっていつもいつも給料だの残業手当だの退職金請求だの、ってすぐ地裁へ裁量移送になっちゃうし(イジケてます)敵には弁護士が必ずつくからどこかで和解になるもんだし。

 もちろんお客さまには最初に、『ここの事務所は給料未払いがメインですよ?ホントに(受託して)いいんですか?』等々胸ぐらつかまんばかりに迫った(半分冗談)にも関わらず、意志が固いお方だったようで訴状作成から現地調査、写真撮影から陳述書作成まで、と、当事務所では極めてまれな私人間の金銭貸借関連訴訟を一通り経験させてもらいました。

 いやものすごく緊張しました。日頃使ってる武器が使えないってのは、やはりいけませんねぇ。それだけでストレスになります。最初つくった訴状がたったの4枚で、なにか手を抜いたような気分に勝手になったり(労働訴訟で、別表込み10枚以下の訴状なんて書いたこと無い!)、裁判官がやたら親切に原告を誘導したり職権で求釈明を放ったりというのも珍しかったし。

 このへんいつもの労働訴訟では、完全に原告と司法書士のイニシアティブで裁判所に働きかけることに慣れていたので、例えるなら

 いつも自分で車を運転している人が、久しぶりに助手席に乗せられてるうちに車酔いうぇぇ(嘔吐)、という気分がそれに近いかと。お食事中のかた、ごめんなさい。

 実は今回も、裁判所の指示もとい示唆にしたがった書面だけだせばいいのか、いつも被告代理人を敵に回したときにやるように相手をしっちゃかめっちゃかにする(あるいはその布石の)準備書面や求釈明など出していいものか、悩んだのですが、シンプルに最低限の陳述書だけ出して正解でした。こういう世界もあるんですね。

 最後に、手前みそですが当事務所でも、ご依頼があれば貸金請求でも過払い金返還請求でも、裁判書類作成のご依頼を承っておりますので…今後ともよろしくご高配のほどを。ただ、ここは一般の民事紛争より労働訴訟が多い事務所なんで、覚悟しといてくださいよ。

 

おーい!あと2日だぞー!

って、彼の事務所に言ってきたい、そんな気分です。

相手は昨年登録したばかりの○○士。いわゆるイソ弁です。

 いま、この事務所から500kmほど離れた某地裁支部で、この人を向こうに回して労働訴訟の真っ最中なのですが、ちょっとした理由から原告側司法書士も被告側代理人○○士も、名古屋市内ということになっています。

 さて、こいつに限らず労働訴訟の被告側代理人ってのはどいつもこいつも

裁判所が指定した期限にちゃんと準備書面をだしてこないのです。3人のうち2人以上は平然とこれをやる。

 こいつら小学校でなに習ったんだ?と思ってしまうのですが、よくよく経験を重ねてみるとむしろこれが普通、のようです。まったく人を舐めた話です。

 しかしながら、あまりのレベルの低さに脇で見ていて少々心配になってしまう面もあって、たとえば、これを直に経験した素人さん達が

 ねぇねぇ、○○士って常識ないんだよ

 などと酒席のネタにしてしまう、というような悪影響って考えないのかしらん?とも思います。納期を平然と破って謝罪一つせんでもイイ、ってのは結構なお商売ですよ。

 もっとも今回の僕のお客さまはかなり物慣れたお方でして(原告席に座っていらっしゃる姿を傍聴席から見てますと、胸にバッチがついてないことに違和感を感じます)、この代理人が裁判所指定の提出期日である先週金曜日にきっちり書面を出してくるか否かは、前回の弁論準備期日の時点で既に信じてなんかいなかったのですけれど。

 それどころか、このことで被告側への裁判所の印象が一層悪くなることを期待してもいたり。
 なにしろ先方からはすでに和解希望がでてございます(笑)
 単に原告側がゴネて和解条件を有利にしたいとしても、今の段階でこんなことやっちゃ あちらが不利になるだけだ(爆)

 ともあれ、予想通りに発生した書類提出の遅延。あおりを食っている(または、食っているふりを演じてみたい♪)のはワタクシでございます。これを出してくるか否かでここ数日でやらねばならないことが少し変わったのですが、まあ一番シンプルな形でいくとしましょうか。

 もともとの、先方の書類提出期限は先週金曜日。弁論準備期日は、来週月曜日。今週残っている平日はあと2日。たぶん明日あたり出してくれるんじゃないかな、というのが僕の見立てです。奴もプロですから、裁判所が自分の出した書面に目を通すヒマはあっても原告側には期日の当日手渡しされるようなタイミングを選ぶ…ような気がして。

 教訓。

 残念ながら、一般の人がお思いであるほど民事訴訟は綺麗なものではございません。漫然と訴訟を考えてる一般労働者が書式うんぬんをネットで調べてそれが書けたからといって、どうなるもんでもない、というのは、こうした事実上の妨害工作への対処能力がないことも理由の一つと言えましょう。そんなこと、恥ずかしくて言えませんからね。○○士サンのウェブサイトでは。

 さりながら。何事も経験、というべきでしょうか。世の中にはその辺をちゃんと見切った上で作戦計画を立てる代書人もいたりします。

 こうした、小刻みな提出遅れなどの『責められない不正』というのは、自分はやらないが相手方にはやってもらい、それにつけ込んでなにか仕掛ける、というのが一番スマートだと僕は考えています。なにしろワタクシ、性格わるいんで。

 どーせ予想も期待もしてたんだからさ(笑)

 


※おことわり

 昨日のブログのコメントに、過分なお言葉を頂戴しているのですが…これこのとおり、黒いですよワタシ。

 もっとも当職の職務といたしましては、司法書士法第1条の精神にのっとり訴訟手続きの適正かつ円滑な実施に資することで労働者の権利の保護に寄与していると

 言えるような言えないような

 ま、そのへんまで含めて、世に道理が通っていく過程を楽しめるお客さまとはうまくやっていけることは確かです。この商売も相性が大事なので、その辺を見極めてもらうために安価な相談を用意している、というわけ。司法書士なら、弁護士なら、誰でも安心、とは言えないですもんね。

固定費 増やします!

 事務所は居宅兼用賃貸物件・リースなし・分割払いで購入した備品なし・定期的に追加される加除式法令集の備置なし・従業員なし・携帯電話はプリペイド・固定電話は個人用ダイヤル回線…という零細事務所を経営してますと、これまでにも何度か記事にしたとおり月20万円弱あればなんとかやっていけます。ということで開業以来、毎月固定的に発生する費用は一般人が普通に生活するより低いレベルで収まっているとさえ言えるのですが…

 このたび、勇をふるって固定費を増やすことにいたしました。

 といっても月3000円(うえぇ…)

 一体なににタマシイ売り払ったかといいますと、

 tsr-van2 です。東京商工リサーチの、このサービスのミニマムチャージが毎月最低3000円。端的に言って、企業情報の提供サービスへの加入をはかったわけです。

 司法書士としても社会保険労務士としてもゼニの使い方まちがってんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いえいえどうして当事務所では絶対必要だ、と考えました。加除式法令集なんかよりもずっと!(ってのは、負け惜しみです。ハイ)

 なぜなら言ってみればこの事務所、破産だのなんだので借金踏み倒す奴&支払いを渋ったり取引条件を自分に有利にすることしか考えない馬鹿社長より、まっとうで零細な債権者(その代表はもちろん、給料未払いに遭った労働者)の味方、という立場を自覚的にとっています。

 よってここで重要なのは時として、勝訴することより勝訴したあとの確実な回収可能性の判定および実現です。なにしろ当事務所唯一の完全敗北は、『敵会社の破産』でもたらされています。この屈辱は忘れることができません。まさにトラウマになっています。

 つまり。お客さまの権利実現を確からしめるためには必然的に、『対企業調査能力の向上』が重要になってくる、と。いままでは地を這って法務局だの市役所だの図書館だので調べ物をしていたのですが、それを一事務所がやるには限界があることに気づかされました。最近、それを真剣にやらねばならない依頼が続けて入ってきたことも、今回の導入決定を後押ししています。

 あとはこの分野最大手である東京商工リサーチか帝国データバンク、どちらのサービスを使うか…ですがこれは単に

 ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な

 で決めました(いいのか?)

 ともあれ、来たる7月1日から、当事務所に来所のうえ労働相談(給料未払いの回収等)をはじめとする、企業からの債権回収のための裁判書類作成を依頼されるお客さまには、事務所の端末からtsr-van2をつかって直ちに企業情報を収集して参考に供することができるようになります。(利用規約上、出力結果を直接お客さまに提供することはありません)これにより、提訴の前に仮差押えを要するか等、より適切な手続きの選択肢を、より迅速にお客さまに提供できるようになると考えています。

 ところでこの、月3000円ですが

 実は先月、愛知県内で運用していた通話料無料の番号(0120-969-274)の着信について、それまで許容していた携帯電話からの着信を不可にして固定・公衆電話だけに設定変更したのですよ。

 そうしたら毎月平均2千数百円の経費節減になったので…ね。はっはっは♪

 ま、差引ン百円で、目先の顧客サービスより本質的な能力強化を図ったと、思ってくださいませんか?だめ?

さぁ、来週は栃木へ!

九州から大阪まできただけで、もう『帰ってきた』気分になっているのは、今年に入ってからもう5回、ここ大阪から九州へ出向いたからでしょうか?とにかく、まだなんば〜名古屋の移動を終えてもいません。昨晩は素敵なお客様と少々お酒を過ごしたのですが、この方のお話はまたお聞きしたいし、そうできると勝手に信じることにしましょう。
そして、西にも東にも素敵なお客様がいらっしゃるというべきか、来週はその方のところへ行ってきます。
このお二方は、お客様という立場にありながら僕の仕事の愚痴を聞いて下さるばかりか、仕事に有益なお言葉をくださる、言ってみれば『当事務所 お客様 of the year 2006』の東日本部門と西日本部門、男性部門と女性部門とを分け合うといってよい方で、折りにふれてお酒をご一緒できるのを楽しみにしています。帰りのアーバンライナーデラックスシートでは、少し寝て今夜から土曜日までに、事務所の仕事を片付けてしまいましょう。

旅の終わりは、仕事の始まり

旅の終わりは、仕事の始まり

 恋の終わりは、旅の始まり、と言ったら辛島美登里『春は旅立ち』の冒頭の一節なのですが、そこは32歳独身男性結婚歴ナシ彼女ナシ自称旅行書士の限界、そうそう人のこころに訴えかけるような展開にはなりませんで。

13:05
 
 唐津市役所にて、たった今最後の改製原戸籍の請求を終えました。戸籍、という記録をとおして一人の(顔も見たことのない)人をおう旅の終わり、でもあります。あいにくの雨ですので、宿泊先でゆっくり仕事してあした遅めにチェックアウトし、ゆっくり小倉に移動しましょう。明日20時発の、帰りのフェリーの予約も取れました。
 さあ、あとは、残りの相続人の所在をさっさと確定して連絡をださねばいけません。むしろ本当に難しい仕事はここから、ということになります。連絡を受ける人にとっては晴天の霹靂なのですから。
 
 とりあえず、明日のフェリーまでの時間は、公私混同して少々楽しむ(と、言っても仕事せずにバスに乗るだけですが)ことにさせてもらいましょう。どうせ出張日当を請求しているわけではありません。というよりまだ、一円ももらってません。
 
 〜この依頼の、費用および報酬の請求について。
 依頼人の状況に鑑みて、本件依頼では実費はすべて当方が立替負担し着手段階でお金を受け取らず、公的給付の受給があった場合にのみ、実費および料金としてその一定率を申し受けるかたちになっています。
 これは、まぁ僕が社会保険労務士(つまり、なんらか社会保障制度からの給付を発見してくるひと)だから可能な設定なのかもしれません。
 ただ、これこそがよそのごくフツーの司法書士・弁護士達と比較した場合の、当事務所の売りだったりもします。人の死亡、というライフイベントで重要になる法律職能は、実は税理士より社会保険労務士だと考えているのですが…皆さんそうは思わない(泣)
 ま、そのへんのご理解が素人さんも専門職もイマイチ貧弱なのをいいことに、相続『財産』をめぐってにらみ合いをやってる脇で放っておかれている年金手帳&厚生年金基金加入員証を、人畜無害な顔してお預かりしてくる…実はそれが一番価値があったり(笑)
 
 さ、そちらも調査調査♪ いずれにせよ、もどったらいろいろやらねばなりません。戸籍のいじり方とその影響については明日の船の中でゆっくりまとめて明後日のブログにするとして、今晩はもう休みます。
 

戸籍いじりはあなたもできる その1

戸籍いじりはあなたもできる その1

11:20 高速バス『からつ号』車内にて

このブログを同業者の方、あるいは司法書士事務所の補助者さんたちが見たら、思うかもしれません。

なんでこの馬鹿、戸籍謄本集めに名古屋から唐津までいくんだ?と。

お説ごもっとも。僕も単純な事案では郵送申請します。
友好的な事務所が近くにあれば、そこに依頼するのもいいでしょう。そんなものが県庁所在地から1時間も2時間もかかるような片田舎にあるならば。

と、いうわけで。言い訳もかねて考えてみましょう。

法定相続人の順位は民法で決まっています。ここで実務上の最大の問題は

○その相続人たちがどこにいるか

の把握に尽きます。『そんなのわかるに決まってんじゃん』と思ってしまう方。呑気でいいですねぇ(ため息)

たとえば、考えてくださいよ。
●一見平和そうな夫婦。
 →平和そうなのは見かけだけで(って物騒な…)夫婦どちらかが配偶者の親の養子に入っていたりします。結婚と同時に養子縁組を行った結果、銀婚式が来る頃にはそんなの忘れている、と。
 この場合、配偶者の親(つまり養親)が債務超過で死んだら、その債務を相続することになってしまいます。
 反対に財産があったらあったで、実の兄弟からすれば養子のおかげで分け前が減って『じゃま』。

もう一ひねり行きましょう。
●一見平和そうな夫婦+子供だが、実は入籍してない、遺言もない、子供はいるけど認知してない、とか。
 あたらしい男女関係のスタイルだ、などという考え方もあるのですが、結構なのは当人たちが生きてるあいだだけ、かもしれません。せめて遺言はしておけよ、と言いたいところです。
 僕に言わせれば、入籍しないことを漫然と選んでいるだけならかなり困った人、です。ただ、内縁関係には優しい面もある社会保障制度の申し子たる社会保険労務士としては、この面での手当も考えますが。そもそも何をもって内縁と言うべきか、というのは強烈にむずかしいところですし。
 この例でもし男のほうが死んだ場合、現時点でのパートナーやその子供にはまったく相続権なし、ということになってしまいます。なにも手当をしておかなければ、ね。
 
●離婚歴があるひと。
 結婚歴そのものがない僕から見ればちょっと理解しがたいのですが、世の中には『複数回結婚できる』つまり結婚と離婚を繰り返せる芸の持ち主(としか、僕には思えん)もいます。
 放り出した(あるいは、逃げ出した)前婚の奥さんとのあいだに子供がいる、ということもよくあって、知らない人たちを交えて遺産分割協議などしなければいけません。自然と司法書士があいだに入ることを要請されて、こちらは鬱になります。
 
 なお離婚歴がある人の子供に、その離婚歴を正確に伝えていない、というパターンがあったりして、これもいけません。告知の仕方が難しいことになります。相続ではなく年金でそんな事案がありました。
 
●親が死亡しており子供もいないが、兄弟は、いるひと
 兄弟が相続人になるパターンです。ケチをつければきりがないのですが、これはこれで厄介。
 まず戦中戦後の多産な時期に生まれたお方たち。兄弟6人、なんてざらにいます。
 これが厄介なのは、死亡者→その親→その兄弟全員、と戸籍を拾わねばならず、死亡者は仙台に、実家は青森に、兄弟は東京と大阪にいる、というのもあり得る展開です。
 ※ちなみに当事務所がある名古屋では、九州から出てきている中高年の人によく会うのですが、これらはかならず、出生時の本籍地たる九州へ戸籍を郵送あるいは出頭で請求する必要があります。絶対に。
 
さて、いくら厄介だ厄介だといっても、最終的になんらか財産が(お金になるものが)あるならいいでしょう。
問題なのは債務を残して死なれた場合です。

もちろん、『相続しない』ことは可能です。相続を知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続放棄の手続きを行えば。限定承認もできなくはないでしょう。

お・こ・な・え・ば、の話です。ここで問題をはらんでくるのです。親の死に目にあえた子供とそうでない子供の間に、一種の不平等が発生しうると考えます。

説例です。夫・妻・長男・次男の家庭で、夫が死亡した、としましょう。
長男と妻は夫の最期を見取りましたが、次男は家をとびだして連絡不能、なら?
しかも夫は多重債務者で、ATMで貸出残高の照会をかけたら6社に500万の借金があった、見るべき財産は100万円の貯金のほかにない、そんな状況だったら?

まず、限定承認=相続財産の限度で死亡した夫の債務を返済し、残りの債務があっても相続しない、この選択肢が消えます。限定承認は法定相続人全員一致でないとできませんから。

相続放棄はどうでしょう?これは一応可能です。相続がはじまったことを知ったあと3ヶ月以内なら。
ならばこの例で長男と妻は相続放棄するのが適切か?ここでもう一ひねり、があります。

単に貸金業者のATMで残高を採っただけなら債務があるように見えますが、近頃はやりの過払い利息があるかもしれません。利息制限法に則って引き直しの計算をしたら、実は過払い金返還請求権、という財産を相続できるのかも。
でも、その計算をするには取引履歴を業者から取り寄せねばならず、なかにはこの開示に1〜2ヶ月かけてくれるところもあります。
すると。仮に死亡後ただちに取引履歴の開示を請求できたとしても(これはごく幸運な例です)、この例における長男と妻が相続放棄をするか否かはかなりな賭け、になってきます。
逆に、所在不明で連絡不能の次男は、たとえば開示請求後結論がでたあとに連絡がつけば、その時点から3ヶ月以内に相続放棄するか否かをきめればよいわけですから、次男に限っては相続するのが財産か債務なのかが見えている、ということになります。
〜連絡がつかないでどこかに行っていた放蕩息子のほうが得をする、という結論です。この例で、最初に夫の死亡を知ってしまった長男&妻が被る事実上の不平等を減らすには、開示請求から所在不明の次男の探索を最速でおこなうことが肝要です。

この説例はあくまで例にすぎませんが、あるパターンでこれにはまっています。これが、僕が800kmの距離を超えて、海の向こうにひろがる街へ−唐津へ来た理由です。

頭をかかえた代書やさんを乗せて、バスはまもなく唐津市街へはいります。

今日は『なかたに号』で天神へ

今日は『なかたに号』で天神へ

最近ようやく携帯電話でメールを出すことに慣れてきました。ですので九州上陸第一回目の投稿は、このバスの中からしてみましょう。
8時定刻に新門司に着いたフェリーの送迎バスで小倉へ。さらに高速バスで天神へ、というのがお約束のパターン。小倉市街地の経路の違いで『なかたに』『ひきの』『いとうづ』の三系統があります。毎時四本の最大派閥を誇る『なかたに号』よりは、所要時間の関係で他より空いている『いとうづ号』が好みなのですが、今日は先を急ぐのでなかたに号車中の人となりました。
車内はほぼ満席。でも普通に仕事しながら、まずは天神へ、そして唐津へ参りましょう。

デラックスシートがお気に入り

デラックスシートがお気に入り

デラックスシートがお気に入り

15:10 伊勢志摩ライナー車中にて

爪で拾って箕でこぼす、というほどの浪費ではありませんが、ときどき妙なところで安価な移動手段に徹しないことがあります。

たとえば名古屋−大阪の移動。金券ショップやヤフオクで近鉄の株主優待券を買ってしまえば1500円だけで済むのですが、これをやって近鉄大阪線(上本町−伊勢中川)まるごとロングシートの車両に当たる、などということになると目も当てられません。

最低限、しごとはできる環境下で移動しないといけませんので、ここではいくらか出費することにする、そんなときに必ず選択肢に入る、というより常用するのが近鉄特急の『デラックスシート』それも一人がけの座席がベスト、です。
今日は鳥羽14時36分発難波行き特急が伊勢志摩ライナーの車両を使っているということで、こちらのデラックスシートをためしてみました。伊勢中川出発時点で、乗車人数わずかに5名(笑)

大変よい、です。いつもながら。500円たらずの特別料金で、隣を気にせず仕事ができる。もちろん眠っても快適だし。添付写真のような状態=前席にバッテリーを配置、テーブルのサイズが僕のサブノートにジャストフィット、というのがおきまりのパターンです。もちろん、ブログばかり書いているわけにも行きません。次の訴訟に添付する労働時間の計算を行わなくては…

とりあえず、これを大阪南港の灰色公衆電話(いつも使ってます)から投稿したら、今日のぶんはおしまいです。なんだか異常にうまく行程がつながって、気分がいいような悪いような。

ともあれ、船でしっかり仕事してゆっくり休んだら、あしたは九州上陸です!

海からの誘惑

海からの誘惑

11:55 師崎港フェリー乗り場にて

港口へしずしずと入ってきた彼女は、きれいな180度のターンをみせてくれました。

『彼女』=名鉄海上観光船「フラワーライン」号で師崎から伊良湖へ、さらに伊勢湾フェリーで鳥羽に上がろうと思います。

さて、出発地を知多乗合南知多町役場前バス停、終着地を近鉄難波に採った場合、この間の移動の候補としてはどんなものが考えられるでしょう?終着地を『佐賀県唐津市』としたならば?

名古屋−新大阪を新幹線で行くことは真っ先に除外。中部国際空港までバス2本で行ける位置につけている、にもかかわらず名古屋−福岡を飛行機にすることも論外とします(笑)

2万5千円程度で名古屋−福岡の往復の航空機+それなりのグレードのホテル1泊、という旅行商品があることは承知しているのですが、当事務所御用達の名門大洋フェリー2等洋室(2等寝台相当)なら、早期購入なりインターネット予約の割引を適用して、片道6千円台です。
名古屋−大阪を近鉄の名阪まる得きっぷと組み合わせれば、名古屋−小倉の往復は2万円に収まります。

ならば、やれ携帯電話の電源入れるなだの離着陸時は電子機器の電源を切れだのと言われる飛行機より、眠るもよければ仕事してもよし、飯はうまいし風呂もでかい、そんな船で行った方が『いいに決まってます』(って強引な…)
加えてあの飛行機って奴は、立ち居振る舞いがいかにも地に足が着いてない感じです。(って実際飛んでるワケだし)

それに、こうした航空機利用の旅行商品では名古屋を出て福岡に行き帰りに大阪に立ち寄るような芸などできず、片道予約でも割引ができるフェリーとくらべて日程の柔軟性を大きく欠くのです。
今回のように、唐津にどうしても泊まりたい、というような場合、地方中小都市のホテルを取り込んだ設定がない点も気に入りません。

ということで。時には2〜3千円高くなることもあり、所要時間としては十倍違うのですが、僕は名古屋−九州間の移動に大阪南港−北九州新門司間の名門大洋フェリーを常用しています。

13:31 伊勢湾フェリー 神島沖

お話をもどしましょう。では南知多町から大阪市までどうやって行ったらいいか、新幹線ナシで、です。

 一番最初に選択肢にあがり、今回も順当に採用されたのが師崎−伊良湖−鳥羽のフェリー乗り継ぎ後近鉄特急で難波へ出る案。ただし、これは『お天気が命』です。よって最初からやるき満々、というわけではありませんでした。
 また、もっとも安価な案より2千円程度高く着くので、先行した町役場での調査がうまくいって上機嫌なときでないと気分良く金が出せないのも難点です。
 
 次に単純なもの、かつ安価で速い、しかしながらつまらない案として、もと来た道を名古屋まで(つまり、名鉄で)戻り、名古屋から大阪へ近鉄名阪特急をつかう線を考えました。お天気が悪ければこれにしていたでしょう。
 
 中部国際空港を、単に交通の結節点として使う、というのも楽しそうな気がしました。
南知多の役場から河和にもどり、名鉄にのらずにバスで中部国際空港−高速船で伊勢湾をつっきって津に上がるのはなかなか魅力的です。空港バスも高速線も未体験の交通機関ですので。
 〜ただし、これは空港バス対高速船の接続が悪く1時間以上の待ち時間が生ずる可能性が高い、ために不採用。
 
 ・・・ところで。交通手段の選択を行う際に『楽しい』だの『魅力的』だのという表現をおこなうと大抵の人はお話についてこれない、または(僕が依頼受託中の司法書士でなければ)逃げ出す寸前の顔をして僕を見る人がいるのですが・・・
 
 旅行書士の思考としては、いたって普通、です(笑)移動することが楽しめなければ、こんな商売やってられません。
 聞けば司法書士や弁護士の日当には、移動中仕事ができなくなること、つまり拘束時間への対価のほか、移動にともなう精神的肉体的苦痛への補償という趣旨があるとのこと。
 
 いったい、どこの世界のはなしなんでしょうねぇ?
 船は順調に航行中です。バッテリーはあと6時間は持ちそうだし、仕事も淡々と進みます。
 

みさきめぐりの、バスは走る?

みさきめぐりの、バスは走る?

と、言ったくらいでは著作権法に触れないことを祈りましょう。

10:25

バスは港に向かい、知多半島西岸をさらに南下中です。

この路線の運行間隔は1時間に1本に満たないのです。1時間以内に乗れる便があったことを謙虚によろこぶべきなのでしょうが、北上して鉄道駅にもどるバスは55分後。南下して港に向かうバスは20分後。

どちらにしようかな、と言わんばかりの安易な選択を行って、まずは先に来る方のバスに乗って港へ、師崎港へ向かいます。知多半島西岸を南下した先っぽにあるこの港から、伊良湖を経て鳥羽に行くか、知多半島東岸を北上してバスで河和にもどり、そこからなにかするかは適当に考えます。

振り向けば、そこにあなたがいた

振り向けば、そこにあなたがいた

振り向けば、そこにあなたがいた

09:21

乗客3名。バスは町役場前のバス停で僕を放り出すと、そそくさと走り去りました。

南セントレア市、などというわけわからん合併騒動を免れたこの静かな役場。戸籍謄本担当部署はどこも1階にあるものです。ここで、まずは除籍の謄本を請求します。

他に請求をかける者がいるでなし、少々能力をもてあまし気味のコンピュータシステムは、ものの数分で謄本をプリントアウトしてくれます。職員のお姉さんに礼を言って記載事項の検討を始めます。
安心材料だったのは、この請求でただちに『つぎの行き先』が見えたこと。それが佐賀県だということは、想定内のことです。別にどうということもありません。

意外といえば意外だったのは、戸籍のデータそのものはこの町役場にあっても、関係者は全員いまは『名古屋市』にいるらしい、ということ。
少なくとも、ここから相続人を追うには名古屋にもどることが必要です。探していた相続人は、実は事務所の所在地にいた、ってのはなかなか…うまく引っ張り回されている気もしますが、以後の仕事が楽になる、それを喜ぶべきでしょうね。

さてこれからどうしよう。素直に名古屋に戻るのも一手ですが、行った先でさらに他県に転籍かなにかされていたらどうしようもありませんよ。一方で、名古屋市内から動いてないなら来週いつでも調べられます。

ということで9時37分。除籍謄本1通原戸籍謄本1通現在事項証明書1通附票1通を取得して、当地での調査は終了することにしました。

この役場前を通るバスは、1時間に一本。3つ先のバス停が、山を越える路線と海岸を走る路線との乗り換え点です。ちょっとここまで、歩いてみましょうか。どうせ今日は、20時までに大阪南港に行っていればよいのですから。

東海岸へ進路を取れ

東海岸へ進路を取れ

08:52 名鉄河和行き急行車内にて

今日から出張です!
今回のミッションは相続人調査と、大阪での現地調査1件。あと、これは仕事ではないのですがお客さまとお酒をいただく席が1件といったところです。

午前8時20分、名古屋市内から名鉄太田川まで来ると、通勤ラッシュに逆行するこの急行河和行きは少々空いてきます。以前ここへ来たのは昨年7月、仕事で石垣島日帰りをやらかしたときのこと。あのときには、この駅から知多半島西岸を中部国際空港へ、そこから機上の人となりましたが、今回はいわば『地を這っていく知多半島おくの細道』。東海岸を淡々と走って終点までいくとしましょう。

これから26日までの出張は、デジタルカメラとサブノートPCを使って、公衆電話から一日複数回投稿する形にしてみようと思います。このブログを僕の生存確認に使っておられるお客さま、お楽しみに?

相続人探し はじめっ!

12:26
明日から九州出張、その前座というわけでもないのですが、名古屋近郊某市に軽くお出かけすることにしました。いま中央線快速の車内でこれを書いています。

さて、一般に親が死んだらその子供が相続人になる、ということは知られているところですが、こと現実問題となるとそれほど単純ではありません。

そして、そんな『単純じゃない』依頼を受けて行動中です。たとえば

1.死亡者の子供の半数は所在未確認にて連絡不能
2.死亡者の財産状況が思わしくない
3.厚生年金基金からの遺族給付・死亡時の医療費&高額療養費・ひき逃げでの政府補償事業からの給付など、未整理の公的な債権債務が存在する
4.戸籍操作をともなう身分関係行為を多数回行っており、おまけに出生時の本籍は『佐賀県』

そんな特徴をもっています。つまり、相続人たる子供たちからすれば相続放棄したほうがいいのか悪いのか全く未定だし、親類たちの言を信じるなら、所在不明の子供たちは当然、離婚後の父親が死んだことすら知らない、知らせることができる能力(市役所をかけずり回って戸籍謄本を取りまくり、それを正確に解読する能力および時間とお金と調整力)がある人がいない、と!

・・・現実は小説なみに奇なり、というべきでしょうか。ともかく今は、出生以来の戸籍謄本を全部さかのぼってこの死亡者の子供、を確定しないといけません。

13:24
まず1枚目の除籍謄本は、この人の最期の住所地の役所で入手できました。ここに来る前の本籍地は、隣の市。ただいまバスで移動中です。問題はこの次の市の、さらに前。ここからがわけがわからなくなってくるはず、です。

15:47
うえぇぇぇっ、って感じ、です。名古屋北郊某市から、名古屋市中心部へ高速バスで帰ってきました。
さてこの相続人、この名古屋近郊某市のまえに本籍をおいていたのはなんとなんと『知多半島の南の端っこ』!
いよいよ電車じゃ行けない役場に飛ばしてくれましたよ(ここに行くには、名古屋から特急で1時間かかる私鉄の終点まで行ってそこからバスで約30分)

なにかワタクシ、この死亡者に恨まれるようなことやってたっけ…?
思い返しますが心当たりゼロ(当然だっ)

しかも前婚にともなう戸籍操作はここでやってるはずなんで、郵送ですませるワケにもいきゃしません。
現に今日の名古屋近郊某市でだって、除籍謄本1通→原戸籍謄本その1→原戸籍謄本その2まで取らされた(泣)

取りあえずは一旦撤退して作戦再興をはかります。しょうがないので明日大阪へ行く前に、知多半島を南下してこの町役場を経由することにしましょう。その後適当に伊勢湾を渡って鳥羽か津に上陸、そのまま近鉄で難波を経て大阪南港へ行くとします。明日は20時大阪南港発名門大洋フェリー2便船2等洋室を予約済。インターネット経由で乗船前々日でに予約すれば2割引、よって6千数百円で大阪から門司まで風呂付き仕事場付きねぐら付きで移動できる、とはいうものの…

この依頼を受けるにあたって、例によって口を滑らせてしまったのです。
費用はすべて当方の立替え、公的給付からの給付が『降りた後』にその一定率を申し受ける、と。

〜うまく給付がとれれば数十万円プロジェクトになるこの依頼、さてこの条件で受けたことは吉と出るか凶と出るか…むこう数ヶ月後にはあきらかになろうかと。

今日はサブノートPC+純正バッテリーで、出先のバスや電車内でブログの原稿を書いています。やはり行く先々で少々無遠慮な視線にさらされますね…先日のブログでかいた外付けバッテリーケーブル紛失事件をきっかけとして考えたのですが、純正のバッテリーも消耗品と割り切って使いつぶすことにして、作業性を向上させるような使い方をしていきたいところです。

ケーブル一本なくしただけで…

 あやうく事務所が崩壊するところでした。あぶないあぶない。

 さてこのブログの表題のとおり、僕は自称旅行書士なのですが、こと出先で仕事するという点では、世に向かってそう言えるだけの機材を保有し実際に運用しています。

  •  サブノートPC(CASSIOPEIA FIVA 102 CPUが233MHzのブツですぜ)
  •  モバイルプリンタ兼シートフィードスキャナ
  •  携帯電話用ファクスモデムカード・無線&有線LANカード

 ~ま、これだけのものがありますと、あとは紙とペンと職印、職権請求用紙と司法書士会の証紙(事件割りの会費の納入につかいます)とAC電源があればどこでも事務所が開けるわけで。コピーもファクスも印刷も、もちろん訴状や抵当権抹消申請書の作成&附属書類作成複製もできますからね。いずれも数世代まえの装備ではあるものの、『その時点での』戦力として均衡はとれている、という形になっています。

 しかしながら、新幹線のようにいつでも電源供給を受けられる交通機関に寄りつかない以上必然的に重要になってくるのがPCのバッテリーです。以前は標準装備のもので2時間使えるだけだったのですが、昨年意を決してSlim60なる外付け汎用型のバッテリーを買いました。これによりPCへの給電能力は、本体のバッテリーと併せて9時間超を確保。名古屋から東京まで高速バスで往復するあいだ、ずっとPCを立ち上げて入力や起案をしていても大丈夫なことになりました。

 文字通り、この事務所に対して旅行書士への扉を開けてくれたこのSlim60、なんの不満もないのですが…ついにやってしまったのです。

 そう、バッテリーからPCへの電力を供給するケーブルを無くしたのです(号泣)

 気づいたのは昨日、静岡からの帰りのバスでのこと。思わずぶっ倒れそうになりながらも、とにかくふて寝に徹して名古屋まで帰ってきます。早速オプション部品の発注をかけたのですが、今週は水曜日から九州へ出張です!はたして間に合うのか?

 この、一本15センチ程度のケーブルがなければ、せっかくの外部バッテリーもタダの板、です。移動しながら他の仕事をする、だから出張日当が安くて済む、という当事務所最大の売りが発揮できません!

 ま、最悪でも名古屋から大阪まで内蔵バッテリーで2時間作業、大阪南港から新門司まではフェリーきょうと2の展望ストリートでAC電源の供給をうけ(ここのコンセントは船客に開放されています。名門大洋フェリー万歳)、往復とも船にしてしまえば一番まとまった時間を一番安定した電源供給下で過ごせるからいいか、と思ってもみたり。

 と、悩んでいたのは30時間ほどのこと。このバッテリーの発売元はなかなか良い仕事をしてくれるようで、今夕発送の知らせがとどきました。やれやれ。危うく旅行書士を廃業するところでしたよ(ウソ)

 いま、このSlim60の16ボルトを13ボルトに降圧してモバイルプリンタに電源供給すべく、定電圧ユニットを試作中です。うまくいったらそれこそ、山の上でもバスの中でも、大部分の仕事ができるようになるかもしれません。普通列車のなかで、膝のうえのPCから網棚のうえのプリンタに赤外線でデータを飛ばしていきなり印刷作業なんぞおっ始めた人間を見かけたら…僕かもしれませんよ?

姉上テレワーカー計画 迷走!

 午後2時05分。伊豆半島東海岸某市にあるアパートの一室で、僕は一人ぐったりしながら、Windows98SEに標準装備されている『デフラグ』の実行状況を監視中です。ハードディスクドライブ内で断片化されたファイルの配置状況を修正するこのツール、午前中に仕掛けたにもかかわらず、現時点で処理状況は60%に少し足りない状況。これでは終了時刻が見えません。これが終わらないと、宿泊先に帰るどころか本来の作業にすらかかれません。

 少々やさぐれた気分でネクタイを少しゆるめ、とっくにぬるくなったコーヒーをすすります。どうせだれも見てないから、少し昼寝でもしてやろうかしらん。

 新進気鋭の代書人たるべきこの僕に、場末のPCサポート業者まがいの単純作業を、しかも出張料金完全免除でおっつけて平気な奴、もとい高貴なお方、が、ここにはお住まいなのです。このお方にはワタクシ、まったく対抗できません。それは

 僕の姉上、です。

 ~ひょっとして、僕の仕事上「給料未払いで来る依頼人から見ればセンセイという圧倒的に優越する地位にあるにもかかわらず、年上の女性を相手取った場合常に彼女らの手のひらの上で転がされてしまう現況」の遠因を作ったのは彼女のせいなのではないのかしらん?とさえ思えてしまう昼下がり。今日は、この状況にたどりつくまでの道のりをお話ししましょう。


 15日22時30分に名鉄バスセンターをでた大宮行き高速バスは、途中の悪天候をものともせず翌16日6時45分、大宮駅西口に到着。着後ただちに同所のマクドナルドで朝食兼無線LANを使ってメールチェック。ここまでは完全に、いつものパターンです。いつもなら、ここから進路を北へ、あるいは東へ取るのですが、今日は京浜東北線南行でさいたま県内某市へ。あさ8時30分過ぎから、いきなり労働相談に入ります。結局これは新規に裁判書類作成として受託になり、さらに十数ヶ月分の勤怠データを入力することになりました。予想はしていましたが、これで晴れて今月も、受託停止確定!です(あと半月残ってるのにね)

 さて、このデータ入力の多さに押しつぶされそうな現状打開のため考えたのが、題して『姉上テレワーカー計画』。今日はこの技術指導のため、宿泊先である静岡県富士市の実家から電車で1時間以上かかる某観光都市を訪れた、ってわけ。ここが姉上の嫁ぎ先なのです。

 駅到着直後。公衆電話にサブノートパソコンを接続してダイヤルアップでインターネット接続しメールチェックを行っていたら、隣の私鉄系観光案内所のおっさんがボックスの向こうでまじまじと、それはそれは珍しそうに僕を見ます。

 思わず微笑み返したら(このヘンのノリ、というか間合いの取り方は、当事務所での面談経験者の皆様にはご理解いただいているかと…)、今度はオッサンさらにその隣の地元観光協会案内所のオッサンをつれてくる。

『○○さ~ん、○○さん!ちょっと来てよ』
(って僕は見せ物ではないんですけど(泣))

『ホラ見てよ、今って公衆電話からでもああして(と、僕のPCを指さして)何っかできるんだねぇ』
(いえですから、これは現在ではむしろ古風なやりかたでござんして(笑))

 この間、約2分。見るだけみてすっかり納得したオッサン2名、満足したのか帰っていきます。今回はテキストメール5通で済んだからよかったものの、うっかり添付ファイルなどくっついていたら僕はその送信者を恨んだでしょう。シロウトさんが見ている場合、この手の作業は手際よく見えないとお話にならないところは、労働訴訟受託の面談時に即興でやってみせる割増賃金の計算とあんまり違いはございません

 反対に一連作業さえ綺麗にこなしてしまえばあとは多少アヤシイ代書人でも20世紀に発売されたサブノートPCでもどうにかサマになってしまう、というのも、僕の生業と共通だったり(あはは♪)

 かくて到着直後にいきなり出鼻をくじかれたのですが、車で迎えに来てくれた姉上、走り出してもう降りられないタイミングを見計らって必殺の一言を放ちます。

 『使ってるパソコンの調子が悪いんだよ (僕の)作業の前にそれをなんとかしてもらえないと』

 ~来たよ。来ましたよ!

 彼女はこれまでも、僕が(かつてはヒマヒマだった)自営業者であるのをいいことに平日の真っ昼間からPCの不具合の相談を仕掛けてくる、しまいには隣のうちの(!)無線LANさえ僕に設定させ、そのために名古屋から静岡県の東の端っこまで普通列車で往復させてくれるという結構な前歴の持ち主です。

 生まれた順序、という、文字通り生まれながらの優劣差に圧倒されて、いつの間にやらこんな便利な立場にされてしまったのですが・・・今回も来ました。きっちりと。

 ま、じつは当然に覚悟してたので、早速診断開始。システムリソースの空きが起動直後で47%しかないのには思わずぶっ倒れそうになりました(僕のサブノートは91%)。

 まず、(ジャストシステム一辺倒の僕から見れば)存在自体がコンピュータウイルスにしか見えない有名統合ビジネスソフトの常駐を切って、トレイに常駐している有象無象どもを一掃、あとは山本式風水変造をほどこして、PentiumⅢ搭載機をなんとか快適に動かせる状態へ。やったことないというWindows Updateを一通り終わらせ、最後に気を利かせたつもりで

スタート→プログラム→アクセサリ→システムツール→デフラグ

 と、やったばかりに冒頭の光景、です。うまくやれば午前中に終われるはずだった作業は、かくして開始のメドすら立たないままに午後2時を回りました、と。

 確かにね。きょうび10ギガバイト超のハードディスクをパーティションを切らずに運用するのはごく普通のことなんでしょうけどさ。

 それに対して漫然とデフラグかけましょう、と言ってしまった僕が、たぶん間抜けなのでしょう。なんせ僕が最初に買ったハードディスクドライブの容量は、200MBでしたから。
(ここでギター侍なら、『残念ッ!』と叫んで落とせたのでしょうか)

 きっちりとそのツケを払い終えた30分後。肝心な作業指導は20分弱で無事終わり。

 ~ついでにもう一台のPCはCD-Rが使えない云々、と言ってきたので、毒をくらわばなんとやら、とばかりにサクッと解決してみせて(ま、嫁の弟はちっとは役に立つ、と嫁ぎ先に思わせておくことへの政治的配慮)、結局何が目的で来たのかあまりわからないまま夕方帰路につきました。

 おそらくは、この姉の嫁ぎ先&その隣人宅では、僕は

  •  なにやら難しい仕事をしているようで
  •  名古屋にいるはずなのになぜかPCを直すだけのために出現し
  •  本当に直して去っていく

 そういうものだ、と思われているようです。

 いちど彼らに、僕の職業を正確に説明した方がいいんでしょうか・・・
 それとも勇気をだして、「登記申請のご用はございませんか」とでも言ってみればいいんでしょうか・・・

 なんだかんだで、今日も実家に一泊です。あした名古屋にもどったら、夜また一件打ち合わせ。来週後半は相続人探しに九州まで行く用事が控えており、本当に受託余力がない状態。

 ここまでやった以上、意地でも姉上テレワーカー計画は成功させねばいけません。

 ということは。

 やっぱり姉上宅のPC環境は、僕が面倒みてあげないと・・・?

今日は一日、市内めぐり

 この土曜日は1人の新しいお客さまと1件の継続中の打ち合わせで、計5時間、日曜日は2組3人の新しいお客さまと、計7時間の面談を行いました。さすがの僕も、少々ぐったり、と言ったところです。

 ということで気分一新。月曜日は外に出る用事を集中してやっつけることにしました。今日使うきっぷは、名古屋市交通局の市バス・地下鉄一日乗車券(850円)です。

 しごとの内容。

  1. 日曜日に、提訴前の企業情報の調査として受託した2つの会社(K社・C社としておきましょう)について、会社の登記情報の取得。
  2. 可能ならば上記2社の社長の住所地の不動産の登記情報取得。
  3. この他必要に応じて取締役等の血縁関係調査。
  4. 静岡の実家からの要請により、ヤフオクで落札した白ロムをプリペイドの携帯電話として運用するために、栄(名古屋市の繁華街で、当事務所からは地下鉄で20分以上かかる遠いところです。念のため)の携帯電話会社の直営店へ出頭。
  5. 夕方から、大阪から名古屋へ来られたお客さまと打ち合わせ兼食事。

-これだけかき集めると、そりゃもう一日仕事です。特に、調べなければならない会社のうち、C社は、社長が『どこに住んでるのか、登記をみないとわからない』。北海道、ということはないでしょうが、遠くだったらどうしましょう…事案の重要性から、東海三県に限り事前の承諾なく出張してよい、と言われてはいるものの、不安といえば不安です。

10:30 出発 地下鉄桜通線野並-新瑞橋-名城線伝馬町(230円)

 地下鉄車内でしこしこと、法人登記の登記事項証明書交付申請書を書き始めます。もともと字を書くのが遅いので、1枚書いているうちに電車は野並から新瑞橋へ。ここで乗り換えて、伝馬町へ。まず名古屋法務局熱田出張所へ行くことにしたのは、ここが調査すべき会社のうち、K社の本店兼社長の居宅の所在地の、管轄法務局だからです。併せて、別の法務局管内にある、もう一つの会社の登記事項証明書もここで取ってしまうことにします。

10:50 動揺 名古屋法務局熱田出張所

 登記情報は取れたけど…妙なことになってますよこれ。

 ここで取ったのはK社およびC社の、会社登記の履歴事項全部証明書と、K社の社屋の敷地の、不動産登記の全部事項証明書です。

 まずK社。零細な電気工事業者と聞いて調査にかかったつもりなんですが…

 社長の個人名義の土地に、担保権が一切設定されてない
まっさらだよオイ!バブル最盛期に2件6500万円の極度額で設定されてる根抵当権の登記が数年で抹消された、ってことは…この会社、財務内容はケ・ン・ゼ・ンなのかしらん?その割には従業員にお金が回ってないようですが…
じゃぁ遠慮なく殴りますよ、裁判で!

 つぎにC社。先月社長が死亡して後の処理がおかしいとのことですが…

  •  そもそも先代の社長って半年前に死んでるじゃん
  •  でもって平成3年からこっち、役員改選の登記をやってない(爆)
  •  しかも社長の死亡時の住所、隣県だよ(ぐはっ)

 しかしながら、新しい社長の住所は名東区である様子。名古屋市の方ならおわかりですが、いま登記を見ている熱田区の法務局から名東区は、一番遠い区役所と言うべき位置関係にあります。

 先代の社長の住所は隣県某市。しかもこの某市は、法務局へは電車だけで行けない上に、市役所と法務局が強烈に離れていて、行って帰ってくるだけで半日仕事です!さらに今の社長の住所は名東区・・・
これだけでこの会社、もう訴えてやりたくなってきます。

11:20 ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な 地下鉄名城線伝馬町-栄(200円)

 さて今後の予定を、どうしましょう。C社の財務状況を迅速に把握する、という趣旨に忠実ならさっさと隣県某市に行くのがスジです。一方で名古屋市の端っこである名東区にも、今日行っておかないとせっかくの一日乗車券が勿体ない気がします。

 悩んだ結果、今日は地下鉄が一日乗り放題なので(ってそれが理由かい)栄で降りて携帯電話の手続きを済ませ、東山線で本郷へ行くとしましょう。ここが名東区役所と、名古屋法務局名東出張所の最寄り駅です。

12:30 だから某foneは嫌い 地下鉄東山線栄-本郷(往復520円)

 予想外に時間をとられました。要は店員がトロいからです。あえてこの会社の電話を運用しつづける理由は、月あたり1000円でプリペイド式の携帯電話を維持できるから、という以外には皆無で、特に都市近郊丘陵地域~山間部におけるこの会社の電波状況は、あるいは旅行書士たる僕がお客さまからの電話に出なくて良い口実を整備してくれているのではないかとさえ勘ぐりたくなってくるほどです。とりあえずこの店にいったん電話機を置いて、番号札をもらって名東区へ。さすがに帰ってくるまでには、できるでしょう…

 と、おもって3時間後に戻ってきたら、店でもらった番号札と店が管理していた番号が違う、ということでまたロスタイム。だから嫌いなんです。某fone。

13:20 歩け!歩け! 名古屋法務局名東出張所

 あの…暑いんですけど…

 この日の晩のニュースによれば、東海地方の各所で真夏日を記録したとのことです。雨が降ってるよりはまし、なのですが、最寄りの駅から15分は歩かされるこの名古屋市内で一番不便な法務局、歩いているうちに自分は一体なにをやっているんだろう…などと来し方行く末に思いをはせてしまったりします。だいいち、登記申請より訴訟準備で法務局に行く機会の方が多い司法書士、っていうのは…ちと情けない気もするのですよ(泣)

 さて、ここまでわざわざやってきたのは、C社の現社長のお住まいの不動産登記をしらべるため。提訴そのものには不要、と言えば不要なのですが、このブログを読んでる普通の方々のために説明しますと、社長個人がもってる不動産になんらか会社の債務を担保するための権利(抵当権・根抵当権。『担保に取られている』というのは、ふつうはこれらの権利が設定登記されてる状態を言います)そのほかの登記がなされているならば、

  •  その債権者の質・数・債権額(銀行か信金か、はたまた街金か、担保余力がありそうか)
  •  併せて担保に入っている他の不動産(たまーに、芋づる的に所有不動産が発見できます。『共同担保目録を請求する』にチェックをつけてくださいね)
  •  相続を巡る紛争の有無(社長死亡からずっと放っておかれているならば…遺産分割協議がまとまってないのかもしれませんよ)
  •  他に、同じ会社に対して請求権を持っている誰かの有無(すでに差押えや仮差押えの登記が打たれていることもあります・住宅ローンを滞納して、抵当権に基づく競売申立を受ける者もいます)

 ~こんなことをいぢわるく読みとることができるので、少々財務内容が怪しい会社を相手取るときにはここまでやることをお勧めしています。ただし、住所と登記上の地番は一致しないことがままあって、これの対照関係を調べるためには管轄の法務局まで行って専用の地図(ブルーマップと言います。住宅地図に、登記上の地番を重ねてありますので、これで住所から地番がわかります)を見ねばならないことが多く、社長の住所が隣県某市だの名東区だのと言われると思わずブチ切れ、になる、というわけ。

 登記情報の請求そのものは、難なく終わり。敵さんまあまあのグレードのマンションにお住まいのご様子で、住宅ローン以外に妙な登記はございません。

 ・・・ただ、取締役部長だの社長だのをやってるわりには、ローンで借りてる額が妙に多いのはナゼだっ(苦笑)

 やはり、あまり金回りのよくない会社ってことですかね。

14:10 「ネタにして、いい?」 名東区役所

 職権請求用紙、ってご存じですか?司法書士(および、弁護士・行政書士など法律関係資格職能)には、他人さまの戸籍謄本だの住民票だのを勝手に請求するための特殊な専用用紙が使える、というきまりごとがあります。

 僕は社会保険労務士と司法書士の資格をもっているので双方の用紙を業務に応じて使い分けていますが、昔はたらいていた土地家屋調査士兼行政書士の事務所ではなぜか前者の用紙しかなくて、うそばっかりの用途で請求をかけていた…しまいには娘の見合い相手の戸籍謄本まで『使用目的 登記 提出先 法務局』として取り寄せていた…ご様子ですが、それはさておいて(いや、正確には懲戒すべきです)。

 ここではその用紙をつかって、以下のことをします。

  1.  まず会社の登記を見ればわかる、社長の住所から、住民票を取得。
  2.  住民票に書いてある本籍から、戸籍謄本を取得。
  3.  戸籍謄本に書いてある結婚前の本籍へ、さらにさかのぼり、会社の登記に取締役として書いてある『名字がおなじ、ほかの取締役』への到達をめざす。

 ~ま、最終的には取締役全員&会社本体に同時に請求を叩きつける(対企業同時多発テロ、とおっしゃる方もいますが)ための準備です。

 順番をよばれて窓口へ。担当さんはみるからに人のよさげな、年の頃40代前半のメガネっ娘、です。職権請求用紙を上から順に、記載事項をたどっていく指先が…一番下、『使者』の欄で一瞬とまります。そこは請求する司法書士の補助者が、名前を書くところ。僕は当然司法書士本人なんで、関係ありません。

 なにかおもしろいことが、おきそうな予感!

 1.5秒後、彼女はきっちり、やってくれました。

 担当さん:(いささかとまどい気味に)「えーと、本人確認してもいいですか?」

 僕:(とびきりの笑顔で)-免許証提示-

 担当さん:『あぁ!(司法書士)ご本人ですかぁ』

 僕の内心:さーて、どう突っ込んでみようか(ニヤリ)

 僕:(上目づかいで、すかさず)「ただのペーペーだと、思いましたぁ?」

 担当さん:(手は動かしつつも…動揺開始)「いえいえいえいえ、そんなぁ(苦笑 スマイル0円ってやつか)」

 僕:(できるだけいたずらっぽくした表情で)「ネタにしゃおっかな…ブログの

 担当さん:(番号札をこっちに押しつけながら)「ひゃあぁぁぁぁ~」

 僕:「んじゃ、お願いしまっす♪」

 ふっふっふ。残念ながらまだセンセイ本人と思われないことも多いのですが、こっちもそれなりの(楽しい)報復を用意してお待ちしているのですよ。

 ところでこの社長、本籍は関西につながる模様です。残りの取締役の捕捉は、次の次の出張時にでも行うとしましょうか。

16:10 「これも何かの縁、でしょうか」 栄バスターミナル-名古屋駅(200円)

 さて財務内容には心配ないと思えるK社はよしとして、C社の方は調査続行の必要があります。隣県某市へ行くのですが…段取りが肝心。ところでこの隣県某市、同じ日に相談をうけたお客さまのお住まいと同じ、です。場合によっては書類の受け渡しができるかも…?等々考えを巡らしながら、バスで移動です。

 お気づきの方もいるかと思いますが、栄-名古屋は地下鉄で2駅4分。バスだと10分はかかります。わざわざムダな時間を費やしているように見えますが、これは純粋に好みの問題、です。

17:20 誤解? セントラルタワーズ13階テラスカフェ

 別に下心があるわけではないのですが(だって今日のお客は人妻さんですし)、一応年頃の女性をエスコートする関係上、事前にお茶を飲む場所の下見を実施しておきます(けなげだ…まるで司法書士とは思えん)。今日はお天気もよく風もなく、この駅ビルのカフェレストランは、名駅から名古屋城~栄を一望する、なかなかの眺め、です。今日はここで、お茶をいただくとしましょう。話の内容はやや鬱になるものなので、せめて外の風景ぐらい気の晴れそうなものであって欲しいです。

 ・・・というような準備などおくびにもみせず(笑)13階から地上まで降りて改札口でお客さまと合流。そしらん顔して13階まで戻り、店にはいり、室内ではなく迷わずテラスを選びます。ただ・・・妙ですよ。

 このテラスカフェ(建物の屋上の一部を使っている)のテーブルの配置は、建物側から空中側(つまり、眺めと雰囲気のいい側)へ向かって

  1.  室内の席
  2.  テラスに出るが建物側の席
  3.  テラスに出ており、最も空中側の席

 があります。今回、店員さんの誘導にしたがって着席したのは…最後に一つ残っていた3.の席。一番奥に座った関係で店内を見渡すと、

 どうもカップルを3.の席に、男だけの客を2.の席に誘導しているご様子。

 待てーい!と言うべきなのかどうなのか…ま、この手のお店は男一人ではかなり入りづらいので、お客さまをダシにした僕の狙いが図に当たったということもできそうではあるし…とりあえず、お客さまとは話のネタにさせていただきました。このお店、県外から来る女性のお客さまの接遇には、いいかもしれません。このあと3時間半、楽しくお話をさせていただきました。帰りにおみやげとしてお菓子までいただき、大変嬉しかったのですが…

 関西からきたお客さまに名古屋のお菓子をおみやげにもらうってのは(笑)

 さて全日程を消化して、家にもどったのは22時過ぎ。今日の交通費は一日乗車券のおかげで850円でしたが、全区間の正規の運賃合計は1440円です。

 え?お客さまにはどうやって請求しているのかって?

 その話は、また、にしましょう。

姉上テレワーカー計画 発動!

 今日はブログに書けるような格好のネタが一日に二つ発生してしまい、選択に迷ったのですが、今日は『いい方の』話で行きましょう。もう一つは当事務所創業以来最悪の大失敗を平然とやらかしてくれた依頼人の話なのですが、これはこれで一般化後、ネタにします。ある意味教訓にはなるので。

 さて、これまでのブログでもところどころでお話してきましたが、最近妙に多忙です。そして、当事務所が多忙になっている最大の理由は『時間外労働にともなう割増賃金支払い請求訴訟を恒常的に受託している』ことにあります。この訴状に必要な別紙である、裁判上請求する期間に係る労働者の勤怠時刻の入力から表作成に至る諸作業が、とにかく物量が多くてそれにもみ潰されつつある、と。

 想像してみてほしいのですが、毎日勤務する労働者の過去2年分の勤怠時刻をひたすら入力して毎月分作表して計算して…それが二人分あったり…

 たまーに、あたまがおかしくなりそうな自分に出会えます。特に深夜。

 とは申せ、訴額確定に不可欠な重要作業をお客さまに丸投げすることはできないし、さりとてそれだけのためにパートさんを雇うのもマズイです。業務量の多寡に柔軟対応できない。入力だけ外注に出す、ということも考えられなくはないのですが、いまどき表計算ソフトとして三四郎を使っている、なんてオペレータ&業者さんが見つかるか、また、見つかって仕事を発注しても逃げられたら一発でアウト、です(あの業界も結構中間搾取が激しいらしく、そっちのご相談もありますからね。逃げるとか辞めるとか倒れるとか)。

 ・・・ってな具合に思い悩んでいるうちに。思いつきました!

 家族を動員すればよいということに(笑)。まさに、灯台もとくらし。見れば母上と姉上が、パソコンと余裕時間をお持ちのように見えます(って僕がそう見てるだけ?)

 よく考えたら、父ちゃん司法書士と母ちゃん補助者息子見習い兼受験中、というのはそれ自体よくある話、ですもんね。少なくとも家族なら逃げられはしねぇ(ってそれかよ)

 ここで問題は、発注できそうなこの二人が『となりの県』にいる、ということ。こればかりは仕方がないので、個人情報を抹消したデータを郵送し入力作業実施後メールで納品してもらう、という形になりそうです。

 うまくいけば当事務所の受託余裕を飛躍的にアップさせるこの計画(つまり、今まで気づかなかった自分がお馬鹿だということ)、なんとか軌道に乗せたいところです。

 と、いうことで来週は臨時の出張を突っ込みます。この打ち合わせをやってきましょう!

キ・ケ・ンな過渡期

 今月も受託停止寸前、です。

 もともと、単月で売り上げ&入金額が20万を超えると同時に一気にダレる病気(笑)があるのですが、去る4月に経営上間違って100万円売り上げてしまった(仕事をとりすぎた)痛手から回復できていません。そこへ持ってきて、今月は妙に調子よく、上記の必達目標を達成してしまっています。

 しかも。そんなときにかぎって労働紛争に関して妙に新規の問い合わせが多く(Yahoo!で給料未払いで検索すると、上位10位以内に出てくるようになったためか)、そのうち1件は昨晩相談実施、さらに1件は今週末相談予定、もう1件は先ほど電話相談を実施し、出張して受託のための面談になりそうな、という状況です。

 結論。もし上記3件のうち2件を正式受託した時点で、今月の労働紛争解決支援業務は受託停止しないとパンク、になります。うえぇ…

 2月からこっち妙に忙しくなってしまい、毎月毎月『依頼輻輳を理由とする、業務受託の一時休止』をウェブサイト上に発表して対応してきたのですが、出張と受託停止で毎月少なくとも3分の1は依頼を受けられない状況です。

 いよいよ零細事務所の限界に、直面しつつあるようです。

 思えば平成10年12月、僕を丁稚に雇う面接の際に、その行政書士兼土地家屋調査士が言ってましたっけ。

 いまが、(ひとを雇い入れて事務所を大きくするか否かの)過渡期なんだよ と。

 その半年後、経営不振を理由にアッサリとクビになった記憶はまだ脳裏に鮮やかです。これは、零細な居宅兼事務所からの脱皮に失敗した例、と言えましょう。思えばその事務所も、その時点で創業2~3年。当事務所は創業2年10ヶ月。聞くところによると、世の企業の3分の2は創業3年以内に、9割は5年以内に、それぞれ市場から消えていく、といいます。なるほど、最近差押えを連打して事業場の縮小移転に追い込んだ給料未払い会社は創業まる3年。一方で、設立から半年たって単月で一度も黒字をだしたことなく、あと●ヶ月で現金が溶けるはずなのに10年先を見据えちゃってる空転社長&お子さま従業員、などというコンビにあって愕然とさせられてもみたり。

 どちらかというと、お近づきになりたくない例のほうをたくさんみている関係上、恐ろしくて拡大路線に走れない、というのが正直なところです。ですが、一人でできる業務の限界はもう、目の前にはっきりと見えています。この事務所も、かつての私の雇い主がいった『過渡期』に入ったということでしょう。とにもかくにも創業3年を乗り切れることは確定、ではいつまでも、『忙しいから受託停止』を繰り返していくのか否か、それはいかにも残念な気がするのです。さりとていままで見てきた間抜け事業主どもの死屍累々、というのを思い返すと、自分が最悪そこまで追い込まれる、その可能性の淵にも立ってる気もするし。

 安易に人を雇っちゃいけいないよ、それはわかっちゃいるけれど…どこで踏み切ったもんでしょうね。いろいろと悩みが多い現状です。

 ただ、もう6月後半は、受託停止、で決まりです(苦笑)

午前1時の利益無き繁忙

 どんな事業場でも、1日における業務の繁閑の山と谷、はあると思います。

 ではこの小さな事業場=社会保険労務士 司法書士 すずき しんたろう事務所 の業務繁忙のピークは、と申しますと…

 22時から1時の間です(笑)

 当事務所ウェブサイトのインデックスページには、電話受付の状況を毎日表示していますが、その表示が<夜10時まで電話受付中>から<本日の業務は終了しました>に変わって電話の受付が終わったあたりから、徐々に盛り上がってくるのです。だいたい0時過ぎが、絶頂です。

 特に強烈だったのは昨晩で、20時から1時ののあいだに電話3件3時間30分、その間をぬって着信した電子メールは5人のお客さまから12通、返信したメールは8通に達しました。全作業終了は1時30分すぎ。それから晩ご飯です。

 ちなみに、昼間時間帯である朝9時~20時までの電話着信は1件。メール送信は2件。着信は3件。

 ・・・なにかが、間違っているような気もします。

 ひょっとしたら、平日昼間漫然と事務所を開けておくことにはさして意味がないのかも。ふと見ればカレンダーは、日曜日から相談予定がふさがっています(汗)

 どうしてこうなるのか、理由は一つです。この深夜時間帯は、勤め人でいらっしゃるお客さまが家に帰られてメールや電話の送受が可能になり、そうでない方々もまだ起きていらっしゃる。必然的に、既存客のケアと新しい問い合わせ(送信フォームからの発信は、なぜか深夜が多い)が競合する最繁忙時間帯になる、というわけです。また、表面的には業務終了後であるこの時間帯に電話することを許すお客さま、というのはそれだけ重要な方であり、当然ながら電話を受ければ話も長くなる、というわけ。

 さいきんこの事務所にこの時間帯電話をされたお客さまのなかには、電話の向こうからカタカタ音がするのを聞いた方もいらっしゃるでしょう。時々『ピポ♪』という音が入るのも。

 前者はキーボードの打鍵音、後者はメールソフトの、送受完了時の音です。手持ちのPCがボイスモデムを装備していたのでこれにスピーカーとマイクをつなぎ、結構快適な『ひとりコールセンター』をでっちあげているので、実は関東のお客さまの対応をしながら関西のお客さまにメールをだしていたりします。

 これらは、いよいよせっぱ詰まった時だけですが。

 そうやって利益度外視の相談をやっていると、時にもう少し力を抜いて要領よくやれ、と言われることもあるし、もう心配しないでいいよ、と言ってくださる方もいます。

 でもそれって、電話やメールでひとしきり(○時間の相談とか○通のメールの応酬とか)相談を終えた後におっしゃるかたがほとんどで(うわぁ)

 別に相談料金(それは時として、人生相談やら資格試験学習相談やら相談ですらなくひたすら愚痴を聞く、等々で、概ね依頼とは無関係)は払わんでいいのか、と心配してくださる方もいます。当然ながら、もらったことありません。

 ただ、特に素敵な方(男女不問です。念のため)への対応で、たぶんその人になにかお役に立てたと思えたときには、軽く一杯おごってもらう約束をする、程度です。それも数百㎞向こうのお客さまですから、かなり遠~い約束。

 ある素敵なお客さまは、僕を奇特な司法書士だと言います。彼女の言によれば、ほめ言葉であると。

 危篤のまちがいではないかと(ちなみに先月の当事務所売り上げ、かろうじて20万円台)いうのはさておいて、お客さまの話を念入りに聞く司法書士がもし奇特なら、この業界ちょっと寂しい気はします。

 ときには依頼から脱線しても、いいではありませんか。お話きかせてくださいよ、それであなたが楽になるなら、って思うのですが、もちろん信じてもらうにはまず、真っ当な仕事と通常の依頼時の問い合わせへの誠実な対応が絶対必要で、その中でお互いに『この人になら、なにか話してみてもいいな』と思えるまでの信頼関係が徐々に形成されていく、だから、労働紛争関連(依頼完結までに、長期の緊密な打ち合わせを要する)のお客さまだけがそうした形で僕と関わることになるのでしょうね。登記や社会保険関係の方は、まことにアッサリしており、仕事がおわったらさっさと離れます。相続のお客さまだけは別ですが、ちと年齢層がたかいのでやや違った挙動をしめします。

 ・・・というと、僕がいかにも熱心にお客さまの話を聞いているように見えますが、ここに結構深い落とし穴が隠れています。

 と申しますのも、実は最近、逆に僕の愚痴を聞かされるお客さまも出現されている(爆)

 実は昨日は、お客さまから電話を頂いた瞬間にそっちに走って30分ほど一方的にこっちの愚痴を聞かせてしまったりも。(すいませんすいませんすいません…だってホントに腹が立ったんです…(以下愚痴につき省略))

 まあ、よほど信頼するお客さまでないとそこまでは見せないのですが、現在関東にお一人(男性)、関西にお一人(女性)、そんな方がいらっしゃいます。ありがたいことです。

 だから、というわけではありませんが、別にその時間忙しくなり、かつそれが事務所の利益にはまったくつながらないように見えても…全然かまいません。なにか他にいろんなものを、僕ももらっていますので。そうしたかたちでも、引き続き僕になにか話しかけてみてほしい、と思います。

 ただ、本件対応につき目下さしせまった課題になるのは、必然的に吹っ飛ぶ睡眠時間をどう補填するか、で、最近は昼寝のしかたをいくつか試して、その結果を整理しつつあります。これは大変効果的なようです。


 というわけで、次回ブログの予告です。

 小規模事業場における短時間昼寝の意義および実施方法をするどく問う問題作

-こちら昼寝書士 すずきしんたろう事務所です-

(○生○働省後援 法○省協賛) 近日公開!

 冗談です。もちろん。ええ、冗談ですとも。

『超ハイレベル出会い系サイト』!?

 彼に言わせれば、僕のウェブサイトはそうだ、とのこと。ツボにハマって馬鹿受けしてしまいました。6月はこんな話から入ってみましょう。


※以下の記事はタイトルから想像できるよりまともですが、一般的な法律関係者のブログを基準にするとだいぶ傾いていますのでご注意ください。


 

 彼は新人研修同期の司法書士さん。所用で隣県からやってきた機会をとらえての酒席で彼がふと口にしたのが上記のご発言です。なお、彼は僕より数段マイルドな思考と優れたバランス感覚の持ち主であることを付言します。

 さて、5月1日の大阪にはじまって5月27日の天神まで、大阪(2回)・浅草・宇都宮・福岡と、素敵なお客さま方とお酒をいただく機会に恵まれました。

 ときには依頼終了直後の打ち上げあり、依頼実行中の相談兼酒席あり、依頼完結半年後にたまたま近くによる機会があって再会できたお客さまあり、と、酒席につく理由(対外的言い訳)もさまざまなのですが、先月はなぜか素敵な女性のお客さまと差し向かい、あるいはご一緒させてもらえる機会が多かったのです。上記出張先各酒席のうち、1回を除いて全部がこれにあたりますので。ちなみに僕が人生で初めて女性と差し向かいでお酒を呑んだのは昨年(31歳)依頼完結時にお客さまに誘われて、ですので、一月に3回も女の人とお酒を呑むというのは鈴木慎太郎32年10ヶ月の人生中、極めて希有な状況であることは確かです。

 さてこうした状態がなぜ発生するようになったか、はこの事務所が

  1. インターネット経由で労働紛争の依頼を受けて
  2. 世間相場以下の費用で真っ当な仕事をして
  3. その過程でできるだけ多くお客さまの話を聞くようにして
  4. 結果的にご満足いただいている

 手前みそながら、だいたい上記の理由によるのですが、たまたま同じ月に遠方で裁判傍聴だの現地調査だの依頼完結による打ち上げだの新規受託の打ち合わせだの、が競合することもあります。遠くに行くときほど、かなり無理していろいろな用事を併合させますからね。

 すると、先月末に実施したように火曜日は浅草(4時間)→金曜日は大阪(11時間)→土曜日は福岡(6時間)と、女性がいる酒席で長話に興じる状況が連続する、そういうこともあるようです。

 これを話したところの彼のお言葉が、今日のブログのタイトルです。曰く

 ・・・超ハイレベル出会い系サイト、やな

 と。当ウェブサイト、および当事務所の主力業務である労働紛争解決支援各業務は、

  1. インターネット経由であらかじめお客さまをある程度選別して(コンテンツが読み切れる、かつ、こっちの志向と対立しないお客さまを選んで)
  2. 世間ではなかなか受託者が見つからない、労働紛争の依頼をあえて受けて(なんの縁もなかった人といきなり知り合って)
  3. 世間相場以下の費用で真っ当な仕事をすることと(信用してもらえる実績をつくり)
  4. その過程でできるだけ多くお客さまの話を聞くことで(話をしやすい状況を準備し)
  5. 結果的にご満足いただき、依頼終了後に一杯呑んで楽しくお話が聞けるような立場にたどりついている(さあ、お酒呑みましょう)

結論。これは相手方をして、なんやら僕とお酒を呑んだり話しをしてみたい気にさせる、巧妙な出会い系サイトの一種だ、と。

 うーん(苦笑)

 言われてみると、否認もできないしうまい抗弁も見つからない・・・最初から狙ってやってるわけではないんですがね。それに、女性であれ男性であれ素敵なお客さまはいらっしゃって、そうした方のお話を聞きたい気持ちは男女で全然違いはないのですが。

 ただこの形態、あえて好意的評価を借りるなら『そこまで濃い関係を依頼人と作る、というのはあまり、ないよな』とも。

 ではなぜこうなるのか、直接の理由の一つとして、実はお客さまから、労働紛争で少し難しい依頼(ちょっと手強い弁護士が敵に回った、とか、差押え申請を速攻で通す必要がある、とか)を受けて頑張るときに、僕は冗談めかして

 これに勝ったら、一杯おごってくださいね♪

 と言うことがよくあります。お客さまと同じ目線に立って一緒に進んでいくんだ、というのが、表現として伝わりやすい気がしているから。同時に、あなたのこの仕事では、少し苦労しているのよ、ということをさりげなく伝えることもできます。

 反対によほど気に入らない客を相手取った場合にのみ、「これが通ったら新幹線代6500円だしてくださいね」などときっちりお金で請求をかけます(笑)

 上記二つの表現を比べれば、お客さまから見てのものの言われ方として親和性が高いのはどちらか、自ずからあきらかなのですが、それでもやっぱり結論としては出会い系サイト、になるのでしょうか(遠い目)

 確かにまあ、ウェブサイトだのIP電話だの電子メールを使いながらも、最終的には面談やって依頼受託の可否を決める、という業務姿勢を絶対に動かせないのも、そこで得られるお客さまとの出会いのなかに自分が思い入れをもって仕事できる人や事件があるか無いかを見いだすため、ですので、ある意味出会い系とでもいうべきなのかも、しれません。そういう『出会い』は大事にしたいですからね。倫理観に厳しい同業者様にお断りするまでもなく、人に知られて不都合なことは一切やってませんし。

 ですのでまたいつか、少し難しい案件では、冗談めかして言ってみましょう。

 これに勝ったら、一杯おごってくださいね♪

 その一杯を目指して、一緒に頑張りたい、から。

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